JP2682035B2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JP2682035B2
JP2682035B2 JP63201606A JP20160688A JP2682035B2 JP 2682035 B2 JP2682035 B2 JP 2682035B2 JP 63201606 A JP63201606 A JP 63201606A JP 20160688 A JP20160688 A JP 20160688A JP 2682035 B2 JP2682035 B2 JP 2682035B2
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vibrator
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longitudinal
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貞行 高橋
武志 井上
修 冥加
修 大西
忠保 内川
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は超音波振動によりロータを回転して駆動力を
発生させる超音波モータに関するものである。
(従来の技術) 縦−捩り複合圧電振動子をステータとし、ステータの
端面にロータを圧接してロータを回転させる構成の超音
波モータは、例えば上羽等によりジャパニーズ・ジャー
ナル・オブ・アプライドフィジックス(Japanese Journ
al of Applied Physics)誌Vol.26Suppl.26−2(198
7)、pp.188−190で提案されている。
一般に複合振動子で縦振動半波長共振と捩り振動半波
長共振の周波数を一致させることは困難である。上羽等
は複合振動子の一部をテーパ状構造とし、縦振動半波長
共振と捩り振動1波長共振とを一致させることに成功し
ている。そして、この複合振動子に位相が90°異なる縦
及び捩り共振を励振し、複合振動子の端面に圧接したロ
ータを回転させた。
(発明が解決しようとする問題点) 一般にモータから回転出力を得るためにはステータを
支持固定しなければならない。しかし超音波モータでは
ステータが振動体であるため、振動節点のない場合には
支持固定することは困難である。上記の従来超音波モー
タでは縦振動に関して1ヶ所、捩り振動に関して2ヶ所
に振動節点は存在するが、2つの振動を同時駆動する場
合には共通節点が存在しないため支持固定が困難とな
る。
振動節点以外の位置を支持固定すると振動モードに乱
れが生じたり、支持系を介して外部へ振動エネルギーが
漏洩するためにモータの効率は著しく低下してしまう。
(問題を解決するための手段) 本発明の目的は支持固定の可能な縦−捩り複合圧電振
動子を利用した実用性の高い超音波モータを提供するこ
とにある。
第1図は本発明の原理図である。捩り振動励振用圧電
素子1を円柱状超音波振動体3と4とではさみ、接着剤
等で一体化された振動子と、縦振動励振用圧電素子2を
円柱状超音波振動体5と6とではさみ一体化した振動子
との間に結合子7をはさみ一体化した複合振動子であ
る。ここで結合子は例えばベアリングの様なもので、超
音波振動体4の回転運動を妨げないものとする。そして
1、3、4から構成される振動子の捩り半波長共振と全
体で構成される振動子の縦1波長共振とが一致するよう
に設計しておく。
(作用) 上記縦−捩り複合圧電振動子において1に交流電圧を
印加して捩り半波長共振を励振すると、超音波振動体4
の端面(7との接合面)は回転に関する拘束を受けない
ので、1、3、4で構成される振動体のみが捩り半波長
共振を起こす。そしてこの振動節点は中央部付近に生じ
る。
圧電素子2に交流電圧を印加した場合には複合振動子
全体が縦振動を行なうことになる。1波長共振を起こさ
せた場合には圧電素子1及び2の付近2ヶ所に振動節点
を生じる。
圧電素子1と2とを同時駆動すると結合子7の左側部
分は縦−捩り複合振動を起こすが、右側部分は縦振動の
みを起こす。従って右側部分に生じる縦振動節点を強固
に支持固定することが可能となる。
上記複合振動子を用いて90°の位相差で捩り半波長共
振及び縦1波長共振を励振し、超音波振動体3の端面に
ロータを圧接するとロータは回転することになる。
(実施例) 以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。
第2図に本発明の実施例を示す。周方向に分極された
外径20mm、内径8mm、厚さ3mmの捩り振動励振用圧電セラ
ミックリング1が円筒状超音波振動体3及び4ではさま
れている。また厚み方向に分極された外径20mm、内径8m
m、厚さ3mmの縦振動駆動用圧電セラミックリング2は支
持板17を介して円筒状超音波振動体5及び6ではさまれ
ている。超音波振動体4と5はスペーサ8とベアリング
9で構成される結合子で結合されている。そして超音波
振動体3と6はボルト10及びナット11により強く締めつ
け一体化されステータを形成している。
超音波振動体3の中心部にボルト15がねじ止めされて
おり、これにロータ12がはめ込まれる。そしてロータは
ベアリング13、弾性体14を介してナット16により超音波
振動体3の端面に圧接されている。
ステータの直径は20mm、全長は124mm、ロータの直径
は20mm、厚さは6mmである。
支持板17をバイスを用いて強固に固定した後捩り振動
励振用圧電セラミックス1と縦振動励振用圧電セラミッ
クス2とに独立に150V、28kHzの交流電圧を印加し、90
°の位相差を与えたところロータは回転した。
ロータの無負荷時回転速度は230r.p.m、起動トルクは
5.3kgf・cmであった。
(発明の効果) 本発明になる超音波モータは縦−捩り複合圧電振動子
をステータとしてこれに半波長捩り振動と1波長縦共振
を励振して、ステータ端面に圧接されたロータを回転さ
せるものである。この場合縦振動はステータ全体に生じ
るが、捩り振動はステータの一部にしか生じない。そし
て捩り振動の生じないステータの部分には縦振動の振動
節点が存在し、この部分を強固に支持固定してモータが
形成されている。従って振動を何ら妨害することなく強
固に支持固定することが可能となり、効率の高い実用的
な超音波モータが提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理を示す図、第2図は本発明実施例
を示す図。図中1、2…圧電素子、3、4、5、6……
超音波振動体、7……結合子、8……スペーサ、9、13
……ベアリング、10、15……ボルト、11、16……ナッ
ト、12……ロータ、14……弾性体、17……支持板、をそ
れぞれ示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 修 東京都港区芝5丁目33番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 内川 忠保 東京都港区芝5丁目33番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−238101(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦−捩り複合圧電振動子をステータとし、
    ステータ端面にロータを圧接してこれを回転させる超音
    波モータにおいて、前記振動子の捩り振動半波長共振周
    波数と縦振動1波長共振周波数とを一致させることを第
    1の特徴とし、かつ、前記振動子が捩り振動を含む部分
    とこれを含まない部分とに分割されており、両部分は捩
    り振動による回転運動を妨げない結合子で結合されてお
    り、捩り振動が縦振動の一つの振動接点には及ばないこ
    とを第2の特徴とする超音波モータ。
JP63201606A 1988-08-11 1988-08-11 超音波モータ Expired - Lifetime JP2682035B2 (ja)

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JPH0251375A JPH0251375A (ja) 1990-02-21
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