JP2680286B2 - 流体から非所望成分を分離する装置 - Google Patents

流体から非所望成分を分離する装置

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JP2680286B2 JP7195369A JP19536995A JP2680286B2 JP 2680286 B2 JP2680286 B2 JP 2680286B2 JP 7195369 A JP7195369 A JP 7195369A JP 19536995 A JP19536995 A JP 19536995A JP 2680286 B2 JP2680286 B2 JP 2680286B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つの
反応室を形成する反応槽が設けられており、該反応槽
が、頭部側にはばら荷状に流動可能な砕片状又は粒状の
吸着剤を装入するための装入手段と、足部側には前記吸
着剤を排出するための排出手段とを有している形式の、
流体特に排ガスから非所望成分を分離する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第262
6939号明細書に開示されている前記形式の装置で
は、流体は反応室の内部で、互いに平行な2層の流動層
を通って導かれ、かつ、流出側の流動層内の吸着剤は、
流入側の流動層内の吸着剤よりも高い速度で動かされか
つ低い負荷を受ける。この公知の装置は、これによっ
て、排ガスの可能な限り充分な浄化を行なおうとするも
のである。それというのは流出側では、排ガスに対し
て、なお充分に新鮮な吸着剤が提供されるからである。
他面において流出側の比較的厚い層では連続的に吸着剤
が排出されて再生されるが、この吸着剤の活用は著しく
制約を受けている。反応室は鉛直な隔壁によって分割さ
れている。個々の区画は中央の装入口から吸着剤を供給
され、かつ、個々の流動層に対応した排出口又は排出ホ
ッパーを有している。
【0003】内設部材によって吸着剤粒子流を流動床の
全横断面にわたって均等に均すことは、ドイツ連邦共和
国特許第3427905号明細書に基づいて公知であ
る。
【0004】公知の吸着装置では特に反応槽の頭部域に
おけるばら荷円錐体の大部分及び足部域における排出ば
ら荷円錐体の大部分には、横方向に流れる流体が全然又
は不充分にしか到達することができない。その結果、反
応槽の頭部域ではホット・スポット(熱集中)と凝縮物
の蓄積が生じ、これに伴なって反応槽の足部域では粒子
の焼成粘結が惹起される。
【0005】更に、この形式の連続的又は準連続的に稼
働する流動床式反応槽における排ガス浄化の効率は、負
荷済みの吸着剤粒子を、反応可能な新鮮な粒子にトラブ
ルなく如何に均一に交換するか否かに関連している。反
応槽を移動通過しかつ浄化すべき流体と反応することに
よって負荷されたばら荷粒子が下方で送出口から搬出さ
れていく度合に応じて、新鮮な吸着剤固体粒子が上方か
ら反応槽内へ装入される。回転式の配量装置による搬出
方式は、被搬出物の攻撃性並びに吸着剤の粒度及び粒子
形状の不均一性に基づいて、これまで賞用されるには至
らなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、吸着
剤床を通る被処理流体の通流を改善しかつ反応槽の特に
頭部域及び排出域における吸着剤の稼働障害を避けるこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の構成手段は、装入手段が、同一パターンで互いに前後
・左右に縦横列を成して配列された複数の装入ホッパー
によって形成され、また排出手段が、別の同一パターン
で互いに前後・左右に縦横列を成して配列された夫々送
出口を有する複数の排出ホッパーによって形成されてお
り、前記反応室の少なくとも一方の側面並びに反応室頭
部区域に複数の流体通流口が設けられており、前記送出
口の下側には、実質的に水平な中間貯蔵床が配置されて
おり、該中間貯蔵床は、前記送出口の側方に夫々並列的
に位置する複数の搬出ポートを有し、前記送出口と前記
中間貯蔵床との間の空間内へ作用する複数のショベルを
有する搬出レーキが少なくとも1本の支承軸に、前記送
出口の下で息角をもって盛り上げられた吸着剤を流動方
向に対して横方向に側方の搬出ポート内へシフトできる
ように、揺動可能に懸架されている点にある。
【0008】
【作用】吸着剤の装入域及び排出域を、多数の円錐形状
の部分域に区分したことによって、反応槽の頭部域及び
足部域における流体の到達しにくい材料ポケット形成部
位は最小限にされる。更にまた、吸着剤の装入時にも排
出時にも共に流体流を部分流に区分したことによって反
応室の内部における粒子の流動及びばら荷メカニズムが
改善される。被処理流体の主流が吸着剤柱に対して横方
向に方位づけられているにも拘らず、反応槽の頭部域に
位置する新鮮な吸着剤は、該頭部域で反応室内へ導入さ
れる流体によって又は該反応室から導出される流体によ
って反応関与を強化される。
【0009】本発明の別の重要な利点は、閉塞の危険の
ある直線ガイド機構が配設されていない搬出レーキで充
分であることである。搬出レーキの揺動支承部は、特に
ダストや顆粒の負荷を受け易い領域から遠く離間して、
実質的に送出口より上位に配置することができる一方、
ダストや磨砕粒子の侵入を充分防止するようにカプセル
によって遮蔽することができる。揺動式又は振子式に懸
架された搬出レーキの水平方向運動成分は充分に大きい
ので、各送出口の下に盛り上げられたばら荷円錐体は、
搬出レーキの各往復動毎に送出口の一方の側又は他方の
側の搬出ポート内へ送り出すことができる。搬出レーキ
の水平方向運動に対比してストロークの小さな、有効シ
ョベルの鉛直方向運動成分は、前記ばら荷円錐体を弛
め、かつ、純然たる水平方向の直線運動成分に対比し
て、ばら荷搬送に要する推力を減少させることになる。
搬出レーキ、つまり該搬出レーキに所属したショベル
と、定置の搬出構成要素との間には、極く微量の搬出す
べき固体粒子を介してではあるが、滑り接触が存在して
いる。
【0010】互いに係合するガイド構成要素なしに搬出
レーキを特に正確に水平方向にガイドするために本発明
の有利な構成では、搬出レーキは平行四辺形揺動リンク
機構に懸架されており、しかも揺動用のすべての支承軸
は1つの共通の水平平面内に配置されており、該水平平
面は、殊に有利には送出口の上方に間隔をおいて位置し
ている。この揺動式懸架方式の場合には、いかなる運動
位相においてもショベル角度は一定であり、従って搬出
レーキの前進ストローク時にも後退ストローク時にも最
適のショベル効率に調整することができる。
【0011】本発明の吸着装置では、複数の送出口はラ
スター状又はマトリックス状に行列を成して配列されて
いる。1つの搬出レーキは、同一平面内でかつ少なくと
も1つの列内で前後に配列された複数の送出口に配設さ
れている。これによって、単数又は複数の所属の駆動ユ
ニットに要する経費が大幅に節減されることになる。
【0012】中間貯蔵床の複数の矩形状区分と複数の搬
出ポートとは、搬出レーキの運動方向で見て相前後して
配置されているのが殊に有利である。ショベルが各送出
口の下側のギャップ内を通過すると、ばら荷は再び盛り
上げられ、かつ搬出レーキの後退運動中に、前記中間貯
蔵床の矩形状区分の他方の側に位置している搬出ポート
内へ搬出される。
【0013】有利な実施形態では、搬出レーキは、ショ
ベルとして作用する壁を横木状に嵌め込んだフレームか
ら成っている。
【0014】本発明の有利な構成では搬出レーキの駆動
力は、少なくとも1つのクランク伝動装置から派生され
る。クランク伝動装置は、水平方向運動ストロークに重
畳される(微小な)鉛直方向運動によって損なわれるこ
となしに水平方向の運動ストロークを正確に調整するこ
とを可能にする。複数の搬出レーキは、異なった運動周
期でかつ/又は位相をずらして作動可能である。これに
よって、並列的に位置している複数の反応室又は反応室
領域を異なった流動床速度で或いは異なった交換量で操
作することが可能になり、ひいては、総ての反応槽領域
における反応状態にばら荷搬出を可能な限り最適に適合
させることが可能になる。
【0015】支持構成要素及びその保持体は各使用条件
に合わせて設計することができる。例えば搬出レーキは
排出床にか、或いは独立した架台に懸架されていてもよ
い。
【0016】
【発明の実施の形態】次に図面に基づいて本発明を実施
するための最良の形態を詳説する。
【0017】図1に垂直断面図で示した吸着器1は生ガ
ス入口2と純ガス出口3とを有している。生ガス入口2
と純ガス出口3との間で流体は、第1反応段4と第2反
応段とを通流し、該第2反応段は、図平面の前後に位置
する並列接続された2つの反応室に分割されている。
【0018】第1反応段4は、方形横断面の反応室14
を有し、該反応室には稼働中、砕片状又は粒状の吸着剤
から成るばら荷床が装填されている。反応室14は、入
口側では室全高にわたっているブラインド・シャッター
15によって、また出口側では或る限定された高さまで
しか達していないブラインド・シャッター16によって
制限されている。吸着剤の装入は、反応室14の上に載
設された貯蔵バンカー7から頭部側の分配床8を介して
行なわれる。該分配床8は、図示の実施例では均一なパ
ターンで互いに前後・左右に縦横列を成して配列された
正方形の形状の多数の装入ホッパー18から成り、該装
入ホッパーには、前記反応室14に通じる装入管19が
接続している。
【0019】反応室14のほぼ半分の高さの部位に中間
床8aが組込まれている。該中間床は、吸着剤流動床が
丈高の場合に殊に圧力を軽減するために役立ち、かつ図
示の実施例では前記分配床8と同様の形状及び配列(同
様のパターンの装入ホッパー18a、装入管19a及び
遮蔽区間30a)を有している。また中間床8aの下位
のばら荷円錐体を流体が通流する流体ガイド方式は、頭
部領域におけるばら荷円錐体を流体が通流する流体ガイ
ド方式に相応している。単数又は複数の中間床8aを反
応室内に組込むことは必ずしも必要ではないとしても、
有利である場合が多い。
【0020】排出床9は分配床8に類似していて、同一
パターンで互いに前後・左右に配列された複数の排出ホ
ッパー20から構成されている。各排出ホッパー20に
は排出管21が接続している。
【0021】生ガス入口2は、反応室14の全高寸法に
わたっており、しかも装入ホッパー18及び装入管19
の領域にまで拡張されている。従って流体は、実線矢印
Aによって図1に示したように、側面からブラインド・
シャッター15を介して吸着剤流動床内へ流入できると
共に、装入管19の間でも上方からばら荷円錐体27を
通って吸着剤流動床内へ流入することができる。従って
流体は、流動床においてのみならず、固定床において
も、すべてのばら荷床ゾーンに到達することができる。
これによって全粒子が事実上等しく反応に関与すること
になる。
【0022】出口側では、最上位ばら荷層つまりばら荷
円錐体27と、流出側のブラインド・シャッター16と
の間に、閉鎖壁の形の遮蔽区間30が設けられており、
該遮蔽区間は、出口通路31内へ直接上方からの流体が
短絡するのを防止する。
【0023】前記出口通路31は、排出床9の下位に延
びる水平通路区分32へ移行している。出口通路31を
通って反応室14から出ていく予浄化された流体、つま
り純ガス流は前記水平通路区分32内を排出ホッパー2
0及び排出管21の外周壁面に沿って流れ、その際、排
出ホッパー20及び排出管21内に位置している吸着剤
を加熱して、凝縮を確実に防止する。次いで流体は前記
水平通路区分32から第2反応段の両反応室内へ上方に
向かって変向ガイドされる。両反応室における流体分配
は原理的には、第1反応段4の入口側ブラインド・シャ
ッター15と頭部側のばら荷円錐体27における前記の
流体分配に相応している。また第2反応段の両反応室内
でも、両反応室の全内部空間において吸着剤が可能な限
り均等に関与することを保証するために、複数の装入ホ
ッパーと複数の排出ホッパーが均等なパターンで配列さ
れている。
【0024】図1から判るように、還元剤NH3 が、出
口通路31と水平通路区分32との間の変向ガイド部位
で噴入される。勿論、該還元剤を別の部位で噴入するこ
とも可能であり、或いは第2反応段の両反応室内に石炭
活性コークスを予め装填しておくことも可能である。
【0025】また個々の装入ホッパー18及び排出ホッ
パー20の形状及び寸法に関しては本発明は特例条件を
定めるものではない。正方形横断面形状或いは、場合に
よっては矩形横断面形状を採用することは、ばら荷分布
時に特に大きな断面積を活用する上でも、またばら荷メ
カニズムを効果的に働かす上でも有利である。しかし本
発明の基本的な利点が等しく得られる限りでは、別の形
状を採用することも可能である。
【0026】また生ガス入口2は、排出床9の下位まで
達することもでき、その場合排出ホッパー20内には、
生ガスは流入するが、粒状の吸着剤は流体入口分配器内
へ流出することのできない適当な複数の開口が、反応室
14の内部空間に向かって構成されている。このような
流動床は例えばドイツ連邦共和国登録実用新案第870
6839.8号明細書に基づいて公知になっている。排
出床9を流動床として構成する場合、閉鎖壁に相当する
遮蔽区間30は、出口通路31への流体の短絡を避ける
ために、排出床9の直ぐ上位の背壁にも設けられねばな
らない。
【0027】図2及び図3の図示によれば排出床9内に
は15個の排出ホッパー20が、5列と3行とから成る
行列(マトリックス)で配列されている。各排出ホッパ
ー20は、鉛直に延在する所属の排出管21に通じてい
る。すべての排出管21は、共通の水平平面に配置され
た送出口33を有している。
【0028】前記送出口33から下へ間隔をおいて中間
貯蔵床34が配置されており、該中間貯蔵床は、共通の
水平平面内に位置する複数の矩形状区分35を有してい
る。中間貯蔵床34の各矩形状区分35の両側には搬出
ポート36が設けられており、該搬出ポートは、反応床
全体をカバーする1つの搬出ホッパー37に開口してい
る。
【0029】以下に説明する本発明の搬出装置は、原理
的には同等の利点をもって、向流式反応槽、横流式反応
槽及び順流式反応槽並びに、ばら荷状に流動可能な固形
分を配量して反応室又はその他の貯蔵室から搬出しよう
とするすべての機器に適用することができる。
【0030】図2では、送出口33の下位にばら荷円錐
体38が略示されており、該ばら荷円錐体は稼働中その
搬出前には、前記中間貯蔵床34の各矩形状区分35上
に息角をもって盛り上げられている。搬出装置は搬出レ
ーキ39を有し、該搬出レーキは矩形状のフレーム40
と、該フレーム内に横木状に配置されたショベル41と
から成っている。該搬出レーキ39は、そのショベル4
1と、横方向に延在するフレーム辺とが、中間貯蔵床3
4と、送出口33を包囲する排出管21の下縁との間の
ギャップ内を接触することなく運動できるように設計さ
れている。ばら荷円錐体38は、ショベル41とフレー
ム40の横方向に延びるフレーム辺とによって制限され
る。搬出レーキ39は、平行四辺形揺動リンク機構を形
成している旋回アーム42に懸架されており、しかも平
行四辺形揺動リンク機構がいかなる旋回位置にあって
も、該搬出レーキのフレーム40を水平に延在させるよ
うに構成されている。旋回アーム42は上端部に、定置
に配置された枢支点を有し、該枢支点の支承軸43は、
互いに平行に共通の水平平面内に位置している。図2及
び図3に示した実施例では、排出床9の下側の支承点は
反応槽支持構造45に配置されている。また変化実施態
様によれば前記旋回アーム42を独立した支持ブリッジ
46(図4)に配置することも可能である。
【0031】搬出装置の駆動装置としては、クランク伝
動装置48と組合されたモータ47が使用される。クラ
ンク伝動装置48はクランク連接棒49を有し、該クラ
ンク連接棒は搬出レーキ39の一方の側に枢着されてお
りかつ該搬出レーキ39を、図2に示した二重矢印Aの
方向に駆動する。主水平方向運動には、搬出レーキ39
の揺動式懸架に基づいて軽度の鉛直方向運動が重畳され
はするが、該鉛直方向運動は、二重矢印Aの方向の水平
な搬送運動に対比すれば極く僅かでしかない。該鉛直方
向運動は、旋回アーム42の支承軸43と50との間の
距離が大になるに応じて小さくなる。とは云え、微小の
鉛直方向運動は稼働の面から見れば所望されている。そ
れというのは、微小の鉛直方向運動は、搬出レーキ39
のショベル41によって中間貯蔵床34の矩形状区分3
5を擦過する際に粒状、粉末状又は顆粒状のばら荷に対
して付加的な回転運動又は転動運動を与え、それによっ
て団塊形成を解消するからである。粘結したばら荷を強
く砕解するためには棒状体、歯、鋭角的な隆起、リブ又
は凸部41aが使用され、これらの砕解手段は、搬出レ
ーキ39の有効ショベル面に先行して配置されており、
かつばら荷を熊手や鋤群の形式で破砕する。二重矢印A
の方向の運動ストロークの大きさは、少なくとも一方向
の運動ストローク中に、両隣りの搬出ポート36のうち
の一方の搬出ポート内に各ばら荷円錐体を放出できるよ
うに選ばれている。またショベル41と横方向に延在す
るフレーム辺は、各運動方向毎に両隣りの搬出ポート3
6のうちの一方へばら荷38を送り込み、搬出ホッパー
37を介して導き出すように配置されているのが殊に有
利である。
【0032】すでに述べたように、どの様な水平方向部
位に枢着点の支承軸43を配置するかは、図2及び図3
に示した搬出装置の運動及び搬送効率にとって重要なこ
とではない。肝要な点は、水平方向の旋回振れ量と、シ
ョベル41及び/又は横方向のフレーム辺の配置形式も
しくは配置パターンである。この配置パターンは、図2
に示した実施例によれば、搬出レーキ39の右手終端位
置では(図2)最も右手のショベル41が、第1の排出
通路の下で盛り上げられているばら荷円錐体38を、最
も右手の搬出ポート36内へ放出するように選ばれてい
る。搬出レーキ39又は旋回アーム42が逆方向に揺動
して最も左手の旋回位置にある場合には、同一のショベ
ル41は、最も右手の送出口33の下にその間に盛り上
げられたばら荷円錐体を、矩形状区分35を経て左手の
搬出ポート36の領域内にまでシフトして、該搬出ポー
ト36内へ放出する。従ってショベル41は、該ショベ
ルを軸方向で送出口33の下位に配置させることになる
搬出レーキ39の旋回位置では最深位の鉛直方向位置を
占める。ショベル41と、横方向に延びるフレーム40
の辺(図2で見て左右のフレーム辺)は、ばら荷円錐体
38を制限し調整するために役立つ。この目的を達成す
るために、隣り合ったショベル41間の間隔は、矢印A
の方向での各中間貯蔵床34の矩形区分35の幅よりも
小でなければならない。更にまた搬出レーキ39は各搬
出ストローク終了毎に、ショベル対を送出口33の軸線
上にセンタリングさせて夫々センタリングされたばら荷
円錐体38を形成させることのできる適当な位置で、停
止されねばならない。
【0033】複数の横列と縦列を成して配列された全行
列の排出管21と送出口33は前記実施例では1つの矩
形状の搬出レーキ39によって操作される。横木状に挿
入されたショベル41は横列から横列へ、つまり縦列方
向(行方向)で横方向連結材51(図3)によって剛性
的に結合されている。しかし該横方向連結材51は省略
することもでき、かつ、その場合、個々の横列を操作す
る各搬出レーキ39は、位相をずらして駆動することが
でき、更には又、異なった速度で駆動することもでき
る。この駆動のためにはクランク伝動ユニットが適して
おり、該クランク伝動ユニットのクランクロッドは、場
合によっては異なった間隔でかつ/又は異なった角度間
隔で1つの共通のクランクディスクに枢着されている。
【0034】搬出レーキ39の前記の揺動式懸架機構は
事実上、万能的に適用可能である。
【0035】搬出レーキ39は、図示の実施例の場合の
ように、決して1つの共通な水平レベルに位置させる必
要はない。送出口33と中間貯蔵床34の矩形状区分3
5との間で作用するショベル41は、所属のばら荷円錐
体の位置とサイズと形状とに応じて別の運動水準に沿っ
て、かつ、ショベルからショベルへ異なった設定角度で
運動することができる。また1つの搬出レーキ39によ
って操作すべき送出口33及び中間貯蔵床34の矩形状
区分35の数及び/又は位置に関しては本発明では、い
かなる制約も課すものではない。この種のパラメータは
本発明では臨機応変に設計者が自由に選択することがで
きる。旋回アーム42の長さを適当に選定することによ
って、水平方向ストロークと鉛直方向ストロークとの間
の比率を設定することも可能である。すでに述べたよう
に、搬出装置の可動部分を保持しかつガイドするために
は、使用現場におけるダスト・顆粒による強負荷に対し
て安定した単純な支承軸43,50が要求されるに過ぎ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】搬出装置を省いて示した本発明による吸着装置
の垂直断面図である。
【図2】図1の下部部分並びに新規な搬出装置の1実施
例の側面図であって、しかも前記搬出装置の可動部材の
運動方向に対して直角方向に見た図である。
【図3】図2に対して直角方向に見た垂直断面図であ
る。
【図4】図3に示した実施形態とは異なった態様の搬出
レーキの懸架機構を示す部分側面図である。
【符号の説明】
1 吸着器、 2 生ガス入口、 3 純ガス出
口、 4 第1反応段、 7 貯蔵バンカー、8
頭部側の分配床、 8a 中間床、 9排出床、
14 反応室、 15,16 ブラインド・シャッ
ター、 18,18a 装入ホッパー、 19,19
a 装入管、 20 排出ホッパー、 21 排
出管、 27 ばら荷円錐体、 30,30a 閉
鎖壁の形の遮蔽区間、 31 出口通路、 32
水平通路区分、 33 送出口、 34 中間貯蔵
床、 35 矩形状区分、 36 搬出ポート、3
7 搬出ホッパー、 38 ばら荷円錐体、 39
搬出レーキ、40 矩形状のフレーム、 41
ショベル、 41a 棒状体、歯、鋭角的な隆起、
リブ又は凸部、 42 旋回アーム、 43 支承
軸、 45反応槽支持構造、 46 支持ブリッジ、
47 モータ、 48クランク伝動装置、49
クランク連接棒、 50 支承軸、 51 横方向
連結材、 A 流体の流動方向を示す実線矢印、 N
3 還元剤

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの反応室(14)を形成
    する反応槽(4)が設けられており、該反応槽が、頭部
    側にはばら荷状に流動可能な砕片状又は粒状の吸着剤を
    装入するための装入手段と、足部側には前記吸着剤を排
    出するための排出手段とを有している形式の、流体特に
    排ガスから非所望成分を分離する装置において、装入手
    段が、同一パターンで互いに前後・左右に縦横列を成し
    て配列された複数の装入ホッパー(18)によって形成
    され、また排出手段が、別の同一パターンで互いに前後
    ・左右に縦横列を成して配列された夫々送出口(33)
    を有する複数の排出ホッパー(20)によって形成され
    ており、前記反応室(14)の少なくとも一方の側面並
    びに反応室頭部区域に複数の流体通流口が設けられてお
    り、前記送出口(33)の下側には、実質的に水平な中
    間貯蔵床(34)が配置されており、該中間貯蔵床は、
    前記送出口(33)の側方に夫々並列的に位置する複数
    の搬出ポート(36)を有し、前記送出口(33)と前
    記中間貯蔵床(34)との間の空間内へ作用する複数の
    ショベル(41)を有する搬出レーキ(39)が少なく
    とも1本の支承軸(43)に、前記送出口(33)の下
    で息角をもって盛り上げられた吸着剤を流動方向に対し
    て横方向に側方の搬出ポート(36)内へシフトできる
    ように、揺動可能に懸架されていることを特徴とする、
    流体から非所望成分を分離する装置。
  2. 【請求項2】 搬出レーキ(39)が平行四辺形揺動リ
    ンク機構(42)に懸架されており、しかも揺動用のす
    べての支承軸(43)が1つの共通の水平平面内に配置
    されている、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 搬出レーキ(39)が、同一平面内でか
    つ少なくとも1つの列内で前後に配列された複数の送出
    口(33)に配設されている、請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 中間貯蔵床(34)の矩形状区分(3
    5)と搬出ポート(36)とが、搬出レーキ(39)の
    運動方向(A)で見て相前後して配置されている、請求
    項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 搬出レーキ(39)が、ショベルとして
    作用する壁(41)を横木状に嵌め込んだフレーム(4
    0)から成っている、請求項1から4までのいずれか1
    項記載の装置。
  6. 【請求項6】 搬出レーキ(39)が、クランク伝動装
    置(48)によって駆動される、請求項1から5までの
    いずれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】 複数の搬出レーキ(39)が、互いに並
    列的に位置する複数列の送出口(33)を操作するため
    に、平行運動可能に配置されている、請求項3から6ま
    でのいずれか1項記載の装置。
  8. 【請求項8】 複数の搬出レーキ(39)が、異なった
    運動周期でかつ/又は位相をずらして作動可能である、
    請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 搬出レーキ(39)が排出床(9)に懸
    架されている、請求項1から8までのいずれか1項記載
    の装置。
  10. 【請求項10】 搬出レーキ(39)が、独立した支持
    構造に懸架されている、請求項1から8までのいずれか
    1項記載の装置。
  11. 【請求項11】 支持構造が、少なくとも2つの平行に
    配置された支持ブリッジ(46)を有している、請求項
    10記載の装置。
  12. 【請求項12】 搬出レーキ(39)には、粘結したば
    ら荷円錐体(38)を砕解するための砕解手段(41
    a)が配置されている、請求項5から11までのいずれ
    か1項記載の装置。
  13. 【請求項13】 砕解手段が、切刃、棒状体(41
    a)、歯又は尖頭突起或いはノーズ状凸部として構成さ
    れており、これらの砕解手段は、搬出運動方向(A)で
    見て搬出レーキ(39)の有効ショベル面に先行して配
    置されている、請求項12記載の装置。
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CN1089270C (zh) * 1997-11-21 2002-08-21 刘兆彦 一种栅板式聚酯缩聚塔

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