JP2679583B2 - 半導体レーザ - Google Patents
半導体レーザInfo
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- JP2679583B2 JP2679583B2 JP21151793A JP21151793A JP2679583B2 JP 2679583 B2 JP2679583 B2 JP 2679583B2 JP 21151793 A JP21151793 A JP 21151793A JP 21151793 A JP21151793 A JP 21151793A JP 2679583 B2 JP2679583 B2 JP 2679583B2
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Description
有用な超高速繰り返しの超短光パルス列を発生させる方
法に関する。
本技術として数十GHzから百GHzを越える繰り返し
周波数を有する光パルス列の発生を可能にする技術の要
求が高まっている。高速光パルスを発生させる光オシレ
ータの1つとして、2セクションまたは3セクション構
造によりモード同期動作する半導体レーザが挙げられ
る。このデバイスでは、電極によって分離された1つの
セクションに逆バイアスを印加して可飽和吸収領域とし
て作用させることにより、100GHz以上の繰り返し
周波数での自励パルス発振が実現されることが報告され
ている。この技術については、たとえばチェン(Y.
K.Chen)らによるジャーナルオブカンタムエレク
トロニクス(IEEE J.Quantum Elec
tron.)誌の第28巻10号のp.2176から
p.2185にわたって掲載された論文の中に述べられ
ている。この論文中では最大350GHzの繰り返し周
波数で約0.6psの時間幅の光パルスを得たという報
告がなされている。
体レーザにおいては、短共振器化して共振器内の光パル
スの周回時間を短くすることで繰り返し周波数を高めて
いる。しかし、複数セクション構造なので200μm程
度の共振器長がほぼ限界で、それより短い共振器を製作
するのは難しくなる。また、仮にさらに短くできたとし
ても、動作機構の上から正常なモード同期動作をさせる
という確実性に欠ける。さらに、共振器長を短くし過ぎ
ると、十分な利得が得られずレーザ発振さえ起きなくな
るという問題がある。
オシレータの持つ欠点を除去した、さらに超高速動作が
可能な半導体レーザを提供することにある。
ザレーザは、共振器の軸方向において2つの利得セクシ
ョンの間に1つの可飽和吸収セクションを配置してなる
半導体レーザにおいて、前記共振器の端面と前記可飽和
吸収セクションの中心との距離を、全共振器長の整数
(3以上)分の1とし、かつ前記2つの利得セクション
が電気的につながっていることを特徴とする。また全共
振器長の整数(3以上)分の1とし、かつ前記2つの利
得セクションが電気的に互いに分離されていることを特
徴とする。
重なるような条件において半導体レーザの受動モード同
期発振が生じることを利用している。すなわち、2電極
デバイスの場合には、1つの光パルスが共振器内を周回
し、可飽和吸収セクション側の端面で反射された光パル
スの前部が後部と、可飽和吸収セクション内で重なる。
可飽和吸収セクションを中心に持つ3セクション型デバ
イスでは、2つの光パルスが共振器内を周回し、これら
が可飽和吸収セクション内で重なる。このような動作を
するのは、光パルスが重なることで可飽和吸収作用が増
強され安定なモード同期が生じるからである。本発明で
は、2つの利得セクションに挟まれた可飽和吸収セクシ
ョンの中心を全共振器長の整数分の1の位置に一致させ
ることで、可飽和吸収セクションの中心と端面との距離
のうち短い方の往復の周期で光パルスを生成させること
ができる。この様子を、図2を用いて説明する。本図の
構成において反射鏡21a及び21bは互いに平行に対
面し、一対の反射鏡をなしている。図2(a)に示すよ
うに、1対の反射鏡21で構成される長さLの共振器内
でL/m(mは整数)の位置に薄い可飽和吸収媒質22
の中心を置く。この場合、図2(b)のように光パルス
が2L/mの空間間隔で規則的に並んで共振器内を周回
すれば、可飽和吸収媒質22の位置で2つの光パルスが
必ず重なるようになる。例えば、この図ではm=4につ
いて具体的に示しているが、光パルスAと光パルスBが
可飽和吸収媒質22で重なっており、次には光パルスB
と光パルスCが可飽和吸収媒質22で重なる。このよう
にして、どの光パルスも可飽和吸収媒質22で重なる。
したがって、本発明の構成によりこのようなモード同期
動作が安定になり得ることがわかる。
て説明する。図1は、本発明を適用した半導体レーザの
構成の実施例を模式的に表している。この実施例の半導
体レーザ1は、GaAs/AlGaAs多重量子井戸構
造を有する3セクション型の平行平面ファブリ・ペロレ
ーザである。図1(a)の半導体レーザは、2つの利得
セクション2a,2bが電気的に互いに繋がっている、
3セクション2電極型デバイスである。図1(b)の半
導体レーザは、2つの利得セクションが2a2b電気的
に分離されている3セクション3電極型デバイスを示し
ている。また光導波はリッジ型のストライプ構造4によ
って行う。利得セクション2a,2bは直流電流源11
[(b)の構造では11a及び11b]によって励起を
行う。可飽和吸収セクション3の中心は、デバイス長を
Lとして、L/m(mは整数)の位置に置く。また、可
飽和吸収セクション3は、逆バイアス電源12による逆
バイアス印加でその機能を示す。
m、2つの利得セクション2a,2bに挟まれた可飽和
吸収セクション3の幅を20μmとし、その中心を全共
振器長Lの4分の1の位置にとった。図1(a)の構成
で、利得セクション2に約60mAの電流を注入し、可
飽和吸収セクション3に1Vの逆バイアス電圧を印加し
ところ、光パルス幅が約1ps、繰り返し周波数が約4
00GHzのモード同期動作が実現された。この光パル
ス繰り返し周波数は共振器内の光の往復周期の4倍であ
り、本発明の動作原理が有効に働いていることがわか
る。
多重量子井戸構造を有する平行平面ファブリ・ペロ半導
体レーザを示した。しかし、本発明を適用する材料は原
理的な見地から特定の材料系に限定されず、また本発明
の共振器が分布帰還構造であっても差し支えないことは
明らかである。
よれば、従来の方法では実現できない超高速の光パルス
繰り返し周波数が、比較的長い共振器の半導体レーザで
実現される。
的構成を示す図である。
作の基本原理を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 レーザ共振器の軸方向において2つの利
得セクションの間に1つの可飽和吸収セクションを配置
してなる半導体レーザにおいて、前記共振器の端面と前
記可飽和吸収セクションの中心との距離を、全共振器長
の整数(3以上)分の1とし、かつ前記2つの利得セク
ションが電気的につながっていることを特徴とする半導
体レーザ。 - 【請求項2】 レーザ共振器の軸方向において2つの利
得セクションの間に1つの可飽和吸収セクションを配置
してなる半導体レーザにおいて、前記共振器の端面と前
記可飽和吸収セクションの中心との距離を、全共振器長
の整数(3以上)分の1とし、かつ前記2つの利得セク
ションが電気的に互いに分離されていることを特徴とす
る半導体レーザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21151793A JP2679583B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 半導体レーザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21151793A JP2679583B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 半導体レーザ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0766489A JPH0766489A (ja) | 1995-03-10 |
JP2679583B2 true JP2679583B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=16607227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21151793A Expired - Lifetime JP2679583B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 半導体レーザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2679583B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP21151793A patent/JP2679583B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
Electron.Lett.29[12](1993)P.1135−1136 |
電子情報通信学会技術研究報告 LQE94−55 P.7〜10(1994) |
電子情報通信学会技術研究報告 OQE92−18 P.33〜40(1992) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0766489A (ja) | 1995-03-10 |
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