JP2678586B2 - 整畦機 - Google Patents
整畦機Info
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- JP2678586B2 JP2678586B2 JP8012019A JP1201996A JP2678586B2 JP 2678586 B2 JP2678586 B2 JP 2678586B2 JP 8012019 A JP8012019 A JP 8012019A JP 1201996 A JP1201996 A JP 1201996A JP 2678586 B2 JP2678586 B2 JP 2678586B2
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- ridge
- machine frame
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- machine
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、古いやせた畦を所
定の畦形状に補整する整畦機に係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来の整畦機としては、実公昭57−1
0483号のように畦上に盛土し、この盛土をクランク
機構により昇降する畦叩き板で連打して叩き固める方式
のものが公知である。このタイプの整畦機は盛土を叩き
固めることがわかり易いので、現在実用機として多用さ
れているが、畦叩き板を強力に畦面に叩きつける為振動
や騒音が大きい欠点がある。 【0003】また、同じく盛土を叩き固める整畦機であ
るが、実開昭60−57905号のように、油圧を利用
して畦叩き板を昇降連打せしめる整畦機も公知である。
この油圧タイプは叩くスピードは速いが、油圧機構を使
用するため高価になり、油洩れなどの欠点がある。 【0004】また、どちらも反復する畦叩き板の叩き加
圧作動の激しい衝撃振動が機枠を支持しているトラクタ
の支持装置に伝達され、運転者を不快にするだけでなく
トラクタを損傷させる原因になる欠点を有する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、機枠の一側
を横長に延長し、この延長側端部に整畦体と反復加圧運
動発生機構を設けることにより支持装置より遠く離して
振動を減衰させることに着眼し、反復加圧作動を行う整
畦体が受ける衝撃や振動をできるだけトラクタの支持装
置にそのまま伝達されないようにした整畦機に係るもの
である。 【0006】 【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。 【0007】トラクタ37の後部に昇降アーム67,68を介
して支持された支持装置Iに機枠3を装着し、盛土装置
B,整畦体C及び,該整畦体Cを反復加圧運動させる反
復加圧運動発生機構Dを前記機枠3の畦側の側端部に設
け、畦ぎわの土を盛土装置Bで畦面上に盛り上げて整畦
体Cで反復加圧して整畦する整畦機であって、前記機枠
3を左右方向横長の状態に延長形成し、機枠3の畦側の
一側に主腕19を前後方向に架設し、この主腕19の後端部
に支持具20を付設し、この支持具20に整畦体Cの取付体
21を整畦体Cの取付位置を調節できるように設け、この
取付体21の下端に反復加圧運動発生機構Dを設けた整畦
体Cを連設し、取付体21の下部に整畦体Cを取り付ける
上板31を付設し、この上板31の周囲にコイルバネ33を付
設し、このコイルバネ33により起振体34を吊下状態に設
けて機枠3の荷重により整畦体Cを畦上面に弾圧する弾
圧装置Jを形成し、この弾圧装置Jにより支持された整
畦体Cに反復加圧運動を付加する反復加圧運動発生機構
Dを設け、この機枠3の畦 側側方を横長に延長せしめ、
この延長した距離だけ整畦体Cを支持装置Iより畦側へ
遠く偏倚せしめて設けたことを特徴とする整畦機に係る
ものである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を作用効果を
示して実施の一例である図面に基づいて簡単に説明す
る。 【0009】機枠3に設けた盛土装置Bにより畦а際の
土を砕土し、畦aの上面と畦a斜面に盛土する。 【0010】機枠3を畦側に向かって横長に延長し、こ
の畦a側に延長した延長側端部に整畦体Cと整畦体Cに
反復加圧運動を付与する反復加圧運動発生機構Dを設け
たから整畦体Cと反復加圧運動発生機構Dの付設位置が
機枠3を側方に延長した距離だけ支持装置Iより遠くへ
偏倚するから反復加圧作動により生ずる衝撃や振動が長
く延長された機枠3の自由端振動となって機枠3の支持
装置I側に至るに従って大きく減衰され、トラクタ37に
伝わる衝撃振動が大幅に低減される。 【0011】 【実施例】図面は好適な実施の一例を示したもので、ト
ラクタ37の後部に昇降アーム67,68を介して支持された
支持装置Iに機枠3を装着し、盛土装置B,整畦体C及
び,該整畦体Cを反復加圧運動させる反復加圧運動発生
機構Dを前記機枠3の畦側の側端部に設け、畦ぎわの土
を盛土装置Bで畦面上に盛り上げて整畦体Cで反復加圧
して整畦する整畦機であって、前記機枠3を左右方向横
長の状態に延長形成し、機枠3の畦側の一側に主腕19を
前後方向に架設し、この主腕19の後端部に支持具20を付
設し、この支持具20に整畦体Cの取付体21を整畦体Cの
取付位置を調節できるように設け、この取付体21の下端
に反復加圧運動発生機構Dを設けた整畦体Cを連設し、
取付体21の下部に整畦体Cを取り付ける上板31を付設
し、この上板31の周囲にコイルバネ33を付設し、このコ
イルバネ33により起振体34を吊下状態に設けて機枠3の
荷重により整畦体Cを畦上面に弾圧する弾圧装置Jを形
成 し、この弾圧装置Jにより支持された整畦体Cに反復
加圧運動を付加する反復加圧運動発生機構Dを設け、こ
の機枠3の畦側側方を横長に延長せしめ、この延長した
距離だけ整畦体Cを支持装置Iより畦側へ遠く偏倚せし
めて設けた整畦機に係るものである。 【0012】図示した整畦機は、畦上面を湾曲凹面状に
削取するカッター1と,畦斜面を斜面に添わせて湾曲凹
面状に削取するカッター2とを兼備した畦削り装置Aを
機枠3の前側に設けた場合を図示している。 【0013】畦頂面中央線上に位置するように頂面回転
軸5を機枠3の前側に配し、この頂面回転軸5に畦頂面
に届く長さの粘り強い材質の線材、例えば頂面削取用ピ
アノ線7を突設し、このピアノ線7の回転によりピアノ
線7の先端で畦頂面を湾曲凹面状に削取するようにし、
頂面回転軸5の内側に斜面回転軸8を並設し、この斜面
回転軸8も同様な畦斜面削取用ピアノ線9を突設し、ピ
アノ線7・9の先端を夫々回転方向に向けて折曲した場
合を図示している。 【0014】また、回転軸5・8に回転筒10・11を付設
し、回転筒10・11から数本のピアノ線7・9を突設する
ように設けても良い。要は畦頂面と畦斜面とを湾曲凹面
状に削取できるならば、その他の設計でも良い。畦削り
装置Aを覆うカバー体58をくさり59等で吊下しても良
い。 【0015】盛土装置Bについて説明する。 【0016】畦削り装置Aの後方内側に位置するよう
に、ローター軸13を機枠3の中程前後方向に架設し、こ
のローター軸13の前側に田んぼの泥土表面に届く長さの
砕土刀14を放射状に突設し、この砕土刀14の回転により
砕土刀14の先端で田んぼの泥土を確実に砕細し、砕土刀
14の後方に先端を前側に湾曲せしめた盛土刀15を放射状
に突設し、この盛土刀15の回転により砕土を確実に掻き
上げ、畦上面と畦斜面に形成されている湾曲凹部6・
6'に確実に盛土するようにした場合を示している。砕
土刀14,盛土刀15は、ローター軸13に取付盤16・17を介
して設けても直接付設しても良いが、その形状は盛土を
良好にする設計とする。 【0017】カバー装置Hについて説明する。 【0018】整畦体Cの前側には立上がり壁12を立設し
て土の掻き込みを良好にしているが、この立上がり壁12
の上側縁(図中左側)に畦а方向前方に側方遮閉板18を
一体に延長突設する。この側方遮閉板18は別体にして他
の部位から連設しても良い。図面は、この側方遮閉板18
の上方に土戻し板30を立設した場合を図示している。ま
た、機枠3の畦а上前後方向に架設した主腕19より畦а
上方を隠蔽するカバー板35を水平方向に且つ調節金具3
5'により角度傾斜調節自在に突設し、このカバー板35の
先端に可撓カバー35"を垂設し、土戻し板30との間を閉
塞した場合を図示している。 【0019】支持装置Iについて説明する。 【0020】機枠3の一側に主腕19を前後方向に架設
し、この主腕19の後端部にU字状の支持具20を下向きに
付設し、この支持具20に例えば筒状の取付体21をスライ
ド自在に設け、この取付体21の下端に反復加圧運動発生
機構Dを介して整畦体Cを取付体21の下部に連設した場
合を図示している。 【0021】図面の取付体21のスライド構造を詳述する
と、主腕19の後端部に上方より貫挿した締付ボルト23に
締付ナット22を螺着し、この締付ナット22の廻動により
昇降せしめる締付ボルト23の下端に、支持具20の下面に
位置せしめたナット体24を固定し、ナット体24の上面に
突設したガイドピン25を支持具20に穿設したガイド孔26
に嵌挿せしめる。取付体21内に設けたハンドル27により
回動する螺杆28を前記ナット体24に螺着し、ハンドル27
の回動により取付体21を昇降せしめる。 【0022】図面の取付体21は、角筒ではなく、チャン
ネル型に形成した場合を図示しているが、支持具20と対
向する面には、ガイドピン25に係合するガイド長窓29が
長さ方向に開設されている。取付体21を固定する為に
は、締付ナット22を回し、締付ボルト23を引き上げるこ
とにより、ナット体24を取付体21壁を介して支持具20の
下面に圧着して締付固定する。 【0023】また、反復加圧運動発生機構D,弾圧装置
Jについて詳述する。 【0024】取付体21の下部に上板31を付設し、この上
板31の周囲に取付ボルト32(図面は四本採用した場合を
図示している。)を垂下し、この取付ボルト32にコイル
バネ33を弾圧可能に捲装し、このコイルバネ33の下端に
起振体34のような反復加圧運動発生機構Dを吊下して弾
圧装置Jを構成する。 【0025】起振体34内には常法の通り振動を起生する
構造が内備されるが、例えば半円体状の分銅板を回転せ
しめ、この回転によりコイルバネ33が伸縮並びに振れ動
して起振体34が振動する。 【0026】動力伝達機構Eについて説明する。 【0027】トラクタ37の動力取出軸38より自在継手39
を介して機枠3の図中右側前後方向に架設した主軸40を
駆動し、主軸40と並設した第1回転軸41をチェーン駆動
する。図中符号42・43はスプロケットギヤー、44はチェ
ーンである。 【0028】第1回転軸41に第2回転軸45を並設し、第
2回転軸45のスプロケットギヤー46を前記チェーン44の
下方移送部に当接して第2回転軸45を主軸40と反対回転
せしめる。主軸40には、過大な負荷がかかった際、トラ
クタ37からの動力伝達を切るトルクリミッター47を設け
ることが望ましい。第2回転軸45の一端に設けたプーリ
ー48と,畦削り装置Aの駆動軸49に設けたプーリー50と
にVベルト51を懸環して駆動軸49に動力を分取する。駆
動軸49よりチェーン駆動により頂面回転軸5と斜面回転
軸8を回転せしめる。図中符号52・53・54はスプロケッ
トギヤー、55はガイドスプロケットギヤー、56はチェー
ンである。 【0029】第2回転軸45の他端よりクラッチ機構を内
装したクラッチ部57を介して可撓管80を被覆したフレキ
シブルシャフト4を延長し、先端を反復加圧運動発生機
構Dの振動体34内に設けた回転軸60に動力を分取する。
第1回転軸41に伝達された動力は、ローター軸13へチェ
ーン駆動により伝達される。図中符号61・62はスプロケ
ットギヤー、63はチェーンである。 【0030】各軸の回転数の選定や伝達方法などは、適
宜最適な状態に設計する。 【0031】接地支承部Fについて説明する。 【0032】機枠3の後部中程に支承筒64を縦設し、支
承筒64の頂部を雌螺子部65に形成し、この雌螺子部65に
ハンドル66を付した螺杆を螺着し、螺杆の下部に設けた
スライド板を支承筒64内にスライド自在に設け、コイル
バネ33を介して支承筒64内に昇降体70を嵌着し、ハンド
ル66の回動により昇降体70を弾圧状態で昇降せしめる。
この昇降体70の下端に設けた軸受をはさんで、一側に直
進させる土切り円盤72を回転自在に、他側に泥土に没入
することを防止するソリ板73を前後揺動自在に設ける。 【0033】バランスウェート調整装置Gを説明する。 【0034】機枠3の後側部図中右側に角パイプ74を桟
巾方向に設け、この角パイプ74にウェート杆75を引き出
し収納自在に設け、このウェート杆75に固定螺子76付の
ウェート77を左右スライド自在に付設する。 【0035】図面の支持装置Iは、左右の連結板78・7
9,上方の連結アーム36の三点支持によりトラクタ37の
後部に本機を連結し、トラクタ37側の左右の昇降アーム
67・68を油圧などによって擺動することにより、連結杆
69・71を介して左右の連結板78・79を引き上げ、本機を
昇降せしめるようにした場合を図示している。 【0036】 【発明の効果】本発明は上述のように、トラクタの後部
に昇降アームを介して支持された支持装置に機枠を装着
し、盛土装置,整畦体及び,該整畦体を反復加圧運動さ
せる反復加圧運動発生機構を前記機枠の畦側の側端部に
設け、畦ぎわの土を盛土装置で畦面上に盛り上げて整畦
体で反復加圧して整畦する整畦機であって、前記機枠を
左右方向横長の状態に延長形成し、機枠の畦側の一側に
主腕を前後方向に架設し、この主腕の後端部に支持具を
付設し、この支持具に整畦体の取付体を整畦体の取付位
置を調節できるように設け、この取付体の下端に反復加
圧運動発生機構を設けた整畦体を連設し、取付体の下部
に整畦体を取り付ける上板を付設し、この上板の周囲に
コイルバネを付設し、このコイルバネにより起振体を吊
下状態に設けて機枠の荷重により整畦体を畦上面に弾圧
する弾圧装置を形成し、この弾圧装置により支持された
整畦体に反復加圧運動を付加する反復加圧運動発生機構
を設け、この機枠の畦側側方を横長に延長せしめ、この
延長した距離だけ整畦体を支持装置より畦側へ遠く偏倚
せしめて設けたから、次の特長を発揮する。 【0037】機枠に設けた盛土装置により畦際の土を砕
土し、畦の上面と畦斜面に盛土する。 【0038】機枠を畦側に向かって横長に延長し、この
畦側に延長した延長側端部に整畦体と整畦体に反復加圧
運動を付与する反復加圧運動発生機構を設けたから整畦
体と反復加圧運動発生機構の付設位置が機枠を側方に延
長した距離だけ支持装置より遠くへ偏倚するから反復加
圧作動により生ずる衝撃や振動が長く延長された機枠の
自由端振動となって機枠の支持装置側に至るに従って大
きく減衰され、トラクタ37に伝わる衝撃振動が大幅に低
減される。 【0039】従って、トラクタが損傷することなく耐久
的に使用され、トラクタの運転者に不快感を与えること
もない実用性秀れた整畦機となる。
定の畦形状に補整する整畦機に係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来の整畦機としては、実公昭57−1
0483号のように畦上に盛土し、この盛土をクランク
機構により昇降する畦叩き板で連打して叩き固める方式
のものが公知である。このタイプの整畦機は盛土を叩き
固めることがわかり易いので、現在実用機として多用さ
れているが、畦叩き板を強力に畦面に叩きつける為振動
や騒音が大きい欠点がある。 【0003】また、同じく盛土を叩き固める整畦機であ
るが、実開昭60−57905号のように、油圧を利用
して畦叩き板を昇降連打せしめる整畦機も公知である。
この油圧タイプは叩くスピードは速いが、油圧機構を使
用するため高価になり、油洩れなどの欠点がある。 【0004】また、どちらも反復する畦叩き板の叩き加
圧作動の激しい衝撃振動が機枠を支持しているトラクタ
の支持装置に伝達され、運転者を不快にするだけでなく
トラクタを損傷させる原因になる欠点を有する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、機枠の一側
を横長に延長し、この延長側端部に整畦体と反復加圧運
動発生機構を設けることにより支持装置より遠く離して
振動を減衰させることに着眼し、反復加圧作動を行う整
畦体が受ける衝撃や振動をできるだけトラクタの支持装
置にそのまま伝達されないようにした整畦機に係るもの
である。 【0006】 【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。 【0007】トラクタ37の後部に昇降アーム67,68を介
して支持された支持装置Iに機枠3を装着し、盛土装置
B,整畦体C及び,該整畦体Cを反復加圧運動させる反
復加圧運動発生機構Dを前記機枠3の畦側の側端部に設
け、畦ぎわの土を盛土装置Bで畦面上に盛り上げて整畦
体Cで反復加圧して整畦する整畦機であって、前記機枠
3を左右方向横長の状態に延長形成し、機枠3の畦側の
一側に主腕19を前後方向に架設し、この主腕19の後端部
に支持具20を付設し、この支持具20に整畦体Cの取付体
21を整畦体Cの取付位置を調節できるように設け、この
取付体21の下端に反復加圧運動発生機構Dを設けた整畦
体Cを連設し、取付体21の下部に整畦体Cを取り付ける
上板31を付設し、この上板31の周囲にコイルバネ33を付
設し、このコイルバネ33により起振体34を吊下状態に設
けて機枠3の荷重により整畦体Cを畦上面に弾圧する弾
圧装置Jを形成し、この弾圧装置Jにより支持された整
畦体Cに反復加圧運動を付加する反復加圧運動発生機構
Dを設け、この機枠3の畦 側側方を横長に延長せしめ、
この延長した距離だけ整畦体Cを支持装置Iより畦側へ
遠く偏倚せしめて設けたことを特徴とする整畦機に係る
ものである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を作用効果を
示して実施の一例である図面に基づいて簡単に説明す
る。 【0009】機枠3に設けた盛土装置Bにより畦а際の
土を砕土し、畦aの上面と畦a斜面に盛土する。 【0010】機枠3を畦側に向かって横長に延長し、こ
の畦a側に延長した延長側端部に整畦体Cと整畦体Cに
反復加圧運動を付与する反復加圧運動発生機構Dを設け
たから整畦体Cと反復加圧運動発生機構Dの付設位置が
機枠3を側方に延長した距離だけ支持装置Iより遠くへ
偏倚するから反復加圧作動により生ずる衝撃や振動が長
く延長された機枠3の自由端振動となって機枠3の支持
装置I側に至るに従って大きく減衰され、トラクタ37に
伝わる衝撃振動が大幅に低減される。 【0011】 【実施例】図面は好適な実施の一例を示したもので、ト
ラクタ37の後部に昇降アーム67,68を介して支持された
支持装置Iに機枠3を装着し、盛土装置B,整畦体C及
び,該整畦体Cを反復加圧運動させる反復加圧運動発生
機構Dを前記機枠3の畦側の側端部に設け、畦ぎわの土
を盛土装置Bで畦面上に盛り上げて整畦体Cで反復加圧
して整畦する整畦機であって、前記機枠3を左右方向横
長の状態に延長形成し、機枠3の畦側の一側に主腕19を
前後方向に架設し、この主腕19の後端部に支持具20を付
設し、この支持具20に整畦体Cの取付体21を整畦体Cの
取付位置を調節できるように設け、この取付体21の下端
に反復加圧運動発生機構Dを設けた整畦体Cを連設し、
取付体21の下部に整畦体Cを取り付ける上板31を付設
し、この上板31の周囲にコイルバネ33を付設し、このコ
イルバネ33により起振体34を吊下状態に設けて機枠3の
荷重により整畦体Cを畦上面に弾圧する弾圧装置Jを形
成 し、この弾圧装置Jにより支持された整畦体Cに反復
加圧運動を付加する反復加圧運動発生機構Dを設け、こ
の機枠3の畦側側方を横長に延長せしめ、この延長した
距離だけ整畦体Cを支持装置Iより畦側へ遠く偏倚せし
めて設けた整畦機に係るものである。 【0012】図示した整畦機は、畦上面を湾曲凹面状に
削取するカッター1と,畦斜面を斜面に添わせて湾曲凹
面状に削取するカッター2とを兼備した畦削り装置Aを
機枠3の前側に設けた場合を図示している。 【0013】畦頂面中央線上に位置するように頂面回転
軸5を機枠3の前側に配し、この頂面回転軸5に畦頂面
に届く長さの粘り強い材質の線材、例えば頂面削取用ピ
アノ線7を突設し、このピアノ線7の回転によりピアノ
線7の先端で畦頂面を湾曲凹面状に削取するようにし、
頂面回転軸5の内側に斜面回転軸8を並設し、この斜面
回転軸8も同様な畦斜面削取用ピアノ線9を突設し、ピ
アノ線7・9の先端を夫々回転方向に向けて折曲した場
合を図示している。 【0014】また、回転軸5・8に回転筒10・11を付設
し、回転筒10・11から数本のピアノ線7・9を突設する
ように設けても良い。要は畦頂面と畦斜面とを湾曲凹面
状に削取できるならば、その他の設計でも良い。畦削り
装置Aを覆うカバー体58をくさり59等で吊下しても良
い。 【0015】盛土装置Bについて説明する。 【0016】畦削り装置Aの後方内側に位置するよう
に、ローター軸13を機枠3の中程前後方向に架設し、こ
のローター軸13の前側に田んぼの泥土表面に届く長さの
砕土刀14を放射状に突設し、この砕土刀14の回転により
砕土刀14の先端で田んぼの泥土を確実に砕細し、砕土刀
14の後方に先端を前側に湾曲せしめた盛土刀15を放射状
に突設し、この盛土刀15の回転により砕土を確実に掻き
上げ、畦上面と畦斜面に形成されている湾曲凹部6・
6'に確実に盛土するようにした場合を示している。砕
土刀14,盛土刀15は、ローター軸13に取付盤16・17を介
して設けても直接付設しても良いが、その形状は盛土を
良好にする設計とする。 【0017】カバー装置Hについて説明する。 【0018】整畦体Cの前側には立上がり壁12を立設し
て土の掻き込みを良好にしているが、この立上がり壁12
の上側縁(図中左側)に畦а方向前方に側方遮閉板18を
一体に延長突設する。この側方遮閉板18は別体にして他
の部位から連設しても良い。図面は、この側方遮閉板18
の上方に土戻し板30を立設した場合を図示している。ま
た、機枠3の畦а上前後方向に架設した主腕19より畦а
上方を隠蔽するカバー板35を水平方向に且つ調節金具3
5'により角度傾斜調節自在に突設し、このカバー板35の
先端に可撓カバー35"を垂設し、土戻し板30との間を閉
塞した場合を図示している。 【0019】支持装置Iについて説明する。 【0020】機枠3の一側に主腕19を前後方向に架設
し、この主腕19の後端部にU字状の支持具20を下向きに
付設し、この支持具20に例えば筒状の取付体21をスライ
ド自在に設け、この取付体21の下端に反復加圧運動発生
機構Dを介して整畦体Cを取付体21の下部に連設した場
合を図示している。 【0021】図面の取付体21のスライド構造を詳述する
と、主腕19の後端部に上方より貫挿した締付ボルト23に
締付ナット22を螺着し、この締付ナット22の廻動により
昇降せしめる締付ボルト23の下端に、支持具20の下面に
位置せしめたナット体24を固定し、ナット体24の上面に
突設したガイドピン25を支持具20に穿設したガイド孔26
に嵌挿せしめる。取付体21内に設けたハンドル27により
回動する螺杆28を前記ナット体24に螺着し、ハンドル27
の回動により取付体21を昇降せしめる。 【0022】図面の取付体21は、角筒ではなく、チャン
ネル型に形成した場合を図示しているが、支持具20と対
向する面には、ガイドピン25に係合するガイド長窓29が
長さ方向に開設されている。取付体21を固定する為に
は、締付ナット22を回し、締付ボルト23を引き上げるこ
とにより、ナット体24を取付体21壁を介して支持具20の
下面に圧着して締付固定する。 【0023】また、反復加圧運動発生機構D,弾圧装置
Jについて詳述する。 【0024】取付体21の下部に上板31を付設し、この上
板31の周囲に取付ボルト32(図面は四本採用した場合を
図示している。)を垂下し、この取付ボルト32にコイル
バネ33を弾圧可能に捲装し、このコイルバネ33の下端に
起振体34のような反復加圧運動発生機構Dを吊下して弾
圧装置Jを構成する。 【0025】起振体34内には常法の通り振動を起生する
構造が内備されるが、例えば半円体状の分銅板を回転せ
しめ、この回転によりコイルバネ33が伸縮並びに振れ動
して起振体34が振動する。 【0026】動力伝達機構Eについて説明する。 【0027】トラクタ37の動力取出軸38より自在継手39
を介して機枠3の図中右側前後方向に架設した主軸40を
駆動し、主軸40と並設した第1回転軸41をチェーン駆動
する。図中符号42・43はスプロケットギヤー、44はチェ
ーンである。 【0028】第1回転軸41に第2回転軸45を並設し、第
2回転軸45のスプロケットギヤー46を前記チェーン44の
下方移送部に当接して第2回転軸45を主軸40と反対回転
せしめる。主軸40には、過大な負荷がかかった際、トラ
クタ37からの動力伝達を切るトルクリミッター47を設け
ることが望ましい。第2回転軸45の一端に設けたプーリ
ー48と,畦削り装置Aの駆動軸49に設けたプーリー50と
にVベルト51を懸環して駆動軸49に動力を分取する。駆
動軸49よりチェーン駆動により頂面回転軸5と斜面回転
軸8を回転せしめる。図中符号52・53・54はスプロケッ
トギヤー、55はガイドスプロケットギヤー、56はチェー
ンである。 【0029】第2回転軸45の他端よりクラッチ機構を内
装したクラッチ部57を介して可撓管80を被覆したフレキ
シブルシャフト4を延長し、先端を反復加圧運動発生機
構Dの振動体34内に設けた回転軸60に動力を分取する。
第1回転軸41に伝達された動力は、ローター軸13へチェ
ーン駆動により伝達される。図中符号61・62はスプロケ
ットギヤー、63はチェーンである。 【0030】各軸の回転数の選定や伝達方法などは、適
宜最適な状態に設計する。 【0031】接地支承部Fについて説明する。 【0032】機枠3の後部中程に支承筒64を縦設し、支
承筒64の頂部を雌螺子部65に形成し、この雌螺子部65に
ハンドル66を付した螺杆を螺着し、螺杆の下部に設けた
スライド板を支承筒64内にスライド自在に設け、コイル
バネ33を介して支承筒64内に昇降体70を嵌着し、ハンド
ル66の回動により昇降体70を弾圧状態で昇降せしめる。
この昇降体70の下端に設けた軸受をはさんで、一側に直
進させる土切り円盤72を回転自在に、他側に泥土に没入
することを防止するソリ板73を前後揺動自在に設ける。 【0033】バランスウェート調整装置Gを説明する。 【0034】機枠3の後側部図中右側に角パイプ74を桟
巾方向に設け、この角パイプ74にウェート杆75を引き出
し収納自在に設け、このウェート杆75に固定螺子76付の
ウェート77を左右スライド自在に付設する。 【0035】図面の支持装置Iは、左右の連結板78・7
9,上方の連結アーム36の三点支持によりトラクタ37の
後部に本機を連結し、トラクタ37側の左右の昇降アーム
67・68を油圧などによって擺動することにより、連結杆
69・71を介して左右の連結板78・79を引き上げ、本機を
昇降せしめるようにした場合を図示している。 【0036】 【発明の効果】本発明は上述のように、トラクタの後部
に昇降アームを介して支持された支持装置に機枠を装着
し、盛土装置,整畦体及び,該整畦体を反復加圧運動さ
せる反復加圧運動発生機構を前記機枠の畦側の側端部に
設け、畦ぎわの土を盛土装置で畦面上に盛り上げて整畦
体で反復加圧して整畦する整畦機であって、前記機枠を
左右方向横長の状態に延長形成し、機枠の畦側の一側に
主腕を前後方向に架設し、この主腕の後端部に支持具を
付設し、この支持具に整畦体の取付体を整畦体の取付位
置を調節できるように設け、この取付体の下端に反復加
圧運動発生機構を設けた整畦体を連設し、取付体の下部
に整畦体を取り付ける上板を付設し、この上板の周囲に
コイルバネを付設し、このコイルバネにより起振体を吊
下状態に設けて機枠の荷重により整畦体を畦上面に弾圧
する弾圧装置を形成し、この弾圧装置により支持された
整畦体に反復加圧運動を付加する反復加圧運動発生機構
を設け、この機枠の畦側側方を横長に延長せしめ、この
延長した距離だけ整畦体を支持装置より畦側へ遠く偏倚
せしめて設けたから、次の特長を発揮する。 【0037】機枠に設けた盛土装置により畦際の土を砕
土し、畦の上面と畦斜面に盛土する。 【0038】機枠を畦側に向かって横長に延長し、この
畦側に延長した延長側端部に整畦体と整畦体に反復加圧
運動を付与する反復加圧運動発生機構を設けたから整畦
体と反復加圧運動発生機構の付設位置が機枠を側方に延
長した距離だけ支持装置より遠くへ偏倚するから反復加
圧作動により生ずる衝撃や振動が長く延長された機枠の
自由端振動となって機枠の支持装置側に至るに従って大
きく減衰され、トラクタ37に伝わる衝撃振動が大幅に低
減される。 【0039】従って、トラクタが損傷することなく耐久
的に使用され、トラクタの運転者に不快感を与えること
もない実用性秀れた整畦機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図である。
【図2】本発明の平面図である。
【図3】本発明の要部の拡大断面図である。
【図4】畦削り装置の正面図である。
【符号の説明】
B 盛土装置
C 整畦体
D 反復加圧運動発生機構
I 支持装置J 弾圧装置
3 機枠19 主腕 20 支持具 21 取付体 31 上板 33 コイルバネ 34 起振体
37 トラクタ
67・68 昇降アーム
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.トラクタの後部に昇降アームを介して支持された支
持装置に機枠を装着し、盛土装置,整畦体及び,該整畦
体を反復加圧運動させる反復加圧運動発生機構を前記機
枠の畦側の側端部に設け、畦ぎわの土を盛土装置で畦面
上に盛り上げて整畦体で反復加圧して整畦する整畦機で
あって、前記機枠を左右方向横長の状態に延長形成し、
機枠の畦側の一側に主腕を前後方向に架設し、この主腕
の後端部に支持具を付設し、この支持具に整畦体の取付
体を整畦体の取付位置を調節できるように設け、この取
付体の下端に反復加圧運動発生機構を設けた整畦体を連
設し、取付体の下部に整畦体を取り付ける上板を付設
し、この上板の周囲にコイルバネを付設し、このコイル
バネにより起振体を吊下状態に設けて機枠の荷重により
整畦体を畦上面に弾圧する弾圧装置を形成し、この弾圧
装置により支持された整畦体に反復加圧運動を付加する
反復加圧運動発生機構を設け、この機枠の畦側側方を横
長に延長せしめ、この延長した距離だけ整畦体を支持装
置より畦側へ遠く偏倚せしめて設けたことを特徴とする
整畦機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8012019A JP2678586B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 整畦機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8012019A JP2678586B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 整畦機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61046733A Division JPH0697883B2 (ja) | 1986-03-04 | 1986-03-04 | 振動式整畦機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08252001A JPH08252001A (ja) | 1996-10-01 |
JP2678586B2 true JP2678586B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=11793896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8012019A Expired - Lifetime JP2678586B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 整畦機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2678586B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6212726Y2 (ja) * | 1980-08-26 | 1987-04-02 | ||
JPH0618402Y2 (ja) * | 1983-08-22 | 1994-05-18 | 藤井 大介 | 整畦機 |
JPS60156303A (ja) * | 1984-01-27 | 1985-08-16 | 井関農機株式会社 | 畦塗装置 |
-
1996
- 1996-01-26 JP JP8012019A patent/JP2678586B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08252001A (ja) | 1996-10-01 |
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