JP2678529B2 - ガスバーナー - Google Patents
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- F23C—METHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN A CARRIER GAS OR AIR
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- F23D14/00—Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid
- F23D14/20—Non-premix gas burners, i.e. in which gaseous fuel is mixed with combustion air on arrival at the combustion zone
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Description
式冷凍機、蒸気ボイラー、温水ボイラーなどにおいて使
用される窒素酸化物(以下NOxと略す)の生成が低減
された低NOxガスバーナーに関する。
中のNOxなどにより大気汚染が次第に増加する傾向に
あり、その対策が強く望まれている。燃料の燃焼によっ
て生成するNOxは燃焼用空気の中に含まれている窒素
と酸素が高温状態において反応して生じるサーマルNO
xと呼ばれるものと、燃料中に含まれる各種の窒素化合
物が燃焼に際して酸化されてNOxとなるフューエルN
Oxと呼ばれるものとがあるが、気体燃料を用いる場合
の殆どは、燃焼温度が高くなったことにより発生するサ
ーマルNOxであり、酸素濃度が高いほど、燃焼温度が
高いほど、また高温での排ガスの滞留時間が長いほど多
く生成される。従って、サーマルNOxを低減するため
には、酸素濃度を下げ、燃焼温度を下げ、燃焼の完結時
間を小さくして高温での排ガスの滞留時間を短くするこ
とが必要になる。
条件の変更によるもの、低過剰空気燃焼、燃焼室熱発生
率の低減、燃焼用空気の予熱温度の低減、バーナーの構
造を工夫してNOxを低減させる低NOxバーナーなど
の燃焼技術によるNOxの抑制対策が種々なされてい
る。然し、低NOxバーナーを用いない場合は排ガス中
のNOx値(O2 =0%換算)は100ppm程度まで
にしか低下せず未だ不満足なレベルである。低NOxバ
ーナーによる対策は比較的簡単な改良で既設の装置に適
用できる可能性があり、抑制効果も大きいので、効果的
な低NOxバーナーの開発が求められている。然し、従
来の低NOxバーナーは、NOx低減が或る程度可能と
なったが、燃焼温度が低下することによって、燃焼速度
が小さくなり、保炎性能が低下して振動燃焼が発生した
り、燃焼温度が低下することにより、不完全燃焼が起こ
り一酸化炭素(CO)、ススなどが発生するという欠点
がある。
開平2−140122号公報に開示されたバーナーがあ
るが、この場合は燃料噴出口と空気口との位相が互いに
ノズルの周方向においてラップする状態で相対位置して
いるので、燃料ガス圧が低圧の場合(例えば、約100
mmH2 O)、空気と燃料ガスとの混合が良くなり、燃
焼温度が高くなりNOx濃度が高くなるという欠点があ
る。また、同公報に記載されている各種のデーターに示
されている排ガス中のNOx値は約40〜50ppmで
あり更に低減することが求められている。
ーは下記のような欠点がある。 (1)燃焼温度が低下することによって、燃焼速度が小
さくなり、保炎性能が低下して振動燃焼が発生する。 (2)燃焼温度が低下することにより、不完全燃焼が起
こり一酸化炭素(CO)、ススなどが発生する。 (3)燃料ガス圧が低圧の場合(例えば、約100mm
H2 O)、空気と燃料ガスとの混合が良くなり、燃焼温
度が高くなってNOx濃度が高くなる。 (4)排ガス中のNOx値は約40〜50ppmであり
未だ高レベルである。
み、鋭意研究した結果、燃焼温度を低下させてNOxの
生成を低減させる手段として、 (1)濃淡燃焼を行う、 (2)分割火炎方式をとる、 (3)排ガス自己再循環方式を行う、そして保炎性能を
向上させて燃焼の安定性を促進させるために、 (1)排ガス自己再循環方式を行う、そして (2)燃料ガスと空気の混合促進を計ることができるよ
うな構成を有する低NOxバーナーにより、燃焼温度が
低下しても燃焼速度が小さくなり保炎性能が低下して振
動燃焼が発生することがなく、また燃焼温度が低下して
不完全燃焼による一酸化炭素(CO)やススなどの発生
がなく、更に、燃料ガス圧が低圧の場合でもNOx濃度
が高くならず、排ガス中のNOx値を約30〜40pp
mの低レベルに抑制できることを見いだして本発明をな
すに至った。
0.9〜1.1の燃焼時に最も高くなるので、燃焼温度
を低下させるために、燃料ガス濃度の高い領域(例え
ば、空気比0.4〜0.6)と、燃料ガス濃度の低い領
域(例えば、空気比1.6〜1.8)とに分けて燃焼さ
せる方式である。上記分割火炎方式は火炎を分割して燃
焼させるものであり、分割することにより火炎からの熱
放散が増加して火炎温度を低下させることができる。排
ガスが自己再循環することにより燃焼温度が低下すると
同時に燃焼ガス(排ガス)が保有する熱が循環するので
保炎性能が向上して振動燃焼が発生し難くなる効果があ
る。燃料ガスと空気の混合促進を計ることによっても保
炎性能が向上して振動燃焼が発生し難くなる効果があ
る。
B7を設け且つ先端に複数のガス噴出孔8をノズル周方
向に設けたガスノズル4、および周縁に分割して設けた
複数の燃焼用二次空気通路10を有し且つガスノズル外
周との間に燃焼用一次空気通路9ができるようにした保
炎板A6を設けたバーナーコーン5からなるガスバーナ
ー1において、保炎板A6と保炎板B7とを近接して設
け且つ該ガス噴出孔8がその間に位置するように配設
し、ガスノズル外周に沿って流れる一次空気が保炎板A
6とガスノズル外周との間を通ってガス噴出孔8から噴
出した燃料ガス3を同伴するように燃焼用一次空気通路
9を設け、一次空気と燃料ガス3からなる混合ガスが保
炎板B7により周方向に進路を変えられて保炎板A6と
保炎板B7との間を流れて、該混合ガスの一部が燃焼用
二次空気通路10から流出する二次空気と混合すること
を特徴とするガスバーナーである。
9と二次空気通路10の総断面積に対する一次空気通路
9の断面積の比率が10〜60%であることを特徴とす
る請求項1に記載のガスバーナーである。好ましい比率
は25〜60%である。この比率が10%より低いと一
次空気の量が少なって燃焼速度が低下し安定な燃焼を行
うことができなくなる。またこの比率が60%より高い
と一次空気の量が多くなり濃淡燃焼ができなくなり、分
割火炎や排ガス自己再循環も不完全となり、低NOx化
が達成できなくなる。
と燃焼用二次空気通路10の位置がガスノズル周方向に
おいて合致していないことを特徴とする請求項1あるい
は2に記載のガスバーナーである。ガス噴出孔8と燃焼
用二次空気通路10の位置がガスノズル周方向において
合致していないという意味は、例えば、燃料ガスノズル
4および燃料ガス噴出孔8が円形である場合、燃料ガス
ノズル4を燃料ガス噴出孔8を含む面で切った時の燃料
ガスノズル4の中心から燃料ガス噴出孔8に対して2本
の接線を引いた場合、この2本の接線で囲まれる内側の
領域には燃焼用二次空気通路10がないということであ
る。本発明においては、ガス噴出孔8と燃焼用二次空気
通路10の位置がガスノズル周方向において合致してい
てもよいが、燃焼条件などによっては一致していないほ
うが低NOx化がより達成できるので好ましい。
燃焼用空気2の一部を通す冷却用小孔14を設けたこと
を特徴とする請求項1〜3に記載のガスバーナーであ
る。保炎板A6の過熱を防止することがでるので、燃焼
温度の低下効果と共に保炎板A6の耐久性向上を計るこ
とができる。冷却用小孔14の形状、寸法、個数、配置
の仕方等は特に限定されるものではなくガスノズル、燃
焼条件などに合わせて適宜決定することが好ましい。
よび図2により詳細に説明するが、本発明の主旨を逸脱
しない限り実施例に限定されるものではない。図1は本
発明の低NOxバーナーの断面図を示すものであり、図
2は本発明の低NOxバーナーを矢印方向Xからに見た
側面図を示す。燃料用ガス3を送風機15からの燃焼用
空気2と混合して燃焼させるガスバーナー1は、保炎板
B7を先端に設置し且つ複数のガス噴出孔8をノズル周
方向に設けたガスノズル4、分割された二次空気通路1
0を周縁に有し且つガスノズル4の外周との間に燃焼用
一次空気通路9ができるようにした保炎板A6を保炎板
Bと近接するように設置したバーナーコーン5、パイロ
ットバーナー13から構成されている。保炎板A6には
冷却用小孔14が設けられている。
ス3の燃焼を次のように安定して行うことができる。 (1)一次空気通路9を一次空気が燃料ガス3を同伴し
て濃度の高い混合ガスCを作る。 (2)二次空気は保炎板A6の周縁の二次空気通路10
から噴出し、混合ガスCが拡散した一部を同伴して濃度
の低い混合ガスDを作る。 (3)濃度の高い混合ガスCと濃度の低い混合ガスDと
の濃淡燃焼を行う。 (4)二次空気通路10は分割されているので、濃度の
高い混合ガスCが燃焼することにより作られる火炎11
は分割火炎となる。図1の低NOxバーナー1の場合は
ガス噴出孔8として径6mmの穴が6個およびガス噴出
孔8と燃焼用二次空気通路10の位置がガスノズル周方
向において合致していない二次空気通路10を6個設け
たので、火炎11は図2に示されるように6個に分割さ
れる。(5)保炎板A6と保炎板B7を近接して設ける
ことにより、炎口内での排ガス自己再循環12領域が広
く形成される。 (6)また、一次空気量を全空気量の10%以上、好ま
しくは30%以上とすることにより保炎板B7の後流部
に形成される排ガス自己再循環12領域での再循環が促
進される。 (7)混合ガスCを保炎板A6の近傍に噴出させること
により、保炎板A6での保炎性能が向上する。
実際に燃料ガス3の燃焼テストを行った(燃料ガス流量
30m3 /hr、ガス圧100mmH2 O)。燃焼量を
バーナーの定格値の25〜100%まで変化させた時の
排ガス中のNOx濃度の実測値を図3に示した。NOx
濃度はO2=0%換算値で30〜35ppmと優れた値
が得られた。
〜70%まで変化させた時の排ガス中のNOx濃度の実
測値を図4に示した。NOx濃度はO2 =0%換算値で
35〜40ppmと優れた値が得られた。
周方向で変え、ガス噴出孔8と燃焼用二次空気通路10
の位置がガスノズル周方向において合致させた場合(A
タイプ)と一致させない場合(Bタイプ)のNOx実測
値を図5に示した。Aタイプの場合はNOx値は50p
pm(O2 =0%換算値)であったが、Bタイプの場合
はNOx値は35ppmと優れた値が得られた。
を使用することにより次のような効果が得られる。 (1)濃淡燃焼と分割火炎方式がバランス良く効果的に
機能し、安定した燃焼を行うことができる。 (2)大きな排ガス自己再循環領域が形成されるため、
NOx低減効果が大きく且つ安定した燃焼を行うことが
できる。 (3)振動燃焼もなく、且つ不完全燃焼によるCOなど
の発生もなく、安定した燃焼を行うことができ、排ガス
中のNOx濃度はO2 =0%換算値で30〜35ppm
と従来の低NOxバーナーの値(40〜50ppm)に
比べて約30%削減することができる。
低減された低NOxガスバーナーを提供するものであ
り、濃淡燃焼方式、分割火炎方式および排ガス自己再循
環方式を行え且つ燃料ガスと空気の混合促進が計れるよ
うな構成を有する低NOxバーナーであるので、燃焼温
度が低下しても燃焼速度が小さくなり保炎性能が低下し
て振動燃焼が発生することがなく、また燃焼温度が低下
して不完全燃焼による一酸化炭素(CO)やススなどの
発生がなく、更に、燃料ガス圧が低圧の場合でもNOx
濃度が高くならず、排ガス中のNOx値を約30〜40
ppmの低レベルに抑制できる。以上詳述したように、
本発明のガスバーナーは、吸収式冷温水機、吸収式冷凍
機、蒸気ボイラー、温水ボイラーなどにおいて好適に使
用される。
面図を示す。
である。
のNOx濃度の関係を示す図である。
と排ガス中のNOx濃度の関係を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 先端に保炎板B7を設け且つ先端に複数
のガス噴出孔8をノズル周方向に設けたガスノズル4、
および周縁に分割して設けた複数の燃焼用二次空気通路
10を有し且つガスノズル外周との間に燃焼用一次空気
通路9ができるようにした保炎板A6を設けたバーナー
コーン5からなるガスバーナー1において、保炎板A6
と保炎板B7とを近接して設け且つ該ガス噴出孔8がそ
の間に位置するように配設し、ガスノズル外周に沿って
流れる一次空気が保炎板A6とガスノズル外周との間を
通ってガス噴出孔8から噴出した燃料ガス3を同伴する
ように燃焼用一次空気通路9を設け、一次空気と燃料ガ
ス3からなる混合ガスが保炎板B7により周方向に進路
を変えられて保炎板A6と保炎板B7との間を流れて、
該混合ガスの一部が燃焼用二次空気通路10から流出す
る二次空気と混合することを特徴とするガスバーナー。 - 【請求項2】 一次空気通路9と二次空気通路10の総
断面積に対する一次空気通路9の断面積の比率が10〜
60%であることを特徴とする請求項1に記載のガスバ
ーナー。 - 【請求項3】 ガス噴出孔8と燃焼用二次空気通路10
の位置がガスノズル周方向において合致していないこと
を特徴とする請求項1あるいは2に記載のガスバーナ
ー。 - 【請求項4】 保炎板A6に燃焼用空気2の一部を通す
冷却用小孔14を設けたことを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載のガスバーナー。
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