JP2678436B2 - 船外機用オイルポンプの自動エアー抜き装置 - Google Patents
船外機用オイルポンプの自動エアー抜き装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B53/00—Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M13/00—Crankcase ventilating or breathing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
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Description
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
この発明は、分離給油方式の船外機に使用されるオイ
ルポンプの自動エアー抜き装置に関するものである。 【従来の技術】 この種の船外機にあっては、オイルポンプにエアーが
侵入すると(オイルタンク内にオイルを新規に給油する
場合や、チルトアップとチルトダウン間に移行等による
船外機の姿勢変動等による)オイルポンプが円滑に作動
せず、この結果、動力ユニットに焼付が生じ易いもので
ある。このため、オイルポンプにはエアー抜き装置が必
要とされている。 ところで、ポンプにおいて、ポンプ室の吐出側にエア
ー抜き管を配設し、該エアー抜き管にエアー抜き弁を設
けて該弁を往復動機構と連動させて流体吐出時に瞬間開
放させるようにした往復動ポンプは例えば特開昭53−43
209号公報に開示されている。 【発明が解決しようとする課題】 ところが上記のようなポンプにおいては、ポンプの作
動室を通過した後で流体通路とエアー抜き通路が分岐し
ているため、ポンプの作動室内にエアーが入り込んで流
体の加圧動作の邪魔になってポンプの作動が円滑にでき
なくなる虞がある。 また、ダイヤフラムポンプの圧力によって吐出管の弁
とエアー抜き管の弁とを同時に開くために、大量のエア
ーがポンプ内に入った場合、吐出管内にもエアーが送り
込まれてポンプによって送り出される流体の品質を悪化
させる虞もある。 この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、エアー抜き時のエア
ーの流れを阻害しないで、且つエアーがポンプの作動を
阻害することなく、また、船外機特有の姿勢変動により
エアーが侵入しても確実に排出できる船外機用オイルポ
ンプの自動エアー抜き装置を提供しようとするものであ
る。 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本発明における船外機用
オイルポンプの自動エアー抜き装置は、エアー抜き通路
の途中に、エアー抜き口よりオイルタンクの開口方向へ
の流れの抵抗より、この開口から前記エアー抜き口方向
への流れの抵抗が大きくなる流体素子を配置し、且つ、
ポンプの流入路を延長してその上端を前記エアー抜き口
に連通させると共に前記エアー抜き通路を前記オイルポ
ンプから略垂直に形成した後略水平に形成し前記流体素
子を介して前記オイルタンクに開口させたことを特徴と
するものである。 【作用】 上記のように構成された船外機用オイルポンプの自動
エアー抜き装置では、エアー抜き通路の途中に、エアー
抜き口よりオイルタンクの開口方向への流れの抵抗よ
り、この開口から前記エアー抜き口方向への流れの抵抗
が大きくなる流体素子を配置したので、エアー抜き時の
エアーの流れを阻害しないで前記抵抗差を積極的に大き
くとることができる。 また、流入路を延長してその上端をエアー抜き口に連
通させると共にエアー抜き通路をオイルポンプから略垂
直に形成した後略水平に形成し流体素子を介してオイル
タンクに開口させたので、オイル中のエアーをポンプ作
動室に入る前に浮力によって分流し流入路からエアー抜
き口に流すことができると共にチルトアップからチルト
ダウンへの移行時等に、タンクの流出口と流入路とエア
ー抜き口とエアー抜き通路とのエアーの連通が迅速に行
われ、チルトダウンによってタンクからポンプの流入路
へのオイルと同伴されるエアーが確実に分離できエアー
抜き通路からタンクの開口に排出できる。 【実施例】 添付図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。 第1図においては、11は三気筒の船外機用エンジン、
13はこのエンジン11に接続された気化器、15はこの気化
器13に接続された吸気箱である。 この吸気箱15から吸い込まれた空気は前記気化器13に
おいて燃料と混合され、エンジン11のシリンダ内に送り
込まれる。 次に、17は燃料ポンプであり、気化器13に設置されて
いる。この燃料ポンプ17はエンジン11の駆道に基づいて
作動し、燃料タンク(図示せず)内の燃料を燃料フィル
ター19を通過させた後、各々の気化器13,13…に供給す
る。 21はオイルタンクであり、エンジン11の側面上部にね
じ止めされている。このオイルタンク21は上部にオイル
供給口21aを有すると共にその底部に開口があり、ドレ
ン抜き管23の一端が接続されている。そして、このドレ
ン抜き管23の他端はオイル供給口21aの開口に接続され
内部空間と連通している(第4図参照)。 25はオイルポンプであり、エンジン11の側部における
前記オイルタンク21の下方に設置されている。このオイ
ルポンプ25は吸入管24を介してオイルタンク21の流出口
21bと連通され、エンジン11の駆動に基づいて作動する
ことにより、オイルタンク21内の潤滑油をエンジン11の
駆動部に供給する。27はエアー抜き通路であり、ポンプ
25の上部に設置され、該ポンプ25から略垂直27aに伸延
配置された後略水平27bに配置され前記ドレン抜き管23
と合流している。このエアー抜き通路27はポンプ25の一
次側に侵入したエアーを浮力によって排出するためのも
のである。エアーはエアー抜き通路27の垂直伸延部には
とどまり難いので逆流することはない。29は吐出量調節
レバーであり、オイルポンプ25の下部に揺動可能に設置
されている。この吐出量調節レバー29はリンク機構Lを
介して気化器13のスロットルレバーと連動され、スロッ
トル弁の開閉に応じて揺動する。なお、31はエンジン11
を覆うカウリングである。 次に、第2図および第3図に基づいて、オイルポンプ
25およびエアー抜き通路27について詳述する。 図において、33はオイルポンプ25のハウジングであ
り、略中心部に円柱状の作動室35を有する。この作動室
35は大径部35aと小径部35bとからなり、大径部35aの下
方にはカム室37が一体的に形成されている。また、39は
流入用接続管であり、ハウジング33の下部に設置されて
いる。この流入用接続管39はカム室37内にオイルタンク
21の潤滑油Oを送り込む。41はカム室37と連通された流
入路であり、ポンプ25の吸入口43,43を介して作動室35
の小径部35bに開口している。また、45,45,…は排出路
であり、ハウジング33の中心部に形成されている。この
排出路45,45,…はポンプ25の吐出口47,47,…を介して作
動室35の小径部35bに開口しており、ポンプ作用により
吐出された潤滑油を排出用接続管49,49,…からエンジン
11の駆動部方向に吐き出すためのものである。 51はエアー抜き口であり、前記流入路41を延長してそ
の上端に連通するようハウジング33における鉛直方向最
上部に形成されている。このため、流入路41に侵入した
エアーは浮力により全てこのエアー抜き口51に集中す
る。エアー抜き口51には、前記エアー抜き通路27が設置
されている。 次に、53はウォームであり、ハウジング33に回転可能
に設置されている。このウォーム53はエンジン11のクラ
ンク軸(縦置きクランク軸)(図示せず)の回転に基づ
いて回転する。55はウォームホイール部材であり、作動
室35の大径部35aに軸芯を中心として回転可能、且つ、
上下動可能に嵌め込まれている。このウォームホイール
部材55は前記ウォームホイール部材55は前記ウォーム53
と噛み合い、ウォーム53に従動して回転すると共に後記
するカム作動により一回転に対して二往復の上下動をす
る。55aはウォームホイール部材55の小径部であり、ウ
ォームホイール部材55の上端部に一体に形成されてい
る。この小径部55a(ウォームホイール部材55の)はそ
の周囲に第一ポンプ室57を形成するために設けられたも
のである。なお、小径部55aの上面には直径方向に凹溝5
9が形成されている(第3図参照)。この凹溝59の作用
は後記する。61は円柱状のシリンダ部材であり、作動室
35の小径部35bに軸芯を中心として回転可能、且つ、上
下動可能に嵌め込まれている。このシリンダ部材61は底
面に突条61aを有し、この突条61aを前記小径部55a(ウ
ォームホイール部材55の)の凹溝59に連通路63を形成し
た状態で嵌め込むことにより連結されている。この結
果、シリンダ部材61とウォームホイール部材55とは一体
となって回転運動および上下動が可能となる。なお、前
記連通路63は第一ポンプ室57と連通している。 65は第一吸入路、67は第一吐出路であり、シリンダ部
材61の下部に形成され、180度(軸芯を中心として)の
間隔においてその側面に開口している。そして、これら
の第一吸入路65および第一吐出路67の他端は前記連通路
63を介して第一ポンプ室57に連通している。この状態
で、シリンダ部材61が最下端まで移動すると、第一ポン
プ室57が減圧状態になると共に第一吸入路65が前記ハウ
ジング33の吸入口43と連通するため吸入行程となり、一
方、シリンダ部材61が最上端まで移動すると、第一ポン
プ室57が加圧状態になると共に第一吐出路67前記ハウジ
ング33の吐出口47と連通するため吐出行程となる。 次に、69はシリンダ状の第二ポンプ室であり、シリン
ダ部材61に形成されている。この第二ポンプ室69は上方
に開口しており、この開口部からハウジング33上部に突
設されたプランジャ71が進退可能に嵌め込まれている。
73は第二吸入路、75は第二吐出路であり、第二ポンプ室
69と連通した状態でシリンダ部材61の上部に形成され、
180度(軸芯を中心として)の間隔においてその側面に
開口している。この状態で、シリンダ部材61が最下端ま
で移動すると、第二ポンプ室69が減圧状態になると共に
第二吸入路73が前記ハウジング33の吸入口43と連通する
ため吸入行程となり、一方、シリンダ部材61が最上端ま
で移動すると、第二ポンプ室69が加圧状態になると共に
第二吐出路75前記ハウジング33の吐出口47と連通するた
め吐出行程となる。 なお、77は圧縮バネであり、ハウジング33内の上端部
に設置され、カム作動により(後記する)押し上げられ
たシリンダ部材61を元の状態に戻すためのものである。
また、45′は加圧された油を吸入口43側へ戻すためのリ
ターン路である。 次に、前記ウォームホイール部材55およびシリンダ部
材61を上下動させるカム機構並びに前記第一ポンプ室57
および第二ポンプ室69の吐出量を調節するカム機構につ
いて説明する。79は揺動軸であり、前記カム室37に設置
されている。この揺動軸79は一端部をハウジング33外に
突出している。そして、この突出した部分には、前記吐
出量調節レバー29(第1図参照)がねじ止めされてい
る。このため、揺動軸79は吐出量調節レバー29を介して
前記スロットルレバーの揺動に基づき回動することにな
る。81はカム軸であり、揺動軸79の略中心部に形成され
ている。また、83は従動杆であり、前記ウォームホイー
ル部材55の底面に突設されている。この従動杆83は先端
が前記カム軸81に当接しており、カム軸81の回転に従っ
て上下動する。そして、ウォームホイール部材55および
シリンダ部材61を上下動させて、前記第一ポンプ室57お
よび第二ポンプ室69の容積を変化させ、各々の吐出量を
調節する。なお、このカム機構はスロットルレバーに連
動して作動するものであるが、その作用は、スロットル
弁が大きく開放したとき、ウォームホイール部材55およ
びシリンダ部材61を下方向に位置させて第一ポンプ室57
および第二ポンプ室69の吐出量を大にし、また、スロッ
トル弁が小さく開放したときにはウォームホイール部材
55およびシリンダ部材61を上方向に位置させて、第一ポ
ンプ室57および第二ポンプ室69の吐出量を小する。 次に、85,85は円盤状のカム支持部であり、揺動軸79
におけるカム軸81の両端に設置されている。また、87,8
7はカム爪であり、前記ウォームホイール部材55の底面
に180度(軸芯を中心として)の間隔で突設されてい
る。このカム爪87,87は先端が前記カム支持部85,85に当
接しており、カム爪87,87の回転(カム爪87,87およびカ
ム支持部85,85)によりウォームホイール部材55は回転
しながら一回転に対して二往復上下動することができる
ものである。 次に、第2図に基づいて前記エアー抜き通路27と前記
ドレン抜き管23の接続部を詳述する。図において、89は
三つの開口91a,91b,91cを有する接続管であり、その上
端口91aに上部ドレン抜き管23b、下端口91bに下部ドレ
ン抜き管23a、また側口91cにエアー抜き通路27の水平部
27bが外嵌めされている。93は、所謂ダックビル型の逆
止弁であり、前記接続管89の側口91cにエアーの順流方
向にのみ開放可能な状態で設置されている。つまり、逆
止弁93は、エアーの順方向への流れの抵抗が、逆方向へ
の流れの抵抗に対して小さな流体素子の機能を有する。 更に、第4図に基づいてオイルタンク21を詳述する。
95はタンクキャップであり、オイルタンク21のオイル供
給口21aに内嵌めされている。このタンクキャップ95に
は潤滑油Oが流出する際の内部圧を調整する逆止弁97が
設置されている。また、99はディスクキャップであり、
前記タンクキャップ95を覆う状態でカウリング31に着脱
可能に設置されている。101は環状のシール材であり、
ディスクキャップ99におけるカウリング31接触面に装着
されている。このようにシール材101を設置すると、従
来に比し、ディスクキャップ99のシールが簡易にでき
る。なお、このシール材101は浮遊体で形成されている
ため、ディスクキャップ99を水面に浮かせることができ
る。 次に、103はタンク21内の補助空間であり、オイルタ
ンク21を湾曲させることにより形成されている。この補
助空間103はオイルタンク21内に潤滑油Oがいっぱいの
場合においてタンクキャップ95を内嵌めしたとき、タン
クキャップ95の侵入した容積分の潤滑油Oを逃がすため
のものである。このように、かかる補助空間103をオイ
ルタンク21を湾曲させて一体形成すれば、別体品で形成
した従来と異なり脱落することがない。 以上のようにこの実施例では、エアー抜き通路27の途
中に、エアー抜き口51よりオイルタンク21の開口方向へ
の流れの抵抗より、この開口から前記エアー抜き口51方
向への流れの抵抗が大きくなる逆止弁97を配置したの
で、エアー抜き時のエアーの流れを阻害しないで前記抵
抗差を積極的に大きくとることができることから、オイ
ルポンプ25の吸入口43の位置とオイルタンク21の油面レ
ベルとの差が少なくなっても、ポンプ25の作動を阻害す
ることなく、エアー抜き通路27内のエアーを容易に抜く
ことができる。 また、流入路41を延長してその上端をエアー抜き口51
に連通させると共にエアー抜き通路27を前記オイルポン
プ25から略垂直27aに形成した後略水平27bに形成し前記
逆止弁93を介して前記オイルタンク21に開口させたの
で、オイル中のエアーを作動室35に入る前に浮力によっ
て分流し流入路41の延長部を介してエアー抜き口51に流
すことができるから、エアーがポンプ25内でのオイルの
昇圧に邪魔にならずポンプ作用が円滑に行われると共に
例えばチルトアップ時には、エアー抜き通路27の垂直部
27aにはエアー部が形成され、これがチルトダウン時
に、タンク21の流出口21bと流入路41とエアー抜き口51
とでエアーの連通が行われて、このエアー抜き通路27か
らエアー抜きがスムーズに行われることから、チルトダ
ウンによってタンク21からポンプ25の流入路41へのオイ
ルと同伴されるエアーが格別の抵抗もなく確実に分離さ
れタンク21の開口に排出できる船外機用オイルポンプの
自動エアー抜き装置となる。このようにエアーの分離が
確実にできるので、オイルの粘性の高い冷機時でもポン
プ25は確実に動作するものである。 なお、この実施例に使用されている燃料ポンプ17は燃
料フィルター19の下方に位置し、下部に吸入口、上部に
吐出口が形成されているため、燃料の供給が途切れても
燃料ポンプ17内には常時燃料が溜っており、この結果、
再始動が容易に行える。 また、この実施例では、エアー抜き通路27の他端をド
レン抜き管23に接続させたが、直接、オイルタンク21の
内部空間に開口させてもよい。 更に、前記ドレン抜き管23を透明材で形成すれば、オ
イルレベルの確認、水やゴミの発見が容易にできる。 また、この実施例では接続管89に前記逆止弁93を設け
たが、この逆止弁93を設置する代わりに、第5図に示す
ように、オイルポンプ25の上部にオイルタンク21への流
れの抵抗が逆方向に対する抵抗より小さな流体素子104
を配置することもできる。 【発明の効果】 この発明に係る船外機用オイルポンプの自動エアー抜
き装置は上記のように、エアー抜き通路の途中に、エア
ー抜き口よりオイルタンクの開口方向への流れの抵抗よ
り、この開口から前記エアー抜き口方向への流れの抵抗
が大きくなる流体素子を配置したので、エアー抜き時の
エアーの流れを阻害しないで前記抵抗差を積極的に大き
くとることができることから、オイルポンプの吸入口の
位置とオイルタンクの油面レベルとの差が少なくなって
も、ポンプの作動を阻害することなく、エアー抜き通路
内のエアー抜きを容易にすることができる。 また、流入路を延長してその上端をエアー抜き口に連
通させると共にエアー抜き通路をオイルポンプから略垂
直に形成した後略水平に形成し流体素子を介してオイル
タンクに開口させたので、オイル中のエアーをポンプ作
動室に入る前に浮力によって分流し流入路の延長部を介
してエアー抜き口に流すことができることから、エアー
がポンプ内でのオイルの昇圧に邪魔にならずポンプ作用
が円滑に行われると共にチルトアップからチルトダウン
への移行時等に、タンクの流出口と流入路とエアー抜き
口とエアー抜き通路とのエアーの連通が迅速に行われ、
チルトダンウンによってタンクからポンプの流入路への
オイルと同伴されるエアーが確実に分離できエアー抜き
通路を介してタンクの開口に排出でき、オイルの粘性の
高い冷機時でもオイルポンプが確実に動作できるような
船外機用オイルポンプの自動エアー抜き装置となる。
ルポンプの自動エアー抜き装置に関するものである。 【従来の技術】 この種の船外機にあっては、オイルポンプにエアーが
侵入すると(オイルタンク内にオイルを新規に給油する
場合や、チルトアップとチルトダウン間に移行等による
船外機の姿勢変動等による)オイルポンプが円滑に作動
せず、この結果、動力ユニットに焼付が生じ易いもので
ある。このため、オイルポンプにはエアー抜き装置が必
要とされている。 ところで、ポンプにおいて、ポンプ室の吐出側にエア
ー抜き管を配設し、該エアー抜き管にエアー抜き弁を設
けて該弁を往復動機構と連動させて流体吐出時に瞬間開
放させるようにした往復動ポンプは例えば特開昭53−43
209号公報に開示されている。 【発明が解決しようとする課題】 ところが上記のようなポンプにおいては、ポンプの作
動室を通過した後で流体通路とエアー抜き通路が分岐し
ているため、ポンプの作動室内にエアーが入り込んで流
体の加圧動作の邪魔になってポンプの作動が円滑にでき
なくなる虞がある。 また、ダイヤフラムポンプの圧力によって吐出管の弁
とエアー抜き管の弁とを同時に開くために、大量のエア
ーがポンプ内に入った場合、吐出管内にもエアーが送り
込まれてポンプによって送り出される流体の品質を悪化
させる虞もある。 この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、エアー抜き時のエア
ーの流れを阻害しないで、且つエアーがポンプの作動を
阻害することなく、また、船外機特有の姿勢変動により
エアーが侵入しても確実に排出できる船外機用オイルポ
ンプの自動エアー抜き装置を提供しようとするものであ
る。 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本発明における船外機用
オイルポンプの自動エアー抜き装置は、エアー抜き通路
の途中に、エアー抜き口よりオイルタンクの開口方向へ
の流れの抵抗より、この開口から前記エアー抜き口方向
への流れの抵抗が大きくなる流体素子を配置し、且つ、
ポンプの流入路を延長してその上端を前記エアー抜き口
に連通させると共に前記エアー抜き通路を前記オイルポ
ンプから略垂直に形成した後略水平に形成し前記流体素
子を介して前記オイルタンクに開口させたことを特徴と
するものである。 【作用】 上記のように構成された船外機用オイルポンプの自動
エアー抜き装置では、エアー抜き通路の途中に、エアー
抜き口よりオイルタンクの開口方向への流れの抵抗よ
り、この開口から前記エアー抜き口方向への流れの抵抗
が大きくなる流体素子を配置したので、エアー抜き時の
エアーの流れを阻害しないで前記抵抗差を積極的に大き
くとることができる。 また、流入路を延長してその上端をエアー抜き口に連
通させると共にエアー抜き通路をオイルポンプから略垂
直に形成した後略水平に形成し流体素子を介してオイル
タンクに開口させたので、オイル中のエアーをポンプ作
動室に入る前に浮力によって分流し流入路からエアー抜
き口に流すことができると共にチルトアップからチルト
ダウンへの移行時等に、タンクの流出口と流入路とエア
ー抜き口とエアー抜き通路とのエアーの連通が迅速に行
われ、チルトダウンによってタンクからポンプの流入路
へのオイルと同伴されるエアーが確実に分離できエアー
抜き通路からタンクの開口に排出できる。 【実施例】 添付図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。 第1図においては、11は三気筒の船外機用エンジン、
13はこのエンジン11に接続された気化器、15はこの気化
器13に接続された吸気箱である。 この吸気箱15から吸い込まれた空気は前記気化器13に
おいて燃料と混合され、エンジン11のシリンダ内に送り
込まれる。 次に、17は燃料ポンプであり、気化器13に設置されて
いる。この燃料ポンプ17はエンジン11の駆道に基づいて
作動し、燃料タンク(図示せず)内の燃料を燃料フィル
ター19を通過させた後、各々の気化器13,13…に供給す
る。 21はオイルタンクであり、エンジン11の側面上部にね
じ止めされている。このオイルタンク21は上部にオイル
供給口21aを有すると共にその底部に開口があり、ドレ
ン抜き管23の一端が接続されている。そして、このドレ
ン抜き管23の他端はオイル供給口21aの開口に接続され
内部空間と連通している(第4図参照)。 25はオイルポンプであり、エンジン11の側部における
前記オイルタンク21の下方に設置されている。このオイ
ルポンプ25は吸入管24を介してオイルタンク21の流出口
21bと連通され、エンジン11の駆動に基づいて作動する
ことにより、オイルタンク21内の潤滑油をエンジン11の
駆動部に供給する。27はエアー抜き通路であり、ポンプ
25の上部に設置され、該ポンプ25から略垂直27aに伸延
配置された後略水平27bに配置され前記ドレン抜き管23
と合流している。このエアー抜き通路27はポンプ25の一
次側に侵入したエアーを浮力によって排出するためのも
のである。エアーはエアー抜き通路27の垂直伸延部には
とどまり難いので逆流することはない。29は吐出量調節
レバーであり、オイルポンプ25の下部に揺動可能に設置
されている。この吐出量調節レバー29はリンク機構Lを
介して気化器13のスロットルレバーと連動され、スロッ
トル弁の開閉に応じて揺動する。なお、31はエンジン11
を覆うカウリングである。 次に、第2図および第3図に基づいて、オイルポンプ
25およびエアー抜き通路27について詳述する。 図において、33はオイルポンプ25のハウジングであ
り、略中心部に円柱状の作動室35を有する。この作動室
35は大径部35aと小径部35bとからなり、大径部35aの下
方にはカム室37が一体的に形成されている。また、39は
流入用接続管であり、ハウジング33の下部に設置されて
いる。この流入用接続管39はカム室37内にオイルタンク
21の潤滑油Oを送り込む。41はカム室37と連通された流
入路であり、ポンプ25の吸入口43,43を介して作動室35
の小径部35bに開口している。また、45,45,…は排出路
であり、ハウジング33の中心部に形成されている。この
排出路45,45,…はポンプ25の吐出口47,47,…を介して作
動室35の小径部35bに開口しており、ポンプ作用により
吐出された潤滑油を排出用接続管49,49,…からエンジン
11の駆動部方向に吐き出すためのものである。 51はエアー抜き口であり、前記流入路41を延長してそ
の上端に連通するようハウジング33における鉛直方向最
上部に形成されている。このため、流入路41に侵入した
エアーは浮力により全てこのエアー抜き口51に集中す
る。エアー抜き口51には、前記エアー抜き通路27が設置
されている。 次に、53はウォームであり、ハウジング33に回転可能
に設置されている。このウォーム53はエンジン11のクラ
ンク軸(縦置きクランク軸)(図示せず)の回転に基づ
いて回転する。55はウォームホイール部材であり、作動
室35の大径部35aに軸芯を中心として回転可能、且つ、
上下動可能に嵌め込まれている。このウォームホイール
部材55は前記ウォームホイール部材55は前記ウォーム53
と噛み合い、ウォーム53に従動して回転すると共に後記
するカム作動により一回転に対して二往復の上下動をす
る。55aはウォームホイール部材55の小径部であり、ウ
ォームホイール部材55の上端部に一体に形成されてい
る。この小径部55a(ウォームホイール部材55の)はそ
の周囲に第一ポンプ室57を形成するために設けられたも
のである。なお、小径部55aの上面には直径方向に凹溝5
9が形成されている(第3図参照)。この凹溝59の作用
は後記する。61は円柱状のシリンダ部材であり、作動室
35の小径部35bに軸芯を中心として回転可能、且つ、上
下動可能に嵌め込まれている。このシリンダ部材61は底
面に突条61aを有し、この突条61aを前記小径部55a(ウ
ォームホイール部材55の)の凹溝59に連通路63を形成し
た状態で嵌め込むことにより連結されている。この結
果、シリンダ部材61とウォームホイール部材55とは一体
となって回転運動および上下動が可能となる。なお、前
記連通路63は第一ポンプ室57と連通している。 65は第一吸入路、67は第一吐出路であり、シリンダ部
材61の下部に形成され、180度(軸芯を中心として)の
間隔においてその側面に開口している。そして、これら
の第一吸入路65および第一吐出路67の他端は前記連通路
63を介して第一ポンプ室57に連通している。この状態
で、シリンダ部材61が最下端まで移動すると、第一ポン
プ室57が減圧状態になると共に第一吸入路65が前記ハウ
ジング33の吸入口43と連通するため吸入行程となり、一
方、シリンダ部材61が最上端まで移動すると、第一ポン
プ室57が加圧状態になると共に第一吐出路67前記ハウジ
ング33の吐出口47と連通するため吐出行程となる。 次に、69はシリンダ状の第二ポンプ室であり、シリン
ダ部材61に形成されている。この第二ポンプ室69は上方
に開口しており、この開口部からハウジング33上部に突
設されたプランジャ71が進退可能に嵌め込まれている。
73は第二吸入路、75は第二吐出路であり、第二ポンプ室
69と連通した状態でシリンダ部材61の上部に形成され、
180度(軸芯を中心として)の間隔においてその側面に
開口している。この状態で、シリンダ部材61が最下端ま
で移動すると、第二ポンプ室69が減圧状態になると共に
第二吸入路73が前記ハウジング33の吸入口43と連通する
ため吸入行程となり、一方、シリンダ部材61が最上端ま
で移動すると、第二ポンプ室69が加圧状態になると共に
第二吐出路75前記ハウジング33の吐出口47と連通するた
め吐出行程となる。 なお、77は圧縮バネであり、ハウジング33内の上端部
に設置され、カム作動により(後記する)押し上げられ
たシリンダ部材61を元の状態に戻すためのものである。
また、45′は加圧された油を吸入口43側へ戻すためのリ
ターン路である。 次に、前記ウォームホイール部材55およびシリンダ部
材61を上下動させるカム機構並びに前記第一ポンプ室57
および第二ポンプ室69の吐出量を調節するカム機構につ
いて説明する。79は揺動軸であり、前記カム室37に設置
されている。この揺動軸79は一端部をハウジング33外に
突出している。そして、この突出した部分には、前記吐
出量調節レバー29(第1図参照)がねじ止めされてい
る。このため、揺動軸79は吐出量調節レバー29を介して
前記スロットルレバーの揺動に基づき回動することにな
る。81はカム軸であり、揺動軸79の略中心部に形成され
ている。また、83は従動杆であり、前記ウォームホイー
ル部材55の底面に突設されている。この従動杆83は先端
が前記カム軸81に当接しており、カム軸81の回転に従っ
て上下動する。そして、ウォームホイール部材55および
シリンダ部材61を上下動させて、前記第一ポンプ室57お
よび第二ポンプ室69の容積を変化させ、各々の吐出量を
調節する。なお、このカム機構はスロットルレバーに連
動して作動するものであるが、その作用は、スロットル
弁が大きく開放したとき、ウォームホイール部材55およ
びシリンダ部材61を下方向に位置させて第一ポンプ室57
および第二ポンプ室69の吐出量を大にし、また、スロッ
トル弁が小さく開放したときにはウォームホイール部材
55およびシリンダ部材61を上方向に位置させて、第一ポ
ンプ室57および第二ポンプ室69の吐出量を小する。 次に、85,85は円盤状のカム支持部であり、揺動軸79
におけるカム軸81の両端に設置されている。また、87,8
7はカム爪であり、前記ウォームホイール部材55の底面
に180度(軸芯を中心として)の間隔で突設されてい
る。このカム爪87,87は先端が前記カム支持部85,85に当
接しており、カム爪87,87の回転(カム爪87,87およびカ
ム支持部85,85)によりウォームホイール部材55は回転
しながら一回転に対して二往復上下動することができる
ものである。 次に、第2図に基づいて前記エアー抜き通路27と前記
ドレン抜き管23の接続部を詳述する。図において、89は
三つの開口91a,91b,91cを有する接続管であり、その上
端口91aに上部ドレン抜き管23b、下端口91bに下部ドレ
ン抜き管23a、また側口91cにエアー抜き通路27の水平部
27bが外嵌めされている。93は、所謂ダックビル型の逆
止弁であり、前記接続管89の側口91cにエアーの順流方
向にのみ開放可能な状態で設置されている。つまり、逆
止弁93は、エアーの順方向への流れの抵抗が、逆方向へ
の流れの抵抗に対して小さな流体素子の機能を有する。 更に、第4図に基づいてオイルタンク21を詳述する。
95はタンクキャップであり、オイルタンク21のオイル供
給口21aに内嵌めされている。このタンクキャップ95に
は潤滑油Oが流出する際の内部圧を調整する逆止弁97が
設置されている。また、99はディスクキャップであり、
前記タンクキャップ95を覆う状態でカウリング31に着脱
可能に設置されている。101は環状のシール材であり、
ディスクキャップ99におけるカウリング31接触面に装着
されている。このようにシール材101を設置すると、従
来に比し、ディスクキャップ99のシールが簡易にでき
る。なお、このシール材101は浮遊体で形成されている
ため、ディスクキャップ99を水面に浮かせることができ
る。 次に、103はタンク21内の補助空間であり、オイルタ
ンク21を湾曲させることにより形成されている。この補
助空間103はオイルタンク21内に潤滑油Oがいっぱいの
場合においてタンクキャップ95を内嵌めしたとき、タン
クキャップ95の侵入した容積分の潤滑油Oを逃がすため
のものである。このように、かかる補助空間103をオイ
ルタンク21を湾曲させて一体形成すれば、別体品で形成
した従来と異なり脱落することがない。 以上のようにこの実施例では、エアー抜き通路27の途
中に、エアー抜き口51よりオイルタンク21の開口方向へ
の流れの抵抗より、この開口から前記エアー抜き口51方
向への流れの抵抗が大きくなる逆止弁97を配置したの
で、エアー抜き時のエアーの流れを阻害しないで前記抵
抗差を積極的に大きくとることができることから、オイ
ルポンプ25の吸入口43の位置とオイルタンク21の油面レ
ベルとの差が少なくなっても、ポンプ25の作動を阻害す
ることなく、エアー抜き通路27内のエアーを容易に抜く
ことができる。 また、流入路41を延長してその上端をエアー抜き口51
に連通させると共にエアー抜き通路27を前記オイルポン
プ25から略垂直27aに形成した後略水平27bに形成し前記
逆止弁93を介して前記オイルタンク21に開口させたの
で、オイル中のエアーを作動室35に入る前に浮力によっ
て分流し流入路41の延長部を介してエアー抜き口51に流
すことができるから、エアーがポンプ25内でのオイルの
昇圧に邪魔にならずポンプ作用が円滑に行われると共に
例えばチルトアップ時には、エアー抜き通路27の垂直部
27aにはエアー部が形成され、これがチルトダウン時
に、タンク21の流出口21bと流入路41とエアー抜き口51
とでエアーの連通が行われて、このエアー抜き通路27か
らエアー抜きがスムーズに行われることから、チルトダ
ウンによってタンク21からポンプ25の流入路41へのオイ
ルと同伴されるエアーが格別の抵抗もなく確実に分離さ
れタンク21の開口に排出できる船外機用オイルポンプの
自動エアー抜き装置となる。このようにエアーの分離が
確実にできるので、オイルの粘性の高い冷機時でもポン
プ25は確実に動作するものである。 なお、この実施例に使用されている燃料ポンプ17は燃
料フィルター19の下方に位置し、下部に吸入口、上部に
吐出口が形成されているため、燃料の供給が途切れても
燃料ポンプ17内には常時燃料が溜っており、この結果、
再始動が容易に行える。 また、この実施例では、エアー抜き通路27の他端をド
レン抜き管23に接続させたが、直接、オイルタンク21の
内部空間に開口させてもよい。 更に、前記ドレン抜き管23を透明材で形成すれば、オ
イルレベルの確認、水やゴミの発見が容易にできる。 また、この実施例では接続管89に前記逆止弁93を設け
たが、この逆止弁93を設置する代わりに、第5図に示す
ように、オイルポンプ25の上部にオイルタンク21への流
れの抵抗が逆方向に対する抵抗より小さな流体素子104
を配置することもできる。 【発明の効果】 この発明に係る船外機用オイルポンプの自動エアー抜
き装置は上記のように、エアー抜き通路の途中に、エア
ー抜き口よりオイルタンクの開口方向への流れの抵抗よ
り、この開口から前記エアー抜き口方向への流れの抵抗
が大きくなる流体素子を配置したので、エアー抜き時の
エアーの流れを阻害しないで前記抵抗差を積極的に大き
くとることができることから、オイルポンプの吸入口の
位置とオイルタンクの油面レベルとの差が少なくなって
も、ポンプの作動を阻害することなく、エアー抜き通路
内のエアー抜きを容易にすることができる。 また、流入路を延長してその上端をエアー抜き口に連
通させると共にエアー抜き通路をオイルポンプから略垂
直に形成した後略水平に形成し流体素子を介してオイル
タンクに開口させたので、オイル中のエアーをポンプ作
動室に入る前に浮力によって分流し流入路の延長部を介
してエアー抜き口に流すことができることから、エアー
がポンプ内でのオイルの昇圧に邪魔にならずポンプ作用
が円滑に行われると共にチルトアップからチルトダウン
への移行時等に、タンクの流出口と流入路とエアー抜き
口とエアー抜き通路とのエアーの連通が迅速に行われ、
チルトダンウンによってタンクからポンプの流入路への
オイルと同伴されるエアーが確実に分離できエアー抜き
通路を介してタンクの開口に排出でき、オイルの粘性の
高い冷機時でもオイルポンプが確実に動作できるような
船外機用オイルポンプの自動エアー抜き装置となる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明に係る船外機用オイルポンプの自動エア
ー抜き装置の実施例を示すものであり、第1図は正面
図、第2図は第1図におけるII aおよびII b部拡大断面
図、第3図は第2図におけるIII−III線断面図、第4図
は第1図におけるIV部拡大断面図、第4−B図は第3図
におけるIV B−IV B線断面図、第5図は他の実施例の部
分断面図である。 21……オイルタンク、21b……流出口、25……オイルタ
ンク、27……エアー抜き通路、27a……エアー抜き通路
の垂直部、27b……エアー抜き通路の水平部、35……作
動室、41……流入路、43……吸入口、51……エアー抜き
口、93,104……流体素子。
ー抜き装置の実施例を示すものであり、第1図は正面
図、第2図は第1図におけるII aおよびII b部拡大断面
図、第3図は第2図におけるIII−III線断面図、第4図
は第1図におけるIV部拡大断面図、第4−B図は第3図
におけるIV B−IV B線断面図、第5図は他の実施例の部
分断面図である。 21……オイルタンク、21b……流出口、25……オイルタ
ンク、27……エアー抜き通路、27a……エアー抜き通路
の垂直部、27b……エアー抜き通路の水平部、35……作
動室、41……流入路、43……吸入口、51……エアー抜き
口、93,104……流体素子。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.オイルタンクとオイルポンプとを備え、前記オイル
ポンプにはオイルを加圧するための作動室と吸入口とエ
アー抜き口とが形成されていると共に前記吸入口に流入
路が連設され、且つ、この吸入口が前記流入路を介して
前記オイルタンク内流出口と連通していると共に前記エ
アー抜き口が前記吸入口よりも上方に位置し、更に、前
記エアー抜き口がエアー抜き通路を介して前記オイルタ
ンクの流出口より上方において開口するオイルタンクの
開口と連通した船外機用オイルポンプの自動エアー抜き
装置において、前記エアー抜き通路の途中に、前記エア
ー抜き口より前記オイルタンクの開口方向への流れの抵
抗より、この開口から前記エアー抜き口方向への流れの
抵抗が大きくなる流体素子を配置し、且つ、前記流入路
を延長してその上端を前記エアー抜き口に連通させると
共に前記エアー抜き通路を前記オイルポンプから略垂直
に形成した後略水平に形成し前記流体素子を介して前記
オイルタンクに開口させたことを特徴とする船外機用オ
イルポンプの自動エアー抜き装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61034455A JP2678436B2 (ja) | 1986-02-18 | 1986-02-18 | 船外機用オイルポンプの自動エアー抜き装置 |
US07/015,443 US4787832A (en) | 1986-02-18 | 1987-02-17 | Automatic air vent device for fluid pump of internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61034455A JP2678436B2 (ja) | 1986-02-18 | 1986-02-18 | 船外機用オイルポンプの自動エアー抜き装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62191672A JPS62191672A (ja) | 1987-08-22 |
JP2678436B2 true JP2678436B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=12414720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61034455A Expired - Lifetime JP2678436B2 (ja) | 1986-02-18 | 1986-02-18 | 船外機用オイルポンプの自動エアー抜き装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4787832A (ja) |
JP (1) | JP2678436B2 (ja) |
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US5025762A (en) * | 1989-08-01 | 1991-06-25 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Two cycle engine for small boat |
US5167207A (en) * | 1989-08-01 | 1992-12-01 | Shanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Two cycle engine for small boat |
US5239957A (en) * | 1990-05-17 | 1993-08-31 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Two cycle engine for small boat |
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US6626714B2 (en) | 2001-01-31 | 2003-09-30 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Oil pump arrangement for marine drive |
JP2002276318A (ja) | 2001-03-14 | 2002-09-25 | Yamaha Motor Co Ltd | エンジンの潤滑装置配置構造 |
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DE2557961C3 (de) * | 1975-12-22 | 1978-08-31 | Siemens Ag, 1000 Berlin Und 8000 Muenchen | Flüssigkeitspumpsystem für einen Flüssigkeitsstrahlschreiber |
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-
1986
- 1986-02-18 JP JP61034455A patent/JP2678436B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1987
- 1987-02-17 US US07/015,443 patent/US4787832A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62191672A (ja) | 1987-08-22 |
US4787832A (en) | 1988-11-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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