JP2678173B2 - 光パルス発生装置 - Google Patents

光パルス発生装置

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JP2678173B2 JP18780891A JP18780891A JP2678173B2 JP 2678173 B2 JP2678173 B2 JP 2678173B2 JP 18780891 A JP18780891 A JP 18780891A JP 18780891 A JP18780891 A JP 18780891A JP 2678173 B2 JP2678173 B2 JP 2678173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は変調をかけることなし
に、光パルスを発生しうるレーザ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザから光パルスを発生させる
には、ポンピングを変調し、利得をスイッチングする方
法、レーザ発振器中に変調器あるいは、可飽和吸収体を
挿入して損失をスイッチングする方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たいずれの方法を採った場合においても、何らかの変調
をかけるための装置が必要となり、光パルス発生装置と
して複雑かつ高価なものであった。この発明は、上述し
た事情に鑑みてなされたものであり、変調をかけるため
の装置をいっさい必要としない光パルス発生装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
直線偏波で発振するレーザ発振器と、前記レーザ発振器
の出力光の一部を偏波面を90°回転させ、該レーザ発
振器に帰還させる光学系とを具備することを特徴とす
る。請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明に
おいて、前記光学系は、前記レーザ発振器の出力光を反
射して前記レーザ発振器へと帰還させる反射鏡と、前記
レーザ発振器および前記反射光間を往復する光の光路の
途中に介挿されたファラデー回転子あるいは1/4波長
板とによって構成されることを特徴とする。請求項3に
係る発明は、レーザ発振器と、前記レーザ発振器の出力
光の一部を発振方向と一致させずに該レーザ発振器に帰
還させる光学系とを具備することを特徴とする。請求項
4に係る発明は、対向配置された2枚の共振用反射鏡
と、これらの共振用反射鏡間に配置されたブルースター
板および無偏波にて発振するレーザ媒質とにより構成さ
れる発振器と、前記発振器の出力光の一部を偏波面を9
0°回転させ、該発振器に帰還させる光学系とを具備す
ることを特徴とする。
【0005】
【作用】固体レーザ、ガラスレーザ、CO2レーザ、半
導体レーザなどは、その動的特性が、反転分布と光子数
の変化(いわゆるレート方程式)のみで記述される。上
記発明によれば、この種のレーザが普遍的に有している
緩和振動が、遅延帰還光として帰還されることにより、
レーザが共鳴的に励振し、自発的に光パルスが発生され
る。このように、レーザに対し、光を帰還させるための
光学系のみを付加することにより光パルスの発生が行わ
れる。本発明はレーザに変調をかけるための装置を全く
必要としない。
【0006】
【実施例】[第1実施例]図1は本発明の第1実施例に
よる光パルス発生装置の構成を説明する図である。この
図において、1は直線偏波で発振するレーザ発振器、2
は1/4波長板、3は反射鏡である。この光パルス発生
装置を動作させるには、まず、レーザ発振器1を直線偏
波で発振させる。半導体レーザや他の異方性を有する固
体レーザなどでは自動的に直線偏波で発振する。レーザ
発振器1の出力光は、1/4波長板2を通過することに
より、円偏波に変換される。そして、反射鏡3によって
反射され、この反射光は逆まわりの円偏波となり再び1
/4波長板2を通過する。そして、発振直線偏波と直交
した直線偏波になって、レーザ発振器1に帰還されるこ
とになる。なお、1/4波長板2の代りにファラデー回
転子を使用することも可能である。この際に、直線偏波
をファラデー回転子によって、45゜回転させ、その
際、その偏波のみを通過させる検光子をファラデー回転
子と鏡の間に配置する。これにより、反射光は再び検光
子を通過し、ファラデー回転子によって、さらに45゜
回転され、出射光と90゜偏向方向の違う直線偏波に変
換される。レーザ発振器1に帰還された光は、発振偏波
成分をもたないため、発振に寄与しないが、レーザ中に
形成されている反転分布を誘導放出により消費する効果
をもたらす。
【0007】次に、なぜこのように簡単な構成で光パル
スが発生できるのかを物理的に説明する。この種のレー
ザはレート方程式に従い、 周波数 fQO=(1/2π){(W−1)/τfτp1/2 減衰定数 α=W/2τf で表わされる緩和振動を呈する。ここで、W=P/Pth
(P:ポンピングパワー、Pth:しきい値ポンピングパ
ワー)、τf:反転分布の寿命、τp:光子寿命である。
このような緩和振動を呈するレーザからの出力光が遅延
帰還されると、遅延時間の間に発生した緩和振動する出
力光の一部が反転分布に変調をもたらすことになる。従
って、レーザはfQOの周波数で変調されることになる
(一般に、この種のレーザをfQOの周波数で変調すると
緩和振動が共鳴的に励振されることが知られてい
る。)。よって、出力光はさらに深く変調された緩和振
動を呈する。このような正帰還により緩和振動が共鳴的
に励振され、減衰力とバランスした時点でfQOで振動す
る尖い光パルスを発生することになる。以上の機構か
ら、光パルス発生の条件には、遅延時間T、外部鏡から
の帰還係数γ、ポンピングパワーに依存した減衰定数お
よび帰還光量が関連している。図2は、安定な光パルス
発生領域を示す。ポンピングを上昇させると、帰還光量
が増加するため、深い変調がかかるが、同時に減衰定数
も増加するため、遅延時間の間に振動が緩和してしま
い、ポンピングが高すぎると光パルスが発生しえない。
図2に示された安定領域はこの状態に対応する。以上の
原理により図3のごとき光パルスを発生することができ
る。
【0008】[第2実施例]図4は本発明の第2実施例
を示すものである。この図において、11は無偏光で発
振するレーザ媒質、12、13は共振器鏡、14はブル
ースター板であり、これらにより、発振器が構成されて
いる。また、15は1/4波長板(もしくはファラデー
回転子)、16は反射鏡であり、発振器の出力光の偏波
面を90度回転させて発振器に戻す光学系を構成してい
る。ブルースター板14により帰還光は排除されるため
発振に寄与せず第1実施例と全く同様の原理により光パ
ルスが発生される。
【0009】[第3実施例]図5に本発明の第3実施例
を示す。この図において、11はレーザ媒質、12、1
3は共振器用ミラー、24〜26は帰還用の反射鏡、2
7は集光レンズである。要素24〜26によって構成さ
れるフィードバックループは光ファイバを用いても達成
できる。この実施例においても上記第1および第2実施
例と全く同様の帰還光の効果が得られ、光パルスが発生
される。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、レーザが本質的に有している緩和振動が遅延帰還に
より自己増殖的に共鳴励振され、短パルスが発生され
る。このように本発明は、いっさい外部変調素子を必要
とせずかつ、レーザパラメータ(ポンピング、反転分布
ならびに光る寿命)で決定される固有振動周波数で安定
な光パルスを得られるという利点がある。半導体レーザ
と例にとると、τf≒1ns、τp=1psであり、fQO
>1GHz以上の繰返しの光パルスを容易に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例による光パルス発生装置
の構成図である。
【図2】 同実施例における光パルス発生領域を説明す
る図である。
【図3】 同実施例によって得られる光パルスを例示す
る波形図である。
【図4】 本発明の第2実施例による光パルス発生装置
の構成図である。
【図5】 本発明の第3実施例による光パルス発生装置
の構成図である。
【符号の説明】
1…直線偏波発振レーザ共振器、2…1/4波長板、3
…帰還用反射鏡、11…レーザ媒質、12、13…共振
器ミラー、14…ブルースター板、15…1/4波長
板、16…帰還用反射鏡、24〜26…反射鏡、27…
集光用レンズ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線偏波で発振するレーザ発振器と、前
    記レーザ発振器の出力光の一部を偏波面を90°回転さ
    せ、該レーザ発振器に帰還させる光学系とを具備するこ
    とを特徴とする光パルス発生装置。
  2. 【請求項2】 前記光学系は、前記レーザ発振器の出力
    光を反射して前記レーザ発振器へと帰還させる反射鏡
    と、前記レーザ発振器および前記反射光間を往復する光
    の光路の途中に介挿されたファラデー回転子あるいは1
    /4波長板とによって構成されることを特徴とする請求
    項1記載の光パルス発生装置。
  3. 【請求項3】 レーザ発振器と、前記レーザ発振器の出
    力光の一部を発振方向と一致させずに該レーザ発振器に
    帰還させる光学系とを具備することを特徴とする光パル
    ス発生装置。
  4. 【請求項4】 対向配置された2枚の共振用反射鏡と、
    これらの共振用反射鏡間に配置されたブルースター板お
    よび無偏波にて発振するレーザ媒質とにより構成される
    発振器と、前記発振器の出力光の一部を偏波面を90°
    回転させ、該発振器に帰還させる光学系とを具備するこ
    とを特徴とする光パルス発生装置。
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