JP2677891B2 - コークス炉の炉長温度分布制御方法 - Google Patents

コークス炉の炉長温度分布制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、燃焼室と炭化室が交互に配列された水平型
コークス炉における炉長方向の温度分布制御方法に関す
る。
〔従来の技術〕
炭化室における装入石炭の乾留のための加熱は、隣接
する燃焼室から行われる。そして、コークス品質の安定
化、熱量原単位の低減,炉操業の安定化のためには、燃
焼室の温度分布を炉長方向,炉高方向とも適正な分布に
保持することが重要である。
このうち、炉長方向の温度分布については、炭化室炉
幅のテーパに沿って、炉幅10mm当たり通常10〜15℃の温
度勾配を持つように構成されている。しかし、コークサ
イド及びプッシャーサイドの両端燃焼室については、炉
端部から外気への放散熱による熱損失のため、この温度
勾配にのらないのが通常であり、コークス炉の炉型式等
によって異なるが、基準温度勾配に対して両端燃焼室と
も、50〜150℃程度低いのが一般である。
燃焼室を構築しているのは一般的に珪石れんがである
ため、燃焼室の中で最も低い温度を示している上記両端
燃焼室を、通常900℃程度以上に保持するようにコーク
ス炉の操業がなされている。これは、900℃程度以下に
なると、珪石れんがの収縮が大きくなってれんが目地が
開き、炭化室の気密性が失われ、炭化室から燃焼室への
発生ガスの漏洩が発生し、諸々の操業トラブルを招くこ
とになるためである。
ところが、最近著しく発展してきたコークス炉の自動
燃焼制御による火落時間制御や炉温制御、更にはプログ
ラム加熱制御においては、コークス炉に供給する入熱量
は時々刻々変化し、これに伴い前記した炉長方向の温度
分布や両端燃焼室の温度は常時変化する。そこで、この
温度分布や両端燃焼室の温度を連続的に制御し、適正な
値に保持することが必要となる。
この目的のために、炉長方向の温度分布を連続的に制
御する手段として、例えば特開昭63−238191号公報に開
示されている方法がある。
この方法はコークス炉団の代表フリュー列に設置され
た炉長方向の温度分布を検出する温度センサーにより検
出されたコークス炉団の温度分布と目標温度分布を比較
し、その偏量に応じてコークサイドとプッシャーサイド
の煙道の引き圧をウエスト変更弁あるいは煙道ダンパー
の開度を変更することによって調整し、これによって温
度分布の変動に対応しようとしたものである。
また、特開昭63−268792号公報のように、コークス炉
の端フリューに専用の燃焼供給経路を設けて、該端フリ
ューの熱補償を行い、品質歩留りの向上を図っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前述のコークス炉の燃焼制御は以下の
問題点を有している。
まず、コークス炉の目標温度分布と実際の温度分布と
の偏量に応じてコークサイドとプッシャーサイドの煙道
の引き圧をウエスト弁或いは煙道ダンパの開度変更で行
う方法では、コークス炉の温度テーパは制御できるが、
問題となる両端燃焼室を任意の温度に制御できない。
また、両端燃焼室に任意の燃料系を付加した方法で
は、単に端燃焼室の熱量(温度)が保証されるのみであ
り、端燃焼室の熱量保証と同時に、中央部の温度テーパ
をも制御することはできないという欠点がある。
しかも、端燃焼室に供給されるガスは、他の燃焼室に
リークを生じその制御性が悪い。
更に、前述の方法を組合せ用いたとしても、端燃焼室
の制御性が悪い欠点は解決できないし、設備的にも引き
圧系と入熱系の改造を必要とし、大きな設備投資を要す
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明におけるコークス炉の炉長温度分布制御法は、
コークス炉の両端の煙道に通じるソールフリューを仕切
り板によって端部の燃焼室に通じる端系と端系の燃焼室
を除く中央部分の燃焼室に通じる中系に分離すると共
に、前記端系と中系フリューのそれぞれに独立して設け
た制御弁によって、それぞれの部分での独立に制御でき
るようにし、端系と中系フリューの熱負荷バランスを制
御できるようにして上記目的を達成したものである。
また、前記制御に合わせてコークサイドとプッシャー
サイドのダンパを制御してコークス炉中央部の温度テー
パ(傾き)を制御する。
〔作用〕
本発明はソールフリューを仕切り板によって端部の加
熱室に通じる端系と端系の加熱室を除く中央部分の加熱
室に通じる中系に分離して、それぞれが独立に制御でき
るので、入熱量の変動に対してコークス炉中央部の温度
テーパを容易に制御できると共に、両端部燃焼室の温度
についても制御性の良い制御が実現可能であり、且つ、
設備的にも引き圧系の改造のみで済み、比較的低投資で
実現できる。
〔実施例〕
第1図は本発明を実施するためのコークス炉の構造を
示す。
同図を参照して、炉体1の上部にはそれぞれ図示して
いない炭化室に隣接して設けられた複数の燃焼室2が配
列され、下部にはこれらの各燃焼室2に連通する複数の
蓄熱室3が配置されている。同蓄熱室3の下部には、燃
料ガス供給系18が空気供給系と共に配置されている。
さらに炉体1の両サイド下部には、煙道4,5が設けら
れており、同煙道4,5に連通するソールフリュー6が設
けられている。
同ソールフリュー6は、前記煙道4,5部分に仕切り板
7によって、両端の蓄熱室31,3nに通じる端系フリュー1
1,12と、中央部分の蓄熱室32〜3n-1に通じる中系フリュ
ー13に分離されている。そしてそれぞれのフリュー11,1
2,13には煙道ダンパ14,15,16,17が設けられている。
第2図は同温度調整の制御パターンを示す。
同図を参照して、Aは偏差測定のパターンを示すもの
で、同パターンA内の目標温度分布aに対して、各燃焼
室2に設置されたセンサーS1,S2,・・・Snにより検知さ
れた実績温度分布bとの偏差をコントローラに入力し、
コークサイド(CS)の端系煙道ダンパ、プッシャーサイ
ド(PS)の煙道ダンパを駆動してそれぞれの系のフリュ
ーの引き圧を調整する。
コークス炉テーパに応じた炉長方向温度分布制御にお
けるAに示す中系の炉長方向の温度テーパは、CS中系調
整ダンパ16の間隙面積Scsc、CS中系調整ダンパ17の間隙
面積Spscの比率を制御することによって調整される。
すなわち、中系フリュー炉圧調整ダンパのCS側とPS側
の開度比の調節によって、炉長方向の温度テーパを調整
する。
また、両端フリュー温度の制御に際しては、炉圧調整
ダンパ全間隙面積に対するコークサイド,プッシャーサ
イドそれぞれの端系フリューのダンパ間隙面積比率を調
節することにより達成することができる。
そして、炉圧調整ダンパ全間隙面積は、入熱量に応じ
て、例えば燃焼室圧力を許容値内に入るような範囲で設
定する。
〔発明の効果〕
本発明によって以下の効果を奏することができる。
(1) 比較的簡単な操作によって炉長方向温度パター
ンに対する偏差調整を勾配、端部温度のいずれに対して
も調整可能である。
(2) 各フリューの温度調整が局部昇温を伴うことな
く行うことができるので炉体を損耗することがない。
(3) 炉長方向のコークス品質が均一化し、省エネル
ギーがより達成される。
(4) 炉長方向の各部の乾留が均一化し、局部的な乾
留不良による窯出し時の粉塵発生が防止できる。また、
粉塵発生を防止するために、乾留時間を延長することに
よる減産を回避できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための設備装置を示し、第2
図は本発明の制御方法の実施パターンを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼室と炭化室とが交互に配置され、その
    両端下面に煙道が設けられ、且つその両煙道に通じるソ
    ールフリューを有するコークス炉において、同ソールフ
    リューを仕切り板によって端部の燃焼室に通じる端系と
    端系の燃焼室を除く中央部分の燃焼室に通じる中系に分
    離すると共に、前記端系と中系フリューのそれぞれに独
    立して設けた制御弁によって端系と中系フリューの熱負
    荷バランスを制御するコークス炉の炉長温度分布制御方
    法。
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