JP2677773B2 - オルガノポリシロキサンの製造法 - Google Patents

オルガノポリシロキサンの製造法

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JP2677773B2 JP7032551A JP3255195A JP2677773B2 JP 2677773 B2 JP2677773 B2 JP 2677773B2 JP 7032551 A JP7032551 A JP 7032551A JP 3255195 A JP3255195 A JP 3255195A JP 2677773 B2 JP2677773 B2 JP 2677773B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒドロキシシロキサン
とオルガニルオキシシランとの反応によるオルガニルオ
キシ基を有するオルガノポリシロキサンの製造法並びに
室温で架橋可能な材料中での該オルガノポリシロキサン
の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】オルガニルオキシ基を有するオルガノポ
リシロキサンの製造法は、既に公知である。例えば、米
国特許第5196497号明細書(Bayer AG、
発行日:1993年3月23日)もしくは相応する欧州
特許第468239A2号明細書の記載には、アルカリ
金属ヒドロキシドの存在下でのα,ω−ジヒドロキシポ
リ(ジオルガノシロキサン)とアルコキシシランとの反
応が記載されており、この反応は、アルコールを分解し
ながら、望ましい末端停止されたポリシロキサンを生じ
る。この強塩基は、高い平衡活性を有し、かつしばしば
長過ぎる反応時間またはより高い温度で、非架橋性のモ
ノアルコキシ末端基の望ましくなく高い含量を生じる。
従って、例えばクロルシランまたは燐酸のような強酸を
用いる触媒の失活は、正確に適切な時点で行われなけれ
ばならない。一般に、反応時間は分単位の範囲であるの
で、数分間の反応時間の運転による完成の際の通常の変
動幅、即ち、触媒添加と触媒失活との間の時間は、既
に、規定によらない生成物を生じ得る。その上更に、失
活試薬の量は、殊に最終生成物の貯蔵安定性を保証する
ために、化学量論的に極めて正確に、使用触媒量に適合
させられていなければならない。従って実地には、しば
しば、失活試薬の過剰量が使用されなければならなくな
る。前記の場合には、平衡活性の強酸であるので、前記
の過剰量は、生成物から再度除去されなければならな
い。
【0003】更に、米国特許第5055502A号明細
書(Rhone−PoulencChimie;発行
日:1991年10月8日)には、亜鉛−キレート錯体
が、アルコキシシランとのOH−ポリマーの末端停止を
より高い温度で生じる方法が記載されている。ドイツ連
邦共和国特許第3428840A1号明細書(Gene
ral Electric Co.;発行日:1985
年2月21日)もしくは相応する英国特許第21447
58A号明細書には、OH−基を有するオルガノポリシ
ロキサンのアルコキシ−末端停止のための触媒として使
用されるアルミニウム−キレート錯体が開示されてい
る。米国特許第5166296A号明細書(Gener
al Electric Co.;発行日:1992年
11月24日)もしくは相応する欧州特許第52071
8A2号明細書の場合には、カルボン酸のアンモニウム
塩の触媒量の存在下にアルコキシシランと、OH−末端
基を有するポリシロキサンとからなるアルコキシ末端停
止されたポリシロキサンの製造が実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明には前
記による課題が課された。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、式: (RO)3−mSiO1/2 (I) 〔式中、Rは、同一かまたは異なっていてもよく、水素
原子または一価の置換または非置換の炭化水素基を表わ
し、Rは、同一かまたは異なっていてもよく、炭素原
子1〜8個を有する一価の置換または非置換の炭化水素
基を表わし、mは、0、1または2を表わす〕で示され
る少なくとも1個の単位を有するオルガノポリシロキサ
ンを製造するための方法において、第1工程で、少なく
とも1個のSi−結合したヒドロキシル基を有するオル
ガノ珪素化合物(1)と、式: (RO)4−mSiR (II) 〔式中、R、Rおよびmは、上記の意味を有する〕で
示される少なくとも1個のシラン(2)および/または
その部分的水解物とを、フッ素化塩(3)の存在下に反
応させることによって特徴付けられるオルガノポリシロ
キサンの製造法によって解決される。また、前記の反応
の終了後に、フッ素化物イオンを結合することができる
成分のアルミニウム化合物もしくはアルミニウム錯体
(4)を添加することができる。
【0006】以下の場合、本発明の範囲内でのオルガノ
ポリシロキサンの概念は、オリゴマーのシロキサンをも
包含していなければならない。
【0007】基Rとは、有利に炭素原子1〜13個を有
する一価の置換または非置換の炭化水素基であり、この
場合、メチル基、ビニル基および3−(N−シクロヘキ
シルアミノ)プロピル基が特に有利である。
【0008】基Rの例は、アルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、第三ペンチル
基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル基、
例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−オクチ
ル基およびイソオクチル基、例えば2,2,4−トリメ
チルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニル基、デシ
ル基、例えばn−デシル基、ドデシル基、例えばn−ド
デシル基;アルケニル基、例えばビニル基およびアリル
基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、シクロヘプチル基およびメチルシクロヘ
キシル基;アリール基、例えばフェニル基およびナフチ
ル基;アルカリール基、例えばo−トリル基、m−トリ
ル基、p−トリル基、キシリル基およびエチルフェニル
基;アルアルキル基、例えばベンジル基、αフェニルエ
チル基およびβフェニルエチル基である。
【0009】
【外1】
【0010】基R1の例は、炭素原子1〜8個を有する
置換または非置換の炭化水素基のRのために記載された
例である。
【0011】基R1とは、有利に、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、プロペン−2−
イル基、n−ブチル基、第二ブチル基およびイソブチル
基であり、この場合、メチル基およびエチル基は特に有
利である。
【0012】本発明による方法で使用された少なくとも
1個のSi−結合したヒドロキシル基を有するオルガノ
珪素化合物(1)とは、有利に、少なくとも1個のSi
−結合したヒドロキシル基を有するオルガノポリシロキ
サンからなる群から選択されたもの並びにヒドロキシル
基を有するオルガノシランである。
【0013】本発明による方法で使用された少なくとも
1個のSi−結合したヒドロキシル基を有するオルガノ
珪素化合物(1)とは、全てのこれまでに知られたヒド
ロキシシロキサン並びにモノヒドロキシシランである。
勿論、本発明により使用されたヒドロキシシロキサン
は、付加的に式:(HO)3-t3 tSiO1/2で示される
単位に、他のSi−結合したヒドロキシル基を有する単
位、例えば(HO)2-s3 sSiO2/2単位およびHOS
iO3/2単位を有していてもよく、この場合、R3は、R
のために記載された意味を有し、tは、0、1または2
であり、かつsは、0または1である。
【0014】
【外2】
【0015】本発明により使用されたヒドロキシシロキ
サン(1)は、25℃で好ましくは1ないし106mm2
/s、特に有利に10ないし5・105mm2/sの粘度
を有する。
【0016】特に有利に、本発明により使用されたオル
ガノ珪素化合物(1)とは、α,ω−ジヒドロキシジオ
ルガノポリシロキサンである。
【0017】ヒドロキシル基を有する本発明により使用
されたオルガノ珪素化合物とは、前記のオルガノ珪素化
合物の1つの種類並びにオルガノ珪素化合物の少なくと
も2つの異なる種類からなる混合物であってもよい。
【0018】ヒドロキシル基を有する本発明により使用
されたオルガノ珪素化合物は、市販の生成物であるかも
しくは珪素化学で通常の方法により製造することができ
る。
【0019】
【外3】
【0020】
【外4】
【0021】本発明により使用されたシラン(2)と
は、この種のシランもしくはその部分的水解物の1つだ
けの種類並びに少なくとも2つの異なる種類からなる混
合物であってもよい。
【0022】本発明による方法の際に、シラン(2)の
部分的水解物が使用される場合には、本願明細書の場
合、好ましくは、室温で液状であるようなものである。
【0023】本発明により使用されたシラン(2)もし
くはその部分的水解物は、市販の生成物であるかもしく
は珪素化学で通常の方法により製造することができる。
【0024】有利には、本発明による方法の場合、シラ
ン(2)および/またはその部分的水解物は、Si−結
合したヒドロキシル基に対して化学量論的過剰量で使用
される。好ましくは、シラン(2)および/またはその
部分的水解物は、化合物(1)のSi−結合したヒドロ
キシル基1モル当たり1.01〜20モル、特に有利に
化合物(1)のSi−結合したヒドロキシル基1モル当
たり1.01〜10モルの量で使用される。より高い過
剰量は、本発明により得られたオルガニルオキシシロキ
サンを基礎とする室温で湿式架橋可能な材料の、過剰量
のオルガニルオキシシランを架橋剤として使用する製造
が意図される場合に有利であることができる。従って、
もう1つの供給法は、事情によっては余計なものとな
り、このことは、RTV−1−材料の連続的製造の場合
に特に有利な結果を生じ得る。
【0025】本発明による方法で使用されたフッ化物塩
(3)とは、好ましくは、式: [R2 4N]F (III)、 〔式中、R2は、同一かまたは異なっていてよく、Rの
ために記載された意味を有する〕で示されるフッ化アン
モニウム、カルボニル化合物、例えばβ−ケトカルボン
酸エステルまたは1,3−ジケトンとの該フッ化アンモ
ニウムの付加化合物、(アルカリ)金属フッ化物、例え
ばフッ化カリウム、フッ化セシウム、フッ化亜鉛、ジブ
チル錫フッ化物およびフッ化銅、有機または無機フッ化
水素アンモニウム、フッ化燐、フッ化水素燐、テトラフ
ルオルボラート、ヘキサフルオルシリカートおよび燐酸
フッ素からなる群から選択されたものである。
【0026】好ましくは、基R2とは、メチル基、エチ
ル基、n−ブチル基、n−プロピル基、イソプロピル基
およびベンジル基であり、この場合、メチル基、n−ブ
チル基およびベンジル基は特に有利である。
【0027】本発明による方法で使用されたフッ化物塩
(3)とは、特に有利に式(III)のフッ化アンモニ
ウムである。
【0028】フッ化物塩(3)の例は、[(H3C(C
234N]F(以下に短くTBAFと呼称され
る)、[(H3C)4N]F、[C65CH2−(CH3
3]Fおよび[H3CNH3]F並びにカルボニル化合物
と該フッ化物塩との付加化合物であこの場合、カルボニ
ル化合物としては、アセチルアセトン、アセト酢酸メチ
ルエステル、アセト酢酸−2−エチルヘキシルエステ
ル、アセト酢酸イソプロピルエステルが有利であり、ア
セチルアセトンおよびアセト酢酸エチルエステルは特に
有利である。
【0029】フッ化物塩は、市販の生成物であるかまた
は有機化学で普及している方法により製造可能である。
これについては、例えばClark,J.H.、Mil
ler,J.M.によるJ.Chem.Soc.中のP
erkin Trans.I、1977年、第1743
〜1745頁が参照される。
【0030】本発明により使用されたフッ化物塩(3)
とは、この種のフッ化物塩の1つだけの種類並びに少な
くとも2つの異なる種類からなる混合物であってもよ
い。
【0031】本発明による方法の場合、フッ化物塩
(3)は、有機溶剤および/または有機珪素化合物との
混合物中で使用してもよいかまたは支持材料、例えば珪
酸、イオン交換体−樹脂、二酸化チタンまたは酸化アル
ミニウム上に固定されて使用してもよい。支持材料と結
合したフッ化物塩の製造方法は、例えばGambaco
rta,A.、Turchetta,S.、Bott
a,M.、Synth.Commun.、1989年、
第19(13&14)巻、第2441〜2448頁;L
i,C.、Lu,Y.、Huang,W.、He,B、
Synth.Commun.1991年、第21(12
〜13)巻、第1315〜1320頁中に記載されてい
る。
【0032】溶剤としては、反応の発生に対して妨げと
なる影響を有していない全ての公知の有機溶剤が使用で
き;この場合、有利に、蒸発によって最終生成物から容
易に除去される有機溶剤である。この種の溶剤の例は、
ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ヘキサン、トルオール、キシロー
ル、クロルベンゾール、1,3−ペンタンジオン、アセ
トン、メチル−第三ブチルケトン、メチルエチルケト
ン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル、酢酸
エチルエステル、酢酸メチルエステル、酢酸ブチルエス
テル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、n
−ブタノール、2−ブタノールおよびイソブタノール並
びの前記溶剤の混合物である。
【0033】更に、本発明による方法の場合、フッ化物
塩(3)は、オルガノ珪素化合物、例えばシラン、オリ
ゴマーまたはポリマーのシロキサンとの混合物中で使用
してもよい。
【0034】殊に、オルガニルオキシシロキサンの本発
明による製造に続く室温で湿分によって架橋可能な混合
物の製造の場合、フッ化物塩(3)を、変換すべきオル
ガニルオキシシラン中へ、場合によっては、相応する遊
離化合物R1OH(但し、R1は、上記の意味に等しい)
かまたは別の液状の調合成分、例えばOH−含有のポリ
シロキサンまたはしばしば可塑剤として使用される末端
ブロックされたポリ(ジオルガノシロキサン)、例えば
(H3C)3SiO−[Si(CH32O]70−Si(C
33、オリゴマーのシロキサン、例えば(H3C)3
iOSi(CH33またはシクロシロキサン、例えば
[Si(CH32O]4を添加しながら溶解させること
は有利である。
【0035】カルボニル化合物との付加化合物並びに支
持体材料上に付着したフッ化アンモニウムは、しばし
ば、これらが純粋なフッ化アンモニウムよりも少ない吸
湿性ひいては良好に貯蔵できるという利点を有する。
【0036】本発明による方法の場合、フッ化物塩
(3)は、それぞれ元素状のフッ素として計算し、かつ
オルガノ珪素化合物(1)にの全重量に対して、好まし
くは0.1〜1000ppm(それぞれ1000000
重量部に対する重量部)、特に遊離に1〜100ppm
の量で使用される。フッ化物塩(3)の使用すべき量
は、殊に、個々の反応成分の反応性および反応促進成分
もしくは反応遅延化成分、例えば酸性または塩基性の基
またはフッ化物に結合する成分との化合物の存在に左右
される。
【0037】本発明による方法を実施することができる
条件は、第一に使用されたオルガニルオキシシラン
(2)の反応性、フッ化物塩(3)の種類および濃度に
左右される。
【0038】本発明による方法は、好ましくは20〜1
00℃の温度および好ましくは900〜1100hPa
の圧力で実施される。しかしながらまた、より高い温度
またはより低い温度並びにより高い圧力またはより低い
圧力で実施することもできる。
【0039】多くの場合、本発明による方法は、室温で
実施することができる。しかしながら、例えば技術的な
理由から、反応混合物のより低い粘度が意図される場
合、反応を高められた温度で実施することは有利であ
り、この場合、その他の点で条件が不変である場合に
は、一般に、反応促進が考慮されている。
【0040】本発明による反応の終了は、反応混合物中
のSiOH−含量のIR分光器、29Si−NMR分光器
もしくは1H−NMR分光器を用いる測定によってかま
たはポリシロキサン中の残留SiOH−官能基の検出の
ための架橋試験、例えば上記により引用された欧州特許
第468239A2号明細書の記載による架橋試験また
はアルミニウム−トリ−第二ブチレートの添加によって
確認することができ、この場合、事情によってはゲル化
するまでの即時的な粘度の上昇は、残留SiOH−基ひ
いては不完全な反応を示す。
【0041】好ましくは、本発明による反応の終了後に
フッ化物塩(3)は、フッ化物イオンと結合することが
できる成分(4)の添加によって、望ましくない反応の
継続が行われず、本発明により得られたオルガニルオキ
シ基を有するオルガノポリシロキサンが貯蔵の際に変化
しないという意図により失活される。
【0042】成分(4)の例は、アルミニウム化合物も
しくはアルミニウム錯体、例えばアルミニウムアルコラ
ート、熱分解法により得られたかまたは沈殿した珪酸、
フッ化カルシウムの高い形成傾向により成分(3)の失
活に適しているカルシウム含有の充填剤、例えば炭酸カ
ルシウム、珪酸カルシウム、燐酸カルシウム、表面をカ
ルボン酸、例えば2−エチルヘキサン酸で処理された
(いわゆる被覆された白亜)白亜並びにその混合物であ
る。
【0043】好ましくは、本発明による方法の場合、成
分(4)としてアルミニウム化合物もしくはアルミニウ
ム錯体が使用される。
【0044】アルミニウムの化合物および錯体の例は、
カルボン酸アルミニウム、チオール酸アルミニウム、ス
ルホン酸アルミニウム、ホスホン酸アルミニウム、アル
ミニウムアミド、アルミニウムシラノレートまたはシロ
キサノレート、ハロゲン化アルミニウム、アルミニウム
アルコラート並びに1個またはそれ以上のアルコキシ基
がβ−ジカルボニル−キレート配位子によって代替され
ていてもよいアルミニウムアルコラート、例えばAl
[OCH2CH33、Al[OCH(CH3)(C
25)]3、Al[OCH(CH323、Al[H3
−C(O)CHC(O)−CH33、Al[OCH(C
322[H3CC(O)CHCOOCH2CH3]、冒
頭に引用されたドイツ連邦共和国特許第3428840
A1号明細書の式(4)のアルミニウム錯体、例えばア
ルミニウム−ジ(メトキシ)エチルアセト酢酸塩、アル
ミニウム−メトキシ−ジ(エチルアセト酢酸塩)、アル
ミニウム−ジ(イソプロポキシ)アセチル酢酸塩、アル
ミニウム−イソプロポキシ−ジ(アセチル酢酸塩)、ア
ルミニウム−イソプロポキシ−ジ(エチルアセト酢酸
塩)、アルミニウム−ビス(トリメチルシロキシ)エチ
ルアセト酢酸塩、アルミニウム−ビス(ジメトキシメチ
ルシロキシ)エチルアセト酢酸塩、アルミニウム−ビス
(ジメトキシメチルシロキシ)アセチル酢酸塩、アルミ
ニウム−トリ(エチルアセト酢酸塩)、アルミニウム−
ビス(ジメチルアミノ)エチルアセト酢酸塩、アルミニ
ウム−1,3−プロパンジオキシエチルアセト酢酸塩お
よびアルミニウム−ジ(イソプロポキシ)(サリチル酸
メチル)並びにアルミニウムアルコラートと、式(I
I)のオルガニルオキシシラン、例えばジ第二ブトキシ
アルミノキシトリエトキシシランとからなる反応生成物
並びにアルミニウム−ジ(イソプロポキシ)−エチルア
セト酢酸塩とテトラエトキシシランとの反応生成物であ
る。
【0045】特に有利に、本発明による方法の場合、成
分(4)としては、アルミニウムアルコラートが使用さ
れる。
【0046】本発明により使用された成分(4)とは、
この種の成分(4)の1つだけの種類並びに少なくとも
2つの異なる種類からなる混合物であってもよい。
【0047】成分(4)として使用されたアルミニウム
化合物もしくはアルミニウム錯体は、市販の生成物であ
るかまたは化学で普及している方法により製造可能であ
る。
【0048】本発明による方法の場合、アルミニウム化
合物もしくはアルミニウム錯体(4)は、有機溶剤およ
び/または有機珪素化合物との混合物中で使用すること
ができ、このことは有利である。
【0049】溶剤および/または有機珪素化合物として
は、上記のフッ化物塩(3)と関連して記載されたもの
と同じものが使用でき、この場合、アルミニウム化合物
もしくはアルミニウム錯体(4)は、好ましくは、テト
ラヒドロフランおよび/またはポリジオルガノシロキサ
ンとの混合物中、例えば(H3C)3SiO−[Si(C
32O]70−Si(CH33、(H3C)3SiOSi
(CH33および[Si(CH32O]4中で使用され
る。
【0050】本発明による失活工程の場合、好ましくは
フッ化物に対して、アルミニウム化合物もしくはアルミ
ニウム錯体(4)の形でのアルミニウムの少なくとも化
学量論的当量が添加される。特に有利に、アルミニウム
化合物もしくはアルミニウム錯体(4)は、成分(3)
のフッ化物1モル当たりアルミニウム1.0〜3モルの
量で使用される。
【0051】本発明による方法は、連続的または非連続
的に実施することができる。
【0052】本発明による反応もしくは本発明による失
活工程による本発明によるオルガニルオキシ基を有する
オルガノポリシロキサンの除去は、任意でかつ公知の方
法により行うことができる。例えば、本発明による失活
工程により、オルガニルオキシシラン(2)の過剰量
は、分解産物として遊離していく化合物R1OH(但
し、R1は、上記の意味と等しい)並びに可能な他の分
解産物および溶剤を、加熱および/または減圧によって
除去することができる。
【0053】本発明によりえられたオルガニルオキシ基
を有するオルガノポリシロキサンは、これまでもオルガ
ニルオキシ基を有するオルガノポリシロキサンが使用さ
れた全ての目的、例えば水遮断性の性質の改善のための
被覆のために、付着助剤添加物質として、下塗りとし
て、接着剤、繊維被覆、可塑剤(シロキサンが末端部で
のみオルガニルオキシ末端ブロックされている場合に架
橋可能である)および湿式架橋可能なオルガノポリシロ
キサン材料、殊にRTV−1−材料中でのベースポリマ
ーとして使用することができる。
【0054】湿式架橋可能なオルガノポリシロキサン材
料およびその製造は、一般に知られている。該オルガノ
ポリシロキサン材料は、本質的にベースポリマー、加硫
触媒、架橋剤並びに場合によっては可塑剤(即ち、反応
性に末端停止されていないシリコン油)、充填剤、付着
助剤および安定剤からなる。
【0055】本発明により得られたオルガニルオキシ基
を有するオルガノポリシロキサンの一定の使用目的のた
め、殊に湿式架橋性材料中での該オルガノポリシロキサ
ンの使用の場合、特定の調製法の場合、本発明により得
られた反応材料は、オルガニル基を有するオルガノポリ
シロキサンの除去なしに使用することができる。この場
合、例えば本発明による方法で使用されたシラン(2)
の過剰量は、架橋剤として使用することができる。前記
の場合に、熱分解珪酸が調合成分として使用される場合
には、アルミニウム化合物の量は、珪酸表面でのフッ化
物イオンの強力な吸着性の結合により量的に著しく減少
することができるかまたは該アルミニウム化合物の使用
を全く不用にすることができる。
【0056】この場合、湿式架橋可能な材料の安定性に
とって重要なのは、オルガノ珪素化合物(1)のヒドロ
キシル基とオルガニルオキシシラン(2)との完全な反
応が、熱分解珪酸の添加前に行われたということだけで
ある。同じことは、フッ化カルシウムの高い形成傾向に
より、同様に失活に適しているカルシウム含有の充填剤
または付加化合物にも当てはまる。
【0057】湿式硬化性オルガノポリシロキサン材料の
本発明による方法により得られたポリシロキサンの使用
が意図される場合、本発明による方法は、湿式架橋可能
な材料の製造のために予定された混合装置中でも一槽法
としてかまたは連続的に実施することができる。フッ化
物塩(3)および失活試薬(4)は、連続的な場合、例
えば供給ポンプを用いて静力学的ミキサー系で反応媒体
と合わせることができる。
【0058】本発明による方法は、オルガニルオキシ基
を有するオルガノポリシロキサンを、簡単な方法でかつ
選択的に高い反応速度で製造することができるという利
点を有する。
【0059】本発明により使用されたフッ化物成分
(3)は、該フッ化物成分が本発明による反応に対し
て、強力な促進的に作用し、かつ単に適度な平衡活性を
有するという利点を有する。
【0060】成分(4)が添加される場合、もう1つの
利点は、アルミニウムアルコラートを用いる本発明によ
り実施された失活工程によって、失活性のアルミニウム
化合物が僅かな化学量論的過剰量で使用される場合でも
貯蔵安定性の最終生成物が後処理工程なしに入手される
ということにある。
【0061】以下に記載された実施例中、部およびパー
セントの全ての記載は、別記されない限り重量に関する
ものである。更に、全ての粘度の記載は25℃の温度に
関するものである。別記されない場合には、以下の実施
例は、周囲雰囲気の圧力、即ち、約1000hPaおよ
び室温、即ち、約20℃もしくは室温で反応性分を合わ
せた際に付加的な加熱または冷却なしに生じる温度で実
施した。
【0062】TBAFは、テトラ−n−ブチルアンモニ
ウムフッ化物を表わす。
【0063】THFは、テトラヒドロフランを表わす。
【0064】
【実施例】
例 1 A)アルミニウム錯体の製造 THF766g中のアルミニウム−ジ(イソプロポキ
シ)−酢酸エステルキレート(=Al[O−CH(CH
322[H3C−C(O)CHC(O)OC25])2
10gおよびテトラエトキシシラン319gからなる溶
液に、室温で30分以内に水27.6gとTHF230
gとの混合物を添加した。引続き、1時間、還流下に加
熱した。この後、全ての揮発性成分を室温および3hP
aで取出した。濾過後に、アルミニウム含量約3.9重
量%であった清澄な油状の液体344gが得られた。
【0065】遊星運動型ミキサー中で、1000mm2
/sの粘度を有するOH−末端基を有するポリジメチル
シロキサン2000gと、メチルトリメトキシシラン1
45gとの混合物を製造した。この混合物中に、THF
中のTBFAの1.1Mの溶液4.3ml(=F 0.
0047モル;F 45ppm、ヒドロキシシロキサン
の重量に対して)を撹拌混入した。25分後に、メチル
トリメトキシシラン3.87g中の上記のA)に記載さ
れたアルミニウム錯体3.87gからなる溶液7.74
g(=Al 0.0056モル)を添加した。5分間の
混和後に、反応混合物の29Si−NMR−スペクトルお
よびゲル透過クロマトグラムを記録した。全てのOH−
末端基は、H3CSi(OCH32−O−末端基に代替
されていたことを示した。ゲル透過クロマトグラフィー
処理により、使用されたOH−末端基を有するポリマー
の分子量分布に相応した分子量分布が(メチルトリメト
キシシランの過剰量を除いて)生じた。
【0066】例 2 70000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有
するポリジメチルシロキサン150gとメチルトリメト
キシシラン48.96gとからなる混合物に、THF中
のTBAFの1.1Mの溶液1.3ml(=F 0.0
014モル、F181ppm、ヒドロキシシロキサンの
重量に対して)を添加した。20分後に、触媒を、メチ
ルトリメトキシシラン中の例1中のA)に記載されたア
ルミニウム成分の50%の溶液2.6ml(Al 0.
0019モル)の添加によって失活させた。引続き、揮
発性成分を、80℃/12hPaまでで留去した。残分
として、清澄な無色の油状物155gが残留し、その平
均式: MeSi(OMe)2−(SiMe2O)44−Si(OM
e)2Me は、29Si−NMR−スペクトルから得られた。
【0067】比較例 1 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、メチルトリメト
キシシラン14.8gとからなる混合物に、THF中の
アルミニウムトリ第二ブチレートの10%の溶液0.5
5mlを添加し、その上に、OH−末端基を有するポリ
ジメチルシロキサンのSi−OH−基の不完全な飽和に
関連して解釈されるべきゲル状の区域の形成が不意に生
じた。29Si−NMR−スペクトルの場合、メチルト
リメトキシシランおよびOH−ポリマーのジメチルシロ
キシ単位とともにHO−Si(CH2−O−末端基
だけは確認できたが、しかし、H3CSi(OCH32
−O−末端基は確認できなかった。
【0068】例 3 遊星運動型ミキサー中で、1000mm2/sの粘度を
有するOH−末端基を有するポリジメチルシロキサン2
000gと、メチルトリメトキシシラン145gとの混
合物を製造した。前記混合物中に、THF中のTBAF
の1.1Mの溶液4.3ml(=F 0.0047モ
ル;F 45ppm、ヒドロキシシロキサンの重量に対
して)を撹拌混入した。25℃で2日間の貯蔵後に、29
Si−NMR−スペクトルにより、ポリマー分解反応
(平衡化)の生成物を検出することができた:非架橋性
のモノメトキシ末端基の含量は、全ての末端基に対して
20モル%であり(H3CSi(OCH32−末端基8
0モル%);連鎖延長剤の含量、即ち、組み込まれたS
i(CH3)OCH3−基の含量は、同じ程度であった。
更に、ジメチルジメトキシシランが検出可能であった。
【0069】例 4 B)触媒溶液 Fの製造 テトラ−n−ブチルアンモニウムヒドロキシドの40%
の水溶液195mlに、4%のフッ化水素酸150ml
を添加した。溶液のpH値は、約7であった。2,5−
ペンタンジオン60gの添加後に、回転蒸発器により4
0℃/1hPaで全ての揮発性成分を留去した。固体残
分5.5gを、メチルトリメトキシシラン30ml中に
溶解した。0.014g/mlのフッ化物含量を有する
清澄で赤褐色の溶液が得られた。
【0070】1000mm2/sの粘度を有するOH−
末端基を有するポリジメチルシロキサン100gと、メ
チルトリメトキシシラン7.4gとからなる混合物に上
記のB)に記載された触媒溶液F0.1ml(=F
0.000074モル;F 14ppm、ヒドロキシシ
ロキサンの重量に対して)を添加し、かつ20分間撹拌
した。この触媒を、THF中のアルミニウムトリ第二ブ
チレートの10%の溶液0.55ml(Al 0.00
0223モル)の添加によって失活させた。架橋試験
(特定の間隔後に反応混合物から取出した小さな試料へ
のアルミニウムトリ第二ブチレートの添加)が示したよ
うに、既に、15分後に全てのSiOH−基は、望まし
い意味で反応していた(アルミニウムトリ第二ブチレー
トによりもはやゲル化はしない)。29Si−NMR−ス
ペクトルにより、全てのOH−末端基がH3CSi(O
CH32−末端基に変換していたことが確認できた。
【0071】例 5 例4に記載された作業方法を繰り返すが、触媒溶液F
0.1mlの代わりに0.2ml(=F 0.0001
47モル;F 28ppm、ヒドロキシシロキサンの重
量に対して)を添加したことを変更した。基SiOHに
対する架橋試験により、既に10分後に、反応が終了し
ていたことが確認できた。それでもやはり、20分後に
なってようやくアルミニウム成分を用いて失活させた。
29Si−NMR−スペクトルは、例4からのものと同一
であった。
【0072】例 6 例4に記載された作業方法を繰り返すが、触媒溶液F
0.1mlの代わりに0.3ml(=F 0.0002
2モル;F 42ppm、ヒドロキシシロキサンの重量
に対して)を添加したことを変更した。SiOHに対す
る架橋試験により、既に5分後に、反応が終了していた
ことが確認できた。それでもやはり、20分後になって
ようやくアルミニウム成分を用いて失活させた。29Si
−NMR−スペクトルは、例4からのものと同一であっ
た。
【0073】80℃で乾燥棚中で密閉されたポリエチレ
ンの壜の中で7日間加熱貯蔵されていた試料の29Si−
NMR−スペクトルは、出発スペクトルに対して何ら変
化を示さなかった。
【0074】例 8 例7に記載された作業方法を繰り返すが、20分後に、
アルミニウムトリ第二ブチレートの10%の溶液1.1
mlの代わりに2.2ml(Al 0.00089モ
ル)を用いる失活を行ったことを変更した。29Si−N
MR−スペクトルは、例5からのものと同一であった。
【0075】80℃で乾燥棚中で密閉されたポリエチレ
ンの壜の中で7日間加熱貯蔵されていた試料の29Si−
NMR−スペクトルは、出発スペクトルに対して何ら変
化を示さなかった。
【0076】比較例 2 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、メチルトリメト
キシシラン10gとからなる混合物に、THF中のTB
AFの1.1Mの溶液0.2mlと、THF中のアルミ
ニウムトリ第二ブチレートの10%の溶液0.6ml
(Al 0.00024モル)とからなる混合物を添加
した。この反応混合物の29Si−NMR−スペクトルに
より、反応が行われていなかったことが確認できた。
【0077】例 9 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、3−グリシドオ
キシプロピル−トリメトキシシラン(H2C(O)CH
CH2O(CH23−Si(OCH33)12.7gと
からなる混合物に、THF中のTBAFの1.0Mの溶
液0.2ml(=F 0.0002モル、F 38pp
m、ヒドロキシシロキサンの重量に対して)を添加し
た。45分後に、THF中のアルミニウムトリ第二ブチ
レートの10%の溶液0.55ml(Al 0.000
22モル)を用いて失活させた。この混合物の29Si−
NMR−スペクトルの場合、全てのSiOH−官能基が
Si−OSi(OCH32−(CH23−OCH2−C
H(O)CH2に変換していたことが判明した。使用さ
れたシランの過剰量は、薄層蒸発器による110℃/
0.1hPaでの加熱によって除去することができた。
【0078】例 10 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、3−メタクリル
オキシプロピル−トリメトキシシラン(H2C=C(C
3)COO(CH23−Si(OCH33)4gとの
混合物に、THF中のTBAFの1.0Mの溶液0.2
ml(F= 0.0002、F 38ppm、ヒドロキ
シシランの重量に対して)を添加した。25分後にTH
F中のアルミニウムトリ第二ブチレートの10%の溶液
0.55ml(Al 0.00022モル)を用いて失
活させた。この混合物の29Si−NMR−スペクトルの
場合、全てのSiOH−官能基がSi−OSi(OCH
32−(CH23−OOC(CH3)C=CH2に変換し
ていたことが判明した。使用されたシランの過剰量は、
薄層蒸発器による110℃/0.1hPaでの加熱によ
って除去することができた。
【0079】例 11 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、3−(N−シク
ロヘキシルアミノ)プロピル−トリメトキシシラン(シ
クロヘキシル−HN−(CH23−Si(OCH33
14.2gとからなる混合物に、THF中のTBAFの
1.0Mの溶液0.2ml(F= 0.00022モ
ル、F 42ppm、ヒドロキシシランの重量に対し
て)を添加した。15分後に、例1中のA)に記載され
たアルミニウム成分0.22g(Al0.0003モ
ル)を用いて失活させた。この混合物の29Si−NMR
−スペクトルの場合、全てのSiOH−官能基が、Si
−OSi(OCH32−(CH23−NH(シクロヘキ
シル)に変換していたことが判明した。
【0080】例 12 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、トリエトキシシ
ラン8.9gとからなる混合物に、THF中のTBAF
の1.0Mの溶液0.2ml(F 0.0002モル、
F 38ppm、ヒドロキシシロキサンの重量に対し
て)を添加した。15分後に、THF中のアルミニウム
第二ブチレートの10%の溶液0.55ml(Al
0.00022モル)を用いて失活させた。この混合物
29Si−NMR−スペクトルの場合、全てのSiOH
−官能基が、Si−OSiH(OCH2CH32に変換
していたことが判明した。
【0081】例 13 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、ジメチルジメト
キシシラン6.5gとからなる混合物に、THF中のT
BAFの1.0Mの溶液0.2ml(F 0.0002
モル、F 38ppm、ヒドロキシシロキサンの重量に
対して)を添加した。15分後に、THF中のアルミニ
ウム第二ブチレートの10%の溶液0.55ml(Al
0.00022モル)を用いて失活させた。この混合
物の29Si−NMR−スペクトルの場合、全てのSiO
H−官能基が、Si−OSi(CH32OCH3に変換
していたことが判明した。
【0082】例 14 平均組成式:[HOSi(CH321/24[Si(C
32O]52[SiO21.2(PNCl2の存在下に製
造された、SiCl4と5Pasの粘度を有するOH−
末端基を有するポリジメチルシロキサンとの反応混合物
を注意深く加水分解することによって製造された)で示
されるOH−末端基を有する二価のポリジメチルシロキ
サン50g、メチルトリメトキシシラン35.4gとか
らなる混合物に、THF中のTBAFの1.0Mの溶液
1ml(=F 0.001モル、F 380ppm、ヒ
ドロキシシロキサンの重量に対して)を添加した。10
分後に、THF中のアルミニウムトリ第二ブチレートの
10%の溶液2.7ml(Al 0.001モル)を用
いて失活させた。この混合物の29Si−NMR−スペク
トルの場合、全てのSiOH−官能基が、Si−OSi
(OCH32CH3に変換していたことが判明した。
【0083】例 15 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、メチルトリメト
キシシラン7.4gとからなる混合物に、75℃でTH
F中のTBAFの1.0Mの溶液0.2ml(=F
0.0002モル、F 42ppm、ヒドロキシシロキ
サンの重量に対して)を添加した。4分後に、SiOH
(アルミニウム第二ブチレート)に対する架橋試験は、
完全な反応を示した。その結果、THF中のアルミニウ
ムトリ第二ブチレートの10%の溶液0.55ml(A
l 0.00022モル)を用いて失活させた。この混
合物の29Si−NMR−スペクトルの場合、全てのSi
OH−官能基が、SiOSi(OCH32CH3に変換
していたことが判明した。
【0084】比較例 3 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン163gと、テトラエトキシ
シラン24.5gとからなる混合物に、テトラエトキシ
シラン47.5gおよびエタノール0.5g中のNaO
H2gの溶液2gを添加した(=NaOH 0.002
モル)。15分後に、前記塩基の中和を、ジメチルジク
ロルシラン0.2g(=Cl 0.0031モル)を用
いて行った。引続き、50℃/2hPaで全ての揮発性
成分を除去した。3日後に記録されたこの混合物の29
i−NMR−スペクトルの場合、全てのSiOH−官能
基が、Si−OSi(OCH2CH33に変換していた
ことが判明した。
【0085】比較例 4 中和後に揮発性成分を留去しなかったことを変えて比較
例3を繰り返した。3日後に記録されたこの混合物の29
Si−NMR−スペクトルの場合、望ましいトリエトキ
シシリル末端基は痕跡でのみ存在し、その代りに主とし
て非架橋性のSi−OSi(CH32(OCH2CH3
−官能基が確認できたことが判明した。
【0086】例 16 遊星運動型ミキサー中で、80Pa・sの粘度を有する
OH−末端基を有するポリジメチルシロキサン1000
gに、メチルトリメトキシシラン90.9gと、THF
中のTBAFの1.1Mの溶液2.7ml(=F 0.
003モル、56ppm、ヒドロキシシロキサンの重量
に対して)とからなる混合物を添加した。この混合物を
25分間室温で撹拌し、100mm2/sの粘度を有す
るトリメチルシリル末端停止されたポリ(ジメチルシロ
キサン)中のアルミニウムトリ第二ブチレートの10%
の溶液24.3g(=Al 0.01モル)を用いて失
活させた。引続き、順次、トリメチルシリル−末端基を
有する前記ポリジメチルシロキサン524g、ヘキサメ
チルジシラザン72.7g、120m2/gの非表面積
を有する疎水性の熱分解珪酸254.4gおよびジブチ
ル錫ジアセテート4.91gを混入した。得られたペー
スト状物の半分を、2mmの層厚で、14日間室温で空
気に接して硬化させた。以下の機械的特性値: 初期引裂き強さ(DIN53504):0.9N/mm
2 破断時の伸び(DIN53504):340% 伸び率100%での応力値(DIN53504):0.
3N/mm2 引裂き強さ(ASTM D624 B−91):4.3
N/mm2 硬度(ショアーA)(DIN53505):17 を生じる弾性の加硫物が得られた。
【0087】貯蔵能の試験のために、前記ペースト状物
の別の半分を、ポリエチレンカートリッジ中で湿分の侵
入前に保護した。50℃で3週間の貯蔵後に、該ペース
ト状物は、噴出の際に架橋現象を示さなかったが、引続
き、空気湿分の影響下に硬化してエラストマーになっ
た。
【0088】比較例 5(上記により引用された欧州特
許第468239A2号明細書の例1に依る) 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン145g(OH 約0.01
78モル)とメチルトリメトキシシラン10g(0.0
735モル)とからなる混合物に、メチルトリメトキシ
シラン47.5gおよびメタノール0.5g中のNaO
H2gの溶液0.9gを添加した(=NaOH 0.0
009モル)。5分後に、前記塩基の中和を、ヘキサメ
チルジシロキサン45g中のジメチルジクロルシラン5
gからなる溶液0.73g(=Cl 0.0011モ
ル)を用いて行った。引続き、140℃/25hPaで
2時間加熱した。残分として、979mm2/sの粘度
を有する混濁油状物132gが残留した。この生成物の
29Si−NMR−スペクトルから、以下の平均式: [MeSi(OMe)21/22[SiMe2O]220 が得られた。SiOH−末端停止は完全であった。
【0089】比較例 6 比較例5に記載された作業方法を繰り返すが、前記塩基
を10分後になってようやく中和したことを変更した。
最終生成物として、427mm2/sの粘度を有する混
濁油状物138gが得られた。この生成物の29Si−N
MR−スペクトルから、以下の平均式:
【0090】
【化1】
【0091】が得られた。
【0092】SiOH−末端停止は、確かに完全であっ
たが、しかし、既に、比較例5と比べて5分間の反応時
間の延長によって、望ましいMeSi(OMe)2−末
端基が痕跡でのみ存在していたような程度で転位が行わ
れていた。
【0093】例 17 C)触媒溶液F1の製造 完全脱塩水30ml中のフッ化カリウム17.4gの溶
液に25%の硫酸60mlを添加した。30分後に、テ
トラ−n−ブチルアンモニウムヒドロキシドの約40%
の水溶液180mlを用いて中和した。引続き、THF
200mlで抽出した。この抽出液を、回転蒸発器によ
り乾燥蒸発させて乾燥物にし、残分をメチルトリメトキ
シシラン300ml中に入れた。引続き、25℃/10
hPaで、揮発性成分を除去した。この混合物を濾過し
た。0.6モル/lのフッ化物含量を有する無色の清澄
な液体192gが得られた。
【0094】前記方法の利点は、吸湿性のテトラブチル
アンモニウムフッ化物がメチルトリメトキシシランを用
いて実際に乾燥させられることにある。残りの湿分は、
フッ化物の存在下に、メチルトリメトキシシランの加水
分解もしくは縮合を生じる。メチルトリメトキシシラン
の液状オリゴマーおよび簡単な濾過によって分離するこ
とができる珪酸メチルの不溶性沈殿物が形成される。
【0095】1000mm2/sの粘度を有するOH−
末端基を有するポリジメチルシロキサン100gと、メ
チルトリメトキシシラン7.4gとからなる混合物に、
上記C)に記載された触媒溶液F1 0.2ml(=F
23ppm、ヒドロキシシロキサンの重量に対して)
を添加し、かつ20分間撹拌した。この触媒を、ヘキサ
メチルジシロキサン中のアルミニウムトリ第二ブチレー
トの10%の溶液0.7mlの添加によって失活させ
た。架橋試験が示したように(特定の間隔後に反応混合
物から取出した小さな試料へのアルミニウムトリ第二ブ
チレートの添加)、既に、10分後に全てのSiOH−
基は、望ましい意味で反応していた(アルミニウムトリ
第二ブチレートによりもはやゲル化はしない)。29Si
−NMR−スペクトルにより、全てのOH−末端基が、
3CSi(OCH32−末端基に変換していたことが
確認できた。
【0096】例 18 例17に記載された作業方法を繰り返すが、7日間の間
70℃の温度でポリエチレンの壜の中に貯蔵された例1
7中のC)で製造された触媒溶液F1 0.2ml(=
F 23ppm、ヒドロキシシランの重量に対して)を
使用したことを変更した。架橋試験が示したように(特
定の間隔後に反応混合物から取出した小さな試料へのア
ルミニウムトリ第二ブチレートの添加)、既に、10分
後に全てのSiOH−基が望ましい意味で反応していた
(アルミニウムトリ第二ブチレートによりもはやゲル化
はしない)。29Si−NMR−スペクトルにより、全て
のOH−末端基が、H3CSi(OCH32−末端基に
変換していたことが確認できた。
【0097】例 19 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、2−シアノエチ
ルトリエトキシシラン11.7gとからなる混合物に、
THF中のTBAFの1.0Mの溶液0.2ml(F
0.0002モル、F 38ppm、ヒドロキシシロキ
サンの重量に対して)を添加した。架橋試験が示したよ
うに(特定の間隔後に反応混合物から取出した小さな試
料へのアルミニウムトリ第二ブチレートの添加)、既
に、10分後に全てのSiOH−基が望ましい意味で反
応していた(アルミニウムトリ第二ブチレートによりも
はやゲル化はしない)。前記の時間の後に、ヘキサメチ
ルジシロキサン中のアルミニウムトリ第二ブチレートの
10%の溶液0.65ml(Al 0.00026モ
ル)を用いて失活させた。この混合物の29Si−NMR
−スペクトルの場合、全てのSiOH−官能基が、−S
i−Si(OCH2CH32−(CH22−C≡Nに変
換していたことおよび末端基/ジメチルシロキシ単位の
比が出発時の値に対して変化していなかったことを示し
た。密閉されたポリエチレンの壜中に70℃で7日間の
加熱貯蔵しておいた試料の29Si−NMR−スペクトル
は、モノエトキシ−末端基および/または分枝鎖状物の
形成を示さなかった。
【0098】例 20 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、N−[(3−ト
リエトキシシリル)−プロピル]−4,5−ジヒドロ−
イミダゾール15.0g(Huels AG、Marl
在により、“Dynasilan IMEO”の名称で
市販により入手可能)とからなる混合物に、例17中の
C)に記載された触媒溶液F1 0.1ml(F 0.
00006モル、F 11ppm、ヒドロキシシロキサ
ンの重量に対して)を添加した。アルミニウムトリ第二
ブチレートを用いる例19の記載による架橋試験の場合
に、20分後に、取出された試料のゲル化はもはや生じ
ないので、前記の時間の後に、ヘキサメチルジシロキサ
ン中のアルミニウムトリ第二ブチレートの10%の溶液
0.16ml(Al 0.000065モル)を用いて
失活させた。この混合物の29Si−NMR−スペクトル
の場合、全てのSiOH−官能基が、Si−OSi(O
CH2CH32−(CH23−N−ジヒドロイミダゾー
ルに変換していたことおよび末端基/ジメチルシロキシ
単位の比が出発時の値に対して変化していなかったこと
を示した。
【0099】例 21 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、N−[(3−ト
リエトキシシリル)−プロピル]−4,5−ジヒドロ−
イミダゾール0.9g(Huels AG、Marl在
により、“Dynasilan IMEO”の名称で市
販により入手可能)と、ビニルトリエトキシシラン7.
6gとからなる混合物に、THF中のTBAFの1.0
Mの溶液0.2ml(F 0.0002モル、F 38
ppm、ヒドロキシシロキサンの重量に対して)を添加
した。例19に記載の架橋試験により、反応の終了時点
を定めた。20分後に、取出された試料のゲル化はもは
や生じないので、前記の時間の後に、ヘキサメチルジシ
ロキサン中のアルミニウムトリ第二ブチレートの10%
の溶液0.65ml(Al 0.00026モル)を用
いて失活させた。この混合物の29Si−NMR−スペク
トルの場合、実際には全てのSiOH−官能基が、Si
−OSi(OCH2CH32−CH=CH2に変換してい
たことおよび末端基/ジメチルシロキシ単位の比が出発
時の値に対して変化していなかったことを示した。
【0100】例 22 1000mm2/sの粘度を有するOH−末端基を有す
るポリジメチルシロキサン100gと、シアノエチルト
リエトキシシラン7.15gとビニルトリエトキシシラ
ン7.6gとからなる混合物に、THF中のTBAFの
1.0Mの溶液0.2ml(F 0.0002モル、F
38ppm、ヒドロキシシロキサンの重量に対して)
を添加した。例19に記載の架橋試験により、反応の終
了時点を定めた。10分後に、取出された試料のゲル化
はもはや生じないので、前記の時間の後に、ヘキサメチ
ルジシロキサン中のアルミニウムトリ第二ブチレートの
10%の溶液0.65ml(Al 0.00026モ
ル)を用いて失活させた。この混合物の29Si−NMR
−スペクトルの場合、全てのSiOH−官能基の93.
3%がSi−OSi(OCH2CH32−CH2CH2
CNに変換し、全てのSiOH−官能基の7.7%がS
i−OSi(OCH2CH32−CH=CH2に変換して
いたことおよび末端基/ジメチルシロキシ単位の比が出
発時の値に対して変化していなかったことを示した。密
閉されたポリエチレンの壜中に70℃で7日間の加熱貯
蔵しておいた試料の29Si−NMR−スペクトルは、モ
ノエトキシ−末端基および/または分枝鎖状物の形成を
示さなかった。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: (RO)3−mSiO1/2 (I) 〔式中、Rは、同一かまたは異なっていてもよく、水素
    原子または一価の置換または非置換の炭化水素基を表わ
    し、Rは、同一かまたは異なっていてもよく、炭素原
    子1〜8個を有する一価の置換または非置換の炭化水素
    基を表わし、mは、0、1または2を表わす〕で示され
    る少なくとも1個の単位を有するオルガノポリシロキサ
    ンを製造するための方法において、第1工程で、少なく
    とも1個のSi−結合したヒドロキシル基を有するオル
    ガノ珪素化合物(1)と、式: (RO)4−mSiR (II) 〔式中、R、Rおよびmは、上記の意味を有する〕で
    示される少なくとも1個のシラン(2)および/または
    その部分的水解物とを、フッ素化塩(3)の存在下に
    応させることを特徴とする、オルガノポリシロキサンの
    製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の反応の終了後に、フッ
    素化物イオンを結合することができる成分のアルミニウ
    ム化合物もしくはアルミニウム錯体(4)を添加する、
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも1個のSi−結合したヒドロ
    キシル基を有するオルガノ珪素化合物(1)として、少
    なくとも1個のSi−結合したヒドロキシル基を有する
    オルガノポリシロキサン並びにヒドロキシル基を有する
    オルガノシランからなる群から選択されたものを使用す
    る、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 シラン(2)および/またはその部分的
    水解物を、化合物(1)のSi−結合したヒドロキシル
    基1モル当たり1.01〜10モルの量で使用する、請
    求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 フッ化物塩(3)として、式: [R2 4N]F (III)、 〔式中、R2は、同一かまたは異なっていてもよく、R
    のために記載された意味を有する〕で示されるフッ化ア
    ンモニウム、カルボニル化合物との該フッ化アンモニウ
    ムの付加化合物、(アルカリ)金属フッ化物、フッ化
    燐、フッ化水素燐、テトラフルオルボラート、ヘキサフ
    ルオルシリカートおよび燐酸フッ素からなる群から選択
    されたものを使用する、請求項1から4までのいずれか
    1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 フッ化物塩(3)として、式(III)
    のフッ化アンモニウムを使用する、請求項1から5まで
    のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 フッ化物塩(3)を、元素状のフッ素と
    して計算し、かつヒドロキシ官能性オルガノ珪素化合物
    (1)の全重量に対して0.1〜1000ppm(それ
    ぞれ1000000重量部に対する重量部)の量で使用
    する、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方
    法。
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