JP2677750B2 - 受信システム - Google Patents

受信システム

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JP2677750B2
JP2677750B2 JP5023891A JP2389193A JP2677750B2 JP 2677750 B2 JP2677750 B2 JP 2677750B2 JP 5023891 A JP5023891 A JP 5023891A JP 2389193 A JP2389193 A JP 2389193A JP 2677750 B2 JP2677750 B2 JP 2677750B2
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
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    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
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    • H04L2025/03598Algorithms
    • H04L2025/03611Iterative algorithms
    • H04L2025/03656Initialisation
    • H04L2025/03662Initialisation to a fixed value

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチメディア、モデ
ム、光学記憶装置、磁気記憶装置及び無線システムのよ
うな応用例における音声及びデータ通信で使用される受
信機に関する。特に本発明はチャネル不整合条件下のロ
バスト・シーケンス推定のシステムと方法に関する。
【0002】
【従来の技術】はじめに、本明細書における略語の意味
は次の通りである。AWGNとは、付加ホワイト・ガウ
ス雑音のことをいう。BERとは、ビット誤り率のこと
をいう。BLSCEとは、バッチ最小二乗チャネル推定
装置のことをいう。BLSSEとは、バッチ最小二乗シ
ーケンス推定装置のことをいう。チャネルとは、送信機
と受信機とを接続するための任意の物理的媒体又は他の
媒体のことをいう。送信機或いは受信機が有する機能も
チャネルの一部とみなすことができる。物理的媒体とは
空気、電線、ケーブル、光ファイバ、磁気ディスク、そ
の他をいう。DFE(L、M)とは、全てがMSE判定
基準で最適化されると仮定するL個のフォワード・タッ
プとM個のフィードバック・タップとを有する決定フィ
ードバック等化回路のことをいう。等化回路とは、チャ
ネル通信のISI受信機形式のことをいう。KFEと
は、カルマン・フィルタ等化回路のことをいう。ISI
とは、符号間干渉のことをいう。ISI受信機とは、符
号間干渉を除去可能な受信機のことをいう。LFE
(L、M)とは、全てがMSE判定基準で最適化される
と仮定するL個のフォワード・タップとM個のフィード
バック・タップとを有する線形等化回路のことをいう。
不整合とは、1つのチャネルに対して最適化された受信
機がそのままの状態で異なるチャネルで動作する不一致
の状態のことであり、このことをチャネル不整合状態で
動作するという。MSEとは、平均二乗誤差のことをい
う。PAMとは、パルス振幅変調のことをいう。RLS
とは、帰納的最小二乗のことをいう。RLSCEとは、
帰納的最小二乗チャネル推定のことをいう。RLSSE
とは、帰納的最小二乗シーケンス推定のことをいう。R
LSSE(L、D)とは、繰返し毎に決定深さL及びD
ビットが制約される帰納的最小二乗シーケンス推定装置
のことをいう。これは図6に示されている。SNRと
は、信号対雑音比のことをいう。また本明細書におい
て、
【数9】 は「ハットX」と記載し、
【数10】 は「ティルドX」と記載する。
【0003】移動細胞状通信、衛星通信、屋内無線ネッ
トワーク及びマルチメディア応用例(例えば大容量記憶
装置)等、その他の多数の応用例に使用できる受信機が
提供されるならば利用価値は大である。これらのシステ
ムの物理的チャネルは多くの変化に影響を受けやすいの
で、受信機は常に不正確なチャネル推定のもと動作して
いる。従って、受信機の確実性はこれらの応用例におい
て非常に重要である。本発明の受信機は低複雑性、且つ
高性能の実行特性であるロバスト・シーケンス推定能力
を提供する。本発明の受信機はRLSSE受信機と称す
る。本発明のRLSSE受信機が非常に効率的な方法で
実行されることを詳細に説明する前に、チャネル推定タ
スク及びシーケンス推定タスクの両方に対して、同一の
基本アルゴリズムが使用できるので、ある程度、過去の
開発について要約を述べる。
【0004】カルマン・フィルタ等化回路(KFE)に
ついて説明する。基本的なRLSSE構造は分散的FI
Rチャネルを通して送信される2進入力シーケンスを予
測するために、離散的カルマン・フィルタを利用した
R.E.LawrenceとH.Kaufmanによって最初に提案され
た、カルマン・フィルタ等化回路(KFE)に関連す
る。R.E.LawrenceとH.Kaufmanはまた、状態ベクトル
を拡張しチャネル・タップ係数を含めることによってチ
ャネル推定問題を処理した。この(非線形)拡張された
カルマン・フィルタ(EKF)方式はトレーニング・シ
ーケンスを利用しないので、ブラインド等化のカテゴリ
に分類される。
【0005】シーケンス推定に関してはKFE方式に続
いて多くの努力がなされた。J.W.Markは疑似決定フィ
ードバック方式によってチャネル・タップ利得を予測す
ることにより、R.E.LawrenceとH.KaufmanのEKF方
式以外による状態ベクトルの初期化を簡潔に述べる。
S.B.Kleibanov 他はまた、同じカルマン等化回路を調
査しさらにその収束特性を調べて、チャネル・フィルタ
長さを越えるフィルタの大きさを増加させる利点を示し
た。A.LuvisonとG.Piraniはまた、LawrenceとKaufman
の方法にもとづく方式を提案し、リアル・タイム制約
下のKFEの担体回復、タイミング抽出及び制限を始め
とする項目を追加している。
【0006】KFEの実際的考慮をも含めて、KFEの
広範囲な要約がS.BenedettoとE.Biglieriの共著で述
べられている。S.BenedettoとE.Biglieriは理論を相
関データの全体まで拡張し、またチャネル不整合に対す
るKFEの感度を論証するために幾つかの例を提供して
いる。B.MulgrewとC.F.N.Cowanはまた、最小/非最
小位相チャネルを介して信号を送るためのKFEの詳細
な状態空間分析を述べている(1985年9月の英国特
許第8523286号参照)。ウィーナ・フィルタ理論
を利用することによって、B.MulgrewとC.F.N.Cowan
はカルマン・フィルタ等化回路(KFE)の性能を結合
し、有限インパルス応答横方向フィルタの収束性及びM
SEの性能とKFEの性能とは、大体において同じであ
ることを示す。B.MulgrewとC.F.N.Cowanはまた、K
FEは典型的に低いオーダではあるが全体的に低い複雑
性を必然的に構成しないことを発見した。
【0007】S.PrasadとS.S.Pathak は状態空間方式
の利用という点において同じ分析を開発した。しかしな
がら、S.PrasadとS.S.Pathak は地震学からの平滑化
方法を用い、低複雑性制約下におけるカルマン・フィル
タよりも僅かに性能がよいと述べている。最近になって
M.K.YurtsevenとM.M. KumarはKalman の考えを再吟
味し、拡張された状態ベクトルの推定のために確率的ニ
ュートン・アルゴリズムを当てはめた。M.K.Yurtseve
nとM.M.KumarはEKF方式を改善したと主張するけれ
ども、その収束性には問題がある。EKFチャネル推定
装置を改善するための同様な努力は、またE.Delle Mes
eとG.Corsiniの著書にも見られる。
【0008】KFE受信機の制約について説明する。上
述のKFE方式は理論的に信頼でき特定の応用例では有
用であるが、2つの基本的制約を有する。第1にカルマ
ン・フィルタ構造を十分に利用するには、図1のnk
0で表される雑音統計値の正確な推定を把握しなければ
ならない。これはシステムの複雑性(雑音変化推定装置
を稼働させねばならない)を増やすだけでなく、KFE
受信機を雑音不整合に感じ易くさせる。第2により重要
なことには、カルマン・フィルタは性質上、線形フィル
タであるという事実がスペクトル空白状態であるチャネ
ル全体の性能を雑音増加によって著しく劣化させる。実
際に全てのKFE受信機の性能は、MSE判定基準で最
適化された従来の線形等化回路よりも悪い。この基本的
制約が雑音不整合問題とあいまって、多数の実用チャネ
ルにおいて既存のKFE方式を使用させにくくさせてい
る。
【0009】RLSSE受信機の開発動機について説明
する。ここに提案されたRLSSE受信機は3つの実用
的な必要性によって開発を動機づけられた。低複雑性、
チャネル不整合に対する感度の減少、及びスペクトル空
白状態における十分な性能である。本発明の受信機は幾
つかの基本的な点からKFE方式とは異なる。第1にR
LSSE方式で使用される誤差判定基準は、平均最小二
乗判定基準ではなく最小二乗判定基準にもとづく。最小
二乗方法は雑音40の統計値に関して何れの仮定もしな
いので、RLSSEアルゴリズムは白色ガウス雑音不整
合に影響されず、且つ雑音変化の予測が必要ないので、
複雑性が非常に小さいことがわかった。
【0010】他の基本的な相違は提案されたRLSSE
アルゴリズムのあるクラスは非線形であることである。
従って、最も簡単である線形アルゴリズムは性能におい
て線形等化回路、即ち、KFE受信機の性能に相当し、
制約つきRLSSEアルゴリズムはスペクトル空白状態
におけるチャネルに対処できる。最後に、実用的見地か
ら多分最も重要なことには、本発明のアルゴリズムはチ
ャネル推定タスクとシーケンス推定タスクが、RLSS
E方式によって十分に活用される双対関係を有するので
非常に効率的に実行される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】受信信号の評価及びそ
の評価の費用を減らすのに必要とされる品質をもたらす
ために、受信信号に影響を及ぼす2種類の要素を評価す
る共通の方法を提供する。情報シーケンス及びチャネル
・フィルタ効果は両方とも評価を必要とする。本発明は
受信信号を評価する受信機を提供する。評価(2つの信
号シーケンスを含み、一方は未知情報シーケンスであ
り、他方は未知チャネル・フィルタ効果である)を必要
とする特性を有する受信信号を入力するための入力ポー
トにおいて、信号が本受信機システムに入力される。受
信システムは未知情報シーケンスの出力推定と、シーケ
ンス推定装置の機能を実行する受信信号を評価するため
の共通機能評価ユニットと、チャネル推定をもたらすた
めの手段とを提供する。共通の機能ステップを使用する
ことによって共通機能ユニットがもたらされ、単一のチ
ップに組込みできる。
【0012】本発明では符号間干渉(ISI)チャネル
におけるシーケンス推定の問題に対して、帰納的最小二
乗(RLS)アルゴリズムの理論を適用する。特に本発
明は、共通であるRLSアルゴリズムの変化にもとづく
低複雑性のISI受信機の新しいファミリを提案する。
本発明が帰納的最小二乗シーケンス推定(RLSSE)
アルゴリズムとして集合的に述べるこれらの新しいアル
ゴリズムは、線形/DFE受信機の品質を向上させる性
能と低複雑性をもたらし、さらに1992年3月5日、
米国特許第07/846651号の線形/DFE受信機
の問題点であった雑音不整合を始めとする実際的な現象
に無感度である。
【0013】本発明に従れば、低複雑且つ高性能の実行
特性であるロバスト・シーケンス推定能力をもたらすシ
ステムと方法が提供される。
【0014】本発明の受信機は離散時間等価チャネル・
フィルタ(またチャネル・インパルス応答としても知ら
れる)の係数を予測するチャネル推定装置と、離散時間
等価チャネルを介して送信された情報シーケンスの推定
をもたらすシーケンス推定装置とを有する。
【0015】本発明のチャネル推定装置とシーケンス推
定装置によって使用されるアルゴリズムは、簡単な小型
のコンピュータ、及び大容量のメインフレーム・システ
ムを含む様々なコンピュータで支障なく実行された。こ
れらのシステムの性能にもとづく一般の汎用プロセッサ
によるリアル・タイムな応用例における本発明の実施が
非常に期待できる。
【0016】本発明は移動細胞状通信、衛星通信、屋内
無線ネットワーク及びマルチメディア応用例(例えば大
容量記憶装置)等の分野を含む多数の応用例において重
要である。
【0017】
【実施例】本発明の好ましい実施例を詳細に検討する前
に、簡単に理論的展開を復習し簡単な試験例を検討す
る。
【0018】最初に表記法の導入とRLSSEアルゴリ
ズムの重要な点であるチャネル推定問題を考える。線形
RLSSEアルゴリズムの構造を展開し、それからより
一般的な非線形RLSSE受信機に進展する。最後に線
形受信機の理論的解析が行われ、線形及び非線形バージ
ョンの詳細な経験的性能分析が行われる。次に実行の検
討が簡単に行われ、それから要約と最終注意事項が検討
される。
【0019】最小二乗チャネル推定について説明する。
最小二乗チャネル推定装置90の開発に関してはよく知
られているが、本発明のRLSSEの開発はこのよく知
られている装置に由来するので、ここでこの装置につい
て簡単に説明する。RLSSE受信機の性能を予期でき
るようにその機構を展開して、最小二乗チャネル推定装
置90のバッチ及び帰納的形態を導き出す。さらにチャ
ネル・フィルタ20における係数の可能な変化に対処す
るために、最小二乗性能指標では指数加重を用いる。
【0020】バッチ最小二乗チャネル推定装置(BLS
CE)について説明する。概略的に離散時間等価チャネ
ル・フィルタ20のダイナミックは、数式11によって
与えられる有限順序差分方程式によって説明できる。
【0021】
【数11】
【0022】ここにおいてxk及びykは無雑音チャネル
・フィルタ入力10及び無雑音チャネル・フィルタ出力
20のそれぞれを表し、M及びLはモデルのオーダを表
す。従ってyk 30は単に過去のM個の出力及びL個の
入力だけにもとづいて帰納的に計算できることは明らか
であり、本発明は特別のFIRのケース(即ちM=0)
を適用する。
【0023】数式11の実際のチャネル・フィルタ係数
はそれぞれの大きさがM×1及びL×1であるa、bに
よって定義でき数式12によって得られる。
【0024】
【数12】
【0025】ここにおいて[.]T は移項を表す。表記
法の簡略化のために(M+L)×1の係数ベクトルが導
入され、数式13によって定義される。
【0026】
【数13】
【0027】ベクトルcは実際のチャネル・フィルタ2
0を完全に指定するので、チャネル推定関数は最小二乗
センスのcに近似する推定ティルドcを見つけることに
なる。ベクトルzの実際の値(ソフトウェア)の推定値
はティルドzとして表される。シーケンス推定装置70
の展開において、ハットzは2進(ハードウェア)推定
値を表す。また状況によって表記できない場合は小文字
の太字記号がベクトルを表し、大文字の太字記号が行列
を表す。時間kにおける実際のチャネル・フィルタ20
及びその推定値はそれぞれck及びティルドck95によ
って表される。
【0028】N+1記号の既知トレーニング・シーケン
スが送信されると仮定すると数式14の測定可能な対の
N+1入出力となる。
【0029】
【数14】
【0030】一意な解を保証するためにn=max
(L、M)として定義し、N>nとする。ベクトルqk
を数式15のように(M+L)×1のトレーニング・ベ
クトル330として定義する。IIRチャネル(M>
0)においてqk の最初のM個の要素は既知トレーニン
グ信号であっても測定できない。qk の推定値、例えば
数式15は実行中に使用されなければならない。この関
連性は適度のSNRにおいて重要でないとはいえ、一般
に出力誤差公式にもとづくIIR適応フィルタの偏った
チャネル推定に導く。従って、本発明の好ましい実施例
ではFIRチャネル・フィルタ・モデルを利用する。
【0031】
【数15】
【0032】本発明では推定誤差ek 、数式16を実際
のチャネル出力(即ち期待応答)と推定チャネル出力と
の差として定義する。
【0033】
【数16】
【0034】本発明では上述の数式のベクトル形式を数
式17として使用する。
【0035】
【数17】
【0036】ここにおいてrN230及びeNはそれぞれ
測定可能な(N−n+1)×1及び誤差ベクトルであ
り、QN は(N−n+1)×(M+L)のトレーニング
行列である。これらは数式18によって与えられる。
【0037】
【数18】
【0038】加重最小二乗性能指標の費用Jは、数式1
9によって表すことができる。
【0039】
【数19】
【0040】ここにおいてwk は指数加重用語として定
義される。
【0041】
【数20】
【0042】本発明の費用数式を行列形式で表すため
に、要素が数式21によって与えられる加重行列、WN
を定義する。
【0043】
【数21】
【0044】従って本発明の費用関数は数式22に公式
化できる。
【0045】
【数22】
【0046】ここで勾配演算子を使用してティルドcN
に関する数式22を最小にすると数式23が得られる。
【0047】
【数23】
【0048】ここにおいて、0は全てがゼロのベクトル
の場合である。ティルドcN を解くと最適加重最小二乗
チャネル推定が得られる。
【0049】最適加重最小二乗推定量
【0050】
【数24】
【0051】数式24を調べると測定可能なベクトルr
230及びトレーニング行列Qを連続的に更新すること
によって、本発明のチャネル推定が対応して更新される
ことが分かる。これはrk 230を数式25で更新する
ことによって得られる。
【0052】
【数25】
【0053】ここにおいて数式26によって定義される
初期化ベクトルg200を導入する。
【0054】
【数26】
【0055】そして、シフト行列S210が数式27に
よって与えられる。
【0056】
【数27】
【0057】BLSCE構造のブロック図(図の実線は
スカラー値を表し、破線はベクトル量を表す)が図2に
示されている。測定可能なベクトルr230の連続更新
は明白に示されているが、トレーニング行列Qの連続更
新は図示なしであることに注意されたい。ここでバッチ
・シーケンス推定装置70の展開と比較するのに有用な
BLSCE構造に関する幾つかの観測を行うことができ
る。
【0058】BLSCEの特徴は次の3つである。 1.線形推定装置である。測定可能なベクトル230の
全ての動作は線形動作なので、BLSCE構造は明らか
に線形推定装置であることがわかる。
【0059】2.時間変化する。qT k及びQT kは新しい
トレーニング記号毎に変化するので、図に示されるフィ
ルタは時変構造である。チャネルの時間変化の有無に関
わらず真であることに注意されたい。
【0060】3.高複雑性である。BLSCEフィルタ
は時間変化であることが保証されているので、図に示さ
れる逆動作は新しいサンプル毎に実行されなければなら
ない。当然これは非常に効率が悪いので、従って帰納形
式であることが望ましい。
【0061】帰納的最小二乗チャネル推定装置(RLS
CE)について説明する。数式24の帰納的実行は図3
で行われる。図3は数式28の形式の推定を強制する線
形帰納的推定装置を示す。
【0062】
【数28】
【0063】ここにおいてηkは推定誤差を表し、kk
10は利得ベクトルを表す。従って帰納的解の考えは最
小二乗推定を生む利得ベクトルを見つけることにある。
【0064】RLSCEアルゴリズムの重要な数式の要
約は表1に与えられている。アルゴリズムは初期の推測
によってティルドck 95の初期化を必要とし、同様に
悪条件の性質を整えるために、逆相関行列P-1 k=QT k
kk の起点で初期化を必要とする。また中間変数U
k及びvkは計算を減らすために導入される。
【0065】最小二乗シーケンス推定について説明す
る。RLSSEアルゴリズムに進む前に後戻りし、チャ
ネルとシーケンスの推定問題を対比することが重要と思
われる。RLSSE受信機開発の動機はこれらの2つの
問題に存在する強い双対関係を知ることにより明白にな
る。
【0066】チャネル推定とシーケンス推定との双対関
係について説明する。理論的に受信機は信号{xk}が
インパルス応答{hk}の線形フィルタを通ったか、又
は{hk}がインパルス応答{xk}のフィルタを通った
かどうかの知識はない。チャネル出力はチャネル・フィ
ルタ入力10とチャネル・フィルタ20の単に雑音を含
む重ねである。
【0067】
【数29】
【0068】システム同定フレーム・ワークに両方の問
題を置くことによって、二重適応フィルタリング・タス
クとして2つの問題を説明できる。即ちチャネル推定プ
ロセスは未知チャネルを識別するために既知情報シーケ
ンスを使用し、他方シーケンス推定プロセスは未知シー
ケンスを識別するために「既知」チャネル・フィルタ2
0を使用する。
【0069】チャネル推定とシーケンス推定との固有の
類以性は、数式29から明白な事実である。注意する幾
つかの特徴は次の通りである。 1.チャネル推定とシーケンス推定の両方の問題は、悪
条件として知られる互いに相反する問題(特に複雑性を
解き明かす問題)である。
【0070】2.一般に{hk}20を正確に知るには
{xk}10を予測することが必要で、及びその逆も必
要である。
【0071】3.任意の{hk}20 を正確に予測する
には永続的に発生する既知シーケンス{xk}10を使
用する必要があり、その逆も必要である。
【0072】チャネル推定とシーケンス推定の両方の問
題は、これらの類似性を共有しているが{hk}20は
実数のフィールドで指定され、{xk}10は2進フィ
ールドで指定される事実がある。従って、チャネル推定
は実数値のパラメータの有限数の推定を扱い、シーケン
ス推定は2進値のパラメータの無限数の推定を扱う。
【0073】バッチ最小二乗シーケンス推定装置(BL
SSE)について説明する。上述の双対関係は幾つかの
修正を施すことにより、同じ構造の推定装置が使用でき
ることを示唆する。ここでバッチ・チャネル推定装置9
0を再び調べ適切な変更を実行することにする。
【0074】最初に未知情報シーケンスの適切なモデル
を見つけねばならない。{xk} 10は符号化されてい
ないシーケンス(このモデルは既知線形フィルタによっ
てコード化されるシーケンスに対して簡単に修正可能で
ある)であると仮定すると、任意のL長さメッセージ・
シーケンスのz変換は単純なFIRモデルによって与え
られる。
【0075】
【数30】
【0076】従って、チャネル推定展開後における同じ
ネーミングの取決めを用いることによって、係数ベクト
ル及びそのソフトウェアによる推定が数式31で与えら
れることが分かる。
【0077】
【数31】
【0078】次に測定可能の入出力対の項目を再び調べ
る必要がある。チャネル推定装置90の展開において、
既知トレーニング・シーケンスの使用が必要であったこ
とを思い出す。シーケンス推定にも同様に適用する。し
かしながら、ここでは「既知」トレーニング信号はチャ
ネル・フィルタ20の推定である。従ってトレーニング
・ベクトル330はここでは(L×1)ベクトルによっ
て与えられる。
【0079】
【数32】
【0080】ここにおいてチャネル・フィルタ20の推
定サンプルは数式33によって求められる。
【0081】
【数33】
【0082】ここにおいてδk-1はディラックのデルタ
関数であり、パラメータティルドa1及びティルドb 1
はチャネル推定装置90によって見つけられたものであ
る。トレーニング行列はまた数式18で定義された新し
いqk で変化することに注意されたい。
【0083】これらの重要な変数の要約及びチャネル推
定プロセスの対応が表2で示されている。
【0084】上述の双対関係を利用し及び数式24に直
接に代入する。
【0085】
【数34】
【0086】これにより非制約の最小二乗の解、即ち、
最小二乗センスの実際のパラメータ・ベクトルに近似す
る実数値のパラメータ・ベクトルを得る。しかしなが
ら、本発明は無限長の2進値シーケンスに関心があるこ
とを思い出してもらいたい。これを達成するには数式3
5を得るために、最初にパラメータ・ベクトルにフィル
タをかけることによってティルドck 95の第1要素を
抽出する。
【0087】
【数35】
【0088】ここにおいてピック・オフ・ベクトルf4
00は数式36によって定義される。
【0089】
【数36】
【0090】このソフトウェアによる決定は単純なスレ
ッショルド装置420を介してハードウェアによる決
定、ハットxk-(L-1)80、即ち数式37を生み出す。
【0091】
【数37】
【0092】上述のプロセスはBLSCE構造で実行さ
れたrk の要素を単にシフトすることによって続けら
れ、数式24によって与えられた最小二乗の解を再計算
する。BLSSE受信機のブロック図は図4に示されて
いる。
【0093】BLSSEの特徴について述べる。 1.バッチ・チャネル推定装置に対して構造が同じであ
る。図4で示されるピック・オフ・ベクトルf400ま
で、BLSSEとBLSCEの構造はその形式が同じで
ある。これによりトレーニング・ベクトル330の内容
を単に再定義することによって、チャネル・シーケンス
及び未知シーケンスを予測するために同じアーキテクチ
ャを使用できる。
【0094】2.線形推定装置である。BLSCE構造
にあっては、ソフトウェアによる推定は測定可能なベク
トル230の線形関数である。故にスレッショルド装置
420までBLSSE推定装置は線形受信機である。
【0095】3.時不変チャネルの時不変受信機であ
る。バッチ・チャネル推定装置90は固定チャネル・フ
ィルタであっても、時変であることを思い出す。チャネ
ル・フィルタが時間と共に変化するならば、BLSSE
受信機もまた時変である。しかしながら、チャネル・フ
ィルタが時不変であるならば、トレーニング・ベクトル
T k330、及び、故にBLSSE受信機のQT kは新し
いトレーニング記号毎には変化しないだろう。従って一
度、記号の初期のバーストが送り出されたならばシーケ
ンス推定装置は定常状態に到達し、故に固定状態とな
る。
【0096】4.適度の複雑性。シーケンス推定装置7
0は時不変チャネル・フィルタ20に対して時不変であ
るので、行列[QT kkk-1T kk は1度
だけ計算されなければならない。故にバッチ形式そのも
のの効率はBLSCE構造と同程度である。しかしなが
ら、BLSSE構造が時不変条件下のBLSCE対応よ
りいっそう効率的であっても、時変チャネル・フィルタ
20を扱う能力は帰納的形式を必要とする。
【0097】帰納的最小二乗シーケンス推定装置(RL
SSE)について説明する。最小二乗シーケンス推定装
置70の帰納的形式は、帰納的チャネル推定装置90の
正確な派生に続く。唯一のその差はシフト及びスレッシ
ョルド420の動作を適応させるために、次に述べる事
項が各繰返しの終わりに生じなければならない。
【0098】1.ピック・オフ及び制約ソフトウェア推
定。係数ベクトルの要素をシフトするに先立ち、「最も
古い」記号、即ち、ティルドxk-(L-1) の推定を最初に
抽出しなければならない。これは解析的に数式36で定
義されたピック・オフ・ベクトルf400によって、パ
ラメータ・ベクトルにフィルタをかけることによって実
行できる。一度、このソフトウェアの推定が係数ベクト
ルから抽出されるとそれを制約し、最終的推定を行う。
【0099】2.シフト及びティルドck の初期化。パ
ラメータ・ベクトルの形式を考察するに、各繰返し後に
おいて、既に数式27で定義されたシフト行列S210
を使用して要素を左へ単にシフトすることによって、パ
ラメータ・ベクトルの新しい初期推定が得られることは
明らかである。さらに全てのRLSアルゴリズムは開始
時点で係数ベクトルの初期推定を要求するが、本発明の
RLSSE方式は係数ベクトルの現(右端)記号の連続
する初期化を要求する。これはシフトされた係数ベクト
ルをティルドxkが現記号の初期の推測である、量をテ
ィルドxkgだけ増すことによって自明的に得られる。
本発明の同一的な2進モデルではxk =0であるが概略
化、且つコード化方式に拡張可能にするためにアルゴリ
ズムに重要なステップとして残すことに注目されたい。
【0100】シフト行列は分析の目的のために有用な線
形動作であるが、実際問題として特定のベクトルの要素
を右から左へ単に伝播するトリビアルなメモリ・シフト
であることに注目されたい。従って、長さ5のフィルタ
においては非制約のパラメータ・ベクトル及びそのシフ
トされて初期化されたバージョンは、一般に数式38で
表される。
【0101】
【数38】
【0102】3.Pk をシフトし初期化する。逆分散行
列は、また係数ベクトルとの同期を維持するためにシフ
ト(上方へ及び左へ)されなければならない。これはS
210が以前に定義されたシフト行列である変換ST
Sによって、分散行列にフィルタをかけることによって
得られる。この共分散シフトは同様にkk 310の要素
をも効果的にシフトすることに注目されたい。
【0103】新しい記号に対応するPk の「新しい」要
素は、また着信記号毎に初期化されなければならない。
この初期化はエントリが値ε-1を有する下方の右の要素
を除いて全てが0である行列ε-1glで上記のシフトさ
れた共分散行列を増すことによって行われる。例えば任
意の3×3行列Pをシフト且つ初期化すると数式39に
なる。
【0104】
【数39】
【0105】線形RLSSE受信機のブロック図は、図
5に示されている。次の節で明らかになるようにこの受
信機はRLSSE(L、0)受信機と呼ばれる。
【0106】推定量を制約するRLSSE(L、D)ア
ルゴリズムについて説明する。DFEは明らかに最も人
気がある非線形受信機であり、スペクトル空白であるチ
ャネルを介して低複雑性、且つ合理的な性能を実現す
る。さらにDFEは線形フィードバック等化回路の単に
非線形の変形であるので、本発明は厳しいISIでもっ
て複数の実用的チャネルを介して、その性能を改善する
努力の中で線形RLSSE推定装置の非線形変形を作成
した。
【0107】非線形変形の端部の方の、図5に示された
過去のシーケンス推定のティルドck-1 320の役割を
考察する。各繰返し毎にベクトルは、誤差300及び利
得ベクトル310にもとづいて補正される初期推測とし
て働く。しかしながら、ティルドck-1320は真の係
数ベクトルckのソフトウェアによる推定を表すことに
注意されたい。しかし、一般にこのことが正しくないこ
とは織込み済みである。従って次の繰返しで使用される
前に、これらのソフトウェアによる推定を制約すること
は当然のことである。これらの決定が正しいならば、テ
ィルドck 95は同様に補正される良い機会を得る。し
かしながら、これらの要素の幾つかは僅かなサンプルの
ためにだけRLSSEのデコーディング・ウィンドウに
在り、且つ雑音を含んでいるので不正確な決定が行われ
る可能性がある。しかしながら、ティルドck-1 320
の最左端の要素は最も信頼できる推定値とみなすことが
できる。即ちRLSSEウィンドウの全長さを通って伝
播され、あるポイントにおいてこの要素を制約すること
によって、全体の性能が改善されるようにある程度まで
等化できると仮定することは合理的に思える。
【0108】この考え方で本発明は、線形RLSSE受
信機を図6に示されるようなRLSSE(L、D)受信
機と呼ばれる新しい非線形構造にまで拡張した。
【0109】図6における全要素はフィードバック経路
に挿入された新しいDスレッショルド装置600を除い
て、図5で見られる要素と同じである。この装置の下方
の右端にある「D」は最左端の記号だけが制約されるこ
とを表す。従って、RLSSE(L、0)は既に説明し
たように線形受信機であり、他方、正反対にRLSSE
(L、L)受信機は全制約つきの推定を使用する。Dス
レッショルド装置600の拡大図が図7で示され、RL
SSE(L、D)アルゴリズムのステップの要約が表3
及び表4で示されている。
【0110】RLSSE(L、D)受信機の特徴。 1.非直線性の角度を変える。最終のソフトウェアによ
る推定は測定可能なベクトル230では線形であること
を再び考察するにD=0において、RLSSEはスレッ
ショルド装置420までは線形推定装置であることに注
意されたい。しかしながら、非直線性の角度を増やすた
めにRLSSEウィンドウの長さまでDを高めることが
できる。
【0111】2.RLSCEと同じコア・アルゴリズム
である。RLSSEアルゴリズムのステップ0−8によ
って要求される処理は、RLSCEアルゴリズムで見ら
れる処理と同一であることを知ることは重要であるが、
k の定義は変化している。さらにステップ0−8は実
質的に全てが重要な処理であることを表す。この重要な
事実はRLSSEベースの受信機が、大規模な実験で確
認されたチャネル及びシーケンスの推定タスクの両方に
おいて、同じコア・アーキテクチャを利用できることを
示唆する。
【0112】3.適度の複雑性に対して低レベルであ
る。表3及び表4で示されるようにRLSSEアルゴリ
ズムは時変チャネルを処理できるので、qk は新しいチ
ャネル推定だけで更新されなければならない。表3及び
表4で示される複雑な分析から時変チャネルにおける最
悪のケースの複雑性は、O(N2 )であることがわか
る。しかしながらチャネルが時不変の場合、利得ベクト
ルは急速に定常状態値に近よる。従って厄介なタスク計
算Pk は不要となり、そのためステップ2−7及びステ
ップ12は避けることができ、O(N)アルゴリズムと
なる。
【0113】4.同期動作である。L記号の初期バース
トの受信後、アルゴリズムは同期的に推定を生成する。
従って、複数の受信機によって同時に要求されるバッフ
ァ管理のオーバヘッドが避けられる。
【0114】理論的性能分析について説明する。非線形
RLSSE(L、D)受信機の有益な理論的分析は非現
実的な仮定なしで実行可能とは思えない。それ故、コン
ピュータ・シミュレーションが一般的なRLSSE
(L、D)受信機の性能を確立するために使用される。
しかしながら、無変化及びエルゴードの条件を仮定する
ことによって、線形RLSSE(L、0)構造の理論的
性能は下記に示すように簡単に求めることができる。
【0115】完全なチャネル知識。チャネル推定装置9
0がチャネル・フィルタ20の完全な推定を生成したと
仮定するならば、線形RLSSE(L、0)構造の平均
二乗誤差(MSE)性能は容易に確かめられる。最小二
乗誤差及び平均最小二乗誤差はAWGNにおいて漸近的
に等しいので、完全なチャネル知識におけるRLSSE
(L、0)構造の漸近的性能は数式40で求められるM
SE判定基準で最適化された全線形受信機の性能であ
る。
【0116】白色ガウス雑音におけるRLSSE(∞、
0)受信機のMSE。
【0117】
【数40】
【0118】ここにおいて、|H(ejω)|2はチャネ
ル・フィルタ20の離散パワー・スペクトルを表し、N
0 は雑音40の変化である。
【0119】白色ガウス雑音不整合。雑音40のデュリ
ング・トレーニングの変化がデュリング・デコーディン
グと異なるならば、雑音不整合条件が存在する。しかし
ながら、RLSSE方式は明に又は暗に雑音統計値に依
存しないことを思い出してもらいたい。RLSSE方式
はチャネル推定に厳密な意味でもとづく。従って、チャ
ネル推定が片寄らない解に集中するようにトレーニング
・シーケンスが十分に長い限り、RLSSE(L、D)
アルゴリズムのデュリング・デコーディングの性能は雑
音変化デュリング・トレーニングから独立している。そ
れ故、RLSSE(L、D)受信機は白色ガウス雑音不
整合に無感度であり、数式40で与えられたMSE性能
は雑音不整合の特別のケースにおいて有効である。この
雑音不整合に対する不感度は、米国特許第07/846
651号で示された線形フィードバック等化回路又は決
定フィードバック等化回路によって提供されていない重
要な利点である。
【0120】任意のチャネル不整合。雑音40が白色及
びガウスに制約される限り、同じ論拠を任意のチャネル
不整合の場合に適用できる。従って、米国特許第07/
846651号記載の任意のチャネル不整合の例を使
用、及び雑音40を白色に制約することによってRLS
SE(L、0)受信機の漸近の性能が数式41によって
与えられることがわかる。
【0121】チャネル不整合及び白色ガウス雑音におけ
るRLSSE(∞、0)のMSE。
【0122】
【数41】
【0123】ここにおいてHT(ejω)及び H(e
jω)はチャネル・フィルタ20のデュリング・トレー
ニング及びデュリング・デコーディングのそれぞれのス
ペクトルである。ここで関連特許の米国特許第07/8
46651号からの任意の不整合の結果を利用すること
によって、RLSSE(L、0)受信機の性能を白色ガ
ウス雑音のチャネル不整合条件下の線形/決定フィード
バック等化回路に直接に比較することができる。この比
較は白色ガウス雑音不整合の場合は表5で、及び白色ガ
ウス雑音の任意のチャネル・フィルタ不整合の一般の場
合は表6で示されている。
【0124】RLSSE受信機とLFE受信機の理論的
性能の比較では、理想的条件で同一であるが、RLSS
E受信機は白色ガウス不整合の場合に性能か優位である
ことが明らかである。これはまた、ほとんどの実際的な
任意チャネル不整合ケースの場合にも真である。次に述
べる試験結果においてこの重要な結論が確証される。
【0125】試験結果。試験チャネル20における理論
的予測及びシミュレーションの結果は図8乃至図12で
示されている。他のよく知られているチャネルの試験結
果も同様な結論となることに注目されたい。
【0126】図8は本発明の試験で使用された典型的な
試験チャネルの振幅スペクトルを示す。
【0127】図9はどんな不整合も存在しない、即ち理
想的条件下における図8の試験チャネルを介してのRL
SSE受信機の性能を示す。比較として、LFE及びD
FE受信機における実験データも示されている。
【0128】図10は白色ガウス雑音不整合が存在する
場合の図8で示される試験チャネルを介してのRLSS
E受信機の性能を示す。比較として、LFE受信機とD
FE受信機の実験データも示されている。
【0129】図11はチャネル・フィルタ不整合が存在
する場合の図8で示される試験チャネルを介してのRL
SSE受信機の性能を示す。比較として、LFE受信機
とDFE受信機の実験的データも示されている。
【0130】図12は雑音変化が不整合な場合の図3で
示される試験チャネルにおける本発明の理論的予測の正
確度を示す。図10のBER曲線から導き出された同じ
結論が、図12のMSE曲線に対しても得られることに
注目されたい。
【0131】試験結果と実際的関連性。ここで述べた理
論及び試験結果から幾つかの一般的な考察ができる。本
発明が実行されるとチャネル不整合条件下において、ロ
バスト・シーケンス推定がもたらされる。理論及び実験
データは不整合条件下の標準の線形/DFE受信機に対
する本発明の性能の優越を明白に示す。
【0132】1.RLSSE(L、0)は従来の線形等
化回路に優る性能を有する。理論及び試験結果は、RL
SSE(L、0)の性能が不整合のない(理想)条件下
の標準線形等化回路の性能に匹敵可能なことを示す。雑
音不整合が存在する場合、RLSSE(L、0)の性能
はある苛酷な不整合のケースにおいては、DFE受信機
だけでなくLFE受信機の性能をもはるかに越える。
【0133】2.RLSSE(L、0)は非常に確実で
ある。線形/DFE受信機はトレーニング遅延の単調で
遅い最適化を必要としたが、線型RLSSE(L、0)
受信機では何れのこのような遅延は不要であり及び使用
しない。従って、チャネル不整合及びアルゴリズム・パ
ラメータ(L、ε及びγ)に関するその確実性は非常に
良好であった。
【0134】3.RLSSE(L、D)はある実用チャ
ネルにおいて、ほとんどDFEに等しい。最小の予測に
おける幾つかのチャネルにおいて、十分に制約されたR
LSSE(L、L)受信機は理想的条件下の性能におい
てDFEに匹敵し、これらのチャネルに雑音不整合が存
在する場合には実質的に性能が優れている。Dの最適化
は、また他のチャネルでも実行でき、チャネル推定プロ
セスの遅延の組込み及び/又は予測を和らげるために前
置フィルタを組込むことによってさらに改善が達成でき
る。
【0135】4.RLSSE受信機は非常に効率的な方
法で実行できる。同じコア・アルゴリズムがチャネル推
定とシーケンス推定の両方の機能に使用されている。R
LSSEでは単一のチップにチャネル推定装置90とシ
ーケンス推定装置70の両方を組込むことが可能であ
り、携帯通信、マルチメディア、無線ネットワーク及び
他の小型/軽量/低価格に抑えられたシステムを始めと
する応用例に非常に有利である。
【0136】好ましい実施例のシステム実現。本発明の
実施例は帰納的最小二乗チャネル推定装置(RLSC
E)アルゴリズム及び帰納的最小二乗シーケンス推定装
置(RLSSE)アルゴリズムを例示する表1及び表3
及び表4で詳細に説明されているので参照されたい。こ
のコードはシーケンス推定装置70及びチャネル推定装
置90の実行において、ソフトウェア、ファームウェア
及びハードウェアで実行できることが理解されよう。各
ステップを説明する前に、各機能の「+」、「−」、
「*」及び「/」はそれぞれ加算、減算、乗算及び除算
の手段を表すことに注意されたい。
【0137】チャネル推定装置について説明する。表1
のアルゴリズムはチャネル・フィルタ20を予測するた
めに最初に使用される。好ましい実施例ではチャネル応
答を予測するために既知トレーニング・シーケンスを使
用するが、同様に他の実施例でも使用可能である。
【0138】表1のステップ0は、チャネル推定ベクト
ルと逆分散行列の初期化を行う。
【0139】表1のステップ1は、信号rk 60の実際
の受信を行う。
【0140】表1のステップ2は、トレーニング・ベク
トルqk 330の生成を行う。
【0141】表1のステップ3は、逆分散行列Pk と指
数加重パラメータγの逆数との積である中間変数Uk
生成を行う。このステップは全体の複雑性を減らすため
に導入されるが、γ=1ならば必要でない。
【0142】表1のステップ4は、中間変数Ukとトレ
ーニング・ベクトルqk330との積である中間変数vk
の生成を行う。
【0143】表1のステップ5は、中間変数vk及びト
レーニング・ベクトルqk330の関数である利得ベク
トルの計算を行う。
【0144】表1のステップ6は、新用語ηk 300の
計算を行う。
【0145】表1のステップ7は、中間変数Uk、vk
び利得ベクトルkk 310の関数として相関行列の逆数
の計算を行う。
【0146】表1のステップ8は、過去のチャネル推
定、ティルドck-1 320、利得ベクトルkk310及
び新用語ηk300の関数としてチャネル推定ティルド
k 95の計算を行う。
【0147】チャネル推定装置の好ましい実施例では既
知トレーニング・シーケンスの各ビットにおいて、表1
のステップ1−8を繰返すことになる。このトレーニン
グ・シーケンスは期間がチャネル・フィルタ係数の変化
率によって決まる周期的間隔で、情報シーケンスに挿入
される。
【0148】シーケンス推定装置について説明する。既
知トレーニング信号を介してチャネル推定が見つかる
と、受信機はデコード・モードに切換える。即ち、未知
データが送信され表3及び表4の帰納的最小二乗シーケ
ンス推定(RLSSE)アルゴリズムが、該データを予
測するために使用される。
【0149】表3及び表4のステップ0は、シーケンス
推定ベクトルと逆分散行列の初期化を行う。
【0150】表3及び表4のステップ1は、信号rk
0の実際の受信を行う。
【0151】表3及び表4のステップ2は、トレーニン
グ・ベクトルqk 330の生成を行う。このステップと
表1のステップ2との唯一の相違は、表1のステップ8
から見つけられたチャネル推定係数を現在含んでいるデ
ータ・ベクトルの内容を示すことに注目する。
【0152】表3及び表4のステップ3は、逆分散行列
k と指数加重パラメータγの逆数との積である中間変
数Uk の生成を行う。このステップは全体の複雑性を減
らすために導入されるが、γ=1ならば必要でない。
【0153】表3及び表4のステップ4は、中間変数U
kとトレーニング・ベクトルqk330との積である中間
変数vk を生成する。
【0154】表3及び表4のステップ5は、中間変数v
kとトレーニング・ベクトルqk330の関数である利得
ベクトルの計算を行う。
【0155】表3及び表4のステップ6は、新用語の計
算を行う。
【0156】表3及び表4のステップ7は、中間変数U
k、vk及び利得ベクトルkk 310の関数として相関行
列の逆数の計算を行う。
【0157】表3及び表4のステップ8は、過去のシー
ケンス推定、ティルドck-1 320、利得ベクトルkk
310及び新用語ηk300の関数としてシーケンス推
定ティルドck 95の計算を行う。表1と表3及び表4
のティルドck の唯一の相違はソフト・シーケンス推定
を現在与えるその内容であることに注意されたい。
【0158】表3及び表4のステップ9は、最も古い推
定をピッキング・オフし、決定の宣言を制約する。
【0159】表3及び表4のステップ10は、シーケン
ス推定をシフトして最も新しく受信されたビットの最初
の予測を与える。
【0160】表3及び表4のステップ11は、シーケン
ス推定ベクトルの最も古いDビットを制約する。
【0161】表3及び表4のステップ12は、逆分散行
列Pk をシフトして初期化する。
【0162】RLSSE受信機は新しい受信ビット毎に
表3及び表4のステップ1−12をプロセスし、正確な
チャネル推定を維持するために必要な表1のステップ1
−8をプロセスする。
【0163】表1のステップ1−8と表3及び表4のス
テップ1−8は同一ステップであり、全処理工程の主要
なステップであることを理解することが重要である。従
って、好ましい実施例ではチャネル推定装置90又はシ
ーケンス推定装置70によって呼出しできる1つのコア
・アルゴリズム(ステップ1−8)を実行する。
【0164】さらに、利得ベクトルkk 310が時不変
チャネルにおいて定常状態に到達するので、表3及び表
4のステップ2−7及びステップ12は情報の初期ブロ
ックの後では必要ない。従って、好ましい実施例では一
度、利得ベクトルが収束すると、これらのステップを無
視する。さらに時変又は時間と共にゆっくり変化するチ
ャネル(例えば、モデム、マルチメディア及びある無線
のチャネル)における実際の応用例では低複雑性で処理
されるように、この収束性が非常に速く生じることを理
解されたい。
【0165】
【表1】
【0166】
【表2】
【0167】
【表3】
【表4】
【0168】
【表5】
【0169】
【表6】
【発明の効果】受信機は非直線性の変化度を有し低複雑
性である。チャネル不整合が存在する場合は線形/決定
フィードバック等化回路よりも性能は確実である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって想定される一般の離散時間等価
通信システム・モデルの系統的な概要を示し、チャネル
推定装置及びシーケンス推定装置を有する受信システム
を示す図である。
【図2】図1のチャネル推定装置90の詳細を示し、特
にチャネル・フィルタ20の予測を与えるバッチ最小二
乗チャネル推定装置(BLSCE)と称される特定のチ
ャネル推定装置を示す図である。
【図3】図2で示されるBLSCE装置の、より効率的
なバージョンを示す。この特定のチャネル推定装置は本
発明のチャネル推定装置の好ましい実施例である帰納的
最小二乗チャネル推定装置(RLSCE)を示す図であ
る。
【図4】図1のシーケンス推定装置70の詳細を示し、
特にバッチ最小二乗シーケンス推定装置(BLSSE)
と称される特定のシーケンス推定装置を示す図である。
【図5】図4で示される線形BLSSE装置のさらに効
率的なバージョンを示す図である。この帰納的シーケン
ス推定装置は線形帰納的最小二乗シーケンス推定装置と
称され、RLSSE(L、0)で表される。
【図6】本発明のシーケンス推定装置の好ましい実施例
を示す図である。このシーケンス推定装置は図5の線形
受信機を有し、非線形ケースまで拡張される。この受信
機はRLSSE(L、D)として表される。
【図7】図6で示されるDスレッショルド装置600の
拡大機能図を示す図である。
【図8】パラメータaの関数として特定の離散時間等価
チャネル・フィルタ20の振幅スペクトルを示す図であ
る。
【図9】チャネル不整合が存在しない場合の図3で示さ
れる試験チャネルを介しての線形/DFE受信機に対す
る本発明の性能を比較する図である。
【図10】白色ガウス雑音不整合が存在する場合の図3
で示される試験チャネルを介しての線形/DFE受信機
に対する本発明の性能を比較する図である。
【図11】チャネル・フィルタ不整合が存在する場合の
図3で示される試験チャネルを介しての線形/DFE受
信機に対する本発明の性能を比較する図である。
【図12】白色ガウス雑音不整合が存在する場合の本発
明の理論と試験性能とを比較する。LFE受信機とDF
E受信機における理論的及び実験的な結果も示す図であ
る。
【符号の説明】
20 チャンネル・フィルタ 70 シーケンス推定装置 90 チャネル推定装置 230 測定可能なベクトル 330 トレーニング・ベクトル

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線形チャネル・フィルタと付加白色ガウス
    雑音を有する離散時間等価チャネルから受信された入力
    信号rk に応答して、出力信号ハットxk-(L-1) を与え
    るための適応受信機で使用される受信システムであっ
    て、 チャネル推定を与えるための手段によって決められるL
    係数を持つチャネル・フィルタ推定と受信信号rk とを
    入力するための入力と、及び次式の再帰的関係に従って
    送信情報シーケンスxkの推定であるハードウェアによ
    る決定ハットxk-(L-1) を出力するための出力とを有す
    るシーケンス推定装置とチャネル推定を与えるための手
    段とを有する受信システム。 【数1】 ここにおいてγはシーケンス推定のための期待指数加重
    パラメータ、Pk-1 はε-1lに初期化されたL相関行列
    の逆数のL、lはL単位行列によるL、εはシーケンス
    推定のための期待初期化パラメータ、sgn(z)は2
    進スレッショルド装置を示しパラメータzが0以上の場
    合は+1に戻り、zが0未満の場合は−1に戻り、ティ
    ルドck は任意のベクトルに初期化された受信シーケン
    スのソフトウェアによる推定ベクトル、sgnD (z)
    はsgn関数をベクトルzの左端のDビットに当てはめ
    るDスレッショルド装置を表し、fは次式によって与え
    られるL長ピック・オフ・ベクトルである。 【数2】
  2. 【請求項2】係数が過去のL既知トレーニング・ビット
    k であるトレーニング・ベクトルqT kと受信信号rk
    とを入力するための入力と次式との関係において、チャ
    ネル・フィルタ推定ティルドck を出力するための出力
    とを有するチャネル推定装置であるチャネル推定を与え
    るための手段を有する請求項1記載の受信機システム。 【数3】 ここにおいてγはチャネル推定のための期待指数加重パ
    ラメータ、Pk-1 はε-1lに初期化されたL相関行列の
    逆数のL、εはチャネル推定のための期待初期化パラメ
    ータ、ティルドck は実行中に予想される通常のチャネ
    ル・フィルタに対応するベクトルに、開始時点で初期化
    されるチャネル・フィルタ係数の現在の推定である。
  3. 【請求項3】次式との再帰的関係によって定義された余
    関数を実行するために、同一のソフトウェア/ハードウ
    ェアを利用するチャネル推定とシーケンス推定を与える
    ための手段を有する請求項1記載の受信機システム。 【数4】
  4. 【請求項4】シーケンス推定装置が2進データ以外のデ
    ータのシーケンス推定を提供するために修正される請求
    項1記載の受信システム。
  5. 【請求項5】チャネル推定装置が下記の関係式によって
    バッチ形式で実行される請求項1記載の受信システム。 【数5】 ここにおいて、測定可能なベクトルrkは過去のL受信
    信号rkにおけるL長さベクトルを表し、トレーニング
    行列Qは横列が過去のL既知トレーニング・ビットによ
    って与えられる内容を有する過去のL既知トレーニング
    ・ベクトルqT kであるL行列によるLであり、Wkは任
    意の加重行列であり、rkは下記の関係式によって新ビ
    ット毎に更新される測定可能なベクトルである。 【数6】
  6. 【請求項6】シーケンス推定装置が下記の関係式によっ
    てバッチ形式で実行される請求項1記載の受信システ
    ム。 【数7】 ここにおいて、測定可能なベクトルrkは過去のL受信
    信号rkにおけるL長さベクトルを表し、トレーニング
    行列Qは横列がチャネル推定装置によって与えられる内
    容を有する過去のLトレーニング・ベクトルqT kである
    L行列によるLであり、Wkは任意の加重行列であり、
    kは下記の関係式によって新ビット毎に更新される測
    定可能なベクトルである。 【数8】
  7. 【請求項7】RLSSEアルゴリズムが線形フィルタリ
    ング、重畳コード及び格子状コード化変調技術及びその
    他の方式によってコード化された送信データのシーケン
    ス推定に使用される請求項1記載の受信システム。
  8. 【請求項8】演算記号S、f及びgがメモリのシフト動
    作用としてソフトウェア/ハードウェアで実行される請
    求項1記載の受信システム。
  9. 【請求項9】チャネル推定をもたらすための手段がチャ
    ネル推定を更新するために、既知トレーニング信号の代
    わりに過去の決定を使用するチャネル推定装置である請
    求項1記載の受信システム。
  10. 【請求項10】一方が未知情報シーケンスであり、他方
    が未知チャネル・フィルタ効果である2つの信号シーケ
    ンスを含む、評価を必要とする特性を有する受信信号の
    ための入力ポートと、前記入力ポートに接続されたシー
    ケンス推定装置の機能を実行する受信信号を評価するた
    めの共通の機能評価ユニットと、前記入力ポート及び前
    記機能評価ユニットに接続されたチャネル推定をもたら
    すための手段と、前記機能評価ユニットに接続された未
    知情報シーケンスの推定をもたらすための出力を有する
    受信信号を評価するための受信システム。
  11. 【請求項11】チャネル推定を与える手段は外部の以前
    の評価によってもたらされ、及びチャネル推定装置は受
    信信号のチャネル・フィルタ効果の推定をもたらす機能
    ユニットである請求項10記載の受信システム。
  12. 【請求項12】チャネル推定を与えるための手段は受信
    システムの内部チャネル推定装置部によってもたらさ
    れ、受信システムが受信信号のチャネル・フィルタ効果
    の推定と、及び受信信号のチャネル・フィルタ効果推定
    の評価のために共通のステップで上記情報シーケンスの
    評価のために、ステップを利用する情報シーケンスの推
    定とをもたらす、共通の機能ユニットを提供するための
    上記チャネル推定装置部と組合わせられたシーケンス推
    定装置部を有する請求項10記載の受信システム。
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