JP2677313B2 - 処理システムの異常検出方法 - Google Patents
処理システムの異常検出方法Info
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- JP2677313B2 JP2677313B2 JP3075959A JP7595991A JP2677313B2 JP 2677313 B2 JP2677313 B2 JP 2677313B2 JP 3075959 A JP3075959 A JP 3075959A JP 7595991 A JP7595991 A JP 7595991A JP 2677313 B2 JP2677313 B2 JP 2677313B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理システムの異常検
出方法に関し、特に多重処理系の各処理装置において、
他の処理装置からのデータの一部を選択して、他の処理
に使用する場合における異常検出方法に関する。 【0002】 【従来の技術】多重処理系は、複数のプロセッサに同一
の処理を実行させ、各プロセッサの出力結果を比較する
ことにより、異常プロセッサの出力を除去し、正しい出
力結果のみを使用することにより、システムの信頼性を
向上させようとするものである。ここで問題となること
は、いかにして正しい出力結果を摘出するかということ
である。従来、多重処理系においては、複数のプロセッ
サに同一の処理を実行させ、その結果を出力する際に各
プロセッサの出力結果を多数決論理装置(以下、『ボ−
タ−』という)によって比較し、多数プロセッサからの
出力結果の方を正しいと判定していた。この場合、ボ−
タ−の信頼度を上げるため論理回路を構成する際に、ど
のプロセッサからの出力をそのボ−タ−に取り込むか
を、前以って決定しておく必要があり、柔軟性の乏しい
ものとなってしまうという問題があった。また、ボ−タ
−の出力が伝送路を介して他のプロセッサに伝送される
間に、雑音などによって乱され、誤って伝えられる場合
もある得るという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前述のように、多重処
理系を構成する複数のプロセッサは、同一の処理を行っ
ており、各プロセッサの出力結果の多数決論理をとるた
めに、どのプロセッサからの出力を別のプロセッサに入
力するように予め決定しておき、別のプロセッサは自処
理の結果と受け取った他のプロセッサからの結果の一
致、不一致を照合することにより、正常結果であるか、
異常結果であるかを判定していた。このように、一致か
不一致かを照合するのみでは、多重処理系にした意味が
少なく、かつ柔軟性に欠けるという問題がある。本発明
の目的は、上記のような従来の課題を解決し、各処理装
置の処理結果を互いに利用することにより、真値を有す
るメッセージを判定することができる処理システムの異
常検出方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による処理システムの異常検出方法では、複
数の処理装置が、それぞれ同一内容の処理を行って、該
同一内容の処理に係るデータを出力し、 他の処理装置
は、上記複数の処理装置が出力した上記データを取り込
み、取り込まれたデータの中から自己の処理に使用する
データを選択し、使用されないデータを送付した処理装
置に対して、真偽判定不能あるいは偽値のデータを送付
した旨を伝えるメッセージを発信し、 該メッセージを受
けた処理装置は、自己の診断を行い、異常を検知したこ
とに応じて自己の処理を停止することを特徴としてい
る。 【0005】 【作用】本発明においては、多重処理系を構成する各処
理装置相互間でデータのやり取りを行い、各処理装置
は、任意の時点に他の処理装置にその処理装置での処理
結果のデータを送るとともに、他の処理装置からの同じ
ようなデータを選択的に取り込み、少なくとも取り込ま
れたデータの一部を選択して、選択されたデータから所
定の判定基準に基づいて、処理に使用するデータを独自
に判定し、それに基づいて処理を実行する。すなわち、
各処理装置は、それぞれ異なる処理を行っているが、他
の処理装置から非同期的に送られて来るデータを選択的
に取り込んで、取り込まれた多数のデータの中から一部
を選択し、選択されたデータからさらに処理に使用でき
るデータのみを判定することにより、それぞれの処理装
置で非同期に処理された他の処理装置からの処理結果を
受け取り、その処理結果から処理に使用できるデータを
判定して、それを処理に使用する。本発明の異常検出方
法では、使用されないデータを送付した処理装置に対し
て、真偽判定不能または偽値のデータを送付した旨を伝
えるメッセージを、他の処理装置から発信して、そのメ
ッセージを受けた処理装置が自己の診断を行い、異常を
検知したことに応じて自己の処理を停止する。 すなわ
ち、本発明では、従来のように、多重処理系における各
プロセッサの送出するそれぞれの処理実行結果からボー
ターによる真値を選ぶことなく、上記処理実行結果はそ
のまま伝送ネットワーク上に送出して、受信側のプロセ
ッサにおいて、上記処理実行結果の一部を取り込み、各
受信側のプロセッサの内部でそれぞれ多数決論理により
真値を選び出すようにしている。 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、多重処理系のシステム全体の構成を
示すものである。本実施例のシステムは、伝送ネットワ
−ク1、プロセッサ2〜5、および各プロセッサに接続
された端末装置200〜500から成る。また、各プロ
セッサは伝送ネットワ−ク1から得たメッセ−ジから真
値を選び出すためのボ−タ−20〜50をそれぞれの内
部に有している。そして、各プロセッサ2〜5は、それ
ぞれの端末装置200〜500または伝送ネットワ−ク
1から収集したデ−タをもとに該当する処理を実行す
る。 【0007】伝送ネットワ−ク1上に送出されるメッセ
−ジは、図2に示すようなフォ−マットを有する。本メ
ッセ−ジ・フォ−マット6は、デ−タの先頭を示すフラ
グ(F)61、デ−タの内容を示す内容コ−ド(FC)
62、送出するプロセッサのアドレス(SA)63、制
御コ−ド(CC)64、デ−タ65、フレ−ムチェック
・シ−ケンス(FCS)66およびデ−タの後尾を示す
フラグ(F)67から成っており、受信側プロセッサを
示すアドレスは付されていない点がその特徴である。な
お、前記内容コ−ド(FC)は1つの処理に対応してお
り、同一の内容コ−ドのメッセ−ジは(それが異なるプ
ロセッサから送出されたものであっても)、同一の処理
実行結果とみなされる。端末装置から取り込んだデ−タ
に対してプロセッサ内のどのプログラムが起動されるか
は、前以って決められている。例えば、端末装置200
内の機器2001に対してはプロセッサ2内のプログラ
ムP2001が起動される。プログラムP20 01の実行結果の
デ−タを伝送ネットワ−ク1に送出する際には、前記メ
ッセ−ジ・フォ−マット6の形を持つ。このデ−タの内
容コ−ド(FC)62は、そのデ−タを出力したプログ
ラムP2001に対応して一意的に決められている。伝送ネ
ットワ−ク1からのメッセ−ジ6の受信、および伝送ネ
ットワ−ク1へのメッセ−ジ6の送信について、以下に
説明する。 【0008】図3は、プロセッサ2の詳細を示すブロッ
ク図である。処理演算装置21には、内容コ−ド表28
が格納されたROMが設けられる。内容コ−ド表28に
は、図4に示すように、処理演算装置21が必要とする
内容コ−ド(FCi)2801、2802と、その内容
コ−ドに対応して起動すべきプログラム名(Pi)28
11、2812が書き込まれている。伝送ネットワ−ク
1上にメッセ−ジ6が流されると、前記プロセッサ2内
へはインタ−フェイス22を介して、フラグ61、6
7、フレ−ムチェック・シ−ケンス66、制御コ−ド6
4を消去したものが、受信バッファ24の空エリア24
1に取り込まれる。処理演算装置21は、受信バッファ
24に取り込まれた前記メッセ−ジ6の内容コ−ド62
が前記内容コ−ド表28に書き込まれていないものであ
るときには、そのメッセ−ジを不要のものとして消去す
る。一方、前記内容コ−ド62が内容コ−ド表28に書
き込まれているもの(例えば、2801,2802)で
あるときには、そのメッセ−ジ6に付された内容コ−ド
62をボ−タ−20の内容コ−ド記憶部201(図5参
照)に格納し、その内容コ−ド(PCi)に対応するタ
イマ−(T1FCi)26をセットする。 【0009】以後、プロセッサ2が同一の内容コ−ドを
持つメッセ−ジを受信したときには、上と同様にして、
そのメッセ−ジを受信バッファ24の空エリア242、
243、・・・・・に順次格納する。そして、同時に処
理演算装置21は、上と同様にしてボ−タ−20に前記
内容コ−ドを有するメッセ−ジを受信した旨を伝達す
る。ボ−タ−20は前記内容コ−ドを有するメッセ−ジ
を既に受信していることをその内容コ−ド記憶部201
に記憶しているので、前記タイマ−26が再びセットさ
れることはない。このようにして、プロセッサ2は同一
の内容コ−ド(例えば、FC1)を有するデ−タを次々
に受信し、受信バッファ241、242、・・・に格納
していく。ここで、タイマ−(T1FC1)26が一定値
に達すると、処理演算装置21に割り込みをかける。こ
れにより、処理演算装置21は前記内容コ−ド(F
C1)に対するタイマ−(T1FC1)26をリセットし
た後、受信バッファ24内で前記内容コ−ド(FCi)
を有するデ−タのうち、同一の値を持つデ−タ数を計数
する。例えば、C1の値を持つデ−タ数がn1,C2(C1
≠C2)の値を持つデ−タ数がn2とすると、処理演算装
置21はボ−タ−20の多数決論理アルゴリズム部20
2(図5参照)を起動させる。多数決論理アルゴリズム
は、(C1,n1),(C2,n2)より、 n1>n2 であれば、C1を真値と判別し、また n1=n2 であれば、真値判別不能とする。これらの判定を行った
後、処理演算装置21は、ボ−タ−20の内容コ−ド記
憶部201の該当内容コ−ド(この場合FC1)を消去
する。更に、真値C1が決定された場合には、受信バッ
ファ24中のC1が決定された場合には、受信バッファ
24中のC1の値を持つエリアのうち、1つの残して他
の消去し、かつ、そのエリアの多数決判定フラグMを
‘0’から‘1’にし、同時にC2の値を持つエリアの
多数決判定フラグMを‘0’から‘3’に設定する(図
6参照)。また、真値判別不能の場合には、C1および
C2の値を持つバッファ24のエリアの多数決判定フラ
グMを‘0’から‘2’に設定する。以後、処理演算装
置21は、多数決判定フラグMが‘0’のものは判定前
として使用せず、多数決判定フラグMが‘1’のものの
みを処理に利用する。また、多数決判定フラグMが
‘2’,‘3’のものについては、その旨を伝送ネット
ワ−ク1を通じて報知する。この場合のメッセ−ジ・フ
ォ−マット6は、真値判定不能コ−ド(FCp)または
偽値判定コ−ド(FCF)を付し、かつ受信バッファ2
4内の前記デ−タの内容コ−ド(FC)およびそのデ−
タの発信源アドレス(SA)とをデ−タ部65に設定し
た上で、この判定を行ったプロセッサのアドレスを63
に付したものとする。 【0010】上記真値判定不能、または偽値判定を報知
するメッセ−ジを受信したプロセッサ(例えばプロセッ
サ2)は、そのメッセ−ジのデ−タ部65に自アドレス
が記入されている場合には、自プロセッサ内の異常の可
能性があるものとして、その処理演算装置21が診断ル
−チン27を起動させる。この診断ル−チン27により
異常が検知できれば、そのプロセッサは端末200より
異常の警報を発し処理を停止させる。本発明は、上記実
施例に限られるものではなく、その技術思想の範囲内に
おいて、広く応用することが可能であることは勿論であ
る。 【0011】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
他の処理装置で複数の処理装置が出力したデータを取り
込み、取り込まれたデータの中から自己の処理に使用す
るデータを選択し、使用されないデータを送付した処理
装置に対して、真偽判定不能あるいは偽値のデータを送
付した旨を伝えるメッセージを発信し、該メッセージを
受けた処理装置は、自己の診断を行い、異常を検知した
ことに応じて自己の処理を停止するようにしたので、多
重処理系において各処理装置は他の処理装置の処理結果
を互いに利用できるとともに、多重処理系における異常
の検出を行うことができ、多数決を行う対象のデータ、
処理装置を柔軟に選ぶことができ、伝送中の雑音の影響
を受けることもなく、極めて柔軟性に富む多重処理系を
実現できる。 【0012】
出方法に関し、特に多重処理系の各処理装置において、
他の処理装置からのデータの一部を選択して、他の処理
に使用する場合における異常検出方法に関する。 【0002】 【従来の技術】多重処理系は、複数のプロセッサに同一
の処理を実行させ、各プロセッサの出力結果を比較する
ことにより、異常プロセッサの出力を除去し、正しい出
力結果のみを使用することにより、システムの信頼性を
向上させようとするものである。ここで問題となること
は、いかにして正しい出力結果を摘出するかということ
である。従来、多重処理系においては、複数のプロセッ
サに同一の処理を実行させ、その結果を出力する際に各
プロセッサの出力結果を多数決論理装置(以下、『ボ−
タ−』という)によって比較し、多数プロセッサからの
出力結果の方を正しいと判定していた。この場合、ボ−
タ−の信頼度を上げるため論理回路を構成する際に、ど
のプロセッサからの出力をそのボ−タ−に取り込むか
を、前以って決定しておく必要があり、柔軟性の乏しい
ものとなってしまうという問題があった。また、ボ−タ
−の出力が伝送路を介して他のプロセッサに伝送される
間に、雑音などによって乱され、誤って伝えられる場合
もある得るという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前述のように、多重処
理系を構成する複数のプロセッサは、同一の処理を行っ
ており、各プロセッサの出力結果の多数決論理をとるた
めに、どのプロセッサからの出力を別のプロセッサに入
力するように予め決定しておき、別のプロセッサは自処
理の結果と受け取った他のプロセッサからの結果の一
致、不一致を照合することにより、正常結果であるか、
異常結果であるかを判定していた。このように、一致か
不一致かを照合するのみでは、多重処理系にした意味が
少なく、かつ柔軟性に欠けるという問題がある。本発明
の目的は、上記のような従来の課題を解決し、各処理装
置の処理結果を互いに利用することにより、真値を有す
るメッセージを判定することができる処理システムの異
常検出方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による処理システムの異常検出方法では、複
数の処理装置が、それぞれ同一内容の処理を行って、該
同一内容の処理に係るデータを出力し、 他の処理装置
は、上記複数の処理装置が出力した上記データを取り込
み、取り込まれたデータの中から自己の処理に使用する
データを選択し、使用されないデータを送付した処理装
置に対して、真偽判定不能あるいは偽値のデータを送付
した旨を伝えるメッセージを発信し、 該メッセージを受
けた処理装置は、自己の診断を行い、異常を検知したこ
とに応じて自己の処理を停止することを特徴としてい
る。 【0005】 【作用】本発明においては、多重処理系を構成する各処
理装置相互間でデータのやり取りを行い、各処理装置
は、任意の時点に他の処理装置にその処理装置での処理
結果のデータを送るとともに、他の処理装置からの同じ
ようなデータを選択的に取り込み、少なくとも取り込ま
れたデータの一部を選択して、選択されたデータから所
定の判定基準に基づいて、処理に使用するデータを独自
に判定し、それに基づいて処理を実行する。すなわち、
各処理装置は、それぞれ異なる処理を行っているが、他
の処理装置から非同期的に送られて来るデータを選択的
に取り込んで、取り込まれた多数のデータの中から一部
を選択し、選択されたデータからさらに処理に使用でき
るデータのみを判定することにより、それぞれの処理装
置で非同期に処理された他の処理装置からの処理結果を
受け取り、その処理結果から処理に使用できるデータを
判定して、それを処理に使用する。本発明の異常検出方
法では、使用されないデータを送付した処理装置に対し
て、真偽判定不能または偽値のデータを送付した旨を伝
えるメッセージを、他の処理装置から発信して、そのメ
ッセージを受けた処理装置が自己の診断を行い、異常を
検知したことに応じて自己の処理を停止する。 すなわ
ち、本発明では、従来のように、多重処理系における各
プロセッサの送出するそれぞれの処理実行結果からボー
ターによる真値を選ぶことなく、上記処理実行結果はそ
のまま伝送ネットワーク上に送出して、受信側のプロセ
ッサにおいて、上記処理実行結果の一部を取り込み、各
受信側のプロセッサの内部でそれぞれ多数決論理により
真値を選び出すようにしている。 【0006】 【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、多重処理系のシステム全体の構成を
示すものである。本実施例のシステムは、伝送ネットワ
−ク1、プロセッサ2〜5、および各プロセッサに接続
された端末装置200〜500から成る。また、各プロ
セッサは伝送ネットワ−ク1から得たメッセ−ジから真
値を選び出すためのボ−タ−20〜50をそれぞれの内
部に有している。そして、各プロセッサ2〜5は、それ
ぞれの端末装置200〜500または伝送ネットワ−ク
1から収集したデ−タをもとに該当する処理を実行す
る。 【0007】伝送ネットワ−ク1上に送出されるメッセ
−ジは、図2に示すようなフォ−マットを有する。本メ
ッセ−ジ・フォ−マット6は、デ−タの先頭を示すフラ
グ(F)61、デ−タの内容を示す内容コ−ド(FC)
62、送出するプロセッサのアドレス(SA)63、制
御コ−ド(CC)64、デ−タ65、フレ−ムチェック
・シ−ケンス(FCS)66およびデ−タの後尾を示す
フラグ(F)67から成っており、受信側プロセッサを
示すアドレスは付されていない点がその特徴である。な
お、前記内容コ−ド(FC)は1つの処理に対応してお
り、同一の内容コ−ドのメッセ−ジは(それが異なるプ
ロセッサから送出されたものであっても)、同一の処理
実行結果とみなされる。端末装置から取り込んだデ−タ
に対してプロセッサ内のどのプログラムが起動されるか
は、前以って決められている。例えば、端末装置200
内の機器2001に対してはプロセッサ2内のプログラ
ムP2001が起動される。プログラムP20 01の実行結果の
デ−タを伝送ネットワ−ク1に送出する際には、前記メ
ッセ−ジ・フォ−マット6の形を持つ。このデ−タの内
容コ−ド(FC)62は、そのデ−タを出力したプログ
ラムP2001に対応して一意的に決められている。伝送ネ
ットワ−ク1からのメッセ−ジ6の受信、および伝送ネ
ットワ−ク1へのメッセ−ジ6の送信について、以下に
説明する。 【0008】図3は、プロセッサ2の詳細を示すブロッ
ク図である。処理演算装置21には、内容コ−ド表28
が格納されたROMが設けられる。内容コ−ド表28に
は、図4に示すように、処理演算装置21が必要とする
内容コ−ド(FCi)2801、2802と、その内容
コ−ドに対応して起動すべきプログラム名(Pi)28
11、2812が書き込まれている。伝送ネットワ−ク
1上にメッセ−ジ6が流されると、前記プロセッサ2内
へはインタ−フェイス22を介して、フラグ61、6
7、フレ−ムチェック・シ−ケンス66、制御コ−ド6
4を消去したものが、受信バッファ24の空エリア24
1に取り込まれる。処理演算装置21は、受信バッファ
24に取り込まれた前記メッセ−ジ6の内容コ−ド62
が前記内容コ−ド表28に書き込まれていないものであ
るときには、そのメッセ−ジを不要のものとして消去す
る。一方、前記内容コ−ド62が内容コ−ド表28に書
き込まれているもの(例えば、2801,2802)で
あるときには、そのメッセ−ジ6に付された内容コ−ド
62をボ−タ−20の内容コ−ド記憶部201(図5参
照)に格納し、その内容コ−ド(PCi)に対応するタ
イマ−(T1FCi)26をセットする。 【0009】以後、プロセッサ2が同一の内容コ−ドを
持つメッセ−ジを受信したときには、上と同様にして、
そのメッセ−ジを受信バッファ24の空エリア242、
243、・・・・・に順次格納する。そして、同時に処
理演算装置21は、上と同様にしてボ−タ−20に前記
内容コ−ドを有するメッセ−ジを受信した旨を伝達す
る。ボ−タ−20は前記内容コ−ドを有するメッセ−ジ
を既に受信していることをその内容コ−ド記憶部201
に記憶しているので、前記タイマ−26が再びセットさ
れることはない。このようにして、プロセッサ2は同一
の内容コ−ド(例えば、FC1)を有するデ−タを次々
に受信し、受信バッファ241、242、・・・に格納
していく。ここで、タイマ−(T1FC1)26が一定値
に達すると、処理演算装置21に割り込みをかける。こ
れにより、処理演算装置21は前記内容コ−ド(F
C1)に対するタイマ−(T1FC1)26をリセットし
た後、受信バッファ24内で前記内容コ−ド(FCi)
を有するデ−タのうち、同一の値を持つデ−タ数を計数
する。例えば、C1の値を持つデ−タ数がn1,C2(C1
≠C2)の値を持つデ−タ数がn2とすると、処理演算装
置21はボ−タ−20の多数決論理アルゴリズム部20
2(図5参照)を起動させる。多数決論理アルゴリズム
は、(C1,n1),(C2,n2)より、 n1>n2 であれば、C1を真値と判別し、また n1=n2 であれば、真値判別不能とする。これらの判定を行った
後、処理演算装置21は、ボ−タ−20の内容コ−ド記
憶部201の該当内容コ−ド(この場合FC1)を消去
する。更に、真値C1が決定された場合には、受信バッ
ファ24中のC1が決定された場合には、受信バッファ
24中のC1の値を持つエリアのうち、1つの残して他
の消去し、かつ、そのエリアの多数決判定フラグMを
‘0’から‘1’にし、同時にC2の値を持つエリアの
多数決判定フラグMを‘0’から‘3’に設定する(図
6参照)。また、真値判別不能の場合には、C1および
C2の値を持つバッファ24のエリアの多数決判定フラ
グMを‘0’から‘2’に設定する。以後、処理演算装
置21は、多数決判定フラグMが‘0’のものは判定前
として使用せず、多数決判定フラグMが‘1’のものの
みを処理に利用する。また、多数決判定フラグMが
‘2’,‘3’のものについては、その旨を伝送ネット
ワ−ク1を通じて報知する。この場合のメッセ−ジ・フ
ォ−マット6は、真値判定不能コ−ド(FCp)または
偽値判定コ−ド(FCF)を付し、かつ受信バッファ2
4内の前記デ−タの内容コ−ド(FC)およびそのデ−
タの発信源アドレス(SA)とをデ−タ部65に設定し
た上で、この判定を行ったプロセッサのアドレスを63
に付したものとする。 【0010】上記真値判定不能、または偽値判定を報知
するメッセ−ジを受信したプロセッサ(例えばプロセッ
サ2)は、そのメッセ−ジのデ−タ部65に自アドレス
が記入されている場合には、自プロセッサ内の異常の可
能性があるものとして、その処理演算装置21が診断ル
−チン27を起動させる。この診断ル−チン27により
異常が検知できれば、そのプロセッサは端末200より
異常の警報を発し処理を停止させる。本発明は、上記実
施例に限られるものではなく、その技術思想の範囲内に
おいて、広く応用することが可能であることは勿論であ
る。 【0011】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
他の処理装置で複数の処理装置が出力したデータを取り
込み、取り込まれたデータの中から自己の処理に使用す
るデータを選択し、使用されないデータを送付した処理
装置に対して、真偽判定不能あるいは偽値のデータを送
付した旨を伝えるメッセージを発信し、該メッセージを
受けた処理装置は、自己の診断を行い、異常を検知した
ことに応じて自己の処理を停止するようにしたので、多
重処理系において各処理装置は他の処理装置の処理結果
を互いに利用できるとともに、多重処理系における異常
の検出を行うことができ、多数決を行う対象のデータ、
処理装置を柔軟に選ぶことができ、伝送中の雑音の影響
を受けることもなく、極めて柔軟性に富む多重処理系を
実現できる。 【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す多重処理系のシステム
全体構成図である。 【図2】本発明において用いられるメッセ−ジ・フォ−
マットを示す図である。 【図3】本発明における各処理単位内のブロック図であ
る。 【図4】図3における処理単位内の内部コ−ド表を示す
図である。 【図5】図3における処理単位内の内部コ−ド記憶部を
示す図である。 【図6】図3における処理単位内の受信バッファの内容
を示す図である。 【符号の説明】 1 伝送ネットワ−ク、 2〜5 プロセッサ、 6 メッセ−ジ・フォ−マット 20〜50 ボ−タ− 21 処理演算装置 24 受信バッファ 25 送信バッファ 26 タイマ− 27 診断ル−チン 28 内容コ−ド表 200〜500 端末
全体構成図である。 【図2】本発明において用いられるメッセ−ジ・フォ−
マットを示す図である。 【図3】本発明における各処理単位内のブロック図であ
る。 【図4】図3における処理単位内の内部コ−ド表を示す
図である。 【図5】図3における処理単位内の内部コ−ド記憶部を
示す図である。 【図6】図3における処理単位内の受信バッファの内容
を示す図である。 【符号の説明】 1 伝送ネットワ−ク、 2〜5 プロセッサ、 6 メッセ−ジ・フォ−マット 20〜50 ボ−タ− 21 処理演算装置 24 受信バッファ 25 送信バッファ 26 タイマ− 27 診断ル−チン 28 内容コ−ド表 200〜500 端末
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 宮本 捷二
神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地
株式会社日立製作所システム開発研究所
内
(72)発明者 井原 広一
神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地
株式会社日立製作所システム開発研究所
内
(56)参考文献 特開 昭51−81537(JP,A)
特開 昭54−140439(JP,A)
特開 昭55−18729(JP,A)
特開 昭48−61886(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.複数の処理装置でデータのやり取りを行う処理シス
テムにおいて、 複数の処理装置は、それぞれ同一内容の処理を行って、
該同一内容の処理に係るデータを出力し、 他の処理装置は、上記複数の処理装置が出力した上記デ
ータを取り込み、取り込まれたデータの中から、所定の
判断基準に基づいて判定された,自己の処理に使用する
データを選択し、使用されないデータを送付した処理装
置に対して、判定後のもので、かつ真偽判定不能あるい
は偽値のデータを送付した旨を伝えるメッセージを発信
し、 該メッセージを受けた処理装置は、自己の診断を行い、
異常を検知したことに応じて自己の処理を停止すること
を特徴とする処理システムの異常検出方法。 2.複数の処理装置で伝送媒体を介してデータのやり取
りを行う処理システムにおいて、 各処理装置は、自己の種々の処理の実行結果に関するデ
ータを当該データの内容に対応して定められる内容コー
ドを付して上記伝送媒体に送信し、 他の処理装置は、種々の処理の実行結果に関するデータ
を上記伝送媒体から上記内容コードに基づいて選択的に
取り込み、取り込まれたデータから同一内容コードが付
されたデータを選択し、選択されたデータから所定の判
断基準に基づいて処理に使用するデータを判定し、使用
されないデータを送付した処理装置に対して、判定後の
もので、かつ真偽判定不能あるいは偽値のデータを送付
した旨を伝えるメッセージを上記伝送媒体に発信し、 該メッセージを受けた処理装置は、自己の診断を行い、
異常を検知したことに応じて自己の処理を停止すること
を特徴とする処理システムの異常検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3075959A JP2677313B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 処理システムの異常検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3075959A JP2677313B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 処理システムの異常検出方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60084316A Division JPH0619724B2 (ja) | 1985-04-19 | 1985-04-19 | データ処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04218862A JPH04218862A (ja) | 1992-08-10 |
JP2677313B2 true JP2677313B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=13591273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3075959A Expired - Lifetime JP2677313B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 処理システムの異常検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2677313B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS615177B2 (ja) * | 1975-01-16 | 1986-02-17 | Hitachi Ltd | |
JPS54140439A (en) * | 1978-04-24 | 1979-10-31 | Toshiba Corp | Composite computer device |
JPS5931738B2 (ja) * | 1978-07-26 | 1984-08-03 | 株式会社日立製作所 | 計算機システムの並列三重系構成方法 |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP3075959A patent/JP2677313B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04218862A (ja) | 1992-08-10 |
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