JP2677080B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、独立してシフト可能な
第1、第2変速機部を備えた自動変速機の変速制御装置
に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、独立してシフト可能な第1、第2
変速機部を備えた自動変速機が知られている。このよう
な自動変速機においては、第1変速機部のハイギヤシフ
トを係合によって達成すると共に、第2変速機部のロー
ギヤシフトを解放によって達成し、全体としてアップシ
フトするような変速を実行することがある。
【0003】この場合、それぞれの変速機部のシフト指
令を同時に出すと、係合は解放よりも時間がかかるた
め、まず第2変速機部のローギヤシフトが開始されてし
まう。これは、自動変速機全体としてアップシフトしよ
うとしているにも拘らず、その逆方向のローギヤシフト
から変速が開始されることを意味し、非常に違和感の強
い変速となる。
【0004】従って、従来このような不具合を解消する
ために、係合する側の第1変速機部の実際のハイギヤシ
フトの開始を検出し、この検出があった後に解放する側
の第2変速機部のシフト指令を出す技術が提案されてい
る(例えば特開昭61−99745)。
【0005】この場合、第2変速機部はハイギヤシフト
が検出されるまでの間、初期作用油圧を維持して待機す
るのがよいと考えられる(特願平3−126792:未
公知)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合、この初期作用油圧は、運転状態(例えばスロットル
開度、車速等)に応じて決定されることになるが、経時
変化やばらつき等によってこの決定値が最適値からずれ
てくると、第2変速機部が早期に解放してエンジンの噴
き上りが発生したり、自動変速機の入力軸回転速度の変
化が適正値よりも大きくなって変速特性が悪化したりす
る恐れがある。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、このような自動変速機の特に第2変速
機部の摩擦係合装置の解放について、その油圧の制御を
適正に規定し、もってこの種の変速を小さな変速ショッ
クで円滑に実行することができるようにし、上記課題を
解決せんとしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその要
旨を示すように、独立してシフト可能な第1、第2変速
機部を直列に備え、第1変速機部を摩擦係合装置の係合
によってハイギヤシフトすると共に、第2変速機部を摩
擦係合装置の解放によってローギヤシフトし、全体とし
てアップシフトする自動変速機の変速制御装置におい
て、前記アップシフトの発生を判断する手段と、該アッ
プシフトの発生が判断されたときに、前記第1変速機部
のハイギヤシフトを指令する手段と、前記第2変速機部
の摩擦係合装置の作用油圧をローギヤシフトが開始しな
い初期作用油圧に維持する手段と、第1変速機部のハイ
ギヤシフトの実際の開始を検出する手段と、該開始の検
出と共に前記第2変速機部の摩擦係合装置の作用油圧
を、前記初期作用油圧から低下させてゆく手段と、該低
下により第2変速機部のローギヤシフトが生じたか否か
を検出する手段と、該ローギヤシフトが生じたときの作
用油圧を検出する手段と、該ローギヤシフトが生じたと
きの作用油圧を次回の前記第2変速機部の摩擦係合装置
の初期作用油圧の設定に反映させる手段と、を備えたこ
とにより、上記課題を解決したものである。
【0009】
【作用】本発明においては、まず第1変速機部のハイギ
ヤシフト指令を出すと共に第2変速機部は初期作用油圧
にまで減圧して待機し、これによりハイギヤシフトが開
始されると共に第2変速機部の摩擦係合装置の作用油圧
を(その間維持していた)初期作用油圧から低下させて
いくようにしている。
【0010】この場合に、本発明ではこの低下によって
第2変速機部のローギヤシフトが実際に開始したか否か
を検出し、このローギヤシフトが開始したときの作用油
圧を検出して、当該作用油圧を次回の摩擦係合装置の初
期作用油圧の設定に反映させるようにしている。
【0011】第2変速機部のローギヤシフトは、エンジ
ン及び第1変速機部のハイギヤシフト進行による入力軸
回転(後述する実施例ではクラッチC0 の回転)の引上
力より当該解放される摩擦係合装置(後述する実施例の
ブレーキB0 )の係合力が小さくなった時に開始され
る。
【0012】従って、第2変速機部の摩擦係合装置の初
期作用油圧として、前回の変速で第2変速機がローギヤ
シフトを実際に開始した油圧レベルを設定しておくと、
前回の変速で第2変速機部がローギヤシフトを開始した
タイミングより前では第1変速機部による引上力が小さ
いからローギヤシフトは開始しないことになる。これは
エンジンの噴き上りが発生しないことを意味する。
【0013】逆に、前回の変速で第2変速機部がローギ
ヤシフトを開始したタイミングより後では第1変速機部
による引上力が大きいことから直ちにローギヤシフトが
開始されることになる。
【0014】この場合、エンジントルク、第1変速機部
のハイギヤシフト進行による入力軸回転の引上力、当該
摩擦係合装置(ブレーキB0 )の係合力のバランスは、
第2変速機部がローギヤシフトを開始するかしないかの
ぎりぎりの状態であるため、第2変速機部のローギヤシ
フトは穏やかに進行し、滑らかな変速特性が得られる。
【0015】このように、第2変速機部の摩擦係合装置
の初期作用油圧として、前回の変速で第2変速機部がロ
ーギヤシフトを実際に開始したレベルを設定するという
ことは、該第2変速機部がローギヤシフトを開始するの
に丁度良いレベルを設定することを意味する。
【0016】従って、初期作用油圧を結果として下げる
学習(設定)が実行されたとしても、それは単なる低下
方向の学習と異なってその油圧値には根拠があり、早期
解放が生じてしまう恐れはほとんどない。
【0017】なお、実際には、この初期作用油圧をコン
ピュータで認識することは困難なため、ある変速におい
てどの程度の作用油圧レベルで第2変速機部がローギヤ
シフトを開始したかは、該第2変速機部のソレノイドに
送っているデューティ比の値として知ることになる。
【0018】一般に(逆の特性の場合もあるが)デュー
ティ比を上げると初期作用油圧は低下する。過渡状態で
は作用油圧はデューティ比に対して遅れを持って追従
し、その遅れは「無駄時間+1次遅れ」で近似できるた
め、ローギヤシフトが開始されたときの「デューティ
比」を確認すれば実質的に油圧を検出したと同じことに
なる。
【0019】なお、この際、現実にはエンジントルク、
各摩擦係合装置の摩擦係数、油圧等様々なばらつきが存
在し、又デューティ比の値による油圧応答の計算精度に
も限界があるため、初期作用油圧としては第2変速機部
がローギヤシフトを開始したときのデューティ比よりも
若干低めの値(油圧としては高めの値)に設定し、いく
らか余裕を見込んだ上でこれを初期作用油圧に設定し、
ここから低下させていくような制御を行うとよい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0021】第2図にこの実施例が適用される車両用自
動変速機の全体概要を示す。
【0022】この自動変速機は、そのトランスミッショ
ン部としてトルクコンバータ20と、第2変速機部40
と、前進3段、後進1段の第1変速機部60とを備え
る。
【0023】前記トルクコンバータ20は、ポンプ2
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備える。ポンプ21は、エンジン1のクラ
ンク軸10と連結され、タービン22は第2変速機部4
0における遊星歯車装置のキャリア41に連結されてい
る。
【0024】前記第2変速機部40においては、このキ
ャリア41によって回転可能に支持されたプラネタリピ
ニオン42がサンギヤ43及びリングギヤ44と噛合し
ている。又、サンギヤ43とキャリア41との間には、
クラッチC0 及び一方向クラッチF0 が設けられてお
り、サンギヤ43とハウジングHu との間には、ブレー
キB0 が設けられている。
【0025】前記第1変速機部60には、遊星歯車装置
としてフロント側及びリヤ側の2列が備えられている。
この遊星歯車装置は、それぞれ共通のサンギヤ61、リ
ングギヤ62、63、プラネタリピニオン64、65、
及びキャリア66、67からなる。
【0026】第2変速機部40のリングギヤ44は、ク
ラッチC1 を介して前記リングギヤ62に連結されてい
る。又、前記リングギヤ44とサンギヤ61との間には
クラッチC2 が設けられている。更に、前記キャリア6
6は、前記リングギヤ63と連結されており、これらキ
ャリア66及びリングギヤ63は出力軸70と連結され
ている。
【0027】一方、前記キャリア67とハウジングHu
との間にはブレーキB3 及び一方向クラッチF2 が設け
られており、更に、サンギヤ61とハウジングHu との
間には、一方向クラッチF1 を介してブレーキB2 が設
けられ、又、サンギヤ61とハウジングHu との間に
は、ブレーキB1 が設けられている。
【0028】この自動変速機は、上述のごときトランス
ミッション部を備え、エンジン1の負荷状態を反映して
いるスロットル開度を検出するスロットルセンサ10
0、及び車速を検出する車速センサ102等の信号を入
力された中央処理装置(ECU)104によって、予め
設定された変速パターンに従って油圧制御回路106内
の電磁ソレノイドバルブS1 〜S4 、電磁比例弁SLu
、及びSLn が駆動・制御され、図3に示されるよう
な、各クラッチ、ブレーキ等の係合の組み合わせが行な
われて変速制御がなされる。
【0029】図3において、○印は当該クラッチあるい
はブレーキが係合されていることを示し、Х印は当該ブ
レーキが車輪側よりエンジンが駆動されるときにエンジ
ンブレーキを効かせるために係合されることを示してい
る。
【0030】前記電磁ソレノイドバルブS1 、S2 は、
図4に示されるように、第1変速機部60の第1速状態
〜第3速状態の制御を行なう第1、第2シフトバルブの
制御を行い、前記電磁ソレノイドバルブS3 は、第2変
速機部40の高速側及び低速側を切換える第3シフトバ
ルブの制御を行い、前記電磁ソレノイドバルブS4 はト
ルクコンバータ20のロックアップクラッチ24の制御
をそれぞれ行うようになっている。
【0031】又、電磁比例弁SLu は、中央処理装置1
04によって制御された負荷電流の大きさに応じて、図
示せぬB0 コントロールバルブと共にブレーキB0 の過
度的な係合圧(ドレン圧)を調節・制御する。電磁比例
弁SLn は背圧制御が可能なアキュムレータ(図示省
略)と共にブレーキB2 の過渡的な係合圧を調節・制御
できるようになつている。なお、各電磁比例弁SLu 、
SLn の係合圧調整・制御自体のハード構造は従来と同
様であるため説明を省略する。
【0032】前述の図3から明らかなように、この実施
例に係る自動変速機においては、例えば第2速段から第
3速段への変速が第1変速機部60のブレーキB2 の係
合、及び第2変速機部40のブレーキB0 の解放による
同時且つ逆方向シフトによって達成される変速となって
いる。
【0033】従って、同期制御が適正に実行されないと
変速ショックが大きくなる恐れがある。そのため、電磁
比例弁SLu 及びSLn により、第2速段から第3速段
への変速時に、第1変速機部60のブレーキB2 の係合
及び第2変速機部40のブレーキB0 の解放の制御を実
行する。
【0034】なお、図2において符号110はシフトポ
ジションセンサで、運転者によつて操作されるN、D、
R等の位置を検出するもの、112はパターンセレクト
スイッチで、E(経済走行)、P(パワー走行)等を選
択するものであり、又、114はエンジンの冷却水温度
を検出する水温センサを示し、116はフットブレー
キ、118はサイドブレーキの作動を検出するブレーキ
スイッチをそれぞれ示している。
【0035】ここにおいて、この実施例では、図2及び
図4に示されるように、前記中央処理装置104にこれ
らの入力信号の他に、クラッチC2 のドラム回転速度
(第1変速機部60の変速進行状態)Nc2を検出するた
めのC2 センサ120の信号及びクラッチC0 のドラム
回転速度(第2変速機部40の変速進行状態)Nc0を検
出するためのC0 センサ121の信号が併せて入力され
ている。
【0036】図5に上記実施例装置において実行される
制御フローを示す。又、図6にこの制御フローを実行し
たときの変速特性を示す。
【0037】以下この図5、図6を用いて上記実施例装
置の作用を説明する。
【0038】図5の制御フローは、車速及びスロットル
開度に基づいた変速パターンに従って、第2速段から第
3速段へアップシフトすべき旨の判断がなされたときに
実行される。
【0039】まず、ステップ202においてタイマT1
がリセットされる(図6、a )。ステップ204ではこ
のタイマT1 が所定値t1以上となった否かが判定され
る。このタイマT1 は短時間に2以上の変速判断が連続
して発生した場合に、その最後の変速判断に基づいて実
際に実行すべき変速を指令するための、いわゆる多重変
速用の待機タイマである。
【0040】このタイマT1 が経過したと判断されると
(図6、b )、ステップ206に進んで、タイマT2 が
リセットされる。次いでステップ208に進み、第2変
速機部40のブレーキB0 の過渡的な作用油圧(ドレン
圧)を調節・制御するための電磁比例弁SLu のデュー
ティ比を一時的に100%にまで高め、これをステップ
210によって所定時間t2間だけ維持する。その後、ス
テップ212において、該電磁比例弁SLu のデューテ
ィ比を初期作用油圧値に対応する初期デューティ比Dsl
uoに設定する。これによって、ブレーキB0 は初期作用
油圧に維持され、第2変速機部40は変速待機状態とな
る(図6、c )。
【0041】一方、ステップ214では、タイマT3 が
リセットされ、第1変速機部60のブレーキB2 の過渡
的な係合圧を調節・制御するための電磁比例弁SLn の
デューティ比Dsln が一時的に100%に設定される
(図6、c )。この設定は、ステップ218によって所
定時間t3だけ維持され、その後ハイギヤシフトが開始さ
れるようなデューティ比Dslnsに設定される。即ち、こ
こで第1変速機部60のハイギヤシフトが指令される。
【0042】なお、ステップ206〜210、及びステ
ップ214〜218において、それぞれ一時的に電磁比
例弁SLu 及びSLn のデューティ比を100%に維持
するのは、油圧回路中のオイルの状態を安定化させ、次
の指令に応答性良く対応できるようにするためである。
【0043】ステップ222では、第1変速機部60の
ハイギヤシフトが実際に開始されたか否かが判定され
る。この判定は、クラッチC2 の回転速度Nc2及び出力
軸70の回転速度No の回転速度をモニタし、(1)式
が成立するかどうかを確認することによって行う。
【0044】No /ρ1−Nc2≧ΔN1 …(1)
【0045】ここで、ρ1は第1変速機部60のリヤプ
ラネタリの歯数比、ΔN1 は定数である。
【0046】第1変速機部60のハイギヤシフトが実際
に開始されたと判定されると(図6、d )、ステップ2
24に進んで、第2変速機部のブレーキB0 のドレン圧
を制御するための電磁比例弁SLu のデューティ比がD
slusにまでステップアップされ、第2変速機部40の実
質的なローギヤシフト指令が出される。その後は、ステ
ップ226〜230において、実際にローギヤシフトの
開始が判定されるまで電磁比例弁SLu のデューティ比
Dslu がΔDslu ずつスィープアップされ(ステップ2
26)、その間第1変速機部60の単一フィードバック
制御が実行される(ステップ228)。
【0047】なお、ステップ230におけるローギヤシ
フトの開始は、(2)式が成立するか否かを確認するこ
とによって行う。
【0048】 Nc0<ΔN2 …(2)
【0049】ここでΔN2 は定数である。
【0050】この条件式(2)が成立すると、即ち第2
変速機部40のローギヤシフト開始が検出されると(図
6、e )、ステップ232でこのときの電磁比例弁SL
u のデューティ比Dslu から余裕分αを引いた値(Dsl
u −α)が次の変速における初期デューティ比Dsluoと
なるように学習がなされる。
【0051】又、これ以降は、第1変速機部60、及び
第2変速機部40の双方が変速状態にあるため、両者の
同時フィードバック制御が公知の方法で実行され、2つ
のブレーキB0 、B2 の係合圧の調和を取りながら両変
速機部60、40のシフトが進行される(ステップ23
4)。
【0052】ステップ236では、第2変速機部40の
ローギヤシフトの終了予測がなされる。この予測は、I
NT〔Ncoe (k )/{Ncoe (k −1)−Ncoe (k
)}〕<βが成立するか否かを判定することによって
行う。
【0053】ここで、ローギヤシフトの終了が予測され
ると(図6、f )、ステップ238に進んで、当該2−
3アップシフトの所定の終期制御に入り、この終了と共
に全フローを終了する。
【0054】この実施例では、ステップ226及び23
0により、第2変速機部40がローギヤシフトを開始さ
れるまでデューティ比がDslu がΔDslu ずつスィープ
アップされ(係合圧が少しずつ低下され)、ローギヤシ
フトが開始された瞬間におけるデューティ比Dslu (実
際はこれから余裕代α%を引いた値)が次の変速のブレ
ーキB0 の初期作用油圧Dsluoとして学習される(ステ
ップ232)。
【0055】そのため作用の項で説明したように、ロー
ギヤシフト待機中における第1変速機部60のハイギヤ
シフト進行によるクラッチC0 回転の引上力、及びブレ
ーキB0 の係合力のバランスを、第2変速機部40がロ
ーギヤシフトを開始するか否かのぎりぎりの状態とする
ことができるようになる。その結果、初期作用油圧(D
sluo)とローギヤシフトを開始させるときのステップア
ップ油圧(Dslus)とのギャップを非常に小さくするこ
とができるようになり、第2変速機部40のローギヤシ
フトを穏やかに且つ速やかに進行させることができるよ
うになる。
【0056】なお、本発明は、特に第2変速機部の学習
の仕方に着目したものであり、第1変速機部をどのよう
に制御し、又学習するかについては、特に限定するもの
ではない。
【0057】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、特
に第2変速機部の待機中における初期油圧を最適に学習
することができ、第2変速機部のローギヤシフトを滑ら
かに且つ速やかに開始・進行させることができるように
なるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図であ
る。
【図2】図2は、本発明の実施例が適用された車両用自
動変速機の全体スケルトン図である。
【図3】図3は、上記実施例装置の各摩擦係合装置の係
合状態を示す線図である。
【図4】図4は、中央処理装置及び油圧制御装置の入出
力関係を示す線図である。
【図5】図5は、上記実施例装置において実行される制
御フローを示す流れ図である。
【図6】図6は、上記実施例装置で実現される変速特性
を示す線図である。
【符号の説明】
40…第2変速機部、 60…第1変速機部、 104…中央処理装置、 106…油圧制御装置、 B2 …ブレーキ(第1変速機部において係合されるブレ
ーキ)、 B0 …ブレーキ(第2変速機部において解放されるブレ
ーキ)、 SLu …ブレーキB0 の作用油圧(ドレン圧)を調節す
る電磁比例弁、 SLn …ブレーキB2 の作用油圧(係合圧)を調節する
電磁比例弁、 Dslu …電磁比例弁SLu のデューティ比、 Dsln …電磁比例弁SLn のデューティ比。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】独立してシフト可能な第1、第2変速機部
    を直列に備え、第1変速機部を摩擦係合装置の係合によ
    ってハイギヤシフトすると共に、第2変速機部を摩擦係
    合装置の解放によってローギヤシフトし、全体としてア
    ップシフトする自動変速機の変速制御装置において、 前記アップシフトの発生を判断する手段と、 該アップシフトの発生が判断されたときに、前記第1変
    速機部のハイギヤシフトを指令する手段と、 前記第2変速機部の摩擦係合装置の作用油圧をローギヤ
    シフトが開始しない初期作用油圧に維持する手段と、 第1変速機部のハイギヤシフトの実際の開始を検出する
    手段と、 該開始の検出と共に前記第2変速機部の摩擦係合装置の
    作用油圧を、前記初期作用油圧から低下させてゆく手段
    と、 該低下により第2変速機部のローギヤシフトが生じたか
    否かを検出する手段と、該ローギヤシフトが生じたとき
    の作用油圧を検出する手段と、 該ローギヤシフトが生じたときの作用油圧を次回の前記
    第2変速機部の摩擦係合装置の初期作用油圧の設定に反
    映させる手段と、 を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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