JP2676195B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2676195B2
JP2676195B2 JP7315983A JP31598395A JP2676195B2 JP 2676195 B2 JP2676195 B2 JP 2676195B2 JP 7315983 A JP7315983 A JP 7315983A JP 31598395 A JP31598395 A JP 31598395A JP 2676195 B2 JP2676195 B2 JP 2676195B2
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詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示装置を備
えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の回転部材(例えば、回転ド
ラム等)を組合せた可変表示装置は、特開昭57−17
5379号に開示されるように、1つのモータで駆動さ
れる駆動軸に複数の回転部材を滑り摩擦機構を介して軸
支し、個々の回転部材の側面に形成されたラチェット歯
車とそれぞれに対応して設けられるソレノイドとを係脱
させることにより、回転駆動制御・停止制御を行ってい
た。そして、これらの回転部材における識別情報(図柄
ともいう)の組合せの判断は、複数の回転部材を収納す
る収納ボックスの一側サイドに設けられる複数の投光器
から発せられる光を他側サイドに設けられる対応する複
数の受光器で受光し、その受光した受光器の組合せによ
って遊技者に表示される識別情報の組合せを判定してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、識別情報の
組合せとしては、すべての受光器が光を全く受光しない
組合せや、すべての受光器が光を受光する組合せや、任
意の数個の受光器が光を受光する組合せ等、各種の組合
せがあるため、例えば、投光器又は受光器が故障したと
きや、モータが故障したときには、それらの故障を投受
光器で知ることはできず、営業中において、識別情報の
組合せが特定表示態様となっているにも拘らず、大当り
と判定しない等のトラブルが発生する場合があった。本
発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的
とするところは、可変表示装置の故障が生じたときに簡
単且つ迅速に知ることができる弾球遊技機を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、可変表示装置を備えた弾球
遊技機において、前記可変表示装置は、複数の識別情報
が描かれた回転部材と、該回転部材を回転せしめるステ
ッピングモータと、前記回転部材の回転移動を監視し且
つ前記ステッピングモータを駆動するためのステップ信
号数を計数するステップカウンタをリセットするセンサ
と、を含んで構成される一方、前記可変表示装置を駆動
制御する駆動制御手段には、前記ステップ信号が導出さ
れている状態において前記センサからの検出信号が一定
時間以上送られてこないときに異常と判定する異常判定
手段を包含していることを特徴とするものである。
【0005】このように構成された結果、ステップ信号
が導出されてステッピングモータが駆動しているという
前提条件があるにも拘らず、回転部材の回転移動を監視
するセンサからの信号が一定時間ないときには、ステッ
ピングモータに故障が生じたか、あるいはセンサに故障
が生じたかのいずれかであるから、異常を判定して出力
することにより、可変表示装置の故障が簡単且つ迅速に
わかり、遊技者との間でトラブルとなることはない。
【0006】また、異常判定手段出力に基づいて所定の
報知手段を駆動せしめることにより、遊技者にも遊技場
の店員にも知らせることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。
【0008】(1)弾球遊技機全体の構成 まず、図3を参照して、この実施形態が適用される弾球
遊技機の一例としてのパチンコ遊技機について説明す
る。図3は、パチンコ遊技機の正面図である。図におい
て、パチンコ遊技機1の額縁状の前面枠2には、扉保持
枠3が周設され、該扉保持枠3には、ガラス5(図8参
照)を有するガラス扉4及び前面扉6が一側を軸支され
て開閉自在に取り付けられている。ガラス扉4の後方で
あって、前記前面枠2の裏面の遊技盤保持枠27(図4
参照)には、遊技盤12が遊技盤止着部材28によって
着脱自在に設けられている。また、前面扉6の表面に
は、排出された景品玉を貯留し、かつ打玉の発射位置に
一個宛供給する打球供給皿7が固定されている。打球供
給皿7の上流側の内部空間には、遊技に関連する効果音
を発生するスピーカー8が内蔵されている。また、前面
扉6には、後述する可変表示装置60の回転部材として
の回転ドラム76a〜76cの回転を停止させる停止ス
イッチ9が設けられている。
【0009】前記前面枠2の下方部には、打球発射機構
の一部を構成する操作ハンドル10や、前記打球供給皿
7に貯留しきれなかった景品玉を貯留するための余剰玉
受皿11が設けられている。このうち、前記操作ハンド
ル10に対応するように前記前面枠2の裏面には、図4
に示すように打球発射駆動部50が取り付けられてい
る。打球発射駆動部50は、取付基板51に集約して設
けられ、駆動源としての打球モータ52と、該打球モー
タ52の駆動回路を構成する触手検出回路53と、前記
打球モータ52の回転により往復回動して打玉を弾発す
る打球杆54と、該打球杆54の往復回動に連動して上
下動し、図示しない打球供給装置の玉送り部材を動作さ
せる玉送り摺動杆55とから構成されている。
【0010】前記遊技盤12の表面には、発射された打
玉を誘導するための打玉誘導レール13aと、該打玉誘
導レール13aによって誘導された打玉が落下するため
の遊技領域14を区画する遊技領域形成レール13bが
ほぼ円状に植立されている。遊技領域14のほぼ中央に
は、回転部材としての複数の回転ドラム76a〜76c
を有する可変表示装置60が設けられ、該可変表示装置
60の下方に入賞領域112を有する可変入賞球装置1
10が設けられている。入賞領域112は、遊技盤12
の表面に対して下端を軸にして開放自在な開閉板113
によって覆われている。そして、可変入賞球装置110
の開閉板113は、前記可変表示装置60の回転ドラム
76a〜76cの識別情報の組み合せが所定の表示態様
となったときに、特定遊技状態となり、所定期間(例え
ば、20秒経過するまで、あるいは10個の入賞玉が発
生するまで)開放するように設定され、その開放してい
る間遊技領域14を落下する打玉を受止めるようになっ
ている。そして、入賞領域112内に設けられた特定入
賞領域120に入賞すると、再度上記した開放状態を繰
り返し、特定入賞領域120に入賞玉が発生する毎に最
高10回繰り返すことができるようになっている。
【0011】また、可変入賞球装置110の下方には、
前記回転ドラム76a〜76cの回転を許容する特定入
賞口としての始動入賞口15a〜15Cが設けられてい
る。この始動入賞口15a〜15cのうち真ん中に設け
られる始動入賞口15aに打玉が入賞すると、それによ
って払出される景品玉数は、他の入賞領域に打玉が入賞
した際に払出される景品玉数よりも少なくなるように設
定されている。また、始動入賞口15a〜15cには、
始動スイッチ16a〜16cが一体的に設けられ、始動
入賞口15a〜15cに入賞した打玉を検出して後述す
るマイクロコンピュータ130に検出信号を送るように
なっている。
【0012】更に、遊技領域14には、前記可変表示装
置60の左右側方及び下部側方に通常入賞口17a,1
7b、18a,18bが設けられている。また、可変表
示装置60の上部にも通常入賞口62が設けられてい
る。
【0013】なお、上記した各入賞領域のうち、前記始
動入賞口15aだけは、前述したように他の入賞口、あ
るいは入賞領域よりも払出される景品玉数が少なく設定
されているが、これは、以下の理由による。すなわち、
始動入賞口15a〜15cにより多くの打玉を入賞させ
ることにより回転ドラム76a〜76cの回転回数を多
くして、特定遊技状態となる確率を高めるという期待
と、すべての始動入賞口15a〜15cへの入賞による
景品玉数を少なく設定すると、入賞した割合に対して払
出される景品玉数が少なくなるという不満と、を調和さ
せるために設定されたものである。なお、この実施形態
では、始動入賞口15aに打玉が入賞した場合には、7
個の景品玉が払出され、他の入賞領域に打玉が入賞した
場合には、13個の景品玉が払出されるようになってい
る。もちろん、始動入賞口15aに入賞する確率に応じ
てこれらの払出される景品玉数の設定を変えることは差
し支えない。
【0014】また、遊技領域14には、落下する打玉の
流下速度や方向を変化せしめる風車19a,19b,2
0a,20bや多数の障害釘21が設けられるととも
に、前記した特定遊技状態になったときに点灯又は点滅
して遊技者にその旨を報知する遊技効果ランプ22a,
22bが設けられている。この遊技効果ランプ22a,
22bと同じ効果を奏するものとして前記前面枠2の上
部に設けられる枠ランプ23a,23bや、前記風車の
うち上部左右に配置されるランプ付風車19a,19b
がある。なお、これらのランプ類は、特定遊技状態とな
ったときだけでなく、前記回転ドラム76a〜76c等
が回転しているときにも異なる態様で点灯、あるいは点
滅して遊技の雰囲気を盛り上げるようになっている。更
に、遊技領域14の最下方には、上記したいずれの入賞
領域にも入賞しなかった打玉が遊技盤12の後方に導か
れるアウト口24が設けられている。
【0015】次に、図4を参照してパチンコ遊技機1の
背面の構造について説明する。前記遊技盤12の裏面に
は、前記各入賞領域に入賞した入賞玉を左右に振分けな
がら下方に誘導する誘導径路が形成された入賞玉集合カ
バー体25が固定されている。この入賞玉集合カバー体
25のほぼ中央には、前記可変表示装置60の駆動機構
を収納する駆動部収納ボックス74が後方に突出するよ
うに開口が開設され、更に、その下方には、可変入賞球
装置110の開閉板113を開閉駆動するためのソレノ
イド114が固定されている。なお、可変入賞球装置1
10の裏側には、前記特定入賞領域120に打玉が入賞
したことを検出するV入賞玉検出器122や、前記入賞
領域112に入賞した入賞玉を計数するための10カウ
ント検出器123も設けられている。また、前記入賞玉
集合カバー体25の裏面上部には、遊技盤12に設けら
れる前記したスイッチやランプ及び駆動源等から延びる
配線を中継する中継端子基板26が取り付けられてい
る。
【0016】また、パチンコ遊技機1の背面には、機構
板29が開閉自在に取り付けられている。この機構板2
9は、前記遊技盤12に設けられた入賞口からの入賞玉
を処理して、その入賞玉に対応する所定個数の景品玉を
排出するための各種の機構が設けられるものである。し
かして、機構板29には、機構板29を閉じた状態で係
止する固定部材30によって前記遊技盤保持枠27に固
定支持されるようになっている。更に、機構板29のほ
ぼ中央には、窓開口31が開設され、この窓開口31の
下方位置に第1の入賞玉集合樋32aと第2の入賞玉集
合樋32bが形成されている。第1の入賞玉集合樋32
aは、前記した各種の入賞口のうち始動入賞口15aを
除く入賞口に入賞した入賞玉が誘導されるもので、機構
板29の前面側に形成される。また、第2の入賞玉集合
樋32bは、始動入賞口15aだけに対応するもので、
始動入賞口15aに入賞した入賞玉を誘導するものであ
る。なお、第2の入賞玉集合樋32bは、窓開口31の
下縁に沿って機構板29の後面側に形成されるものであ
る。第1の入賞玉集合樋32a及び第2の入賞玉集合樋
32bに誘導された入賞玉は、後述する入賞玉処理機構
46a,46bに導かれるようになっている。
【0017】機構板29の後面側には、パチンコ遊技機
設置台の図示しない補給機構から補給される景品玉を遊
技者に払い出すための各種の機構が設けられている。こ
れらの機構について、以下説明すると、機構板29の上
部には、景品玉タンク33が固定されている。この景品
玉タンク33には、上記した補給機構から多量の景品玉
が補給されるようになっている。
【0018】景品玉タンク33の下方には、景品玉を整
列させるための景品玉誘導樋34が設けられている。こ
の景品玉誘導樋34は、景品玉が3列に整列して自然流
下するように傾斜して取り付けられる。このように景品
玉誘導樋34を景品玉が3列になって流下するように構
成したのは、前記したように遊技盤12に設けられた入
賞口への入賞により2種類の景品玉数を払い出すように
構成したためである。
【0019】景品玉誘導樋34の下流側には、屈曲樋3
5が接続されるように取り付けられている。この屈曲樋
35は、景品玉誘導樋34を流下してきた景品玉の流下
方向を180度転換させるとともに、連続して流下して
いる景品玉の玉圧を弱めるためにある。
【0020】屈曲樋35の下流側には、景品玉払出装置
36a,36bが接続されている。景品玉払出装置36
a,36bは、所定個数の景品玉を受け入れて、その所
定個数の景品玉を入賞玉処理機構46a,46bの動作
に連動して払い出すものである。そして、景品玉払出装
置36a,36bは、前記した異なる景品玉数に対応す
るように前後方向に重複して形成されている。なお、当
然のことながら入賞玉処理機構46a,46bも前後方
向に重複して設けられるが、この入賞玉処理機構46
a,46bは、1つの共通した駆動モータ47によって
駆動される回転カムによりそれぞれの入賞玉集合樋32
a,32bに誘導された入賞玉が押出されることにより
景品玉払出装置36a,36bを動作させるようになっ
ている。
【0021】景品玉払出装置36a,36bから払出さ
れた景品玉は、景品玉放出通路37に排出される。景品
玉放出通路37には、その下端に誘導開口38が開設さ
れ、この誘導開口38が前記打球供給皿7に連通してい
る。また、誘導開口38の一側には、余剰玉通路40と
連絡するための連絡樋39が設けられ、余剰の景品玉を
余剰玉通路40に誘導するようになっている。余剰玉通
路40は、その下端が前面枠2の裏面に取り付けられる
接続樋43に接続され、余剰の景品玉を前記余剰玉受皿
11に誘導するようになっている。
【0022】また、余剰玉通路40の一側側壁には、景
品玉充満検知板41が上端を中心にして揺動自在に設け
られている。しかして、景品玉充満検知板41は、景品
玉によって余剰玉通路40内が満杯になったときに該景
品玉に押圧されて揺動し、前記した図示しない打球供給
装置の玉送り部材の動作を固定して打玉を打球発射位置
に供給しないようしている。また、景品玉充満検知板4
1の対向する位置に充満検知スイッチ42が設けられて
いる。そして、景品玉充満検知板41が揺動されたとき
に充満検出スイッチ42がOFFとなり、入賞玉処理機
構46a,46bの前記駆動モータ47の回転を停止さ
せるようになっている。したがって、充満検知板41が
動作したときには、打球の弾発ができなくなるととも
に、景品玉の払出も行われなくなる。
【0023】更に、機構板29には、前記アウト口24
から排出されるアウト玉を誘導するアウト玉誘導樋44
が取り付けられ、このアウト玉誘導樋44に誘導された
アウト玉がその流下端であるアウト玉放出口45からパ
チンコ遊技機1外に排出されるようになっている。ま
た、機構板29には、可変表示装置60や可変入賞球装
置110を制御するための制御回路基板を収納した制御
基板ボックス48や、パチンコ遊技機1の電源を供給す
るためのターミナルボックス49が取り付けられてい
る。
【0024】(2)可変表示装置 次に、図5ないし図14を参照して可変表示装置60の
構成について説明する。可変表示装置60は、前記遊技
盤12の表面に取り付けられる取付基板61と、遊技盤
12の裏面に取り付けられる駆動機構部分を収納する駆
動部収納ボックス74とに分けられる。そこで、まず遊
技盤12の表面に取り付けられる取付基板61の構成に
ついて主として図5を参照して説明する。なお、他の図
面は、説明に必要な都度引用する。
【0025】取付基板61の上部には、通常入賞口62
が形成され、その通常入賞口62の前面に上部装飾板6
3が取り付けられている。この上部装飾板63の前面に
は、可変入賞球装置110の開閉板113の継続回数を
表示する継続回数表示器64が設けられるとともに、そ
の継続回数表示器64の左右に前記始動入賞口15a〜
15cに入賞した入賞玉数を最高4個まで記憶した旨を
報知する始動入賞記憶表示器65a〜65cが設けられ
ている。また、取付基板61の下方部分には、正方形状
の開口66が開設され、該開口66に透明のレンズカバ
ー67が円弧状に取り付けられている。このレンズカバ
ー67は、回転部材としての回転ドラム76a〜76c
の表面に描かれた図柄が3つ分見えるような大きさに選
ばれるとともに図柄がより大きく見えるようにレンズ状
に形成されている。
【0026】更に、取付基板61には、後方に突出する
ように嵌合筒68a,68bが形成され、この嵌合筒6
8a,68bに後述する駆動部側の枠部材としての駆動
部取付枠部材69の突出ピン71a,71bが嵌入さ
れ、取付基板61と駆動部収納ボックス74との相互の
位置関係を正確に規定している。
【0027】一方、遊技盤12の裏面に取り付けられる
駆動機構部分を収納する駆動部収納ボックス74の構成
について説明すると、駆動部収納ボックス74の前方に
は、枠部材としての駆動部取付枠部材69が固定され
る。この駆動部取付枠部材69は、図8に示すように駆
動部収納ボックス74を前記入賞玉集合カバー体25に
固定するためのものであると共に回転ドラムユニット機
構75a〜75cを駆動部収納ボックス74に収納した
状態で脱落しないように固定するものであり、そのため
の取付穴70a〜70dが穿設されている。また、前方
上部には、前記嵌合筒68a,68bに嵌入される突出
ピン71a,71bが突設されている。更に、その中央
には、回転ドラム76a〜76cが臨む正方形状の開口
部72が開設され、また、後端上下には、後述する回転
ドラムユニット機構75a〜75cを構成するモータ固
定板78a〜78cの前方側上下を係止するためのモー
タ固定板係合溝73a〜73fが形成されている。
【0028】駆動部収納ボックス74は、前方を開放し
た箱状に形成され、その前方上下には、前記駆動部取付
枠部材69と固定するための取付穴90a〜90dが穿
設され、その内部に回転部材としての回転ドラム76a
〜76cが収容されるようになっている。回転ドラム7
6a〜76cは、それぞれ個々に回転ドラムユニット機
構75a〜75cとしてユニット化され、簡単に駆動部
収納ボックス74に収納されるようになっている。すな
わち、図6に示すように回転ドラムユニット機構75a
〜75c(他の2つの回転ドラムユニット機構75b,
75cも全く同じ構成である)は、その外周表面に複数
の識別情報が描かれた回転部材としての回転ドラム76
a〜76cと、該回転ドラム76a〜76cを回転せし
めるモータとしてのステッピングモータ77a〜77c
と、該ステッピングモータ77a〜77cを固定するた
めのモータ固定板78a〜78cとから構成される。
【0029】モータ固定板78a〜78cの前方側上下
には、係合部としての係合突片79a〜79f(79
a,79bは、モータ固定板78aに、79c,79d
は、モータ固定板78bに、79e,79fは、モータ
固定板78cにそれぞれ形成されている。以下、同様に
a〜fは、回転ドラムユニット機構75a,75b,7
5cに形成されている)が突設され、この係合突片79
a〜79f(ただし、79d,79fは図示省略)の前
端縁が前記モータ固定板係合溝73a〜73fと係止さ
れるようになっている。また、係合突片79a〜79f
の後端縁は、駆動部収納ボックス74の前方開口縁上下
に形成された被係合部としてのモータ固定板係合溝91
a〜91f(ただし、91d,91fは図示省略)に係
止されるようになっている。
【0030】また、モータ固定板78a〜78cの後端
には、係合部としての係合部80a〜80fが突設され
ている。この係合部80a〜80fのうち図7に示すよ
うにモータ固定板78aに突設される係合部80bと、
モータ固定板78bに突設される係合部80dと、モー
タ固定板78cに突設される係合部80fとの形状が異
なるように突設され、それぞれの形状に合致するように
駆動部収納ボックス74の後面壁に被係合部としてのモ
ータ固定板係合溝92b,92d,92fが刻設されて
いる。したがって、各モータ固定板78a〜78cを駆
動部収納ボックス74に挿入した際に、係合部80b,
80d,80fとモータ固定板係合溝92b,92d,
92fとが合致しなければ、所定の挿入位置と間違って
回転ドラムユニット機構75a〜75cを挿入したこと
になる。つまり、回転ドラムユニット機構75a〜75
cを所定の正確な位置に組み付けるように係合部80
b,80d,80fとモータ固定板係合溝92b,92
d,92fとが形成されている。なお、図示の実施形態
においては、それぞれのモータ固定板78a〜78cの
上部に突設された係合部80a,80c,80eは、同
じ形状に形成され、これと対応するモータ固定板係合溝
92a,92c,92eも同じ形状に形成されている
が、これも異なる形状に形成しても良い。
【0031】図6に戻って、モータ固定板78a〜78
cには、ステッピングモータ77a〜77cを取り付け
るためのモータ取付穴81a〜81f(ただし、81c
〜81fは図示省略)と、ステッピングモータ77a〜
77cから延びる配線86a〜86c(ただし、86
b,86cは図示省略)を処理固定するための配線固定
部材84a〜84c(ただし、84b,84cは図示省
略)を取り付ける配線固定部材取付穴82a〜82f
(ただし、82c〜82fは図示省略)と、ステッピン
グモータ77a〜77cの一側に突設する軸受部を支持
するための軸受穴83a〜83c(ただし、83b,8
3cは図示省略)とがそれぞれ穿設されている。なお、
配線86a〜86cは、配線固定部材84a〜84cに
よってモータ固定板78a〜78cに形成された切欠部
105a〜105c(ただし、105b,105cは図
示省略)に誘導されてその一側面を処理されるだけであ
るため、図示しないが、配線86a〜86cを切欠部1
05a〜105cに誘導した状態で前後面から粘着シー
ルを貼付して、よりしっかりと処理固定しても良い。な
お、配線86a〜86cの末端には、モータ接続コネク
タ87a〜87c(ただし、87bは図示省略)が取り
付けられ、該コネクタ87a〜87cが後述する中継端
子基板100のモータ接続コネクタ102a〜102c
(ただし、102bは図示省略)に接続される。
【0032】前記ステッピングモータ77a〜77cの
モータ軸85a〜85cの先端には、図9に示すように
回転ドラム76a〜76cが固定されるようになってい
るが、回転ドラム76a〜76cが一側面が開放された
円筒状に形成されているため、モータ軸85a〜85c
に回転ドラム76a〜76cを接続固定したときには、
ステッピングモータ77a〜77cが開放側から円筒状
回転ドラム76a〜76cの空間部に収納されるように
配置されている。また、図9に示すように、円筒状回転
ドラム76a〜76cの他側面側に形成される回転ドラ
ム76a〜76cの中心軸には、その固定をより強固に
するために金属製の取付部材88a〜88cが嵌入さ
れ、前記ステッピングモータ77a〜77cが停止制御
されたときに前記回転ドラム76a〜76cの外周の識
別情報が正確に表示されるように、前記ステッピングモ
ータ77a〜77cのモータ軸85a〜85cと前記回
転ドラム76a〜76cの位置決めが正確に行われてい
る。また、回転ドラム76a〜76cのモータ軸85a
〜85cに接続固定される中心軸が、円筒状回転ドラム
76a〜76cの他側面よりも中央寄りの位置となるよ
うに形成されている。これは、回転ドラム76a〜76
cとモータ軸85a〜85cとの接続部を円筒状の中心
部に設けることにより、高速で回転する円筒状の回転ド
ラム76a〜76cの回転モーメントをより均一にして
回転動作をスムーズに行わせるためである。
【0033】また、このステッピングモータ77a〜7
7cは、その回転数が異なるように設定されている。す
なわち、左側から右側に向うほど、その回転数が小さく
なるように設定され、具体的には、左のステッピングモ
ータ77aが78rpmであり、真ん中のステッピング
モータ77bが62.5rpmであり、右のステッピン
グモータ77cが52rpmである。また、ステッピン
グモータ77a〜77cの回転数を変えるには、それぞ
れのステッピングモータ77a〜77cに送るパルス巾
を異なるようにすればよい。
【0034】また、上記のように構成されるステッピン
グモータ77a〜77cに回転ドラム76a〜76cを
固定した状態では、図5に示すように、回転ドラム76
a〜76cの外周が表示側(前方)の一辺を除いてモー
タ固定板78a〜78cの内側となるようになってい
る。これは、回転ドラムユニット機構75a〜75cを
単体として扱う場合(組み付け時等)に、回転ドラム7
6a〜76cに対して不必要な外力が加わらないように
するためである。
【0035】前記回転ドラム76a〜76cの一側外周
縁の一部には、切欠部89a〜89cが所定の長さをも
って切り欠けられている。この切欠部89a〜89c
は、回転ドラム76a〜76cの外周に描かれた識別情
報を識別するために設けられるもので、後述するホトト
ランジスタ98a〜98cが切欠部89a〜89cを検
出することにより識別情報の種類を検出するようになっ
ている。
【0036】以上、説明したように回転ドラムユニット
機構75a〜75cは、ユニット化して駆動部収納ボッ
クス74に収納し、その後、駆動部取付枠部材69を止
着することにより、駆動部収納ボックス74内に安定的
に固定されるので、組み付け作業が簡単に行えるととも
に、故障時の交換が極めて容易に行える。
【0037】更に、駆動部収納ボックス74の後面側に
は、開口部93a〜93dが開設され、駆動部収納ボッ
クス74の後面に密着して取り付けられる駆動制御基板
96の表面に設けられる抵抗、あるいはコンデンサ等の
電気部品が開口部93a〜93dから前方に突出できる
ようにしている。ただし、開口部93cは、前記回転ド
ラム機構75a〜75cから延びる配線86a〜86c
を後方へ貫通させるためのものである。また、駆動部収
納ボックス74の後面には、図9に示すように通過穴9
4a〜94cが穿設され、この通過穴94a〜94cに
駆動制御基板96に設けられるホトトランジスタ98a
〜98cが臨むようになっている。つまり、駆動制御基
板96には、可変表示部材としての回転ドラム76a〜
76cの可変表示を制御する制御部品のうち、ホトトラ
ンジスタ98a〜98cや抵抗、コンデンサ等の一部の
電気部品を駆動部収納ボックス74に取り付けられる駆
動制御基板95に集約して配置することにより、その一
部の制御部品の故障時には、駆動制御基板96だけを取
り外して故障箇所の発見作業ができるので、その作業を
簡単に行うことができ、また、一部の部品が駆動制御基
板96に設けられることにより、その可変表示装置60
を使用して遊技内容の異なるパチンコ遊技機1を提供す
る場合に、制御基板ボックス4内に収納される新たな制
御回路基板に少なくとも前記一部の電気部品を実装する
必要がなく、その分新たな制御回路基板を簡単且つ安価
に製造することができる。
【0038】また、前記通過穴94a〜94cは、回転
ドラムユニット機構75a〜75cが駆動部収納ボック
ス74に固定されたときに前記回転ドラム76a〜76
cの一側外周縁に形成された切欠部89a〜89cが回
転してくる位置に対応するように穿設されている。そし
て、ホトトランジスタ98a〜98cが切欠部89a〜
89cを検出したときにONとなるように設定され、切
欠部89a〜89c以外の位置のときにはOFFとなる
ように設定されている。なお、切欠部89a〜89c
は、ホトトランジスタ98a〜98cから発せられる光
を吸収するようなものであればよいため、切欠部98a
〜98cに変えて黒いシールを貼付しても良い。
【0039】ホトトランジスタ98a〜98cが設けら
れる駆動制御基板96の下方には、駆動制御基板接続コ
ネクタ99が設けられ、このコネクタ99と次に述べる
中継端子基板100の駆動制御基板接続コネクタ101
a,101bとが配線で接続され、駆動制御基板96に
電源が供給されている。なお、駆動制御基板96は、そ
の一側上下に形成された係合穴部97a,97bを駆動
部収納ボックス74の後面側に突設された取付ボス95
a〜95d(ただし、95dは図示省略)の一部の取付
ボス95a,95dに貫通して支持し、他側をビスで締
着することにより駆動部収納ボックス74の後面に密着
固定されている。
【0040】また、前記取付ボス95a〜95dには、
中継端子基板100が固定されている。この中継端子基
板100は、可変表示装置60全体に設けられる電気的
部品からの配線を中継するもので、前記した駆動制御基
板接続コネクタ101a,101bやモータ接続コネク
タ102a〜102cが設けられるとともに、図8に示
すように外部の電源と接続する中継端子基板接続コネク
タ103が設けられ、該中継端子基板接続コネクタ10
3に外部配線の電源接続コネクタ104が接続されてい
る。
【0041】(3)可変表示装置の動作 上記した構成からなる可変表示装置60の動作について
図10ないし図14を参照して説明すると、可変表示装
置60に設けられるステッピングモータ(SPモータ)
77a〜77c及びホトトランジスタ(センサ)98a
〜98cは、図10に示すように入出力回路(I/O)
134を介してマイクロコンピュータ130に接続され
ている。マイクロコンピュータ130は、制御動作を所
定の手順で実行することのできるMPU131と、MP
U131の動作プログラムデータを格納するROM13
2と、必要なデータの書き込み及び読出しができるRA
M133とを含んでいる。また、マイクロコンピュータ
130には、入出力回路134を介して始動スイッチ1
6a〜16c、停止スイッチ9、可変入賞球装置110
のソレノイド114、及び後述する特定入賞領域120
に設けられるV入賞玉検出器(Vセンサ)122がそれ
ぞれ接続されている。なお、前記停止スイッチ9に変え
て一定時間を計時するタイマーにより停止信号を発する
ようにしてもよい。
【0042】ところで、電源が投入されたときには、可
変表示装置60は、図11に示す動作を行う。すなわ
ち、電源がONされたか否かを判別し(ステップS
1)、ONされたときには、すべてのステッピングモー
タ77a〜77c(以下、SP1〜3モータという)が
駆動開始される(ステップS2,S2′,S2″)。以
下、すべてのSPモータについて同じ処理をするので、
SP1モータについての処理を説明する。
【0043】ステップS2でSP1モータが駆動される
と、マイクロコンピュータ130内に設けられるステッ
プカウンタSC1の値がリセット値であるか否かが判別
される(ステップS3)。ところで、ステッピングモー
タは、図13に示すように4つのステップ信号を繰り返
し送られることにより回転している。すなわち、ステッ
プ1では(1100)の信号、ステップ2では(011
0)の信号、ステップ3では(0011)の信号、ステ
ップ4では(1001)の信号が送られ、しかもこの1
ステップの信号によって3.75度づつ回転するため、
96ステップの信号によってSPモータ1〜3は、1回
転する。したがって、回転ドラム76a〜76cに描か
れた識別情報の数が例えば、12個であるとすると、1
つの識別情報を移動させるのに8ステップの信号が送ら
れる。しかして、ステップカウンタSC1は、4ステッ
プの信号がある毎にステップ1のリセット値を検出す
る。したがって、前記ステップS3におけるリセット値
は、ステッピングモータのステップがステップ1(11
00)の値を示しているか否かで判別される。
【0044】ステップS3でステップカウンタSC1が
リセット値を検出したときには、センサ1(ホトトラン
ジスタ98a)がONか否かが判別される(ステップS
4)。これは、センサ1が切欠部89aを検出したとき
にONと判別される。そして、一定時間Tが経過しても
(ステップS6)、センサ1がONと判別されないとき
には、アラーム処理がなされて(ステップS7)、警報
を発するようになっている。これは、SP1モータが故
障しているか、センサ1が故障している可能性があるか
らである。
【0045】一方、センサ1がONしたときには、回転
ドラム76aに表示されるべき識別情報に対応する表示
データのステップ数n1を呼出し処理し(ステップS
5)、その後、ステップカウンタSC1の値と上記表示
データのステップ数n1とが同じか否かが判別され(ス
テップS8)、同じとなったときにSP1モータが停止
されて(ステップS9)、予め定められた識別情報が表
示される。
【0046】上記したSP1モータのステップS3〜S
9の処理は、SP2モータ及びSP3モータのステップ
S3′〜S9′及びステップS3″〜S9″の処理にも
適用され、回転ドラム76b,76cに予め定められた
識別情報が表示される。
【0047】このように、この実施形態では、電源を投
入すると、無条件でステッピングモータ77a〜77c
を回転させ、所定の識別情報を表示させて停止するよう
になっている。このため、遊技者がゲームを開始する以
前に前記可変表示装置60の不良を判定することができ
る。
【0048】次に図12を参照して、遊技中の可変表示
装置60の動作について説明する。まず、打玉が始動入
賞口15a〜15cに入賞して始動スイッチ16a〜1
6cをONさせたか否かが判別され(ステップS1
0)、ONさせたときには、ランダムに取り出されたデ
ータRD1〜RD3を確定する(ステップS11,S1
1′,S11″)。このデータRD1〜RD3は、SP
1〜SP3モータにそれぞれ対応させる。また、データ
RD1〜RD3は、回転ドラム76a〜76cに表示さ
れる識別情報を特定するためのデータでもある。このた
め、この動作実施形態においては、始動入賞口15a〜
15cに打玉が入賞した時点で、回転ドラム76a〜7
6cに表示される識別情報の組み合せが決定されること
になる。
【0049】以下の処理は、各SPモータとも同じであ
るため、SP1モータの処理手順について説明する。デ
ータRD1が確定された後に、SP1モータが駆動され
る(ステップS12)。このSP1モータを駆動するに
際しては、図14に示すように、徐々に回転速度を上げ
るように最初はパルス巾の大きな信号を与え、徐々にパ
ルス巾の小さな信号を与えるようにしている。これは、
SP1モータの起動トルクが小さいために行われるもの
である。また、SP1モータを停止するときにも、徐々
に回転速度を下げるように停止した方が好ましい。これ
は、急に止めると、ドラムの慣性力が磁気の吸着力より
も大きくなってしまうため、余分に回転してしまうこと
があるからである。
【0050】SP1モータの駆動が開始された後、セン
サ1がONしたか否かが判別され(ステップS13)、
ONしたときには、ステップカウンタSC1がリセット
され(ステップS14)るとともに、ステップカウンタ
SC1が計数開始される(ステップS15)。なお、ス
テップカウンタSC1のリセットは、図13に示すよう
に前記リセット値がステップ1(1100)であり、且
つセンサ1がONしたときである。そして、センサ1が
ステップ1(1100)のときに正確にONを検出する
ように切欠部89aの長さが決められている。これにつ
いて説明すると、ステッピングモータは、1ステップの
信号がある毎に起動停止を繰り返しながら回転している
ため常にブレながら回転している。このため、切欠部8
9aが短い場合には、ブレによって切欠部89aから外
れたところをセンサ1が検出してしまい、ステップ1
(1100)のときであるにも拘らず、リセット信号が
発せられないこととなり、識別情報の正確な判定ができ
なくなる。したがって、切欠部89aの長さは、前後方
向のブレを勘案した長さに選ばれる。
【0051】ステップカウンタSC1の計数の開始後、
停止スイッチ9、又はタイマーによる停止指令信号があ
るか否かが判別され(ステップS16)、停止指令信号
があったときには、ステップカウンタSC1の値と前記
データRD1の値が同じであるか否かが判別される(ス
テップS17)。そして、それらの値が同じになったと
きにSP1モータが停止される(ステップS18)。こ
のとき、回転ドラム76aに表示される識別情報は、前
記データRD1に対応して決められた識別情報である。
【0052】上記ステップS13〜S18までの処理
は、SP2,SP3モータにおけるステップS13′〜
S18′及びステップS13″〜S18″と同じであ
り、回転ドラム76b,76cには、前記データRD
2,RD3に対応する識別情報が表示されている。
【0053】なお、上記した実施形態においては、始動
入賞したときに表示される識別情報を決定していたが、
停止指令信号があった後に、停止した位置を検出して識
別情報の組み合せを判定しても良い。これは、センサが
切欠部89a〜89cを検出してからSP1〜SP3モ
ータの停止するまでのステップ数を計数することにより
判定できる。
【0054】(4)可変入賞球装置 次に、図1及び図2を参照して、可変入賞球装置の構成
について説明する。可変入賞球装置110は、前記遊技
盤12に取り付けられる取付基板111を有し、その取
付基板111の上部に長方形状の入賞領域112が開設
されている。この入賞領域112には、下端両サイドを
軸支して、取付基板111に対して垂直方向に開閉自在
とされる開閉板113によって塞がれている。この開閉
板113は、前記したようにソレノイド114によって
開閉制御され、開成中には、遊技領域14を落下する打
玉を受止めて入賞領域112に導き入賞玉とする。ま
た、開閉板113の前面中央には、パチンコ玉が通過し
得る間隔を置いて一対のガイド片115a.115bが
突設されている。このガイド片115a,115bは、
開閉板113が閉成中には、遊技領域14を落下する玉
を下方へ誘導するように作用し、開閉板113が開成中
には、取付基板111と当接して開閉板113の開成角
度を規制するようになっている。また、取付基板111
の下方には、前記ガイド片115a,115bと垂直線
上に並ぶ一対の誘導壁116a,116bが突設され、
その誘導壁116a,116bの間隔が通過口117を
構成している。そして、通過口117の下方には、前記
始動入賞口15aが配置されている。したがって、前記
ガイド片115a,115b、誘導壁116a,116
b及び始動入賞口15aは、1つの鉛直線L上に並ぶよ
うに配置され、開閉板113が閉成中のときにガイド片
115a,115bを通過した打玉は、誘導壁116
a,116bを通って始動入賞口15aに誘導される可
能性が極めて高くなる。なお、誘導壁116a,116
bの前面には、前飾板118が固定されているととも
に、図示の実施形態においては、ガイド片115a,1
15bの上方に遊技盤12に打玉をガイド片115a,
115bに誘導するための障害釘21aが逆「ハ」字状
に植立されている。
【0055】一方、前記開閉板113の裏面には、図1
(B)に示すように一対の案内片119a,119bが
突設されている。そして、この案内片119a,119
bの後方の空間が3つに分割され、案内片119a,1
19bに対応する中央の空間が特定入賞領域120を構
成し、左右の空間が通常入賞領域121a,121bを
構成している。また、案内片119a,119bは、前
記ガイド片115a,115bに対応する位置に突設さ
れているので、特定入賞領域120も前記鉛直線L上に
位置することになる。したがって、図示の実施形態の場
合には、特定入賞領域120と始動入賞口15aとが1
つの鉛直線L上に形成されているので、遊技者が可変入
賞球装置110の中央に打玉を落下させるように狙うこ
とにより開閉板113が閉成中には、始動入賞口15a
に入賞させ易くして可変表示装置60の動作回数を多く
する期待感を増し、開閉板113が開成中には、何も邪
魔されずに打玉を特定入賞領域120に入賞させ易くし
て可変入賞球装置110の再度の開成(継続)が行われ
易くしている。
【0056】つまり、可変入賞球装置110が動作中で
あるか否かに拘らず、遊技者は、可変入賞球装置110
の中央部分を狙って弾発操作すればよく、途中で弾発操
作を変化させなくてもよい。また、特定遊技状態となっ
たときでも、可変入賞球装置110の中央を狙って弾発
すれば、打玉は邪魔されることなく特定入賞領域120
へ誘導される可能性が高くなり、継続が行われ易くな
る。
【0057】なお、上記した実施形態においては、可変
表示装置としてステッピングモータによる可変表示装置
を例示したが、これに限らず、通常のシンクロナスモー
タを使用して回転ドラムを可変表示させるものや、ある
いはディジタル表示器を使用して可変表示させるもので
も良い。更に可変表示の開始時期については、始動入賞
口(特定入賞口)に打玉が入賞したときに可変開始する
だけでなく、常に可変表示させておき、始動入賞口に打
玉が入賞することにより可変表示態様を変化させて改め
て可変表示させたり、あるいは始動入賞により可変表示
を停止させたりするものでもよい。また、なお、上記実
施形態では、始動入賞口を3個設けたが、1個の始動入
賞口15aのみであっても良い。
【0058】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、ステップ信号が導出されてステ
ッピングモータが駆動しているという前提条件があるに
も拘らず、回転部材の回転移動を監視するセンサからの
信号が一定時間ないときには、ステッピングモータに故
障が生じたか、あるいはセンサに故障が生じたかのいず
れかであるから、異常を判定して出力することにより、
可変表示装置の故障が簡単且つ迅速にわかり、遊技者と
の間でトラブルとなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、可変入賞球装置の開閉板が閉じた状
態での可変入賞球装置と特定入賞口との関係を示す斜視
図であり、(B)は、可変入賞球装置の開閉板が開放し
た状態での可変入賞球装置と特定入賞口との関係を示す
斜視図である。
【図2】遊技盤の遊技領域を示す拡大正面図である。
【図3】弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正
面図である。
【図4】パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図5】可変表示装置の分解斜視図である。
【図6】回転ドラムユニット機構の分解斜視図である。
【図7】回転ドラムユニット機構を収納ボックスに収納
する状態を示す部分側面図である。
【図8】可変表示装置の側方断面図である。
【図9】可変表示装置の平面断面図である。
【図10】遊技を制御する制御回路を示すブロック図で
ある。
【図11】可変表示装置の電源投入時の動作を示すフロ
ー図である。
【図12】可変表示装置の遊技時の動作を示すフロー図
である。
【図13】ステッピングモータのステップと切欠部の関
係を示す説明図である。
【図14】ステッピングモータの駆動時と停止時の回転
速度と時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 60 可変表示装置 69 駆動部取付枠部材(枠部材) 74 駆動部収納ボックス 75a〜75c 回転ドラムユニット機構 76a〜76c 回転ドラム 77a〜77c ステッピングモータ 78a〜78c モータ固定板 79a〜79f 係合突片(係合部) 80a〜80f 係合部 85a〜85c モータ軸 88a〜88c 取付部材 91a〜91f モータ固定板係合溝(被係合部) 92a〜92f モータ固定板係合溝(被係合部) 96 駆動制御基板 98a〜98c ホトトランジスタ 130 マイクロコンピュータ(駆動制御手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変表示装置を備えた弾球遊技機におい
    て、 前記可変表示装置は、複数の識別情報が描かれた回転部
    材と、該回転部材を回転せしめるステッピングモータ
    と、前記回転部材の回転移動を監視し且つ前記ステッピ
    ングモータを駆動するためのステップ信号数を計数する
    ステップカウンタをリセットするセンサと、を含んで構
    成される一方、 前記可変表示装置を駆動制御する駆動制御手段には、前
    記ステップ信号が導出されている状態において前記セン
    サからの検出信号が一定時間以上送られてこないときに
    異常と判定する異常判定手段を包含していることを特徴
    とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記異常判定手段からの異常判定出力が
    導出されたときに、その旨を報知する報知手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
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