JP2676003B2 - ニッケル含有触媒 - Google Patents

ニッケル含有触媒

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ニッケルを含有するスメクタイ
ト様物質からなる触媒、その製造方法及び該ニッケル含
有触媒を用いる2−プロパノールからのオリゴマー化合
物製造方法に関する。
【0002】代表的な膨潤性粘土であるスメクタイト型
粘土を構成する主要粘土鉱物はスメクタイトと称され、
2層のシリカ四面体層が、マグネシウム八面体層又はア
ルミニウム八面体層を間に挟んだサンドイッチ型の3層
構造を有するケイ酸塩層が数〜数10層積層した構造を
持つフィロケイ酸塩の一員である。スメクタイトケイ酸
塩層は負の層電荷を有しており、その陰電荷が層間のア
ルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオンの存在
によって中和され、全体として電荷バランスしている。
同様なケイ酸塩層構造を持つ雲母と比べて、スメクタイ
トは層電荷が小さいため層間が広がり易く、無機物ある
いは有機物と複合体を形成する特異な性質を有する。こ
の性質を利用してスメクタイトの層間に無機物の柱を立
て、ゼオライト様の多孔体とし、触媒、触媒担体あるい
は吸着剤等に使用する試みがなされている。
【0003】たとえば天然に産出する2−八面体型スメ
クタイトの一種であるモンモリロナイトを用い、その層
間にアルミニウムヒドロキシドをイオン交換により導入
し、電気炉中で加熱処理してアルミニウムヒドロキシド
をアルミナの柱にして多孔体を製造する方法が知られて
いる(山中昭司、粘土科学、21巻、78〜82頁、1
981年)。この場合、水酸化ナトリウム溶液をアルミ
ニウム塩水溶液に添加してアルミニウムヒドロキシドの
オリゴマーを合成するのに1週間程度の反応時間を要す
る。またモンモリロナイトとアルミニウムヒドロキシド
量をうまく反応させるのに大過剰のアルミニウムヒドロ
キシド量を必要とし、反応時間も長時間要する。しかも
反応終了後、大過剰のアルミニウムヒドロキシド及び副
生溶解質を除去するのにかなり困難を伴うなどの欠点を
有する。さらに用いるモンモリロナイトはベントナイト
中に構成鉱物の一つとして存在し、石英、クリストバラ
イト、カルサイトなどの不純物を伴うため、あらかじめ
モンモリロナイトのみを抽出分離精製しておく必要があ
る。通常、純モンモリロナイト製品は1〜2%程度の希
薄ベントナイト分散水溶液より抽出して製造するため、
乾燥費など高い精製コストを要し、極めて高価格で市販
されている。しかも天然物であるが故に化学組成、構
造、欠陥、不純物など材料特性の変動が大であるため、
複合化して触媒を製造する場合、その特性制御は困難で
あり、鉄分など触媒毒となりうる不純物を考慮に入れれ
ば触媒あるいは触媒担体として用いるには適性を欠いて
いると考えられる。
【0004】一方、不純物の影響を避け、特性制御を容
易ならしめるため、原料素材として合成スメクタイトを
用いた例が報告されているが、やはり天然スメクタイト
の場合と同様に多孔体を製造するのに長時間を要し、天
然スメクタイトよりアルミニウムヒドロキシドと複合化
しがたい場合が多いなどの欠点を有する。例えば合成フ
ッ素ヘクトライトとアルミニウムヒドロキシドの反応に
よって得られるアルミニウム架橋合成フッ素ヘクトライ
ト触媒の比表面積は73m/gで与えられている
(K.Urabe,H.Sakurai and Y.
Izumi,J.Chem.Soc.,Chem.Co
mmun.,1986巻,1074〜1076頁)。同
様に合成したアルミニウム架橋モンモリロナイト触媒の
比表面積は228m/gであるとK.Urabeらは
報告している。
【0005】本発明の目的は天然産スメクタイトあるい
は合成スメクタイトを原料素材として得られた触媒に見
られる様な欠点を有しない、工業的に満足し得る設計さ
れた精密素材としての触媒を提供することである。
【0006】本発明者らは優れた特性を有する触媒の開
発について長年鋭意研究を重ねた結果、3−八面体型ス
メクタイト様物質からなるニッケル含有触媒が、2−プ
ロパノールから炭素数6〜9のオリゴマー化合物の製造
に有効なことを見出した。本発明はこの知見に基づいて
なされたものである。
【0007】すなわち本発明は、細孔容積が0.1〜1
cm/gであり、その比表面積が100〜1000m
/gであり、平均細孔直径が10〜100Åであり、
一般式、 [(SiO・(NiO2/3・(MgO
2/3・(OH)2/3(a+b)+c−d
c−・My+ c/y (式中のa,b,c,dおよびyの値は0.4<a<1
0,0≦b<10,0<c≦1,0≦d≦2/3(a+
b)+cおよび1≦y≦2とし、Mはアルカリ金属イオ
ン、アルカリ土類金属イオンおよびアンモニウムイオン
からなる群から選んだ少なくとも1個の陽イオンであ
る)で表わされ、2−プロパノールから炭素数6〜9の
オリゴマー化合物を製造することを特徴とする3−八面
体型スメクタイト様物質からなるニッケル含有触媒、そ
の製造方法及び該ニッケル触媒を用いる2−プロパノー
ルからのオリゴマー化合物の製造方法より成る。
【0008】本発明者らは先にシリコン、マグネシウム
及び陽イオンのみからなる新規のスメクタイトの合成に
成功しており(特許1458272号、特許公報昭63
−6485)、ケイ素の値を8とした場合、マグネシウ
ムの量が3〜10の広い組成範囲で製造できることを明
らかとしている。このマグネシウムスメクタイトの構造
では層電荷は八面体層中におけるマグネシウムとそれに
配位している酸素、水酸基あるいはフッ素との電荷バラ
ンスが水酸基あるいはフッ素がやや過剰に存在すること
により陰電荷側に変移することにより発生するとされて
いる。これらの3−八面体型スメクタイトでは層陰電荷
を電気的にバランスする形で層間に陽イオンが入ってい
ると考えられる。
【0009】本発明のニッケル含有触媒を構成する3−
八面体型スメクタイト様物質は上記マグネシウムスメク
タイト(特許1458272号、特許公報昭63−64
85)における八面体層中のマグネシウムの全てあるい
は一部をニッケルで置換した構造を有していると考えら
れる。脱水することにより通常スメクタイトは層間が収
縮して細孔を有しない雲母類似の構造となるが、本発明
の3−八面体型スメクタイトからなるニッケル含有触媒
は加熱脱水することにより特許請求の範囲の値を満足す
る比表面積、全細孔容積あるいは平均細孔直径を有する
細孔をもつ様になることから層間にピラーとして機能す
る無機物を含有していると考えられ、恐らくは水熱合成
時に層間に導入されたものと推察されうる。本発明の3
−八面体型スメクタイト様物質からなるニッケル含有触
媒はケイ素の値を8とした場合、八面体構造中に入りえ
ない様なニッケルの値6〜10の間でも製造可能であ
り、この場合過剰のニッケルは層間などに存在すると考
えられる。またニッケルの値は八面体構造に入りうるマ
グネシウムなど二価金属の一部をニッケルに置換すれば
本発明は達成され、その量は特許請求の範囲の値を満足
すれば良いが、好ましくはケイ素の値が8の時、ニッケ
ル量は1〜8の間の値であるのが望ましい。
【0010】次に本発明を達成するための方法について
以下に述べる。本発明の3−八面体型スメクタイト様物
質からなるニッケル含有触媒の製造方法は次の工程から
成る。
【0011】第1に請求項1の範囲で示された値を満足
するケイ素、ニッケル、マグネシウムの値になる様にケ
イ酸ナトリウム溶液とニッケル塩あるいは、要すればマ
グネシウム塩の水溶液を混合して沈澱せしめ、第2に得
られた沈澱物を水洗後、要すればアルカリ金属、アルカ
リ土類金属、フッ素を添加して出発原料スラリーとし、
第3に該スラリーを100〜350℃で水熱反応せし
め、第4にこの水熱反応物を300℃以下で乾燥するこ
とによって本発明製品を得ることができる。
【0012】第1工程においてケイ酸ナトリウム溶液と
ニッケル塩あるいは要すればマグネシウム塩の水溶液を
混合することによってケイ素−ニッケル系複合沈澱物が
調製される。スラリーに用いられるケイ素としてはケイ
酸ナトリウム、水ガラスなど水に可溶なものが用いられ
る。ニッケルおよびマグネシウムは塩化物、炭酸塩、フ
ッ化物、水酸化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、過塩素
酸塩などの形で用いられる。沈澱する際のpHは8以上
好ましくは9.5以上になる様にケイ酸ナトリウム溶液
のpHを調整する。たとえば水ガラス水溶液に水酸化ナ
トリウム溶液、水酸化カリウム溶液、アンモニア水等を
添加することにより、沈澱pHの値を調整することがで
きる。
【0013】第2工程では第1工程で得られた沈澱物を
水洗することによって副生塩を除去した後、水及び要す
れば水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、フッ素酸な
どの水溶液を添加することによってスラリーを調製す
る。
【0014】第3工程では第2工程で得られたスラリー
をオートクレーブに移し、100〜350℃で水熱反応
させることにより3−八面体型スメクタイト様物質が生
成し本発明は達成されうる。
【0015】第4工程では第3工程で得られた水熱反応
物を濾過して乾燥する。濾過の際、水洗して生成物を特
に洗浄する必要はないが、洗浄することは一向にさしつ
かえない。乾燥する際、条件をゆるやかにして造粒する
のにふさわしい含水量にすることは差し支えない。また
乾燥条件を強くして硬い固形物の状態にして粉砕・整粒
して本発明製品を得ることもできる。水熱反応物を濾過
した後はいつでもイオン交換することができる。イオン
交換は陽イオンであれば差し支えなく、アルカリ金属イ
オン、アルカリ土類金属イオン、遷移金属イオン、希土
類金属イオン、アルミニウムなど三価金属イオン、アル
キル第4級アンモニウムイオン、アルキル第3級アンモ
ニウムイオン、アルキル第2級アンモニウムイオン、ア
ルキル第1級アンモニウムイオンなどから選ぶことがで
きる。
【0016】第4工程において得られた乾燥物を粉砕し
て触媒として使用可能な粒の大きさに整粒して用いるこ
とができる。また完全に粉砕して粉末状にして水分を含
有させて造粒して触媒とすることもできる。造粒する前
の粉末に熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂など有機物質を混
合して粘結剤として用いることもできる。熱可塑性樹脂
としてはたとえば塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル樹脂とそのケン化物、ポリスチレン
樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリ
アミド樹脂、アセタール樹脂、ポリカーボネイト樹脂、
繊維素プラスチックなどがあげられる。熱硬化性樹脂と
してはフェノールホルムアルデヒド樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、などがあげられる。また造粒する際に無機
系の粘結剤を用いることもでき、たとえばケイ酸ソーダ
水ガラス、ケイ酸アルミニウム、シリカパウダー、リン
酸アルミニウム、カオリン、ベントナイト、アパタルジ
ャイト、タルク、パイロフィライト、酸性白土などを用
いることができる。更に濾過物の含水量を調製すること
により直接造粒することも可能である。そのまま造粒し
ても触媒として使用可能な程度に機械的強度を有したも
のが得られるが、更に強度を高めるために1000kg
/cm以下の圧力で加圧して造粒しても良い。造粒後
100〜1000℃の温度で焼成して、触媒として用い
ることも可能である。
【0017】本発明を実施することによって得られるニ
ッケル含有ヘクトライト様物質からなる触媒はX線回
折、示差熱分析、赤外線吸収スペクトル、化学分析、比
表面積、細孔容積、平均細孔直径、触媒活性などによっ
て評価することができる。本発明の3−八面体型スメク
タイト様物質からなるニッケル含有触媒はX線回折測定
においてCu−Kα線を用いた場合の回折角(2θ)が
(nk)反射の(35,06)について約61゜に現
れ、3−八面体型スメクタイトを含むことがわかる。X
線回折パターンは天然産の3−八面体型スメクタイトで
あるヘクトライトやサポナイトのものに非常に類似して
いるが全体的にブロードとなっている場合が多い。比表
面積は100〜1000m/g、全細孔容積0.1〜
1cm/g及び平均細孔直径は10〜100Åの値を
示し、構造中にニッケルを含有するため触媒として極め
て有用である。本発明の3−八面体型スメクタイト様物
質からなるニッケル含有触媒を用いて2−プロパノール
から人造ガソリンとして有望な炭素数6〜9のオリゴマ
ー化合物を合成でき、産業上極めて有益である。その
他、本発明製品を用いることによって重合反応、酸化反
応、還元反応、分解反応、合成反応、異性化反応、脱水
素反応などにも用いることができ、有用である。
【0018】この様にして得られた本発明のニッケル含
有触媒は2−プロバノールからヘキサジエン、メチルペ
ンタノン、メチルペンテン、プロピレントリマー等の炭
素数6〜9のオリゴマー化合物を製造することができ
る。本発明のニッケル含有触媒は同一反応条件下ではニ
ッケル含有量の多いものほど、2−プロパノールの転化
率及びオリゴマー選択率が高くなる傾向を示し、同様な
製造方法で作成したニッケルを全く含有しない触媒では
オリゴマーは全く生成しないことが判明している。本発
明のニッケル含有触媒では、同一ニッケル含有量ではフ
ッ素を含有させるとオリゴマー選択率や転化率が低下す
る傾向を示す。これらの結果から、本発明のニッケル含
有触媒では化学組成を設計することによって2−プロパ
ノールからのオリゴマー生成反応を制御することが可能
と考えられる。
【0019】次に実施例をあげて更に本発明を詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 3号水ガラス(SiO28%,NaO9%,モル比
3.22)86gを水200mlに溶解させ、2規定の
水酸化ナトリウム溶液200mlを加えた溶液に、水2
00mlに塩化ニッケル(▲2▼)六水和物特級試薬
(純度98%)71.3gを溶解した溶液を撹拌させな
がら1分間で加えて混合する。直ちに得られた反応沈澱
物を濾過した。濾液のpHは9.7であった。沈澱物を
十分に水洗した後、水30mlを加えてスラリー状と
し、オートクレーブに移し、15.9kg/cm、2
00℃で2時間反応させた。冷却後反応生成物を取り出
し、80℃で乾燥して本発明製品53gを得た。化学分
析して得られた化学組成はSi:Ni:Na=8:5.
92:0.96であった。X線回折パターンは天然産の
3−八面体型スメクタイトであるヘクトライトやサポナ
イトに類似しているが、全体的にブロードなパターンを
示し、(35,06)のd値は1.521Åであった。
本発明製品の細孔容積0.24cm/g、比表面積3
70m/g及び平均細孔直径26.1Åであった。
【0020】実施例2 実施例1で得られた本発明製品を粉砕・整粒することに
より6〜32メッシュの試料を作製し、触媒に供した。
ヘリウムをキャリアー(14cm/min)とし、2
−プロパノール蒸気(8.3 Torr)を0.16g
の触媒層に送って295℃で反応させ、生成物をガスク
ロマトグラフで分析した。1時間30分後の生成物の割
合は次の通りで、2−プロパノールの転化率86.5%
及びオリゴマー選択率62.2%であった(アセトン:
32.7%,2−プロパノール:13.5%,ヘキサジ
エン:23.2%,メチルペンタノン:11.8%,メ
チルペンテン:12.6%,プロピレントリマー:6.
2%)。
【0021】実施例3 実施例2で用いた触媒量を0.11g、キャリアー流速
を30cm/min及び反応温度298℃とし、残り
の条件は同一で反応させた所、2−プロパノールの転化
率78.3%及びオリゴマー選択率は58.2%であっ
た。生成物の割合は次の通りであった(アセトン:3
2.7%,2−プロパノール:21.7%,ヘキサジエ
ン:13.6%,メチルペンタノン:8.6%,メチル
ペンテン:10.6%,プロピレントリマー:12.8
%)。
【0022】実施例4 実施例1と同様に操作して発明製品を得た。ただしスラ
リーとする時10%フッ素水素酸15mlを加えた。本
発明製品の化学組成はSi:Ni:F:Na=8:6.
17:3:0.75であり、細孔容積0.21cm
g、比表面積305m/g及び平均細孔直径27.5
Åであった。実施例2と同じ条件で2−プロパノールを
反応させた所、2−プロパノールの転化率45.8%及
びオリゴマー選択率45.4%であった(アセトン2
5.0%,2−プロパノール54.2%,プロプレンオ
リゴマー16.5%,メチルペンタノン4.3%)。
【0023】実施例5 実施例1と同様に操作して発明製品を得た。ただし塩化
ニッケル六水和物特級試薬(純度98%)35.7gお
よび塩化マグネシウム六水和物特級試薬(純度98%)
30.5gを塩化ニッケル六水和物試薬71.3gの代
わりに用いた。得られた本発明製品の化学組成は、S
i:Ni:Mg:Na=8:3.08:3.08:1.
21であり、細孔容積0.26cm/g、比表面積3
80m/g及び平均細孔直径27.4Åであった。実
施例2と同じ条件で2−プロパノールを反応させた所、
2−プロパノールの転化率59.1%及びオリゴマー選
択率51.3%であった(アセトン28.8%,2−プ
ロパノール40.9%,プロプレンオリゴマー25.6
%,メチルペンタノン4.7%)。
【0024】比較例 実施例1と同様に操作して比較製品を得た。ただし塩化
ニッケル六水和物特級71.3gの代わりに塩化マグネ
シウム六水和物特級試薬61.0gを用いた。得られた
比較製品の化学組成はSi:Mg:Na=8:6.6
2:1.10であり、細孔容積0.22cm/g、比
表面積325m/g及び平均細孔直径26.9Åであ
った。実施例2と同じ条件で2−プロパノールを反応さ
せた所、2−プロパノール転化率4.4%及びオリゴマ
ー選択率0%であった(プロピレン0.7%,アセトン
3.7%,2−プロパノール95.6%)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 孝志 宮城県多賀城市東田中2丁目40番31− 103号 (56)参考文献 特開 昭63−185811(JP,A) 特開 平2−90946(JP,A) 特開 昭63−182213(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細孔容積が0.1〜1cm/gであ
    り、比表面積が100〜1000m/gであり、平均
    細孔直径が10〜100Åであり、一般式 [(SiO・(NiO2/3・(MgO
    2/3(OH)2/3(a+b)+c−d・F
    c−・My+ c/y(式中のa,b,c,dおよびyの
    値は0.4<a<10,0≦b<10,0<c≦1,0
    ≦d≦2/3(a+b)+cおよび1≦y≦2とし、M
    はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよび
    アンモニウムイオンからなる群から選んだ少なくとも1
    個の陽イオンである)で表わされ、2−プロパノールか
    ら炭素数6〜9のオリゴマー化合物を製造することを特
    徴とする3−八面体型スメクタイト様物質からなるニッ
    ケル含有触媒。
  2. 【請求項2】 ケイ酸ナトリウム水溶液とニッケル塩及
    び要すればマグネシウム塩の水溶液を混合して沈澱せし
    め、水洗後、要すればアルカリ金属、アルカリ土類金
    属、フッ素を添加してスラリーを調製し、該スラリーを
    100〜350℃で水熱反応せしめ、得られた水熱反応
    物を乾燥することを特徴とする請求項1記載のニッケル
    含有触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のニッケル含有触媒を用い
    ることを特徴とする2プロパノールからの炭素数6〜
    9のオリゴマー化合物の製造方法。
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