JP2675144B2 - 電力ケーブル - Google Patents
電力ケーブルInfo
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- JP2675144B2 JP2675144B2 JP1156088A JP15608889A JP2675144B2 JP 2675144 B2 JP2675144 B2 JP 2675144B2 JP 1156088 A JP1156088 A JP 1156088A JP 15608889 A JP15608889 A JP 15608889A JP 2675144 B2 JP2675144 B2 JP 2675144B2
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- JP
- Japan
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- weight
- power cable
- vinyl acetate
- insulating layer
- polyethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B3/00—Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
- H01B3/18—Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances
- H01B3/30—Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes
- H01B3/44—Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes vinyl resins; acrylic resins
- H01B3/441—Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes vinyl resins; acrylic resins from alkenes
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は地中送配電用として用いられる例えば架橋ポ
リエチレン絶縁電力ケーブル等の固体絶縁電力ケーブル
に関するものである。
リエチレン絶縁電力ケーブル等の固体絶縁電力ケーブル
に関するものである。
(発明の背景) 固体絶縁の電力ケーブル、特に架橋ポリエチレン絶縁
電力ケーブルは、布設工事、メンテナンスの容易性等に
より従来のOFケーブルに代って送配電用ケーブルとして
広い範囲に使用されるようになってきている。
電力ケーブルは、布設工事、メンテナンスの容易性等に
より従来のOFケーブルに代って送配電用ケーブルとして
広い範囲に使用されるようになってきている。
一方、固体絶縁電力ケーブルは、水の存在する雰囲気
で使用すると、いわゆる水トリーと呼ばれる劣化現象を
示し、ついには絶縁破壊に至ることが知られている。
で使用すると、いわゆる水トリーと呼ばれる劣化現象を
示し、ついには絶縁破壊に至ることが知られている。
この劣化現象を防止するため、様々な方法が提案され
ている。
ている。
ごく一例を挙げると、特開昭51−17588号公報には、
ポリオレフィンにエチレン−酢酸ビニル共重合体を添加
した組成物をケーブル絶縁体として使用することが提案
されている。又特開昭54−60346号公報には、架橋ポチ
エチンレン組成物に、炭素数24以下で、炭素−炭素2重
結合を有するカルボン酸金属塩を0.01〜5重量部添加す
る方法が提案されている。
ポリオレフィンにエチレン−酢酸ビニル共重合体を添加
した組成物をケーブル絶縁体として使用することが提案
されている。又特開昭54−60346号公報には、架橋ポチ
エチンレン組成物に、炭素数24以下で、炭素−炭素2重
結合を有するカルボン酸金属塩を0.01〜5重量部添加す
る方法が提案されている。
しかし、未だに決定的な方法は得られていない。本発
明は新たに非常に効果的に水トリーを抑制した電力ケー
ブルを提供するものである。
明は新たに非常に効果的に水トリーを抑制した電力ケー
ブルを提供するものである。
(発明の内容) 本発明は、酢酸ビニル含有量が25〜33重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂25〜35重量%と分子鎖中にビ
ニルトリメトキシシンランを共重合ないしグラフト重合
の手法により含有し、かつ架橋触媒として有機重金属化
合物を含むポリエチレン65〜75重量%よりなる組成物を
ケーブル絶縁層として用いることで、シラン架橋ポリエ
チンレン単独、あるいは一般のポリエチレンに同様のエ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂を混合した組成物をケー
ブル絶縁層に用いた場合に比して、飛躍的な長期浸水課
電寿命が得られることを発見した。
ン−酢酸ビニル共重合樹脂25〜35重量%と分子鎖中にビ
ニルトリメトキシシンランを共重合ないしグラフト重合
の手法により含有し、かつ架橋触媒として有機重金属化
合物を含むポリエチレン65〜75重量%よりなる組成物を
ケーブル絶縁層として用いることで、シラン架橋ポリエ
チンレン単独、あるいは一般のポリエチレンに同様のエ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂を混合した組成物をケー
ブル絶縁層に用いた場合に比して、飛躍的な長期浸水課
電寿命が得られることを発見した。
上記において、シラン架橋ポリエチレンは酸化防止剤
を含んでいることが長期使用時の機械特性の面から望ま
しく、その他のスリップ剤を含んでいてもよい。又これ
らは、着色のためにカーボンブラック等の顔料を含んで
いてもよい。
を含んでいることが長期使用時の機械特性の面から望ま
しく、その他のスリップ剤を含んでいてもよい。又これ
らは、着色のためにカーボンブラック等の顔料を含んで
いてもよい。
(実施例) ポリエチレン、シラン架橋ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂(略称EVA樹脂)、酸化防止剤
(4,4′−チオビス−(6−t−ブチル3−メチルフェ
ノール))、有機過酸化物(ジクミルパーオキサイド)
を各々第1表の配合に従ってバンバリーミキサーにて混
合し、ペレット化した。
酢酸ビニル共重合樹脂(略称EVA樹脂)、酸化防止剤
(4,4′−チオビス−(6−t−ブチル3−メチルフェ
ノール))、有機過酸化物(ジクミルパーオキサイド)
を各々第1表の配合に従ってバンバリーミキサーにて混
合し、ペレット化した。
公称断面積38mm2の銅撚線導体上に1mm厚の内部半導電
層(日本ユニカ製、NUCV−9561)、3mm厚の絶縁層(第
1表に掲げる14種類の組成物)、1mm厚の外部半導電層
(日本ユニカ製、NUCV−9561)を順次押し出し被覆し
た。
層(日本ユニカ製、NUCV−9561)、3mm厚の絶縁層(第
1表に掲げる14種類の組成物)、1mm厚の外部半導電層
(日本ユニカ製、NUCV−9561)を順次押し出し被覆し
た。
その後、比較例1、比較例2は窒素ガス中で赤外線ヒ
ータにより加熱架橋し、その他の8種類については、60
℃温水中に100時間浸漬することで架橋を生じせしめ、
サンプルケーブルを作成した。
ータにより加熱架橋し、その他の8種類については、60
℃温水中に100時間浸漬することで架橋を生じせしめ、
サンプルケーブルを作成した。
これら14種類のケーブルを60℃温水中にAC60Hz、30kV
の電圧を印加し、絶縁破壊が生ずるまでの時間を測定し
た。比較例1の破壊時間を1.0とし、相対値にて第1表
に示した。
の電圧を印加し、絶縁破壊が生ずるまでの時間を測定し
た。比較例1の破壊時間を1.0とし、相対値にて第1表
に示した。
比較例1〜4及び実施例1.2の結果から、本発明の電
力ケーブルは通常の架橋ポリエチレン、EVA樹脂をブレ
ンドした架橋ポリエチレン、あるいはシラン架橋ポリエ
チレンを絶縁層としたケーブルに比し、より長い浸水課
電寿命を有していることがわかる。
力ケーブルは通常の架橋ポリエチレン、EVA樹脂をブレ
ンドした架橋ポリエチレン、あるいはシラン架橋ポリエ
チレンを絶縁層としたケーブルに比し、より長い浸水課
電寿命を有していることがわかる。
しかも、その結果で得られている寿命は、EVA樹脂を
ブレンドした架橋ポリエチレン、及びシラン架橋ポリエ
チレン単独の結果を掛け合せることで予想される寿命よ
り明らかに長く、予期せざる効果が生じているものとい
える。
ブレンドした架橋ポリエチレン、及びシラン架橋ポリエ
チレン単独の結果を掛け合せることで予想される寿命よ
り明らかに長く、予期せざる効果が生じているものとい
える。
このとき、比較例3及び4と、実施例1及び2の結果
から、使用するシラン架橋ポリエチレンは、エチレンと
ビニルトリメトキシシランを共重合して得られたもので
も、ポリエチレンにビニルトリメトキシシランをジクミ
ルパーオキサイドを触媒としてグラフト重合の形で付加
させて得たものでも、いずれも同様の効果を有すること
がわかる。
から、使用するシラン架橋ポリエチレンは、エチレンと
ビニルトリメトキシシランを共重合して得られたもので
も、ポリエチレンにビニルトリメトキシシランをジクミ
ルパーオキサイドを触媒としてグラフト重合の形で付加
させて得たものでも、いずれも同様の効果を有すること
がわかる。
又実施例1.3.4及び比較列5.6の結果から、ブレンドに
用いるEVA樹脂が、酢酸ビニル含有量が25重量%〜33重
量%のものである場合に、特に顕著な効果を奏すること
がわかる。
用いるEVA樹脂が、酢酸ビニル含有量が25重量%〜33重
量%のものである場合に、特に顕著な効果を奏すること
がわかる。
さらに、実施例1.5.6及び比較例7.8の結果から、EVA
樹脂の配合割合は、25重量%〜35重量%がよいことがわ
かる。即ち、25重量%未満、あるいは35重量%を超える
場合は、浸水課電効果を延ばす効果が小さくなるからで
ある。
樹脂の配合割合は、25重量%〜35重量%がよいことがわ
かる。即ち、25重量%未満、あるいは35重量%を超える
場合は、浸水課電効果を延ばす効果が小さくなるからで
ある。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の電力ケーブルによれ
ば、浸水状態で課電された場合の寿命、即ち絶縁破壊に
至るまでの時間が著しく長くなる。従って、周囲に水分
のある環境下で使用される場合の多い地中送配電用電力
ケーブルとして用いるとき、極めて効果的である。
ば、浸水状態で課電された場合の寿命、即ち絶縁破壊に
至るまでの時間が著しく長くなる。従って、周囲に水分
のある環境下で使用される場合の多い地中送配電用電力
ケーブルとして用いるとき、極めて効果的である。
Claims (1)
- 【請求項1】酢酸ビニル含有量が25〜33重量%のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂25〜35重量%と、分子鎖中に
ビニルトリメトキシシランを共重合ないしグラフト重合
の手法により含有し、かつ架橋触媒として有機重金属化
合物を含むポリエチレン65〜75重量%よりなる組成物を
主体とした絶縁層を具え、上記絶縁層が水分の存在下で
トリメトキシシラン基同士が橋かけ反応することで架橋
が施されていることを特徴とする電力ケーブル。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1156088A JP2675144B2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 電力ケーブル |
EP19900124479 EP0491066B1 (en) | 1989-06-19 | 1990-12-17 | Power cable |
DK90124479T DK0491066T3 (da) | 1989-06-19 | 1990-12-17 | Stærkstrømskabel |
DE1990625947 DE69025947T2 (de) | 1989-06-19 | 1990-12-17 | Stromkabel |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1156088A JP2675144B2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 電力ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0322309A JPH0322309A (ja) | 1991-01-30 |
JP2675144B2 true JP2675144B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=15620043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1156088A Expired - Lifetime JP2675144B2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 電力ケーブル |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0491066B1 (ja) |
JP (1) | JP2675144B2 (ja) |
DE (1) | DE69025947T2 (ja) |
DK (1) | DK0491066T3 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0547277A1 (en) * | 1991-12-16 | 1993-06-23 | BP Chemicals Limited | Process for producing stabilized silane copolymers |
US5492760A (en) * | 1994-12-05 | 1996-02-20 | At Plastics Inc. | Water tree resistant, moisture curable insulation composition for power cables |
JP2008179673A (ja) * | 2007-01-23 | 2008-08-07 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 樹脂組成物および被覆電線ならびに被覆電線の製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2935224A1 (de) * | 1979-08-31 | 1981-03-19 | Kabel- und Metallwerke Gutehoffnungshütte AG, 3000 Hannover | Wasserfeste hochspannungsisolierung fuer elektrische kabel |
US4514539A (en) * | 1983-05-05 | 1985-04-30 | Reichhold Chemicals, Inc. | Stain resistant polymeric insulating compositions |
DE3633056A1 (de) * | 1986-09-29 | 1988-04-07 | Kabelmetal Electro Gmbh | Extrudierfaehige mischung fuer halogenfreie, schwer entflammbare umhuellungen |
-
1989
- 1989-06-19 JP JP1156088A patent/JP2675144B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-12-17 EP EP19900124479 patent/EP0491066B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-12-17 DE DE1990625947 patent/DE69025947T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1990-12-17 DK DK90124479T patent/DK0491066T3/da active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0491066A1 (en) | 1992-06-24 |
DE69025947D1 (de) | 1996-04-18 |
DK0491066T3 (da) | 1996-07-22 |
EP0491066B1 (en) | 1996-03-13 |
DE69025947T2 (de) | 1996-07-25 |
JPH0322309A (ja) | 1991-01-30 |
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