JP2674561B2 - アライメント方法 - Google Patents

アライメント方法

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JP2674561B2
JP2674561B2 JP9844495A JP9844495A JP2674561B2 JP 2674561 B2 JP2674561 B2 JP 2674561B2 JP 9844495 A JP9844495 A JP 9844495A JP 9844495 A JP9844495 A JP 9844495A JP 2674561 B2 JP2674561 B2 JP 2674561B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は基板上に形成された位置
合わせ用のパターン(マーク)を光学的に検出して位置
決めを行なう方法に関し、特に半導体素子を製造する際
のウエハ等に形成されたマークを検出して位置決めを行
なう方法に関する。 【0002】 【従来技術】半導体素子の製造に使われるウエハには、
新たに回路パターンとの重ね合わせ露光を良好に達成す
るためにアライメントマークが形状される。このアライ
メントマークの形状には露光装置のアライメント光学系
(検出系)の方式により各種のものが存在し、実用に供
されている。これらマークに要求される特性は、アライ
メントを光電的に行なう場合は、光電信号のS/Nが良
いことである。このためレーザスポット光を相対走査し
てマーク検出を行う方式では、ウエハ上に直線的に伸び
たライン上の凸部、又は凹部の微小段差部からの散乱光
を検出することが望ましい。あるいはウエハ上に特別な
回折格子パターンを形成し、この回折格子からの回折光
を空間フィルタリングにより抽出して光電検出する方式
もS/Nの点では効果的である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】通常ウエハ上にはレジ
スト層が形成されているが、アライメントマーク上にレ
ジスト層が形成されるとレジスト層に厚みむらが生じ
る。アライメントマークの検出はレジスト層を介して行
うので、レジスト層の厚みむらがアライメント精度に影
響するといった問題点があった。 【0004】本発明はレジスト層の厚みむらのアライメ
ント精度への影響を低減することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記問題点の解決の為に
本発明のアライメント方法は、直線状に形成されたパタ
ーンを所定方向に沿って互いに平行に3本以上配列して
構成したアライメントマークの位置を検出する際に、そ
の直線状パターンのうち少なくとも両端のパターンを使
わずにアライメントマークの位置を検出するようにした
ものである。 【0006】また、本発明のアライメント方法は、直線
状に形成されたパターンを所定方向に沿って互いに平行
に3本以上配列して構成したアライメントマークの位置
を光電信号の波形に基づいて検出する際に、その直線状
パターンに対応して光電信号の波形に現れる複数の特徴
波形のうち少なくとも両端のパターンを使わずにアライ
メントマークの位置を検出するようにしたものである。 【0007】 【作用】本発明においては、3本以上の直線状パターン
を配列して構成したアライメントマークの位置を検出す
る場合に、少なくともレジスト層の厚みむらが最も顕著
に現れる両脇のパターンを使わずにマーク位置の検出を
行うので、レジスト層の厚みむらがアライメント精度に
与える影響を低減できる。 【0008】また本発明においては、3本以上の直線状
パターンを配列して構成したアライメントマークの位置
を光電信号の波形に基づいて検出する場合に、その直線
状パターンに対応して光電信号の波形に現れる複数の特
徴波形のうち、少なくともレジスト層の厚みむらの影響
が最も顕著に現れる両脇の特徴波形を使わずにマーク位
置の検出を行うので、レジスト層の厚みむらがアライメ
ント精度に与える影響を低減できる。 【0009】 【実施例】図2は本発明の実施例による方法を適用する
のに好適な投影型露光装置の構成を示す図である。図2
において、レチクルホルダー1に保持されたレチクルR
には回路パターン以外にアライメント用のマークRMが
形成されている。レチクルRの回路パターンとマークR
Mとは、両側テレセントリンクな投影レンズ2を介して
ウエハW上に結像可能である。ウエハW上にはマークR
Mとアライメントされる回折格子状のマークWMが形成
されている。このウエハWは2次元移動するステージ3
上に保持され、モータ4と送りネジ5とによって移動す
る。ステージ3の座標位置は、レーザー光波干渉測長器
(以下干渉計とする)6によって計測される。干渉計6
はステージ3に固定された移動鏡7にレーザービーム8
を照射し、その反射ビームと基準鏡(不図示)に照射し
たレーザービームの反射ビームとを干渉させて、ステー
ジ3の位置変化に応じた測長信号(パルス信号)を出力
する。さて本実施例の露光装置は2つのアライメント系
を備えており、1つはTTL−On−Axis方式であ
り、もう1つはTTL−Off−Axis方式である。
TTL−On−Axis方式とはレチクルR上のマーク
RMとウエハW上のマークWMとを投影レンズ2を介在
として同時に検出し、レチクルRとウエハWの位置ずれ
を直接検出するものであり、TTL−Off−Axis
方式とは投影レンズ2を介してウエハW上のマークのみ
を検出してウエハWの装置に対する位置ずれを検出する
ものである。TTL−On−Axis方式のアライメン
ト系は、露光光とほぼ同一の波長のレーザー光を発振す
るレーザー光源10、ビームエクスパンダ11、ミラー
12、ビームスキャナー13、ハーフミラー14、対物
レンズ15、ミラー16により構成されるレーザー光送
光系と、空間フィルター17、集光レンズ18、光電セ
ンサー19により構成される受光系とによって構成され
る。ビームスキャナー13にはシリンドリカルレンズと
振動ミラーとが含まれ、対物レンズ15によってレチク
ルRに結像された帯状のスポット光を走査する。このス
ポット光は投影レンズ2によってウエハW上に結像され
る。スポット光の走査によりマークRMから生じた散乱
光はミラー16、対物レンズ15、ハーフミラー14を
介して空間フィルターに入射する。空間フィルター17
は正反射光をカットして散乱光を透過するような窓を有
し、透過した散乱光は光電センサー19により光量とし
て受光される。またスポット光のウエハW上での走査に
よりマークWMから生じた回折光は投影レンズ2、レチ
クルRの透明部、ミラー16、対物レンズ15、ハーフ
ミラー14を介して光電検出される。その回折光を検出
する受光系は図2には示していないが、空間フィルター
17、レンズ18、及び光電センサー19と同等の構成
である。ただし空間フィルターは散乱光検出用のものと
は異なる形状の窓を有し、回折光を効率よく抽出できる
ように定められている。従ってレチクルRのマークRM
とウエハWのマークWM(回折格子)とは光学的に分離
して検出され、別々の光電信号として取り出される。 【0010】一方、TTL−Off−Axis方式のア
ライメント系は、露光光とは異なり、レジストを感光さ
せにくい波長のレーザー光を発振するレーザー光源2
0、ビームエクスパンダ21、シリンドリカルレンズ2
2、ハーフミラー23、対物レンズ24、及びミラー2
5を有する送光系と、空間フィルター26、集光レンズ
27及び光電センサー28を有する受光系とで構成され
る。このアライメント系はミラー25を介してレチクル
Rと投影レンズ2との間からレーザー光をウエハW上に
照射するものである。ウエハW上にはシリンドリカルレ
ンズ22の働きで帯状のスポット光が結像する。このス
ポット光は投影レンズ2の投影視野内で静止しており、
ウエハW上の回折格子状のマークWMを検出する場合
は、ステージ3が移動する。マークWMからの回折光は
投影レンズ2、ミラー25、対物レンズ24、ハーフミ
ラー23、空間フィルター26、集光レンズ27を介し
て光電センサー28により検出される。光電センサー2
8からの光電信号は干渉計8からのパルス信号に応答し
てサンプリングされ、信号波形としてデジタルメモリに
記憶される。そしてその信号波形に基づいてウエハWの
位置が検出される。 【0011】さて図1はTTL−On−Axis方式の
アライメントに使われるレチクルRのマークRMとウエ
ハWのマークWMとの関係を示す平面図であり、ここに
はレーザー光源10からのレーザー光によるスポットS
Px、SPyも示されている。ビームスキャナー13は
スポット光SPxとSPyのうちいずれか一方を走査す
るものである。スポット光SPxはy方向に伸びたシー
ト状であり、このスポット光SPxはx方向にレチクル
Rの窓状のマークRMを横切るように走査される。スポ
ット光SPyはx方向に伸びたシート状であり、マスク
RMをy方向に横切るように走査される。スポット光S
PxとSPyはイメージローテータ等により切り替えて
作られるため、同時には走査されない。ウエハW上のマ
ークWMは回折格子に形成する正方形の格子要素がほぼ
正方形の枠状に規則的に配列したものである。本実施例
の回折格子はx方向に伸びた2本と、y方向に伸びた2
本との計4本で構成され、各回折格子の交点部に位置す
る格子要素E1 、E2 、E 3 、E4 はx方向用とy方向
用とで共用される。1本の回折格子の幅はスポット光S
Px、又はSPyの幅とほぼ等しく定められ、回折格子
の長さ(Lx、又はLy)はスポット光SPx、SPy
の長さと同程度かそれ以上に定められている。例えば図
1においてスポット光SPxがx方向に走査されると、
レチクルRのマークRMのy方向に伸びたエッジ(ガラ
ス面とクロム層の段差部)から散乱光が発生する。また
スポット光SPxがウエハW上のマークWMのうちy方
向に伸びた回折格子を照射すると、y方向に広がった分
布で回折光が発生するとともに、わずかではあるがx方
向に広がった分布の散乱光も発生する。このためTTL
−On−Axis方式のアライメント系のうち散乱光を
受光する光電センサー19は、図3(a)に示すような
光電信号IRを出力する。図3(a)において横軸はス
ポット光SPxの走査位置を表し、縦軸は光電信号IR
の大きさを表す。同図中、波形上のピークP1 とP4
マークRMのy方向に伸びたエッジ部分に対応し、ピー
クP2 、P3 はマークWMのy方向に平行に伸びて、x
方向に間隔Lxで形成された2本の回折格子に対応して
いる。また回折光を受光する光電センサーは図3(b)
に示すような光電信号IWを出力する。同図中、波形上
のピークP5 、P6 はy方向に伸びた2本の回折格子か
らの回折光に対応している。実際のマーク検出動作にお
いては、光電信号IRに基づいてピークP1 、P4 の各
走査位置の中点座標Xrを求め、光電信号IWに基づい
てピークP5 と、P6の各走査信号の中点座標Xwを求
め、その差(Xr−Xw)を位置ずれ量Δxとして検出
する。y方向の位置ずれ検出についても同様である。 【0012】通常、ウエハW上にはレジスト層が1〜2
μm程度の厚さで形成されているため、光電信号IW中
のピークP5 、P6 の波形は歪みを受けることがある。
この波形歪みはマークWMの位置検出精度を劣化させる
原因となる。図4は図1に示したマークWMのx方向の
断面構造を示す。図4(a)のようにマークWMの各格
子要素が凸部で形成され、その上にレジスト層PRが形
成される場合、マークWMの段差付近ではレジスト層P
Rの厚みが不均一となる。このためレジスト層での光学
的な特性(屈折率、反射率等)が変化し、干渉現象等が
発生して、図4(b)に示すように光電信号IWのピー
ク波形P5 、P6 が本来のマーク位置からΔS1 、ΔS
2 だけシフトして発生することがある。この場合、ΔS
1 、又はΔS2 に相当するずれ量はそのままアライメン
ト誤差として残存してしまう。このシフト量ΔS1 、Δ
2 の発生はレジスト層PRの厚みむら以外の要因によ
っても起こり、発生方向はランダムになる可能性が高
い。 【0013】そこで本発明の第2の実施例として、ウエ
ハW上のマークWMの平面形状を図5に示すようにy方
向用に3本、x方向用に3本の回折格子を田の字状に組
み合わせ、4隅の要素E1 〜E4 以外に、交点部に位置
する要素E5 、E6 、E7 、E8 、E9 をx方向用とy
方向用とに共用する。このようなマークWMの場合、ス
ポット光SPxによりx方向の走査を行うと、要素
1 、E8 、E3 を含む回折格子、要素E5 、E6 、E
7 を含む回折格子及び要素E2 、E9 、E4 を含む回折
格子の夫々から強い回折光が発生する。このときの光電
信号IWの波形には図6に示すように3つのピーク
5 、P6 、P 7 が生じる。例えばx方向に並んだ3本
の回折格子が同じ間隔で形成されているとすると、ピー
クP5 の位置Xa、ピークP7 の位置Xb、及びピーク
6 の位置Xcの各値を求め、この3つの値の加算平均
値(Xa+Xb+Xc)/3を求めると、マークWMの
中心位置が検出できる。この場合、回折格子を複数本に
して加算平均を用いるため、ランダムに生じる波形上の
シフト量に起因したアライメント誤差は平均化効果によ
り小さくなる。 【0014】さて図7は本発明の図3の実施例によるマ
ークWMの平面形状を表し、本実施例では正方形の格子
要素をx方向とy方向に関して一定のピッチで密に配列
した2次元回折格子とする。この場合、回折格子の各要
素の夫々は全て2次元回折格子のx方向用とy方向用と
に共用されている。図8は図7のx方向の部分断面を示
し、このようなマークWM上にレジスト層PRが形成さ
れると、マークWMのx方向の両脇に位置する回折格子
EL、ERの周辺においてはレジスト層PRの厚みむら
が顕著に現れる。ところが回折格子EL、ERの内側に
位置する回折格子群の周辺においてレジスト層PRの厚
みむらは極めて少なくなり、レジスト層PRの表面も平
坦化される。このマークWMをスポット光SPxでx方
向に走査すると、光電信号IWにはx方向に関して6つ
のピーク波形が現れる。そこで回折格子EL、ERに対
応した両脇のピーク波形はマーク位置検出の処理に使わ
ずに無視し、内側にある4つのピーク波形に基づいて、
加算平均等の演算を用いてマーク位置検出を行うように
する。このようにすると、レジスト層PRの厚みむらが
少なくなるため両脇をのぞいた複数の回折格子のそれぞ
れで生じるシフト量も少なくなる。さらに複数の回折格
子による平均化効果も得られるためランダムに発生する
検出誤差も総合的には小さくなるといった利点も得られ
る。 【0015】尚、図7、図8に示した回折格子群におい
て格子要素は正方形とし、格子要素と格子要素との間の
間隔も要素の寸法と同じにしてある。このためスポット
光SPx(又はSPy)の走査方向の幅は格子要素の走
査方向の寸法とほぼ等しくしておくことが望ましい。ま
たTTL−Off−Axis方式のレーザースポット光
によるマークWMの検出も同様に実施できる。この場
合、TTL−On−Axis方式のスポット光SPx、
SPyとTTL−Off−Axis方式のスポット光と
をウエハ上で同一の形状にしておくと、ウエハ上の同じ
マーク(回折格子)をそれぞれのスポット光で検出でき
るため、On−Axis用とOff−Axis用とで別
々のマークを設けておく必要がないといった利点があ
る。また図1に示したマークWMは、x方向用とy方向
用との各2本の回折格子を井桁状に組んだ形にしてもよ
い。 【0016】 【発明の効果】以上本発明によれば、3本以上の直線状
パターンを配列して構成したアライメントマークの位置
を検出する場合に、少なくともレジスト層の厚みむらが
最も顕著に現れる両脇のパターンを使わずにマーク位置
の検出を行うので、レジスト層の厚みむらがアライメン
ト精度に与える影響を低減できる。 【0017】また本発明によれば、3本以上の直線状パ
ターンを配列して構成したアライメントマークの位置を
光電信号の波形に基づいて検出する場合に、その直線状
パターンに対応して光電信号の波形に現れる複数の特徴
波形のうち、少なくともレジスト層の厚みむらの影響が
最も顕著に現れる両脇の特徴波形を使わずにマーク位置
の検出を行うので、レジスト層の厚みむらがアライメン
ト精度に与える影響を低減できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】アライメントマークの一例を示す図である。 【図2】本発明の方法を適用するのに好適な露光装置の
構成を示す図である。 【図3】図1のマークを検出したときの光電信号の波形
図の一例である。 【図4】レジスト層の影響を受けた光電信号の波形図で
ある。 【図5】アライメントマークの一例を示す図である。 【図6】図5のマークを検出したときの光電信号の波形
図の一例である。 【図7】アライメントマークの一例を示す図である。 【図8】図7のマークの断面構造を示す断面図である。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.基板上に形成されたアライメントマークを、該アラ
    イメントマーク上に形成されたレジスト層を介して光電
    的に検出することによって、前記基板のアライメントを
    行うアライメント方法において、 前記アライメントマークは、直線状に形成されたパター
    ンの3本以上を、所定方向に沿って互いに平行に、且つ
    両端のパターンの間に位置するパターン上でレジスト層
    の表面が平坦化されるような間隔で配列して構成され、 前記直線状パターンのうちの両端のパターンを使うこと
    なしに、その両端のパターンの内側に位置にするパター
    ンを使って前記アライメントマークの位置を検出するこ
    とを特徴とするアライメント方法。 2.アライメントマークが形成され、レジストが塗布さ
    れた基板からの光を光電信号に変換し、前記アライメン
    トマークに対応した特徴波形が現れる前記光電信号の波
    形に基づいて前記アライメントマークの位置を検出する
    ことによって、前記基板のアライメントを行うアライメ
    ント方法において、 前記アライメントマークは、直線状に形成されたパター
    ンの3本以上を、所定方向に沿って互いに平行に、且つ
    両端のパターンの間に位置するパターン上でレジスト表
    面が平坦化されるような間隔で配列して構成され、 前記直線状パターンの配列に対応して前記光電信号の波
    形に現れる複数の特徴波形のうちの両端の特徴波形を使
    うことなしに、その両端の特徴波形の間に現れる特徴波
    形を使って前記アライメントマークの位置を検出するこ
    とを特徴とするアライメント方法。 3.前記直線状に形成されたパターンのそれぞれは、微
    少量の凸部、又は凹部よりなる要素を規則的に配列した
    回折格子パターンであることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の方法。
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