JP2674448B2 - ボイラの水位制御装置 - Google Patents
ボイラの水位制御装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、小型貫流式等のボイ
ラの水位制御装置に関するものである。
ラの水位制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の小型貫流式ボイラの水位制御方式
としては、貫流式ボイラのタイプに応じて次の2種類が
知られている。一つの方式は図3に示すもので、缶体1
の上部管寄せ2と下部管寄せ3とに連通接続される水位
制御器4内にそれぞれ前記水位制御器4内の所定の低、
中、高の水位を検出するように低水位遮断用の第4水位
検出電極L、給水用ポンプ5のON制御用の第1水位検
出電極M、ポンプ5のOFF制御用の第2水位検出電極
Sを設け、缶体1内に起動時の缶内水位を所定の水位に
引き上げる為の第3水位検出電極Dを設け、低燃焼時に
は第3水位検出電極Dを作動させることで低燃焼時の水
管過熱防止を行ない熱負荷対応型の水位制御を行うもの
である(従来例1)。又、別の方式は、図4に示す角型
缶体6を有するボイラに適したもので、上部管寄せ7及
び下部管寄せ8間に連通接続するセパレータ10と下部管
寄せ8との間に水位制御器11を設け、この水位制御器11
内に低水位遮断用の第4水位検出電極L、給水用ポンプ
12のON制御用の第1水位検出電極M、ポンプ12のOF
F制御用の第2水位検出電極Sを設け、水管過熱保護の
為に上部管寄せ7及び下部管寄せ8間に設けた水位制御
器14内に挿設するものである(従来例2)。
としては、貫流式ボイラのタイプに応じて次の2種類が
知られている。一つの方式は図3に示すもので、缶体1
の上部管寄せ2と下部管寄せ3とに連通接続される水位
制御器4内にそれぞれ前記水位制御器4内の所定の低、
中、高の水位を検出するように低水位遮断用の第4水位
検出電極L、給水用ポンプ5のON制御用の第1水位検
出電極M、ポンプ5のOFF制御用の第2水位検出電極
Sを設け、缶体1内に起動時の缶内水位を所定の水位に
引き上げる為の第3水位検出電極Dを設け、低燃焼時に
は第3水位検出電極Dを作動させることで低燃焼時の水
管過熱防止を行ない熱負荷対応型の水位制御を行うもの
である(従来例1)。又、別の方式は、図4に示す角型
缶体6を有するボイラに適したもので、上部管寄せ7及
び下部管寄せ8間に連通接続するセパレータ10と下部管
寄せ8との間に水位制御器11を設け、この水位制御器11
内に低水位遮断用の第4水位検出電極L、給水用ポンプ
12のON制御用の第1水位検出電極M、ポンプ12のOF
F制御用の第2水位検出電極Sを設け、水管過熱保護の
為に上部管寄せ7及び下部管寄せ8間に設けた水位制御
器14内に挿設するものである(従来例2)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、貫流ボイラに
おける水位は、あらゆる燃焼状態でも過熱することなく
高乾き度が得られる水位が必要である。最近の熱負荷の
異なった水管で構成された缶体構造と、高負荷ボイラに
とっては、この様な条件を満足する水位制御幅が減少す
る傾向にある。又、安定した蒸気の供給を行ううえで
は、水位検出器の不良が確認されても暫定的な水位設定
に切り替え継続した蒸気(熱)の供給を図ることが求め
られている。上記の従来例1によれば、起蒸時、低負荷
時における第3水位検出電極Dの依存度が高いため、第
3水位検出電極Dが不良となった場合には起蒸時、低負
荷時に水管の過熱が生じてしまう。この時には、第2水
位検出電極Sを基準に一定時間給水ポンプを作動させて
過熱を防止しながら運転を継続させる方法も提案されて
いるものの、給水ポンプ能力のばらつきと運転圧力を正
確に把握し、適切な時間設定を行いボイラの要求する水
位制御幅に収まるような時間設定を行うことは困難であ
る。又、従来例2によれば、上部管寄せからセパレータ
に通ずる経路13における二層流の圧力損失のばらつきが
大きく、又、必要とされる缶体内の水位がこのばらつき
によって変化してしまう欠点がある。又、水位検出電極
が不良となり、暫定的な水位設定を行う場合(バックア
ップ時)の水位が明確にされないことは従来例1と同様
である。本発明は、これらの課題を解決することを目的
としてなされたものである。
おける水位は、あらゆる燃焼状態でも過熱することなく
高乾き度が得られる水位が必要である。最近の熱負荷の
異なった水管で構成された缶体構造と、高負荷ボイラに
とっては、この様な条件を満足する水位制御幅が減少す
る傾向にある。又、安定した蒸気の供給を行ううえで
は、水位検出器の不良が確認されても暫定的な水位設定
に切り替え継続した蒸気(熱)の供給を図ることが求め
られている。上記の従来例1によれば、起蒸時、低負荷
時における第3水位検出電極Dの依存度が高いため、第
3水位検出電極Dが不良となった場合には起蒸時、低負
荷時に水管の過熱が生じてしまう。この時には、第2水
位検出電極Sを基準に一定時間給水ポンプを作動させて
過熱を防止しながら運転を継続させる方法も提案されて
いるものの、給水ポンプ能力のばらつきと運転圧力を正
確に把握し、適切な時間設定を行いボイラの要求する水
位制御幅に収まるような時間設定を行うことは困難であ
る。又、従来例2によれば、上部管寄せからセパレータ
に通ずる経路13における二層流の圧力損失のばらつきが
大きく、又、必要とされる缶体内の水位がこのばらつき
によって変化してしまう欠点がある。又、水位検出電極
が不良となり、暫定的な水位設定を行う場合(バックア
ップ時)の水位が明確にされないことは従来例1と同様
である。本発明は、これらの課題を解決することを目的
としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上部管寄せ
21及び下部管寄せ22間に略垂直の水管23を接続した缶体
20と、前記上部管寄せ21及び下部管寄せ22間に連通接続
されるセパレータ26と、セパレ−タ26及び下部管寄せ22
間に連通接続される第1水位制御器29と、前記上部管寄
せ21及び下部管寄せ22間に連通接続される第2水位制御
器30と、前記水管23を少なくとも高燃焼と低燃焼とに加
熱するバーナ24と、前記缶体20に水を供給するポンプ25
とを備える蒸気ボイラにおいて、それぞれ前記第1水位
制御器29内の所定の低、高の水位を検出するように設け
られる第1水位検出手段M及び第2水位検出手段Sと、
それぞれ前記第2水位制御器30内の所定の高、低の水位
を検出する第3水位検出手段D及び第4水位検出手段L
とを具備し、前記第1水位検出手段Sの水無し検出に基
づいて前記ポンプ25をONし、前記第2水位検出手段S
の水有り検出に基づいて前記ポンプ25をOFFして前記
缶体内水位を所定の水位幅に制御し、前記第3水位検出
手段Dは冷態起動時及び低燃焼時水無し検出によりポン
プ25をONし、前記第4水位検出手段Lは高燃焼時水無
し検出によりポンプ25をONすることを特徴とするもの
である。
21及び下部管寄せ22間に略垂直の水管23を接続した缶体
20と、前記上部管寄せ21及び下部管寄せ22間に連通接続
されるセパレータ26と、セパレ−タ26及び下部管寄せ22
間に連通接続される第1水位制御器29と、前記上部管寄
せ21及び下部管寄せ22間に連通接続される第2水位制御
器30と、前記水管23を少なくとも高燃焼と低燃焼とに加
熱するバーナ24と、前記缶体20に水を供給するポンプ25
とを備える蒸気ボイラにおいて、それぞれ前記第1水位
制御器29内の所定の低、高の水位を検出するように設け
られる第1水位検出手段M及び第2水位検出手段Sと、
それぞれ前記第2水位制御器30内の所定の高、低の水位
を検出する第3水位検出手段D及び第4水位検出手段L
とを具備し、前記第1水位検出手段Sの水無し検出に基
づいて前記ポンプ25をONし、前記第2水位検出手段S
の水有り検出に基づいて前記ポンプ25をOFFして前記
缶体内水位を所定の水位幅に制御し、前記第3水位検出
手段Dは冷態起動時及び低燃焼時水無し検出によりポン
プ25をONし、前記第4水位検出手段Lは高燃焼時水無
し検出によりポンプ25をONすることを特徴とするもの
である。
【0005】
【作用】この発明によれば、通常の運転時ポンプ25は第
1水位検出電極MによりONされ、第2水位検出電極S
によりOFFされるが、上部管寄せ21とセパレ−タ26と
の間の配管27における二層流圧力損失は負荷の変動(低
燃焼時,高燃焼時)によって変化するため、自動的に缶
体内水位は低燃焼時に高く、高燃焼時に低く制御され、
ボイラとして適切な水位が保たれたまま運転される。二
層流圧力損失のばらつきが大きく缶体内部の水位が低下
した場合には、缶体側に設けた第3水位検出手段Dによ
ってポンプがONされるので水管23の過熱が防止され
る。又低燃焼時に高燃焼時に缶体水位が水管過熱を生ず
るような水位に低下すると、第4水位検出手段Lによっ
てポンプがONされるので、水管23の過熱が防止され
る。
1水位検出電極MによりONされ、第2水位検出電極S
によりOFFされるが、上部管寄せ21とセパレ−タ26と
の間の配管27における二層流圧力損失は負荷の変動(低
燃焼時,高燃焼時)によって変化するため、自動的に缶
体内水位は低燃焼時に高く、高燃焼時に低く制御され、
ボイラとして適切な水位が保たれたまま運転される。二
層流圧力損失のばらつきが大きく缶体内部の水位が低下
した場合には、缶体側に設けた第3水位検出手段Dによ
ってポンプがONされるので水管23の過熱が防止され
る。又低燃焼時に高燃焼時に缶体水位が水管過熱を生ず
るような水位に低下すると、第4水位検出手段Lによっ
てポンプがONされるので、水管23の過熱が防止され
る。
【0006】
【実施例】以下、この発明の具体的な実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図面に示す実施例は一例とし
て、角型貫流式の蒸気ボイラについて図示したもので、
図1は、この発明の一実施例の概略を示す説明図であ
る。
づいて詳細に説明する。図面に示す実施例は一例とし
て、角型貫流式の蒸気ボイラについて図示したもので、
図1は、この発明の一実施例の概略を示す説明図であ
る。
【0007】図1において、20は長手方向(燃焼火炎及
び燃焼ガスが流れる方向A)に沿う方向の両側面を覆う
缶体カバー(図示しない)を外した状態の角型缶体で、
上部管寄せ21及び下部管寄せ22間に多数の略垂直の水管
23、23を長手方向に複数列、短手方向(紙面に対し垂直
方向)に複数列連通接続し、長手方向一側端に平面燃焼
バーナ等のバーナ24を設け、他側端から燃焼ガス排出す
るよう構成している。25は缶体20内に給水する給水用ポ
ンプである。
び燃焼ガスが流れる方向A)に沿う方向の両側面を覆う
缶体カバー(図示しない)を外した状態の角型缶体で、
上部管寄せ21及び下部管寄せ22間に多数の略垂直の水管
23、23を長手方向に複数列、短手方向(紙面に対し垂直
方向)に複数列連通接続し、長手方向一側端に平面燃焼
バーナ等のバーナ24を設け、他側端から燃焼ガス排出す
るよう構成している。25は缶体20内に給水する給水用ポ
ンプである。
【0008】26は上部管寄せ21と下部管寄せ22間に蒸気
取り出し管27、降水管28によって連通接続したセパレー
タ、29はセパレータ26と下部管寄せ22との間に連通接続
した筒状第1水位制御器で、それぞれの検出端が水位制
御器29内の所定の低、高の水位を検出するように第1、
第2水位検出電極M、Sを挿設している。第1水位検出
電極Mは水無し検出に基づいてポンプ25をON(起動)
し、第2水位検出電極Sは水有り検出に基づいてポンプ
25をOFF(停止)する。
取り出し管27、降水管28によって連通接続したセパレー
タ、29はセパレータ26と下部管寄せ22との間に連通接続
した筒状第1水位制御器で、それぞれの検出端が水位制
御器29内の所定の低、高の水位を検出するように第1、
第2水位検出電極M、Sを挿設している。第1水位検出
電極Mは水無し検出に基づいてポンプ25をON(起動)
し、第2水位検出電極Sは水有り検出に基づいてポンプ
25をOFF(停止)する。
【0009】30は一端を上部管寄せ21上部に、他端を下
部管寄せ22下部に連通接続した筒状第2水位制御器で、
他端の連通接続の態様としては図示の如くセパレータ26
下部に接続しても良いし、降水管28又は下部管寄せ22に
直接接続してもよい。この第2水位制御器30内にはそれ
ぞれの検出端が水位制御器30内の所定の高、低の水位を
検出するように第3、第4水位検出電極D、Lを挿設し
ている。第3水位検出電極Dの検出端は冷態起動時水管
が過熱しないとともに、低燃焼時缶体20内の水位がこれ
以上下がると水管23の過熱を生ずる過熱限界水位に等し
いかこれに近い水位に設定され、後述するように冷態起
動時と低燃焼時の水管過熱防止バックアップ用電極とし
て機能する。又、第4水位検出電極Lの検出端は高燃焼
時缶体20内の水位がこれ以上下がると水管23の過熱を生
ずる過熱限界水位に等しいかこれに近い水位に設定さ
れ、後述するように高燃焼時の水管過熱防止バックアッ
プ用電極として機能する。
部管寄せ22下部に連通接続した筒状第2水位制御器で、
他端の連通接続の態様としては図示の如くセパレータ26
下部に接続しても良いし、降水管28又は下部管寄せ22に
直接接続してもよい。この第2水位制御器30内にはそれ
ぞれの検出端が水位制御器30内の所定の高、低の水位を
検出するように第3、第4水位検出電極D、Lを挿設し
ている。第3水位検出電極Dの検出端は冷態起動時水管
が過熱しないとともに、低燃焼時缶体20内の水位がこれ
以上下がると水管23の過熱を生ずる過熱限界水位に等し
いかこれに近い水位に設定され、後述するように冷態起
動時と低燃焼時の水管過熱防止バックアップ用電極とし
て機能する。又、第4水位検出電極Lの検出端は高燃焼
時缶体20内の水位がこれ以上下がると水管23の過熱を生
ずる過熱限界水位に等しいかこれに近い水位に設定さ
れ、後述するように高燃焼時の水管過熱防止バックアッ
プ用電極として機能する。
【0010】31は、マイクロコンピュータ等で構成され
る主制御器で、予め記憶された処理手順に従い、操作器
32、第1、第2、第3、第4水位検出電極M、S、D、
L、等からの信号を入力し、バーナ24の燃焼状態を制御
すると共に、ポンプ25を制御し缶体内水位制御を行う。
この缶体内水位制御には上記の第1水位検出電極Mと第
2水位検出電極Sによるポンプ25のON−OFF制御
と、次に説明する冷態時起動制御と第1、第2水位検出
電極M、Sのバックアップ制御を含む。
る主制御器で、予め記憶された処理手順に従い、操作器
32、第1、第2、第3、第4水位検出電極M、S、D、
L、等からの信号を入力し、バーナ24の燃焼状態を制御
すると共に、ポンプ25を制御し缶体内水位制御を行う。
この缶体内水位制御には上記の第1水位検出電極Mと第
2水位検出電極Sによるポンプ25のON−OFF制御
と、次に説明する冷態時起動制御と第1、第2水位検出
電極M、Sのバックアップ制御を含む。
【0011】冷態時起動制御は、冷態起動時第3水位検
出電極Dが作動状態とされ、第2水位検出電極Sの水有
り検出によってポンプ25をOFFすることなく、第3水
位検出電極Dの水有り検出によってポンプをOFFする
ものである。尚、冷態起動時とは缶水が所定温度以下の
冷たい状態での起動(燃焼可能状態とする)時を意味
し、実施例では過熱サーモ33によって水管温度によって
缶水温度を間接的に検出し、その温度が所定値以下の起
動時をいう。
出電極Dが作動状態とされ、第2水位検出電極Sの水有
り検出によってポンプ25をOFFすることなく、第3水
位検出電極Dの水有り検出によってポンプをOFFする
ものである。尚、冷態起動時とは缶水が所定温度以下の
冷たい状態での起動(燃焼可能状態とする)時を意味
し、実施例では過熱サーモ33によって水管温度によって
缶水温度を間接的に検出し、その温度が所定値以下の起
動時をいう。
【0012】バックアップ制御は、低燃焼時及び高燃焼
時の第1水位検出電極M不良時等によりポンプ25がON
されない時の第3水位検出電極Dと第4水位検出電極L
によるバックアップ制御である。即ち、低燃焼時は第3
水位検出電極Dが作動状態とされ、同電極が水無しを検
出した時には、ポンプ25をONし、高燃焼時には第4水
位検出電極Lが水無しを検出した時ポンプ25をONす
る。
時の第1水位検出電極M不良時等によりポンプ25がON
されない時の第3水位検出電極Dと第4水位検出電極L
によるバックアップ制御である。即ち、低燃焼時は第3
水位検出電極Dが作動状態とされ、同電極が水無しを検
出した時には、ポンプ25をONし、高燃焼時には第4水
位検出電極Lが水無しを検出した時ポンプ25をONす
る。
【0013】高燃焼時第4水位検出電極Lは水無し検出
によりバーナ24の燃焼をインターロック状態に停止する
低水位燃焼遮断用水位検出電極の機能を持たせている。
そして低燃焼時の低水位燃焼遮断用水位検出電極(図示
しない)は第4水位検出電極Lと別個に設けているが、
第4水位検出電極Lの水無し検出から所定時間後にバー
ナ24の燃焼をインターロック状態に停止することで第4
水位検出電極Lに低水位燃焼遮断用水位検出電極の機能
を兼ねさせても良い。高燃焼時も第4水位検出電極Lの
水無し検出から所定時間後にバーナ24の燃焼をインター
ロック状態とするよう構成してもよい。低水位燃焼遮断
用水位検出電極を別個に設けない場合は、装置構成の簡
略化及びコストダウンを実現できる。
によりバーナ24の燃焼をインターロック状態に停止する
低水位燃焼遮断用水位検出電極の機能を持たせている。
そして低燃焼時の低水位燃焼遮断用水位検出電極(図示
しない)は第4水位検出電極Lと別個に設けているが、
第4水位検出電極Lの水無し検出から所定時間後にバー
ナ24の燃焼をインターロック状態に停止することで第4
水位検出電極Lに低水位燃焼遮断用水位検出電極の機能
を兼ねさせても良い。高燃焼時も第4水位検出電極Lの
水無し検出から所定時間後にバーナ24の燃焼をインター
ロック状態とするよう構成してもよい。低水位燃焼遮断
用水位検出電極を別個に設けない場合は、装置構成の簡
略化及びコストダウンを実現できる。
【0014】以上の構成において、上記実施例の動作を
説明する。冷態起動時、即ち缶水温度が低い状態での燃
焼開始時は第3水位検出手段Dにより缶体20内水位が引
き上げられるので、冷態起動時の水管過熱防止がなされ
る。
説明する。冷態起動時、即ち缶水温度が低い状態での燃
焼開始時は第3水位検出手段Dにより缶体20内水位が引
き上げられるので、冷態起動時の水管過熱防止がなされ
る。
【0015】その後の運転時は給水ポンプ25は第1水位
検出電極MによりONされ、第2水位検出電極Sにより
OFFされるが、上部管寄せ21とセパレ−タ26との間の
配管27の蒸気流の圧力損失が低燃焼時小さく、高燃焼時
大きいので、缶体20内水位は低燃焼時高く、高燃焼時低
く制御される。第1水位検出手段Mの不良や配管27の二
相流圧損のバラツキにより缶体内水位の変動を生じた場
合に缶体内水位が低下した際は、高燃焼時には第3水位
検出手段Dの水無し検出によって、又低燃焼時には第4
水位検出手段Lの水無し検出によってそれぞれバックア
ップされてポンプがONされ、水管の過熱が防止され
る。
検出電極MによりONされ、第2水位検出電極Sにより
OFFされるが、上部管寄せ21とセパレ−タ26との間の
配管27の蒸気流の圧力損失が低燃焼時小さく、高燃焼時
大きいので、缶体20内水位は低燃焼時高く、高燃焼時低
く制御される。第1水位検出手段Mの不良や配管27の二
相流圧損のバラツキにより缶体内水位の変動を生じた場
合に缶体内水位が低下した際は、高燃焼時には第3水位
検出手段Dの水無し検出によって、又低燃焼時には第4
水位検出手段Lの水無し検出によってそれぞれバックア
ップされてポンプがONされ、水管の過熱が防止され
る。
【0016】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、図2に示すように円筒状缶体の蒸気ボイラに
も適用可能である。図2において図1に対応する構成要
素は同一符号を付して詳細な説明を省略する。図2で缶
体20は図3と同様の周知の円筒状缶体を用い、バーナ25
も周知のガンタイプバーナやそれに代わるガスバーナを
用いる。
ではなく、図2に示すように円筒状缶体の蒸気ボイラに
も適用可能である。図2において図1に対応する構成要
素は同一符号を付して詳細な説明を省略する。図2で缶
体20は図3と同様の周知の円筒状缶体を用い、バーナ25
も周知のガンタイプバーナやそれに代わるガスバーナを
用いる。
【0017】又、水位検出手段としては上記実施例のよ
うに別個の水位検出電極L,S,M,Dとするのではな
く、一体化された電極(図示しない)であってもよく、
磁性体を装着したフロートの上下動を水位制御器の外側
から検出するフロート式の水位検出手段(図示しない)
であってもよい。
うに別個の水位検出電極L,S,M,Dとするのではな
く、一体化された電極(図示しない)であってもよく、
磁性体を装着したフロートの上下動を水位制御器の外側
から検出するフロート式の水位検出手段(図示しない)
であってもよい。
【0018】更に、第3、第4水位検出電極D、Lによ
るバックアップ機能においてポンプ25をONさせるタイ
ミングは上記実施例では水無し検出と同時としている
が、水無し検出より所定時間経過後であってもよい。
又、第1、第2水位検出電極M、Sによるポンプ25のO
N、OFFタイミングも同様に水有り、水無し検出から
所定時間経過後であっても良い。
るバックアップ機能においてポンプ25をONさせるタイ
ミングは上記実施例では水無し検出と同時としている
が、水無し検出より所定時間経過後であってもよい。
又、第1、第2水位検出電極M、Sによるポンプ25のO
N、OFFタイミングも同様に水有り、水無し検出から
所定時間経過後であっても良い。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、セパ
レータに接続の第1水位制御器に給水ポンプON−OF
F制御用の第1水位制御手段と第2水位制御手段とを設
けているので、燃焼負荷に対応した水位制御が行われ
る。その結果、水位制御変更幅を広く取ることができ、
適正水位帯の設定が容易となり、ポンプの発停回数を減
少できる。又、第1水位検出手段が故障や、上部ヘッダ
とセパレータとを接続する配管の二相流圧力損失のバラ
ツキにより缶体内水位の変動を生じて缶体内水位が低下
した際は、低燃焼時には第3水位検出手段水無し検出に
よって、又、高燃焼時には第4水位検出手段によってバ
ックアップでき、低燃焼時及び高燃焼時共に適切に水管
の過熱を防止できる。このバックアップにおいては安定
的に水位を検出できる缶体側に設けた第3、第4水位検
出手段によって暫定的に水位設定を行うことが可能とな
るために、給水ポンプをはじめとする使用圧力、燃焼負
荷の如何にかかわらずボイラとして必要な水位を保ちな
がら運転を継続することが可能となる。更に、低燃焼時
のバックアップを冷態起動時用の第3水位検出手段によ
り行っているので、バックアップ用水位検出手段を別個
に設ける必要がなく、装置構成の簡単化、コストダウン
を実現できるなど効果が大きい。
レータに接続の第1水位制御器に給水ポンプON−OF
F制御用の第1水位制御手段と第2水位制御手段とを設
けているので、燃焼負荷に対応した水位制御が行われ
る。その結果、水位制御変更幅を広く取ることができ、
適正水位帯の設定が容易となり、ポンプの発停回数を減
少できる。又、第1水位検出手段が故障や、上部ヘッダ
とセパレータとを接続する配管の二相流圧力損失のバラ
ツキにより缶体内水位の変動を生じて缶体内水位が低下
した際は、低燃焼時には第3水位検出手段水無し検出に
よって、又、高燃焼時には第4水位検出手段によってバ
ックアップでき、低燃焼時及び高燃焼時共に適切に水管
の過熱を防止できる。このバックアップにおいては安定
的に水位を検出できる缶体側に設けた第3、第4水位検
出手段によって暫定的に水位設定を行うことが可能とな
るために、給水ポンプをはじめとする使用圧力、燃焼負
荷の如何にかかわらずボイラとして必要な水位を保ちな
がら運転を継続することが可能となる。更に、低燃焼時
のバックアップを冷態起動時用の第3水位検出手段によ
り行っているので、バックアップ用水位検出手段を別個
に設ける必要がなく、装置構成の簡単化、コストダウン
を実現できるなど効果が大きい。
【図1】この発明の一実施例の概略を示す説明図であ
る。
る。
【図2】この発明の他実施例の概略を示す説明図であ
る。
る。
【図3】従来例の概略を示す説明図である。
【図4】他の従来例の概略を示す説明図である。
20 缶体 21 上部管寄せ 22 上部管寄せ 23 水管 24 バーナ 25 ポンプ 26 セパレータ 29 第1水位制御器 30 第2水位制御器 M 第1水位検出電極(水位検出手段) S 第2水位検出電極(水位検出手段) D 第3水位検出電極(水位検出手段) L 第4水位検出電極(水位検出手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 上部管寄せ21及び下部管寄せ22間に略垂
直の水管23を接続した缶体20と、前記上部管寄せ21及び
下部管寄せ22間に連通接続されるセパレータ26と、セパ
レ−タ26及び下部管寄せ22間に連通接続される第1水位
制御器29と、前記上部管寄せ21及び下部管寄せ22間に連
通接続される第2水位制御器30と、前記水管23を少なく
とも高燃焼と低燃焼とに加熱するバーナ24と、前記缶体
20に水を供給するポンプ25とを備える蒸気ボイラにおい
て、それぞれ前記第1水位制御器29内の所定の低、高の
水位を検出するように設けられる第1水位検出手段M及
び第2水位検出手段Sと、それぞれ前記第2水位制御器
30内の所定の高、低の水位を検出するように設けられる
第3水位検出手段D及び第4水位検出手段Lとを具備
し、前記第1水位検出手段Sの水無し検出に基づいて前
記ポンプ25をONし、前記第2水位検出手段Sの水有り
検出に基づいて前記ポンプ25をOFFして前記缶体内水
位を所定の水位幅に制御し、前記第3水位検出手段Dは
冷態起動時及び低燃焼時水無し検出によりポンプ25をO
Nし、前記第4水位検出手段Lは高燃焼時水無し検出に
よりポンプ25をONすることを特徴とするボイラの水位
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33965292A JP2674448B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | ボイラの水位制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33965292A JP2674448B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | ボイラの水位制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06159607A JPH06159607A (ja) | 1994-06-07 |
JP2674448B2 true JP2674448B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=18329529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33965292A Expired - Fee Related JP2674448B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | ボイラの水位制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2674448B2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP33965292A patent/JP2674448B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06159607A (ja) | 1994-06-07 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |