JP2674205B2 - 映像信号再生装置 - Google Patents

映像信号再生装置

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JP2674205B2
JP2674205B2 JP1111766A JP11176689A JP2674205B2 JP 2674205 B2 JP2674205 B2 JP 2674205B2 JP 1111766 A JP1111766 A JP 1111766A JP 11176689 A JP11176689 A JP 11176689A JP 2674205 B2 JP2674205 B2 JP 2674205B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、映像信号再生装置に関し、特にコントロー
ル(CTL)信号がテープ上に記録されないフォーマット
を有するビデオテープレコーダ(VTR)においても編集
作業に必要な正確な疑似コントロール信号等の位置基準
信号を形成することができる映像信号再生装置に関する
ものである。
〔発明の概要〕
本発明は、テープ上の斜めに形成されたトラックに映
像信号が記録され、このトラックより回転ドラム上の複
数のヘッドにて映像信号を再生すると共に、このトラッ
クに対応した位置信号を発生する映像信号再生装置にお
いて、回転ドラムの回転を検出するドラム回転検出手段
と、ドラム回転検出手段の検出出力に応じて上記複数の
ヘッドの切り換え信号を形成する切り換え信号形成手段
と、切り換え信号に応じて上記複数のヘッドからの再生
映像信号を選択する切り換え手段と、切り換え手段より
得られた再生映像信号の振幅を検出し、この振幅の変動
のピーク時又はボトル時である変化点を検出する再生レ
ベル変化点検出手段と、変化点から変化点までの間隔を
測定して上記テープの再生速度を検出する再生速度検出
手段と、再生映像信号の変化点と上記切り換え信号の位
相関係を検出する位相比較手段と、再生速度検出手段の
検出出力と上記位相比較手段の検出出力に応じて補正制
御信号を発生する制御信号発生手段と、テープを駆動す
るキャプスタンと、キャプスタンの回転を検出するキャ
プスタン回転検出手段と、キャプスタンの回転検出信号
を上記トラックに対応する周波数に分周する分周手段
と、分周された上記キャプスタン回転検出信号を上記補
正制御信号に基づいて補正し、トラックの位置に対応し
た位置基準信号を発生する補正手段とを有することによ
り、再生映像信号(RF信号)とドラム回転検出手段から
得られるスイッチングパルス信号を基に、キャプスタン
回転速度検出信号を分周した信号の位相補正を行い、映
像信号が記録されているトラックの位置に正確に対応し
た位置基準信号を得ることができる。
〔従来の技術〕
従来より、テープ幅が1/2インチ、3/4インチ、1イン
チ等のヘルカルビデオテープレコーダ(VTR)において
は、記録された映像の編集を行う際に必要とされるテー
プ位置の検出のための位置基準信号として、例えばテー
プ上のコントロールトラックに記録されたトラックサー
ボ用のCTL信号(コントロールパルス信号)を用い、こ
のCTL信号のパルスをカウントすることによりテープ上
の現在位置を知るようにしている。
これに対して、例えばテープ幅が8mmのVTRのトラック
サーボは、所謂オートマック・トラック・ファインディ
ング(ATF)方法が用いられており、8mmビデオテープに
は上記CTL信号が記録されていない。このため、テープ
位置の検出には以下のような方法が用いられている。す
なわち、 (1)再生ヘッドからの再生映像信号(所謂RF信号)の
エンベロープ(包絡線)の谷(又は山)の数をカウント
する方法、 (2)キャプスタン回転速度検出信号、リール回転速度
検出信号の分周パルス等をカウントする方法、 (3)8mmビデオ・テープフォーマット上に設けられたP
CM音声データのフォーマット上のユーザが使用できる所
謂PCMID領域やコーディングインデックス領域にテープ
位置情報として、所謂タイムコードを書き込み、この記
録されたタイムコードを読み出す方法、 のような主として3つの方法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記(1)の再生映像信号(RF信号)のエ
ンベロープの谷(又は山)の数をカウントする方法は、
再生映像信号の欠落等により再生映像信号のエンベロー
プが取れないと、カンウトが狂うことになり、正確なテ
ープ位置を得ることができなかった。
また、上記(2)のキャプスタン回転速度検出信号や
リール回転速度検出信号の分周パルス等をカウントする
方法は、テープ上に記録された実際のビデオ信号を基に
しておらず、キャプスタンとテープ間にスリップが生じ
たり、テープの伸びが起こると、記録されているビデオ
信号の位置とキャプスタン回転速度検出信号等のパルス
位置がずれ、正確なテープ位置を得ることができなかっ
た。
また、上記(3)のタイムコードを書き込む方法は、
タイムコード発生器、タイムコード読み取り器が必要と
なりコストアップにつながり、またサーチ状態では、ヘ
ッドが音声用のPCM信号が記録されたトラックを斜めに
移動するため、記録されたタイムコードの読み取エラー
が生じ、正確なテープの位置情報を得ることが困難であ
った。
本発明に係る映像信号再生装置は、上述の実情に鑑み
てなされたものであり、CTL信号等の位置基準信号がテ
ープ上に記録されないフォーマットを有するVTRにおい
ても、編集時における正確なテープ位置を得ることがで
きる映像信号再生装置の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る映像信号再生装置は、上述したような課
題を解決するために、第1図に示すように、テープ1上
の斜めに形成されたトラックに映像信号が記録され、こ
のトラックより回転ドラム2上の第1及び第2のアジマ
ス角を有する2つのヘッドにて映像信号を再生すると共
に、このトラックに対応した位置基準信号を発生する映
像信号再生装置において、上記回転ドラム2の回転を検
出するドラム回転検出手段となるドラム回転検出回路21
と、上記ドラム回転検出手段の検出出力に応じて上記複
数のヘッドの切り換え信号を形成する切り換え信号形成
手段となるスイッチングパルス発生回路22と、上記第1
及び第2のアジマス角を有する2つのヘッドから再生さ
れる信号のうち出力レベルの高い信号を選択して再生出
力信号を出力する出力選択手段11、12と、上記出力選択
手段より得られた再生映像信号の振幅を検出し、この振
幅の変動のピーク時又はボトム時である変化点を検出す
る再生レベル変化点検出手段となるRFレベル検出回路14
と、上記変化点から変化点までの間隔を測定して上記テ
ープの再生速度を検出する再生速度検出手段となるテー
プ速度検出回路15と、上記再生映像信号の変化点と上記
切り換え信号の位相関係を検出する位相比較手段になる
位相比較器16と、上記再生速度検出手段の検出出力と上
記位相比較手段の検出出力に応じて補正制御信号を発生
する制御信号発生手段となる疑似CTL信号補正制御回路1
7と、上記テープ1を駆動するキャプスタン3と、上記
キャプスタン3の回転を検出するキャプスタン回転検出
手段となるキャプスタン回転速度検出回路19と、上記キ
ャプスタン3の回転検出信号を上記トラックに対応する
周波数に分周する分周手段となる分周器20と、上記分周
された上記キャプスタン回転検出信号を上記補正制御信
号に基づいて補正し、上記トラックの位置に対応した位
置基準信号を発生する補正手段となる疑似CTL信号位相
補正回路18とを有することを特徴としている。
〔作用〕
本発明に係る映像信号再生装置によれば、複数のヘッ
ドα、αL、βからの出力信号のうち出力レベ
ルの高い信号を選択する出力選択回路11、12から得られ
る再生映像信号(RF信号)と回転ドラム2の回転を検出
するドラム回転検出手段となるドラム回転検出回路21か
ら得られるスイッチングパルス信号を基に、キャプスタ
ン3の回転を検出するキャプスタン回転検出手段となる
キャプスタン回転速度検出回路19から得られるキャプス
タン回転速度検出信号を分周した信号の位相補正を行う
ことにより、映像信号が記録されているトラックの位置
に正確に対応した位置基準信号を得ることができる。こ
の結果テープ位置を正確に検出することができる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る映像信号再生装置の一実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。
第1図は本実施例である映像信号再生装置、例えば8m
mVTR(ビデオテープレコーダ)における位置基準信号を
形成する要部の概略構成を示すブロック回路図である。
上記位置基準信号は、映像信号が記録されたトラックの
位置を示す基準信号であり、以下の説明中ではこの信号
を疑似CTL信号としている。
一般に8mVTRにおいては、互いに異なる第1のアジマ
スと第2のアジマスを有する一対のヘッドα、βが回転
ドラムに180度対向して設けられている。ここで8mmVTR
には、通常の標準テープ速度での記録再生モード(SPモ
ード)と長時間記録再生モード(LPモード)があること
から、第1図の実施例においては、各モードに於ける画
質を向上させるために、各モードのトラック幅に最適化
された専用のヘッドが設けられている。即ち、第1図に
示す回転ドラム2には、SPモード用の一対のヘッドα
とヘッドβが配置されており、またLPモード用の一対
のヘッドαとヘッドβが配置されている。この回転
ドラム2の外周に映像信号が記録されたテープ1が180
度の角度範囲に巻き付けられて案内され、キャプスタン
3でそのテープの走行速度が一定になるように送られ
る。即ち、テープ1の走行方向に対して各ヘッドが斜め
に走査して、映像信号の記録再生が行われる、ここで上
記近接するヘッドαとヘッドβとをAヘッド対と
し、近接するヘッドαとヘッドβとをBヘッド対と
する。
映像信号の再生時、上記ヘッドα及びヘッドβ
出力信号は出力選択回路11にそれぞれ供給され、出力レ
ベルの高い方が選択される。またヘッドα及びヘッド
βの出力信号は出力選択回路12にそれぞれ供給され、
同じく出力レベルの高い方が選択される。上記出力選択
回路11、12からの出力信号は、スイッチング回路13に供
給され、ヘッド切り換え(ヘッド対A、Bの切り換え)
信号であるスイッチングパルス信号により切り換えられ
て、RF出力信号としてこのスイッチング回路13から出力
される。ところで、上記スイッチングパルス信号は上記
回転ドラム2の回転を検出するドラム回転検出回路21か
らの出力信号に基づいてスイッチングパルス発生回路22
で形成される信号である。
上記RF出力信号はRFレベル検出回路14に供給され、こ
のRF出力信号のピーク(山)点又はボトム(谷)点であ
る変化点が検出される。これらの検出された変化点はテ
ープ速度検出回路15に供給され、変化点から変化点まで
の間隔とスイッチングパルス信号のパウス間隔との関係
が測定されテープの走行速度が検出される。
また、上記RFレベル検出回路14の出力信号は位相比較
器16に供給され、上記スイッチングパルス発生回路22か
らのスイッチングパルス信号との位相関係が検出され
る。この位相関係情報と上記テープ速度検出回路15から
のテープの走行速度情報は疑似CRT信号補正制御回路17
に供給され、これらの情報より上記疑似CTL信号のある
べき位置が決定され、補正制御信号として疑似CTL信号
位相補正回路18に供給される。また、疑似CTL信号位相
補正回路18には、上記キャプスタン3の回転速度を検出
するキャプスタン回転速度検出回路19からのパルス信号
が分周器20においてCTL信号の周波数までに分周された
キャプスタン回転速度分周パルスが供給されており、こ
のキャプスタン回転速度分周パルスの位相が上記補正制
御信号で調整される。この位相が補正された疑似CRT信
号が端子4に出力される。また、上記スイッチング回路
13からのRF出力信号は再生信号として端子5に出力され
る。
次に第2図乃至第9図を用いて、第1図に示す回路の
動作を説明する。
第2図は、2倍の速度で再生した時の上記Aヘッド対
(ヘッドαとヘッドβ)、Bヘッド対(ヘッドα
とヘッドβ)の各走査軌跡HA、HBと映像信号が記録さ
れているトラックTとの関係を示し、各ヘッドの走査軌
跡HA、HBはトラックTに対して図に示すようにやや起き
た状態になる。即ち各ヘッドは第1のアジマス記録領域
S1と第2のアジマス記録領域S2を跨いで走査(スキャ
ン)することになる。第3図は、この時の上記ヘッドα
の出力信号の包絡線(エンベロープ)の波形S1、ヘッ
ドβの出力信号のエンベロープの波形S2、ヘッドα
の出力信号のエンベロープの波形S3、ヘッドβの出力
信号のエンベロープの波形S4、スイッチング回路13の出
力信号であるRF出力信号のエンベロープの波形S5、スイ
ッチングパルス発生回路22の出力信号であるスイッチン
グパルス信号の波形S6、疑似CTL信号位相補正回路18の
出力信号である疑似CTL信号の波形S7を示す。
この第3図において、上述のようにヘッドαの出力
信号(S1)とヘッドβの出力信号(S2)が出力選択回
路11に供給されてレベルが高いヘッドβの出力信号
(S2)が選択され、スイッチング回路13に供給される。
一方ヘッドαの出力信号(S3)とヘッドβの出力信
号(S4)が出力選択回路12に供給されてレベルが高いヘ
ッドβの出力信号(S4)が選択され同じくスイッチン
グ回路13に供給される。これらの供給された信号は、ス
イッチング回路13においてスイッチングパルス信号(S
6)によって切り換えられて、スイッチング回路13の出
力であるRF出力信号(S5)となる。このRF出力信号(S
5)はRFレベル検出回路14に供給され、第3図に示すRF
出力信号(S5)のボトム点Q1、Q2、Q3が検出される。こ
の検出された各ボトル点Q1、Q2、Q3の間隔とスイッチン
グパルス信号の周期に基づき、テープ速度検出回路15に
おいてテープの走行速度が検出される。また、RFレベル
検出回路14の出力信号は位相比較器16に供給され、スイ
ッチングパルス信号(S6)との位相関係が検出される。
この位相関係情報と上記テープ速度情報は疑似CTL信号
補正制御回路17に供給され、これらの情報より疑似CTL
信号のあるべき位置が決定され、この補正制御信号が疑
似CTL信号位相補正回路18に供給される。この疑似CTL信
号位相補正回路18において、上記分周器20からのキャプ
スタン回転速度分周パルスの位相が補正され、補正後に
信号として疑似CTL信号(S7)が端子4に出力される。
ここで、上記キャプスタン回転速度分周パルスの位相補
正の詳細について説明する。
スイッチングパルス信号(S6)の1周期τは回転ド
ラム2の1回転に対応しており、このスイッチングパル
ス信号(S6)の立ち上がりから順にτR/4単位で位置す
る各時刻をt1、t2、t3、t4、t5とする。また、RF出力信
号(S5)の1周期をτとし、疑似CTL信号(S7)の1
周期をτとする。なお通常のCTL信号は、1倍速再生
時において回転ドラム2が半回転して1トラックを走査
する間にテープ1が1トラック分移動することから、ド
ラム半回転(τR/2)毎に1パルス得られるようになっ
ている。これに対して2倍速再生時にはドラム半回転で
2ドラック分移動することから、上記疑似CTL信号(S
7)の周期τは1/4τとなる。また上記RF出力信号
(S5)の周期τは1/2τとなる。この場合、スイッ
チングパルス信号の立ち上がり点(時刻t1の位置)を基
準として、RF出力信号(S5)の最初のボトム点Q1の遅れ
は第3図に示すように零である。したがってこれに対応
して、疑似CTL信号(S7)の変化点を、スイッチングパ
ルス信号(S6)の立ち上がり点(時刻t1の位置)を基準
として、零遅らせる補正を行う。即ち疑似CTL信号(S
7)の変化点をスイッチングパルス信号(S6)の立ち上
がり点(時刻t1の位置)に一致させる補正を行う。
なお、疑似CTL信号(S7)の位相補正を行うのにRF出
力信号(S5)の他のボトム点Q2、Q3やピーク点P1、P2
用いてもよい。
第4図は、2倍速再生時に第2図に示す状態に対して
ヘッドのスキャンの位置がテープの走行方向に1/2トラ
ックずれた時のAヘッド対、Bヘッド対の各走査軌跡
HA、HBと映像信号が記録されているトラックTとの関係
を示す。なお破線で示すヘッドの走査軌跡HA1、HB1が第
2図に示す場合のヘッドの走査軌跡である。第5図は、
この時の上記ヘッドαの出力信号の包絡線(エンベロ
ープ)の波形S1、ヘッドβの出力信号のエンベロープ
の波形S2、ヘッドαの出力信号のエンベロープの波形
S3、ヘッドβの出力信号のエンベロープの波形S4、ス
イッチング回路13の出力信号であるRF出力信号のエンベ
ロープの波形S5、スイッチングパルス発生回路22の出力
信号であるスイッチングパルス信号の波形S6、疑似CTL
信号位相補正回路18の出力信号である疑似CTL信号の波
形S7を示す。
この第5図に示すように、各ヘッドからの出力信号
は、出力選択回路11、12及びスイッチング回路13におい
て、第3図での説明と同様の選択切り換えがなされ、ス
イッチング回路13からRF出力信号(S5)が出力される。
このRF出力信号(S5)はRFレベル検出回路14に供給さ
れ、このRFレベル検出回路14において、上述と同様にRF
出力信号(S5)のボトム点Q1、Q2が検出さる。この検出
されたボトム点Q1、Q2の間隔に基づき、テープ速度検出
回路15においてテープの走行速度が検出される。また位
相比較器16において、上記ボトム点Q1とスイッチングパ
ルス信号との位相関係が検出される。これらの情報より
分周器20からのキャプスタン回転速度分周パルスが、疑
似CTL信号位相補正回路18において第3図に示す疑似CTL
信号(S7)とは異なる位相補正量での補正動作が行わ
れ、この位相補正された疑似CTL信号(S7)が端子4に
出力される。即ち、スイッチングパルス信号の立ち上が
り点(時間t1の位置)を基準として、RF出力信号(S5)
の最初のボトム点Q1の遅れは第5図に示すように半周期
τ1/2である。したがってこれに対応して、疑似CTL信号
(S7)の変化点を、スイッチングパルス信号(S6)の立
ち上がり点(時刻t1の位置)を基準として、半周期τ2/
2遅らせる補正を行い、この補正後の疑似CTL信号(S7)
が出力される。換言すると第3図に示す疑似CTL信号(S
7)に対して1/2トラック分ずれた疑似CTL信号(S7)が
出力される。
なお、疑似4CTL信号(S7)の位相補正を行うのにRF出
力信号(S5)の他のボトム点Q2やピーク点P0、P1、P2
用いてもよい。
ところで、2倍速再生時のRF出力信号と静止再生(ス
チール再生)時のRF出力信号は、ヘッドが走査時に跨ぐ
トラック数が同じであるため、RF出力信号のピーク点
(山)又はボトム点(谷)の数が同じになり、テープ速
度検出回路では同じ速度であると誤って判断され、疑似
CTL信号補正制御回路17より補正制御信号が出力される
が、静止状態であるためキャプスタン回転速度分周パル
スが入力されず、したがって疑似CTL信号は出力されな
い。
第6図に逆方向の1倍速(−1倍速)の再生時のAヘ
ッド対、Bヘッド対の各走査軌跡HA、HBと映像信号が記
録されているトラックTとの関係を示し、第7図にこの
時のヘッドαの出力信号の包絡線(エンベロープ)の
波形S1、ヘッドβの出力信号のエンベロープの波形S
2、ヘッドαの出力信号のエンベロープの波形S3、ヘ
ッドβの出力信号のエンベロープの波形S4、スイッチ
ング回路13の出力信号であるRF出力信号のエンベロープ
の波形S5、スイッチングパルス発生回路22の出力信号で
あるスイッチングパルス信号の波形S6、疑似CTL信号位
相補正回路18の出力信号である疑似CTL信号の波形S7を
示す。この逆方向の1倍速(−1倍速)の再生時では、
回転ドラム2が半回転する間にテープは1トラック分
(ただし逆方向に)移動するので上記疑似CTL信号(S
7)の周期τは1/2τとなる。また第6図に示すよう
にヘッドの走査軌跡HA、HBはトラックTに対してやや傾
いた状態となり、ヘッドが跨ぐトラック数が2倍速再生
と比較して多くなり、上記RF出力信号(S5)の周期τ
は1/4τとなる。なお周期τ、τは第3図に示す
周期τ、τにそれぞれ対応するものである。この場
合、スイッチングパルス信号の立ち上がり点(時刻t1
位置)を基準として、RF出力信号(S5)の最初のボトム
点Q1の遅れは第7図に示すように半周期τ3/2である。
したがってこれに対応して、疑似CTL信号(S7)の変化
点を、スイッチングパルス信号(S6)の立ち上がり点
(時刻t1の位置)を基準として、半周期τ4/2遅らせる
補正を行う。この補正後の疑似CTL信号(S7)が端子4
に出力される。
なお、疑似CRT信号(S7)の位相補正を行うのにRF出
力信号(S5)の他のボトム点O2、Q3、Q4やピーク点P0
P1、P2、P3、P4を用いてもよい。
第8図に逆方向の1倍速(−1倍速)の再生時に、第
6図に示す状態に対してヘッドのスキャンの位置がテー
プの走行方向に1/2トラックずれた時のAヘッド対、B
ヘッド対の走査軌跡HA、HBと映像信号が記録されている
トラックTとの関係を示し、第9図にこの時のヘッドα
の出力信号の包絡線(エンベロープ)の波形S1、ヘッ
ドβの出力信号のエンベロープの波形S2、ヘッドα
の出力信号のエンベロープの波形S3、ヘッドβの出力
信号のエンベロープの波形S4、スイッチング回路13の出
力信号であるRF出力信号のエンベロープの波形S5、スイ
ッチングパルス発生回路22の出力信号であるスイッチン
グパルス信号の波形S6、疑似CTL信号位相補正回路18の
出力信号である疑似CTL信号の波形S7を示す。この場
合、スイッチングパルス信号の立ち上がり点(時刻t1
位置)を基準として、RF出力信号(S5)の最初のボトム
点Q1の遅れは第9図に示すように零である。したがって
これに対応して、疑似CTL信号(S7)の変化点を、スイ
ッチングパルス信号(S6)の立ち上がり点(時刻t1の位
置)を基準として、零遅らせる補正を行う。即ち疑似CT
L信号(S7)の変化点をスイッチングパルス信号(S6)
の立ち上がり点(時刻t1の位置)に一致させる補正を行
う。換言するとこの図に示す疑似CTL信(S7)は、第7
図に示す疑似CTL信号(S7)に対して1/2トラックずれた
信号となる。
なお、疑似CTL信号(S7)の位相補正を行うのにRF出
力信号(S5)の他のボトム点Q2、Q3、Q4、Q5やピーク点
P1、P2、P3、P4を用いてもよい。
以上のような動作により、CTL信号がテープ上に記録
されないフォーマットを有するVTRにおいても、RF出力
信号とスイッチングパルス信号から得られるテープ速度
情報ならびにRF出力信号とスイッチングパルス信号との
位相情報を基にキャプスタン回転速度分周パルスの位相
を補正し、テープの正確な位置を示す疑似CTL信号を形
成することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されず、キャプスタ
ンを高速走行等にも常にオン状態として再生を行うVTR
にも本発明を適用することができ、この場合には、全テ
ープ長に渡って正確な疑似CTL信号を得ることができ、
正確なテープ位置認識や位置表示が可能となる。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明に係る映像
信号再生装置によれば、キャプスタン回転速度検出信号
を分周して得られる信号を再生映像信号で位相補正する
ことにより、テープ上のトラックの位置に正確に対応し
た補正後の位置基準信号(疑似CTL信号)を得ることが
できる。この結果、編集時における正確なテープ位置決
めが可能となり、高度なテープ編集を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る映像信号再生装置の一実施例の要
部として疑似CTL信号を形成する回路近傍の構成を示す
ブロック回路図、第2図は2倍速再生時のヘッドの走査
軌跡とテープ上のトラックとの関係を示す平面図、第3
図は第2図に示す状態における第1図に示す回路の各部
の動作を説明するための波形図、第4図は2倍速再生時
にヘッドの走査位置が第2図に示す状態から1/2トラッ
クずれた時のヘッドの走査軌跡とテープのトラックとの
関係を示す平面図、第5図は第4図に示す状態における
第1図に示す回路の各部の動作を説明するための波形
図、第6図は−1倍速再生時のヘッドの走査軌跡とテー
プのトラックとの関係を示す平面図、第7図は第6図に
示す状態における第1図に示す回路の各部の動作を説明
するための波形図、第8図は−1倍速再生時ヘッドの走
査位置が第7図の状態から1/2トラックずれた時のヘッ
ドの走査軌跡とテープのトラックとの関係を示す平面
図、第9図は第8図に示す状態における第1図に示す回
路の各部の動作を説明するための波形図である。 3……キャプスタン 11、12……出力選択回路 13……スイッチング回路 14……RFレベル検出回路 15……テープ速度検出回路 16……位相比較器 17……疑似CTL信号補正制御回路 18……疑似CTL信号位相補正回路 19……キャプスタン回転速度検出回路 20……分周器 21……ドラム回転検出回路 22……スイッチングパルス発生回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ上に斜めに形成されたトラックに映
    像信号が記録され、このトラックより回転ドラム上に近
    接して設けられた第1及び第2のアジマス角を有する2
    つのヘッドにより映像信号を再生すると共に、このトラ
    ックに対応した位置基準信号を発生する映像信号再生装
    置において、 上記回転ドラムの回転を検出するドラム回転検出手段
    と、 上記ドラム回転検出手段の検出出力に応じて出力切換信
    号を形成する出力切換信号形成手段と、 上記第1及び第2のアジマス角を有する2つのヘッドか
    ら再生される信号のうち出力レベルの高い信号を選択し
    て再生映像信号を出力する出力選択手段と、 上記出力選択手段より得られた再生映像信号の振幅を検
    出し、この振幅の変動のピーク時またはボトム時である
    変化点を検出する再生レベル変化点検検出手段と、 上記変化点から変化点までの間隔を測定して上記テープ
    の再生速度を検出する再生速度検出手段と、 上記再生映像信号の変化点と上記切換信号の位相関係を
    検出する位相比較手段と、 上記再生速度検出手段の検出出力と上記位相比較手段の
    検出出力に応じて補正制御信号を発生する制御信号発生
    手段と、 上記テープを駆動するキャプスタンと、 上記キャプスタンの回転を検出するキャプスタン回転検
    出手段と、 上記キャプスタンの回転検出信号を上記トラックに対応
    する周波数に分周する分周手段と、 上記分周された上記キャプスタン回転検出信号を上記補
    正制御信号に基づいて補正し、上記トラックの位置に対
    応した位置基準信号を発生する補正手段とを有すること
    を特徴とする映像信号再生装置。
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