JP2674183B2 - 熱陰極 - Google Patents
熱陰極Info
- Publication number
- JP2674183B2 JP2674183B2 JP3654189A JP3654189A JP2674183B2 JP 2674183 B2 JP2674183 B2 JP 2674183B2 JP 3654189 A JP3654189 A JP 3654189A JP 3654189 A JP3654189 A JP 3654189A JP 2674183 B2 JP2674183 B2 JP 2674183B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot cathode
- electron emitting
- ribbon
- stepped shape
- tantalum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Solid Thermionic Cathode (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電流により加熱されかつ電圧を印加されるこ
とにより電子を放出する熱陰極に関する。
とにより電子を放出する熱陰極に関する。
従来、この種の熱陰極には、加熱材料自身が電子放出
材料であるタイプと、加熱材料と電子放出材料が分離し
たタイプがあった。
材料であるタイプと、加熱材料と電子放出材料が分離し
たタイプがあった。
上述した従来の熱陰極は、加熱材料自身が電子放出材
料であるタイプについては、イオン衝撃等の寿命低下要
因を加熱材料及び電子放出材料が直接受けるため、寿命
の低下と共に電子放出特性の悪化を生じるという欠点が
ある。また、加熱材料と電子放出材料が分離しているタ
イプは、使用時間の増加と共に加熱材料自身が消耗しな
いため、電子放出特性が安定し、また電子放出材料の量
によって、熱陰極全体の寿命の制御することができると
いう利点があるが、その反面熱陰極が大変複雑になり、
その製作費用及び調整費用が実用上問題となるという欠
点がある。
料であるタイプについては、イオン衝撃等の寿命低下要
因を加熱材料及び電子放出材料が直接受けるため、寿命
の低下と共に電子放出特性の悪化を生じるという欠点が
ある。また、加熱材料と電子放出材料が分離しているタ
イプは、使用時間の増加と共に加熱材料自身が消耗しな
いため、電子放出特性が安定し、また電子放出材料の量
によって、熱陰極全体の寿命の制御することができると
いう利点があるが、その反面熱陰極が大変複雑になり、
その製作費用及び調整費用が実用上問題となるという欠
点がある。
上記問題点を解決するために、本発明の熱陰極は、穴
が形成されたリボン型熱陰極と、該リボン型熱陰極より
も熱膨張率が大きい部材により形成され、段付形状を有
し、該段付形状の細い部分が前記リボン型熱陰極に形成
された前記穴に嵌め込まれ、前記段付形状の太い部分か
ら熱電子を放出する電子放出部材とを備えるものであ
る。
が形成されたリボン型熱陰極と、該リボン型熱陰極より
も熱膨張率が大きい部材により形成され、段付形状を有
し、該段付形状の細い部分が前記リボン型熱陰極に形成
された前記穴に嵌め込まれ、前記段付形状の太い部分か
ら熱電子を放出する電子放出部材とを備えるものであ
る。
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図および第2図はそれぞれ本発明の一実施例の組
立前の斜視図および組立後の斜視図である。段付の円筒
状に加工されたタンタルチップ1の細い部分を黒鉛また
はタングステン等からなる通常のリボン型熱陰極2の中
央に設けた穴にはめ込むことによってはめ込み型タンタ
ルチップ熱陰極3を組立てる。この際、リボン型熱陰極
2に対しタンタルチップ1の太い部分が電子を放出する
側に位置するようにしておく。
立前の斜視図および組立後の斜視図である。段付の円筒
状に加工されたタンタルチップ1の細い部分を黒鉛また
はタングステン等からなる通常のリボン型熱陰極2の中
央に設けた穴にはめ込むことによってはめ込み型タンタ
ルチップ熱陰極3を組立てる。この際、リボン型熱陰極
2に対しタンタルチップ1の太い部分が電子を放出する
側に位置するようにしておく。
本実施例の熱陰極に例えば第2図に示す方向4に電流
を流し、熱陰極が2000〜2500゜kになった時点である一
定方向に電位差を付加すると、電位の低い方向へ向かっ
て熱電子5がタンタルチップ1より放出する。したがっ
て熱陰極3の寿命はタンタルチップ1の大きさによって
制御される。また、タンタルチップ1の消耗が進行して
も、リボン型熱陰極2の形状変化は小さく、このため安
定した加熱源となる。
を流し、熱陰極が2000〜2500゜kになった時点である一
定方向に電位差を付加すると、電位の低い方向へ向かっ
て熱電子5がタンタルチップ1より放出する。したがっ
て熱陰極3の寿命はタンタルチップ1の大きさによって
制御される。また、タンタルチップ1の消耗が進行して
も、リボン型熱陰極2の形状変化は小さく、このため安
定した加熱源となる。
さらに、タンタルチップ1は延性に富んだ材料である
ため、寿命を左右する最も大きな原因であるイオン衝撃
に対してもタングステンなどの脆性材料に比較すると表
面の欠落量は小さい。
ため、寿命を左右する最も大きな原因であるイオン衝撃
に対してもタングステンなどの脆性材料に比較すると表
面の欠落量は小さい。
なお、本はめ込み型タンタルチップ付熱陰極は、第1
図および第2図に示す形状に限定されるものではない。
図および第2図に示す形状に限定されるものではない。
以上説明したように本発明の熱陰極は、タンタルチッ
プをリボン型熱陰極に加工した穴にはめ込むことによ
り、熱陰極の寿命を左右するイオン衝撃を延性材料であ
るタンタルチップが吸収する効果があると同時に、加熱
材料と電子放出材料が分離しているタイプであるため電
子放出材料の量によって熱陰極の寿命を制御し、また加
熱材料の劣化が小さいので電子放出特性の安定を保持す
る効果がある。さらに、高温環境においては、リボン型
熱陰極よりも線膨張係数が大きいタンタルチップがリボ
ン型熱陰極の穴としまりばめとなり、より強固に両者が
結合するため、常温における加工が非常に簡便になり、
しかも調整が容易となる効果がある。
プをリボン型熱陰極に加工した穴にはめ込むことによ
り、熱陰極の寿命を左右するイオン衝撃を延性材料であ
るタンタルチップが吸収する効果があると同時に、加熱
材料と電子放出材料が分離しているタイプであるため電
子放出材料の量によって熱陰極の寿命を制御し、また加
熱材料の劣化が小さいので電子放出特性の安定を保持す
る効果がある。さらに、高温環境においては、リボン型
熱陰極よりも線膨張係数が大きいタンタルチップがリボ
ン型熱陰極の穴としまりばめとなり、より強固に両者が
結合するため、常温における加工が非常に簡便になり、
しかも調整が容易となる効果がある。
第1図および第2図はそれぞれ本発明の一実施例の組立
前の斜視図および組立後の斜視図である。 1……タンタルチップ、2……リボン型熱陰極、3……
はめ込み型タンタルチップ付熱陰極、4……電流方向、
5……熱電子。
前の斜視図および組立後の斜視図である。 1……タンタルチップ、2……リボン型熱陰極、3……
はめ込み型タンタルチップ付熱陰極、4……電流方向、
5……熱電子。
Claims (1)
- 【請求項1】穴が形成されたリボン型熱陰極と、 該リボン型熱陰極よりも熱膨張率が大きい部材により形
成され、段付形状を有し、該段付形状の細い部分が前記
リボン型熱陰極に形成された前記穴に嵌め込まれ、前記
段付形状の太い部分から熱電子を放出する電子放出部材
とを備えることを特徴とする熱陰極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3654189A JP2674183B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 熱陰極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3654189A JP2674183B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 熱陰極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02215023A JPH02215023A (ja) | 1990-08-28 |
JP2674183B2 true JP2674183B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=12472638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3654189A Expired - Lifetime JP2674183B2 (ja) | 1989-02-15 | 1989-02-15 | 熱陰極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2674183B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9355806B2 (en) * | 2013-07-18 | 2016-05-31 | Schlumberger Technology Corporation | Cathode assembly for use in a radiation generator |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52123162A (en) * | 1976-04-09 | 1977-10-17 | Hitachi Ltd | Manufacture of field radiation type cathode |
JPS5664650U (ja) * | 1979-10-24 | 1981-05-30 |
-
1989
- 1989-02-15 JP JP3654189A patent/JP2674183B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02215023A (ja) | 1990-08-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2674183B2 (ja) | 熱陰極 | |
EP0022201B2 (en) | Cathode assembly | |
US5936335A (en) | Electron gun having a grid | |
US4338542A (en) | Directly heated cathode assembly | |
US5990612A (en) | Field emitter array with cap material on anode electrode | |
EP1150335B1 (en) | Electrode for discharge tube and discharge tube using it | |
US5126622A (en) | Dispenser cathode | |
US6956320B2 (en) | Fast heating cathode | |
JPH0278132A (ja) | 電子銃及び該銃を備えた電子管 | |
JP2000173548A (ja) | ガス放電管 | |
US3755705A (en) | Cathode having a cavity in the emissive element | |
JP3561664B2 (ja) | X線管の熱陰極及びその製造方法 | |
RU2189085C2 (ru) | Конструкция катода и электронная пушка для электронно-лучевых трубок | |
US5986415A (en) | Linear electron accelerator | |
JP3748741B2 (ja) | X線管の熱陰極 | |
JP2903880B2 (ja) | 冷陰極電子銃 | |
EP1129464A1 (en) | Direct heating cathode unit and electron gun using the same | |
JPH07335161A (ja) | 電子銃 | |
JPS6345734Y2 (ja) | ||
KR0142847B1 (ko) | 저장형 음극 구조체 | |
KR0156494B1 (ko) | 음극선관용 전자총의 음극구조체 | |
KR0140112Y1 (ko) | 음극선관용 캐소우드 | |
KR950002001Y1 (ko) | 음극선관용 전자총의 산화물음극 | |
JP2000173440A (ja) | 電子銃 | |
JPS596029B2 (ja) | 電子銃 |