JP2673428B2 - 低分子量のアクリレート・アクリルアミド共重合体、その製造方法および水性媒質から出る塩の沈積物の生成防止方法 - Google Patents
低分子量のアクリレート・アクリルアミド共重合体、その製造方法および水性媒質から出る塩の沈積物の生成防止方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、アクリル酸または少なくとも一部塩形態に
なされたアクリル酸とアクリルアミドとの低分子量共重
合体、それらの製造方法、および溶解塩を含む水性系か
らの、石油装置または地熱装置の壁に生じやすい沈積物
の生成を少なくとも一部防ぐためのそれらの使用方法に
関する。より詳しくは、本発明は、圧入水と鉱床水との
不相溶性によって引き起こされる沈積を抑制する方法お
よび/またはそれらの不安定化方法に関する。 適用としては、非限定的な例として、石油工業または
地熱工業に関するもの、油田の圧入および産出の領域に
おける地底および地表の装置、一般的には工業用水性系
に頼るものが挙げられる。 従来技術およびその問題点 一般的に、工業用の操作においては、沈積物の生成を
抑制する手段を求める。例えば石油鉱床への水の圧入に
よって引き起こされる大きな問題の中で、圧入水と鉱床
水との間の物理化学的不相溶性は、沈積物例えばアルカ
リ土類化合物の沈積の形成を生じる。これらは貯留層岩
石および地表と同様に地底の産出装置にも特に有害な、
取返しのつかない崩壊を引き起こす。 現在まで数多くの陰イオン系重合体および共重合体
が、例えば米国特許第4,072,607号、同第4,175,100号お
よび同第4,518,511号に記載されているように、無機沈
積物の抑制剤として用いられてきた。一般に、記載され
ている抑制剤は、500〜25000の重量分布を示す。あるも
のは、米国特許第4,143,222号に記載されているように
調節された3000〜300000の重量分布を示している。 例えば米国特許第4,072,607号は、下記のようなアク
リレート・アクリルアミド共重合体の混合物の製造およ
び作用について記載している。すなわち、この混合物
は、モル割合が約20:1〜1:1であり、かつ重量が500〜12
000であって、前記共重合体の少なくとも60%が約500〜
2000の分子量を有し、前記重合体の少なくとも10%が約
4000〜12000の分子量を有し、残りのものが2000〜4000
であるような分布を示すものであり、これらの重量分布
はサイズ排除クロマトグラフィによって測定される。 この共重合体は、開始剤および連鎖移動剤の存在下に
おける単量体アクリルアミドの重合によって製造され、
得られたポリアクリルアミドは、一部分加水分解されて
アクリル酸ナトリウムになる。連鎖移動剤が、アクリル
アミドに対してまず3%の用量で、ついで16%の用量
で、重合の間に導入されると、上記のような広い重量分
布が見られる。 さらに、米国特許第3,665,035号および米国特許第3,7
56,257号は、結晶化を防止する手段として、下記のよう
な反応の結果生じる重量組成物の油井の処理における使
用を記載している。すなわちこの組成物は、24℃〜80℃
の温度において、例えば水のような不活性溶媒中で、唯
一の単量体であるアクリル酸80〜90重量部、連鎖移動剤
としてのチオグリコール酸7〜15重量部およびフリーラ
ジカルの開始剤としての過硫酸アンモニウム1.5〜5重
量部反応の結果生じたものである。このようにして得ら
れたアクリル酸の重合体は、数平均分子量が500〜1000
である。 この製造には、1つまたは複数の工程を含む方法を用
いる。この方法においては、第1工程の終りに得られる
アクリル酸重合体から成る不活性媒質に、2回までの増
分によって、アクリル酸、連鎖移動剤およびフリーラジ
カルの開始触媒の新規仕込原料を添加する。この仕込原
料は重合化され、すでに重合化された生成物に添加され
る。以下同様にされる。 この型の重合体は、厳しい熱力学条件下においては、
アルカリ土類金属の硫酸塩錯体の沈積物の処理に、部分
的にしか適さない。 その他に高分子量の共重合物質は、溶解が難しく、従
って深い鉱床、水の非常に高い塩度(例えば150〜350g/
)、高温および高圧(例えば120〜150℃、100〜400バ
ールの圧力下)という苛酷な条件下の使用が難しいこ
と、およびこれらの物質は、上記の同じ熱力学条件下
で、劣った抑制活性のレベルしかないことが発見され
た。さらに、これらの物質は、一度圧入されると、ほと
んど厳しくない熱力学条件下においてさえ、非常に短い
(数時間)の抑制効果しか無いことが認められた。 同様に、30〜100g/塩を含む塩水中にほとんど溶解
しない、従来技術によるこれらの物質は、例えば海水の
圧入の場合に用いるのが難しいことも発見された。 従って本発明の第1の目的は、不相溶な水と接触して
いる表面への結晶性沈積物の沈澱および/または形成を
防止することに特に有効な、非常に低分子量のアクリル
酸および/またはアクリル酸塩・アクリルアミドの新規
共重合組成物を提案することである。 もう1つの目的は、前記共重合組成物を製造する方法
を提供することである。 発明のもう1つの目的は、塩水の混合物に(特に350g
/に達するかあるいはそれ以上の塩分の水に対して)
可溶かつ深い鉱床の苛酷な熱力学条件下に高い活性水準
を有する物質の使用を可能にする方法を提供することで
ある。 もう1つの目的は、圧入のための塩水(例えば海水ま
たは帯水層の水)中に可溶な抑制物質の圧入を可能にす
る方法を提供することである。 もう1つの目的は、地表の装置の熱力学条件において
も、非常に深い貯留層の熱力学条件においても、沈積物
の結晶性の増加を抑制する方法を提供することである。 もう1つの目的は、産出に際しても、産出場所から非
常に離れた場所で実施されることもある地表での処理に
際しても、石油処理操作時間に匹敵する時間の間保持さ
れる特性を有する溶液状抑制剤の使用方法を提供するこ
とである。 問題点の解決手段 本発明によってこれらの不都合を解消し、かつこれら
の目的に答えることができる。この発明は、アクリル酸
およびアクリルアミドを各々約95:5〜25:75、有利には9
0:10〜50:50の重量比で含む陰イオン系共重合体または
陰イオン系共重合組成物に関する。より正確には、サイ
ズ排除分析クロマトグラフィによって測定された前記共
重合体の分子量の分布は、重量分子量の少なくとも60%
が500以下であるようなものである。その多分散度は高
くとも3であり、有利には高くとも2である。 本発明によって、 式 (式中、Aは水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、
アルキルアンモニウム、あるいはモノまたはポリアルカ
ノールアンモニウムを表す) で示されるアクリル酸またはアクリル酸塩構成単位、 および式で示されるアクリルアミド構成単位からなり、アクリル
酸またはアクリル酸塩構成単位とアクリルアミド構成単
位の重量比が95:5〜25:75である陰イオン系重合体にお
いて、サイズ排除分析クロマトグラフィによって測定さ
れた前記共重合体の重量分子量は4000以下であり、かつ
その分子量分布は、重量分子量の少なくとも60%が500
以下であるようなものであることを特徴とする共重合体
が提供される。 本発明はまた、少なくとも一部アルカリ塩の形態のア
クリル酸およびアクリルアミドに由来する構成単位を含
む共重合組成物または陰イオン系共重合体にも関する。
重量比、分子量の分布および多分散度の値は上記のよう
に定義される。アクリル酸のアルカリ塩は、有利には単
独または混合のアクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリ
ウムおよびアクリル酸アンモニウムである。 本発明による共重合組成物とは、例えば平均分子量が
上記本発明による定義に合致するような分子上の構成単
位数(例えば2〜10)を有する、上記のような共重合体
混合物を意味する。 同様に本発明は、下記4成分を反応させることを特徴
とする共重合体の製造方法にも関する。すなわち a) アクリル酸から成る第1単量体、 b) アクリルアミドから成る第2単量体、 c) 連鎖移動剤および d) フリーラジカルの開始触媒。 有利には、不活性溶媒から成る媒質中で、60〜120
℃、好ましくは70〜100℃の温度で操作を行なう。前記
単量体は全体で前記媒質に対して4〜15重量%の割合に
あり、前記連鎖移動剤は前記単量体に対して10〜20重量
%の割合にあり、触媒は前記単量体に対して2〜8重量
%の割合にあり、前記第1および第2単量体は、各々9
5:5〜25:75の重量比にあり、従って溶媒と混合した所望
の共重合体を含む生成物が得られる。 生じる反応は発熱的であり、反応系を冷却して一般に
発熱性を調節する。反応は溶液状で実施され、あらゆる
不活性溶媒、または仕込原料の成分を可溶化させやす
い、または仕込原料または形成した共重合組成物と実質
的に反応しない不活性溶媒系が用いられる。経済的理由
および便利さにより、水が特に有利である。 好ましくは重合化媒質中で単量体の低濃度で操作を行
なう。発熱性の調節をつけ加えることができるこの特徴
によって、低分子量の共重合体の形成を促進する条件下
に置くことができる。 本発明の特徴によって、前記溶媒・共重合体生成物
に、前記単量体に対して、追加の触媒0.5〜4重量%を
添加して、かつ反応を続行させて、共重合化反応を終了
させることができる。このことによって実質的に単量体
のすべてを消費するという利点が示される。 本発明のもう1つの特徴によれば、もはやただ1つの
工程で製造を行なう必要はなく、複数の連続する工程で
製造を行なうことができる。これらの条件下において、
使用される成分の量を、実質的に等しい分量の部分に分
け、各成分の分割部分を1つずつ用いて、該条件下およ
び上記の種々の成分の間の割合を用いて、第1共重合反
応を実施して、溶媒・共重合体の前記生成物を形成する
ようにし、ついで先行の共重合反応が実質的に終ると、
先行反応の溶媒・共重合体前記生成物中に、前記第1お
よび第2単量体の残りの分割部分、連鎖移動剤の残りの
分割部分、触媒の残りの分割部分を1つずつ添加するこ
とによって、少なくとももう1つの共重合反応を実施す
る。連続的な共重合反応の各々は、実質的に該条件下で
かつ、第1反応の工程全体の間上に定義した種々の成分
間の割合を用いて実施される。 反応体の連続的添加ならびに低い単量体濃度の維持
は、本発明による共重合体の低い多分散性および前記共
重合体の低分子量の範囲を促進するという利点を有す
る。 アクリル酸、アクリルアミド、連鎖移動剤および触媒
のわずかな仕込原料を、単一工程の方法における前記量
および重量比に従って、装置に添加する。複数の工程の
方法は、共重合組成物が活性物質の高いレベルに達する
まで、連続的に新規仕込原料を添加して繰返される。好
ましくは最終物質の所望の濃度が得られるように、反応
を3〜10回繰返してもよい。例えば仕込原料を連続的に
10回添加した後、52%の活性物質の量が見られた。 連鎖移動剤は、好ましくはチオグリコール酸である。
これは有利には単量体の全体に対して、5〜30重量%、
好ましくは12〜15重量%の割合で用いられる。 フリーラジカルの開始触媒として、例えば加算化水素
またはアルカリ金属の過硫酸塩、例えば過硫酸ナトリウ
ム、過硫酸カリウムまたは過硫酸アンモニウムを用いる
ことができる。上記過硫酸塩は、反応の高い温度範囲に
おいて特に適する。過硫酸アンモニウムは、一般に総単
量体に対して2〜8重量%の割合で用いられるが、好ま
しくは3〜5重量%の割合で用いられる。 単量体は、有利には60〜120℃の温度、好ましくは70
〜100℃の温度で共重合化される。これらの単量体は一
般に共重合化媒質(この中に単量体が添加される)に対
して、4〜15重量%、好ましくは6〜12重量%の割合で
商品として手に入れられる純度をもって用いられる。 反応時間従って各工程の時間は一般に短く、通常1反
応あたり10分〜60分である。 共重合体の中和は、特に得られた物質の腐蝕性を小さ
くする。この中和は一般に所望の中和度によってpH3〜
9で、中和剤例えばアルカリ金属の水酸化物例えば水酸
化ナトリウムおよび水酸化カリウム、水酸化アンモニウ
ム、モノおよびポリアルカノールアミンを用いて、一般
に高くても70℃の温度で行なわれる。中和剤をゆっくり
添加して温度および溶解を調節するようにしてもよい。
このようにして多量の蒸気の生成を避ける。 下記2工程: 1) 特にアクリル酸およびアクリルアミドの2つの単
量体を使用する共重合化、 2) アクリルアミドの加水分解を伴わない、このよう
にして得られた共重合体のカルボキシ部位の一部または
全部の中和または塩形態化、 を用いた本発明による共重合体の製造は、アクリルアミ
ドの加水分解による共重合体の製造を推奨する従来技術
に対して、一たび圧入された共重合体、それらのアミド
部位は潜在的には一部加水分解可能なままであり、貯留
層の陽イオンとの接触による第2次塩形態化が可能にな
り、従ってこの操作方法により製造され、かつ例えば産
出井に圧入された本発明による生成物の抑制特性は、数
週間にも達することがある期間にわたって、実質的に完
全なままであるという利点を有する。このようにして処
理された流体が後で流通する地表の装置は、抑制特性の
この持続効果によって、数キロメートルの距離にわたっ
て保護されることさえできる。 以下に少なくとも一部塩形態のアクリル酸を含む陰イ
オン系共重合体の使用を記載する。従って本発明は、特
にアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の化合
物を含みかつ石油または地熱または工業用装置を流通す
る水性媒質から、これらの装置の壁に生じやすい塩の沈
積物の生成を少なくとも一部防ぐ方法であって、前記水
性物質に、(a)少なくとも一部アルカリ塩の形態のア
クリル酸および(b)アクリルアミドを約95:5〜25:7
5、有利には90:10〜50:50の重量割合で含む陰イオン系
共重合体を添加する方法に関する。さらにサイズ排除分
析クロマトグラフィによって測定された前記共重合体の
分子量の分布は、重量分子量の少なくとも60%が500以
下であるようなものである。 この方法は特に装置の壁のレベルで、存在する沈積物
または水性媒質から生成された沈積物の付着を、地表の
条件下においてと同様、非常に深い貯留層の条件下にお
いても、例えば30℃〜250℃、1〜500バールで、水中の
塩分含量約350g/においても抑制するという利点を有
する。 第1〜4図は、好ましい実施態様に対応するサイズ排
除クロマトグラムを示す。 サイズ排除クロマトグラフィ(すなわちゲル透過によ
るクロマトグラフィ)は、本発明の共重合体の分子量分
布の分析にとって最も効果的な方法の1つである。実際
この技術は、溶液状の重合体または共重合体の分子のサ
イズの違いと関係がある。サイズそれ自体は分子量およ
び使用される溶媒に依る。従って、高さ60cm、内径7mm
の東洋ソーダの3つのカラムであって、多孔度が1000
Å、3000Åおよび5000Å(1Å=10-10m)のTSK PWミ
クロ粒子ゲルの入っているものに、共重合体の溶液を流
通させる。溶離剤は、水中のNaCl0.5Mから成る。分析を
1.0ml/分で行なう。最も大きなサイズ、従って最も高分
子量の分子は、細孔内に浸透することはできず、従って
排除される。すなわち真先に溶離される、一方粒子の細
孔内にどうにか浸透できた最も小さい粒子は保持され、
最終的には最後に溶離される。ついで既知の重量を参照
して、得られたクロマトグラムを検量化すれば十分であ
る。 図面において、種々のアクリルアミド・アクリル酸ナ
トリウムの成分またはバランスに対して、横座標に(分
子量の目盛に対応する)溶離容積Ve(ml)および縦軸に
これらの分子量の相対量を示した。例えば水で溶離され
たポリオキシエチレンの分子量1000、500および400およ
びエチレングリコールの分子量62は、各々溶離容積28m
l、29ml、29.5mlおよび31.5mlに対応する。表Iは得ら
れたクロマトグラムの本質的な特徴を示す。 重量分子量pおよび数分子量nは、以下のように
定義される。 多分散度は下記に等しい。 特別な分子量範囲例えば500以下の共重合体の割合
は、既知の技術に従い、サイズ排除クロマトグラムの積
分によって決定される。 抑制剤を水性系の水の1つ、好ましくは淡水または塩
水の圧入水中にそのままで入れてもよい。この水は場合
によっては水の混合物から成っていてもよい。この抑制
剤はまた、例えば活性物質50〜60%を含む市販溶液の形
態で導入されてもよい。使用の便利さのために、抑制剤
は例えば1あたり20gまでであってもよい最も希釈さ
れた溶液の形態で導入されてもよい。これらの溶液は予
め調製されてもよい。このことは一般的な圧入のための
採掘においてもかなりな利点がある。これは溶液を貯蔵
することができ、数分〜約10日までの間のそれらの老化
が共重合体の抑制活性を阻害しないからである(ある場
合には老化が勧められさえする)。 本発明による活性物質1〜200重量ppm(part per mil
lion)を水性媒質に導入してもよい。非常に厳しい熱力
学条件下において、活性物質15〜50ppmの濃度の場合、
勝れた結果、特に実質的に100%に等しい結晶性増加
(下記の定義参照)抑制活性が得られた。 一定の水混合物に対する抑制効率は、その他に共重合
体の組成すなわちアクリル酸塩・アクリルアミドの重量
比によることに留意すべきである。 実物大の装置で、本発明による抑制剤としての共重合
体の使用を行なう前に、実験室での抑制テストを行なう
ことが望ましい。このテストは有利には4〜6時間、圧
力10〜400バール、温度20℃〜200℃で、実質的に鉱床ま
たは研究された装置の熱力学条件下に置くようにして行
なわれる。 このことに関し、抑制活性を下記のように記載される
重量分析によって定義する。 (式中、m1およびm2は各々抑制剤の不存在下および存在
下において水混合物によって得られる沈積物の重量であ
る。)これらの沈積物は同じ条件下で回収される。 予め回収された鉱床水および圧入水は、いかなる割合
で混合されてもよいが、好ましくはこれらは以下に記載
される所謂臨界的混合に対応する比において混合され
る。これを行なうために、これらは水混合物の各比の場
合、深い石油貯留層において出会うであろうような熱力
学条件に似た条件下に置かれる。これらの苛酷な条件下
において、水相互の不相溶性は特にアルカリ土類の硫酸
塩、とりわけ硫酸バリウムまたは硫酸カリシウム、アル
カリまたはアルカリ土類型の炭酸塩、スルフィドおよび
燐酸塩の沈積をも生じさせることがある。沈澱塩を差圧
濾過によって回収し、乾燥し、秤量する。実質的に放物
線をなす、水相互の不相溶性の重量分析曲線の形で、秤
量結果を記載する。これによって最大の沈積物を生じさ
せる水の臨界混合を、その最大値付近で決定することが
できる。水の臨界混合物が一度製造されると、本発明に
よる抑制剤を、上記熱力学条件下に導入する。従って曲
線から次のものを決定することができる。抑制剤濃度に
よる活性、実質的に100%に等しい抑制活性を得るため
に添加することが必要な抑制剤の最適濃度範囲。従って
現場での実際の場合の解決のためには、この最適濃度で
抑制剤を導入すれば十分である。本発明による方法によ
って、イオン強度範囲0.05〜6.50、pH範囲8.5〜5.0の枠
内において、種々の水混合物の不相溶性の問題に答える
ことができる。但しこれらの限度は絶対的なものではな
い。 本発明による抑制剤はまた、石油産出において通常用
いられる添加剤例えば脱乳化剤、腐食防止剤、殺菌剤、
消泡剤等と共に溶液状で使用されうる。 実 施 例 下記実施例を例として挙げる。例えば単に水の組合せ
のみを混合する場合を考察したが、本方法はより複雑な
混合物にも適用しうる。この混合物については、不相溶
性の重量分析曲線、従って最大の沈積を促進する混合の
値を決定すれば十分であろう。 実施例1 反応体の量は、各実施例において重量部として示す。 還流凝縮器、温度計および添加アンプルを備えた撹拌
反応器に、脱イオン水2700部と、Masquol DTPA(ジエ
チレン・トリアミン五酢酸の水酸化ナトリウム塩)3部
を装入する。約75℃に加熱し、この温度において、反応
器にアクリル酸306部、アクリルアミド102部およびチオ
グリコール部(連鎖移動剤の役割を果すもの)49部を装
入する。溶解および均質化後、反応器内に脱イオン水11
4部中、過硫酸アンモニウム12.6部の溶液を導入する。
発熱反応が起る。温度は75℃から95℃まで上昇する。95
℃は越えないように発熱性を調節する。反応は急速であ
り、15〜20分間続く。発熱が終了した後、温度を95℃に
冷却し、脱イオン水30部中過硫酸アンモニウム4部の溶
液を再び装入し、反応混合物を30分間反応させ、ついで
75℃に冷却する。 上記の手順を続けて9回繰返す。反応媒質中に、その
都度、アクリル酸306部、アクリルアミド102部およびチ
オグリコール酸49部、ついで脱イオン水114部中過硫酸
アンモニウム12.6部溶液、および発熱反応後に脱イオン
水30部中過硫酸アンモニウム4部溶液を装入する。 最後の添加の時、脱イオン水70部中過硫酸アンモニウ
ム9部の溶液を添加後、2時間以上90℃に維持して残留
遊離単量体を最大限に減じる。 ついで60℃に冷却し、pH5.5〜6に中和するようにラ
メラ状の水酸化ナトリウム1100部をゆっくりと添加す
る。 20℃に冷却後、単純希釈により、生成物を活性物質、
pHおよび粘度の基準に合わせて調節する。 アクリルアミドおよびアクリル酸ナトリウムが25:75
(重量)の共重合体であって、濃度52%、pH5.5〜6、2
0℃における粘度約0.3〜0.5Pa.s.を有し、第2図に詳細
に示した分子量分布を有する水溶液が得られる。 実施例2 実施例1と同じ条件下に実施例1の操作を繰返す。但
し単量体として、アクリル酸204部とアクリルアミド204
部を用いる。第4図のサイズ排除クロマトグラムによっ
て定義されたアクリル酸塩・アクリルアミド50:50共重
合体が得られる。 実施例3 鋼製反応器において、表IIに示す組成および特徴を有
する海水型の圧入水Aおよび表IIIに示す組成および特
徴を有するカンブリア系型の鉱床水Bから成る水の組合
せを混合する。これらの水を、最大の不相溶性を促進す
る臨界混合に対応する水A30%・水B70%の割合で混合す
る。 混合は、120℃で200バール下、反応時間4時間で、鉱
床の気体および液体の炭化水素の存在下に実施される。 反応器を開けた後、沈積物を差圧濾過により回収し、
乾燥し、秤量する。このようにして、抑制活性の計算に
必要な沈積物の重量(m1)が得られる。 活性物質55%を有する市販溶液からの本発明による抑
制剤を水Aに導入した後、同じ操作を繰返す。このこと
によって操作の終了時に、活性の計算に必要な沈積物の
重量(m2)を得ることができる。 このようにして、表IVに示す組成および濃度の本発明
によるアクリル酸ナトリウム形態のアクリルアミド・ア
クリル酸塩共重合体を用いて、100%の抑制活性が得ら
れることが発見された。 実施例4 本発明によるアクリルアミド25%およびアクリル酸ナ
トリウム75%から成る共重合体と、カンブリア系型の鉱
床水Dの混合されたオーブ階型の圧入水C(臨界混合比
C40%・D60%)中に実施例3に従って導入された同じナ
トリウム組成(アクリルアミド25%・アクリル酸塩75
%)を有する、より高い分子量の共重合体との間で、10
0%活性に必要な濃度を比較する。これらの水の組成を
表VIおよび表VIIに示す。実施例4の結果を表Vに示
す。 実施例5 実施例1においてと同様に、塩分が異なる共重合体を
製造する(アクリルアミド・アクリル酸アンモニウム共
重合体またはアクリルアミド・アクリル酸カリウム共重
合体)。100%抑制活性は、同一の共重合体の組成につ
いて、実質的に実施例3と同じ抑制剤濃度を用いて得ら
れる。 実施例6 圧入水1あたり活性物質10gの溶液から、実施例3
と同様に海水A中に抑制剤(アクリルアミド25%・アク
リル酸ナトリウム75%の共重合体)を、10日間の老化後
に導入する。 100%の抑制活性は、実施例3で得られた濃度と実質
的に同じ抑制剤濃度の場合に得られる。 実施例7 比較例として、実施例6の抑制剤またはより高い分子
量の抑制剤を、50ppmの濃度で実施例3の混合物中に導
入する。表VIIIにより、従来技術に比して、本発明によ
る共重合体が、処理された水の混合物の清澄度の持続に
よって算定される長期間の抑制活性を有することが証明
される。実施例8 実施例3の水混合物に、本発明による抑制剤または比
較のためのより高分子量の組成物を、最良効率を与える
濃度(活性物質25〜60ppm)で導入した。 この結果を表IXに示す。 表IXから明らかなように、発明による共重合体は、従
来技術に比べ、100%の長期持続性抑制活性を有するこ
とが認められる。 表IXにおいて、 実験条件:実施例3に示すように、120℃で200バール
下、貯留層からのガス状または液状の炭化水素の存在下
における水の臨界混合:圧入水A30%と鉱床水B70%。 *M1とM2:4時間テストの後、抑制剤なしでまたは抑制剤
を含む上記水混合物によってそれぞれ得られた沈積物の
重量 M′2:1カ月テストの後、抑制剤を含む上記水混合物に
よって得られた沈積物の重量 **A1:4時間テストの後の活性 A2:1カ月テストの後の活性 (明細書25頁12行〜下から2行の抑制活性の定義を参
照)。 表IXにおいて、分子量の85%が500以下(すなわち15
%が500〜1000)であるような分子量分布をもつ本発明
による抑制剤を、 比較組成物(1) 20%が1500以下(80%が1500〜200
0)、 比較組成物(2) 100%が1500〜2500、および、 比較組成物(3) 100%が5000〜10000 であるような分子量分布と比較する。 4時間後および1カ月後のサンプリングによって、発
明による抑制剤によって100%活性が維持されること
(分子量の85%が500以下であること)がわかる。 対照的に、比較組成物の100%の持続性は約3〜4日
以下に過ぎなかった。 また、分子量の100%が5000〜10000である比較組成物
(3)は、本発明に合致しない比較組成物(1)(2)
(M′2=440)に比べて、テスト1カ月後のより良好
な抑制力を示した(M′2=170)。同様に、比較組成
物(3)は比較組成物(1)(2)に比べテスト1カ月
後の高活性を維持した(0%に対して60%)。それ故、
当業者は高分子量の分布が好ましいという認識をもつは
ずである。 ところが、驚いたことに、実際には、分子量の60%が
500以下であるような本発明共重合体が、表IXからわか
るように、比較組成物(3)より優れた結果を生じたの
である。 本発明によれば、その特徴的構成の故に、つぎの効果
が奏される。 イ) 不相溶な水と接触している表面への結晶性沈積物
の沈澱および/または形成を防止することに特に有効
な、非常に低分子量のアクリル量−アクリルアミドの新
規共重合組成物に提案することができる。 ロ) 塩水の混合物に(特に350g/に達するかあるい
はそれ以上の塩分の水に対して)可溶かつ深い鉱床の苛
酷な熱力学条件下に高い活性水準を有する物質の使用を
可能にする方法を提供することができる。 ハ) 圧入のための塩水(例えば海水または帯水層の
水)中に可溶な抑制物質の圧入を可能にする方法を提供
することができる。 ニ) 地表の装置の熱力学条件においても、非常に深い
貯留層の熱力学条件においても、沈積物の結晶性の増加
を抑制する方法を提供することである。 ホ) 産出に際しても、産出場所から非常に離れた場所
で実施されることもある地表での処理に際しても、石油
処理操作時間に匹敵する時間の間保持される特性を有す
る溶液状抑制剤の使用方法を提供することができる。
なされたアクリル酸とアクリルアミドとの低分子量共重
合体、それらの製造方法、および溶解塩を含む水性系か
らの、石油装置または地熱装置の壁に生じやすい沈積物
の生成を少なくとも一部防ぐためのそれらの使用方法に
関する。より詳しくは、本発明は、圧入水と鉱床水との
不相溶性によって引き起こされる沈積を抑制する方法お
よび/またはそれらの不安定化方法に関する。 適用としては、非限定的な例として、石油工業または
地熱工業に関するもの、油田の圧入および産出の領域に
おける地底および地表の装置、一般的には工業用水性系
に頼るものが挙げられる。 従来技術およびその問題点 一般的に、工業用の操作においては、沈積物の生成を
抑制する手段を求める。例えば石油鉱床への水の圧入に
よって引き起こされる大きな問題の中で、圧入水と鉱床
水との間の物理化学的不相溶性は、沈積物例えばアルカ
リ土類化合物の沈積の形成を生じる。これらは貯留層岩
石および地表と同様に地底の産出装置にも特に有害な、
取返しのつかない崩壊を引き起こす。 現在まで数多くの陰イオン系重合体および共重合体
が、例えば米国特許第4,072,607号、同第4,175,100号お
よび同第4,518,511号に記載されているように、無機沈
積物の抑制剤として用いられてきた。一般に、記載され
ている抑制剤は、500〜25000の重量分布を示す。あるも
のは、米国特許第4,143,222号に記載されているように
調節された3000〜300000の重量分布を示している。 例えば米国特許第4,072,607号は、下記のようなアク
リレート・アクリルアミド共重合体の混合物の製造およ
び作用について記載している。すなわち、この混合物
は、モル割合が約20:1〜1:1であり、かつ重量が500〜12
000であって、前記共重合体の少なくとも60%が約500〜
2000の分子量を有し、前記重合体の少なくとも10%が約
4000〜12000の分子量を有し、残りのものが2000〜4000
であるような分布を示すものであり、これらの重量分布
はサイズ排除クロマトグラフィによって測定される。 この共重合体は、開始剤および連鎖移動剤の存在下に
おける単量体アクリルアミドの重合によって製造され、
得られたポリアクリルアミドは、一部分加水分解されて
アクリル酸ナトリウムになる。連鎖移動剤が、アクリル
アミドに対してまず3%の用量で、ついで16%の用量
で、重合の間に導入されると、上記のような広い重量分
布が見られる。 さらに、米国特許第3,665,035号および米国特許第3,7
56,257号は、結晶化を防止する手段として、下記のよう
な反応の結果生じる重量組成物の油井の処理における使
用を記載している。すなわちこの組成物は、24℃〜80℃
の温度において、例えば水のような不活性溶媒中で、唯
一の単量体であるアクリル酸80〜90重量部、連鎖移動剤
としてのチオグリコール酸7〜15重量部およびフリーラ
ジカルの開始剤としての過硫酸アンモニウム1.5〜5重
量部反応の結果生じたものである。このようにして得ら
れたアクリル酸の重合体は、数平均分子量が500〜1000
である。 この製造には、1つまたは複数の工程を含む方法を用
いる。この方法においては、第1工程の終りに得られる
アクリル酸重合体から成る不活性媒質に、2回までの増
分によって、アクリル酸、連鎖移動剤およびフリーラジ
カルの開始触媒の新規仕込原料を添加する。この仕込原
料は重合化され、すでに重合化された生成物に添加され
る。以下同様にされる。 この型の重合体は、厳しい熱力学条件下においては、
アルカリ土類金属の硫酸塩錯体の沈積物の処理に、部分
的にしか適さない。 その他に高分子量の共重合物質は、溶解が難しく、従
って深い鉱床、水の非常に高い塩度(例えば150〜350g/
)、高温および高圧(例えば120〜150℃、100〜400バ
ールの圧力下)という苛酷な条件下の使用が難しいこ
と、およびこれらの物質は、上記の同じ熱力学条件下
で、劣った抑制活性のレベルしかないことが発見され
た。さらに、これらの物質は、一度圧入されると、ほと
んど厳しくない熱力学条件下においてさえ、非常に短い
(数時間)の抑制効果しか無いことが認められた。 同様に、30〜100g/塩を含む塩水中にほとんど溶解
しない、従来技術によるこれらの物質は、例えば海水の
圧入の場合に用いるのが難しいことも発見された。 従って本発明の第1の目的は、不相溶な水と接触して
いる表面への結晶性沈積物の沈澱および/または形成を
防止することに特に有効な、非常に低分子量のアクリル
酸および/またはアクリル酸塩・アクリルアミドの新規
共重合組成物を提案することである。 もう1つの目的は、前記共重合組成物を製造する方法
を提供することである。 発明のもう1つの目的は、塩水の混合物に(特に350g
/に達するかあるいはそれ以上の塩分の水に対して)
可溶かつ深い鉱床の苛酷な熱力学条件下に高い活性水準
を有する物質の使用を可能にする方法を提供することで
ある。 もう1つの目的は、圧入のための塩水(例えば海水ま
たは帯水層の水)中に可溶な抑制物質の圧入を可能にす
る方法を提供することである。 もう1つの目的は、地表の装置の熱力学条件において
も、非常に深い貯留層の熱力学条件においても、沈積物
の結晶性の増加を抑制する方法を提供することである。 もう1つの目的は、産出に際しても、産出場所から非
常に離れた場所で実施されることもある地表での処理に
際しても、石油処理操作時間に匹敵する時間の間保持さ
れる特性を有する溶液状抑制剤の使用方法を提供するこ
とである。 問題点の解決手段 本発明によってこれらの不都合を解消し、かつこれら
の目的に答えることができる。この発明は、アクリル酸
およびアクリルアミドを各々約95:5〜25:75、有利には9
0:10〜50:50の重量比で含む陰イオン系共重合体または
陰イオン系共重合組成物に関する。より正確には、サイ
ズ排除分析クロマトグラフィによって測定された前記共
重合体の分子量の分布は、重量分子量の少なくとも60%
が500以下であるようなものである。その多分散度は高
くとも3であり、有利には高くとも2である。 本発明によって、 式 (式中、Aは水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、
アルキルアンモニウム、あるいはモノまたはポリアルカ
ノールアンモニウムを表す) で示されるアクリル酸またはアクリル酸塩構成単位、 および式で示されるアクリルアミド構成単位からなり、アクリル
酸またはアクリル酸塩構成単位とアクリルアミド構成単
位の重量比が95:5〜25:75である陰イオン系重合体にお
いて、サイズ排除分析クロマトグラフィによって測定さ
れた前記共重合体の重量分子量は4000以下であり、かつ
その分子量分布は、重量分子量の少なくとも60%が500
以下であるようなものであることを特徴とする共重合体
が提供される。 本発明はまた、少なくとも一部アルカリ塩の形態のア
クリル酸およびアクリルアミドに由来する構成単位を含
む共重合組成物または陰イオン系共重合体にも関する。
重量比、分子量の分布および多分散度の値は上記のよう
に定義される。アクリル酸のアルカリ塩は、有利には単
独または混合のアクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリ
ウムおよびアクリル酸アンモニウムである。 本発明による共重合組成物とは、例えば平均分子量が
上記本発明による定義に合致するような分子上の構成単
位数(例えば2〜10)を有する、上記のような共重合体
混合物を意味する。 同様に本発明は、下記4成分を反応させることを特徴
とする共重合体の製造方法にも関する。すなわち a) アクリル酸から成る第1単量体、 b) アクリルアミドから成る第2単量体、 c) 連鎖移動剤および d) フリーラジカルの開始触媒。 有利には、不活性溶媒から成る媒質中で、60〜120
℃、好ましくは70〜100℃の温度で操作を行なう。前記
単量体は全体で前記媒質に対して4〜15重量%の割合に
あり、前記連鎖移動剤は前記単量体に対して10〜20重量
%の割合にあり、触媒は前記単量体に対して2〜8重量
%の割合にあり、前記第1および第2単量体は、各々9
5:5〜25:75の重量比にあり、従って溶媒と混合した所望
の共重合体を含む生成物が得られる。 生じる反応は発熱的であり、反応系を冷却して一般に
発熱性を調節する。反応は溶液状で実施され、あらゆる
不活性溶媒、または仕込原料の成分を可溶化させやす
い、または仕込原料または形成した共重合組成物と実質
的に反応しない不活性溶媒系が用いられる。経済的理由
および便利さにより、水が特に有利である。 好ましくは重合化媒質中で単量体の低濃度で操作を行
なう。発熱性の調節をつけ加えることができるこの特徴
によって、低分子量の共重合体の形成を促進する条件下
に置くことができる。 本発明の特徴によって、前記溶媒・共重合体生成物
に、前記単量体に対して、追加の触媒0.5〜4重量%を
添加して、かつ反応を続行させて、共重合化反応を終了
させることができる。このことによって実質的に単量体
のすべてを消費するという利点が示される。 本発明のもう1つの特徴によれば、もはやただ1つの
工程で製造を行なう必要はなく、複数の連続する工程で
製造を行なうことができる。これらの条件下において、
使用される成分の量を、実質的に等しい分量の部分に分
け、各成分の分割部分を1つずつ用いて、該条件下およ
び上記の種々の成分の間の割合を用いて、第1共重合反
応を実施して、溶媒・共重合体の前記生成物を形成する
ようにし、ついで先行の共重合反応が実質的に終ると、
先行反応の溶媒・共重合体前記生成物中に、前記第1お
よび第2単量体の残りの分割部分、連鎖移動剤の残りの
分割部分、触媒の残りの分割部分を1つずつ添加するこ
とによって、少なくとももう1つの共重合反応を実施す
る。連続的な共重合反応の各々は、実質的に該条件下で
かつ、第1反応の工程全体の間上に定義した種々の成分
間の割合を用いて実施される。 反応体の連続的添加ならびに低い単量体濃度の維持
は、本発明による共重合体の低い多分散性および前記共
重合体の低分子量の範囲を促進するという利点を有す
る。 アクリル酸、アクリルアミド、連鎖移動剤および触媒
のわずかな仕込原料を、単一工程の方法における前記量
および重量比に従って、装置に添加する。複数の工程の
方法は、共重合組成物が活性物質の高いレベルに達する
まで、連続的に新規仕込原料を添加して繰返される。好
ましくは最終物質の所望の濃度が得られるように、反応
を3〜10回繰返してもよい。例えば仕込原料を連続的に
10回添加した後、52%の活性物質の量が見られた。 連鎖移動剤は、好ましくはチオグリコール酸である。
これは有利には単量体の全体に対して、5〜30重量%、
好ましくは12〜15重量%の割合で用いられる。 フリーラジカルの開始触媒として、例えば加算化水素
またはアルカリ金属の過硫酸塩、例えば過硫酸ナトリウ
ム、過硫酸カリウムまたは過硫酸アンモニウムを用いる
ことができる。上記過硫酸塩は、反応の高い温度範囲に
おいて特に適する。過硫酸アンモニウムは、一般に総単
量体に対して2〜8重量%の割合で用いられるが、好ま
しくは3〜5重量%の割合で用いられる。 単量体は、有利には60〜120℃の温度、好ましくは70
〜100℃の温度で共重合化される。これらの単量体は一
般に共重合化媒質(この中に単量体が添加される)に対
して、4〜15重量%、好ましくは6〜12重量%の割合で
商品として手に入れられる純度をもって用いられる。 反応時間従って各工程の時間は一般に短く、通常1反
応あたり10分〜60分である。 共重合体の中和は、特に得られた物質の腐蝕性を小さ
くする。この中和は一般に所望の中和度によってpH3〜
9で、中和剤例えばアルカリ金属の水酸化物例えば水酸
化ナトリウムおよび水酸化カリウム、水酸化アンモニウ
ム、モノおよびポリアルカノールアミンを用いて、一般
に高くても70℃の温度で行なわれる。中和剤をゆっくり
添加して温度および溶解を調節するようにしてもよい。
このようにして多量の蒸気の生成を避ける。 下記2工程: 1) 特にアクリル酸およびアクリルアミドの2つの単
量体を使用する共重合化、 2) アクリルアミドの加水分解を伴わない、このよう
にして得られた共重合体のカルボキシ部位の一部または
全部の中和または塩形態化、 を用いた本発明による共重合体の製造は、アクリルアミ
ドの加水分解による共重合体の製造を推奨する従来技術
に対して、一たび圧入された共重合体、それらのアミド
部位は潜在的には一部加水分解可能なままであり、貯留
層の陽イオンとの接触による第2次塩形態化が可能にな
り、従ってこの操作方法により製造され、かつ例えば産
出井に圧入された本発明による生成物の抑制特性は、数
週間にも達することがある期間にわたって、実質的に完
全なままであるという利点を有する。このようにして処
理された流体が後で流通する地表の装置は、抑制特性の
この持続効果によって、数キロメートルの距離にわたっ
て保護されることさえできる。 以下に少なくとも一部塩形態のアクリル酸を含む陰イ
オン系共重合体の使用を記載する。従って本発明は、特
にアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の化合
物を含みかつ石油または地熱または工業用装置を流通す
る水性媒質から、これらの装置の壁に生じやすい塩の沈
積物の生成を少なくとも一部防ぐ方法であって、前記水
性物質に、(a)少なくとも一部アルカリ塩の形態のア
クリル酸および(b)アクリルアミドを約95:5〜25:7
5、有利には90:10〜50:50の重量割合で含む陰イオン系
共重合体を添加する方法に関する。さらにサイズ排除分
析クロマトグラフィによって測定された前記共重合体の
分子量の分布は、重量分子量の少なくとも60%が500以
下であるようなものである。 この方法は特に装置の壁のレベルで、存在する沈積物
または水性媒質から生成された沈積物の付着を、地表の
条件下においてと同様、非常に深い貯留層の条件下にお
いても、例えば30℃〜250℃、1〜500バールで、水中の
塩分含量約350g/においても抑制するという利点を有
する。 第1〜4図は、好ましい実施態様に対応するサイズ排
除クロマトグラムを示す。 サイズ排除クロマトグラフィ(すなわちゲル透過によ
るクロマトグラフィ)は、本発明の共重合体の分子量分
布の分析にとって最も効果的な方法の1つである。実際
この技術は、溶液状の重合体または共重合体の分子のサ
イズの違いと関係がある。サイズそれ自体は分子量およ
び使用される溶媒に依る。従って、高さ60cm、内径7mm
の東洋ソーダの3つのカラムであって、多孔度が1000
Å、3000Åおよび5000Å(1Å=10-10m)のTSK PWミ
クロ粒子ゲルの入っているものに、共重合体の溶液を流
通させる。溶離剤は、水中のNaCl0.5Mから成る。分析を
1.0ml/分で行なう。最も大きなサイズ、従って最も高分
子量の分子は、細孔内に浸透することはできず、従って
排除される。すなわち真先に溶離される、一方粒子の細
孔内にどうにか浸透できた最も小さい粒子は保持され、
最終的には最後に溶離される。ついで既知の重量を参照
して、得られたクロマトグラムを検量化すれば十分であ
る。 図面において、種々のアクリルアミド・アクリル酸ナ
トリウムの成分またはバランスに対して、横座標に(分
子量の目盛に対応する)溶離容積Ve(ml)および縦軸に
これらの分子量の相対量を示した。例えば水で溶離され
たポリオキシエチレンの分子量1000、500および400およ
びエチレングリコールの分子量62は、各々溶離容積28m
l、29ml、29.5mlおよび31.5mlに対応する。表Iは得ら
れたクロマトグラムの本質的な特徴を示す。 重量分子量pおよび数分子量nは、以下のように
定義される。 多分散度は下記に等しい。 特別な分子量範囲例えば500以下の共重合体の割合
は、既知の技術に従い、サイズ排除クロマトグラムの積
分によって決定される。 抑制剤を水性系の水の1つ、好ましくは淡水または塩
水の圧入水中にそのままで入れてもよい。この水は場合
によっては水の混合物から成っていてもよい。この抑制
剤はまた、例えば活性物質50〜60%を含む市販溶液の形
態で導入されてもよい。使用の便利さのために、抑制剤
は例えば1あたり20gまでであってもよい最も希釈さ
れた溶液の形態で導入されてもよい。これらの溶液は予
め調製されてもよい。このことは一般的な圧入のための
採掘においてもかなりな利点がある。これは溶液を貯蔵
することができ、数分〜約10日までの間のそれらの老化
が共重合体の抑制活性を阻害しないからである(ある場
合には老化が勧められさえする)。 本発明による活性物質1〜200重量ppm(part per mil
lion)を水性媒質に導入してもよい。非常に厳しい熱力
学条件下において、活性物質15〜50ppmの濃度の場合、
勝れた結果、特に実質的に100%に等しい結晶性増加
(下記の定義参照)抑制活性が得られた。 一定の水混合物に対する抑制効率は、その他に共重合
体の組成すなわちアクリル酸塩・アクリルアミドの重量
比によることに留意すべきである。 実物大の装置で、本発明による抑制剤としての共重合
体の使用を行なう前に、実験室での抑制テストを行なう
ことが望ましい。このテストは有利には4〜6時間、圧
力10〜400バール、温度20℃〜200℃で、実質的に鉱床ま
たは研究された装置の熱力学条件下に置くようにして行
なわれる。 このことに関し、抑制活性を下記のように記載される
重量分析によって定義する。 (式中、m1およびm2は各々抑制剤の不存在下および存在
下において水混合物によって得られる沈積物の重量であ
る。)これらの沈積物は同じ条件下で回収される。 予め回収された鉱床水および圧入水は、いかなる割合
で混合されてもよいが、好ましくはこれらは以下に記載
される所謂臨界的混合に対応する比において混合され
る。これを行なうために、これらは水混合物の各比の場
合、深い石油貯留層において出会うであろうような熱力
学条件に似た条件下に置かれる。これらの苛酷な条件下
において、水相互の不相溶性は特にアルカリ土類の硫酸
塩、とりわけ硫酸バリウムまたは硫酸カリシウム、アル
カリまたはアルカリ土類型の炭酸塩、スルフィドおよび
燐酸塩の沈積をも生じさせることがある。沈澱塩を差圧
濾過によって回収し、乾燥し、秤量する。実質的に放物
線をなす、水相互の不相溶性の重量分析曲線の形で、秤
量結果を記載する。これによって最大の沈積物を生じさ
せる水の臨界混合を、その最大値付近で決定することが
できる。水の臨界混合物が一度製造されると、本発明に
よる抑制剤を、上記熱力学条件下に導入する。従って曲
線から次のものを決定することができる。抑制剤濃度に
よる活性、実質的に100%に等しい抑制活性を得るため
に添加することが必要な抑制剤の最適濃度範囲。従って
現場での実際の場合の解決のためには、この最適濃度で
抑制剤を導入すれば十分である。本発明による方法によ
って、イオン強度範囲0.05〜6.50、pH範囲8.5〜5.0の枠
内において、種々の水混合物の不相溶性の問題に答える
ことができる。但しこれらの限度は絶対的なものではな
い。 本発明による抑制剤はまた、石油産出において通常用
いられる添加剤例えば脱乳化剤、腐食防止剤、殺菌剤、
消泡剤等と共に溶液状で使用されうる。 実 施 例 下記実施例を例として挙げる。例えば単に水の組合せ
のみを混合する場合を考察したが、本方法はより複雑な
混合物にも適用しうる。この混合物については、不相溶
性の重量分析曲線、従って最大の沈積を促進する混合の
値を決定すれば十分であろう。 実施例1 反応体の量は、各実施例において重量部として示す。 還流凝縮器、温度計および添加アンプルを備えた撹拌
反応器に、脱イオン水2700部と、Masquol DTPA(ジエ
チレン・トリアミン五酢酸の水酸化ナトリウム塩)3部
を装入する。約75℃に加熱し、この温度において、反応
器にアクリル酸306部、アクリルアミド102部およびチオ
グリコール部(連鎖移動剤の役割を果すもの)49部を装
入する。溶解および均質化後、反応器内に脱イオン水11
4部中、過硫酸アンモニウム12.6部の溶液を導入する。
発熱反応が起る。温度は75℃から95℃まで上昇する。95
℃は越えないように発熱性を調節する。反応は急速であ
り、15〜20分間続く。発熱が終了した後、温度を95℃に
冷却し、脱イオン水30部中過硫酸アンモニウム4部の溶
液を再び装入し、反応混合物を30分間反応させ、ついで
75℃に冷却する。 上記の手順を続けて9回繰返す。反応媒質中に、その
都度、アクリル酸306部、アクリルアミド102部およびチ
オグリコール酸49部、ついで脱イオン水114部中過硫酸
アンモニウム12.6部溶液、および発熱反応後に脱イオン
水30部中過硫酸アンモニウム4部溶液を装入する。 最後の添加の時、脱イオン水70部中過硫酸アンモニウ
ム9部の溶液を添加後、2時間以上90℃に維持して残留
遊離単量体を最大限に減じる。 ついで60℃に冷却し、pH5.5〜6に中和するようにラ
メラ状の水酸化ナトリウム1100部をゆっくりと添加す
る。 20℃に冷却後、単純希釈により、生成物を活性物質、
pHおよび粘度の基準に合わせて調節する。 アクリルアミドおよびアクリル酸ナトリウムが25:75
(重量)の共重合体であって、濃度52%、pH5.5〜6、2
0℃における粘度約0.3〜0.5Pa.s.を有し、第2図に詳細
に示した分子量分布を有する水溶液が得られる。 実施例2 実施例1と同じ条件下に実施例1の操作を繰返す。但
し単量体として、アクリル酸204部とアクリルアミド204
部を用いる。第4図のサイズ排除クロマトグラムによっ
て定義されたアクリル酸塩・アクリルアミド50:50共重
合体が得られる。 実施例3 鋼製反応器において、表IIに示す組成および特徴を有
する海水型の圧入水Aおよび表IIIに示す組成および特
徴を有するカンブリア系型の鉱床水Bから成る水の組合
せを混合する。これらの水を、最大の不相溶性を促進す
る臨界混合に対応する水A30%・水B70%の割合で混合す
る。 混合は、120℃で200バール下、反応時間4時間で、鉱
床の気体および液体の炭化水素の存在下に実施される。 反応器を開けた後、沈積物を差圧濾過により回収し、
乾燥し、秤量する。このようにして、抑制活性の計算に
必要な沈積物の重量(m1)が得られる。 活性物質55%を有する市販溶液からの本発明による抑
制剤を水Aに導入した後、同じ操作を繰返す。このこと
によって操作の終了時に、活性の計算に必要な沈積物の
重量(m2)を得ることができる。 このようにして、表IVに示す組成および濃度の本発明
によるアクリル酸ナトリウム形態のアクリルアミド・ア
クリル酸塩共重合体を用いて、100%の抑制活性が得ら
れることが発見された。 実施例4 本発明によるアクリルアミド25%およびアクリル酸ナ
トリウム75%から成る共重合体と、カンブリア系型の鉱
床水Dの混合されたオーブ階型の圧入水C(臨界混合比
C40%・D60%)中に実施例3に従って導入された同じナ
トリウム組成(アクリルアミド25%・アクリル酸塩75
%)を有する、より高い分子量の共重合体との間で、10
0%活性に必要な濃度を比較する。これらの水の組成を
表VIおよび表VIIに示す。実施例4の結果を表Vに示
す。 実施例5 実施例1においてと同様に、塩分が異なる共重合体を
製造する(アクリルアミド・アクリル酸アンモニウム共
重合体またはアクリルアミド・アクリル酸カリウム共重
合体)。100%抑制活性は、同一の共重合体の組成につ
いて、実質的に実施例3と同じ抑制剤濃度を用いて得ら
れる。 実施例6 圧入水1あたり活性物質10gの溶液から、実施例3
と同様に海水A中に抑制剤(アクリルアミド25%・アク
リル酸ナトリウム75%の共重合体)を、10日間の老化後
に導入する。 100%の抑制活性は、実施例3で得られた濃度と実質
的に同じ抑制剤濃度の場合に得られる。 実施例7 比較例として、実施例6の抑制剤またはより高い分子
量の抑制剤を、50ppmの濃度で実施例3の混合物中に導
入する。表VIIIにより、従来技術に比して、本発明によ
る共重合体が、処理された水の混合物の清澄度の持続に
よって算定される長期間の抑制活性を有することが証明
される。実施例8 実施例3の水混合物に、本発明による抑制剤または比
較のためのより高分子量の組成物を、最良効率を与える
濃度(活性物質25〜60ppm)で導入した。 この結果を表IXに示す。 表IXから明らかなように、発明による共重合体は、従
来技術に比べ、100%の長期持続性抑制活性を有するこ
とが認められる。 表IXにおいて、 実験条件:実施例3に示すように、120℃で200バール
下、貯留層からのガス状または液状の炭化水素の存在下
における水の臨界混合:圧入水A30%と鉱床水B70%。 *M1とM2:4時間テストの後、抑制剤なしでまたは抑制剤
を含む上記水混合物によってそれぞれ得られた沈積物の
重量 M′2:1カ月テストの後、抑制剤を含む上記水混合物に
よって得られた沈積物の重量 **A1:4時間テストの後の活性 A2:1カ月テストの後の活性 (明細書25頁12行〜下から2行の抑制活性の定義を参
照)。 表IXにおいて、分子量の85%が500以下(すなわち15
%が500〜1000)であるような分子量分布をもつ本発明
による抑制剤を、 比較組成物(1) 20%が1500以下(80%が1500〜200
0)、 比較組成物(2) 100%が1500〜2500、および、 比較組成物(3) 100%が5000〜10000 であるような分子量分布と比較する。 4時間後および1カ月後のサンプリングによって、発
明による抑制剤によって100%活性が維持されること
(分子量の85%が500以下であること)がわかる。 対照的に、比較組成物の100%の持続性は約3〜4日
以下に過ぎなかった。 また、分子量の100%が5000〜10000である比較組成物
(3)は、本発明に合致しない比較組成物(1)(2)
(M′2=440)に比べて、テスト1カ月後のより良好
な抑制力を示した(M′2=170)。同様に、比較組成
物(3)は比較組成物(1)(2)に比べテスト1カ月
後の高活性を維持した(0%に対して60%)。それ故、
当業者は高分子量の分布が好ましいという認識をもつは
ずである。 ところが、驚いたことに、実際には、分子量の60%が
500以下であるような本発明共重合体が、表IXからわか
るように、比較組成物(3)より優れた結果を生じたの
である。 本発明によれば、その特徴的構成の故に、つぎの効果
が奏される。 イ) 不相溶な水と接触している表面への結晶性沈積物
の沈澱および/または形成を防止することに特に有効
な、非常に低分子量のアクリル量−アクリルアミドの新
規共重合組成物に提案することができる。 ロ) 塩水の混合物に(特に350g/に達するかあるい
はそれ以上の塩分の水に対して)可溶かつ深い鉱床の苛
酷な熱力学条件下に高い活性水準を有する物質の使用を
可能にする方法を提供することができる。 ハ) 圧入のための塩水(例えば海水または帯水層の
水)中に可溶な抑制物質の圧入を可能にする方法を提供
することができる。 ニ) 地表の装置の熱力学条件においても、非常に深い
貯留層の熱力学条件においても、沈積物の結晶性の増加
を抑制する方法を提供することである。 ホ) 産出に際しても、産出場所から非常に離れた場所
で実施されることもある地表での処理に際しても、石油
処理操作時間に匹敵する時間の間保持される特性を有す
る溶液状抑制剤の使用方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図および第4図はいずれも溶離容
積(Ve)と分子量の相対量の関係を示すグラフである
積(Ve)と分子量の相対量の関係を示すグラフである
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 アラン・リバ
フランス国クロテル(37380)・レ・フ
イロニエール(無番地)
(56)参考文献 特開 昭54−102298(JP,A)
米国特許4072607(US,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.式 (式中、Aは水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、
アルキルアンモニウム、あるいはモノまたはポリアルカ
ノールアンモニウムを表す) で示されるアクリル酸またはアクリル酸塩構成単位、 および式 で示されるアクリルアミド構成単位からなり、アクリル
酸またはアクリル酸塩構成単位とアクリルアミド構成単
位の重量比が95:5〜25〜75である陰イオン系重合体にお
いて、サイズ排除分析クロマトグラフィによって測定さ
れた前記共重合体の重量分子量は4000以下であり、かつ
その分子量分布は、重量分子量の少なくとも60%が500
以下であるようなものであることを特徴とする共重合
体。 2.アクリル酸構成単位が少なくとも一部、少なくとも
1つのアクリル酸塩の形態にある、特許請求の範囲第1
項記載の共重合体。 3.多分散度が高くとも3である、特許請求の範囲第1
または2項記載の共重合体。 4.下記4つの成分: (a)アクリル酸から成る第1単量体、 (b)アクリルアミドから成る第2単量体、 (c)連鎖移動剤、 (d)フリーラジカルの開始触媒、 を、不活性溶媒から成る媒質中で、温度60〜120℃で、
前記単量体が全体で前記媒質に対して4〜15重量%の割
合、前記連鎖移動剤が前記単量体に対して5〜30重量%
の割合、前記触媒が前記単量体に対して2〜8重量%の
割合、前記第1および第2単量体が各々95:5〜25:75の
重量比で反応させた後、中和してアルカリ金属塩、アン
モニウム塩、アルキルアンモニウム塩、あるいはモノま
たはポリアルカノールアンモニウム塩を生成させ、溶媒
と混合した所望の共重合体から成る生成物を得るように
し、サイズ排除分析クロマトグラフィによって測定され
た前記共重合体の分子量分布は、重量分子量の少なくと
も60%が500以下であるようなものであることを特徴と
する共重合体の製造方法。 5.前記溶媒・共重合体と、前記単量体に対して0.5〜
4重量%の割合の追加の前記触媒とを反応させて、共重
合化反応を終了させることを特徴とする、特許請求の範
囲第4項記載の製造方法。 6.使用される成分の量を等しい分量の部分に分け、各
成分の分割部分を1つずつ用いて、不活性溶媒から成る
媒質中で、温度60〜120℃で、前記単量体が全体で前記
媒質に対して4〜15重量%の割合、前記連鎖移動剤が前
記単量体に対して5〜30重量%の割合、前記触媒が前記
単量体に対して2〜8重量%の割合で、前記第1および
第2単量体が各々95:5〜25:75の重量比で第1共重合化
反応を行なって、前記溶媒・共重合体生成物を形成する
ようにし、ついで先行の共重合化反応が終了すると、先
行反応の前記溶媒・共重合体生成物中に、前記第1およ
び第2単量体の残りの分割部分、連鎖移動剤の残りの分
割部分、および触媒の残りの分割部分を1つずつ添加す
ることにより少なくとももう1つの共重合化反応を順次
実施し、連続的共重合化反応の各々は、不活性溶媒から
成る媒質中で、温度60〜120℃で、前記単量体が全体で
前記媒質に対して4〜15重量%の割合、前記連鎖移動剤
が前記単量体に対して5〜30重量%の割合、前記触媒が
前記単量体に対して2〜8重量%の割合で、前記第1お
よび第2単量体が各々95:5〜25:75の重量比で実施され
ることを特徴とする、特許請求の範囲第4または5項記
載の製造方法。 7.連鎖移動剤がチオグリコール酸であることを特徴と
する、特許請求の範囲第4〜6項のうちいずれか1項記
載の製造方法。 8.触媒が過硫酸アンモニウムであることを特徴とす
る、特許請求の範囲第4〜7項のうちいずれか1項記載
の製造方法。 9.連続する3〜10回の共重合化反応を実施することを
特徴とする、特許請求の範囲第6項記載の製造方法。 10.水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化アン
モニウム、アルキルアミン、モノおよびポリアルカノー
ルアミンの中から選ばれる中和剤を用いて、pH3〜9の
中和工程を実施することを特徴とする、特許請求の範囲
第4〜9項のうちいずれか1項記載の製造方法。 11.石油、地熱あるいは工業用装置の壁面へ生じやす
い石灰分の付着沈積物の形成を、少なくとも1つのアル
カリおよび/またはアルカリ土類金属化合物を含む水性
媒質の前記装置内の流通によって、少なくとも一部防ぐ
方法において、アクリル酸およびアクリルアミドに由来
する各構成単位を重量比95:5〜25:75の割合で含む陰イ
オン系重合体であり、かつサイズ排除分析クロマトグラ
フィによって測定された前記共重合体の分子量分布は、
重量分子量の少なくとも60%が500以下であるようなも
のである共重合体を、前記水性媒質に添加することを特
徴とする方法。 12.共重合体が新たに調製された溶液の形態で導入さ
れることを特徴とする、特許請求の範囲第11項記載の方
法。 13.共重合体が、予め調製された溶液の形態で導入さ
れることを特徴とする、特許請求の範囲第11項記載の方
法。 14.前記共重合体を1〜200重量ppmの量で導入するこ
とを特徴とする、特許請求の範囲第11〜13項のうちいず
れか1項記載の方法。 15.前記共重合体を15〜50重量ppmの量で導入するこ
とを特徴とする、特許請求の範囲第14項記載の方法。
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