JP2672792B2 - 絶縁トロリの引留装置 - Google Patents
絶縁トロリの引留装置Info
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- JP2672792B2 JP2672792B2 JP7040347A JP4034795A JP2672792B2 JP 2672792 B2 JP2672792 B2 JP 2672792B2 JP 7040347 A JP7040347 A JP 7040347A JP 4034795 A JP4034795 A JP 4034795A JP 2672792 B2 JP2672792 B2 JP 2672792B2
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- JP
- Japan
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- conductor
- trolley
- main body
- towing
- wire
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- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多線式で張力架線する
絶縁トロリ、中でも、給電容量が小さくて平角導体の断
面積が小さい絶縁トロリ用として好適な引留装置に関す
る。
絶縁トロリ、中でも、給電容量が小さくて平角導体の断
面積が小さい絶縁トロリ用として好適な引留装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】平角導体を有する絶縁トロリの一例を図
4に示す。図の2は導体、3は導体を包む絶縁材であ
り、絶縁材3には集電子を導体2に摺接させる溝4を設
けてある。
4に示す。図の2は導体、3は導体を包む絶縁材であ
り、絶縁材3には集電子を導体2に摺接させる溝4を設
けてある。
【0003】このような絶縁トロリ1は、端末部を引留
装置で引留め、張力架線して用いられる。その張力架線
のために採用されている従来の引留装置は、絶縁トロリ
の端末に剥ぎ出した導体1に孔5をあけ、その孔に図5
に示すボルト6を通し、そのボルト6を図のように引留
部本体7にねじ込んで導体2を引留部本体7に固定する
ものが多くを占めている。なお、引留部本体7は、ばね
(図示せず)で図5のA方向に引かれており、その力で
絶縁トロリ1に張力が加わる。
装置で引留め、張力架線して用いられる。その張力架線
のために採用されている従来の引留装置は、絶縁トロリ
の端末に剥ぎ出した導体1に孔5をあけ、その孔に図5
に示すボルト6を通し、そのボルト6を図のように引留
部本体7にねじ込んで導体2を引留部本体7に固定する
ものが多くを占めている。なお、引留部本体7は、ばね
(図示せず)で図5のA方向に引かれており、その力で
絶縁トロリ1に張力が加わる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の絶縁トロリで
給電容量の大きなものは、導体にボルト孔をあけても孔
開設部の導体断面積が不足することはなく、上述した引
留装置で必要な架線張力を加えて引留めることができ
る。しかし、給電容量の小さなもの(例えば100A
用、60A用)は、平角導体の断面積が元々少ないた
め、導体にボルト孔をあけると孔開設部の導体強度が大
きく低下し、引留め張力に耐えられなくなる。
給電容量の大きなものは、導体にボルト孔をあけても孔
開設部の導体断面積が不足することはなく、上述した引
留装置で必要な架線張力を加えて引留めることができ
る。しかし、給電容量の小さなもの(例えば100A
用、60A用)は、平角導体の断面積が元々少ないた
め、導体にボルト孔をあけると孔開設部の導体強度が大
きく低下し、引留め張力に耐えられなくなる。
【0005】なお、その対策として架線張力を下げると
架線の支持距離が長くとれない。
架線の支持距離が長くとれない。
【0006】また、導体にボルト孔をあけずに済むもの
として、架線張力の増加に伴って導体挾持力が高まる挟
着式の単線用引留装置も開発されているが(特公平6−
67699)、この装置は、構造が複雑であり、多線式
トロリに応用すると、より複雑、高価になることを避け
られない。
として、架線張力の増加に伴って導体挾持力が高まる挟
着式の単線用引留装置も開発されているが(特公平6−
67699)、この装置は、構造が複雑であり、多線式
トロリに応用すると、より複雑、高価になることを避け
られない。
【0007】そこで、本発明は、構造が簡単でコストア
ップが殆どなく、また、引留めの作業が容易で架線張力
も充分に加えられる絶縁トロリの引留装置を提供するこ
とを課題としている。
ップが殆どなく、また、引留めの作業が容易で架線張力
も充分に加えられる絶縁トロリの引留装置を提供するこ
とを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、引留装置を以下のように構成し
た。即ち、絶縁材から成る引留部本体と、この本体をト
ロリ線の架線方向に移動可能に支持する支持具と、引留
部本体を一方向に付勢する手段と、引留部本体にボルト
止めして並列に取付けるトロリ線の導体引留金具とを有
し、前記導体引留金具の先端に金具端を曲げ戻して作ら
れるフック部が存在し、そのフック部に、トロリ線の断
面平角導体の端部を前記フック部と逆向きに曲げ戻して
係止させ、引留部本体に設けた拘束面で外周を拘束する
その係止部を介してトロリ線に前記付勢手段の力を伝え
て架線張力を加える構造にした。
め、本発明においては、引留装置を以下のように構成し
た。即ち、絶縁材から成る引留部本体と、この本体をト
ロリ線の架線方向に移動可能に支持する支持具と、引留
部本体を一方向に付勢する手段と、引留部本体にボルト
止めして並列に取付けるトロリ線の導体引留金具とを有
し、前記導体引留金具の先端に金具端を曲げ戻して作ら
れるフック部が存在し、そのフック部に、トロリ線の断
面平角導体の端部を前記フック部と逆向きに曲げ戻して
係止させ、引留部本体に設けた拘束面で外周を拘束する
その係止部を介してトロリ線に前記付勢手段の力を伝え
て架線張力を加える構造にした。
【0009】
【作用】本発明の装置は、引留金具のフック部に導体端
のフック部(曲げ戻し部)を係止させて導体の連結を行
うので、導体にボルト孔をあける必要がない。また、引
留金具は、導体とは別部品であるので、導体よりも高強
度或いは厚みの大きい材料で作ることができ、ボルト孔
をあけて引留部本体にボルト止めする構造でも必要強度
を確保し得る。従って、給電容量の小さい絶縁トロリで
も導体の孔あけによる強度低下を無くして充分な架線張
力を加えることができる。
のフック部(曲げ戻し部)を係止させて導体の連結を行
うので、導体にボルト孔をあける必要がない。また、引
留金具は、導体とは別部品であるので、導体よりも高強
度或いは厚みの大きい材料で作ることができ、ボルト孔
をあけて引留部本体にボルト止めする構造でも必要強度
を確保し得る。従って、給電容量の小さい絶縁トロリで
も導体の孔あけによる強度低下を無くして充分な架線張
力を加えることができる。
【0010】また、引留金具を追加するだけでよいので
構造の複雑化を招かない。加えて、現場で導体に孔をあ
ける必要がない(導体端を折り曲げるだけ)ため、引留
作業も簡単になる。
構造の複雑化を招かない。加えて、現場で導体に孔をあ
ける必要がない(導体端を折り曲げるだけ)ため、引留
作業も簡単になる。
【0011】なお、引留金具に係止させた導体端のフッ
ク部は、架線張力によって伸びきろうとするが、これ
は、引留部本体の拘束面で係止部の動きを拘束したこと
によって防止され、従って、架線張力を高めても係止が
解ける心配はない。
ク部は、架線張力によって伸びきろうとするが、これ
は、引留部本体の拘束面で係止部の動きを拘束したこと
によって防止され、従って、架線張力を高めても係止が
解ける心配はない。
【0012】
【実施例】図1に、本発明の引留装置の一例を示す。こ
の引留装置10は、絶縁材で形成される引留部本体11
と、この本体の支持具12と、引留部本体11に付勢力
を加えるスプリング13と、引留部本体11内にボルト
14で固定する導体引留金具15とで構成されている。
の引留装置10は、絶縁材で形成される引留部本体11
と、この本体の支持具12と、引留部本体11に付勢力
を加えるスプリング13と、引留部本体11内にボルト
14で固定する導体引留金具15とで構成されている。
【0013】引留部本体11は、図2に示すように、ト
ロリ線導入口16aを有する基部16と、その基部16
にねじ止めして取付ける押え蓋17とで構成されてい
る。
ロリ線導入口16aを有する基部16と、その基部16
にねじ止めして取付ける押え蓋17とで構成されてい
る。
【0014】また、支持具12は、固定部材18と、こ
れにスライド自在に通した一対のガイドロッド19とで
構成されており、ガイドロッド19の先端を基部16に
固定して引留部本体11を絶縁トロリ1の架線方向に移
動可能に支持するようにしてある。
れにスライド自在に通した一対のガイドロッド19とで
構成されており、ガイドロッド19の先端を基部16に
固定して引留部本体11を絶縁トロリ1の架線方向に移
動可能に支持するようにしてある。
【0015】さらに、スプリング13は、一端を固定部
材18で受けてガイドロッド19に力を加えるようにし
てある。
材18で受けてガイドロッド19に力を加えるようにし
てある。
【0016】引留金具15は、インサートナット20に
ねじ込むボルト14で基部16の座面上に固定される。
この引留金具15は導体2よりも高強度の金属又は厚み
の厚い金属で作られており、その先端には、図2、図3
に示すように、金具端を曲げ戻して作られるフック部1
5aが存在する。
ねじ込むボルト14で基部16の座面上に固定される。
この引留金具15は導体2よりも高強度の金属又は厚み
の厚い金属で作られており、その先端には、図2、図3
に示すように、金具端を曲げ戻して作られるフック部1
5aが存在する。
【0017】このように構成した装置の使用法は、先
ず、絶縁トロリ1の端末に剥ぎ出した導体2の端部を曲
げ戻してフック部2aを形成し、このフック部2aを引
留金具のフック部15aに係止させる。次に引留金具1
5を基部16に固定し、その後押え蓋17を取付けてこ
の蓋に設けた溝17aの溝面と基部の座面で係止部の上
下左右への動きを拘束する。この後、スプリング13
(図1)の力が引留部本体11に作用するようにしてそ
の力で本体11を図2の矢印方向に引くと、引留めた絶
縁トロリ1に架線張力が加わる。
ず、絶縁トロリ1の端末に剥ぎ出した導体2の端部を曲
げ戻してフック部2aを形成し、このフック部2aを引
留金具のフック部15aに係止させる。次に引留金具1
5を基部16に固定し、その後押え蓋17を取付けてこ
の蓋に設けた溝17aの溝面と基部の座面で係止部の上
下左右への動きを拘束する。この後、スプリング13
(図1)の力が引留部本体11に作用するようにしてそ
の力で本体11を図2の矢印方向に引くと、引留めた絶
縁トロリ1に架線張力が加わる。
【0018】なお、反端側のトロリ端を引留める装置
は、スプリング13を省いて引留部本体11を固定支持
する構造にしておく。
は、スプリング13を省いて引留部本体11を固定支持
する構造にしておく。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の引留装置
は、先端にフックを有する引留金具を含めてこの金具に
導体端を係止させ、金具を引留部本体にボルト止めする
構造にして導体に対する孔あけを不要にしたので、導体
断面積の少ない小容量給電用絶縁トロリにも充分な架線
張力を加えることが可能になる。
は、先端にフックを有する引留金具を含めてこの金具に
導体端を係止させ、金具を引留部本体にボルト止めする
構造にして導体に対する孔あけを不要にしたので、導体
断面積の少ない小容量給電用絶縁トロリにも充分な架線
張力を加えることが可能になる。
【0020】また、構造が簡素で、コストアップが殆ど
なく、さらに、現場で導体に孔をあける必要がないので
引留作業も楽になる。
なく、さらに、現場で導体に孔をあける必要がないので
引留作業も楽になる。
【図1】(a):本発明の引留装置の一例を示す平面図 (b):同上の装置の側面図
【図2】(a):図1の装置の内部を示す断面図 (b):同上のX−X線部の断面図
【図3】引留金具と導体端の斜視図
【図4】本発明の装置で引留める絶縁トロリの一例を示
す斜視図
す斜視図
【図5】従来の引留装置の概略図
1 絶縁トロリ 2 平角導体 2a フック部 3 絶縁材 4 溝 10 引留装置 11 引留部本体 12 支持具 13 スプリング 14 ボルト 15 導体引留金具 15a フック部 16 基部 16a トロリ線導入口 17 押え蓋 17a 溝 18 固定部材 19 ガイドロッド
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁材から成る引留部本体と、この本体
をトロリ線の架線方向に移動可能に支持する支持具と、
引留部本体を一方向に付勢する手段と、引留部本体にボ
ルト止めして並列に取付けるトロリ線の導体引留金具と
を有し、前記導体引留金具の先端に金具端を曲げ戻して
作られるフック部が存在し、そのフック部に、トロリ線
の断面平角導体の端部を前記フック部と逆向きに曲げ戻
して係止させ、引留部本体に設けた拘束面で外周を拘束
するその係止部を介してトロリ線に前記付勢手段の力を
伝えて架線張力を加えるようにしてある絶縁トロリの引
留装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7040347A JP2672792B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 絶縁トロリの引留装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7040347A JP2672792B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 絶縁トロリの引留装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08230521A JPH08230521A (ja) | 1996-09-10 |
JP2672792B2 true JP2672792B2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=12578110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7040347A Expired - Lifetime JP2672792B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 絶縁トロリの引留装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2672792B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6471930B2 (ja) * | 2014-08-18 | 2019-02-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 絶縁トロリー線の引締め装置およびそれを用いた絶縁トロリー |
CN113978317A (zh) * | 2021-11-09 | 2022-01-28 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 接触网附加导线用双夹型下锚拉线间绝缘件 |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP7040347A patent/JP2672792B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08230521A (ja) | 1996-09-10 |
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