JP2671497B2 - ポリカーボネート樹脂成形体の防曇性付与方法 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂成形体の防曇性付与方法Info
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- JP2671497B2 JP2671497B2 JP12789989A JP12789989A JP2671497B2 JP 2671497 B2 JP2671497 B2 JP 2671497B2 JP 12789989 A JP12789989 A JP 12789989A JP 12789989 A JP12789989 A JP 12789989A JP 2671497 B2 JP2671497 B2 JP 2671497B2
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- polycarbonate resin
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はポリカーボネート樹脂成形体の防曇性付与方
法に関するものである。更に詳しくは、フッ素，酸素混
合ガスと接触させることを特徴とするポリカーボネート
樹脂成形体の防曇性付与方法に関するものである。
法に関するものである。更に詳しくは、フッ素，酸素混
合ガスと接触させることを特徴とするポリカーボネート
樹脂成形体の防曇性付与方法に関するものである。
［従来の技術］ 樹脂成形体に防曇性を付与する方法として（１）界面
活性剤を樹脂に混練し成形する方法，（２）樹脂成形体
の表面を改質する方法などが提案されている。さらに
（２）の場合アルカリ水溶液を用いる化学薬品処理，各
種親水性高分子を樹脂成形体表面にコーティングする方
法などが提案されている。
活性剤を樹脂に混練し成形する方法，（２）樹脂成形体
の表面を改質する方法などが提案されている。さらに
（２）の場合アルカリ水溶液を用いる化学薬品処理，各
種親水性高分子を樹脂成形体表面にコーティングする方
法などが提案されている。
［発明が解決しようとする課題］ 本発明樹脂成形体の表面を改質することにより防曇性
を付与する新規な方法を提供するものである。
を付与する新規な方法を提供するものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明者はポリカーボネート樹脂成形体をフッ素，酸
素混合ガスと接触させることにより防曇性が付与される
ことを見い出し本発明を完成するに至った。
素混合ガスと接触させることにより防曇性が付与される
ことを見い出し本発明を完成するに至った。
本発明で用いるポリカーボネート樹脂とは一般式（−
Ｏ−Ｒ−CO−）ｎで表されるポリエステルを用いること
ができる。具体的にはＲが脂肪族ジオキシ化合物残基よ
りなる脂肪族ポリカーボネート樹脂，芳香環を含む脂肪
族ジオキシ化合物残基よりなる芳香族−脂肪族ポリカー
ボネート樹脂，芳香族ジオキシ化合物残基よりなる芳香
族ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。また異なっ
たジオキシ化合物残基よりなる共重合体，カーボネート
結合と他の結合とを主鎖中に有するヘテロ結合共重合体
などいかなるものでもよいが，安価かつ加工性が良好な
点でビスフェノールＡからなるポリカーボネート樹脂が
良い。
Ｏ−Ｒ−CO−）ｎで表されるポリエステルを用いること
ができる。具体的にはＲが脂肪族ジオキシ化合物残基よ
りなる脂肪族ポリカーボネート樹脂，芳香環を含む脂肪
族ジオキシ化合物残基よりなる芳香族−脂肪族ポリカー
ボネート樹脂，芳香族ジオキシ化合物残基よりなる芳香
族ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。また異なっ
たジオキシ化合物残基よりなる共重合体，カーボネート
結合と他の結合とを主鎖中に有するヘテロ結合共重合体
などいかなるものでもよいが，安価かつ加工性が良好な
点でビスフェノールＡからなるポリカーボネート樹脂が
良い。
本発明は、このような樹脂成形体をフッ素，酸素混合
ガスと接触させることに特徴がある。
ガスと接触させることに特徴がある。
本発明で用いるフッ素，酸素混合ガスはN2,Arなどの
不活性ガスで希釈して用いることが好ましく，フッ素濃
度0.1〜20vol％，酸素濃度0.1〜50vol％が好ましい。フ
ッ素濃度１〜10vol％，酸素濃度５〜20vol％が更に好ま
しい。フッ素濃度0.1vol％未満，酸素濃度0.1vol％未満
では十分な防曇性が発現しない。またフッ素濃度20vol
％，酸素濃度50vol％をそれぞれ越える場合、特に効果
が減少することはないが、時に試料が燃焼したり白化す
るなど好ましくない場合もある。処理温度，時間，圧力
などは特に限定はないが、室温、１〜60分,1気圧が好ま
しい。またフッ素，酸素混合ガスとポリカーボネート樹
脂成形体との接触処理方法は特に限定はなく公知の回分
式方法や連続式方法を用いることができる。
不活性ガスで希釈して用いることが好ましく，フッ素濃
度0.1〜20vol％，酸素濃度0.1〜50vol％が好ましい。フ
ッ素濃度１〜10vol％，酸素濃度５〜20vol％が更に好ま
しい。フッ素濃度0.1vol％未満，酸素濃度0.1vol％未満
では十分な防曇性が発現しない。またフッ素濃度20vol
％，酸素濃度50vol％をそれぞれ越える場合、特に効果
が減少することはないが、時に試料が燃焼したり白化す
るなど好ましくない場合もある。処理温度，時間，圧力
などは特に限定はないが、室温、１〜60分,1気圧が好ま
しい。またフッ素，酸素混合ガスとポリカーボネート樹
脂成形体との接触処理方法は特に限定はなく公知の回分
式方法や連続式方法を用いることができる。
［実施例］ 次に実施例より本発明を更に詳しく説明するが、本発
明はこれにより何ら限定されるものではない。
明はこれにより何ら限定されるものではない。
実施例１ ポリカーボネート（帝人化成（株）製，商品名パンラ
イトＫ−1300）ペレットを230℃、100kg/cm2でプレス成
形し10cm×10cm,厚さ1mmのシートを得た。これをオート
クレーブに入れ密封後真空ポンプにより1mmHgまで脱気
後フッ素濃度5vol％，酸素濃度20vol％,N2濃度75vol％
の混合ガスを１気圧まで導入し30分間処理を行った。温
度は35℃であった。所定時間（30分）経過後オートクレ
ーブ内を再び真空脱気しN2パージを行い系内のフッ素酸
素混合ガスを除去後試料を取り出した。本試料について
防曇性試験を行った結果及びフッ素結合量を表１に示
す。
イトＫ−1300）ペレットを230℃、100kg/cm2でプレス成
形し10cm×10cm,厚さ1mmのシートを得た。これをオート
クレーブに入れ密封後真空ポンプにより1mmHgまで脱気
後フッ素濃度5vol％，酸素濃度20vol％,N2濃度75vol％
の混合ガスを１気圧まで導入し30分間処理を行った。温
度は35℃であった。所定時間（30分）経過後オートクレ
ーブ内を再び真空脱気しN2パージを行い系内のフッ素酸
素混合ガスを除去後試料を取り出した。本試料について
防曇性試験を行った結果及びフッ素結合量を表１に示
す。
防曇性試験は次のように行った。まず内径8.5cmのガ
ラス製円筒容器に水を入れマントルヒータにより80℃ま
で加熱し水蒸気を発生させた。次に試験片を円筒容器上
に５秒間静置することにより試験片に直径8.5cmの曇り
を発生させ，次いで試験片をすばやく容器上から取り去
り曇りの消えるまでの時間を測定した。曇りの消える時
間の短いものが防曇性大のものである。
ラス製円筒容器に水を入れマントルヒータにより80℃ま
で加熱し水蒸気を発生させた。次に試験片を円筒容器上
に５秒間静置することにより試験片に直径8.5cmの曇り
を発生させ，次いで試験片をすばやく容器上から取り去
り曇りの消えるまでの時間を測定した。曇りの消える時
間の短いものが防曇性大のものである。
またフッ素結合量は次のように測定した。試料を一定
面積切り取り（12cm2），これを用いてボンブ燃焼−イ
オン電極法により行った。
面積切り取り（12cm2），これを用いてボンブ燃焼−イ
オン電極法により行った。
実施例２ フッ素濃度5vol％，酸素濃度50vol％,N2濃度45vol％
の混合ガスを用いた以外は実施例１と同様に行った。防
曇性試験結果及びフッ素結合量を表１に示す。
の混合ガスを用いた以外は実施例１と同様に行った。防
曇性試験結果及びフッ素結合量を表１に示す。
実施例３ フッ素濃度5vol％，酸素濃度1vol％,N2濃度94vol％の
混合ガスを用いた以外は実施例１と同様に行った。防曇
性試験結果を表１に示す。
混合ガスを用いた以外は実施例１と同様に行った。防曇
性試験結果を表１に示す。
比較例１ フッ素濃度1vol％,N2濃度99vol％の混合ガスを用いた
以外は実施例１と同様に行った。防曇性試験結果及びフ
ッ素結合量を表１に示す。
以外は実施例１と同様に行った。防曇性試験結果及びフ
ッ素結合量を表１に示す。
比較例２ 実施例１と同様の方法で成形したプレスシートを何ら
処理することなく防曇性試験を行った。結果を表１に示
す。
処理することなく防曇性試験を行った。結果を表１に示
す。
［発明の効果］ 以上の説明から明らかなようにフッ素，酸素混合ガス
で処理を行った試料は優れた防曇性を有していることが
わかる。このような成形体は窓材，眼鏡，ゴーグル，シ
ョーケースなどの幅広い用途に応用可能である。
で処理を行った試料は優れた防曇性を有していることが
わかる。このような成形体は窓材，眼鏡，ゴーグル，シ
ョーケースなどの幅広い用途に応用可能である。
Claims (1)
- 【請求項１】ポリカーボネート樹脂成形体をフッ素，酸
素混合ガスと接触させることを特徴とするポリカーボネ
ート樹脂成形体の防曇性付与方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12789989A JP2671497B2 (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | ポリカーボネート樹脂成形体の防曇性付与方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12789989A JP2671497B2 (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | ポリカーボネート樹脂成形体の防曇性付与方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02308888A JPH02308888A (ja) | 1990-12-21 |
| JP2671497B2 true JP2671497B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=14971417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12789989A Expired - Lifetime JP2671497B2 (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | ポリカーボネート樹脂成形体の防曇性付与方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2671497B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102006012366A1 (de) | 2006-03-17 | 2007-09-20 | Air Liquide Deutschland Gmbh | Verfahren zur Modifizierung der Oberfläche von Kunststoff-Formteilen durch fluorinitiierte Oxidation |
-
1989
- 1989-05-23 JP JP12789989A patent/JP2671497B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02308888A (ja) | 1990-12-21 |
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