JP2670649B2 - ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプの燃料加温装置 - Google Patents
ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプの燃料加温装置Info
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- JP2670649B2 JP2670649B2 JP3116790A JP11679091A JP2670649B2 JP 2670649 B2 JP2670649 B2 JP 2670649B2 JP 3116790 A JP3116790 A JP 3116790A JP 11679091 A JP11679091 A JP 11679091A JP 2670649 B2 JP2670649 B2 JP 2670649B2
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- Japan
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- fuel
- injection pump
- joint pipe
- electric heater
- fuel injection
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
燃料噴射ポンプの燃料加温装置に関する。
燃料噴射ポンプの燃料加温装置に関する。
【0002】
【従来技術】ディーゼルエンジンの燃料として汎用的に
用いられている軽油は、セタン値が高く、ディーゼルノ
ックを起こし難いという利点がある一方、流動点が高
く、寒冷時には燃料噴射ポンプ内で凍結し易く、始動が
行えなくなる欠点がある。
用いられている軽油は、セタン値が高く、ディーゼルノ
ックを起こし難いという利点がある一方、流動点が高
く、寒冷時には燃料噴射ポンプ内で凍結し易く、始動が
行えなくなる欠点がある。
【0003】そこで、従来では、寒冷時には、流動点が
低い軽油を用い、燃料噴射ポンプ内での凍結を防止して
いる。
低い軽油を用い、燃料噴射ポンプ内での凍結を防止して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では次の
問題〜がある。 流動点が低い軽油は汎用性に乏しいため、汎用の軽油
に比べ高価であり、燃料費が高くつく。
問題〜がある。 流動点が低い軽油は汎用性に乏しいため、汎用の軽油
に比べ高価であり、燃料費が高くつく。
【0005】流動点が低い軽油は汎用の軽油に比べて
セタン価が低いため、ディーゼルノックを起こし易い。
セタン価が低いため、ディーゼルノックを起こし易い。
【0006】流動点が低い軽油は、本来、汎用の軽油
に比べて粘度が低いが、寒冷時には温度低下によって相
当に粘度が高くなる。このため、エンジンの暖気が不十
分なエンジン始動直後に無負荷乃至は軽負荷運転を行う
場合には、軽油の粘度が未だ高いうえ、燃料噴射量が少
なくかつ燃料噴射圧も低いことから、燃焼室に噴射され
る軽油の微細化が困難となり、燃焼状態が悪く、青白煙
が発生し易い。
に比べて粘度が低いが、寒冷時には温度低下によって相
当に粘度が高くなる。このため、エンジンの暖気が不十
分なエンジン始動直後に無負荷乃至は軽負荷運転を行う
場合には、軽油の粘度が未だ高いうえ、燃料噴射量が少
なくかつ燃料噴射圧も低いことから、燃焼室に噴射され
る軽油の微細化が困難となり、燃焼状態が悪く、青白煙
が発生し易い。
【0007】
【課題を解決するための手段】(第1発明) 第1発明は、図1に例示するように、燃料噴射ポンプ1
に電熱ヒータ2を付設し、この電熱ヒータ2をオフディ
レイタイマ6及びヒータスイッチ3を介してバッテリ4
に接続し、上記ヒータスイッチ3がON作動5してから
上記オフディレイタイマ6で設定した時間が経過するま
での期間、電熱ヒータ2の発熱で、上記燃料噴射ポンプ
1内の燃料を加温するように構成した。
に電熱ヒータ2を付設し、この電熱ヒータ2をオフディ
レイタイマ6及びヒータスイッチ3を介してバッテリ4
に接続し、上記ヒータスイッチ3がON作動5してから
上記オフディレイタイマ6で設定した時間が経過するま
での期間、電熱ヒータ2の発熱で、上記燃料噴射ポンプ
1内の燃料を加温するように構成した。
【0008】そして、ポンプケーシング9内の燃料溜め
室10の室入口孔11に継手管12をネジ嵌合で接続
し、この継手管12からその径方向に沿って燃料入口筒
13を導出し、上記継手管12の外端部にエア抜き装置
の取り付けが可能な取付部を設け、この取付部に取付部
材36を介して棒状の電熱ヒータ2の基端部を固定する
ことにより、電熱ヒータ2を片持ち状態で支持し、この
電熱ヒータ2の発熱部14を継手管12内にその軸線方
向に沿って挿入し、継手管12内の途中部分に燃料入口
管13の出口を臨ませ、この継手管12内の途中部分に
発熱部14の途中部分を位置させ、燃料溜め室10の室
入口孔11に発熱部14の先端部分を位置させたことを
特徴とする。
室10の室入口孔11に継手管12をネジ嵌合で接続
し、この継手管12からその径方向に沿って燃料入口筒
13を導出し、上記継手管12の外端部にエア抜き装置
の取り付けが可能な取付部を設け、この取付部に取付部
材36を介して棒状の電熱ヒータ2の基端部を固定する
ことにより、電熱ヒータ2を片持ち状態で支持し、この
電熱ヒータ2の発熱部14を継手管12内にその軸線方
向に沿って挿入し、継手管12内の途中部分に燃料入口
管13の出口を臨ませ、この継手管12内の途中部分に
発熱部14の途中部分を位置させ、燃料溜め室10の室
入口孔11に発熱部14の先端部分を位置させたことを
特徴とする。
【0009】(第2発明) 図1に例示するように、第1発明において、キースイッ
チ7で前記ヒータスイッチ3を兼ねさせた、ことを特徴
とする。
チ7で前記ヒータスイッチ3を兼ねさせた、ことを特徴
とする。
【0010】
【発明の作用及び効果】(第1発明) 図1に示すように、電熱ヒータ2の発熱で、燃料噴射
ポンプ1内の燃料を加温できるようにしたので、寒冷時
には、燃料噴射ポンプ1内で凍結した軽油を解凍し、か
つその温度を高めることができる。このため、寒冷時で
あっても、汎用の軽油を支障なく用いることができ、燃
料費を低くおさえることができる。
ポンプ1内の燃料を加温できるようにしたので、寒冷時
には、燃料噴射ポンプ1内で凍結した軽油を解凍し、か
つその温度を高めることができる。このため、寒冷時で
あっても、汎用の軽油を支障なく用いることができ、燃
料費を低くおさえることができる。
【0011】寒冷時であってもセタン価の高い汎用の
軽油を支障なく用いることができるので、ディーゼルノ
ックを有効に防止することができる。
軽油を支障なく用いることができるので、ディーゼルノ
ックを有効に防止することができる。
【0012】加温によって軽油の粘度を低くできる。
このため、エンジンの暖気が不十分なエンジン始動直後
に、燃料噴射量が少なくかつ燃料噴射圧が低い、無負荷
乃至は軽負荷運転を行う場合でも、軽油の粘度が低いた
め、燃焼室に噴射される軽油が微細化し易く、燃焼状態
が良好となり、青白煙の発生が少なくなる。
このため、エンジンの暖気が不十分なエンジン始動直後
に、燃料噴射量が少なくかつ燃料噴射圧が低い、無負荷
乃至は軽負荷運転を行う場合でも、軽油の粘度が低いた
め、燃焼室に噴射される軽油が微細化し易く、燃焼状態
が良好となり、青白煙の発生が少なくなる。
【0013】ヒータスイッチ3がON作動5してから
オフディレイタイマ6で設定した時間が経過するまでの
期間、燃料噴射ポンプ1内の燃料を加温するので、オフ
ディレイタイマ6の時間設定により、燃料を過不足なく
加温できる。このため、加温不足による始動不備や加温
過剰による燃料のベーパーロックを防止できる。
オフディレイタイマ6で設定した時間が経過するまでの
期間、燃料噴射ポンプ1内の燃料を加温するので、オフ
ディレイタイマ6の時間設定により、燃料を過不足なく
加温できる。このため、加温不足による始動不備や加温
過剰による燃料のベーパーロックを防止できる。
【0014】図1に示すように、ポンプケーシング9
内の燃料溜め室10の室入口孔11に継手管12をネジ
嵌合で接続し、この継手管12からその径方向に沿って
燃料入口筒13を導出し、継手管12の外端部にエア抜
き装置の取り付けが可能な取付部を設け、この取付部に
取付部材36を介して棒状の電熱ヒータ2の基端部を固
定することにより、電熱ヒータ2を片持ち状態で支持
し、この電熱ヒータ2の発熱部14を継手管12内にそ
の軸線方向に沿って挿入したので、燃料噴射ポンプ1に
電熱ヒータ2を取り付けるに当たり、燃料噴射ポンプは
既存のものをそのまま使用できる。
内の燃料溜め室10の室入口孔11に継手管12をネジ
嵌合で接続し、この継手管12からその径方向に沿って
燃料入口筒13を導出し、継手管12の外端部にエア抜
き装置の取り付けが可能な取付部を設け、この取付部に
取付部材36を介して棒状の電熱ヒータ2の基端部を固
定することにより、電熱ヒータ2を片持ち状態で支持
し、この電熱ヒータ2の発熱部14を継手管12内にそ
の軸線方向に沿って挿入したので、燃料噴射ポンプ1に
電熱ヒータ2を取り付けるに当たり、燃料噴射ポンプは
既存のものをそのまま使用できる。
【0015】すなわち、既存の燃料噴射ポンプでは、ポ
ンプケーシング9内の燃料溜め室10の室入口孔11に
継手管12をネジ嵌合で接続し、この継手管12からそ
の径方向に沿って燃料入口筒13を導出し、継手管12
の外端部にエア抜き装置の取り付けが可能な取付部を設
け、この取付部にエア抜き装置を取り付けている。この
ため、図1に示すように、継手管12の外端部に設けた
取付部に電熱ヒータ2を取り付ける構造を採用した場合
には、既存の燃料噴射ポンプのエア抜き装置を電熱ヒー
タ2と交換するだけで済むので、燃料噴射ポンプは既存
のものをそのまま使用することができる。
ンプケーシング9内の燃料溜め室10の室入口孔11に
継手管12をネジ嵌合で接続し、この継手管12からそ
の径方向に沿って燃料入口筒13を導出し、継手管12
の外端部にエア抜き装置の取り付けが可能な取付部を設
け、この取付部にエア抜き装置を取り付けている。この
ため、図1に示すように、継手管12の外端部に設けた
取付部に電熱ヒータ2を取り付ける構造を採用した場合
には、既存の燃料噴射ポンプのエア抜き装置を電熱ヒー
タ2と交換するだけで済むので、燃料噴射ポンプは既存
のものをそのまま使用することができる。
【0016】継手管12内の途中部分に燃料入口管1
3の出口を臨ませ、この継手管12内の途中部分に発熱
部14の途中部分を位置させ、燃料溜め室10の室入口
孔11に発熱部14の先端部分を位置させた。電熱ヒー
タ2の発熱部14の先端部分の先には後流と呼ばれる燃
料の渦流が生じる。燃料入口筒13から継手管12内に
導入された燃料は電熱ヒータ2の発熱部14に当たり、
これを僅かに揺動させるため、燃料の渦流は分散しなが
ら燃料溜め室10に導入される。このように、加温され
た燃料が渦流となって燃料溜め室10内に分散しながら
導入されるため、燃料溜め室10内での燃料の温度分布
が均一化される。このため、噴射燃料の密度変化が小さ
くなり、燃料噴射量が一定化され、エンジン回転のハン
チングが起こりにくい。
3の出口を臨ませ、この継手管12内の途中部分に発熱
部14の途中部分を位置させ、燃料溜め室10の室入口
孔11に発熱部14の先端部分を位置させた。電熱ヒー
タ2の発熱部14の先端部分の先には後流と呼ばれる燃
料の渦流が生じる。燃料入口筒13から継手管12内に
導入された燃料は電熱ヒータ2の発熱部14に当たり、
これを僅かに揺動させるため、燃料の渦流は分散しなが
ら燃料溜め室10に導入される。このように、加温され
た燃料が渦流となって燃料溜め室10内に分散しながら
導入されるため、燃料溜め室10内での燃料の温度分布
が均一化される。このため、噴射燃料の密度変化が小さ
くなり、燃料噴射量が一定化され、エンジン回転のハン
チングが起こりにくい。
【0017】ポンプケーシング9内の燃料溜め室10
の室入口11に継手管12を接続し、電熱ヒータ2の発
熱部14を継手管12内に挿入してある。このため、多
気筒エンジンの場合でも電熱ヒータ2は一本で足りる。
の室入口11に継手管12を接続し、電熱ヒータ2の発
熱部14を継手管12内に挿入してある。このため、多
気筒エンジンの場合でも電熱ヒータ2は一本で足りる。
【0018】電熱ヒータ2の発熱部14を継手管12
内に挿入してある。このため、電熱ヒータ2の発熱部1
4に燃料が接触し、電熱ヒータ2の発熱部14から燃料
への熱の供給が直接に行われるうえ、発熱部14から空
気中への放熱損失がない。このため、燃料の加熱効率が
高く、電熱ヒータ2は小型で小発熱量のものでよい。
内に挿入してある。このため、電熱ヒータ2の発熱部1
4に燃料が接触し、電熱ヒータ2の発熱部14から燃料
への熱の供給が直接に行われるうえ、発熱部14から空
気中への放熱損失がない。このため、燃料の加熱効率が
高く、電熱ヒータ2は小型で小発熱量のものでよい。
【0019】電熱ヒータ2の発熱部14を継手管12
内に挿入してあるため、電熱ヒータ2のカバーが不要に
なる。
内に挿入してあるため、電熱ヒータ2のカバーが不要に
なる。
【0020】(第2発明) 第2発明は、第1発明の作用効果〜に加え、次の作
用効果を奏する。図1に示すように、キースイッチ7で
ヒータスイッチ3を兼ねさせたので、キースイッチ7と
ヒータスイッチ3を個別に操作する必要がなくなり、ス
イッチ操作が簡易化する。
用効果を奏する。図1に示すように、キースイッチ7で
ヒータスイッチ3を兼ねさせたので、キースイッチ7と
ヒータスイッチ3を個別に操作する必要がなくなり、ス
イッチ操作が簡易化する。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例に係るディーゼルエンジンの燃料
噴射ポンプと燃料フィルタの縦断面図である。
図1は本発明の実施例に係るディーゼルエンジンの燃料
噴射ポンプと燃料フィルタの縦断面図である。
【0022】図1において、符号1は燃料噴射ポンプを
示しており、これは次のようになっている。この燃料噴
射ポンプ1はボッシュ形のものであり、ポンプケーシン
グ9内にシリンダ16を収容し、シリンダ16内にプラ
ンジャ17を往復動自在に挿入している。シリンダ16
の上端開口部にはデリバリバルブ19を介して燃料噴射
管20を連通させている。シリンダ16上寄り部の周壁
には燃料吸入孔22をあけ、この燃料噴射孔22をシリ
ンダ16上寄り部の周囲に形成した燃料溜め室10に臨
ませている。燃料溜め室10の室入口孔11には継手管
12をネジ嵌合で接続し、この継手管12の途中部に回
転継手23を介して燃料入口筒13を継手管12の径方
向に導出している。燃料入口筒13は燃料供給ポンプ2
4を介して燃料フィルタ25の燃料出口26に接続して
いる。
示しており、これは次のようになっている。この燃料噴
射ポンプ1はボッシュ形のものであり、ポンプケーシン
グ9内にシリンダ16を収容し、シリンダ16内にプラ
ンジャ17を往復動自在に挿入している。シリンダ16
の上端開口部にはデリバリバルブ19を介して燃料噴射
管20を連通させている。シリンダ16上寄り部の周壁
には燃料吸入孔22をあけ、この燃料噴射孔22をシリ
ンダ16上寄り部の周囲に形成した燃料溜め室10に臨
ませている。燃料溜め室10の室入口孔11には継手管
12をネジ嵌合で接続し、この継手管12の途中部に回
転継手23を介して燃料入口筒13を継手管12の径方
向に導出している。燃料入口筒13は燃料供給ポンプ2
4を介して燃料フィルタ25の燃料出口26に接続して
いる。
【0023】燃料フィルタ25は次のようになってい
る。コックボディ27の下部にフィルタカップ28を取
り付け、フィルタカップ28内に筒状のフィルタエレメ
ント29を収容している。コックボディ27には、筒状
のフィルタエレメント29内から導出した燃料出口26
とフィルタエレメント29外から導出した燃料入口30
とを形成している。
る。コックボディ27の下部にフィルタカップ28を取
り付け、フィルタカップ28内に筒状のフィルタエレメ
ント29を収容している。コックボディ27には、筒状
のフィルタエレメント29内から導出した燃料出口26
とフィルタエレメント29外から導出した燃料入口30
とを形成している。
【0024】燃料の流れは次のようになる。燃料供給ポ
ンプ24のポンプ作動により、燃料は矢印31のように
燃料タンク(図外)から燃料フィルタ25に流入し、フ
ィルタエレメント29を通過し、燃料供給ポンプ24を
経て、矢印32のように燃料入口筒13に流入する。燃
料流入筒13に流入した燃料は、矢印33のように、回
転継手23、継手管12、燃料溜め室10の室入口孔1
1を順に経て燃料溜め室10に流入し、ここで待機す
る。燃料溜め室10で待機している燃料は、プランジャ
17の往復動により、矢印34のように燃料吸入孔22
からシリンダ16内に吸入され、矢印35のようにシリ
ンダ16の上側開口部からデリバリバルブ19、燃料噴
射管20を順に介して燃料噴射ノズル(図外)に送られ
る。
ンプ24のポンプ作動により、燃料は矢印31のように
燃料タンク(図外)から燃料フィルタ25に流入し、フ
ィルタエレメント29を通過し、燃料供給ポンプ24を
経て、矢印32のように燃料入口筒13に流入する。燃
料流入筒13に流入した燃料は、矢印33のように、回
転継手23、継手管12、燃料溜め室10の室入口孔1
1を順に経て燃料溜め室10に流入し、ここで待機す
る。燃料溜め室10で待機している燃料は、プランジャ
17の往復動により、矢印34のように燃料吸入孔22
からシリンダ16内に吸入され、矢印35のようにシリ
ンダ16の上側開口部からデリバリバルブ19、燃料噴
射管20を順に介して燃料噴射ノズル(図外)に送られ
る。
【0025】燃料噴射ポンプ1と燃料フィルタ25は燃
料加温装置を備えており、これは次のようになってい
る。継手管12の外端部にエア抜き装置の取り付けが可
能な取付部を設け、この取付部に取付部材36を介して
棒状の電熱ヒータ2の基端部を固定することにより、電
熱ヒータ2を片持ち状態で支持し、この電熱ヒータ2の
発熱部14を継手管12内にその軸線方向に沿って挿入
し、継手管12内の途中部分に燃料入口管13の出口を
臨ませ、この継手管12内の途中部分に発熱部14の途
中部分を位置させ、燃料溜め室10の室入口孔11に発
熱部14の先端部分を位置させてある。一方、燃料フィ
ルタ25のコックボディ27に他の電熱ヒータ37を取
り付け、この電熱ヒータ37の発熱部38をフィルタカ
ップ28内に挿入している。
料加温装置を備えており、これは次のようになってい
る。継手管12の外端部にエア抜き装置の取り付けが可
能な取付部を設け、この取付部に取付部材36を介して
棒状の電熱ヒータ2の基端部を固定することにより、電
熱ヒータ2を片持ち状態で支持し、この電熱ヒータ2の
発熱部14を継手管12内にその軸線方向に沿って挿入
し、継手管12内の途中部分に燃料入口管13の出口を
臨ませ、この継手管12内の途中部分に発熱部14の途
中部分を位置させ、燃料溜め室10の室入口孔11に発
熱部14の先端部分を位置させてある。一方、燃料フィ
ルタ25のコックボディ27に他の電熱ヒータ37を取
り付け、この電熱ヒータ37の発熱部38をフィルタカ
ップ28内に挿入している。
【0026】また、両電熱ヒータ2・37はオフディレ
イタイマ6及びキースイッチ7を介してバッテリ4に接
続している。キースイッチ7はOFF接点39、ON接
点40、グロー接点41、始動接点42を備えている。
キースイッチ7のON接点40をオフディレイタイマ6
を介して両電熱ヒータ2・37に接続している。このた
め、キースイッチ7がヒータスイッチ3を兼ねることに
なる。オフディレイタイマ6は、キースイッチ4がON
作動5してからオフディレイタイマ6で設定した時間が
経過するまでの期間、両電熱ヒータ2・37にバッテリ
4から通電を行うようになっている。オフディレイタイ
マ6には設定時間調節つまみ43を設け、これで設定時
間を任意に調節できるようになっている。オフディレイ
タイマ6とキースイッチ7との間にはメインスイッチ4
4を介在させている。
イタイマ6及びキースイッチ7を介してバッテリ4に接
続している。キースイッチ7はOFF接点39、ON接
点40、グロー接点41、始動接点42を備えている。
キースイッチ7のON接点40をオフディレイタイマ6
を介して両電熱ヒータ2・37に接続している。このた
め、キースイッチ7がヒータスイッチ3を兼ねることに
なる。オフディレイタイマ6は、キースイッチ4がON
作動5してからオフディレイタイマ6で設定した時間が
経過するまでの期間、両電熱ヒータ2・37にバッテリ
4から通電を行うようになっている。オフディレイタイ
マ6には設定時間調節つまみ43を設け、これで設定時
間を任意に調節できるようになっている。オフディレイ
タイマ6とキースイッチ7との間にはメインスイッチ4
4を介在させている。
【0027】この燃料加温装置によれば、寒冷時には、
メインスイッチ44を0Nさせておき、キースイッチ7
を0N作動5させると、バッテリ4からオフディレイタ
イマ6を介して両電熱ヒータ2・37に通電がなされ、
両電熱ヒータ2・37の発熱により燃料噴射ボンプ1内
の燃料及び燃料フィルタ25内の燃料が加温される。そ
して、キースイッチ7を0N作動5させてから、オフデ
ィレイタイマ6で設定した時間が経過すると、オフディ
レイタイマ6がバッテリ4からの通電を切断し、両電熱
ヒータ2・37の発熱を停止させる。一方、燃料の加温
が不要な温暖時には、メインスイッチ44を0FFさせ
ておけば、キースイッチ7の操作に拘わらず、両電熱ヒ
ータ2・37にはバッテリ4から通電がなされることが
ないため、バッテリ4の電力の無駄に消費がない。
メインスイッチ44を0Nさせておき、キースイッチ7
を0N作動5させると、バッテリ4からオフディレイタ
イマ6を介して両電熱ヒータ2・37に通電がなされ、
両電熱ヒータ2・37の発熱により燃料噴射ボンプ1内
の燃料及び燃料フィルタ25内の燃料が加温される。そ
して、キースイッチ7を0N作動5させてから、オフデ
ィレイタイマ6で設定した時間が経過すると、オフディ
レイタイマ6がバッテリ4からの通電を切断し、両電熱
ヒータ2・37の発熱を停止させる。一方、燃料の加温
が不要な温暖時には、メインスイッチ44を0FFさせ
ておけば、キースイッチ7の操作に拘わらず、両電熱ヒ
ータ2・37にはバッテリ4から通電がなされることが
ないため、バッテリ4の電力の無駄に消費がない。
【0028】本発明の実施例の内容は以上の通りである
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、上記実施例では、燃料噴射ポンプ1にボッシュ形
のものを用いたが、これは分配形のものであってもよ
い。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、上記実施例では、燃料噴射ポンプ1にボッシュ形
のものを用いたが、これは分配形のものであってもよ
い。
【図1】本発明の実施例に係るディーゼルエンジンの燃
料噴射ポンプと燃料フィルタの縦断面図である。
料噴射ポンプと燃料フィルタの縦断面図である。
1…燃料噴射ポンプ、2…電熱ヒータ、3…ヒータスイ
ッチ、4…バッテリ、5…3のON作動、6…オフディ
レイタイマ、7…キースイッチ、9…ポンプケーシン
グ、10…燃料溜め室、11…10の室入口孔、12…
継手管、13…燃料入口筒、14…2の発熱部、36…
取付部材。
ッチ、4…バッテリ、5…3のON作動、6…オフディ
レイタイマ、7…キースイッチ、9…ポンプケーシン
グ、10…燃料溜め室、11…10の室入口孔、12…
継手管、13…燃料入口筒、14…2の発熱部、36…
取付部材。
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料噴射ポンプ(1)に電熱ヒータ(2)を
付設し、この電熱ヒータ(2)をオフディレイタイマ(6)
及びヒータスイッチ(3)を介してバッテリ(4)に接続
し、上記ヒータスイッチ(3)がON作動(5)してから上
記オフディレイタイマ(6)で設定した時間が経過するま
での期間、電熱ヒータ(2)の発熱で、上記燃料噴射ポン
プ(1)内の燃料を加温するように構成し、 ポンプケーシング(9)内の燃料溜め室(10)の室入口孔
(11)に継手管(12)をネジ嵌合で接続し、この継手管
(12)からその径方向に沿って燃料入口筒(13)を導出
し、上記継手管(12)の外端部にエア抜き装置の取り付けが
可能な取付部を設け、この取付部に取付部材(36)を介
して棒状の電熱ヒータ(2)の基端部を固定することによ
り、電熱ヒータ(2)を片持ち状態で支持し、この電熱ヒ
ータ(2)の発熱部(14)を継手管(12)内にその軸線方
向に沿って挿入し、継手管(12)内の途中部分に燃料入
口管(13)の出口を臨ませ、この継手管(12)内の途中
部分に発熱部(14)の途中部分を位置させ、燃料溜め室
(10)の室入口孔(11)に発熱部(14)の先端部分を位
置させた、 ことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料
噴射ポンプの燃料加温装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のディーゼルエンジンの
燃料噴射ポンプの燃料加温装置において、 キースイッチ(7)で前記ヒータスイッチ(3)を兼ねさせ
た、ことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料噴射ポ
ンプの燃料加温装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3116790A JP2670649B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプの燃料加温装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3116790A JP2670649B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプの燃料加温装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04321727A JPH04321727A (ja) | 1992-11-11 |
JP2670649B2 true JP2670649B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=14695761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3116790A Expired - Lifetime JP2670649B2 (ja) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプの燃料加温装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2670649B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5327396Y2 (ja) * | 1973-05-01 | 1978-07-11 | ||
JPS5763974U (ja) * | 1980-10-02 | 1982-04-16 | ||
JPS63154761U (ja) * | 1987-03-30 | 1988-10-11 |
-
1991
- 1991-04-19 JP JP3116790A patent/JP2670649B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04321727A (ja) | 1992-11-11 |
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