JP2669885B2 - (z)―2―(3’,3’―ジメチルシクロヘキシリデン)エタノールの製法 - Google Patents
(z)―2―(3’,3’―ジメチルシクロヘキシリデン)エタノールの製法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ワタミゾウ虫の性フェロモンとして既知の
化合物である下記式(1) で表される(Z)−2−(3′,3′−ジメチルシクロヘ
キシリデン)エタノールの新規な製法に関する。
化合物である下記式(1) で表される(Z)−2−(3′,3′−ジメチルシクロヘ
キシリデン)エタノールの新規な製法に関する。
(従来の技術) 従来、2−(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデ
ン)エタノールを合成する方法としては、例えば、ミル
センを過酸で処理してミルセンエポキシドを合成し、該
化合物をトリフルオロ酢酸で環化した後、酸化、加水分
解、還元などの反応をへて2−(3′,3′−ジメチルシ
クロヘキシリデン)エタノールを合成することが提案さ
れている[Tetrahedron Lett.,23(14),1481〜1484,1
982]。
ン)エタノールを合成する方法としては、例えば、ミル
センを過酸で処理してミルセンエポキシドを合成し、該
化合物をトリフルオロ酢酸で環化した後、酸化、加水分
解、還元などの反応をへて2−(3′,3′−ジメチルシ
クロヘキシリデン)エタノールを合成することが提案さ
れている[Tetrahedron Lett.,23(14),1481〜1484,1
982]。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の従来提案された方法で合成する
ことのできる2−(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリ
デン)エタノールは、(E)−体を主成分とし、(Z)
−体を少量成分とする混合物であり、ワタミゾウ虫の性
フェロモンとして有用な式(1)で表される(Z)−2
−(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデン)エタノー
ルを合成する方法としては必ずしも満足のいくものでは
なく解決すべき課題があった。
ことのできる2−(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリ
デン)エタノールは、(E)−体を主成分とし、(Z)
−体を少量成分とする混合物であり、ワタミゾウ虫の性
フェロモンとして有用な式(1)で表される(Z)−2
−(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデン)エタノー
ルを合成する方法としては必ずしも満足のいくものでは
なく解決すべき課題があった。
そこで、本発明者らは、純粋な式(1)の化合物を合
成することを目的として鋭意研究を行った結果、(E)
−体の後記式(5)の化合物を出発原料として用い、こ
の化合物を異性化してワタミゾウ虫の性フェロモンとし
て有用な(Z)−体の前記式(1)の化合物を好収率、
好純度で合成できることを見い出し本発明を完成した。
成することを目的として鋭意研究を行った結果、(E)
−体の後記式(5)の化合物を出発原料として用い、こ
の化合物を異性化してワタミゾウ虫の性フェロモンとし
て有用な(Z)−体の前記式(1)の化合物を好収率、
好純度で合成できることを見い出し本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、従来の合成方法と比較して
有利な方法で、ワタミゾウ虫の性フェロモンとして有用
な前記式(1)の化合物を製造する方法を提供すること
にある。
有利な方法で、ワタミゾウ虫の性フェロモンとして有用
な前記式(1)の化合物を製造する方法を提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、後記式(5)の(E)−2−
(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデン)エタノール
を触媒の存在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランと反応さ
せて後記式(4)の(E)−2−(3′,3′−ジメチル
シクロヘキシリデン)エチルテトラヒドロピラニルエー
テルを合成し、該式(4)の化合物を有機溶媒中、有機
過酸でエポキシ化して後記式(3)の5,5−ジメチル−
2−テトラヒドロピラニルオキシメチル−1−オキサス
ピロ[2,5]オクタンを合成させ、次に該式(3)の化
合物を塩基と接触せしめた後、アルキルハライドで処理
し、オレフィン反転せしめて後記式(2)の(Z)−2
−(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデン)エチルテ
トラヒドロピラニルエーテルを合成せしめ、さらに、該
式(2)の化合物を触媒と接触せしめて脱テトラヒドロ
ピラニル化反応させることにより本発明の前記式(1)
の化合物を容易に合成することができる。
(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデン)エタノール
を触媒の存在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランと反応さ
せて後記式(4)の(E)−2−(3′,3′−ジメチル
シクロヘキシリデン)エチルテトラヒドロピラニルエー
テルを合成し、該式(4)の化合物を有機溶媒中、有機
過酸でエポキシ化して後記式(3)の5,5−ジメチル−
2−テトラヒドロピラニルオキシメチル−1−オキサス
ピロ[2,5]オクタンを合成させ、次に該式(3)の化
合物を塩基と接触せしめた後、アルキルハライドで処理
し、オレフィン反転せしめて後記式(2)の(Z)−2
−(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデン)エチルテ
トラヒドロピラニルエーテルを合成せしめ、さらに、該
式(2)の化合物を触媒と接触せしめて脱テトラヒドロ
ピラニル化反応させることにより本発明の前記式(1)
の化合物を容易に合成することができる。
本発明の式(1)の化合物の合成法を反応式で示す
と、例えば、以下のように表すことができる。
と、例えば、以下のように表すことができる。
上記反応式に従って、本発明の式(1)の化合物の合
成法を以下に詳細に述べる。
成法を以下に詳細に述べる。
本発明の出発原料である式(5)の化合物は、前述し
た従来提案の方法で合成できる。また、該方法の別法と
して、ミルセンエポキシドを三フッ化ホウ素エチルエー
テルを(BF3・Et2O)の存在下にギ酸と反応させ、次に
ピリジウムクロロクロメートで処理して2−(4′−オ
キソ−3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデン)エチル
ホーメイトを合成し、その後の工程は、上記の従来提案
の方法と同様にして式(5)の化合物を容易に合成する
ことができる。
た従来提案の方法で合成できる。また、該方法の別法と
して、ミルセンエポキシドを三フッ化ホウ素エチルエー
テルを(BF3・Et2O)の存在下にギ酸と反応させ、次に
ピリジウムクロロクロメートで処理して2−(4′−オ
キソ−3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデン)エチル
ホーメイトを合成し、その後の工程は、上記の従来提案
の方法と同様にして式(5)の化合物を容易に合成する
ことができる。
上記反応式において、式(5)の化合物から式(4)
の化合物を合成するには、式(5)の化合物を触媒の存
在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランと反応させることに
より容易に行うことができる。
の化合物を合成するには、式(5)の化合物を触媒の存
在下に3,4−ジヒドロ−2H−ピランと反応させることに
より容易に行うことができる。
上記の反応は、例えば、約−70℃〜約100℃、より好
ましくは約0℃〜約50℃の温度範囲で、通常約1時間〜
約50時間、より好ましくは約5時間〜約20時間程度で行
うことができる。
ましくは約0℃〜約50℃の温度範囲で、通常約1時間〜
約50時間、より好ましくは約5時間〜約20時間程度で行
うことができる。
この反応に使用する触媒の具体例としては、例えば、
ピリジウムp−トルエンスルホネート、p−トルエンス
ルホン酸、酸性イオン交換樹脂、硫酸、リン酸、塩酸、
三フッ化ホウ素、オキシ塩化リンなどを挙げることがで
き、その使用量は、式(5)の化合物1モルに対して約
0.001モル〜約10モル、より好ましくは、約0.05モル〜
約0.5モル程度の範囲内を例示することができる。ま
た、この反応は有機溶媒の存在下あるいは不存在下でも
行うことができる。有機溶媒の存在下で行う場合の有機
溶媒としては、例えば、ジクロルメタン、n−ヘキサ
ン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、エーテル、テ
トラヒドロフランなどを挙げることができる。これらの
有機溶媒の使用量には特別な制約はなく、式(5)の化
合物に対して約10〜約100重量倍程度の範囲をより好ま
しく例示できる。
ピリジウムp−トルエンスルホネート、p−トルエンス
ルホン酸、酸性イオン交換樹脂、硫酸、リン酸、塩酸、
三フッ化ホウ素、オキシ塩化リンなどを挙げることがで
き、その使用量は、式(5)の化合物1モルに対して約
0.001モル〜約10モル、より好ましくは、約0.05モル〜
約0.5モル程度の範囲内を例示することができる。ま
た、この反応は有機溶媒の存在下あるいは不存在下でも
行うことができる。有機溶媒の存在下で行う場合の有機
溶媒としては、例えば、ジクロルメタン、n−ヘキサ
ン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、エーテル、テ
トラヒドロフランなどを挙げることができる。これらの
有機溶媒の使用量には特別な制約はなく、式(5)の化
合物に対して約10〜約100重量倍程度の範囲をより好ま
しく例示できる。
反応終了後は常法に従って水洗浄、乾燥、濃縮、必要
により、例えば蒸留などの手段で精製して式(4)の化
合物を好収率、好純度で得ることができる。
により、例えば蒸留などの手段で精製して式(4)の化
合物を好収率、好純度で得ることができる。
上述のようにして得ることのできる式(4)の化合物
から式(3)の化合物の合成は、式(4)の化合物を有
機溶媒中、有機過酸でエポキシ化することにより容易に
行うことができる。
から式(3)の化合物の合成は、式(4)の化合物を有
機溶媒中、有機過酸でエポキシ化することにより容易に
行うことができる。
この反応は、例えば、約−100℃〜約50℃程度の温度
範囲内で、約0.1時間〜約10時間程度の反応時間で行う
ことができる。
範囲内で、約0.1時間〜約10時間程度の反応時間で行う
ことができる。
上記エポキシ化反応に用いる有機過酸の例としては、
m−クロロ過安息香酸、過酢酸、過フタル酸、過安息香
酸、過ギ酸などを挙げることができる。これらの有機過
酸の使用量としては、例えば、式(4)の化合物1モル
に対して約1モル〜約5モル程度の範囲内を挙げること
ができる。また、上記反応に使用する有機溶媒として
は、例えば、ジクロルメタン、n−ヘキサン、クロロホ
ルム、トルエン、ベンゼン、エーテル、四塩化炭素など
を挙げることができる。これらの有機溶媒の使用量とし
ては、式(4)の化合物に対して約5〜約30重量倍程度
の範囲をより好ましく例示することができる。
m−クロロ過安息香酸、過酢酸、過フタル酸、過安息香
酸、過ギ酸などを挙げることができる。これらの有機過
酸の使用量としては、例えば、式(4)の化合物1モル
に対して約1モル〜約5モル程度の範囲内を挙げること
ができる。また、上記反応に使用する有機溶媒として
は、例えば、ジクロルメタン、n−ヘキサン、クロロホ
ルム、トルエン、ベンゼン、エーテル、四塩化炭素など
を挙げることができる。これらの有機溶媒の使用量とし
ては、式(4)の化合物に対して約5〜約30重量倍程度
の範囲をより好ましく例示することができる。
反応終了後は洗浄、乾燥、濃縮、蒸留などの精製手段
を用いて式(3)の化合物を好収率、好純度で取得する
ことができる。
を用いて式(3)の化合物を好収率、好純度で取得する
ことができる。
上述した方法で得ることのできる式(3)の化合物か
ら式(2)の化合物の合成は、式(3)の化合物を塩基
と接触させた後、アルキルハライドで処理し、オレフィ
ン反転反応させることにより容易に行うことができる。
ら式(2)の化合物の合成は、式(3)の化合物を塩基
と接触させた後、アルキルハライドで処理し、オレフィ
ン反転反応させることにより容易に行うことができる。
上記の接触反応は、例えば、約−100℃〜約50℃程度
の温度範囲内で、通常約0.1時間〜約3時間程度の範囲
内で行うことができる。
の温度範囲内で、通常約0.1時間〜約3時間程度の範囲
内で行うことができる。
この反応に用いる塩基としては、例えば、リチウムジ
フェニルホスファイド、ソジウムジフェニルホスファイ
ドなどを挙げることができる。これら塩基の使用量は、
例えば、式(3)の化合物1モルに対して約1モル〜約
5モル程度の範囲内とすることができる。また、この反
応は、有機溶媒の存在下あるいは不存在下でも行うこと
ができ、使用する有機溶媒としては、例えば、テトラヒ
ドロフラン、n−ヘキサン、エーテル、グリム、ジグリ
ムなどを挙げることができる。これら有機溶媒の使用量
は、式(3)の化合物に対して約5〜約50重量倍程度の
範囲を例示することができる。
フェニルホスファイド、ソジウムジフェニルホスファイ
ドなどを挙げることができる。これら塩基の使用量は、
例えば、式(3)の化合物1モルに対して約1モル〜約
5モル程度の範囲内とすることができる。また、この反
応は、有機溶媒の存在下あるいは不存在下でも行うこと
ができ、使用する有機溶媒としては、例えば、テトラヒ
ドロフラン、n−ヘキサン、エーテル、グリム、ジグリ
ムなどを挙げることができる。これら有機溶媒の使用量
は、式(3)の化合物に対して約5〜約50重量倍程度の
範囲を例示することができる。
式(3)の化合物を塩基と接触させた後は分離、精製
することなく、アルキルハライドで処理してオレフィン
反転反応を行うことができる。
することなく、アルキルハライドで処理してオレフィン
反転反応を行うことができる。
上述のオレフィン反転反応は、例えば、約−100℃〜
約50℃程度の範囲内の温度で、例えば、約0.1時間〜約
3時間程度の反応時間で行うことができる。この反応に
使用するアルキルハライドとしては、例えば、ヨウ化メ
チル、臭化メチル、ヨウ化エチル、臭化エチル、塩化メ
チル、塩化エチルなどを挙げることができる。これらア
ルキルハライドの使用量としては、例えば、式(3)の
化合物1モルに対して約1モル〜約5モル程度の範囲を
より好ましく挙げることができる。
約50℃程度の範囲内の温度で、例えば、約0.1時間〜約
3時間程度の反応時間で行うことができる。この反応に
使用するアルキルハライドとしては、例えば、ヨウ化メ
チル、臭化メチル、ヨウ化エチル、臭化エチル、塩化メ
チル、塩化エチルなどを挙げることができる。これらア
ルキルハライドの使用量としては、例えば、式(3)の
化合物1モルに対して約1モル〜約5モル程度の範囲を
より好ましく挙げることができる。
反応終了後は常法に従って、水洗浄、乾燥、濃縮、必
要により、例えば、蒸留、カラムクロマトグラフィーな
どの手段で精製して式(2)の化合物を好収率、好純度
で得ることができる。
要により、例えば、蒸留、カラムクロマトグラフィーな
どの手段で精製して式(2)の化合物を好収率、好純度
で得ることができる。
式(2)の化合物から本発明の式(1)の化合物の合
成は、式(2)の化合物を触媒と接触せしめて脱テトラ
ヒドロピラニル化させることにより容易に行うことがで
きる。
成は、式(2)の化合物を触媒と接触せしめて脱テトラ
ヒドロピラニル化させることにより容易に行うことがで
きる。
上記の反応は、例えば、約−100℃〜約100℃、より好
ましくは約20℃〜約60℃程度の温度範囲で、通常約0.1
時間〜約100時間、より好ましくは約1時間〜約10時間
程度で行うことができる。
ましくは約20℃〜約60℃程度の温度範囲で、通常約0.1
時間〜約100時間、より好ましくは約1時間〜約10時間
程度で行うことができる。
この反応に使用する触媒としては、例えば、ピリジウ
ムp−トルエンスルホネート、p−トルエンスルホン
酸、酢酸、酸性イオン交換樹脂、リン酸、塩酸等を挙げ
ることができる。これらの触媒の使用量には、特別な制
約はなく適宜選択することができ、例えば、式(2)の
化合物1モルに対して約0.01モル〜約1モル程度の範囲
内とすることができる。
ムp−トルエンスルホネート、p−トルエンスルホン
酸、酢酸、酸性イオン交換樹脂、リン酸、塩酸等を挙げ
ることができる。これらの触媒の使用量には、特別な制
約はなく適宜選択することができ、例えば、式(2)の
化合物1モルに対して約0.01モル〜約1モル程度の範囲
内とすることができる。
また、この反応は、エタノール、メタノール、水など
の溶媒の存在下で行うことができる。これらの溶媒の使
用量は、例えば、式(2)の化合物に対して約1〜約50
重量倍程度とすることができる。
の溶媒の存在下で行うことができる。これらの溶媒の使
用量は、例えば、式(2)の化合物に対して約1〜約50
重量倍程度とすることができる。
反応終了後は常法に従って洗浄、乾燥、濃縮、必要に
より、蒸留、カラムクロマトグラフィーなどの精製手段
を用いて、本発明の式(1)の化合物を好純度、好収率
で得ることができる。
より、蒸留、カラムクロマトグラフィーなどの精製手段
を用いて、本発明の式(1)の化合物を好純度、好収率
で得ることができる。
以下に本発明について、実施例を揚げてさらに具体的
に説明する。
に説明する。
(実施例) 実施例1 (E)−2−(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデ
ン)エチルテトラヒドロピラニルエーテル[式(4)の
化合物]の合成。
ン)エチルテトラヒドロピラニルエーテル[式(4)の
化合物]の合成。
フラスコに式(5)の化合物0.30g(2.0mmol)、ピリ
ジウムp−トルエンスルホネート49mg(0.20mmol)及び
ジクロルメタン15mlを仕込む。この中に、攪拌しながら
室温で3,4−ジヒドロ−2H−ピラン0.25g(2.9mmol)を
滴下する。滴下終了後、同じ温度で更に15時間反応させ
る。反応終了後、反応液をエーテル抽出、水洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥、溶媒回収した後、残渣を減圧下に蒸
留することにより、純粋な式(4)の化合物0.43gを得
た。
ジウムp−トルエンスルホネート49mg(0.20mmol)及び
ジクロルメタン15mlを仕込む。この中に、攪拌しながら
室温で3,4−ジヒドロ−2H−ピラン0.25g(2.9mmol)を
滴下する。滴下終了後、同じ温度で更に15時間反応させ
る。反応終了後、反応液をエーテル抽出、水洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥、溶媒回収した後、残渣を減圧下に蒸
留することにより、純粋な式(4)の化合物0.43gを得
た。
収率:93% 沸点:125〜130℃/13mmHg 実施例2 5,5−ジメチル−2−テトラヒドロピラニルオキシメチ
ル−1−オキサスピロ[2,5]オクタン[式(3)の化
合物]の合成。
ル−1−オキサスピロ[2,5]オクタン[式(3)の化
合物]の合成。
フラスコに式(4)の化合物0.40g(1.7mmol)及びジ
クロルメタン6.5mlを仕込み、氷水冷却下(0〜5℃)
にて、80%のメタクロロ過安息香酸0.40g(1.9mmol)を
少量づつ滴下する。滴下後、さらに攪拌しながら室温で
2時間反応させる。反応終了後、濾過し、濾液を水洗
浄、乾燥、濃縮などの手段を用いることにより、式
(3)の化合物430mgを得た。
クロルメタン6.5mlを仕込み、氷水冷却下(0〜5℃)
にて、80%のメタクロロ過安息香酸0.40g(1.9mmol)を
少量づつ滴下する。滴下後、さらに攪拌しながら室温で
2時間反応させる。反応終了後、濾過し、濾液を水洗
浄、乾燥、濃縮などの手段を用いることにより、式
(3)の化合物430mgを得た。
収率:100% 沸点:105〜110℃/4mmHg 実施例3 (Z)−2−(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデ
ン)エチルテトラヒドロピラニルエーテル[式(2)の
化合物]の合成。
ン)エチルテトラヒドロピラニルエーテル[式(2)の
化合物]の合成。
フラスコにリチウムジフェニルホスファイドのテトラ
ヒドロフラン溶液2.1ml(1.6mmol)を仕込み、この中に
室温で式(3)の化合物0.21g(0.83mmol)のテトラヒ
ドロフラン溶液2.5mlを滴下する。滴下後、同じ温度で
1時間攪拌した後、さらにヨウ化メチル0.28g(2.0mmo
l)を滴下する。滴下後、さらに1時間攪拌して反応さ
せる。反応終了後、反応液を水中に注ぎ、エーテルで抽
出する。エーテル層を常法に従って、水洗浄、乾燥、濃
縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:エーテル=4:1)などの手段で精製することによ
り純粋な式(2)の化合物0.19gを得た。
ヒドロフラン溶液2.1ml(1.6mmol)を仕込み、この中に
室温で式(3)の化合物0.21g(0.83mmol)のテトラヒ
ドロフラン溶液2.5mlを滴下する。滴下後、同じ温度で
1時間攪拌した後、さらにヨウ化メチル0.28g(2.0mmo
l)を滴下する。滴下後、さらに1時間攪拌して反応さ
せる。反応終了後、反応液を水中に注ぎ、エーテルで抽
出する。エーテル層を常法に従って、水洗浄、乾燥、濃
縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:エーテル=4:1)などの手段で精製することによ
り純粋な式(2)の化合物0.19gを得た。
収率:94% 沸点:95℃〜100℃/4mmHg 実施例4 (Z)−2−(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデ
ン)エタノール[式(1)の化合物]の合成。
ン)エタノール[式(1)の化合物]の合成。
フラスコに式(2)の化合物0.15g(0.63mmol)、ピ
リジウムp−トルエンスルホネート16mg(0.063mmol)
及びエタノール5mlを仕込み、55℃に加熱した後、3時
間攪拌して反応させる。反応終了後、エタノールを回収
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−
ヘキサン:エーテル=4:1)で精製することにより純粋
な式(1)の化合物80mgを得た。
リジウムp−トルエンスルホネート16mg(0.063mmol)
及びエタノール5mlを仕込み、55℃に加熱した後、3時
間攪拌して反応させる。反応終了後、エタノールを回収
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−
ヘキサン:エーテル=4:1)で精製することにより純粋
な式(1)の化合物80mgを得た。
収率:82% 沸点:83℃〜85℃/5mmHg (発明の効果) 本発明は、前記式(1)で表される(Z)−2−
(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデン)エタノール
の新規な製法を提供するにある。本発明の製法は、前記
式(5)の化合物を有利な方法で異性化して式(1)の
化合物を合成するものである。本発明の方法によって製
造される式(1)の化合物はワタミゾウ虫のフェロモン
として有用である。
(3′,3′−ジメチルシクロヘキシリデン)エタノール
の新規な製法を提供するにある。本発明の製法は、前記
式(5)の化合物を有利な方法で異性化して式(1)の
化合物を合成するものである。本発明の方法によって製
造される式(1)の化合物はワタミゾウ虫のフェロモン
として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07M 9:00
Claims (1)
- 【請求項1】下記式(5) で表される(E)−2−(3′,3′−ジメチルシクロヘ
キシリデン)エタノールを触媒の存在下に3,4−ジヒド
ロ−2H−ピランと反応させて下記式(4) 式中、OTHPはテトラヒドロピラニルオキシ基を示す、 で表される(E)−2−(3′,3′−ジメチルシクロヘ
キシリデン)エチルテトラヒドロピラニルエーテルを形
成させ、該式(4)の化合物を有機溶媒中、有機過酸で
エポキシ化して下記式(3) で表される5,5−ジメチル−2−テトラヒドロピラニル
オキシメチル−1−オキサスピロ[2,5]オクタンを形
成させ、次に該式(3)の化合物を塩基と接触せしめた
後、アルキルハライドで処理し、オレフィン反転反応せ
しめて下記式(2) で表される(Z)−2−(3′,3′−ジメチルシクロヘ
キシリデン)エチルテトラヒドロピラニルエーテルを形
成せしめ、更に、該式(2)の化合物を触媒と接触せし
めて脱テトラヒドロピラニル化反応させることを特徴と
する下記式(1) で表される(Z)−2−(3′,3′−ジメチルシクロヘ
キシリデン)エタノールの製法。
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JP1050981A JP2669885B2 (ja) | 1989-03-04 | 1989-03-04 | (z)―2―(3’,3’―ジメチルシクロヘキシリデン)エタノールの製法 |
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