JP2669205B2 - 差圧鋳造用ストーク - Google Patents

差圧鋳造用ストーク

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JP2669205B2
JP2669205B2 JP20490791A JP20490791A JP2669205B2 JP 2669205 B2 JP2669205 B2 JP 2669205B2 JP 20490791 A JP20490791 A JP 20490791A JP 20490791 A JP20490791 A JP 20490791A JP 2669205 B2 JP2669205 B2 JP 2669205B2
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佳久 小西
脩嗣 大西
康夫 飯塚
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Hitachi Metals Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は差圧鋳造用ストークに
関し、特に不活性ガスの供給による製品と溶湯との分離
方法に適し、しかも製造容易なストークに関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムなどの酸化されやすい材料
から低圧鋳造法などによって製品を鋳造するときには、
ストーク内のアルミニウム溶湯の酸化を防止し、あるい
はストーク内のアルミニウム酸化物を除去する必要があ
る。アルミニウムの低圧鋳造において従来より一般に行
われていたのは、下型の湯口にフィルターを配置してア
ルミニウムの酸化物を除去する方法であるが、この方法
では一回の鋳造毎にフィルターを交換する必要が生じ、
また製品の湯口部分より切除されたスクラップ材にフィ
ルターが付着しているから、スクラップ材の有効利用を
図ることができないという問題点があった。
【0003】そこでアルミニウムの酸化物を除去する手
法に代えて、アルミニウム溶湯の酸化自体を防止する手
法の開発が進められており、例えば特開平1−1044
57号公報には、上端を金型の湯口に接続し下端を保持
炉内の溶湯の湯面よりも高く保った内筒と、上端を前記
内筒の外面との間で密閉し下端を前記溶湯に浸漬した外
筒とを有し、前記内外筒の間に形成される環状領域と外
部とを連通する孔を設けた差圧鋳造用ストークを用い、
空気よりも重い不活性ガスを前記孔から供給して溶湯表
面の空気を不活性ガスで置換した後に、差圧によって溶
湯をキャビティー内に導入する方法が開示されている。
【0004】しかるに上記公報の技術では、不活性ガス
を供給する以前には溶湯表面に空気が存在しているか
ら、なおも一定程度の溶湯の酸化を免れない。そこでス
トーク内に不活性ガスを供給することによって製品と溶
湯とを分離することを特徴とする差圧鋳造方法が発明さ
れた。この発明方法に適する差圧鋳造用ストーク自体
は、上記公報に開示されていると同様に、上端を金型の
湯口に接続し下端を保持炉内の溶湯の湯面よりも高く保
った内筒と、上端を前記内筒の外面との間で密閉し下端
を前記溶湯に浸漬した外筒とを有し、前記内外筒の間に
形成される環状領域と外部とを連通する孔を設けた差圧
鋳造用ストークが好適である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに例えば上記ス
トークの内外筒を一体物として構成するとストークの形
状が複雑となり、特にストークの溶損を軽減するために
セラミックスによってストークを形成しようとするとき
には製造困難となる。したがって本発明は、不活性ガス
の供給による製品と溶湯との分離方法に適し、しかも製
造容易な差圧鋳造用ストークを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、内筒の上部と
外筒の上部との各々にフランジを形成し、それぞれ円板
状に形成した上抑え板と中抑え板とによって内筒のフラ
ンジを挟持し、中抑え板と円板状に形成した下抑え板と
によって外筒のフランジを挟持し、中抑え板に孔を形成
することによって、上記目的を達成したものである。
【0007】
【作用】孔は中抑え板に穿設されているから内筒にも外
筒にも孔を穿設するための加工を必要とせず、また内外
筒を相互に固定するために例えばボルト穴などを設ける
加工も内外筒に施す必要はないから、内外筒を例えば加
工困難なセラミックスによって容易に形成することがで
きる。もっとも本発明は、内外筒がセラミックスによっ
て形成されているときに限定されるものではない。
【0008】
【実施例】本発明を図面によって説明する。図1は本発
明による差圧鋳造用ストークの一実施例を示し、このス
トーク10は共にサイアロンによって形成した内筒11
と外筒12とを有し、内筒11の上部にはフランジ11
aが形成されており、同様に外筒12の上部にもフラン
ジ12aが形成されている。15、16及び17はいず
れも円板状に形成した上抑え板、中抑え板及び下抑え板
であり、内筒のフランジ11aは、パッキン18を介し
て上抑え板15と中抑え板16とによって挟持されてお
り、同様に外筒のフランジ12aは、パッキン18を介
して中抑え板16と下抑え板17とによって挟持されて
おり、上抑え板15と中抑え板16及び中抑え板16と
下抑え板17とは、ボルト19によって固定されてい
る。こうして内外筒11,12は、上抑え板15と中抑
え板16と下抑え板17とによって相互に固定されてお
り、内外筒11,12の間に下方に向けて開放した環状
領域13が形成されている。また内筒11の下端は外筒
12の下端よりも高い長さに形成されており、中抑え板
16には半径方向に貫通する孔14が形成されている。
【0009】本実施例は以上のように形成されており、
以下にこのストーク10の使用方法について説明する。
図2はこのストーク10を適用した低圧鋳造機の一例を
示し、鋳造すべき製品の形状に適合したキャビティー1
が上型3と下型4とからなる金型2によって形成されて
おり、下型4にはキャビティー1に連通する湯口5が開
口している。ストークの内筒11の上端は金型の湯口5
に接続しており、内筒11の下端は保持炉6内の溶湯7
の湯面8よりも高く保たれており、外筒12の下端は溶
湯7に浸漬している。中抑え板に形成した孔14には、
弁21を介してアルゴンガスボンベ20が接続されてい
る。
【0010】この低圧鋳造機を用いて製品を鋳造するに
は、先ず弁21を開いて孔14を通じてストーク10内
の空気をアルゴンガスで置換する。ストーク10内の空
気をアルゴンガスで置換するまでは、溶湯の湯面8は空
気にさらされていたから湯面8近傍の溶湯7は酸化され
ている。ストーク10内の空気がアルゴンガスで置換さ
れた後に弁21を閉じて保持炉6内を加圧すると、湯面
8は上昇して内筒11の下端に接し、以降は溶湯7は二
手に分かれ、図3に示すように一方はアルゴンガスを排
除しつつキャビティー1内に侵入し、他方はアルゴンガ
ス22を圧縮しつつ環状領域13内に侵入する。環状領
域13内の湯面8が孔14の内面側開口部よりも高く上
昇しないように、弁21から環状領域13下端までの空
間の体積が定められており、こうして孔14とこれに接
続した配管とが溶湯7から保護されている。キャビティ
ー1内に溶湯7が充満した後一定時間経過すると、溶湯
7は凝固して製品となるが、最初に供給されたのは酸化
した溶湯であったから、最初の製品は不良品となる。
【0011】最初の製品が凝固した後に、弁21を開い
て環状領域13内にアルゴンガス22を供給すると、図
4に示すようにアルゴンガス22は環状領域13内の湯
面8を徐々に押し下げ、ついには環状領域13から内筒
11内に移動し、内筒11内の溶湯中を上昇し、製品9
と湯面8との間に溜って両者を分離する。すなわち未凝
固の溶湯7は、それまで溶湯であった製品9と接してい
た後、アルゴンガス22によって製品9から分離されて
自由表面を形成し、したがって湯面8が形成されるとき
は常に該湯面8はアルゴンガス22で覆われることとな
る。アルゴンガス22によって製品9と湯面8とが分離
され、更に保持炉6の加圧を解除した後には、上型3を
開いて最初の製品、すなわち不良品を排出し、上型3を
閉じる。しかる後、弁21を閉じ、保持炉6を加圧して
2個目の製品を鋳造する。2個目の製品のための溶湯7
は全く空気と遮断されていたから、以降は良品のみを鋳
造することができる。
【0012】しかして本実施例のストーク10は前記の
ように形成されており、すなわち孔14は中抑え板16
に穿設されているから、内筒11にも外筒12にも孔1
4を穿設するための加工を必要としない。また内外筒1
1,12は上抑え板15と中抑え板16と下抑え板17
とによって相互に固定されているから、内筒11にも外
筒12にもボルト穴などを設けるための加工を必要とし
ない。したがって内外筒11,12を本実施例のように
サイアロンによって容易に製造することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明によって、不活性ガスの供給によ
る製品と溶湯との分離方法に適し、しかも製造容易な差
圧鋳造用ストークが提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す部分断面正面図
【図2】本発明を適用した低圧鋳造機の一例の概略縦断
面図
【図3】保持炉を加圧したときの図2に対応する図
【図4】アルゴンガスの供給によって製品と溶湯とを分
離したときの図2に対応する図
【符号の説明】
1…キャビティー 2…金型 3…上型
4…下型 5…湯口 6…保持炉 7…溶湯 8…湯面
9…製品 10…ストーク 11…内筒 12…外筒 11a,12a…フランジ 13…環状領域
14…孔 15…上抑え板 16…中抑え板 17…下抑え板 20…アルゴンガスボンベ 21…弁
22…アルゴンガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢城 敏則 福岡県北九州市若松区北浜一丁目9番1 号 日立金属株式会社若松工場内 (56)参考文献 特開 平3−71964(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端を金型の湯口に接続し下端を保持炉内
    の溶湯の湯面よりも高く保った内筒と、上端を前記内筒
    の外面との間で密閉し下端を前記溶湯に浸漬した外筒と
    を有し、前記内外筒の間に形成される環状領域と外部と
    を連通する孔を設けた差圧鋳造用ストークにおいて、 前記内筒の上部と外筒の上部との各々にフランジを形成
    し、それぞれ円板状に形成した上抑え板と中抑え板とに
    よって内筒の前記フランジを挟持し、前記中抑え板と円
    板状に形成した下抑え板とによって外筒の前記フランジ
    を挟持し、中抑え板に前記孔を形成したことを特徴とす
    る差圧鋳造用ストーク。
JP20490791A 1991-07-19 1991-07-19 差圧鋳造用ストーク Expired - Lifetime JP2669205B2 (ja)

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