JP2669166B2 - 立体画像の撮影方法 - Google Patents

立体画像の撮影方法

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JP2669166B2
JP2669166B2 JP3048004A JP4800491A JP2669166B2 JP 2669166 B2 JP2669166 B2 JP 2669166B2 JP 3048004 A JP3048004 A JP 3048004A JP 4800491 A JP4800491 A JP 4800491A JP 2669166 B2 JP2669166 B2 JP 2669166B2
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レンチキュラー板を
用いて立体的に見える画像(例えば、立体写真等)を撮
影する立体画像の撮影方法に関する。
【0002】
【従来の技術】立体写真の撮影方法としては、特公昭4
5ー23512号公報に開示されたものが知られてい
る。
【0003】この特許発明は、図3に示すように、回転
台1上に被写体2を載置し、シリンドリカルレンズを連
設してなるレンチキュラー板3を感光板4に接合し、こ
のレンチキュラー板3を接合した感光板4をカメラ5内
に配設し、回転台1の中心点1aと感光板4の中心点4
aとがカメラ5のレンズ6の光軸上に位置するように回
転台1とカメラ5とを対設し、回転台1と感光板4を同
期的に回動させ、回転台1の回転に伴い変位する被写体
2の周面を連続的又は断続的に順次感光板4に撮影する
ことにある。
【0004】この撮影方法によれば、被写体2の周面の
一部2aからの反射光はレンズ6を介してレンチキュラ
ー板3に入射し、レンチキュラー板3で屈折されて感光
板4に至り、感光板4が感光する。感光板4が感光する
ときに、被写体2の反射光はレンチキュラー板3のシリ
ンドリカルレンズを通過することによって線状に収束さ
れ、感光板4上には線状の収束像が露光される。回転台
1の回転中に感光板4を回転させることによって、感光
板4には視差のある連続的な収束像が露光される。
【0005】従って、レンチキュラー板3より分離した
感光板4を現像した写真に、再度レンチキュラー板3を
ピッチを合わせて接合し、左右両眼でレンチキュラー板
3を接合した写真を見ると、左右両眼にはレンチキュラ
ー板3で幅方向に拡大された収束像が見える。この左右
両眼が見る拡大された各々の収束像には回転台1の回転
により視差ができているから、写真の観察者は立体画像
を見ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の撮影方法の場合、被写体2の撮影時にカメラ5の内
部で感光板4を回転させる方式であると、感光板4の回
動開始位置と回動終了位置とでは、レンズ6の結像位置
に対する感光板4の位置が変わるので、被写界深度の許
容範囲内であったとしても、結像する被写体像の上下方
向の大きさが変わってしまう。このため、立体写真とし
て観察者が観察する場合に、立体画像に縦方向の歪みが
生じて不鮮明になり易い問題がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は、このような従来の撮影方法を
改良するべくなされたものであり、観察者が立体写真を
見る場合に、縦方向の歪みのない鮮明な立体画像を見る
ことができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる立体画像の撮影方法は、カメラの撮
影レンズの光軸方向に被写体を配設し、カメラ内の撮影
レンズと感光体との間に、上下方向に延びる多数のシリ
ンドリカルレンズの凸面側を撮影レンズ側に向けたレン
チキュラー板を配設し、前記被写体の反射光が前記撮影
レンズとこのレンチキュラー板とを通過して結像する位
置に、前記感光体の感光面を位置させ、前記被写体を鉛
直線を中心として一定の速度で所定角度回転させる間
に、前記カメラを露光状態とすると共に、前記感光体と
前記レンチキュラー板とのいずれかを、前記シリンドリ
カルレンズの1ピッチ分だけ水平方向に横移動させるこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明にかかる立体画像の撮影方法によれば、
被写体を鉛直線を中心に回転させつつカメラを露光状態
とし、且つ、レンチキュラー板と感光体のいずれかをシ
リンドリカルレンズの1ピッチ分水平方向に横移動する
ので、感光体の感光面には視差のある収束像が連続的に
撮影される。この感光体をレンチキュラー板から分離し
て現像、定着、乾燥した後に、再度同じレンチキュラー
板をピッチを合わせて感光体の撮影画像上に接合する
と、撮影画像の収束像はレンチキュラー板を介して再び
幅方向に拡大されることとなる。従って、この接合体を
左右両眼で観察すると、左右の両眼には視差のある撮影
画像がそれぞれ認識されるので、観察者は立体的な画像
を見ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる立体画像の撮
影方法を図面を参照にしつつ説明する。図1は、本発明
の実施例にかかる立体画像の撮影方法を示したものであ
り、10は被写体、11はターンテーブル、12はカメラであ
る。カメラ12の撮影レンズ12aの光軸はターンテーブル1
1の被写体10に向かって延びている。
【0011】ターンテーブル11は、フロア13上に位置決
めされる固定台11aから鉛直方向に延びる図示しない回
転軸の上端部に取り付けられている。回転軸は固定台11
aに内蔵されるパルスモータ及び減速機構により回転さ
れる。固定台11a内部のパルスモータは、制御装置14か
らの駆動制御信号に基づいて所定の速度で所定角度回動
する。本実施例では、ターンテーブル11は10秒間に10度
回動する定速運動を行なうが、起動の際の衝撃を回避し
て定速運動とするために、実際の回動角度は10度より大
きく設定されている。
【0012】尚、ターンテーブル11が定速運動に移行す
る角度を検出するために、固定台11aにはターンテーブ
ル11の裏面に設けられた起動検出スイッチ(図示せず)
が設けられている。この起動検出スイッチは、例えばフ
ォトカプラーのような光電変換素子の対によって構成し
ても良いし、リミットスイッチのようなものでも良い。
この起動検出スイッチによってターンテーブル11が定速
運動を開始したことを示すテーブル起動信号は、制御装
置14に出力される。制御装置14はこのテーブル起動信号
に基づきカメラ12にシャッターを開く撮影信号を出力す
る。
【0013】カメラ12の筺体15の前方側には撮影レンズ
12aが配設されており、筺体15の後方には、感光体とし
てのフィルム16をセットするための開口部15aが形成さ
れている。この開口部15aの上下部位には水平方向に延
びる一対のガイド溝17が設けられている。このガイド溝
17、17には枠体18がスライド可能に保持される。枠体18
は筺体15の後部に設けられたパルスモータ(図示省略)
により回動されるスクリューネジ15aの回転により図1、
図2の矢印A方向にスライドする。即ち、スクリューネジ
15aにはテーパー面を有するカム15bが設けられ、カム15
bが枠体18のカム18aに沿って摺動することにより枠体18
は移動する。枠体18はスクリューネジ15aのカム15b側に
バネ付勢されている。枠体18の下部にはμm単位の間隔
のスケールスリットが等間隔で多数形成されており、こ
のスケールスリットに向かって枠体18の下方からビーム
光が照射されている。このビーム光はスケールスリット
を通過して筺体15に設けられた光電変換素子により検出
され、光電変換素子はスケールスリットの通過個数を検
出して制御装置14に送信する。枠体18には鉛直方向に延
びるシリンドリカルレンズを水平方向に多数連設してな
るレンチキュラー板19が保持されている。
【0014】このレンチキュラー板19はシリンドリカル
レンズの凸面側が撮影レンズ12a側に位置している。こ
のレンチキュラー板19の後方には感光体としてのフィル
ム16が配設される。フィルム16の感光面はレンチキュラ
ー板19にスライド可能な状態で密着しており、レンチキ
ュラー板19のシリンドリカルレンズの形成ピッチは、本
実施例では、0.4mmとされている。レンチキュラー板19
のシリンドリカルレンズの凸面部と感光面との間隔は撮
影レンズから入射する被写体の像がレンチキュラー板19
を介して感光面上で結像する間隔とされている。
【0015】レンチキュラー板19を水平方向に移動する
範囲はレンチキュラー板19のシリンドリカルレンズのピ
ッチと一致する。図2に示すように、ターンテーブル11
を回動させる間に、レンチキュラー板19がシリンドリカ
ルレンズの1ピッチ分だけ移動することにより、シリン
ドリカルレンズの1ピッチ内には連続的な収束像を結像
させることができる。本実施例では、ターンテーブル11
が10秒間に10度回転するときに、レンチキュラー板19は
1ピッチ分の0.4mm横移動する。この横移動の際にカメ
ラ12のシャッターは開放状態とされ、フィルム16の感光
面には1秒間に0.04mmの範囲で連続的な撮影が行なわ
れる。
【0016】本実施例の立体画像の撮影方法では、ター
ンテーブル11が一定の速度で回動している間に、カメラ
12のシャッターを開放状態とする一方、フィルム16を固
定した状態で、レンチキュラー板19を一定の速度で1ピ
ッチ分横方向(水平方向)に移動させるから、シリンド
リカルレンズによって収束された線状の収束像が感光面
の上に連続的に感光される。従って、このフィルム16を
現像、定着、乾燥して当倍の撮影写真を得た後に、撮影
写真上に鉛直方向にシリンドリカルレンズが延び且つそ
のピッチが一致するようにレンチキュラー板19を合わせ
て接合することによってディスプレー等を作成すると、
観察者の両眼が観察する像には視差ができることとな
り、観察者は立体的な画像を視認できることとなる。
【0017】そして、1ピッチ間に無段階で連続的な収
束像が感光されるために、観察者が異なる角度からディ
スプレーを見ても、立体的な像を見ることができる。
又、ターンテーブル11の回動時にカメラ12のシャッター
を高速度で定期的に開閉も同様な効果を得られる。即
ち、低速度でシャッターを開閉する場合には、フィルム
16の1ピッチ内には撮影される収束像の間にシャッター
を閉じた時の未露光部分が線状に生じる。従って、シャ
ッターを低速度で定期的に開閉した場合には、出来上が
ったディスプレーを見る角度によっては、ディスプレー
中に白い線が見えてしまうこともある。
【0018】しかし、このように、シャッターを開放状
態にして又はシャッターを高速度で定期的に開閉して撮
影すると、フィルム16には無段階の連続的な収束像が露
光されるから、出来上がったディスプレーを見る場合に
見る角度によって白い線が見えるということがない。
【0019】しかも、レンチキュラー板19を水平方向に
移動させるから、カメラ12の撮影レンズを介して集光さ
れる被写体像の結像位置が略不変であるので、従来の如
く収束像の上下方向の歪みが少なくなり、出来上がるデ
ィスプレーの立体画像は歪みの少ない非常に見やすい鮮
明なものとなる。
【0020】
【効果】本発明にかかる立体画像の撮影方法によれば、
観察者が立体写真を見る場合に、観察者の見る立体画像
の鮮明さを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかる立体画像の撮影方法
の説明図である。
【図2】 本発明の実施例のレンチキュラー板のスライ
ド時に収束像がフィルムに露光される状態を示す説明図
である。
【図3】 従来の立体画像の撮影方法の概略説明図であ
る。
【符号の説明】
10…被写体 11…ターンテーブル 12…カメラ 14…制御装置 15a…スクリューネジ 15b…カム 16…フィルム 18…枠体 18a…カム 19…レンチキュラー板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−37637(JP,A) 特開 昭60−10239(JP,A) 特公 昭45−23512(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラの撮影レンズの光軸方向に被写体を
    配設し、カメラ内の撮影レンズと感光体との間に、上下
    方向に延びる多数のシリンドリカルレンズの凸面側を撮
    影レンズ側に向けたレンチキュラー板を配設し、前記被
    写体の反射光が前記撮影レンズとこのレンチキュラー板
    とを通過して結像する位置に、前記感光体の感光面を位
    置させ、前記被写体を鉛直線を中心として一定の速度で
    所定角度回転させる間に、前記カメラを露光状態とする
    と共に、前記感光体と前記レンチキュラー板とのいずれ
    かを、前記シリンドリカルレンズの1ピッチ分だけ水平
    方向に横移動させることを特徴とする立体画像の撮影方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1の立体画像の撮影方法において、
    前記カメラの露光時にカメラのシャッターを高速度で定
    期的に開閉することを特徴とする立体画像の撮影方法。
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