JP2668785B2 - 小型差動変圧器 - Google Patents

小型差動変圧器

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JP2668785B2 JP62262501A JP26250187A JP2668785B2 JP 2668785 B2 JP2668785 B2 JP 2668785B2 JP 62262501 A JP62262501 A JP 62262501A JP 26250187 A JP26250187 A JP 26250187A JP 2668785 B2 JP2668785 B2 JP 2668785B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明にかかる小型差動変圧器は、広くは測定器の部
品に関するものであり、特に各種のものの幅や長さや移
動量等を電気的に測定するためのセンサーに関するもの
である。 就中、このセンサーの部分が短い差動変圧器に関する
もので、差動変圧器の長さを測定範囲即ちストロークの
2〜3倍に収めることができるものである。 [従来の技術] 従来の差動変圧器は、円筒状の1個のボビンに巻いた
1個の1次コイルと、この1次コイルによって励磁され
る2個の2次コイルと、ボビンの中を移動する丸棒状の
心とで構成されている。そして、心の移動によって2個
の2次コイルに誘起される電圧変化が差動的、即ち一方
の2次コイルに誘起される電圧が増加すれば他方の2次
コイルに誘起する電圧は減少する、或はその逆の状態に
変化することを特長としている。 [発明が解決しようとする問題点] このため、従来の作動トランスは、1次コイル及び2
個の2次コイルが同軸上を直列に配置されねばならない
ゆえに、差動変圧器の全長は各コイルの長さの和にな
る。即ち2段巻き差動変圧器では2個の2次コイルの長
さの和、3段巻き差動変圧器では1次コイルと2個の2
次コイルの長さの和になる。それ故に、従来の差動変圧
器の長さは測定範囲即ち、計測に使える変位量であるス
トロークの5〜10倍とはなはだ長く、計測の際、長い差
動変圧器を置く場所を設けねばならないため非常に不便
であった。 従来の差動変圧器を図示して説明すると、第4図は2
段巻き差動変圧器を示すものである(第1〜3図は本発
明にかかる小型差動変圧器に関するものであるゆえに後
述する)。図中1は中央に孔のある円筒型でベークライ
ト等の非磁性体のボビンである。2、3は2個の2次コ
イルであり、4は上記のボビン1の全長に亘って巻かれ
ている1次コイルである。丸棒状の心5は通常は軟鉄等
の透磁性の材質でつくられ、2個の2次コイル2、3に
亘る長さを持ち、上記のボビン1の中央の孔の中を往復
運動する。 尚、一般に20KHz以下の低い周波の励磁電流を用いる
場合は、2次コイルの外側に1次コイルを巻くことが普
通である。第5図は第4図の差動変圧器の電気回路図で
あり、6は1次コイル4を励磁する交流電源である。 透磁性金属で丸棒状の心5がボビン1の孔の中を移動
すると、2次コイル2、3の内部における心5の入出量
は差動的に変化するので、その入出程度に応じて磁路抵
抗が変わり、2次コイル2、3に差動的電圧変化を生ず
るものであるが、この場合2次コイル2、3は同一軸線
上に直列に配置されている必要がある。 従って第4図においては、計測のために配置する差動
変圧器の長さは、2次コイル2と3との長さの和になり
かなり長くなる。そして、3段巻きの差動変圧器ではボ
ビン1の中央に1次コイルが来て、その左右に1個づつ
2次コイルが直列に配置されるので、差動変圧器の全長
は3個のコイルの長さの和になるので、2段巻のものよ
り更に長くなる。それで、例えばストロークが5mm程度
の差動変圧器の場合、差動変圧器の長さは30〜40mmにも
なる。このように測定範囲に対し測定器のセンサー部分
の長さが長く扱いにくいことはこの検知器の大きな欠点
で、各方面への応用を阻害していた。 [問題点を解決するための手段] 本発明にかかる小型差動変圧器は、以上の問題点に鑑
み2分割したコイルの一方のみをセンサーとして使い、
他のコイルは測定部分以外のスペースのある箇所に設置
できるようにした。このためその1次コイルへの励磁周
波数も20KHz〜10MHzとなした。 以下に、本発明にかかる小型差動変圧器の具体的な構
成を詳細に述べる。 まず、1次コイルがある。この1次コイルは、20KHz
〜10MHzで励磁される。そして、2分割され分離して配
置されている。そして、これらの1次コイルは、直列に
結合され励磁電流を流されるものである。次に、2個の
2次コイルがある。この2個の2次コイルは上記の1次
コイルと上下関係をなしてそれぞれ巻かれている。最後
に、検出用コアーがある。この検出用のコアーは上記の
2分割されたコイルの一方のみに内設されている。 [作用] 本発明にかかる小型差動変圧器は、以上のごとき構成
にしたゆえに以下に述べるごとき作用が生じた。 まず、1次コイルが、50KHz〜10MHzの高い周波で励磁
されると、1次コイルの発生する磁界は弱く、コイルの
ごく近傍にしか有効な磁力線が存在しない。このため、
1次コイルに上下関係の位置で巻かれた2次コイルには
電圧が誘起されるが、金属の心はコイル素線のごく近傍
に存在する部分しか磁力線に影響を与えられないことに
なる。このため心によって生ずる2次コイルの電圧変化
即ち差動変圧器の出力は2次コイルの中に存在する心の
長さ、即ち心が2次コイルの中に移動した変位のみに関
係をする故に、差動変圧器の出力と心の変位とを広い範
囲に亘って正しく比例関係に保つことができる。 そして、このコイルは2分割され分離して配置されて
いて、検出用のコアーが上記の2分割されたコイルの一
方のみに内設されている故に、他方のコアーはそのセン
サー部分以外の箇所に収納できる。そのため、狭いスペ
ースでの変位の検出が可能となる。 しかして、この差動トランスでは、分割された2個の
1次コイルは直列に結線されその両端に励磁電源の電圧
が印加される。分割された一方の一次コイルに芯が挿入
されると、挿入された芯の変位に応じてその一次コイル
のインピーダンスは変化する。したがって、芯が一方の
1次コイルに挿入されると、芯16が挿入された変位測定
用の1次コイルに印加される電圧のみでなく、芯16を挿
入していないダミーの1次コイルに印加される電圧も変
化するものである。かくの如くにして、この差動トラン
スの分割された2つの1次コイルは、相互に影響しなが
ら変化することによってこの差動トランスの出力電圧は
リニアリティが得られることになる。 [実施例] 上述したごとく、本発明は長さの短い差動変圧器の構
造に関するもので、円筒状のボビンの全長に亘って層状
に巻いたものであって2つに分離された1次コイルと、
この1次コイルに密着して層状に巻いた2個の2次コイ
ルからなる差動変圧器を80〜5MHzの高い周波で励磁する
場合は、この1次コイルの発生する磁界は弱く、そのコ
イルのごく近傍にしか有効な磁力線が存在しない(磁力
線の強さについては具体的数値で後述する)。そのた
め、その1次コイルに密着巻した2次コイルには電圧が
誘起されるが、その金属の心はこのコイル素線のごく近
傍に存在する部分しか磁力線に影響を与えられないこと
になる。そこで、この心によって生ずる上記の2次コイ
ルの電圧変化即ち差動変圧器の出力はこの2次コイルの
中に存在する上記の心の長さ、即ちこの心が上記の2次
コイルの中に移動した変位のみに関係をする。それ故
に、励磁周波数、コイルの巻数及び長さ、心の直径など
を適当に選定することにより、差動変圧器の出力と心の
変位とを広い範囲に亘って正しく比例関係に保つことが
できる。 なお、これらの1次コイルは、直列に結合され励磁電
流を流されるものである。 次に上記のごとく高い周波で励磁した場合に、1次コ
イルの発生する磁力線の強さを数値で説明する。即ち具
体例として1KHzで励磁する差動変圧器と300KHzで励磁す
る差動変圧器との場合を比較すると、後者の磁界の強さ
が前者のそれの僅かに1/10程度になる。このことから、
磁力線の到達距離が仮に前者で10mmとすると後者では僅
かに1mmとなること、および磁力線の強さはそのコイル
からの距離の2乗に反比例して急速に減衰することか
ら、後者の場合はそのコイル素線のごく近傍にしか有効
な磁力線が存在しないと言うことを説明する。 1KHzで励磁される差動変圧器は1次コイルの入力イン
ピーダンスを構成する直流抵抗と交流抵抗はほぼ同じ大
きさである。よく使用されているストロークが5mm程度
の通常の差動変圧器の1次コイルは直径0.10mm程度の線
(例えばポリウレタン線)を3000回程度巻いたもので、
入力インピーダンスは約200Ω、その中の直流抵抗は約1
00Ωで交流抵抗は約100Ωである。コイルの長さを一定
とすると一般にコイルの磁力線の強さは、コイルを流れ
る電流とコイルの巻き数との積に比例すると考えられる
から、2Vで励磁する場合はこの場合の磁力線の強さは次
のごとくになる。即ち、 (コイルの磁力線の強さ)∝ (コイル電流)×(コイル巻数) ……1 となるから、上記の1KHz励磁の場合は (コイルの磁力線の長さ)∝ 2V/200Ω×3000T=30AT ……2 この値はかなり大きい故に、1KHz励磁の従来の差動変
圧器の発生する磁界は強く、有効な磁力線は遠方まで到
達している。従って、励磁性の心の移動により、磁力線
分布状態を変化させ、その2次コイルに大きな電圧変化
を生じさせることが出来る。 次に3000KHzで励磁する差動変圧器の磁界について考
えるが、この場合、使用するコイルによって種々異なる
ので、1KHzの場合と同じコイルを使用する時と、巻数を
減じ1KHzの場合と同じコイルに電流にしたコイルを使用
する時の2つの場合について考える。 先づ1KHzの場合と同じ3000回巻いたコイルを用いる場
合の1次コイルの入力インピーダンスは、直流抵抗は前
と同じく100Ωであるが、交流抵抗は励磁周波数に比例
するから300倍の30KΩになる。従って式1からこの時の
磁力線の強さは次の如くなる。 (コイル磁力線の強さ)∝ 2V/30KΩ+3000=30AT/150 ……3 この値は極めて小さい。今、1KHzで励磁の場合、1次
コイルの有効な磁力線が仮にコイルから10mm離れた所に
到達していたとすると、その同じ強さの磁力線はこの場
合10mm/150=0.067mmの所にしか到達できない。これで
は直径0.10mm程度の線を1次コイルに密着して巻いても
誘導は困難であるので、このコイルの実用にはならない
と言える。 次に巻数を減らしたコイルの場合を考える。一般に電
気回路の素子の能力から周波数が違っても同じ大きさの
電流で1次コイルを励磁することが多いので、1KHzで励
磁した場合と同じ大きさの電流になるよう巻数を減らし
たコイルを用いる場合を考える。 この場合はコイルの巻数を1KHzの場合の1/12にすると
よく、300KHzで励磁した場合の交流抵抗は100Ω×300KH
z/1KHz×1/(12)≒200Ωになる。一方直流抵抗は100
Ω/12=8Ωとなるから、差動変圧器の磁力線の強さを
式1から求めると次の如くなる。 (コイルの磁力線の強さ)∝ 2V/(200Ω+8Ω)×3000T/12≒30AT/12 ……4 となる。式2と式4とを比較すると、励磁電流を同じに
すると300KHzで励磁した場合の磁界の強さは1KHzの場合
の1/12になることが判る。 このことから1KHz励磁の時1次コイルに生している有
効な磁力線が仮にコイルから10mm離れた所に到達してい
たとすると、300KHz励磁の場合は10mm/12=0.8mmしか到
達しないことになる。尚、磁界の強さはコイルからの距
離の2乗に反比例して変化し、距離が遠くなるにつれ急
激に減衰するので、有効な磁力線はコイルのごく近傍に
しか存在しない。 従って1次コイルに直径0.10mm程度の線を密着巻きし
た2次コイルは充分誘導されるが、ボビンの中を動く金
属の心はコイル素線にごく近づいた部分のみが磁力線に
影響を与えるから前述した現象が生ずるのである。 尚、1次コイルを励磁する周波数は、80KHz〜5MHzの
間がよい。20KHz以下では磁力線が強くなりすぎて本発
明の特性がでない。又10MHz以上では表皮電流が多くな
って1次コイルを充分励磁できない。そして差動変圧器
の内部を移動する丸棒状の心の材質は、軟鉄の如くに磁
力線に影響を与える金属即ち透磁性金属でも、アルミニ
ウムや銅の如くに渦電流損を生ずる非磁性金属の何れで
もよい。 以下に、本発明にかかる小型差動変圧器をその一実施
例を用いて添付の図面と共に詳細に説明する。 第1図は本発明の小型差動変圧器の一実施例の断面図
である。図中11,12は非磁性体の同寸法の2個のボビン
である。13は1次コイルでボビン11,12を通じて約0.10m
m程度の線(例えばポリウレタン線)を、2分割して層
状に巻いたものである。14,15は2個の2次コイルであ
り、その線は1次コイル13と同じものである。一方の2
次コイル14は、一方のボビン11に巻かれた1次コイル13
に密着して層状に巻かれている。そして、他方の2次コ
イル15は、他方のボビン12に巻かれた1次コイル13に密
着して層状に巻かれている。尚ボビン11に巻かれている
コイルとボビン12に巻かれているコイルとは同一構造で
双方の電気的性質は同じである。16は丸い棒状の心即ち
検出用のコアーで、磁力線に影響を与える金属であれば
軟鉄のごとき透磁性の金属、あるいはアルミニウムとか
銅のごとき過電流損を生ずる非磁性金属の何れでもよ
い。 第2図は第1図の小型の差動変圧器を含む簡単な電気
回路の一実施例を示すものである。17は1次コイル13を
励磁する高周波電源であって、18,19は整流ダイオー
ド、20,21はコンデンサー、22,23は抵抗であって、コン
デンサーと抵抗とで平滑回路を構成している。24,25は
出力端子,26は電圧計であり、端子24と25との間の電圧
を示す。 第3図の27は特性曲線と言われるものであって、横軸
に心16の変位、即ち心16が第3図の矢印の方向にボビン
11の2次コイル14の中に入った距離Sの大きさをとり、
縦軸に電圧、即ち、心16の各変位に対して、出力端子24
と25との間に表わされる電圧の差、つまり電圧計26の示
す値を書いたものである。この特性曲線27は心16の変位
と差動変圧器の出力電圧との関係を示すもので、本発明
の差動変圧器の特性曲線は、2次コイル14の中央でかな
りの範囲(2次コイル14の長さの約50%に亘り正しく比
例関係を示している。 本発明は、このような構造であるので、仮に心16が透
磁性の金属であるとすると(非磁性体の金属の場合は後
述)、心16がボビン11の中に矢印の方向に入り変位量S
の値が増加すると、変位Sの部分においては心16の透磁
性のため磁性抵抗が著しく減少するから、2次コイル14
の電圧は上昇しその上昇する量は変位量Sのみに関係す
る。一方2次コイル15の電圧は変化しないから、差動変
圧器の出力即ち、2次コイル14と15との電圧の差、つま
り電圧計26に表われる値は心16の変位の大きさのみに関
係することになる。そして励磁周波数、コイルの巻数及
び長さ、心の直径などを適当に選ぶことにより、2次コ
イル14の中央附近において2次コイル14の長さの約50%
の範囲に亘って出力と変位とが正確に比例関係を得るこ
とができ、この状態を27の特性曲線が示している。 尚、今迄の説明では計測に直接関係しないボビン12は
空心としているが、ボビン12に心を入れ任意の位置に固
定しても、同じ効果が生ずることは明らかでこの場合も
本特許の入るものとする。 以下に本発明にかかる小型差動変圧器の具体的な実施
例について述べる (例:1) 製作し易く使い易い例で心の材質は非磁性の金属の場
合 ・ボビン ベークライト(外径4.3mm,内径3.3mm,長さ16mm)を2個 ・1次コイル……1個 コイル素線 直径0.10mm ポリウレタン線 巻き巾12mm,一層巻き 各ボビンに 120回 ・2次コイル……2個 コイル素線 直径0.10mmポリウレタン線 巻き巾12mm,1次コイルに密着,4層巻き 各ボビンに470回 ・心 直径3mm黄銅製丸棒 長さ60mm ・励磁周波数300KHz ・励磁電圧1.5V ・励磁電流25ma ・比例範囲(ストローク)5〜6mm ・2次コイルの巻巾/ストローク=12mm/5〜6mm=2.4〜
2倍 (例2) ステンレスボビンで直径の小さいコイルで鉄心のもの ・ボビン ステンレス(外径1.0mm,内径0.7mm,長さ15mm)を2個 ・1次コイル コイル素線 直径0.07mmポリウレタン線 巻き巾15mm,2層巻き 各ボビンに220回 ・2次コイル コイル素線 直径0.07mmポリウレタン線 巻き巾10mm 1次コイルに密着 4層巻き 各ボビンに420回 ・心 直径0.5mm 丸棒鋼線,長さ50mm ・励磁周波数300KHz ・励磁電圧2V ・励磁電流20mA ・比例範囲(ストローク)6mm ・2次コイルの巻き巾/ストローク=10mm/6mm=1.7倍 [発明の効果] 斯くの如く差動変圧器の出力電圧と心の変位との間に
一定正確な関係が有るから、コイルが半分であるにもか
かわらず、差動変圧器の出力電圧を計測すれば心の変位
を正確に知ることが出来る。このことはコイル全部を使
用した従来の差動変圧器の場合と全く同じである。 尚、本発明の差動変圧器においては、心16が変位する
場合、ボビン11の中のみを動き、ボビン12には関係しな
いから、計測する際ボビン12はボビン11から離れた所
(通常電気図路の近く)に置くことができる。即ち計測
にはボビン11のみ、即ち2個の2次コイルの中の1個の
みを使用すればよいので、計測に必要な差動変圧器の長
さは従来の半分になる。この際ストロークを基準にとる
と必要な差動変圧器の長さはその2〜3倍と極めて短く
なる。 以上の説明から明らかなように、本発明の差動変圧器
の長さは従来の差動変圧器の半分という極めて短いもの
になるので、計測の際設置する場所が少なくなり極めて
便利である。 尚、心16の材質が過電流損を生ずる非磁性の金属の場
合は透磁性とは反対に磁性抵抗を増大するから心16が2
次コイル14の内部に入ると、その変位量Sに比例した分
だけ2次コイル14の出力電圧は減少する。つまり心16が
透磁性の金属であればsに比例して2次コイル14の出力
は増加するのに対し、心16が渦電流損を生じる非磁性の
金属である場合は2次コイル14の出力電圧は減少する
が、+−の符号を取り去ると心が非磁性の金属である場
合も透磁性金属である場合も同様に動作するので、負の
電圧で計測すれば透磁性金属の心の場合と全く同じこと
が成立するので、心の材質は透磁性金属でも過電流を生
ずる非磁性の金属の何れでもよい。唯過電流損の大きさ
は周波数の2乗に比例するから周波数が高い場合非磁性
の心を用いると大きい差動変圧器の出力電圧を得ること
ができるので有利である。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の小型差動変圧器の一実施例の断面図
である。 第2図は第1図の小型の差動変圧器を含む簡単な電気回
路の一実施例を示すものである。 第3図は、横軸に心16の変位をとり、縦軸に電圧を書い
た特性曲線である。 第4図は、従来の2段巻き差動変圧器の一実施例を示す
ものである。 第5図は、第4図の差動変圧器の電気回路図の一実施例
である。 13……1次コイル、14……2次コイル 15……2次コイル、16……心 17……高周波電源

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.50KHz〜10MHzで励磁されるものであって且つ2分割
    され分離して配置された一次コイルであってこれらの1
    次コイルが直列に結合され励磁電流を流されるもの、こ
    れらの一次コイルと上下関係をなしてそれぞれ巻かれた
    2個の2次コイル、及び上記の2分割されたコイルの一
    方のみに内設された検出用コアー、より構成されること
    を特徴とした小型差動交圧器。 2.励磁周波数が、80KHz〜5MHzであることを特徴とし
    た特許請求の範囲第1項に記載の小型差動変圧器。 3.1次コイルが、非磁性体の2個のボビンの上に巻か
    れたものであることを特徴とした特許請求の範囲第1項
    に記載の小型作動変圧器。 4.2次コイルが、それぞれ1次コイルに密着して巻か
    れたものであることを特徴とした特許請求の範囲第1項
    に記載の小型差動変圧器。 5.2次コイルが、1次コイルの上に巻かれたものであ
    ることを特徴とした特許請求の範囲第1項に記載の小型
    差動変圧器。 6.検出用コアーを有しないコイルが、検出用でないコ
    アーを有するものであることを特徴とした特許請求の範
    囲第1項に記載の小型差動変圧器。
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