JP2668712B2 - トランスデューサ支持装置および回転円板型記録装置 - Google Patents

トランスデューサ支持装置および回転円板型記録装置

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JP2668712B2 JP63235290A JP23529088A JP2668712B2 JP 2668712 B2 JP2668712 B2 JP 2668712B2 JP 63235290 A JP63235290 A JP 63235290A JP 23529088 A JP23529088 A JP 23529088A JP 2668712 B2 JP2668712 B2 JP 2668712B2
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    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/16Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転形記憶装置のトランスデューサ支持装置
に係り、特にトランスデューサの浮上量が小さく、シー
ク速度の大きい高密度記憶装置に好適なトランスデュー
サ支持装置に関する。
〔従来の技術〕
回転形記憶装置は、たとえば特公昭58−22827号公報
に開示されているように、回転する記憶媒体と、この記
憶媒体に対して浮上した状態で情報の読み書きをするト
ランスデューサと、該トランスデューサを支持するトラ
ンスデューサ支持装置と、該トランスデューサを前記記
憶媒体の希望する任意の半径位置にアクセスし、かつそ
こに保持するアクセス機構とを具備している。そして、
前記トランスデューサ支持装置は、低可撓性横枠によっ
て連結される2つの外側可撓性指部を形成する矩形切欠
部と、前記横枠から前記切欠部へ向けて延設される可撓
性中央舌状部とを有する柔構造支持体と、前記柔構造支
持体を支持する弾性部と荷重用ビーム部とを有する剛構
造支持体とこの剛構造支持体と前記柔構造支持体の中央
舌状部との間に配設された荷重用突起部とを具備して剛
性アームを介して前記アクセス機構に結合され、前記中
央舌状部にトランスデューサを搭載したエア・ベアリン
グ・スライダ(以下スライダという)が取付けられてい
る。
前記荷重用ビームには、支持装置長手方向の両側端部
に前記支持装置長手方向に平行なフランジ要素が設けら
れ、横断面はコの字形状をなしている。上記剛構造支持
体と、これに接合された柔構造支持体とをまとめて支持
ばねという。
トランスデューサを回転する記憶媒体の任意の半径位
置にアクセスするシーク時には、アクセス機構から記憶
媒体の半径方向の駆動力がトランスデューサ支持装置に
加えられる。該駆動力によって、トランスデューサ支持
装置は加速・等速保持並びに減速される。
また、アクセス機構の構造に起因した加振力がシーク
時に発生し、シーク方向の力を含むこの加振力が剛性ア
ームを介して、トランスデューサ支持装置に入ってく
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述した従来のトランスデューサ支持装置では以下に
述べるように、シーク時、前述の駆動力やアクセス機構
に起因する加振力が加えられたときトランスデューサ支
持装置がその構造体の固有振動モードで振動し、スライ
ダの浮上量変動が発生する点について配慮されていなか
った。
すなわち、従来は浮上量の時間的変化を高速で精密に
測定する手段、したがって、さらにスライダの左右の浮
上面の前後の浮上量の時間的変化を同時に測定してスラ
イダのピッチングおよびローリング運動を見出す手段が
なかったために、前記の現象に対する十分な配慮ができ
なかったのである。なおここでいう高速で精密な浮上量
変動の測定とは、たとえば0.2ms以内に発生する0.01μ
m程度の浮上量変動を0.05ms乃至0.1ms及び0.001μm以
上の分解能で測定することを言っている。
従来、シーク時の浮上量変動低減に対する配慮が不足
していた第2の理由は、浮上量がシーク時の見積り変動
量に比較するとまだ充分大きかったためである。すなわ
ち、従来の浮上量は0.4μm乃至1μmあったのに対
し、浮上量変動量は0.01μm乃至0.03μmと考えられて
いたため、重大な障害要因とは考えられなかったのであ
る。ところが、最近記憶密度が高密度化するに伴って浮
上量を0.2μm乃至0.3μmと微小化することが必要にな
り、一方でアクセス時間短縮のためにシーク加速度が大
になり、シーク時の浮上量変動が従来よりも大きくなる
ことが予想されるようになったことから、シーク時の浮
上量の変動について十分な配慮が必要になったのであ
る。
次にシーク時の浮上量変動の発生原因についてはじめ
に荷重用ビームの中心軸とスライダ浮上レール中心線が
直角のタイプのトランスデューサについて述べる。
シーク時、アクセス機構から半径方向の駆動力が剛性
アーム部を介してトランスデューサ支持装置に加えられ
る。同時にアクセス機構の走行面などの可動接触部など
から駆動方向以外の方向の加振力も含む加振力が発生
し、前記駆動力と同様に剛性アーム部を介してトランス
デューサ支持装置に加わる。この両者の力は、アクセス
機構および剛性アーム部の固有振動モードを励振するた
め、剛性アーム部のトランスデューサ支持装置の取付部
からトランスデューサ支持装置にシーク方向の加振力の
他にその直角方向の2軸、および回転などさまざまな方
向の加振力が加わることになる。その結果、トランスデ
ューサ支持装置の固有振動モードを励振しトランスデュ
ーサ支持装置が振動するため、スライダが浮上量変動を
引き起こすわけであるが、このトランスデューサの固有
振動モードのうち、面外曲げ及び面外のねじり振動モー
ドは従来から知られ対策が検討されているが、シーク時
にはそれ以外に面内曲げモードが励振され、シーク時に
大きな浮上量変動を引き起こすことが判明した。このモ
ードは、トランスデューサ支持装置の先端(スライダを
取付けた側)が媒体面と平行に振動するモードである。
特に、従来のトランスデューサ支持装置の剛構造支持
体は薄肉材が使われ、荷重ビーム部の横断面は溝形断面
になっている。この薄肉の溝形断面のせん断中心は、溝
形断面の溝底の外のずっと離れた位置になる。したがっ
て前述した面内曲げモードで振動すると、剛構造支持体
は、ねじれを伴って振動することになり、柔構造支持体
に、振動方向の力とねじれのモーメントが加わる。この
結果この加振力がスライダをピッチング運動させ、大き
な浮上量変動を引きおこす。
従来のトランスデューサ支持装置には前述したよう
に、剛構造支持体の面内振動モードに対する横断面のせ
ん断中心位置が、剛構造支持体から大きく離れているこ
とに対する配慮が不十分で、シーク時の浮上量の変動が
大きい問題があった。
一方、荷重用ビームの中心軸とスライダ浮上レール中
心線が平行なインラインタイプのトランスデューサ支持
装置においてはシーク時のアクセス機構からの半径方向
の駆動力が直接前述した剛構造支持体の面内曲げモード
を励振するため、せん断中心は同じでも加振力が大きい
ために、せん断中心によるねじれは大きく現われ、スラ
イダは大きな浮上量変動を起こす。インラインタイプの
場合、スライダはローリング運動を起こし、浮上量変動
と同時にオフトラック方向のずれも問題となる。
本発明の課題は、シーク時におけるトランスデューサ
搭載手段の浮上量変動を減少し、トランスデューサ搭載
手段と記憶媒体の接触の可能性を低減するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、弾性部と該弾性部に連なる荷重ビーム
部とを有する剛構造支持体と、前記荷重ビーム部に重ね
接合された柔構造支持体と、前記柔構造支持体に取付け
られたトランスデューサ搭載手段と、を備えたトランス
デューサ支持装置に、前記剛構造支持体と前記柔構造支
持体が接合された構造の少なくとも一部分に、前記剛構
造支持体の長手方向に垂直な断面における剪断中心と前
記構造支持体の重ね接合面の距離を低下させる手段を備
えることにより達成される。
剪断中心と重ね接合面の距離を低下させる手段が、柔
構造支持体に設けられた溝形断面部材である請求項1に
記載のトランスデューサ支持装置としてもよく、剪断中
心と重ね接合面の距離を低下させる手段が、剛構造支持
体に設けられた溝形断面部材である請求項1に記載のト
ランスデューサ支持装置としてもよい。
また、溝形断面部材が、曲げ加工により接合部と一体
に形成されている請求項2に記載のトランスデューサ支
持装置としてもよい。
また、剛構造支持体の長手方向に沿う両側端に設けら
れたフランジ部の高さを変化させて剪断中心と重ね接合
面の距離を低下させる手段とした請求項1に記載のトラ
ンスデューサ支持装置としてもよい。
また、溝形断面部材に、該溝形のフランジ間の幅が変
化する部分と一定の部分とが設けられている請求項3に
記載のトランスデューサ支持装置としてもよい。
さらに、請求項1乃至6に記載のトランスデューサ支
持装置が装着されている回転円板形記録装置としてもよ
い。
弾性部と該弾性部に連なる荷重ビーム部とを有する剛
構造支持体と、前記荷重ビーム部に重ね接合された柔構
造支持体とを備えたトランスデューサ用の支持ばねの重
ね接合部の前記重ね接合部の荷重ビーム部および柔構造
支持体に溝形断面部材を備えてもよい。
〔作用〕
剛構造支持体の柔構造支持体接合部には、シーク時、
シーク加速度により、剛構造支持体の面内曲げモードの
振動が励振され、ねじれによる回転モーメントが他の力
と同時に作用する。このねじれに起因する回転モーメン
トは、剛構造支持体の中心軸に対する横断面のせん断中
心と接合面との距離に比例しており、せん断中心を接合
面に近ずけることにより、ねじれを防止し、回転モーメ
ントを小さく押さえることができる。
これにより、シーク時のスライダの浮上量変動が軽減
される。
溝形断面をなす剛構造支持体と同様に溝型断面をなす
柔構造支持体が重ね接合されると、それぞれの支持体の
せん断中心が接合面に対して、反対側になるため、互い
に打ち消し合い、組み合わされた構造のせん断中心は、
それぞれのせん断中心よりも接合面に近ずく。
溝形断面の構造の場合、せん断中心と溝形の背面の距
離は溝形のフランジ部の高さがひくい程、かつ、フラン
ジ間の幅が小さい程、小さくなる。溝形断面の剛構造支
持体においては、そのフランジの高さの減少およびまた
はフランジ間の幅の減少により、せん断中心と接合面と
なる溝形背面の距離が小さくなる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図により説明する。第1図は
本発明を適用したトランスデューサ支持装置の第1の実
施例の側面図で、回転形記憶装置に取り付けられた状態
を示している。記憶媒体1は、図の右方の図示されてい
ない軸に取付けられていて回転可能となっている。トラ
ンスデューサ2はトランスデューサ搭載手段であるエア
・ベアリング・スライダ(以下スライダという)3に搭
載されており、該スライダ3は柔構造支持体4に取付け
られている。柔構造支持体4は、さらに剛構造支持体5
に重ね接合されている。柔構造支持体4と剛構造支持体
とで、支持ばねを形成している。
剛構造支持体5は弾性部6と荷重ビーム部7とを有
し、弾性部6の他端の結合部8でガイドアーム9にねじ
10で締結されている。荷重ビーム部7の長手方向に沿う
両側端部には、フランジ部が形成されている。スライダ
3は浮上面11を有し、回転する記憶媒体1と浮上面11と
の間に形成されるエア膜のベアリング作用によって浮上
する。浮上面11には、剛構造支持体5の長手方向中心軸
と垂直をなす方向に浮上レールが形成されている。前記
柔構造支持体4のスライダ取付部と剛構造支持体5との
間には荷重用突起部12が配設されている。
第2図および第3図は、前記柔構造支持体4の平面図
および側面図である。剛構造支持体との接合部13には、
接合のためのスポット溶接点14が示されている。前記接
合部に連続する平行な2枚の短冊形部からなる可撓性指
部15は、該指部15の前記接合部と反対側の端にそれぞれ
設けられた段部17、該段部17相互を結合する横枠16を介
してスライダ3が取付けられる取付部18に連接してお
り、スライダ3にローリング方向とピッチング方向の自
由度を与えている。前述の接合部13の両側端部は折り曲
げられてフランジ部21となり、溝形断面部材20を形成し
ている。
第4図は、本実施例の動作を説明するための図で第1
図のIV−IV線に沿う断面図である。シーク時、剛構造支
持体5が面内曲げモードで振動すると、柔構造支持体4
の接合部13にはせん断力Fが作用する。はじめに剛構造
支持体5のせん断中心S1と接合部13の距離e1は(1)式
で与えられる。
ここで、I1は断面二次モーメントである。
I1≒(1/2)b1t1h1 2+(1/12)t1h1 3 せん断中心S1は、せん断力がこの点を通ってある対象
物に作用した時当該対象物にねじれを発生しない点であ
り、剛構造支持体5のそれは接合部13からe1だけ離れて
いる。云いかえると、接合部13にせん断力Fが作用する
と、剛構造支持体5は、せん断力Fによってe1の大きさ
だけねじられ、回転モーメントを受けることになる。
次に柔構造支持体4に溝形断面部材20が設けられる
と、溝形断面部材20のせん断中心S2と接合部13の距離e2
は同様に(2)式で与えられる。
e2=t2b2 2h2 2/4I2 ……(2) せん断中心S2は、接合部13をはさんでせん断中心S1
反対側に位置し、柔構造支持体4は、せん断力Fによっ
て、剛構造支持体5のそれと逆方向にねじられようとす
る。したがって、溝形断面部材20は、剛構造支持体5の
ねじれを軽減させるように働く。溝形断面部材20が、せ
ん断中心と接合面の距離を低下させる手段をなしてい
る。つまり、剛構造支持体4と溝形断面部材20を接合し
た全体のせん断中心Sは(1)(2)の各パラメータを
適切に選ぶことにより、接合部13に近ずけることができ
る。本実施例においては、e1の値が従来の約0.3mmから
約0.1mmに低減された。その結果、ねじれが軽減され、
ねじれによる回転モーメントが小さく押さえられ、スラ
イダの浮上量変動が小さく押さえられた。溝形断面部材
20を設けることにより、剛構造支持体5の剛性を向上さ
せることができ、面外の曲げ、ねじり及び面内曲げの1
次、2次のモードを高周波数側に持っていくことができ
る。第1図でスライダ3を、その浮上レールの中心線が
剛構造支持体5の長手方向中心軸と垂直をなす方向に取
付けた場合について示したが、スライダ3の浮上レール
の中心線を剛構造支持体5の長手方向中心軸と平行に取
付けるインラインタイプのトランスデューサ支持装置の
場合でも同様である。
また、本実施例では、フランジ部21での空気流の剥離
の乱れによる加振力が相殺されるように働き、風乱によ
る浮上量変動は小さく押えられる。
第5図は、本発明の第2の実施例におけるトランスデ
ューサ支持装置の一部を示す側面図、第6図はその平面
図である。以下の図面では、第1〜4図に示した例と同
様の部材には同一符号を付し説明を省略した。
本実施例においては、剛構造支持体5に柔構造支持体
4が接合され、さらに、フランジ部21を持つ溝形断面部
材20が、柔構造支持体4を剛構造支持体5との間にサン
ドイッチ状に挾んで、スポット溶接などで接合されてい
る。溝形断面部材20が柔構造支持体と別部材であるた
め、該溝形断面部材の板厚、形状などを任意に決められ
る利点があり、第1の実施例と同様の効果がある。
第7図に本発明をインライン形のトランスデューサ支
持装置に適用した第3の実施例を示す。本実施例におい
ては、柔構造支持体4の接合部13を形成する溝形断面部
材20が、剛構造支持体5の中心軸に沿って弾性部6方向
に延長されており、第1の実施例による前記効果と同様
の効果が得られるとともに、剛構造支持体5は、第1の
実施例の場合よりも高剛性化される。特に面外曲げ、ね
じれ、面内曲げの2次のモードの固有振動数の増大が可
能となる。また、接合部13の面積が大きくなるので、ス
ポット溶接などによる剛構造支持体との結合部をふやす
ことにより、両材料間の摩擦減衰による制振効果が得ら
れる。本実施例では、トランスデューサ支持装置の高さ
を低くする結合部8が剛構造支持体5の上に設けられて
いるが、通常の場合にも、同様に適用できる。
第8図は、本発明の第4の実施例を示す柔構造支持体
4の平面図、第9図はその側面図である。本実施例は、
柔構造支持体4の剛構造支持体5への接合部13に設けら
れた溝形断面部材20の柔構造支持体4の長手方向に垂直
方向の幅を可撓性指部15側をせまくした例である。図に
は示されていないが、柔構造支持体4が接合部13を介し
て接合される剛構造支持体5の荷重ビーム部7が、先端
の柔構造支持体4の接合部13側でせまくなっている。先
にせん断中心と接合部に加わる力の関係を接合部13の横
断面で説明したが接合部でのねじれは、厳密には剛構造
支持体のアクセス機構側の根元から接合部13までのねじ
れの総和としてあらわれる。剛構造支持体5は薄肉構造
であり、I1は高次の項を省略して、 としてよいから、剪断中心のずれ量e1は(1)式を変形
して、 となる。e1は、フランジ間の距離b1とフランジ高さh1
決まり、荷重ビーム部7では場所により変化するが、柔
構造支持体の溝形断面部材20の幅に荷重ビーム部7の幅
の変化と同様の幅の変化をもたせることにより、せん断
中心のずれ量を、接合部13先端から根元側まで同程度の
小さなずれに押さえることができる。
第10図、第11図は本発明の第5の実施例を示す平面図
及び、側面図である。本実施例は、前記第4の実施例の
場合のように、せん断中心とのずれ量e1が位置によって
変化する荷重ビーム部に接合される溝形断面部材20のせ
ん断中心とのずれ量を、荷重ビーム部のe1の変化に合わ
せて変化させ、両者の合成された形でのせん断中心との
ずれ量を小さくする手段として溝形断面部材20のフラン
ジ部21の高さを変化させたものである。本実施例によっ
ても、前記第4の実施例と同様の効果が得られる。
第12図は、本実施例の第6の実施例を示す、トランス
デューサ支持装置の斜視図である。本実施例は、柔構造
支持体4の接合部13での横断面のせん断中心を接合部13
に近ずける手段として、剛構造支持体5の荷重ビーム部
7のフランジ部のうち、接合部13を含む領域のフランジ
部の高さbをそれ以外の領域の高さaに対しb<aとし
た切欠き部22を儲けた例である。(3)式よりわかるよ
うにせん断中心の接合部からのずれe1はフランジ高さを
低くしても小さくなるため、第1の実施例と同様の効果
があり、切欠きが一部分であるため、剛構造支持体5の
振動特性をほとんど損なわない。
第13図は、本発明の第7の実施例を示すトランスデュ
ーサ支持装置の斜視図である。本実施例は、柔構造支持
体4の接合部13での横断面のせん断中心を接合部13に近
ずける手段として、剛構造支持体5の荷重ビーム部7の
フランジ部のうち、接合部13を含む領域のフランジ部を
jだけ外側に折り曲げ、実質高さbをそれ以外の領域の
フランジ高さaに対しb<aとした折り曲げ部23を設け
た例である。切り欠きを設ける方法と同様の効果があ
り、この部分のねじり剛性を高めることができ、実際の
変形を小さく押えることができ、浮上量変動を軽減でき
る。
第14図は、本発明の第8の実施例を示すトランスデュ
ーサ支持装置の斜視図である。本実施例は、前記第7の
実施例において外側に折り曲げられたフランジ部を、内
側にjの幅だけ折り曲げた例で、前記第7の実施例によ
り得られる効果と、同様の効果が得られる。
第15図は、本発明の第9の実施例を示すトランスデュ
ーサ支持装置の斜視図である。本実施例は、剛構造支持
体5の荷重ビーム部7を、両側端のフランジ部間の幅が
弾性部6との接続部におけるcから漸減する弾性部6側
の部分と、柔構造支持体4との接合部13を含む先端領域
で、前記幅がほぼ一定値dである部分とより構成し、か
つ幅漸減部のフランジ高さaを、幅一定部の高さbより
高くしてある。
フランジ高さbを小さくすることによりせん断中心は
接合部13に近ずき、剛構造支持体5のねじり剛性の低下
はフランジ間距離dを従来より大きくすることにより補
われ、シーク時の浮上量変動低減の効果がある。
たとえば、フランジ高さを1/2にし、接合部13でのフ
ランジ間距離dを従来形の30%増すと、スライダのピッ
チング浮上量変動はおよそ1/8程度に小さくすることが
できる。
第16図は、本発明の第10の実施例を示す斜視図であ
る。本実施例は、柔構造支持体4の接合部13のスライダ
3側の部分にのみ、フランジ部21を設けたものであり、
弾性ビーム部側の部分にはフランジは設けられていな
い。本実施例は、ねじり剛性が比較的大きく、弾性ビー
ム部寄りの剛構造支持体に接合される接合部13の部分の
柔構造支持体のフランジを省略したものである。
第17図は、本発明の第11の実施例を示し、本発明に係
るトランスデューサ支持装置が装着されたインライン型
回転円板記憶装置の一部破砕斜視図で、キャリッジ33に
連接された剛構造支持体5、該剛構造支持体5に装着さ
れた本発明に係る柔構造支持体4およびスライダ3を示
している。本実施例によれば、スライダ浮上量変動が少
ないので、スライダ浮上量を、小さくすることが可能と
なり、記憶媒体の高密度記憶を実現できた。
第18図は、本発明の第12の実施例を示し、本発明に係
るトランスデューサ支持装置が装着されたリニア型回転
円板記憶装置の平面断面図である。キャリッジ33にガイ
ドビーム9が結合され、該ガイドビーム9に、剛構造支
持体5が連接され、該剛構造支持体5の先端に柔構造支
持体4、スライダ3が装着されている。スライダ3は、
ボイスコイルモータ35に駆動されて、回転する円板記憶
媒体1の半径方向に進退する。本実施例によっても第11
の実施例と同様の効果が得られた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、シーク動作時
におけるトランスデューサ支持装置に生ずるねじれが低
減されるので、トランスデューサ搭載手段の浮上量変動
が少くなり、信頼性の高い装置が得られるとともに、設
定浮上量を小さくすることが可能となり、記憶媒体の記
憶を高密度化して、記憶容量を増大させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のトランスデューサ支持装置の第1実
施例の側面図、第2図は第1図の柔構造支持体の詳細を
示す平面図、第3図は第2図の側面図、第4図は第1図
のIV−IV線に沿う断面図、第5図は本発明の第2の実施
例の側面図、第6図はその平面図、第7図は本発明の第
3の実施例の斜視図、第8図は、本発明の第4の実施例
を示す柔構造支持体の平面図、第9図はその側面図、第
10図は本発明の第5の実施例を示す平面図、第11図はそ
の側面図、第12図は本発明の第6の実施例を示す斜視
図、第13図は本発明の第7の実施例を示す斜視図、第14
図は本発明の第8の実施例を示す斜視図、第15図は本発
明の第9の実施例を示す斜視図、第16図は本発明の第10
の実施例を示す斜視図、第17図は本発明の第11の実施例
を示す一部破砕斜視図であり、第18図は、本発明の第12
の実施例を示す平面図である。 2……トランスデューサ、3……トランスデューサ搭載
手段(エア・ベアリング・スライダ)、4……柔構造支
持体、5……柔構造支持体、6……弾性部、7……荷重
ビーム部、20……溝形断面部材、21……フランジ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大東 宏 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 後藤 丸朋 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性部と該弾性部に連なる荷重ビーム部と
    を有する剛構造支持体と、前記荷重ビーム部に重ね接合
    された柔構造支持体と、前記柔構造支持体に取付けられ
    たトランスデューサ搭載手段と、を備えたトランスデュ
    ーサ支持装置において、前記剛構造支持体と前記柔構造
    支持体が接合された構造の少なくとも一部分に、前記剛
    構造支持体の長手方向に垂直な断面における剪断中心と
    前記構造支持体の重ね接合面の距離を低下させる手段を
    備えていることを特徴とするトランスデューサ支持装
    置。
  2. 【請求項2】剪断中心と重ね接合面の距離を低下させる
    手段が、柔構造支持体に設けられた溝形断面部材である
    ことを特徴とする請求項1に記載のトランスデューサ支
    持装置。
  3. 【請求項3】剪断中心と重ね接合面の距離を低下させる
    手段が、剛構造支持体に設けられた溝形断面部材である
    ことを特徴とする請求項1に記載のトランスデューサ支
    持装置。
  4. 【請求項4】溝形断面部材が、曲げ加工により接合部と
    一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載
    のトランスデューサ支持装置。
  5. 【請求項5】剛構造支持体の長手方向に沿う両側端に設
    けられたフランジ部の高さを変化させて剪断中心と重ね
    接合面の距離を低下させる手段としたことを特徴とする
    請求項1に記載のトランスデューサ支持装置。
  6. 【請求項6】溝形断面部材に、該溝形のフランジ間の幅
    が変化する部分と一定の部分とが設けられていることを
    特徴とする請求項3に記載のトランスデューサ支持装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6に記載のトランスデューサ
    支持装置が装着されていることを特徴とする回転円板形
    記録装置。
  8. 【請求項8】弾性部と該弾性部に連なる荷重ビーム部と
    を有する剛構造支持体と、前記荷重ビーム部に重ね接合
    された柔構造支持体とを備えたトランスデューサ用の支
    持ばねにおいて、前記重ね接合部の荷重ビーム部および
    柔構造支持体が溝形断面部材を備えていることを特徴と
    する支持ばね。
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