JP2667740B2 - 偏平dcブラシレスモータ - Google Patents
偏平dcブラシレスモータInfo
- Publication number
- JP2667740B2 JP2667740B2 JP2405775A JP40577590A JP2667740B2 JP 2667740 B2 JP2667740 B2 JP 2667740B2 JP 2405775 A JP2405775 A JP 2405775A JP 40577590 A JP40577590 A JP 40577590A JP 2667740 B2 JP2667740 B2 JP 2667740B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- magnet
- flat
- motor
- brushless motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Brushless Motors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は偏平DCブラシレスモー
タに関する。
タに関する。
【0002】
【従来の技術】図2に、一般的な偏平DCブラシレスモ
ータを示す。図において偏平DCブラシレスモータは、
マグネット21から構成されるロータと、6つのコア2
2と、各コア22の周囲に位置するコイルボビン23
と、これらを搭載するための基板24とから構成され
る。
ータを示す。図において偏平DCブラシレスモータは、
マグネット21から構成されるロータと、6つのコア2
2と、各コア22の周囲に位置するコイルボビン23
と、これらを搭載するための基板24とから構成され
る。
【0003】マグネット21は、図3に示すように円周
方向にN,S極交互に8極分割された永久磁石である。
方向にN,S極交互に8極分割された永久磁石である。
【0004】コア22は、円柱形の強磁性体から構成さ
れており、マグネット21に対向して基板24上に配置
される。コア22は、基板24の中心から60°ごとに
6箇所円形状に配置される。
れており、マグネット21に対向して基板24上に配置
される。コア22は、基板24の中心から60°ごとに
6箇所円形状に配置される。
【0005】コイルボビン23のコイルは、コア22の
周囲に巻装され、マグネット21との位置関係により選
択的に電流を流してコア22を電磁石とし、その電磁作
用によりマグネット21からなるロータを回転させる。
周囲に巻装され、マグネット21との位置関係により選
択的に電流を流してコア22を電磁石とし、その電磁作
用によりマグネット21からなるロータを回転させる。
【0006】このようなコア22を有する偏平DCブラ
シレスモータは、コア22を持たない構造のものに比べ
て大きな出力トルクが得られるという特徴を持ってい
る。
シレスモータは、コア22を持たない構造のものに比べ
て大きな出力トルクが得られるという特徴を持ってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような偏平DC
ブラシレスモータは、その構造上コア22を有するため
に、コギングトルクの発生を免れ得ない。そのため、出
力トルクの変動が大きい、モータ回転時の振動や騒音が
大きい、モータの制御性が悪い等の課題があった。
ブラシレスモータは、その構造上コア22を有するため
に、コギングトルクの発生を免れ得ない。そのため、出
力トルクの変動が大きい、モータ回転時の振動や騒音が
大きい、モータの制御性が悪い等の課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するための手段は、円周方向にN,S極交互に8極分割
された円環状マグネットと、該マグネットに面対向する
ように円形状に配置された6つの円柱形コアを有する偏
平DCブラシレスモータにおいて、モータの回転中心か
ら各コアの側面へ引いた接線の成す角度θが26°〜3
2°となるように前記コア径を設定したことを特徴とす
る。
するための手段は、円周方向にN,S極交互に8極分割
された円環状マグネットと、該マグネットに面対向する
ように円形状に配置された6つの円柱形コアを有する偏
平DCブラシレスモータにおいて、モータの回転中心か
ら各コアの側面へ引いた接線の成す角度θが26°〜3
2°となるように前記コア径を設定したことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明は、モータの回転中心から各コアの側面
へ引いた接線の成す角度θが26°〜32°となるよう
に前記コア径を設定したので、各コアにかかるトルクの
合成トルクが最小とすることができるのである。
へ引いた接線の成す角度θが26°〜32°となるよう
に前記コア径を設定したので、各コアにかかるトルクの
合成トルクが最小とすることができるのである。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0011】発明者は、偏平DCブラシレスモータのコ
ギングトルクの発生を最小にするために、図2に示す原
理の偏平DCブラシレスモータを用い、円形コア22の
大きさを変えることによって、図4に示す、モータの回
転中心Oから各コア22の側面へ引いた接線の成す角度
θを変え、この角度θとコギングトルクの最大値の関係
を調べた。
ギングトルクの発生を最小にするために、図2に示す原
理の偏平DCブラシレスモータを用い、円形コア22の
大きさを変えることによって、図4に示す、モータの回
転中心Oから各コア22の側面へ引いた接線の成す角度
θを変え、この角度θとコギングトルクの最大値の関係
を調べた。
【0012】図1は上記角度θとコギングトルク最大値
の関係を示すグラフである。これによれば、コギングト
ルクはθ=28.5°近傍で最小となりそれより大きく
ても小さくても大きくなっている。特にθ=26°以下
と、θ=32°以上でコギングトルクは急激に大きくな
ってくる。
の関係を示すグラフである。これによれば、コギングト
ルクはθ=28.5°近傍で最小となりそれより大きく
ても小さくても大きくなっている。特にθ=26°以下
と、θ=32°以上でコギングトルクは急激に大きくな
ってくる。
【0013】従って、偏平DCブラシレスモータは、モ
ータの回転中心Oから各コア22の側面へ引いた接線の
成す角度θを26°〜32°にするのが好ましい。
ータの回転中心Oから各コア22の側面へ引いた接線の
成す角度θを26°〜32°にするのが好ましい。
【0014】これは以下のような理由によると考えられ
る。
る。
【0015】図5は円環状のマグネット21を直線状に
展開した図で、マグネット21近傍にコア22が配置さ
れている図である。図6は図5の各位置関係でのマグネ
ット間に働く力を表すグラフである。ここで、図6の
A,B,Cの各点はそれぞれ図5(a),(b),
(c)の位置に対応する。図6において、力の+方向は
マグネット21を左方向に動かそうとする向きの力であ
り、−方向はマグネット21を右方向に動かそうとする
向きの力である。
展開した図で、マグネット21近傍にコア22が配置さ
れている図である。図6は図5の各位置関係でのマグネ
ット間に働く力を表すグラフである。ここで、図6の
A,B,Cの各点はそれぞれ図5(a),(b),
(c)の位置に対応する。図6において、力の+方向は
マグネット21を左方向に動かそうとする向きの力であ
り、−方向はマグネット21を右方向に動かそうとする
向きの力である。
【0016】図6に示すように、A点ではマグネット2
1に力は加わらない。A点とB点の間ではマグネット2
1を左方向に動かそうという力が加わる。B点ではマグ
ネット21に力は加わらない。B点とC点の間ではマグ
ネット21を右方向に動かそうとする力が加わる。そし
てC点ではまたマグネット21に力が加わらなくなる。
各マグネット21には、このA〜Cに至る角度22.5
°を1周期として正弦波に似たコギングトルクが加わ
る。
1に力は加わらない。A点とB点の間ではマグネット2
1を左方向に動かそうという力が加わる。B点ではマグ
ネット21に力は加わらない。B点とC点の間ではマグ
ネット21を右方向に動かそうとする力が加わる。そし
てC点ではまたマグネット21に力が加わらなくなる。
各マグネット21には、このA〜Cに至る角度22.5
°を1周期として正弦波に似たコギングトルクが加わ
る。
【0017】ここで、図5のコア22の右に隣り合った
コアに加わる力を計算すると、コア間の角度は前述した
ように60°であるため、上記計算したコギングトルク
の周期22.5°の2周期と2/3周期分ずれている。
もう一つ右のコアは5周期と1/3、更にもう一つ右の
コア(すなわち対向するコア)は8周期のずれとなり同
周期となる。これから分かるように、6個のコアは対向
するコア同士で同位相のコギングトルクを受ける。
コアに加わる力を計算すると、コア間の角度は前述した
ように60°であるため、上記計算したコギングトルク
の周期22.5°の2周期と2/3周期分ずれている。
もう一つ右のコアは5周期と1/3、更にもう一つ右の
コア(すなわち対向するコア)は8周期のずれとなり同
周期となる。これから分かるように、6個のコアは対向
するコア同士で同位相のコギングトルクを受ける。
【0018】ところで、6個の1/3ずつ位相のずれた
コギングトルクを受ける偏平DCブラシレスモータは各
コア22に受けるコギングトルク波形が正弦波であるな
ら合成コギングトルクは打ち消し合って0になる。実際
は、各コア22はそれぞれ有限の大きさを持つため、図
6に示す様に正弦波と異なる力を受けるのでコギングト
ルクが0になることはない。図1によれば、θが26°
〜32°の範囲からはみ出すと各コアにかかるトルクは
正弦波と異なっていき、コギングトルクはだんだん大き
くなっていく。尚、θが21.5°以下でだんだんコギ
ングトルクが小さくなるのはコア径が小さくなってこの
コア内を通る磁束量が減少するためだと考えられる。従
って、これより小さい場合はモータのトルク自体が小さ
くなり、モータのコアとして不適当となる。
コギングトルクを受ける偏平DCブラシレスモータは各
コア22に受けるコギングトルク波形が正弦波であるな
ら合成コギングトルクは打ち消し合って0になる。実際
は、各コア22はそれぞれ有限の大きさを持つため、図
6に示す様に正弦波と異なる力を受けるのでコギングト
ルクが0になることはない。図1によれば、θが26°
〜32°の範囲からはみ出すと各コアにかかるトルクは
正弦波と異なっていき、コギングトルクはだんだん大き
くなっていく。尚、θが21.5°以下でだんだんコギ
ングトルクが小さくなるのはコア径が小さくなってこの
コア内を通る磁束量が減少するためだと考えられる。従
って、これより小さい場合はモータのトルク自体が小さ
くなり、モータのコアとして不適当となる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本件発明はモータ
の回転中心Oから各コア22の側面へ引いた接線の成す
角度θを26°〜32°になるようコア径を最適化した
ので、コギングトルクが小さい偏平DCブラシレスモー
タが得られる。
の回転中心Oから各コア22の側面へ引いた接線の成す
角度θを26°〜32°になるようコア径を最適化した
ので、コギングトルクが小さい偏平DCブラシレスモー
タが得られる。
【0020】これにより、出力トルクの変動が小さくな
り、モータ回転時の振動や騒音がなくなり、モータの制
御性が良くなるなどの多くの効果が得られる。
り、モータ回転時の振動や騒音がなくなり、モータの制
御性が良くなるなどの多くの効果が得られる。
【図1】モータの回転中心Oから各コア22の側面へ引
いた接線の成す角度θとコギングトルクの関係を示すグ
ラフ
いた接線の成す角度θとコギングトルクの関係を示すグ
ラフ
【図2】一般的な偏平DCブラシレスモータの構成を表
す斜視図
す斜視図
【図3】マグネットとコアの位置関係を示す図
【図4】モータの回転中心Oから各コア22の側面へ引
いた接線の成す角度θを示す図
いた接線の成す角度θを示す図
【図5】マグネットとコアの位置関係とそれに加わる力
の関係を説明するためのマグネットの展開図
の関係を説明するためのマグネットの展開図
【図6】図5における各位置における力の加わりを説明
するグラフ
するグラフ
21 マグネット 22 コア
Claims (1)
- 【請求項1】 円周方向にN,S極交互に8極分割され
た円環状マグネットと、該マグネットに面対向するよう
に円形状に配置された6つの円柱形コアを有する偏平D
Cブラシレスモータにおいて、モータの回転中心から各
コアの側面へ引いた接線の成す角度θが26°〜32°
となるように前記コア径を設定したことを特徴とする偏
平DCブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2405775A JP2667740B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 偏平dcブラシレスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2405775A JP2667740B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 偏平dcブラシレスモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04222448A JPH04222448A (ja) | 1992-08-12 |
JP2667740B2 true JP2667740B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=18515384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2405775A Expired - Lifetime JP2667740B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | 偏平dcブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2667740B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS545518A (en) * | 1977-06-15 | 1979-01-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Motor cut |
JPS63167657A (ja) * | 1986-12-27 | 1988-07-11 | Canon Inc | 直流ブラシレスモ−タ |
JPS63146466U (ja) * | 1987-03-17 | 1988-09-27 | ||
JP2783546B2 (ja) * | 1988-05-11 | 1998-08-06 | 株式会社東芝 | ブラシレスモーター |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP2405775A patent/JP2667740B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04222448A (ja) | 1992-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7088029B2 (en) | Generator | |
JPS61280744A (ja) | 永久磁石を有する回転子 | |
JPH0756616Y2 (ja) | モータのロータマグネットの着磁構造 | |
KR20050004289A (ko) | 가변 치수의 스테이터 극 슈를 갖는 로터리 영구자석 전기모터 | |
JP2000050590A (ja) | ブラシレス直流電動機 | |
JP2667740B2 (ja) | 偏平dcブラシレスモータ | |
JP2003125568A (ja) | ブラシレスモータ | |
JPH07147762A (ja) | ステッピングモータ及びその製造方法 | |
JPH083187Y2 (ja) | ブラシレスモータ | |
JPH02254954A (ja) | スロットモータ | |
KR100515989B1 (ko) | 모터 및 발전기용 회전자의 영구자석 착자요크 | |
JP3591660B2 (ja) | 3相クローポール式永久磁石型回転電機 | |
JPS62163553A (ja) | 10相永久磁石形ステツピングモ−タ | |
JPH05176509A (ja) | 回転電機 | |
JPH0398445A (ja) | 回転電機 | |
JPH0398449A (ja) | 回転電機 | |
JP2601049B2 (ja) | モータ | |
JP2021175304A (ja) | モータ | |
JPH0347293Y2 (ja) | ||
JPS63287350A (ja) | 電動モ−タ | |
JPH0695825B2 (ja) | ステツプモ−タ | |
JPH0417557A (ja) | 有鉄心形単相ブラシレスモータ | |
JPH05168209A (ja) | 直流機 | |
JPH05111231A (ja) | スイング動作型ボイスコイルモータ | |
JPH0433557A (ja) | モータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970603 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627 Year of fee payment: 14 |