JP2666048B2 - 重要物持ち出し未然防止システム - Google Patents

重要物持ち出し未然防止システム

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JP2666048B2
JP2666048B2 JP7025215A JP2521595A JP2666048B2 JP 2666048 B2 JP2666048 B2 JP 2666048B2 JP 7025215 A JP7025215 A JP 7025215A JP 2521595 A JP2521595 A JP 2521595A JP 2666048 B2 JP2666048 B2 JP 2666048B2
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博 小野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重要物が保管されてい
る保管区域の出口から重要物を持ち出そうとする行為を
未然に防止し、オフィスなどの機密保持に役立つ重要物
持ち出し未然防止システムに関します。
【0002】
【従来の技術】具体的には、保管区域は保管室によって
定められており、保管室は、例えば、オフィスの重要物
保管ルームやコンピュータルームなどであり、重要物
は、例えば、秘密を要する物品、書類または外部に漏洩
することを禁じたデータなどであります。保管区域の出
口はこの保管室に備えられたドアで仕切られておりま
す。
【0003】従来、保管区域に重要物が保管されている
システムにおいて、機密漏洩を防止する方法は、概ね次
の3つの方法に分類されます。
【0004】(1)機密を要する書類などに、「秘」、
「社外秘」、「取扱注意」など、機密を要するものであ
ることを明示する (2)重要物を保管している保管区域への出入りを、I
D(識別)カードなどの個人識別媒体を用いて制限する (3)保管区域に保管されている重要物に、ある程度の
距離から電気的に検出可能なタグなどを取り付け、保管
区域の出口等にタグなどの検出手段を設けて、重要物が
持ち出されようとしていることを検出するなどの方法が
行われています。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)では機
密の漏洩即ち機密を要する物品や書類などの外部への持
ち出し、機密を要する書類などの複写などに対する保護
は、専らそれらを扱う者の良心ないしは注意力に依存す
ることになり、扱い者がうっかり、あるいは何等かの目
的を持って重要物を持ち出そうとする場合の制限とはな
らないばかりか、万一扱い者がそれらの物を持ち出し、
或は複写などをした場合でもその痕跡、証拠を残すこと
はできません。
【0006】(2)も同様に、重要物が保管されている
保管区域への出入りを許された者が何等かの目的を持っ
て重要物を持ち出そうとした場合、その者が重要物の保
管区域への出入りを許された、即ち重要物の管理者から
信頼されている者であるが故に、かえって何の疑いも招
かず、かえって被害を大きくする、ということが起こり
得ます。
【0007】(3)は、上記二つの場合に比べ、重要物
の持ち出しを防ぐ効果は得られますが、「誰が」「どの
ような」重要物を持ち出そうとしたのかが特定できず、
あえて探り出そうとすればそこに従事する者の中に疑心
を生んでしまい、企業などではかえって職務の遂行の妨
げとなる、などの理由で広く使われるまでに至っていま
せん。
【0008】従来、重要物をその保管区域から持ち出そ
うとすることを未然に防止するシステムが広く用いられ
ていない理由は、上記のように何時、誰がどのような重
要物を持ち出そうとしているかを特定しない、或いは出
来ないことにあります。
【0009】それ故、本発明の課題は、保管区域の出口
から重要物を安易にあるいは悪意を持って持ち出そうと
する行為を未然に防止することを、高信頼度で行うこと
ができ、オフィスなどの機密保持を高信頼度で行うこと
ができる重要物持ち出し未然防止システムを提供するこ
とにあります。
【0010】本発明のもう一つの課題は、重要物の保管
区域の出口から、何時、誰がどのような重要物を持ち出
そうとしているかを識別できる高性能の重要物持ち出し
未然防止システムを提供することにあります。
【0011】本発明の別の課題は、重要物の保管区域の
出口から、何時、誰がどのような重要物を持ち出そうと
しているかを識別し、重要物を所定の位置に戻すように
促す警報を発することにより、重要物の持ち出しを未然
に防止すると共に、持ち出そうとした者に直接注意を与
えるなどで再度の重要物の持ち出しを抑制し、持ち出そ
うとした者に何らかの目的があった場合には、その目的
を撤回させる効果を持ちながら、そこに従事する者に疑
心を生むことなく、職務の妨げにならない重要物持ち出
し未然防止システムを提供することにあります。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、重要物
が保管されている保管区域の出口の近傍に設定された重
要物識別可能エリアを有し、前記保管区域の出口から持
ち出されようとしている前記重要物を前記重要物識別可
能エリアにて識別する重要物識別手段と;前記保管区域
の出口の近傍に設定された個人識別可能エリアを有し、
前記保管区域の出口から前記重要物を持ち出そうとして
いる個人を前記個人識別可能エリアにて識別する個人識
別手段と;を備え、前記重要物識別可能エリア及び前記
個人識別可能エリアは、前記重要物識別可能エリアの前
記出口に対する遠方端が前記個人識別可能エリアの前記
出口に対する遠方端よりも、前記出口から遠くなるよう
に設定されていることを特徴とする重要物持ち出し未然
防止システムが得られます。
【0013】更に本発明によれば、前記保管区域は保管
室によって定められており、前記保管区域の出口はこの
保管室に備えられたドアで仕切られており、このドアは
電気的に施錠状態及び解錠状態の制御が可能な錠を備え
ている場合において、前記重要物識別手段は、持ち出さ
れようとしている前記重要物を識別すると、重要物識別
データを出力するものであり、前記個人識別手段は、前
記重要物を持ち出そうとしている個人を識別すると、識
別された個人を表す個人識別データを出力するものであ
り、前記重要物持ち出し未然防止システムは、更に、前
記重要物識別手段及び前記個人識別手段に接続され、前
記錠を電気的に制御する制御手段を備え、この制御手段
は、前記重要物識別データ及び前記個人識別データのい
ずれをも受けていない時は、前記錠を施錠状態にし、前
記重要物識別データを受けていない状態で前記個人識別
データを受けると、前記錠を解錠状態にし、前記重要物
識別データを受けている状態では前記個人識別データを
受けても、前記錠を解錠状態にせずに施錠状態に維持さ
せることを特徴とする重要物持ち出し未然防止システム
が得られます。
【0014】また本発明によれば、表示手段を更に備
え、前記制御手段は、前記表示手段にも接続され、前記
重要物識別データを受けている状態で前記個人識別デー
タを受けると、前記重要物識別データを前記表示手段に
表示させると共に、前記個人識別データを、前記重要物
を持ち出そうとした個人として前記表示手段に表示させ
ることを特徴とする重要物持ち出し未然防止システムが
得られます。
【0015】更に本発明によれば、前記重要物を所定の
位置に戻すように促す警報を可聴的または可視的に報知
する警報報知手段を更に備え、前記制御手段は、前記警
報報知手段にも接続され、前記重要物識別データを受け
ている状態で前記個人識別データを受けると、前記警報
報知手段に前記警報を報知させることを特徴とする重要
物持ち出し未然防止システムが得られます。
【0016】更に本発明によれば、前記制御手段は、前
記重要物識別データを受けている状態で前記個人識別デ
ータを受けると、前記重要物識別データにて表されてい
る重要物が前記個人識別データにて表されている個人が
持ち出してはならない重要物であった場合には、前記錠
を解錠状態にせずに施錠状態に維持させ、前記重要物識
別データにて表されている重要物が前記個人識別データ
にて表されている個人が持ち出してもよい重要物であっ
た場合には、前記錠を解錠状態することを特徴とする重
要物持ち出し未然防止システムが得られます。
【0017】また本発明によれば、表示手段を更に備
え、前記制御手段は、前記表示手段にも接続され、前記
重要物識別データを受けている状態で前記個人識別デー
タを受けると、前記重要物識別データにて表されている
重要物が前記個人識別データにて表されている個人が持
ち出してはならない重要物であった場合には、前記重要
物識別データを前記表示手段に表示させると共に、前記
個人識別データを、前記重要物を持ち出そうとした個人
として前記表示手段に表示させ、前記重要物識別データ
にて表されている重要物が前記個人識別データにて表さ
れている個人が持ち出してもよい重要物であった場合に
は、前記重要物識別データ及び前記個人識別データを前
記表示手段に表示させないことを特徴とする重要物持ち
出し未然防止システムが得られます。
【0018】更に本発明によれば、前記重要物を所定の
位置に戻すように促す警報を可聴的または可視的に報知
する警報報知手段を更に備え、前記制御手段は、前記警
報報知手段にも接続され、前記重要物識別データを受け
ている状態で前記個人識別データを受けると、前記重要
物識別データにて表されている重要物が前記個人識別デ
ータにて表されている個人が持ち出してはならない重要
物であった場合には、前記警報報知手段に前記警報を報
知させ、前記重要物識別データにて表されている重要物
が前記個人識別データにて表されている個人が持ち出し
てもよい重要物であった場合には、前記警報報知手段に
前記警報を報知させないことを特徴とする重要物持ち出
し未然防止システムが得られます。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明します。
【0020】本発明は、重要物を保管している保管区域
の出口から持ち出されようとしている重要物を識別する
と、重要物識別データを出力する重要物識別手段と、重
要物を保管している保管区域の出口から出ようとしてい
る個人を識別すると、識別された個人を表す個人識別デ
ータを出力する個人識別手段とを含み、それらを組み合
わせて使用することで、個々に使用する以上の効果、あ
るいは個々に使用する場合とは別の効果が得られるシス
テムです。更に、重要物識別手段が重要物識別データを
出力している状態の時に個人識別手段が個人識別データ
を出力すると、重要物を所定の位置に戻すように促す警
報を可聴的または可視的に報知する警報報知部をも含む
こともできます。この場合、重要物識別データにて表さ
れている重要物が個人識別データにて表されている個人
が持ち出してはならない重要物であった場合に警報報知
部に前記警報を報知させるようにすることもできます。
【0021】先ず、重要物識別手段及び個人識別手段の
各々を説明します。
【0022】重要物を保管している保管区域に出入りす
る者を識別する個人識別手段は、重要物が持ち出されよ
うとしたとき、「誰が重要物を持ち出そうとしている
か」を特定するために必要なものです。
【0023】個人識別手段は具体的には、個人が所持す
る磁気カード、非接触カードなどのIDカードとこれら
のデータを読み取るカードリーダとの組合せ、指紋や声
紋あるいは網膜の血管パターンなどの生体特長を識別す
る装置、などが使用されます。これらの個人識別手段
は、重要物が保管されている保管区域に出入りした者を
検出するだけでなく、予めその保管区域に出入りできる
者を信頼できる小数に制限し、その他の者が出入りしよ
うとすれば保管区域の出入口のドアなどが開かないだけ
でなく、警報を発するとか、その区域に出入りを許可さ
れた者であっても出入りできる時間を制限し、それ以外
の時間に出入りしようとすればドアは開かず警報を発す
る、などの機能を持たせることができ、本発明のシステ
ムにこれらの機能を付加させることにより、より機能的
な運用を可能にすることが出来ます。
【0024】尚、本発明のシステムを使用した場合であ
っても、重要物を保管してある保管区域への出入口に
は、容易に破壊されない強固なドアなどが必要となりま
すし、万一、このドアを破壊して保管区域内に入ろうと
した場合は、やはり警報を発することも必要なことは言
うまでもありません。
【0025】個人識別手段の例(非接触カードを用いた
例)を図1及び図2に示します。
【0026】図1及び図2において、4は個人毎に異な
ったデータ(個人識別データ)が収納されている非接触
カードです。10は一定の距離から非接触カード4の個
人識別データを読み取ることの出来る入口側のカードリ
ーダです。7は10と同様な機能を持つ出口側のカード
リーダです。11はカードリーダ7及び10が読み取っ
たカードデータを、予め登録してある個人データと照合
し、保管区域1に出入りした者を特定するコントローラ
です。12はコントローラ11のデータを表示する表示
装置です。9は保管区域1への出入口であるドアで、電
気的に解錠状態及び施錠状態の制御が可能な錠が備えら
れています。このドア9は解錠状態にある時は出入りす
る人を自動的に検知しドアが開く自動ドアであってもか
まいません。表示装置12はコントローラ11に個人の
カードデータを登録、或はすでにコントローラ11に収
納されている個人データを抹消したり、保管区域1に出
入りできる者や出入りできる時間を制限したりする機能
を持たせることも出来ます。
【0027】又、コントローラ11は、システムの構成
によっては必ずしも必要なものではなく、小規模なシス
テムでは表示装置12にその機能を兼ねさせることも可
能です。尚、実施例では入口と出口を兼ねた同一のドア
9としていますが、入口、出口を別々のドアとしてもよ
く、その場合は入口のドアは保管区域1の外部から、出
口のドアは保管区域1の内部からしか開かない構造にし
なければなりません。この場合は当然、カードリーダ1
0は入口のドアの外部に、カードリーダ7は出口のドア
の内部に取り付けられることになります。
【0028】次に、個人識別手段の使用方法を説明しま
す。
【0029】保管区域1に入ろうとする者は、自己の個
人データが入った非接触カード4を入口側カードリーダ
10に近づけます。カードリーダ10は、約数cm〜数
十cm程度の距離に非接触カード4が近づいたとき、カ
ードに収納された個人識別データを読み取ることがで
き、読み取ったカードデータをコントローラ11に送り
ます。
【0030】コントローラ11ではカードリーダ10か
ら送られてきたカードデータを、予めコントローラに登
録してあるカードデータと照合し、カードを持つ個人を
特定したうえ、保管区域1に出入りが許されている者で
あれば、出入口のドア9の錠を解錠する信号を出力する
と共に、カードのデータを表示装置12に送り、表示装
置12は、いま誰が重要物保管区域に入ったかを表示し
ます。
【0031】万一、カードリーダ10で読み取った非接
触カード4の個人識別データが、保管区域1への出入り
を許されていない者のデータの場合は、コントローラ1
1は出入口のドア9の錠を解錠せず、出入りを許可され
ていないものが保管区域1に入ろうとした旨の警報を表
示装置12に送って、表示装置12はこれを表示し、あ
るいはベル、ブザーなどを鳴らして警報発生を管理者に
知らせます。
【0032】図1及び2は、重要物の保管区域1に出入
りする為の個人識別媒体として、非接触カード4を使用
する場合の例ですが、先に書いたように磁気カード、指
紋照合装置などの他の個人識別媒体を用いても、概ね同
様の効果を得られることは言うまでもありません。
【0033】一方、重要物を保管している保管区域の出
口から持ち出されようとしている重要物を識別する重要
物識別手段は、重要物が不法に持ち出されようとしてい
ることをシステムが認識するために必要なものです。
【0034】重要物識別手段は、具体的には、重要物に
取り付けられたラベル状、或はタグ状の個別データを持
つ自己電源を持たない非接触データキャリアと、一定の
距離をおいて、これらの収納データを読み取ることが出
来るリーダとの組合せが多く用いられます。
【0035】重要物に取り付けられたラベルやタグなど
の被識別媒体を識別する重要物識別装置の例を図3及び
図4に示します。
【0036】図3及び図4において、2は重要物毎の個
別の重要物識別データが収納された被識別媒体(自己電
源を持たない非接触データキャリアなど)を取り付けた
重要物、5は重要物2に取り付けられた被識別媒体の重
要物識別データを一定の距離から読み取ることの出来る
リーダです。
【0037】リーダ5は、常時、一定の周波数の電磁波
を空間に放出しており、リーダ5の読み取り可能エリア
(即ち、重要物識別可能エリア)内に被識別媒体が出現
すると、被識別媒体はリーダ5の放出する電磁波を電源
として動作し、リーダ5は被識別媒体の存在とその重要
物識別データを読み取ります。
【0038】図3及び図4では、リーダ5が保管区域1
の出入口のドア9の中に1台だけ収納されている例を示
しましたが、システムの設置状況によってはドア9の周
囲に1台、または複数台設置してもよく、保管区域1の
天井裏、または床下に設置することもできます。尚、被
識別媒体としては、自己電源を持たないものだけではな
く、システムの構成によっては自己電源を持つ非接触デ
ータキャリアを使用することもできることは言うまでも
ありません。
【0039】次に図5及び図6を参照して、本発明の一
実施例による重要物持ち出し未然防止システムを説明し
ます。
【0040】図5及び図6に示した重要物持ち出し未然
防止システムは、同様の参照符号で示した同様の部分を
含みます。図5及び図6において、1は保管区域、2は
重要物毎の重要物識別データが収納された被識別媒体が
取り付けられた重要物、3は重要物を持ち出そうとする
者、4は3が所持している個人識別データが収納された
非接触カード、5は被識別媒体の重要物識別データを読
み取るリーダ、リーダ5が被識別媒体の重要物識別デー
タを読み取ることの出来る読み取り可能エリア(即ち、
重要物識別可能エリア)、7は非接触カード4に収納さ
れた個人識別データを読み取る出口側カードリーダ、8
はカードリーダ7が非接触カード4の個人識別データを
読み取ることの出来る読み取り可能エリア(即ち、個人
識別可能エリア)、8´はカードリーダ10が非接触カ
ード4の個人識別データを読み取ることの出来る読み取
り可能エリア、9は保管区域1の出入口であるドア、1
0は入口側カードリーダ、11はシステムを制御するコ
ントローラ、12は表示装置となっています。
【0041】リーダ5の読み取り可能エリア(即ち、重
要物識別可能エリア)6及び出口側カードリーダ7の読
み取り可能エリア(即ち、個人識別可能エリア)8は、
読み取り可能エリア(即ち、重要物識別可能エリア)6
の出入口(ドア9)に対する遠方端が読み取り可能エリ
ア(即ち、個人識別可能エリア)8の出入口(ドア9)
に対する遠方端よりも、出入口(ドア9)から遠くにな
るように設定されています。
【0042】まず重要物2を持ち出そうとする者3が、
保管区域1への出入りを許された者であれば、3は保管
区域1の入口側カードリーダ10の個人識別データ読み
取り可能エリア8´に3の個人識別データが収納された
非接触カード4を近づけることにより、保管区域1に入
ることが出来ます。
【0043】次に重要物2を持ち出そうとした3が、被
識別媒体が取り付けられた重要物2を持ち、保管区域1
の出入口のドア9に近づいて、リーダ5が被識別媒体の
重要物識別データを読み取ることが出来る読み取り可能
エリア6に入ると、先ずリーダ5がどのような重要物2
が持ち出されようとしているか(リーダ5の読み取り可
能エリア6内に、即ち保管区域1の出入口付近に、どの
ような被識別媒体が存在するか)を識別し、重要物識別
データをコントローラ11に出力します。
【0044】重要物識別データを入力されたコントロー
ラ11は、直ちには警報を発せず、出入口のドア9の錠
の解錠を禁止すると共に、カードリーダ7からの個人識
別データの入力を待ちます。
【0045】重要物2を持ち出そうとする者3が、保管
区域1から出るために非接触カード4を出口側カードリ
ーダ7の読み取りエリア(即ち、個人識別可能エリア)
8に近づけると、すでに重要物2の存在をリーダ5から
の重要物識別データにより認識しているコントローラ1
1は重要物2の保持者に対し、ランプやブザー、或は音
声などで重要物2を所定の位置に戻すよう促するための
表示をするとともに、表示装置12に対し、誰がどのよ
うな重要物を持ち出そうとしたかのデータを送ります。
【0046】このように、コントローラ11は、リーダ
5及びカードリーダ7に接続され、ドア9の錠を電気的
に制御するものです。即ち、コントローラ11は、リー
ダ5からの重要物識別データ及びカードリーダ7からの
個人識別データのいずれをも受けていない時は、錠を施
錠状態にし、重要物識別データを受けていない状態で個
人識別データを受けると、錠を解錠状態にし、重要物識
別データを受けている状態では個人識別データを受けて
も、錠を解錠状態にせずに施錠状態に維持させます。ま
たコントローラ11は、表示装置12にも接続され、重
要物識別データを受けている状態で個人識別データを受
けると、重要物識別データを表示装置12に表示させる
と共に、個人識別データを、重要物2を持ち出そうとし
た個人として表示装置12に表示させます。更にコント
ローラ11は、重要物2を所定の位置に戻すように促す
警報を可聴的または可視的に報知する警報報知部(図示
せず)にも接続され、重要物識別データを受けている状
態で個人識別データを受けると、警報報知部に前記警報
を報知させます。
【0047】この際に、コントローラ11は、重要物識
別データを受けている状態で個人識別データを受ける
と、重要物識別データにて表されている重要物2が個人
識別データにて表されている個人3が持ち出してはなら
ない重要物であった場合には、錠を解錠状態にせずに施
錠状態に維持させ、重要物識別データにて表されている
重要物2が個人識別データにて表されている個人3が持
ち出してもよい重要物であった場合には、錠を解錠状態
することも可能です。この場合、コントローラ11は、
重要物識別データにて表されている重要物2が個人識別
データにて表されている個人3が持ち出してはならない
重要物であった場合には、重要物識別データ及び個人識
別データを表示装置12に表示させると共に、前記警報
報知部に前記警報を報知させ、重要物識別データにて表
されている重要物2が個人識別データにて表されている
個人3が持ち出してもよい重要物であった場合には、重
要物識別データ及び個人識別データを表示装置12に表
示させず、前記警報報知部に前記警報を報知させないよ
うにします。
【0048】当然、被識別媒体がリーダ5の読み取り可
能エリア6内に存在する間は、外部から保管区域1には
いることを禁止しなければならず、保管区域1の入口側
カードリーダ10に、現在入域を禁止している旨を表示
する、或は非接触カードをカードリーダ10に近づけた
ときに、音声で告げるなどの方法で、重要物2を所持し
た者3が出入口の近くにいるので入域できないことを、
入域を希望する者に知らしめる手段を備えることが必要
です。
【0049】また、被識別媒体の動作する周波数を水分
や有機物、金属以外の無機物などを透過しても損失の小
さい中波帯以下とすることにより、重要物2が比較的小
型で、ポケットなどに入れることが出来るものであっ
て、これを識別することが可能となります。
【0050】実施例で分かるように本発明にあっては、
重要物2を持ち出そうとする者3がある場合、まずリー
ダ5がどのようなっ重要物識別データを持つ被識別媒体
(即ち重要物2)が出入口付近に存在するかを読み取
り、次に重要物2を持った者3が保管区域1から出たい
という意志表示、即ち個人識別媒体を個人識別手段(こ
の場合はカードリーダ7)に認識させる行為を行って、
初めて誰が、どのような重要物を保管区域1から持ち出
そうとしているかを特定するものですので、個人識別手
段が個人識別媒体を認識する距離が、重要物2に付加さ
れた被識別媒体の重要物識別データをリーダ5が読み取
る距離よりも短くなくてはならないことは言うまでもあ
りません。
【0051】従って、リーダ5が被識別媒体の重要物識
別データを読み取ることが出来る距離は数十〜数百cm
程度に設定し、個人識別媒体として実施例のような個人
識別データを読み取ることが出来る距離が数cm〜数十
cm程度の非接触カード4や、磁気カード、或は指紋照
合装置などの接触型生体特長識別装置などを用いること
により、重要物2を持ち出そうとしたものが出口に近づ
き、重要物2の保管区域1から出るために個人識別手段
を操作しようとするときには、既に重要物2に取り付け
られた被識別媒体の重要物識別データはリーダ5によっ
て読み込まれているので、本発明のシステムを成立させ
ることができ、またこのような個人識別手段は、個人識
別媒体の所持者3が重要物2を持ちながらうっかり出口
に近づいても読み取り可能エリア(即ち、個人識別可能
エリア)8内に入らない限り個人識別データをカードリ
ーダ7が誤まって読み込んでしまうことはなく、システ
ムの動作の信頼性を向上させるためにも好ましいものと
いえます。
【0052】また、実施例では、個人識別データを読み
取るカードリーダ7と重要物識別データを読み取るリー
ダ5とを個々別々に備えた場合を示しましたが、被識別
媒体(非接触データキャリア)はその構成によりリーダ
の読み取り可能エリアを大幅に変化させることが出来る
ため、個人識別データを読み取るカードリーダ7と、重
要物識別データを読み取るリーダ5とを同一のリーダで
兼ね、被識別媒体の構成により重要物識別媒体の読み取
り可能エリア(即ち、重要物識別可能エリア)6を大き
く、個人識別媒体の読み取り可能エリア(即ち、個人識
別可能エリア)8を小さくしたシステムを構築すること
も可能です。
【0053】更に、保管区域1に収納された重要物であ
っても、保管区域1に出入りできる個人毎に持ち出し可
能な物品と持ち出しを禁止する物品とを設定し、ある個
人が持ち出し可能な物品を持ち出した場合には当然警報
を発せずに、持ち出しの事実のみを表示し、その個人が
持ち出しを禁止された物品を持ち出し出そうとしたとき
に、初めて上述の実施例のシステムが動作するようにす
ることにより、よりきめの細かい保管区域1の管理を行
うことができます。
【0054】
【発明の効果】以上説明しましたように、本発明によれ
ば、重要物保管区域からうっかり重要物が持ち出される
事故を防ぐことができるばかりでなく、何時、誰が、ど
のような重要物を持ち出そうとしたかを特定できるた
め、重要物保管区域の管理者から直接注意を与えること
や、保管されているものの重要度によっては、重要物を
持ち出そうとした者の重要物保管区域への出入りを禁止
するなどの処置が可能となり、重要物を持ち出そうとし
た者に何等かの目的があった場合には、その目的を撤回
させ、秘密を要する物品、書類の流出、外部に漏洩する
ことを禁じたデータなどの機密情報の漏洩を未然に防ぐ
ことができる高信頼度で高性能の重要物持ち出し未然防
止システムを構築し、提供することができます。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる個人識別手段を説明するための
図。
【図2】図1をA方向から見た図。
【図3】本発明で用いる重要物識別手段を説明するため
の図。
【図4】図3をA方向から見た図。
【図5】本発明の一実施例による重要物持ち出し未然防
止システムを説明するための図。
【図6】図5をA方向から見た図。
【符号の説明】
1 保管区域 2 重要物 4 非接触カード 5 リーダ 6 読み取り可能エリア(即ち、重要物識別可能エリ
ア) 7 カードリーダ 8 読み取り可能エリア(即ち、個人識別可能エリア) 9 ドア 11 コントローラ 12 表示装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08B 25/04 G06K 19/00 S

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重要物が保管されている保管区域の出口
    の近傍に設定された重要物識別可能エリアを有し、前記
    保管区域の出口から持ち出されようとしている前記重要
    物を前記重要物識別可能エリアにて識別する重要物識別
    手段と;前記保管区域の出口の近傍に設定された個人識
    別可能エリアを有し、前記保管区域の出口から前記重要
    物を持ち出そうとしている個人を前記個人識別可能エリ
    アにて識別する個人識別手段と;を備え、 前記重要物識別可能エリア及び前記個人識別可能エリア
    は、前記重要物識別可能エリアの前記出口に対する遠方
    端が前記個人識別可能エリアの前記出口に対する遠方端
    よりも、前記出口から遠くなるように設定されているこ
    とを特徴とする重要物持ち出し未然防止システム。
  2. 【請求項2】 前記保管区域は保管室によって定められ
    ており、前記保管区域の出口はこの保管室に備えられた
    ドアで仕切られており、このドアは電気的に施錠状態及
    び解錠状態の制御が可能な錠を備えている場合におい
    て、 前記重要物識別手段は、持ち出されようとしている前記
    重要物を識別すると、重要物識別データを出力するもの
    であり、 前記個人識別手段は、前記重要物を持ち出そうとしてい
    る個人を識別すると、識別された個人を表す個人識別デ
    ータを出力するものであり、 前記重要物持ち出し未然防止システムは、更に、前記重
    要物識別手段及び前記個人識別手段に接続され、前記錠
    を電気的に制御する制御手段を備え、 この制御手段は、前記重要物識別データ及び前記個人識
    別データのいずれをも受けていない時は、前記錠を施錠
    状態にし、前記重要物識別データを受けていない状態で
    前記個人識別データを受けると、前記錠を解錠状態に
    し、前記重要物識別データを受けている状態では前記個
    人識別データを受けても、前記錠を解錠状態にせずに施
    錠状態に維持させることを特徴とする請求項1に記載の
    重要物持ち出し未然防止システム。
  3. 【請求項3】 表示手段を更に備え、 前記制御手段は、前記表示手段にも接続され、前記重要
    物識別データを受けている状態で前記個人識別データを
    受けると、前記重要物識別データを前記表示手段に表示
    させると共に、前記個人識別データを、前記重要物を持
    ち出そうとした個人として前記表示手段に表示させるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の重要物持ち出し未然防
    止システム。
  4. 【請求項4】 前記重要物を所定の位置に戻すように促
    す警報を可聴的または可視的に報知する警報報知手段を
    更に備え、 前記制御手段は、前記警報報知手段にも接続され、前記
    重要物識別データを受けている状態で前記個人識別デー
    タを受けると、前記警報報知手段に前記警報を報知させ
    ることを特徴とする請求項2または3に記載の重要物持
    ち出し未然防止システム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記重要物識別データ
    を受けている状態で前記個人識別データを受けると、前
    記重要物識別データにて表されている重要物が前記個人
    識別データにて表されている個人が持ち出してはならな
    い重要物であった場合には、前記錠を解錠状態にせずに
    施錠状態に維持させ、前記重要物識別データにて表され
    ている重要物が前記個人識別データにて表されている個
    人が持ち出してもよい重要物であった場合には、前記錠
    を解錠状態することを特徴とする請求項2に記載の重要
    物持ち出し未然防止システム。
  6. 【請求項6】 表示手段を更に備え、 前記制御手段は、前記表示手段にも接続され、前記重要
    物識別データを受けている状態で前記個人識別データを
    受けると、前記重要物識別データにて表されている重要
    物が前記個人識別データにて表されている個人が持ち出
    してはならない重要物であった場合には、前記重要物識
    別データを前記表示手段に表示させると共に、前記個人
    識別データを、前記重要物を持ち出そうとした個人とし
    て前記表示手段に表示させ、前記重要物識別データにて
    表されている重要物が前記個人識別データにて表されて
    いる個人が持ち出してもよい重要物であった場合には、
    前記重要物識別データ及び前記個人識別データを前記表
    示手段に表示させないことを特徴とする請求項5に記載
    の重要物持ち出し未然防止システム。
  7. 【請求項7】 前記重要物を所定の位置に戻すように促
    す警報を可聴的または可視的に報知する警報報知手段を
    更に備え、 前記制御手段は、前記警報報知手段にも接続され、前記
    重要物識別データを受けている状態で前記個人識別デー
    タを受けると、前記重要物識別データにて表されている
    重要物が前記個人識別データにて表されている個人が持
    ち出してはならない重要物であった場合には、前記警報
    報知手段に前記警報を報知させ、前記重要物識別データ
    にて表されている重要物が前記個人識別データにて表さ
    れている個人が持ち出してもよい重要物であった場合に
    は、前記警報報知手段に前記警報を報知させないことを
    特徴とする請求項5または6に記載の重要物持ち出し未
    然防止システム。
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