JP2666031B2 - フラッシュバルブ - Google Patents

フラッシュバルブ

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JP2666031B2
JP2666031B2 JP35562692A JP35562692A JP2666031B2 JP 2666031 B2 JP2666031 B2 JP 2666031B2 JP 35562692 A JP35562692 A JP 35562692A JP 35562692 A JP35562692 A JP 35562692A JP 2666031 B2 JP2666031 B2 JP 2666031B2
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valve
water
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hole
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JP35562692A
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Inventor
延宣 土井
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株式会社イナックス
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、便器に洗浄水を供給
するフラッシュバルブの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、便器に洗浄水を供給
する際に操作されるフラッシュバルブは、図3に一部断
面構成図で示すような構造となっており、フラッシュバ
ルブ1の本体部2内には上下動可能にピストン部3が内
装されており、このピストン部3は図2に拡大して示す
ように、ピストン上部材4とピストン下部材5が螺合さ
れて一体化され、ピストン下部材5の下面には弁パッキ
ン6が設けられ、さらにその下方には垂下状にピストン
ガイド7が形成されており、又、ピストン下部材5の上
面には起動弁パッキン8が設けられており、起動弁パッ
キン8の上面に当接して垂下状に起動弁9が配設され、
起動弁9の上面はピストンスプリング10により押圧さ
れており、ピストン上部材4の上面側には上下に貫通し
て水孔11,11が形成され、又、ピストン上部材4に
は貫通状に1個の小孔14が形成されており、小孔の下
部の外周側にはストレーナー13がピストン上部材の外
周に巻着状に取付けられており、このピストン部3は外
周に設けられたUパッキン12により水密状に本体部2
内に内装されたものであり、本体部2の前記ストレーナ
ー13の外周側には水路Rが形成されており、さらにピ
ストン部3の上面側の本体部2内には水室Wが形成され
ており、本体部2にはユニオン15を介し連通状にチャ
ッキ弁部16が接続されており、さらに本体部2の下部
には押棒18を有するハンドル17が配設され、本体部
2の下方にはバキュームブレーカー部19が設けられた
構造となっており、用便後に用便者がハンドル17を操
作することにより、押棒18を介して前記起動弁9が傾
動し、起動弁9の傾動により、起動弁9と起動弁パッキ
ン8間に隙間が生じて、前記水室W内に溜められている
水が、水孔11を通し水路R側に落下し、これによりチ
ャッキ弁部16及びユニオン15内を通して本体部2内
へ流入する水の水圧により、瞬間的にピストン部3全体
が水室W側へ上動し、これにより弁パッキン6と本体部
2間に隙間が生じて、洗浄水が一気に下流側に流され、
洗浄水が便器に供給されるものであり、この時に、空気
室Eの左弁23が開かれ、アーム21を介し右弁22は
閉ざされた状態となる。水路Rを通る洗浄水は徐々にピ
ストン部3の小孔14から前記水室W内に流入し、水室
W内が水で満たされることにより、ピストン部3は下方
へ移動して洗浄水の供給が終了する。この場合には空気
室Eの左弁23が閉じ右弁22が開放されて、バキュー
ムブレーカー部19の空気路20から外気が空気室E内
に流入されて、空気Eは大気圧に保持され、便器側から
の汚水の逆流が防止される。
【0003】このようなフラッシュバルブ1において、
ハンドル17が中途半端に操作され、起動弁9の傾動が
瞬間的に行われたような場合には、水室W内に充満して
いる水が十分に抜けきらず、従ってピストン部3は早期
に下降して水路Rを閉止することとなり、洗浄水の十分
な吐出量が得られず、便器に詰まりが生ずる場合がある
という問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、フラッシュバルブが中
途半端に操作された時でも洗浄水の十分な吐出量を確保
して便器の詰まりを無くすることのできるフラッシュバ
ルブを提供せんことを目的とし、その要旨は、上方に形
成された水室内に水が充満した状態で下降し水路を閉止
するとともに、水室の水が抜けた時に水圧により上昇し
て水路を開く主弁と、該主弁内に設けられ操作されるこ
とにより傾動して前記水室内の水を逃がすことができる
通孔を有する起動弁と、該起動弁上に配置されるととも
に、前記主弁内に設けたシリンダ内に第2水室を形成し
て上下動可能に配設され、側面に貫通状小孔を有する副
弁とを備え、前記起動弁の傾動により前記副弁が上昇し
前記通孔を開くとともに、副弁が徐々に下降して前記通
孔を閉止するように構成したことである。
【0005】
【作用】起動弁が僅かに傾動することにより副弁の第2
水室内の水が抜けて、副弁がシリンダ内を上昇し、この
上昇により起動弁の通孔が開かれて、通孔を通り水室内
の水が抜けて主弁は良好に上昇して水路を開放し洗浄水
を吐出することができ、副弁の小孔を通り第2水室内に
徐々に水が入れられ、充満して副弁は徐々に下降して通
孔を閉ざし、その間、主弁はゆっくりと下降するため十
分な洗浄水量を吐出することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はフラッシュバルブ1の本体部2内に配設さ
れたピストン部3の断面構成図であり、従来と同様な作
用を行う部材については、従来と同一符号を用いて説明
する。
【0007】本体部2内に上下動可能に配設されたピス
トン部3は、本例においては主弁30と、その内側に配
設された副弁33と、副弁33が上下動するシリンダ3
1と、中央部に上下に貫通する通孔9aを形成した起動
弁9で構成されており、主弁30はUパッキン12を介
し本体部2内にシールされた状態で上下動可能に配設さ
れ、主弁30の上面中央部には下方が開放された断面コ
の字状のシリンダ31が螺合されており、シリンダ31
には上下に貫通する水孔11が例えば4個形成されてお
り、この各水孔11は上方に形成される水室Wと連通さ
れたものである。又、主弁30の外周側には上下に貫通
する1個の小孔14が形成されており、小孔14の下部
外周にはストレーナ13が巻着されている。
【0008】前記シリンダ31内には、Uパッキン32
を介しシールされた状態でシリンダ31内を上下動可能
に副弁33が配置されており、この副弁33は上面側が
開放されて内部にはスプリング10が配設されており、
このスプリング10により下方側へ付勢された状態とな
っている。この副弁33は前記シリンダ31との間に第
2水室W2を形成しており、副弁33はかなり緩やかな
状態で前記Uパッキン32を介しシリンダ31内に遊嵌
状態となっており、副弁33が僅かに傾くことにより第
2水室W2内の水が外部に排出されるように構成されて
いる。
【0009】又、副弁33の側面側には第2水室W2と
外部とを連通する貫通状の小孔33aが形成されてい
る。又、副弁33の下面側にはパッキン34が嵌め込ま
れている。このパッキン34は起動弁9の上面に当接し
ており、起動弁9に上下に貫通状に形成された通孔9a
の上面を常には覆蓋した状態となっている。起動弁9
は、主弁30内に保持リング35を介し固設された起動
弁パッキン8に当接しており、前記副弁33の外周と主
弁30の内周間の中室W3を常には閉止した状態に保持
されている。又、前記水室W内に水が充満されている状
態では前記主弁30は下降されており、その下端にピス
トンガイド7を介し固定された弁パッキン6が水路Rを
閉止した状態に保持されている。
【0010】このような構造において、ハンドル17が
使用者により操作されて押し棒18が前進すると、起動
弁9が押し棒18により押されて傾動し、起動弁9の上
端が開いて起動弁パッキン8間との間に隙間が生じ、こ
れにより水室W内の水が水孔11及び中室W3を通って
下方へ流出されるとともに、起動弁9の傾動により前記
副弁33が同様に傾動されるため、この副弁33の傾動
により第2水室W内の水が外部に排水されることとな
り、これにより副弁33は、水室Wから流下する水の水
圧により、スプリング10の付勢力に抗してシリンダ3
1内を上昇することとなる。
【0011】このように水室W内の水が起動弁9の傾動
により抜けると、水室Wは水の抜けた分だけ真空状態と
なるため、水路Rからの洗浄水の水圧により主弁30は
上昇し、弁パッキン6が水路を開けて、洗浄水が一気に
水路内に、即ちバキュームブレーカー19側に流され
る。
【0012】ハンドル17が使用者により離されると、
起動弁9は直ちに起動弁パッキン8に当接し閉じられる
が、副弁33は上昇した状態のままとなっており、通孔
9aを通し水室W及び中室W3内の水は継続して水路側
へ逃がされることとなり、水室Wの水は継続して抜か
れ、この状態で副弁33の小孔33aを通り徐々に第2
水室W2内に水が充満されて、徐々に副弁33は下方へ
移動し、水室Wから通孔9a側へ流れる水の水圧より
も、第2水室W2内の水とスプリング10の付勢力の方
が勝った状態で、副弁33は起動弁9上に当接し、通孔
9aを閉止する。この間、約0.5秒程度に設定されて
おり、その間に水室W内の水はほぼ抜き取られることと
なり、主弁30は開放されたままの状態を保持し続け、
徐々に小孔14から水室W内に水が充満されて、水室W
が満水状態となると、主弁30は下降して弁パッキン6
が本体部2の座部に当接して水路Rを閉止する。
【0013】このように本例では副弁33が内装されて
いるため、起動弁9が閉止された後にも水室W内の水は
良好に抜き取られるため、主弁30は十分に上昇し、ゆ
っくりと下降することとなり、その間に十分な量の洗浄
水が便器側に吐出されることとなる。例えば従来構造に
おいては、ハンドル17が瞬間的に操作されたような場
合には、起動弁9が瞬間的に傾動して閉じるため、水室
W内の水は僅かしか抜けず、そのため主弁30は僅かに
しか上昇せず、主弁30の開く時間が短くなり十分な洗
浄水が便器側に供給されないものであったが、本例の構
造では、ハンドル17が瞬間的に操作された場合にも、
僅かに起動弁9が傾動すれば、副弁33がシリンダ31
内にUパッキン32を介し遊嵌状態で装着されているた
め、起動弁9の僅かの傾動により第2水室W2の水が抜
けて副弁33が上昇し、副弁33は徐々に、第2水室W
2内に水が充満するまで時間をかけて下降するため、そ
の間に水室W内の水は通孔9aを通り十分に抜き取ら
れ、ハンドル17の瞬間的な操作時でも主弁30は十分
に上昇して、十分な洗浄水を便器側へ吐水する時間開く
ことができ、便器が詰まる等の不具合が生じない。
【0014】
【発明の効果】本発明のフラッシュバルブは、上方に形
成された水室内に水が充満した状態で下降し水路を閉止
するとともに、水室の水が抜けた時に水圧により上昇し
て水路を開く主弁と、該主弁内に設けられ操作されるこ
とにより傾動して前記水室内の水を逃がすことができる
通孔を有する起動弁と、該起動弁上に配置されるととも
に、前記主弁内に設けたシリンダ内に第2水室を形成し
て上下動可能に配設され、側面に貫通状小孔を有する副
弁とを備え、前記起動弁の傾動により前記副弁が上昇し
前記通孔を開くとともに、副弁が徐々に下降して前記通
孔を閉止するように構成したことにより、使用者により
ハンドルが中途半端、例えば瞬間的に操作されたような
場合にも、副弁により水室内の水が十分に抜き取られ、
主弁が十分に上昇されるため、主弁の下降による閉止ま
での時間が十分確保され、その間に十分な水量の洗浄水
を便器側に吐出させることができて、便器の詰まりを良
好に防止することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本例のフラッシュバルブのピストン部の断面構
成図である。
【図2】従来のピストン部の断面構成図である。
【図3】従来のフラッシュバルブの全体構成図である。
【符号の説明】
1 フラッシュバルブ 2 本体部 6 弁パッキン 8 起動弁パッキン 9 起動弁 9a 通孔 10 スプリング 11 水孔 14 小孔 17 ハンドル 18 押し棒 30 主弁 31 シリンダ 32 Uパッキン 33 副弁 33a 小孔 34 パッキン W 水室 W2 第2水室 W3 中室 R 水路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に形成された水室W内に水が充満し
    た状態で下降し水路Rを閉止するとともに、水室Wの水
    が抜けた時に水圧により上昇して水路Rを開く主弁30
    と、該主弁30内に設けられ操作されることにより傾動
    して前記水室W内の水を逃がすことができる通孔9aを
    有する起動弁9と、該起動弁9上に配置されるととも
    に、前記主弁30内に設けたシリンダ31内に第2水室
    W2を形成して上下動可能に配設され、側面に貫通状小
    孔33aを有する副弁33とを備え、前記起動弁9の傾
    動により前記副弁33が上昇し前記通孔9aを開くとと
    もに、副弁33が徐々に下降して前記通孔9aを閉止す
    るように構成したことを特徴とするフラッシュバルブ。
JP35562692A 1992-12-18 1992-12-18 フラッシュバルブ Expired - Lifetime JP2666031B2 (ja)

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JPH06185101A JPH06185101A (ja) 1994-07-05
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