JP2665532B2 - 液体吸収製品 - Google Patents

液体吸収製品

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JP2665532B2 JP63026729A JP2672988A JP2665532B2 JP 2665532 B2 JP2665532 B2 JP 2665532B2 JP 63026729 A JP63026729 A JP 63026729A JP 2672988 A JP2672988 A JP 2672988A JP 2665532 B2 JP2665532 B2 JP 2665532B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、細かい繊維性のポリオレフイン粒子を含む
吸収材を取り囲む多孔性の外側織布を有する液体吸収製
品に関する。更に特に、本発明はポリオレフイン粒子が
フラツシユ紡糸した(flashspun)ポリエチレンであり
且つ吸収剤が湿潤剤を含む上述のように製品に関する。
本発明の製品は水性液体、溶媒及び油に対して特に有用
な吸収特性を示す。
粉砕したトウモロコシの穂軸及びモミガラが各端の閉
ざされた多孔性の編布又は織布内において吸収材を形成
する液体吸収製品は、例えばスタペルフエルド(Stapel
feld)らの米国特許第4,659,478号から公知である。粉
砕したトウモロコシの穂軸及びモミガラの溶融ブロウし
た(melt−blown)ポリプロピレンのミクロ繊維で置き
換えたそのような製品は床の溶媒、油又は水性のこぼれ
を吸収させるために且つこぼれた液体が広がるのを防ぐ
ために商業的に使用されている。またこの製品は機械例
えば旋盤、粉砕機、切断機、金属清浄溶媒浴などの基部
に使用されている。これらの機械は冷却、清浄などのた
めの液体を使用する。この液体は普通の使用においても
はね飛び或いはこぼれがちである。これらの使用に対し
て満足できるには、液体吸収製品はそれを置く表面の同
じ形をしているべきであり、またそのような吸収製品の
1つ又はそれ以上が容易に液体を取り囲み、堰を形成し
且つ液体の表面上への広がりを防ぐために使用できるよ
うに容易に曲げらねばならない。液体吸収製品が一杯に
なり或いは飽和した後、製品をそれが吸収している液体
から取り上げた時、それは深刻なしずくの落下の傾向を
示すべきでない。しずくの落下のないことは、その製品
を続く適当な廃棄のために容器中に安全に入れることを
可能にする。
上述の液体吸収製品は、工業においていくらか成功裏
に使用されている。しかしながら、これらの液体吸収製
品の使用は、商業的に使用されている吸収材と同程度の
液体を同程度の速さで吸収するのに、より軽い重さの吸
収材が作られるならばかなり高めることができる。更に
商業的な液体吸収製品は使用前の貯蔵時に固くなってく
る傾向がある。そのような固まった状態は望ましくな
い。これは明らかに製品の吸収量の減少と心地好さの低
下を引き起こすからである。
水を汚染する油のこぼれの場合に遭遇するような油を
水から除去するために、他の種類の液体吸収剤が提案さ
れた。例えばウイーガンド(Wiegand)らの米国特許第
4,070,287号は、直径40ミクロン以下の重合体繊維25〜9
0重量%及び結合させた又は結合してないウエツブ又は
マツト状の構造に成形された或いは単に細かい目の網状
構造中に混入され且つ挿入されタセルロース性繊維5〜
75重量%の混合物を含んでなる吸収材を開示している。
粉砕したポリエチレンの発泡物(foam)も重合体繊維と
して開示されている。他の例として、シユワルツ(Schw
artz)らの米国特許第4,052,306号は、水面から油を拭
きとるための浮かせることのできる器具を開示してい
る。この器具はポリオレフイン、ポリスチレン、ポリエ
ステル又はポリアミドの溶融ブロウした重合体のミクロ
繊維(好ましくは直径10μm以下)のウエツブを保持す
る網状体を含む。これらの製品は油のこぼれをきれいに
するのには役立つけれど、一般に水系のこぼれに対して
は不適当である。
従って本発明の目的は油性又は水性の液体を吸収させ
るのに適当である改良された液体吸収製品を提供するこ
とである。
本発明は細かい繊維性のポリオレフイン粒子を含む吸
収材の封入された多孔性の外側織布を有する種類の改良
された液体吸収製品を提供する。本発明の改良に従え
ば、細かい繊維性のポリオレフイン粒子の少くとも50重
量%はフラツシユ紡糸した、好ましくは配向した線状ポ
リエチレンからなり、そして吸収材は有効量の湿潤剤を
含む。本発明の好適な具体例において、吸収材粒子の実
質的にはすべてはフラツシユ紡糸したポリエチレンであ
る。他の具体例において、吸収材は有機重合体、好まし
くはポリエチレンの発泡した粒子を高々50重量%含む。
吸収材は好ましくは0.045〜0.075g/cm3、最も好ましく
は0.05〜0.07g/cm3の範囲のかさ密度を有する。好適な
非イオン性湿潤剤はアルキルフエノキシポリエチレンオ
キサイド表面活性剤である。他の好適な湿潤剤はヤシ油
の両親媒性誘導体である。湿潤剤は繊維性ポリオレフイ
ン粒子の、普通0.5〜5重量%、好ましくは2〜4%に
相当する。本発明の改良された液体吸収製品はその吸収
材の重量の少くとも6倍に等しい量の油又は水性液体を
吸収することができる。
本発明によれば、本発明の液体吸収製品は、細かい繊
維性のポリオレフイン粒子を含む吸収材を取り囲む多孔
性の外側織布を含んでいる。この織布は編布、織布、又
は不織布であってよい。織布の多孔性は、吸収すべき液
体が織布の内側の吸収材中に容易に浸入するのに十分で
あることだけが必要である。好ましくは、織布はオレフ
イン重合体例えばポリエチレンから作られるが、最も好
ましくはポリプロピレンからである。吸収材を取り囲む
織布は、普通ソーセージ形、即ち一般に吸収材を内包す
べく両端の閉じられた円筒形のものである。この閉鎖に
は、いずれか公知の種類例えば縫い閉じ、重合体又は金
属線閉じ、弾性体バンド閉じなどが満足できる。
ソーセージ形の外側織布を満す吸収材は、(湿潤剤を
除いて)実質的に完全にフラツシユ紡糸したポリエチレ
ンの細かい繊維性の粒子からなっていてよい。このポリ
エチレンは好ましくは線状ポリエチレン重合体であり、
そして粒子は好ましくは一般に厚さが2ミクロン以下の
配向した重合体フイルム−フイブリル要素の形をしてい
る。そのようなポリエチレンの粒子は、本明細書に参考
文献として引用される英国特許第891,945号並びにブレ
ーズ(Blades)及びホワイソ(White)の米国特許第3,2
27,784号に開示されている如きフラツシユ紡糸によって
製造することができる。この粒状物の他の簡便な起源
は、本明細書に参考文献として引用されるスチユーバー
(Steuber)の米国特許第3,484,899号又はフアラゴ(Fa
rago)の米国特許第4,534,733号に従って作られる結合
してない、軽く固められたポリエチレン不織シートであ
る。このシートを(例えば粒状化機で)小片に切り、次
いで更に(例えばターボ・ミルで)寸法を減じて所望の
細かい繊維性粒子を製造する。
本発明の液体吸収製品に用いるのに適当なポリエチレ
ンの細かい繊維性粒子は合成パルプの形でも入手できる
[参照、カーク(Kirk)−オスマー(Othmer):化学技
術百科辞典(Encyclopedia of Chemical Technolog
y),第19巻、第3版、420頁、ジヨン・ワイリー・アン
ド・サンズ(John Wiley & Sons)、1982年]、適当な
商業的合成ポリエチレンパルプの中には、それぞれハー
キユレス社(Hercules Corp.,Wilmington,Delaware)及
び三井石油化学の製造する「パルペツクス(Pulpex)及
び「フイブレル(Fybrel)」がある。しかしながら前節
で言及した種類のフラツシユ紡糸した、配向した、線状
のポリエチレンの粒子は、その一般的に優れた液体吸収
特性のために好適である。
細かい繊維性のポリエチレン粒子のほかに、吸着材は
有効量の湿潤剤を含んでいなければならない。ここに用
いる如き有効量とは、吸収材が1時間にそれ自体の重量
の少くとも6倍の油又は水性液体を吸収しうるように、
吸収材の吸収能力を高める湿潤剤の濃度を意味する。水
性液体を吸収する時、有効量の湿潤剤は、材料が1時間
より非常に短い間に、普通5〜15分間で上述の液体量を
吸収することを可能にする。一般に有効量の湿潤剤の量
は吸収材粒子の0.5〜5重量%の範囲である。湿潤剤の
好適な量は2〜4%の範囲である。
多種類の湿潤剤が本発明の液体吸収製品に用いるのに
適当である。これら非イオン性、陰イオン性、陽イオン
性、両性表面活性剤を含む。非イオン性表面活性剤は好
適である。アルキルフエノキシポリエチレンオキサイド
は特に好適である。そのような特に好適な表面活性剤は
市販されている[例えばローム・アンド・ハース(Rohm
& Haas)から市販されてい「トリトン」X−114]。
普通本発明に有用である湿潤剤は水の表面張力を40ダ
イン/cmより大きくない値、好ましくは25〜35ダイン/cm
の範囲の値まで減少させる。しかしながらある表面活性
剤は時々その表面張力に及ぼす効果から単に予想される
かも知れないほど良好に機能しない。例えば水の表面張
力を25ダイン/cm以下に低下させるあるフルオル化合物
表面活性剤[例えばゾニル(Zonyl)−FSN]はその表面
張力値から単に予想されるほど液体の吸収を補助しな
い。従って、特別な湿潤剤が本発明の液体吸収製品に用
いるための良好な候補であるかどうかを迅速且つ容易に
決定するための簡便な方法が工夫された。重さが約25mg
であり且つ試験すべき湿潤剤を含む一つまみの材料を固
め、そして親指と人差し指の間で軽く小さな球に丸め
る。次いでこの球をきれいな水道水の表面に落す。球が
約3秒以内に完全に湿った場合には、この試験した湿潤
剤は普通本発明に用いるのに適当であり、更に評価する
価値がある。球が5秒後でも浮いたままで、実質的に湿
らないならば、この試験湿潤剤は普通本発明において満
足に使用されない。
次の表に示す湿潤剤は本発明に用いるために試験した
ものの代表である。ダイン/cm単位の表面張力値(γ)
はその製造業者が示す値である。25mg球湿潤試験の結果
も湿めるまでの秒(θ)で報告する。
随時吸収剤は発泡した有機重合体粒子を50重量%まで
含有していてもよい。普通吸収剤は発泡した粒子を高々
約45重量%含む。普通には少量の発泡した粒子をフラツ
シユ紡糸したポリエチレン粒子と混合する。これらの発
泡した粒子は見かけ上、全体がフラッツシユ紡糸したポ
リエチレン粒子からなる吸着材と比べて、外側織布内に
装填した時に吸着剤のより自由な流れを可能にする。ま
た織布内に1度装填すると、発泡した粒子は見かけ上吸
着材の望ましくない塊状化も防止する。発泡した粒子に
対する適当な重合体には、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリスチレンなどがある。特に好適なものは、本明
細書に参考文献として引用されるブレーズ及びホワイト
の米国特許第3,227,664号によって製造されるポリプロ
ピレンのフラツシユ紡糸した、ミクロ発泡粒子である。
本発明によると、吸収材が発泡重合体とフラツシユ紡糸
したポリエチレン粒子の混合物或いはフラツシユ紡糸し
たポリエチレン単独であるかどうかによらず、吸収材の
見かけのかさ密度(後に定義)の好適な範囲は、普通0.
045〜0.075g/cm3、最も好ましくは0.05〜0.07g/cm3であ
る。後述する実施例のデータで示されるように、本発明
の液体吸収粒子は、吸収材の重量の少くとも7倍又はそ
れ以上に等しい量の水性液体を迅速に吸収することがで
きる。そのような吸収は、本発明の液体吸収粒子を水性
液体と接触させて置いてから5〜15分以内に達成され
る。また本発明の液体吸収製品は、油の吸収速度が、水
性液体のそれが高速であるが故にそれより非常に遅いと
しても、吸着材の重量の少くとも6倍に等しい量の油を
吸収することができる。
フラツシユ紡糸したポリエチレン粒子の製造 以下の実施例では、繊維性のフラツシユ紡糸したポリ
エチレン粒子をパラゴ(Parago)の米国特許第4,537,73
3号の方法によって得られる不織布から製造した。0.95g
/cm3の密度、0.9のメルト・インデツクス(ASTM D−1
238−57T法の条件Eによって決定)及び135゜以下の融
点を有する線状ポリエチレンを、その重合体のトリクロ
ルフルオルメタン中12%溶液からフラツシユ紡糸した。
この溶液を179℃の温度及び約85気圧以上の圧力におい
て連続的に紡糸口金組立物にポンプで供給した。溶液を
各紡糸口金組立物中において、第1のオリフイスで圧力
の降下域に、そして第2のオリフイスで大気圧にもって
いった。得られる糸又はプレキシフイラメントは、ラン
ダムの長さの相互に連結するフイルム−フイブリル要素
の3次元網状物であった。このフイルム−フイブリル要
素は厚さが4ミクロンより小さい薄いリボンの形態を有
した。糸は広がり、回転する成形邪魔板によって振動
し、静電気的に荷電され、そして移動するベルト上に置
かれた。紡糸口金組立物は、ベルト上の配置物を重ね合
せ、からませてシートを形成させるような間隔で存在し
た。次いでシートを、シート巾1cm当り薬1.8kgの圧縮力
を適用したニツプローラー中を通して軽く固めた。この
軽く固めたシートは25〜75g/cm2の範囲の単位重量と0.1
5〜0.3g/cm3の範囲の密度を有した。
このように製造した軽く固めたシートを細片に裂い
た。この細片を回転するナイフカツターで短い長さに切
断した。次いで短い長さのものを粒状化機で小片に切断
した。この時スプラウト(Sprout)−バウエル(Baue
r)DSF−1518粒状化機を使用した。次いでこの切断した
小片を0.48×0.48cmの開口のふるいを通し、更にターボ
・ミルで寸法を減じた。直径71cmの羽根をもつ3A型ウル
トラ−ローターミル[インダストリアル・プロセス・イ
クイツプメント社(Industrial Process Equipment C
o.,Pennsauken,N.S.)から販売]を2100rpmの回転速度
で運転した。この羽根の遊隙は約3mm(即ち1〜5mmの範
囲)であった。ターボ・ミルに湿潤剤を添加し、ポリエ
チレンの重量に基づいて湿潤剤の濃度を2%とした。得
られた繊維性のポリエチレン粒子パルプは0.12のドレナ
ージ係数(drainage factor)、14メツシユのふるい上5
3%のバウエル(Bauer)−マツクネツト(NcNett)分別
値(classification value)、及び1.7m2/gの表面積を
示した。ドレナージ係数は米国特許第3,920,507号に開
示されているように改変TAPPI T221 OS−63試験法に
従って決定した。分別値はTAPPI T33 OS−75法に従っ
て決定した。ここにTAPPIは紙・パルプ工業技術協会(T
echnical Association of Paper and Pulp Industry)
に関するものである。表面積はS.ブルナウエル(Brunau
er)、P.H.エメツト(Emmett)及びE.テラー(Teller)
のBET窒素吸着法によって測定した[ジエイ・アム・ケ
ム・ソク(J.Am.Chem.Soc.),60,309〜319(193
8)]。
フラツシユ紡糸したポリプロピレン発泡粒子の製造 実施例2の例示試料で用いる重合体フオームはブレー
ズ及びホワイトの米国特許第3,227,664号の一般的方法
に従って製造した。発泡した繊維は、ASTM 1238(L)
法に従って測定して3.0g/分の溶融物流速を有するポリ
プロピレン[ハーキユレス(Hercules,Wilmington Dela
ware)製の「プロフアツクス(Profax)」]をフラツシ
ユ紡糸することによって製造した。ここにASTMはアメリ
カ材料試験協会(American Society for Testing Mater
ials)に関するものである。ポリプロピレン重合体を溶
融し、塩化メチレン溶媒と混合し、重合体20重量部及び
溶媒19重量部を有する溶液とした。次いでこの溶液を、
7,386kPaの圧力及び194℃の温度下に直径0.025cmの紡糸
口金を通して、0.02g/cm3の密度を有する発泡したフイ
ラメントを製造した。このフイラメントを0.16〜0.95cm
の範囲の短い長さに切断した。このように製造した短い
繊維を実施例2に報告する試験に使用した。
試験法 (1)吸収材のかさ密度、(2)吸収剤の、液体を吸
収する能力の尺度としての比吸収、及び(3)液体吸収
材の吸収した液体の保持能力、を測定するために簡便な
方法を用いた。
吸着剤のかさ密度は、吸収材粒子の手で混合した試料
を、535cm3の容量に達するまで直径約6 1/2cmのガラス
製メスシリンダー中に入れることによって測定した。こ
の容量は実施例に報告する試験で用いたソーセージ形の
液体吸収試料の装填容量に相当した。この吸収材のg単
位の重さを535cm3の容量で割って吸収材のかさ密度とし
た。
液体吸収材の液体吸収能力は次のように測定した。吸
収させるべき液体を、液体の深さが1.3cmに達するまで
断面が約20cm×13cmの四角い皿に注いだ。液体吸収材を
含有し且つ直径約6.7cm及び封端間の長さ約15cmを有す
る予じめ秤量したソーセージ形の試験試料を皿の中に入
れ、与えられた時間間隔の間液体を吸収させ、次いで液
体から取り出し、試料からの液体のしたたりがなくなる
まで数秒間皿の上方に保持し、続いて再秤量した。皿の
中の液体の容量を再び液体の深さ1.3cmまでにした。次
いで同一の試験試料を皿に入れ、更なる時間間隔の間試
験を繰返した。実施例において、第I及びII表に要約す
るように、試験を4回繰返し、1,5,15及び60分間で吸収
される液体の全量を決定した。表に報告する「比吸収」
は、吸収60分間後において吸収材の重量に対して吸収さ
れた液体の重量の比である。
液体吸収材の、吸収した液体の保持能力は実施例にお
いて「R%」として示される。R%又は吸収された液体
の保持は、液体から取り出しそして更の上方に5分間下
げておいて試料中に保持されなかった液体を試料からし
たたり落とさせた後に試験試料に保持されている吸収さ
れた液体の重量を、60分後に吸収された液体の重量(液
体吸収試験で測定)で割って百分率で表わしたものとし
て定義される。
実施例I 本実施例は、こぼれた液体を吸収することが意図され
た商業的な従来法の器具よりも、本発明の液体吸収製品
によって液体吸収の高速度と高吸収量が達成されるとい
うことを例示する。本発明の利点は水、水性酸、水性塩
基、溶媒及び油の吸収に関して例示される。
本発明による液体吸収粒子は上述の一般的な方法によ
って製造した。即ちフラツシユ紡糸した配向フイルム−
フイブリル要素のプレキシフイラメント状の糸の結合さ
せてないシートを小片に切断し、次いでターボ・ミルで
寸法を減じ、そして「トリトン」X−114非イオン性表
面活性剤で処理して吸収材を製造した。この表面活性剤
は吸収材の2重量%に相当した。商業的製品における吸
収材[ニユー・ピツグ社(New Pig Corporation,Altoon
a,Pennsylbania)製]は溶融ブロウしたポリプロピレン
の繊維性粒子からなった。
本発明の液体吸収材と商業的製品の液体吸収材とを比
較するために、各吸収材を同一種の多孔性織布内に入れ
た。この織布はポリプロピレン繊維の編布であり、直径
が約6.7cm及び長さが約20cmであった。この織布は、商
業的なソーセージ形製品のいくつかを空にし、次いでこ
れを所望の長さに切断することによって得た。織布の各
端から約2.5cmのところを輪ゴムで閉鎖した。各試料の
織布は4〜5gの重さであった。
試験試料の、種々の液体を吸収する能力は、上述した
液体吸収試験に従って測定した。5種類の液体を使用し
た:(a)水道水、(b)10%硫酸、(c)10%水酸化
ナトリウム、(d)トリクロルエチレン溶媒、及び
(e)−29℃の流動点、204℃の引火点並びに38℃で155
及び99℃のSUS粘度を有するモーブル・オイル社(Mobil
e Oil Co.)からのDTE水圧機油。試験結果を第I表に要
約する。
試験結果は、フラツシユ紡糸したポリエチレン粒子を
含む本発明の試料が、例え吸収材をより少ない重量で含
有しているとしても、溶融ブロウしたポリプロピレン粒
子を含む公知の試料よりも多量の液体を吸収することを
示す。吸収材g当りの吸収(比吸収)は溶融ブロウした
ポリプロピレン粒子を含むものに比べて、本発明の試料
の場合約1 1/2ないし殆んど2倍であった。斯くして本
発明の試料は同一の液体吸収作業をより効果的に及びよ
り少ない吸収材で行なうことができた。
実施例2 本実施例は、液体吸収製品の吸収材に発泡した有機重
合体粒子をフラツシユ紡糸したポリエチレン粒子と共に
含有することの、油及び水吸収に及ぼす効果を示す。吸
収材の組成を、フラツシユ紡糸したポリエチレン粒子10
0%及び発泡した有機重合体粒子0%から発泡した有機
重合体粒子100%及びフラツシユ紡糸したポリエチレン
粒子0%まで変える以外実施例1と同一の方法で一連の
試料を作った。発泡した有機重合体粒子は上述した
(「試験法」の直前に記述した)方法で製造した。試料
の油及び水の吸収特性は実施例1におけるように決定い
た。液体保持特性も決定した。第II表は試験結果を要約
する。
第II表に要約した結果は、発泡した重合体粒子を、吸
収材のフラツシユ紡糸したポリエチレン粒子のいくらか
の代りに用いると、代替によって引き起こされる液体全
量の減少%よりも、液体吸収製品中の吸収材の全重量が
より高%での代替により減ぜられるということを示す。
更にこの代替は、本発明によって示唆された濃度内にお
いて、一般に吸収材の比吸収に対して深刻な不利益をも
たらさない。しかしながら表のデータ並びに他の試験が
示すように、吸収された液体の保持は、吸収材中の発泡
粒子%が約50〜60%以上であり且つ吸収材の密度が0.04
0g/cm3以下である時一般に90%以下である。
本実施例のポリプロピレン発泡粒子をスチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの発泡粒
子で置換えた場合にも同様の結果が得られた。
実施例3 実施例1の非イオン性表面活性剤の代りに「ウイトコ
ネート」935両性表面活性剤を用いる以外実施例1の方
法により液体吸収製品を製造した。このように製造した
製品の液体吸収特性を、塩基試験液体が25%水酸化ナト
リウムである以外実施例1における如く決定した。下の
第III表に報告する結果も、本発明の吸収製品の非常に
良好な液体吸収特性を示す。
本発明の好ましい態様を列挙すれば以下の通りであ
る: 1.細かい繊維性のポリオレフイン粒子を含有する吸収材
を取り囲んでいる多孔性の外側織布を有する液体吸収製
品であって、前記ポリオレフイン粒子の少なくとも50重
量%はフラツシユ紡糸したポリエチレンからなり、か
つ、前記吸収材は有効量の湿潤剤を含有することを特徴
とする液体吸収製品。
2.吸収材のかさ密度が0.045〜0.075g/cm3の範囲にある
上記1の製品。
3.かさ密度が0.05〜0.07g/cm3の範囲にある上記2の製
品。
4.吸収材の実質的にすべての粒子がフラツシユ紡糸した
ポリエチレンである上記1,2又は3の製品。
5.フラツシユ紡糸したポリエチレン粒子が配向したポリ
エチレン重合体からなる上記4つの製品。
6.吸収材の高々50重量%が発泡した有機重合体の粒子か
らなる上記1の製品。
7.発泡した有機重合体をポリプロピレン、ポリエステル
及びポリスチレン又はその共重合体からなる群から選択
する上記6の製品。
8.湿潤剤が吸収材の全重量の0.5〜5%に相当する上記
1,2又は3の製品。
9.湿潤剤が吸収材の全重量の2〜4%に相当する上記1,
2又は3の製品。
10.湿潤剤が40ダイン/cmより大きくない表面張力を有す
る上記10の製品。
11.表面張力が25〜35ダイン/cmの範囲である上記10の製
品。
12.湿潤剤がアルキルフエノキシポリエチレンオキシド
非イオン性表面活性剤である上記8又は9の製品。
13.湿潤剤がヤシ油の両性誘導体である上記8又は9の
製品。
14.吸収剤が油に対して又は水性液体に対して少くとも
6の比吸収を有する上記1,2又は3の製品。
15.吸収剤が少くとも50重量%のフラツシユ紡糸した配
向ポリエチレン粒子、高々45重量%の発泡したポリプロ
ピレン粒子、及び吸収材の1〜2.5重量%に相当するア
ルキルフエノキシポリエチレンオキシド非イオン性表面
活性剤を含有する上記14の製品。
16.吸収剤が少くとも50重量%のフラツシユ紡糸した配
向ポリエチレン粒子、高々45重量%の発泡したポリプロ
ピレン粒子、及び吸収材の1〜2.5重量%に相当するヤ
シ油の両性誘導体を含む上記14の製品。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細かい繊維性のポリオレフイン粒子を含有
    する吸収材を取り囲んでいる多孔性の外側織布を有する
    液体吸収製品であって、前記ポリオレフイン粒子の少な
    くとも50重量%はフラツシユ紡糸したポリエチレンから
    なり、かつ、前記吸収材は有効量の湿潤剤を含有するこ
    とを特徴とする液体吸収製品。
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