JP2664812B2 - 防炎性ダストコントロールマット - Google Patents

防炎性ダストコントロールマット

Info

Publication number
JP2664812B2
JP2664812B2 JP3043832A JP4383291A JP2664812B2 JP 2664812 B2 JP2664812 B2 JP 2664812B2 JP 3043832 A JP3043832 A JP 3043832A JP 4383291 A JP4383291 A JP 4383291A JP 2664812 B2 JP2664812 B2 JP 2664812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mat
phosphate
flame
oil
dust control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3043832A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04282126A (ja
Inventor
信季 野上
和司 住本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duskin Co Ltd
Original Assignee
Duskin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duskin Co Ltd filed Critical Duskin Co Ltd
Priority to JP3043832A priority Critical patent/JP2664812B2/ja
Publication of JPH04282126A publication Critical patent/JPH04282126A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2664812B2 publication Critical patent/JP2664812B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Carpets (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防炎性能とダストコン
トロール性能とを兼ね備えたマットに関し、より詳細に
は、難燃剤含有ドープから形成された難燃剤含有強力再
生セルロースを含有する繊維をタフト化パイル糸とした
ダストコントロール用マットに関する。
【0002】
【従来の技術及び解決すべき課題】ダストコントロール
用マットは、店舗、病院、事務所等で、戸外から室内へ
のダストの侵入を防止する目的で、これらの出入口付近
に敷かれて使用されている。このダストコントロール用
マットは、基布にパイル糸をタフト化し、合成ゴムのバ
ッキングによりタフトを固定し、タフト化糸条に油剤か
ら成るダストコントロール剤を塗布乃至は含浸せしめた
ものから成っている。タフティングに使用する繊維は油
剤を吸着保持する性質を有するものでなければならず、
かかる見地から綿、ビニロン(ポリビニルアルコール繊
維)等の易燃性繊維が専ら使用されており、しかもこの
上に易燃性の油剤が塗布乃至含浸されているため、非常
に燃えやすく、防炎性能において不十分なものであっ
た。
【0003】一方、都市における防炎防火対策の一環と
して敷物類に対する防炎規制が強化されてきており、特
に消防法施行等により、高層ビル、地下街、その他不
特定多数の人達が集まる建築物等で使用される敷物類に
対しては、一定の防炎性能を有することが義務付けられ
ている。
【0004】かかる見地からダストコントロール用マッ
トの防炎性能を向上させようとする試みも既に種々提案
されている。その試みの多くは、ダスト吸着性油剤組成
物に防炎剤を配合することにより、ダストコントロール
用マットに防炎性能を付与しようというものであり、例
えば米国特許第 3,391,079号明細書には、アンモニア−
5酸化リン錯体等の防炎剤を、鉱物油及び乳化剤に配合
して自己吸尽性及び自己乳化性の油剤組成物とし、この
油剤組成物の水性エマルジョンでセルロース繊維製マッ
トを処理し、ダストコントロール用マット、すなわちウ
ォーク・オフ(Walk-off)マットを製造することが開示
されている。
【0005】この防炎処理マットは、確かに防炎剤を含
有しない油剤組成物を用いたマットに比して防炎性能は
向上はしているが、繊維基質が極めて易燃性であるため
に、その防炎性能は未だ十分に満足し得るものではな
く、更に防炎性能の持続性にも欠けているという欠点も
ある。更にまた、従来洗い上がりという観点から白(未
染色)を基色とするマットが好まれており、白基色のマ
ット繊維素材としては綿が用いられてきたが、防炎性能
という観点からは不適である。木綿の代わりに合成繊維
をパイルとして用いると、ダスト吸着剤の処理により、
数回のレンタルで油ヤケが目立ち、白パイルが黄変し、
非常に見苦しい状態となるという問題を生じる。
【0006】従って、本発明の目的は、防炎性能とダス
トコントロール性能とを兼ね備えたダストコントロール
用マットを提供するにある。本発明の他の目的は、白を
基色とするマットとした場合にも、繰返しのレンタルに
より洗浄再生を行っても、白さが維持されるダストコン
トロール用マットを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基布
と、該基布にタフト化された防炎性パイル糸と、該基布
にマットパイル糸を固定するバッキング層とから成る防
炎性ダストコントロールマットにおいて、該マットパイ
ル糸は、難燃剤含有ドープから形成された白色の難燃剤
含有強力再生セルロースを20重量%以上含有し、且つ
パイル糸の重量を基準として1乃至40重量%の量のダ
スト吸着油剤が塗布乃至含浸されていることを特徴とす
白を基調とする防炎性ダストコントロールマットが提
供される。
【0008】
【作 用】本発明においては、マットパイル糸として、
難燃剤含有ドープから形成された難燃性の高強力再生セ
ルロースを用いることに重要な特徴がある。この繊維
は、低酸浴紡糸法によって得られる再生セルロース(一
般に、ポリノジック繊維と呼ばれる。以下ポリノジック
繊維という)の製造に際して、ドープに難燃剤を含有さ
せることにより製造されるものである。
【0009】ポリノジック繊維は、高重合度、高結晶
度、高配向度であることから、耐アルカリ性に優れ、更
に木綿に近い性質を有するものである。そのため機械的
強度にも優れ、反復洗濯に対しても寸法安定性が良好で
ある。また、分子内に多数の水酸基を有するセルロース
繊維の属性として油剤による繊維の変質が他の合成繊維
に比して少なく、しかも洗濯再生時の再汚染性にも優れ
ているという利点をも有している。
【0010】このポリノジック繊維を製造する際に、ド
ープに後述するような難燃剤を含有させて製造すること
により、前記性質を損なうことなく、ポリノジック繊維
に難燃性を付与できると共に、マットの洗浄再生を反復
して行った場合にも優れた難燃性を持続させることが可
能になるのである(以下この繊維を難燃性ポリノジック
繊維という)。
【0011】この難燃性ポリノジック繊維をマットの繊
維質基質として選択し、この繊維にダスト吸着剤を塗布
乃至含浸せしめると、ダスト吸着剤はこの繊維表面に有
効に吸着保持され、優れたダストコントロール性能が得
られると共に、ダスト吸着剤処理マットの防炎性能も著
しく向上するのである。更に、この難燃性ポリノジック
繊維は未染色で白を基色とする場合にも、ダスト吸着剤
のような油剤に対して耐性を有しているために、レンタ
ル・洗浄を繰り返しても、白さを維持することができる
のである。
【0012】
【発明の好適態様】本発明に用いる難燃性ポリノジック
繊維は亜硫酸パルプや硫酸塩パルプのうち、高重合度の
α−セルロースを含むパルプやコットンリンター等の高
重合度のα−セルロース原料をそれ自体公知のビスコー
ス形成手段、例えばアルカリ処理と二硫化炭素による硫
化処理によりビスコース溶液(セルロースザンテート溶
液)を形成させ、このビスコース溶液に難燃剤を配合し
て紡糸用原液(ドープ)とし、このビスコース溶液をそ
れ自体公知の紡糸浴、例えば芒硝と硫酸との混合水溶液
中に紡出することにより得られる。
【0013】ドープ中に含有させる難燃剤としては、そ
れ自体公知の難燃剤が広く使用されるが、セルロースに
対して難燃効果が特に大であり、ドープ中で化学的に安
定なものとして、リン系の難燃剤が有利に使用される。
具体的には、トリメチルホスフェート、トリエチルホス
フェート、トリイソブチルホスフェート、トリブチルホ
スフェート、トリヘキシルホスフェート、トリオクチル
ホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリ
フェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ク
レジルフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホス
フェートなどのリン酸エステル;トリス(β−クロロエ
チル)ホスフェート、トリス(β−ブロモエチル)ホス
フェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、
トリス(ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス(ブ
ロモプロピル)ホスフェート、トリス(クロロプロピ
ル)ホスフェート、ビス(2,3−ジブロモプロピル)
モノ(2,3−ジクロロプロピル)ホスフェート、トリ
ス(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス
(2,3−クロロプロピル)モノオクチルホスフェート
などの含ハロゲンリン酸エステル;有機含リン含ハロゲ
ン高分子系の難燃剤、ポリホスホネート、ポリホスフェ
ート、芳香族ポリホスフェート、含エポキシホスホネー
トなどのポリリン酸エステル;ホスホネート型ポリオー
ル、ホスフェート型ポリオールなどのポリリン酸ポリオ
ールなどを例示することができる。
【0014】もちろん、アンチモン系、ハロゲン系、ホ
ウ酸塩系、各種無機水酸化物系等の他の難燃剤も単独で
或いは前記リン系難燃剤との組合せで使用することがで
きる。難燃剤はポリノジック繊維中に3乃至50重量
%、特に5乃至30重量%の量で含有されることが繊維
の風合いや難燃性やその持続性の点で好ましい。この難
燃性ポリノジック繊維は、単独で白パイルとして使用す
ることができるが、木綿、ポリビニルアルコール繊維、
レーヨン繊維等の他の繊維を混紡、交撚等により配合す
ることもできる。この後者の場合には、難燃性ポリノジ
ック繊維が20重量%以上、特に30重量%以上占める
ようにすることが、防炎性能、洗浄性の上で望ましい。
【0015】ダストコントロール用マットの基材は、基
布に前述した紡績糸をタフト化してパイル糸を形成さ
せ、このパイル糸を基布の裏面において合成ゴム乃至は
合成樹脂のバッキングで固定し、必要によりパイル糸の
先端を切り揃えることにより形成される。基布として
は、例えばポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維等の
合成繊維のネット、織布の他に不織布、プラスチック
網、金網等が使用され、紡績糸のタフト化は、300乃
至2000g/m 2 の目付量で行い、カット、ループま
たはカットとループの組合せによりパイル長を2乃至3
0mmの範囲とする。バッキングとしては、スチレン−ブ
タジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレン
ゴム、ブチルゴム等の合成ゴムが好適であり、このバッ
キングはラテックスの形で基布に施す。また、必要に応
じて合成ゴムシートとの熱接着や塩ビゾルやウレタンな
どにより、バッキングを施すことも可能である。
【0016】ダスト吸着剤としては、実質上不乾性の油
剤、例えば鉱物系或いは植物系の潤滑油や合成潤滑油が
好適に使用される。鉱物系の油剤としては、冷凍機油、
スピンドル油、マシン油、流動パラフィン、電気絶縁油
等が、植物系油剤としてはヒマシ油、綿実油等が、また
合成油としては、アルキルベンゼン油、ジオレフィン
油、ジ乃至ポリエステル油、アルキルナフテート油、等
が使用される。これらの油剤は単独でも或いは2種以上
の組合せで使用される。
【0017】これらの油剤は易燃性であるにもかかわら
ず、本発明においては、優れた防炎性能が得られる。
上に例示した油剤のうちでは、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、グリセリン、ネオペンチルグリコー
ル、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトー
ル、トリメチロールプロパン等の多価アルコールとアマ
ニ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、脱水ヒマ
シ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂
肪酸等の脂肪酸とのジ乃至ポリエステル油からなる油剤
が特に優れている。これらのジ乃至ポリエステル油は一
般に300乃至3000の数平均分子量と、200℃以
上の引火点等を有していることが望ましい。
【0018】ダスト吸着剤の他のタイプのものとして
は、20℃で10乃至500センチポイズの粘度を有す
るリン酸エステル類、特に一般式
【0019】
【化1】
【0020】式中、R1 は水素原子、1価炭化水素基ま
たは1価ハロ炭化水素基であり、R2 及びR3 の各々は
1価の炭化水素基またはハロ炭化水素基である。の化合
物を挙げることができる。かかるリン酸エステルの具体
例としては次のものを挙げることができる。トリクレジ
ルホスフェート、トリフェニルホスフェート、クレジル
ジフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェ
ート、トリスメチルホスフェート、トリスエチルホスフ
ェート、トリスブチルホスフェート、トリスオクチルホ
スフェート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、ト
リス(ジクロロプロピル)ホスフェノート、トリス(ク
ロロプロピル)ホスフェート、トリス(2,3−ジブロ
モプロピル)ホスフェート、トリス(ブロモクロロプロ
ピル)ホスフェート、ビス(2,3−ジブロモプロピル
ホスフェート、ジエチルホスフェート、ジプロピルホス
フェート。
【0021】他にトリス(ブトオキシ−2−エチル)ホ
スフェート、トリス(プロポキシ−2−エチル)ホスフ
ェート、ジエチルアセトアミドホスフェートを挙げるこ
とができる。他のリン酸エステルとしては、一般式
【0022】
【化2】
【0023】式中、R1 は間にエーテル酸素原子を含み
得るアルキレン基であり、R2 ,R3 ,R4 及びR5 の
各々はハロアルキル基であって、これらは同一でも互い
に異なっていてもよい。で表わされる有機リン酸エステ
ルが望ましく、これらの内でも最も好適には、テトラキ
ス(2−クロロエチル)エチレングリコールジホスフェ
ート、テトラキス(2−クロロエチル)ジエチレングリ
コールジホスフェートが使用される。また、防炎性能の
必要に応じ、ハロゲン系炭化水素化合物も配合してもよ
い。
【0024】ダスト吸着剤は、パイル糸の重量を基準と
して、1乃至40重量%、特に5乃至20重量%の範囲
から適当な量を決定すればよい。ダスト吸着剤をマット
に施すには、ロールコート法、スプレー法、浸漬法等の
それ自体公知の方法を用いればよい。また、ダスト吸着
剤や、リン酸エステル類へは要求特性に応じて前述した
各種難燃剤を単独または複数配合することもできる。更
に必要により、界面活性剤、防カビ剤、抗菌剤、香料等
を配合することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ダストコントロールマ
ットの基布として、難燃性ポリノジック繊維を用いるこ
とにより、ダストコントロール性能付与のための易燃性
のダスト吸着剤を配合したマットに防炎性能を付与する
ことが可能になり、更に、この難燃性ポリノジック繊維
は未染色で白を基色とする場合にも、ダストコントロー
ル油剤に対して耐性を有しているために、レンタル・洗
浄を繰り返しても、白さを維持することができるダスト
コントロールマットを提供することができる。
【0026】
【実施例】実施例1 難燃ポリノジック(東洋紡績(株)製)(白色)とビニロ
ン((株)クラレ製)(黒色)の交撚糸(難燃ポリノジッ
ク/ビニロン=54/46)をポリエステル平織布にタ
フトし(ゲージ(G)5/32、ステッチ(ST)12、
パイル高(PH)6mm、パイル目付約750g/
2、記号は以下同じ)、NBRラテックス(武田薬品
(株)製)でッキングを行ない、防炎性能を有するマッ
トを製造した。このマットにダストコントロール剤とし
て、トリクレジルフォスフェート(大八化学(株)製)
と、パラフィン系オイル(エッソ石油(株)製)、各50
重量%の混合物をパイル重量当り10重量%をロールコ
ート機で塗布した。塗布前後のマットについて、消防法
施行規則第4条の3に従って、防炎性能試験を行った。
この試験法は、試料マットを45°に傾斜させた状態で
バーナーと30秒間接触させている点で、試料マットを
水平の状態で着火を行わせるASTME−84、DOC
FF−1−70及びDOC FF−2−70の試験よ
りも一層過酷な試験法である。結果は、表1に示す。
【0027】
【表1】 合格基準;残炎時間20秒以下、炭化長10cm以下 試験方法;エアミックスバーナー法 表1のように油剤を塗布した場合も、塗布しない場合と
同様合格基準範囲内に入った。
【0028】実施例2 難燃ポリノジックと綿の混紡糸(80/20)(白パイ
ル)とビニロン(黒パイル)との交撚糸をパイルとし、
ポリエステル基布にタフトし、(G:5/32,ST:
8.5,PH:10mm,パイル目付700g/m^
2)、NBRラテックスによりバッキングを行った。比
較として白パイルに綿100%のものと、難燃繊維であ
るカネカロン100%使用のものについて(黒パイル全
てビニロン100%)上記と同じ仕様のマットを作製し
た。これらのマットにダストコントロール剤としてパラ
フィン系オイル、合成エステル油、臭素系難燃剤、防カ
ビ剤を重量比率で35:50:14:1の割合の混合物
を用い上記各々のマットに、パイル重量に対して12%
ロールコート機にて塗布しダストコントロールマットを
作製した。これらのマットについて、(1)防炎性能試験
(2)くり返し使用 を行った。
【0029】(1) 防炎性能試験 結果を表2に示す。
【0030】
【表2】 合格基準:残炎時間:20秒以内、炭化長:10cm以
下 試験方法:エアミックスバーナー法 難燃繊維を使用したもの(難燃ポリノジック及びカネカ
ロン)は合格基準内であったが、綿使用のものは合格基
準外であった。
【0031】(2) くり返し使用テスト 前記3種類のマットを、75cm×90cmに裁断し、
ある事業所の玄関に一週間敷いた。一週間後、これらの
マットを洗浄、乾燥し、再び上記ダストコントロール剤
を6%塗布し、同じ場所にさらに一週間敷いた。これを
10回くり返したものについて防炎性能試験を行った。
【0032】結果は(1)防炎性能試験と同じく難燃繊
維使用のものは合格基準内で、綿使用のものは合格基準
外であった。また、3種類のマットの洗い上がり品の清
浄さを目視比較したが、綿使用のものと難燃ポリノジッ
ク使用のものは同等の清浄な洗い上がりであったが、カ
ネカロン使用のマットはくり返し5回目の時点で既に他
の二者と比較して、かなり黒ずんだ状態となっていた。
10回の時点では更に黒ずみ感が増し、レンタル商品と
しての価値は著しく低いものとなっていた。
【0033】以上の結果により、白パイル使用のレンタ
ル用の防炎性能を有するダストコントロールマットに関
しては、防炎性能は難燃性繊維を使用すれば合格基準内
とすることが可能であり、また繰り返しレンタルによる
マットの洗い上がりの商品価値維持には、綿と難燃
リノジック繊維が優れていることから難燃ポリノジ
ック繊維使用マットが防炎性能と、繰り返しレンタル時
の洗い上がりの清浄さとを兼ね備えることが出来るマッ
トであることが判った。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布と、該基布にタフト化された防炎性
    パイル糸と、該基布にマットパイル糸を固定するバッキ
    ング層とから成る防炎性ダストコントロールマットにお
    いて、該マットパイル糸は、難燃剤含有ドープから形成
    された白色の難燃剤含有強力再生セルロースを20重量
    %以上含有し、且つパイル糸の重量を基準として1乃至
    40重量%の量のダスト吸着油剤が塗布乃至含浸されて
    いることを特徴とする白を基調とする防炎性ダストコン
    トロールマット。
JP3043832A 1991-03-08 1991-03-08 防炎性ダストコントロールマット Expired - Lifetime JP2664812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3043832A JP2664812B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 防炎性ダストコントロールマット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3043832A JP2664812B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 防炎性ダストコントロールマット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04282126A JPH04282126A (ja) 1992-10-07
JP2664812B2 true JP2664812B2 (ja) 1997-10-22

Family

ID=12674728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3043832A Expired - Lifetime JP2664812B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 防炎性ダストコントロールマット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2664812B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3530051B2 (ja) * 1998-12-07 2004-05-24 株式会社杉山 使い捨て床シート
CN102943316B (zh) * 2012-11-30 2014-09-03 中蓝晨光化工研究设计院有限公司 一种生产聚对苯撑苯并二恶唑pbo纤维的工艺

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58558B2 (ja) * 1977-09-02 1983-01-07 立川ブラインド工業株式会社 ベネシヤンブラインドの巻上装置
JPS5912290B2 (ja) * 1977-11-26 1984-03-22 ダスキンフランチヤイズ株式会社 防炎加工された含油マツト

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04282126A (ja) 1992-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7736716B2 (en) Textile products having flame retardant properties and methods of manufacture
CN101024920A (zh) 处理过的制品及其制造和使用方法
US3759851A (en) Flame resistant textile fabrics
JP2664812B2 (ja) 防炎性ダストコントロールマット
US5004563A (en) Antistatic textile compositions and sol/gel/polymer compositions
EP2635737A1 (en) Flame retarded textile and process for coating textile
WO2008030792A2 (en) Flame retarded textile products and a method of making the same
EP2473666A2 (en) Flame retardant coating composition for textiles and process for coating textile substrates
US4267220A (en) Dust-controlling mat having good flame-proofness
JP3984070B2 (ja) 難燃性ポリエステエル繊維布帛
EP0752458A1 (de) Verfahren zur flammhemmenden Ausrüstung von textilen Flächengebilden und nach diesem Verfahren ausgerüstete Erzeugnisse
KR20180050065A (ko) 난연성 핫멜트 코팅사 및 이를 이용하여 직조된 원단
JP2006070417A (ja) ポリエステル系繊維用の難燃加工剤及び難燃加工方法
JPS5849254B2 (ja) 防炎性能を有するダストコントロ−ル用マツト
JP2012223366A (ja) 難燃タフテッドカーペット
JPH0380914B2 (ja)
JP2020121016A (ja) 難燃性タフテッドカーペット
JP2007131968A (ja) ポリエステル系繊維の難燃加工剤とその加工方法
JPS5912290B2 (ja) 防炎加工された含油マツト
WO2007041129A2 (en) Fire retardant polymer compositions and products produced using the same
JP2006104616A (ja) ポリエステル系繊維用の難燃加工剤
Bhat Flame resistant nonwoven fabrics
JPH0139757Y2 (ja)
JP2022096042A (ja) 難燃性タフテッドカーペット
JPS6125829B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 14