JP2663918B2 - 無線データ伝送システム - Google Patents

無線データ伝送システム

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JP2663918B2
JP2663918B2 JP7156871A JP15687195A JP2663918B2 JP 2663918 B2 JP2663918 B2 JP 2663918B2 JP 7156871 A JP7156871 A JP 7156871A JP 15687195 A JP15687195 A JP 15687195A JP 2663918 B2 JP2663918 B2 JP 2663918B2
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洋 原田
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Nippon Electric Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線基地局(親局)と
携帯移動局(子局)との間でデータ伝送を行う際に、子
局での電源電池の省電力化及び周波数の有効利用を図る
無線データ伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、子局での電源電池による長時間使
用(動作)を目的とした省電力化及び周波数の有効利用
を図る技術として種々の技術が提案されている。例え
ば、子局が、予め定めたシーケンスの時分割処理によっ
て送受信を行い、その送受信時間を少なくすることによ
って、省電力化を図っている。また、送信電力を半固定
で大、中、小の電力に切替えることによって、その省電
力化を図っている。さらには、送信電力を、運用する親
局のサービスエリアでの無線回線によって接続できる最
低電力に設定している。またさらに、隣接するサービス
エリアで同一周波数を用いると共に、その電波干渉をな
くして、通信を行うようにしている。
【0003】図3は従来の無線データ伝送システムにお
ける子局の構成を示すブロック図である。図3の例は、
図示しない親局との無線回線を通じた単信通信又は複信
通信の送受信を行うための空中線51と、この空中線5
1を送信用又は受信用として切り換えるための、例え
ば、アナログスイッチやデュープレクサを用いた送受信
切換部52と、所定周波数の高周波電力を送受信切換部
52に送出する無線送信部53とが設けられている。さ
らに、アナログの入力データSaをデジタル変調して無
線送信部53に送出する変調部56と、送受信切換部5
2からの受信信号を、例えば、高周波増幅、中間周波
(IF)信号に周波数変換して出力する無線受信部54
とが設けられている。
【0004】また、無線受信部54が出力するIF信号
を復調した復調データSbを送出する復調部57と、設
定された送受信シーケンス(送受信間隔)データを送出
するタイマ63と、送受信シーケンス及び無線送信部5
3の出力電力を大、中、小の電力などに設定する入力操
作を行う操作部64と、タイマ63からの送受信シーケ
ンスデータに基づいて送信系、受信系の所要の回路への
通電を行う充電電池などを用いた電源部65とが設けら
れている。
【0005】次に、この従来例の動作について説明す
る。図3において、子局は図示しない親局との無線回線
を通じて、単信通信又は複信通信の送受信によってデー
タ伝送を行う。単信通信の場合には送受信切換部52
が、送受信に応じて空中線51を無線送信部53又は無
線受信部54側に切り換える。また、複信通信の場合は
送受信切換部52を通じて同時送受信を行う。受信時に
は空中線51からの受信信号が送受信切換部52を通じ
て無線受信部54に入力される。無線受信部54は高周
波増幅、中間周波(IF)信号に周波数変換して出力
し、復調部57がIF信号を復調した復調データSbを
送出する。
【0006】また、入力データSaが変調部56に入力
し、ここから変調信号に生成して無線送信部53に送出
し、所定周波数に変換して送受信切換部52を通じて空
中線51から送信する。この場合、無線送信部53は、
操作部64から設定された電力、例えば、大、中、小の
電力で送信する。また、この送信時には、タイマ63に
設定された送受信シーケンスによる送受信間隔で無線送
信部53が出力電力を送出する。
【0007】この間欠送信によって電源部65での消費
電力を低減し、かつ、無線送信部53からの出力電力を
操作部64によって設定した大、中、小の電力で送信し
ている。すなわち、図示しない親局と接続できる電力
(特に、小電力)で送信することによって、消費電力を
低減している。
【0008】この種の省電力化と周波数の利用効率に関
する技術として、特開昭63−296419号公報の間
欠受信周期切り換え制御方式、特開平2−60237号
公報の無線送受信方式、特開平3−179820号公報
の単一周波数通信方式における送信装置及び特開平4−
360327号公報の路上通信装置などが提案されてい
る。
【0009】特開昭63−296419号公報の方式で
は、間欠受信周期を実際の通話量に応じて動的に切り換
えて省電力化を図っている。また、特開平2−6023
7号公報の方式では、送信信号を時間圧縮し、かつ、送
受信の時間をずらして送信し、省電力化及び同一周波数
での送受信、共用器(デュープレクサ)を不要にしてい
る。また、特開平3−179820号公報の方式では、
制御系と監視系のデータ伝送を同一周波数かつ時分割伝
送して省電力化及び周波数の利用効率を改善している。
さらに、特開平4−360327号公報の方式では、複
数の電波発射源から時分割送信して、その省電力化を図
っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような上記従来例
の無線データ伝送システム及び公報に記載の技術例で
は、親局及び子局の間の無線回線における距離、地形及
び構築物の相違による電波伝播損失、多重伝播(マルチ
パス)による電界強度の変動が発生し易く、高品質の送
受信が困難である。このため子局との間での通信可否が
親局で判明し難いものとなる。さらに、送信出力電力及
び送受信シーケンス(送受信間隔)が半固定であるた
め、通信状況の変化及び子局からの通信に必要な送信出
力電力を十分に把握できない。
【0011】したがって、子局は常時最大電力で送信
し、また、不要な通信を多発してしまう。この結果、子
局での消費電力が低減できず、また、隣接通信チャネル
での混信(混変調)を避けるために別周波数を用いるこ
とになり、その周波数利用効率が低下するという欠点が
あった。
【0012】本発明は、このような従来の技術における
欠点を解決するものであり、不要な通信が発生せずに子
局での消費電力が低減され、隣接通信チャネルでの混信
(混変調)等が発生し難く、その周波数利用効率が向上
する無線データ伝送システムの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、親局と子局との間の無線回
線を通じてデータ伝送を行う無線データ伝送システムに
おいて、親局は、子局との間の無線送受信を行う親局無
線送受信手段と、子局への伝送データ、通信時間間隔情
報及び通信時間情報を多重化して親局無線送受信手段に
送出する親局多重化手段とを有し、子局は、親局との間
の無線送受信を行い、かつ、親局に伝送データを送信す
る子局無線送受信手段と、当該子局の各部に対する電源
供給を行う電池電源と、子局無線送受信手段が送出する
親局からの通信時間間隔情報及び通信時間情報に対応し
て電池電源から子局無線送受信手段への通電を制御する
制御手段とを備える構成としてある。
【0014】請求項2記載の無線データ伝送システム
は、前記子局が多数であると共に、この子局にそれぞれ
固有の識別符合を付与し、かつ、親局の親局多重化手段
で伝送データ、通信時間間隔情報、通信時間情報及び識
別符合を多重化すると共に、子局に伝送データと識別符
合とを多重化する子局多重化手段を設け、かつ、親局無
線送受信手段及び子局の子局無線送受信手段が識別符合
によって個々の子局を識別して送受信を行う構成として
ある。
【0015】請求項3記載の無線データ伝送システム
は、前記子局に、親局の無線送信を受信した際の電界強
度を示す受信電界強度測定信号を出力する受信電界強度
測定手段と、子局無線送受信手段からの送信電力を制御
する送信電力制御手段とを設け、この受信電界強度測定
手段が測定した、親局からの送信信号の受信電界強度に
応じて、送信電力制御手段が子局無線送受信手段からの
送信電力を制御する構成としてある。
【0016】請求項4記載の無線データ伝送システム
は、前記子局に、親局の無線送信が受信不能の時間を計
時する計時手段と、子局無線送受信手段からの送信電力
を制御する送信電力制御手段とを設け、親局からの受信
信号が予め定めた計時手段での時間内に受信できない場
合に送信電力制御手段が、子局無線送受信手段からの送
信を最大電力に制御する構成としてある。
【0017】請求項5記載の無線データ伝送システム
は、前記親局に、子局の無線送信を受信した電界強度を
示す受信電界強度測定信号を出力する受信電界強度測定
手段と、親局無線送受信手段からの送信電力を制御する
送信電力制御手段とを設け、この受信電界強度測定手段
が測定した子局からの送信信号の受信電界強度に応じ
て、送信電力制御手段が、親局無線送受信手段からの送
信出力電力を制御する構成としてある。
【0018】請求項6記載の無線データ伝送システム
は、前記親局に、通信時間間隔情報及び通信時間情報を
変更設定する設定手段を備える構成としてある。
【0019】
【作用】このような構成の請求項1,2,3,4,5,
6記載の無線データ伝送システムは、個々の子局を識別
し、かつ、親局で設定した通信時間間隔情報及び通信時
間情報に対応して、子局が電池電源からの通電を制御し
ている。また、親局(子局)から送信信号の受信電界強
度に応じて送信電力を自動的に制御し、高電界強度の場
合に送信電力を低減するようにしている。さらに、子局
では親局からの受信信号が予め定めた時間内に受信でき
ない場合に送信を自動的に最大電力に制御している。
【0020】したがって、不要な通信が発生せずに子局
での消費電力が低減され、隣接通信チャネルでの混信
(混変調)等が発生し難く、その周波数利用効率が向上
する。
【0021】
【実施例】次に、本発明の無線データ伝送システムの実
施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の
無線データ伝送システムの実施例にあって親局の構成を
示すブロック図であり、図2は図1に示す親局と無線回
線で接続される子局の構成を示すブロック図である。な
お、図2に示す子局2は多数の台数が使用され、この子
局2と図1に示す親局1との間で無線回線を通じた単信
通信又は複信通信の送受信によってデータ伝送を行う。
【0022】図1において、親局1は、無線回線Wを通
じて子局2との単信通信又は複信通信の送受信を行うた
めの空中線11と、この空中線11を送信用又は受信用
として切り換えるための、例えば、アナログスイッチや
デュープレクサを用いた送受信切換部12とが設けられ
ている。また、所定周波数の高周波電力を送受信切換部
12に送出する無線送信部13と、送受信切換部12か
らの受信信号を、例えば、高周波増幅、中間周波(I
F)信号に周波数変換して出力する無線受信部14とが
設けられている。
【0023】さらに、無線受信部14が出力するIF信
号レベルから、空中線11における子局2からの送信信
号(電波)の受信電界強度を測定し、その受信電界強度
測定信号S1dを出力する電界強度測定部15と、多重
化データをデジタル変調して無線送信部13に送出する
変調部16と、無線受信部14が出力するIF信号を復
調した復調信号を送出する復調部17とが設けられてい
る。
【0024】また、制御部18が設けられており、この
制御部18は電界強度測定部15からの受信電界強度測
定信号S1dと、受信データ分離部20からの子局2ご
との固有の子局識別情報S2b(ID)、及び子局の現
在の送信出力電力を示す子局送信電力情報S2cが入力
され、子局2での通信時間間隔を示す通信時間間隔情報
S1b及び通信時間情報S1cの制御信号と、親局1の
送信出力電力を示す親局送信電力情報S1e、子局識別
情報S2bを送出すると共に、無線送信部13からの送
信出力電力を電力制御信号S1mによって制御してい
る。
【0025】さらに、この制御部18からの通信時間間
隔情報S1b、通信時間情報S1c及び親局送信電力情
報S1eと共に、親局1が子局2に伝送するための親局
入力データS1aを多重化して出力する送信データ多重
化部19と、復調部17からの復調信号から分離した子
局入力データS2a、子局識別情報S2b及び子局送信
電力情報S2cを制御部18に出力する受信データ分離
部20とが設けられている。また、送受信シーケンス
(通信時間間隔情報S1b、通信時間情報S1c)及び
無線送信部13の出力を大、中、小の電力に設定する動
作条件の設定などを行う操作部21が設けられている。
【0026】図2に示す子局2は、無線回線Wを通じて
親局1との単信通信又は複信通信の送受信を行うための
空中線31と、この空中線31を送信用又は受信用とし
て切り換えるための、例えば、アナログスイッチやデュ
ープレクサを用いた送受信切換部32とが設けられてい
る。さらに、所定周波数の高周波電力を送受信切換部3
2に送出する無線送信部33と、この送受信切換部32
からの受信信号を、例えば、高周波増幅、中間周波(I
F)信号に周波数変換して出力する無線受信部34とが
設けられている。
【0027】また、無線受信部34が出力するIF信号
を振幅検波したレベル又は自動利得制御(AGC)か
ら、空中線31における受信波の受信電界強度を測定し
受信電界強度測定信号S2dを出力する電界強度測定部
35と、多重化データをデジタル変調して無線送信部3
3に送出する変調部36と、無線受信部34が出力する
IF信号の復調を行う復調部37とが設けられている。
【0028】さらに、電界強度測定部35が出力する受
信電界強度測定信号S2dと、受信データ分離部40が
分離した親局1からの、当該子局2固有の子局識別情報
S2b、親局送信電力情報S1e、通信時間間隔情報S
1b及び通信時間情報S1cに基づいた制御を行うと共
に、この子局2固有の子局識別情報S2b(ID)及び
子局の現在の送信出力電力を示す子局送信電力情報S2
cを送出する制御部38とが設けられている。
【0029】また、子局2からの子局入力データS2a
及び制御部38からの子局識別情報S2b及び子局送信
電力情報S2cを多重化して変調部36に送出する送信
データ多重化部39が設けられている。さらに、復調部
37が出力する復調信号から分離した親局入力データS
1aを出力し、かつ、分離した親局1からの子局識別情
報S2b、通信時間間隔情報S1b、通信時間情報S1
c及び親局送信電力情報S1eを制御部38に送出する
受信データ分離部40と、動作開始などの設定操作を行
う操作部41と、制御部38からの送受信シーケンスデ
ータに基づいて送信系、受信系の所要回路への通電を行
う充電電池などを用いた電源部42とが設けられてい
る。
【0030】次に、この実施例の動作について説明す
る。親局1は、子局2との無線回線Wを通じて、単信通
信又は複信通信の送受信を行う。親局1は単信通信の場
合には送受信切換部12が、送受信に応じて空中線11
を無線送信部13又は無線受信部14側に切り換える。
また、複信通信の場合は、送受信切換部12を通じて無
線送信部13及び無線受信部14が同時送受信を行う。
受信時には空中線11からの受信信号が送受信切換部1
2を通じて無線受信部14に入力される。無線受信部1
4は高周波増幅、中間周波(IF)信号に周波数変換し
て出力し、復調部17がIF信号の復調を行う。
【0031】復調部17からの復調信号が、受信データ
分離部20に入力される。受信データ分離部20は子局
入力データS2a及び子局識別情報S2b及び、現在の
子局送信電力を示す子局送信電力情報S2cを制御部1
8に出力する。また、無線受信部14からのIF信号が
電界強度測定部15に入力されて、IF信号レベルから
受信した子局2の送信に対する受信電界強度を示す受信
電界強度測定信号S1dを制御部18に出力する。
【0032】また、親局入力データS1a及び制御部1
8からの通信時間間隔情報S1b、通信時間情報S1c
及び親局送信電力情報S1eが送信データ多重化部19
に入力されて多重化される。この多重化信号を変調部1
6で変調信号に生成して、無線送信部13に送出する。
この無線送信部13で所定周波数に変換した送信電力を
送受信切換部12を通じて空中線11から送信する。
【0033】この場合、制御部18は受信電界強度測定
信号S1d及び子局送信電力情報S2cから受信した子
局2との間の無線通信状態を判断する。この判断から無
線送信部13を電力制御信号S1mによって、操作部2
1で設定した大、中、小のいずれかの出力電力を選択し
て送信する。例えば、現在受信中の子局2との間の無線
通信状態が悪化(無線回線品位の劣化)しており、親局
1からの電波が子局2に到達し難いと考えられる場合、
最大電力で送信する。
【0034】子局2は、無線回線Wを通じて親局1から
の電波を空中線31、送受信切換部32を通じて無線受
信部34で受信する。無線受信部34では、送受信切換
部32からの受信信号を、例えば、高周波増幅、中間周
波(IF)信号に周波数変換して出力する。このIF信
号が電界強度測定部35に入力され、ここで振幅検波し
たレベル又は自動利得制御(AGC)から、空中線31
で受信している親局1からの電波に対する受信電界強度
を測定し、その受信電界強度測定信号S2dを制御部3
8に送出する。また、無線受信部34からのIF信号が
復調部37に入力されて、その復調信号を受信データ分
離部40に出力する。
【0035】受信データ分離部40では復調信号から親
局入力データS1aを分離して出力し、また、親局1か
らの子局識別情報S2b、通信時間間隔情報S1b、通
信時間情報S1c及び親局送信電力情報S1eを分離し
て制御部38に送出する。また、送信データ多重化部3
9には子局2が親局1に伝送する子局入力データS2a
及び制御部38からの子局識別情報S2bと子局送信電
力情報S2cとが入力され、ここで多重化して変調部3
6に送出される。変調部36からの変調信号が無線送信
部33によって所定周波数の高周波電力に設定され、送
受信切換部32及び空中線41を通じて送信される。
【0036】この場合、制御部38は子局識別情報S2
bによって、自己との通信を識別する。そして受信電界
強度測定信号S2dによって、親局1との間の無線通信
状態を判断する。この判断から無線送信部33を電力制
御信号S2nによって、例えば、予め操作部41で設定
した大、中、小のいずれかの出力電力を選択して送信す
る。例えば、現在受信中の親局1との間の無線通信状態
が悪化(無線回線品位の劣化)しているため、子局2か
らの電波が親局1に到達し難いと考えられる場合、最大
電力で送信する。
【0037】また、この場合の送信では、親局1からの
通信時間間隔情報S1b及び通信時間情報S1cに基づ
いて制御部38が送信制御信号S2rを無線送信部33
に送出して、その送信時間と送信時間間隔とに送信を制
御する。また、制御部38は、電力制御信号S2nによ
って無線送信部33を制御し、現在の出力電力を示す情
報である子局送信電力情報S2cを子局識別情報S2b
と共に送信データ多重化部39に送出する。さらに、制
御部38は通信時間情報S1cに基づいて電源部42を
制御して送信系、受信系の所要回路への通電を行う。
【0038】またさらに、制御部38は、予め定めた一
定時間以内に受信データ分離部40からの子局識別情報
S2bを取り込めない場合に、親局1に子局2から、現
在の送信電力では電波が到達しないと判断して、無線送
信部33を電力制御信号S2nによって、最大電力で送
信するように制御する。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の無線データ伝送システムによれば、識別された子局が
親局で設定した通信時間間隔情報及び通信時間情報に対
応して、通電を制御し、また、親局(子局)から送信信
号の受信電界強度に応じて送信電力を自動的に制御して
いる。
【0040】さらに、子局では親局からの受信信号が予
め定めた時間内に受信できない場合に送信を自動的に最
大電力に制御しているため、不要な通信が発生せずに子
局での消費電力が低減され、隣接通信チャネルでの混信
(混変調)等が発生し難く、その周波数利用効率が向上
するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線データ伝送システムの実施例にあ
って親局の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す親局と無線回線で接続される子局の
構成を示すブロック図である。
【図3】従来の無線データ伝送システムにおける子局の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 親局 2 子局 12,32 送受信切換部 13,33 無線送信部 14,34 無線受信部 15,35 電界強度測定部 16,36 変調部 17,37 復調部 18,38 制御部 19,39 送信データ多重化部 20,40 受信データ分離部 41,42 操作部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と子局との間の無線回線を通じてデ
    ータ伝送を行う無線データ伝送システムにおいて、 前記親局は、 前記子局との間の無線送受信を行う親局無線送受信手段
    と、 前記子局への伝送データ、通信時間間隔情報及び通信時
    間情報を多重化して前記親局無線送受信手段に送出する
    親局多重化手段とを有し、 前記子局は、 前記親局との間の無線送受信を行い、かつ、前記親局に
    伝送データを送信する子局無線送受信手段と、 当該子局の各部に対する電源供給を行う電池電源と、 前記子局無線送受信手段が送出する前記親局からの通信
    時間間隔情報及び通信時間情報に対応して前記電池電源
    から前記子局無線送受信手段への通電を制御する制御手
    段とを備えることを特徴とする無線データ伝送システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記子局が多数であると共に、この子局
    にそれぞれ固有の識別符合を付与し、かつ、親局の親局
    多重化手段で伝送データ、通信時間間隔情報、通信時間
    情報及び識別符合を多重化すると共に、前記子局に伝送
    データと識別符合とを多重化する子局多重化手段を設
    け、かつ、親局無線送受信手段及び子局の子局無線送受
    信手段が識別符合によって個々の子局を識別して送受信
    を行うことを特徴とする請求項1記載の無線データ伝送
    システム。
  3. 【請求項3】 前記子局に、親局の無線送信を受信した
    際の電界強度を示す受信電界強度測定信号を出力する受
    信電界強度測定手段と、子局無線送受信手段からの送信
    電力を制御する送信電力制御手段とを設け、この受信電
    界強度測定手段が測定した、親局からの送信信号の受信
    電界強度に応じて、前記送信電力制御手段が子局無線送
    受信手段からの送信電力を制御することを特徴とする請
    求項1記載の無線データ伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記子局に、親局の無線送信が受信不能
    の時間を計時する計時手段と、子局無線送受信手段から
    の送信電力を制御する送信電力制御手段とを設け、前記
    親局からの受信信号が予め定めた前記計時手段での時間
    内に受信できない場合に前記送信電力制御手段が、子局
    無線送受信手段からの送信を最大電力に制御することを
    特徴とする請求項1記載の無線データ伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記親局に、子局の無線送信を受信した
    電界強度を示す受信電界強度測定信号を出力する受信電
    界強度測定手段と、親局無線送受信手段からの送信電力
    を制御する送信電力制御手段とを設け、この受信電界強
    度測定手段が測定した子局からの送信信号の受信電界強
    度に応じて、前記送信電力制御手段が、親局無線送受信
    手段からの送信出力電力を制御することを特徴とする請
    求項1記載の無線データ伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記親局に、通信時間間隔情報及び通信
    時間情報を変更設定する設定手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載の無線データ伝送システム。
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