JP2663800B2 - 電動ホッチキスにおけるマガジンの上下回動駆動機構 - Google Patents

電動ホッチキスにおけるマガジンの上下回動駆動機構

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JP2663800B2
JP2663800B2 JP20738592A JP20738592A JP2663800B2 JP 2663800 B2 JP2663800 B2 JP 2663800B2 JP 20738592 A JP20738592 A JP 20738592A JP 20738592 A JP20738592 A JP 20738592A JP 2663800 B2 JP2663800 B2 JP 2663800B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動ホッチキスにおいて
マガジンを上下方向に回動させる駆動機構に関するもの
である。
【0002】
【従来技術とその問題点】この種のマガジンの上下回動
駆動機構については、従来は電動モータに作動連結され
た溝カムをベースフレームの両側に設け、これに対応し
てベースフレームに中間部を支持された一対の駆動リン
クの各一端を上記各溝カムに係合させ、他端を駆動リン
クと同軸に支持させたマガジンの前端に連結させる構成
のものが知られている。これは、電動モータにより溝カ
ムを回転させることにより、溝カムの形状に沿って駆動
リンクを回動駆動させるものである。このような駆動機
構においては、両側の溝カムは完全に一体に回転させな
ければ位相差が生じ、両側の駆動リンクが同期しない状
態で上下動するので、マガジンの上下動が正しく行なわ
れなくなり、綴り不良が生じるおそれがある。また、溝
カムは大きくしなければならないので、装置全体も大型
化するという欠点もあった。
【0003】そこで、本発明者等は偏心カムを一対の駆
動リンク及びマガジンの中心線上に配置し、一対の駆動
リンクの中間にカムローラを配置し、上記偏心カムを回
転させてその外周面をカムローラに押圧させて押し出す
ことで駆動リンクを駆動する機構を考えた。この場合、
駆動リンクをリターンさせる機構が問題となり、一つの
解決手段として、駆動リンクの前端部を引っ張りバネで
上方に引き上げることが考えられる。
【0004】しかしながら、駆動リンクにはいろいろな
部品が直接間接に連係しているため、駆動リンクをリタ
ーン作動させると、これに関連して他の部品も摺動する
ことになり、これらの部品間には比較的強い摺動抵抗が
働いているため、引っ張りバネのバネ力が強くなければ
駆動リンクを確実にリターンさせることはできない。と
ころがその反面、バネ力を強くすると、電動モータの出
力も大きくしなければならないという問題が生じる。
【0005】
【発明の目的】本発明は前記問題点を解消し、特に安定
した駆動リンクのリターンを実現することができるとと
もに装置全体を小型化することもできる電動ホッチキス
における駆動リンクの駆動機構を提供することをその目
的とする。
【0006】
【目的を達成するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電動ホッチキスにおけるマガジンの上
下回動駆動機構は、綴り台を有するベースフレーム上に
マガジンを上下方向に回動自在に設け、該マガジンを電
動モータにより下方に回動させたときにマガジン内のス
テープルを綴り台に向けて打ち出し、ステープルを綴り
台上の被綴り材に貫通させて綴る電動ホッチキスにおい
て、マガジンの両側に一対の駆動リンクを配置し、一対
の駆動リンクを後端で一体に結合させるとともに、駆動
リンクとマガジンの各後部をベースフレーム上に回動自
在に軸支させ、駆動リンクの前端をマガジンの前端に連
結させるとともに両側の駆動リンクの後部を連結したロ
ーラ軸にカムローラを回転自在に支持させ、上記ベース
フレーム上にローラ軸と平行に設けられた駆動軸には電
動モータに作動連結する駆動歯車と偏心カムとをそれぞ
れ固定させるとともに、偏心カムと上記カムローラとを
並設させ、且つ偏心カムとカムローラの外周にはカムカ
バーを被覆して連結したことを特徴とする。
【0007】
【発明の作用、効果】前記構成において、電動モータを
作動させると、その出力は中間歯車から駆動歯車に伝達
されて駆動軸を回転させるので、偏心カムが回転する。
これに伴い、偏心カムが回転してその外周面がカムロー
ラの外周面を押圧するときは、カムローラを偏心カムの
駆動軸から遠ざかるように押し出してマガジンを下方に
回動させるとともに、偏心カムの外周面がカムローラの
外周面から遠ざかろうとするときは、カムカバーによっ
てカムローラが駆動軸に接近するように引き戻されるの
で、マガジンは上方に回動するように駆動されるので、
駆動リンクは確実にリターンする。
【0008】このように、駆動リンクは支軸を中心に往
復回動するので、その前端に連結されたマガジンの前端
も上記支軸を中心に上下方向に回動駆動される。また、
駆動リンクの駆動は偏心カムとカムローラとをカムカバ
ーで覆うという簡単な構造によって行なわれるので、装
置全体を小型化することができる。また、偏心カムとカ
ムローラとは両側の駆動リンクの中心軸線上に配置され
るので、駆動リンクは常に同期して駆動されることにな
る。さらに、駆動リンクのリターンはカムカバーによっ
て行なわれるので、バネの場合のようにバネの強さを考
慮する必要がなく、安定したリターンが実現できる。
【0009】
【実施例】図1、図2は電動ホッチキスを示す。この電
動ホッチキスは真直のステープルをシート状に連結した
シート状ステープルを使用し、ベースフレーム1上のマ
ガジン2を電動モータ3により上下方向に回動させ、上
下回動時にマガジン2に装着したステープルカートリッ
ジ4からシート状ステープルを前方に送り出すととも
に、シート状ステープルを先端のステープルから順にコ
字形に成形した後ベースフレーム1の前端の綴り台5に
向けて打ち出し、ステープルの脚部を綴り台5上の被綴
り材6を貫通させて綴るものである。このため、上記電
動ホッチキスには、マガジン2を上下方向に回動させる
駆動機構と、マガジン2内のステープルを成形して打ち
出す成形・打ち出し機構と、マガジン2内のシート状ス
テープルを前方に送り出す送り機構とが設けられてい
る。以下、これらの機構について順次説明する。
【0010】まず、マガジン2の上下回動駆動機構につ
いて説明する。図1、図2、図5に示されるように、ベ
ースフレーム1の中央部両側と後部一側にはそれぞれ起
立片1a、1bが形成されている。後部起立片1bには
電動モータ3とその出力軸に連係する中間歯車7とが設
けられ、中央部起立片1aの上部には駆動軸8が貫通さ
れ、上記中間歯車7は駆動軸8の端部に固定された駆動
歯車9に噛合している。上記両側の中央部起立片1aの
間には、駆動軸8の中央部に固定された偏心カム10が
配置されているとともに、マガジン2とマガジン2の両
側に配置された一対の駆動リンク11とが設けられてい
る。そして、マガジン2の後端部と一対の駆動リンク1
1の後端下部の各軸孔12、13と中央部起立片1aの
下部軸孔14を支軸15が貫通し、マガジン2と駆動リ
ンク11とを回動自在に支持している。また、駆動リン
ク11の後部の上部に形成された長孔16にはローラ軸
17が貫通され、該ローラ軸17にはカムローラ18が
回転自在に支持されている。カムローラ18は上記偏心
カム10と並設され、カムローラ18と偏心カム10の
外周にはカムカバー19が被覆され、カムローラ18と
偏心カム10とはカムカバー19により連結される。な
お、ローラ軸17は引っ張りバネ20により常時長孔1
6の後端に係合するように付勢されている。
【0011】次に、上記両駆動リンク11の前端は連結
軸21によって連結されている(図1参照)とともに、
該連結軸21はマガジン2の前部に配置された後述のド
ライバの前面の突片34を貫通している。なお、マガジ
ン2の前端下面がベースフレーム1の綴り台5に接触す
る位置とマガジン2の下端から側方に形成された突部2
2がベースフレーム1に形成された弯曲アーム23に係
合する位置までがマガジン2の回動範囲である。ドライ
バはマガジン2に対して相対的に上下動するように構成
され、したがって駆動リンク11はマガジン2のストロ
ークよりも大きく設定されている。また、両側の駆動リ
ンク11の後端は連結壁11a(図5参照)によって連
結されている。
【0012】なお、駆動リンク11は必ずしもドライバ
に直接に連結される必要はない。例えば、ドライバを保
持する保持部材(図示せず)に連結する構成であっても
よい。
【0013】前記構成において、電動モータ3を作動さ
せると、その出力は中間歯車7から駆動歯車9に伝達さ
れて駆動軸8を回転させるので、偏心カム10が回転す
る。これに伴い、図3の状態から図4のように偏心カム
10が回転してその外周面がカムローラ18の外周面を
押圧するときは、カムローラ18を偏心カム10の駆動
軸8から遠ざかるように押し出してマガジン2を下方に
回動させるとともに、図4の状態から図3のように偏心
カム10の外周面がカムローラ18の外周面から遠ざか
ろうとするときは、カムカバー19によってカムローラ
18が駆動軸8に接近するように引き戻されるので、マ
ガジン2は上方に回動するように駆動されるので、駆動
リンク11は確実にリターンする。
【0014】このように、駆動リンク11は支軸15を
中心に往復回動するので、その前端に連結されたマガジ
ン2の前端も上記支軸15を中心に上下方向に回動駆動
される。また、駆動リンク11の駆動は偏心カム10と
カムローラ18とをカムカバー19で覆うという簡単な
構造によって行なわれるので、装置全体を小型化するこ
とができる。また、偏心カム10とカムローラ18とは
両側の駆動リンク11の中心軸線上に配置されるので、
駆動リンク11は常に同期して駆動されることになる。
さらに、駆動リンク11のリターンはカムカバー19に
よって行なわれるので、バネの場合のようにバネの強さ
を考慮する必要がないほか、安定したリターンが実現で
きる。
【0015】次に、マガジン2の構成とステープルの成
形・打ち出し機構について説明すると、図5〜図7に示
されるように、マガジン2は前後に側壁を形成したマガ
ジン本体2aの中央にステープルカートリッジ4の取り
付け部25を形成し、その前方にはステープルの成形・
打ち出し部26を形成してなり、上述のようにマガジン
本体2aの後部はベースフレーム1の中央部起立片1a
に貫通された支軸15に回動自在に支持されている。
【0016】ステープルカートリッジ4には図7のよう
にシート状ステープル27が多段に収納されているとと
もに、側壁の下端内面には最下段のシート状ステープル
27aの下面を支持する支持突条28が形成され、底部
と前後壁の下端部は開放形成されている。また、マガジ
ン本体2aの両側壁の内面には前壁下端から導出された
シート状ステープルの両側端の下面を支持してガイドす
るガイド用突壁29が形成されている。さらに、図3の
ようにステープルカートリッジ4の取り付け部25の底
壁は開口され、ステープルカートリッジ4内に収納され
たステープルを上記ガイド用突壁29に沿って前方に送
り出す送り機構(後述)が配設されている。
【0017】次に、マガジン2の前部には図6のように
ガイドプレート30が固定され、その前部にはフォーミ
ングプレート31とドライバ32とを介してフェースプ
レート33が配置されている。ドライバ32の前後方に
は突片34、35が屈曲形成され、後部突片35はフォ
ーミングプレート31の開口を貫通し、前部突片34は
フェースプレート33の縦スリット36を貫通してその
前方に突出し、前述のように、駆動リンク11の前端に
連結する連結軸21によって貫通されている。図6、図
8に示されるように、ガイド用突壁29の前端にはアン
ビル37が連続的に配置され、該アンビル37とガイド
プレート30の下面との間には上記送り機構によって送
られたシート状ステープル27aの通過間隙が形成され
ているとともに、フェースプレート33の背面には前端
の(成形済の)ステープルの受け部38が形成され、上
記ドライバ32は受け部38に臨み、上記フォーミング
プレート31はガイド用突壁29の前端に固定されたア
ンビル37に臨んで配置されている。
【0018】上記構成により、前述の駆動リンク11が
上下方向に駆動されるとドライバ32も上下動するが、
その周囲との摩擦抵抗によりマガジン2もこれに追従す
るので、マガジン2も上下方向に回動する。図4に示す
ようにドライバ32の下動に伴ってマガジン2も下動す
るとき、マガジン2の前端下面は被綴り材6の上面に当
接して停止するが、駆動リンク11とドライバ32はさ
らに下動を続け、図8のようにフェースプレート33の
背面の受け部38に供給された前端のステープル39
(成形済)をマガジン2の前端下面から綴り台5に向け
て打ち出し、図9(a)のようにステープルの脚部を綴
り台5上の被綴り材6を貫通させて綴る。また、ドライ
バ32とともにフォーミングプレート31も駆動され、
同図(b)のようにアンビル37上にある真直ステープル
39bはフォーミングプレート31によって両側が押し
下げられてコ字形に成形される。ドライバ32が上方に
駆動されると、成形済みのステープルがフェースプレー
ト33に供給され、アンビル37上には次の真直ステー
プルが供給される。以上の繰り返しによりシート状ステ
ープル27aの成形、打ち込みが行なわれる。
【0019】次に、ステープルカートリッジ4内のステ
ープルを前方に送り出す供給機構は、図3のようにステ
ープルカートリッジ4の後部に配置された第1の送り装
置aと前部に配置された第2の送り装置bとから構成さ
れている。
【0020】第1の送り装置aは、マガジン2の回動時
に最下段のシート状ステープル27aの後端を押し出し
てステープルカートリッジ4の前壁から前方に導出させ
るもので、図5に示すベースフレーム1の中央部のマガ
ジン2の支軸15の軸受部40上に斜め上方に起立形成
された支持杆41とマガジン2に前後方向に摺動自在に
配置された送り部材42(図6参照)とによって構成さ
れている。送り部材42はプレート部42aの上部に逆
L形片42bを形成してなり、逆L形片42bの上端と
プレート部42aには開口部43、44が形成され、こ
れら上下の開口部43、44は上記支持杆41に嵌挿さ
れている。また、プレート部42aの両側縁には上下に
突部45、46が形成され、該上下の突部45、46の
間にマガジン2の側壁の内面にガイド用突壁29を係合
させ、これにより送り部材42のプレート部42aはマ
ガジン2の送り方向に沿って摺動可能に係合されてい
る。したがって、送り部材42は常にマガジン2と同じ
傾きとなり、シート状ステープル27の送り方向に摺動
するように保持される。さらに、プレート部42aの上
部にはシート状ステープル27一枚分の厚みだけ段状に
形成された当接部47が形成されている。そして、送り
部材42は、引っ張りバネ48により常時前方に移動す
るように付勢されている。
【0021】前記第1の送り装置aによれば、マガジン
2の前端が図10(a) のように上方位置にあるときは、
送り部材42もマガジン2の傾き角と等角に傾くととも
に、その先端は引っ張りバネ48によって最もステープ
ルカートリッジ4の内側に入り込んだ状態となってい
る。この状態から前述のマガジン2の回動駆動機構によ
りマガジン2が下方に回動させられると、同図(b) のよ
うに送り部材42も強制的に回動させられるが、逆L形
片42bの上端開口部43が支持杆41に係合するの
で、送り部材42はこの係合部を中心に回動することに
なる。このようにマガジン2の回動中心(支軸15)と
送り部材42の回動中心が異なることにより、マガジン
2の回動に応じて送り部材42はマガジン2から相対的
に後退するように移動し、引っ張りバネ48が伸長す
る。再びマガジン2の前端が上方に回動すると、今度は
逆に支持杆41による送り部材42の逆L形片42bの
上端開口部43との係合が解除されるので、送り部材4
2は引っ張りバネ48のバネ力によりマガジン2に対し
て相対的に前進移動するから、その途中でプレート部4
2aの当接部47がステープルカートリッジ4内の最下
段のシート状ステープル27aの後端面に係合し、その
まま該シート状ステープル27aを前方に移動させるの
で、同図(c) のようにシート状ステープル27aはステ
ープルカートリッジ4の前壁の下端開放部からマガジン
2の側壁の内面のガイド用突壁29にガイドされて導出
され、当接部47がステープルカートリッジ4内に進入
する距離だけ送り出される。
【0022】第2の送り装置bは図2,図3に示すよう
にマガジン本体2aの底部の開口部に臨んで配置された
送りローラ50と、そのローラ軸51の端部に固定され
てマガジン本体2aの一方の前壁の外部に配置されたラ
チェット52と、ラチェット52の上方で駆動リンク1
1に揺動自在に配置された逆U字形のラチェットレバー
53とによって構成されている。ラチェットレバー53
は合成樹脂等の弾性部材によって前部レバー部53aと
後部レバー部53bとを逆U字形に形成するとともに、
最上部から側方に逆L形片53c(図5参照)を形成し
たもので、逆L形片53cは一方の駆動リンク11に係
止されている。前部レバーの先端には1個の押し爪54
が、後部レバー部53bの先端には2個の引き爪55、
56がそれぞれ形成されている。そして、両爪54、5
5・56間の間隔はラチェット52の外径よりも小さく
なるように形成されている。また、両爪54、55・5
6は、駆動リンク11がマガジン2に対して相対的に上
方位置にあるときはラチェット52よりも上方に位置
し、駆動リンク11がマガジン2対して相対的に下方に
移動したときにはラチェット52に係合するように形成
されている。
【0023】前記第2の送り装置bによれば、図11
(a) のように駆動リンク11が下方に駆動されてマガジ
ン2も下方に回動すると、マガジン2の前端下面は被綴
り材6の上面に当接してそれ以上下方に移動しないが、
これに対し駆動リンク11はさらに下方に駆動されるの
で、ラチェットレバー53の押し爪54がラチェット5
2の前側の爪歯に係合し、これを押し下げてラチェット
52を前方回転させる。そして、既に供給された前端の
ステープルがドライバによって打ち出された後、駆動リ
ンク11が上方に駆動されるに伴い、マガジン2も上方
に回動駆動される。マガジン2は途中で突部22が弯曲
アーム23に係合して上昇を停止するのに対し、駆動リ
ンク11はさらに上方に駆動されるので、同図(b) のよ
うにその途中でラチェットレバー53の2個の引き爪5
5、56が続けてラチェット52の後側の爪歯に係合
し、これを引き上げてラチェット52を前方回転させ
る。このように、マガジン2が上下動するときにラチェ
ット52が回転されるので、送りローラ50が前方に回
転するように駆動される。このため、第1の送り装置に
より送りローラ50上に当接したシート状ステープル2
7aは送りローラ50の回転時にその摩擦抵抗により前
方に送られる。
【0024】以上のように、マガジン2の上下動に対応
して第1の送り装置によりステープルカートリッジ4内
のシート状ステープル27aの前端を前方に導出する
と、シート状ステープル27の前部下面は第2の送り装
置の送りローラ50上に当接し、該第2の送り装置によ
りさらに前方に供給される。したがって、ステープルカ
ートリッジ4内の最下段のシート状ステープル27a
は、後ろからは第1の送り装置により、前からは第2の
送り装置によりそれぞれ前方に送られるので、例えば中
間部分が折れたりしても確実な送りが行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動ホッチキスの全体の斜視図で
ある。
【図2】上記電動ホッチキスの側面図である。
【図3】上記電動ホッチキスの要部の縦断面図である。
【図4】マガジンの回動駆動機構の作動態様説明図であ
る。
【図5】マガジンと駆動リンクとベースフレームとの分
解斜視図である。
【図6】マガジンの分解斜視図である。
【図7】ステープルカートリッジの要部の斜視図であ
る。
【図8】マガジンの成形・打ち出し部の要部の断面図で
ある。
【図9】(a) (b) はそれぞれマガジンの成形・打ち出し
部におけるステープルの成形、打ち出し態様の説明図で
ある。
【図10】(a) (b) (c) はそれぞれ第1の送り装置の作
動態様説明図である。
【図11】(a) (b) はそれぞれ第2の送り装置の作動態
様説明図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 2 マガジン 3 電動モータ 5 綴り台 6 被綴り材 8 駆動軸 9 駆動歯車 10 偏心カム 11 駆動リンク 17 ローラ軸 18 カムローラ 19 カムカバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綴り台を有するベースフレーム上にマガ
    ジンを上下方向に回動自在に設け、該マガジンを電動モ
    ータにより下方に回動させたときにマガジン内のステー
    プルを綴り台に向けて打ち出し、ステープルを綴り台上
    の被綴り材に貫通させて綴る電動ホッチキスにおいて、 マガジンの両側に一対の駆動リンクを配置し、一対の駆
    動リンクを後端で一体に結合させるとともに、駆動リン
    クとマガジンの各後部をベースフレーム上に回動自在に
    軸支させ、駆動リンクの前端をマガジンの前端に連結さ
    せるとともに両側の駆動リンクの後部を連結したローラ
    軸にカムローラを回転自在に支持させ、上記ベースフレ
    ーム上にローラ軸と平行に設けられた駆動軸には電動モ
    ータに作動連結する駆動歯車と偏心カムとをそれぞれ固
    定させるとともに、偏心カムと上記カムローラとを並設
    させ、且つ偏心カムとカムローラの外周にはカムカバー
    を被覆して連結したことを特徴とする電動ホッチキスに
    おけるマガジンの上下回動駆動機構。
JP20738592A 1992-07-10 1992-07-10 電動ホッチキスにおけるマガジンの上下回動駆動機構 Expired - Lifetime JP2663800B2 (ja)

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