JP2663782B2 - 空気通路切替装置 - Google Patents
空気通路切替装置Info
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- JP2663782B2 JP2663782B2 JP4726392A JP4726392A JP2663782B2 JP 2663782 B2 JP2663782 B2 JP 2663782B2 JP 4726392 A JP4726392 A JP 4726392A JP 4726392 A JP4726392 A JP 4726392A JP 2663782 B2 JP2663782 B2 JP 2663782B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調用ダンパ装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両空調用ダンパ装置として、ダ
ンパ板の回動により風量制御又は気流変更を行う板ダン
パ装置が実用されているが、特開平1ー141116号
公報は、空調ケース内に例えばポリエチレンフィルムか
らなる可撓性のスクリーンを各吹き出し開口に沿ってス
ライドさせ、フィルムの所定位置に開口した各通気孔と
これら各吹き出し開口との重なりの程度により、各吹き
出し開口から吹き出される吹き出し風量を個別に制御す
るいわゆるフィルムダンパを開示している。
ンパ板の回動により風量制御又は気流変更を行う板ダン
パ装置が実用されているが、特開平1ー141116号
公報は、空調ケース内に例えばポリエチレンフィルムか
らなる可撓性のスクリーンを各吹き出し開口に沿ってス
ライドさせ、フィルムの所定位置に開口した各通気孔と
これら各吹き出し開口との重なりの程度により、各吹き
出し開口から吹き出される吹き出し風量を個別に制御す
るいわゆるフィルムダンパを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、種々実
験した結果、上記した従来のフィルムダンパ装置に採用
されている樹脂フィルムからなるスクリーンは、引張り
強度、風遮断特性及び可撓性の点では満足が得られるも
のの、引裂き強度の点で実用上、不十分であることがわ
かった。
験した結果、上記した従来のフィルムダンパ装置に採用
されている樹脂フィルムからなるスクリーンは、引張り
強度、風遮断特性及び可撓性の点では満足が得られるも
のの、引裂き強度の点で実用上、不十分であることがわ
かった。
【0004】すなわち、車両空調用ダンパ装置における
スクリーンは風漏れ防止のために各吹き出し開口全周に
わたってケースの内壁面に沿って摺動しなければなら
ず、また、比較的小径の駆動ローラやガイドローラに沿
って曲げられる。このためにスクリーンに局部的に応力
が集中し、樹脂フィルムからなるスクリーンに引裂きが
生じ、そのために耐引裂き強度の点で実用に耐えないこ
とが判明した。
スクリーンは風漏れ防止のために各吹き出し開口全周に
わたってケースの内壁面に沿って摺動しなければなら
ず、また、比較的小径の駆動ローラやガイドローラに沿
って曲げられる。このためにスクリーンに局部的に応力
が集中し、樹脂フィルムからなるスクリーンに引裂きが
生じ、そのために耐引裂き強度の点で実用に耐えないこ
とが判明した。
【0005】このため本発明者らは上記スクリーンの素
材としてフィルムの他に種々検討した。まず、ゴムや繊
維強化ゴムなどは駆動ローラやガイドローラによる曲げ
に良く耐え、かつ柔軟性に富むのでその候補として最初
に検討したが、これらは変形しやすく通気孔の位置や形
状の変動により風量制御又は風向切換といったダンパ機
能を正確に遂行するのが困難であり、また耐湿熱性に劣
る。
材としてフィルムの他に種々検討した。まず、ゴムや繊
維強化ゴムなどは駆動ローラやガイドローラによる曲げ
に良く耐え、かつ柔軟性に富むのでその候補として最初
に検討したが、これらは変形しやすく通気孔の位置や形
状の変動により風量制御又は風向切換といったダンパ機
能を正確に遂行するのが困難であり、また耐湿熱性に劣
る。
【0006】また金属薄板は、多くの利点を有するもの
の、柔軟性の点で問題があり、特に小径のガイドローラ
に沿って湾曲させたり、小径の駆動ローラに巻き取るの
が困難であり、塑性変形が生じ易いという不具合があっ
た。また織布は、可撓性及び耐引裂き強度の点で充分で
あるが、通常の厚さの織成では風遮断(風透過防止)特
性が充分でなく、また摺動により表面にけば立ちが生じ
ることが多かった。更に、表面の凹凸により摺動音が生
じたり、樹脂フィルムに比べて摩擦が大きいので駆動ト
ルクが小さいと円滑な駆動が阻害される場合が生じた。
その上、織布は初期伸びと呼ばれる共用当初の永久伸び
が2%程度あり、これら伸びにより通気孔の位置が変動
してしまい精密な風量制御を妨害する場合もあることが
わかった。
の、柔軟性の点で問題があり、特に小径のガイドローラ
に沿って湾曲させたり、小径の駆動ローラに巻き取るの
が困難であり、塑性変形が生じ易いという不具合があっ
た。また織布は、可撓性及び耐引裂き強度の点で充分で
あるが、通常の厚さの織成では風遮断(風透過防止)特
性が充分でなく、また摺動により表面にけば立ちが生じ
ることが多かった。更に、表面の凹凸により摺動音が生
じたり、樹脂フィルムに比べて摩擦が大きいので駆動ト
ルクが小さいと円滑な駆動が阻害される場合が生じた。
その上、織布は初期伸びと呼ばれる共用当初の永久伸び
が2%程度あり、これら伸びにより通気孔の位置が変動
してしまい精密な風量制御を妨害する場合もあることが
わかった。
【0007】本発明はこれら問題点に鑑みなされたもの
であり、優れた特性をもつスクリーンを具備する空気通
路切替装置を提供することを、その目的としている。
であり、優れた特性をもつスクリーンを具備する空気通
路切替装置を提供することを、その目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第一発明の空気通路切替
装置は、空気を導く通風路と、前記通風路に空気を送風
する送風手段と、前記通風路内に配設された駆動ローラ
と、空気を通風させるための通風孔を有する可撓性薄膜
から成るスクリーンとを備え、前記スクリーンが前記駆
動ローラの駆動によって周辺の部材と摺動しながらスラ
イド移動するこによって前記通風路内の空気通路を切り
替える空気通路切替装置において、前記スクリーンは、
織布層と、該織布層層の少なくとも一面に含浸される樹
脂コート層とからなることを特徴としている。
装置は、空気を導く通風路と、前記通風路に空気を送風
する送風手段と、前記通風路内に配設された駆動ローラ
と、空気を通風させるための通風孔を有する可撓性薄膜
から成るスクリーンとを備え、前記スクリーンが前記駆
動ローラの駆動によって周辺の部材と摺動しながらスラ
イド移動するこによって前記通風路内の空気通路を切り
替える空気通路切替装置において、前記スクリーンは、
織布層と、該織布層層の少なくとも一面に含浸される樹
脂コート層とからなることを特徴としている。
【0009】第二発明の空気通路切替装置は、空気を導
く通風路と、前記通風路に空気を送風する送風手段と、
前記通風路内に配設された駆動ローラと、空気を通風さ
せるための通風孔を有する可撓性薄膜から成るスクリー
ンとを備え、前記スクリーンが前記駆動ローラの駆動に
よって周辺の部材と摺動しながらスライド移動するこに
よって前記通風路内の空気通路を切り替える空気通路切
替装置において、前記スクリーンは、樹脂フィルム層
と、該樹脂フィルム層の少なくとも一面に被着される織
布層とからなることを特徴としている。
く通風路と、前記通風路に空気を送風する送風手段と、
前記通風路内に配設された駆動ローラと、空気を通風さ
せるための通風孔を有する可撓性薄膜から成るスクリー
ンとを備え、前記スクリーンが前記駆動ローラの駆動に
よって周辺の部材と摺動しながらスライド移動するこに
よって前記通風路内の空気通路を切り替える空気通路切
替装置において、前記スクリーンは、樹脂フィルム層
と、該樹脂フィルム層の少なくとも一面に被着される織
布層とからなることを特徴としている。
【0010】第二発明の好適な態様において、スクリー
ンは、前記樹脂フィルム層と、前記樹脂フィルム層の一
面に被着される織布層と、該織布層の表面に含浸される
樹脂コート層とからなる請求項2記載の車両空調用ダン
パ装置。第二発明の好適な態様において、スクリーン
は、樹脂フィルム層と、樹脂フィルム層の両面に被着さ
れる織布層と、両織布層の表面に含浸される樹脂コート
層とからなる。
ンは、前記樹脂フィルム層と、前記樹脂フィルム層の一
面に被着される織布層と、該織布層の表面に含浸される
樹脂コート層とからなる請求項2記載の車両空調用ダン
パ装置。第二発明の好適な態様において、スクリーン
は、樹脂フィルム層と、樹脂フィルム層の両面に被着さ
れる織布層と、両織布層の表面に含浸される樹脂コート
層とからなる。
【0011】第二発明の好適な態様において、スクリー
ンは、織布層と、織布層の両面に被着される樹脂フィル
ム層とからなる。第一、第二発明の好適な態様におい
て、前記織布層は、前記スライド方向に複数配列された
縦糸とこの縦糸と垂直に複数配列された横糸とが互いに
交差することによって形成され、かつ前記横糸が前記縦
糸よりも細いことを特徴とする。
ンは、織布層と、織布層の両面に被着される樹脂フィル
ム層とからなる。第一、第二発明の好適な態様におい
て、前記織布層は、前記スライド方向に複数配列された
縦糸とこの縦糸と垂直に複数配列された横糸とが互いに
交差することによって形成され、かつ前記横糸が前記縦
糸よりも細いことを特徴とする。
【0012】第一、第二発明の好適な態様において、前
記織布層は、前記スライド方向に複数配列された縦糸
と、この縦糸に対して傾斜して複数配列された横糸とが
互いに交差することによって形成されていることを特徴
とする。第一、第二発明の好適な態様において、前記ス
クリーンの表面は防菌剤を有することを特徴とする。
記織布層は、前記スライド方向に複数配列された縦糸
と、この縦糸に対して傾斜して複数配列された横糸とが
互いに交差することによって形成されていることを特徴
とする。第一、第二発明の好適な態様において、前記ス
クリーンの表面は防菌剤を有することを特徴とする。
【0013】樹脂フィルム層は、PPS(ポリフェニレ
ンサルファイド)、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PEI
(ポリエーテルイミド)、PI(ポリイミド)、PES
(ポリエーテルサルフォン)、PEEK(ポリエーテル
エーテルケトン)、PSF(ポリサルフォン)、PC
(ポリカーボネート)、PVC(ポリビニルクロライ
ド)、PS(ポリサルフォン)などの樹脂を素材とする
ことができ、その巻取り方向に延伸されることができ
る。樹脂フィルム層の厚さとしては、20〜150μ
m、好ましくは38〜75μmとするのが好適である。
樹脂フィルム層の厚さが、20μmより薄いと引張り強
度不足及びクリープの増加という不具合が生じ、一方、
150μmより厚いと、可撓性の劣化及び操作力の増大
という不具合が生じる。
ンサルファイド)、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PEI
(ポリエーテルイミド)、PI(ポリイミド)、PES
(ポリエーテルサルフォン)、PEEK(ポリエーテル
エーテルケトン)、PSF(ポリサルフォン)、PC
(ポリカーボネート)、PVC(ポリビニルクロライ
ド)、PS(ポリサルフォン)などの樹脂を素材とする
ことができ、その巻取り方向に延伸されることができ
る。樹脂フィルム層の厚さとしては、20〜150μ
m、好ましくは38〜75μmとするのが好適である。
樹脂フィルム層の厚さが、20μmより薄いと引張り強
度不足及びクリープの増加という不具合が生じ、一方、
150μmより厚いと、可撓性の劣化及び操作力の増大
という不具合が生じる。
【0014】織布層は、ナイロン繊維、PET繊維、P
PS繊維、m−アラミド繊維、p−アラミド繊維、ノボ
ロイド繊維、PTFE繊維、ガラス繊維、カーボン繊
維、ボロン繊維などのフィラメントを織成して形成する
ことができる。織布層の厚さとしては、50〜200μ
m、好ましくは50〜80μmが好適である。織布層の
厚さが、50μmより薄いと引裂強度の低下という不具
合が生じ、一方、120μmより厚いと曲げにくくなり
操作力の増大という不具合が生じる。織布層は単一の長
繊維(モノフィラメント)を直接に織成して形成するこ
とができる他、長繊維又は短繊維を撚った撚糸を用いて
織成してもよい。撚糸のデニールは20〜70とするこ
とができる。
PS繊維、m−アラミド繊維、p−アラミド繊維、ノボ
ロイド繊維、PTFE繊維、ガラス繊維、カーボン繊
維、ボロン繊維などのフィラメントを織成して形成する
ことができる。織布層の厚さとしては、50〜200μ
m、好ましくは50〜80μmが好適である。織布層の
厚さが、50μmより薄いと引裂強度の低下という不具
合が生じ、一方、120μmより厚いと曲げにくくなり
操作力の増大という不具合が生じる。織布層は単一の長
繊維(モノフィラメント)を直接に織成して形成するこ
とができる他、長繊維又は短繊維を撚った撚糸を用いて
織成してもよい。撚糸のデニールは20〜70とするこ
とができる。
【0015】両側の織布層の厚さ、素材は同じとするの
が耐カール性の向上に有効であるが、20%程度の厚さ
変化は実用上で許容される。また、両側の織布層は織
成、素材、厚さで異なることができるが、全体としてス
クリーンのカールが抑圧できることが重要である。樹脂
フィルム層と織布層との貼着には、エポキシ系、ウレタ
ン系、エポキシ系(NBR変性、シリコン変性)などを
採用することができる。接着剤の厚さとして1〜20μ
m又は5〜30g/平方mとするのがよい。また、接着
剤を用いず高周波ウエルドなどにより両者を直接接合す
ることもできる。
が耐カール性の向上に有効であるが、20%程度の厚さ
変化は実用上で許容される。また、両側の織布層は織
成、素材、厚さで異なることができるが、全体としてス
クリーンのカールが抑圧できることが重要である。樹脂
フィルム層と織布層との貼着には、エポキシ系、ウレタ
ン系、エポキシ系(NBR変性、シリコン変性)などを
採用することができる。接着剤の厚さとして1〜20μ
m又は5〜30g/平方mとするのがよい。また、接着
剤を用いず高周波ウエルドなどにより両者を直接接合す
ることもできる。
【0016】樹脂コート層には、低摩擦係数及び耐熱性
を有するシリコン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂及び
それらの混合物を採用することができる。樹脂コート層
の厚さは1〜20μm又は5〜30g/平方mとされ
る。
を有するシリコン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂及び
それらの混合物を採用することができる。樹脂コート層
の厚さは1〜20μm又は5〜30g/平方mとされ
る。
【0017】
【作用】この装置によれば、駆動ローラの駆動によりス
クリーンはガイドロ−ラなどにより変角されつつ通風路
内をスライドし、その通気孔の位置がシフトして空気通
路の切り替えがなされる。なおここで、空気通路の切り
替えとは、風向変更及び風量変更を包含する。
クリーンはガイドロ−ラなどにより変角されつつ通風路
内をスライドし、その通気孔の位置がシフトして空気通
路の切り替えがなされる。なおここで、空気通路の切り
替えとは、風向変更及び風量変更を包含する。
【0018】第一発明のスクリーンは、織布層に樹脂コ
ート層を含浸して形成されている。実験によれば、織布
層は優れた引裂き強度及び曲げ特性(すなわち柔軟性又
は可撓性)を有し、更に実用可能な引張り強度を有す
る。一方、樹脂コート層は、スクリーンとしては実用に
不適な織布層の劣った風遮断性(風透過防止性)及び表
面摩擦特性を向上させ、更に摺動により生じる織布層表
面のけば立ちを防止する。
ート層を含浸して形成されている。実験によれば、織布
層は優れた引裂き強度及び曲げ特性(すなわち柔軟性又
は可撓性)を有し、更に実用可能な引張り強度を有す
る。一方、樹脂コート層は、スクリーンとしては実用に
不適な織布層の劣った風遮断性(風透過防止性)及び表
面摩擦特性を向上させ、更に摺動により生じる織布層表
面のけば立ちを防止する。
【0019】第二発明のスクリーンは、織布層に樹脂フ
ィルム層を被着して形成されている。実験によれば、織
布層は優れた引裂き強度及び曲げ特性(すなわち柔軟性
又は可撓性)を有し、更にスクリーンとしては実用に不
適な樹脂フィルム層の劣った引裂き強度を補完する。一
方、樹脂フィルム層は、スクリーンとしては実用に不適
な織布層の劣った風遮断性(風透過防止性)及び表面摩
擦特性を向上させ、更に摺動により生じる織布層表面の
けば立ちを防止し、その上、織布層では実用上やや不足
がある引張り強度を補完する。
ィルム層を被着して形成されている。実験によれば、織
布層は優れた引裂き強度及び曲げ特性(すなわち柔軟性
又は可撓性)を有し、更にスクリーンとしては実用に不
適な樹脂フィルム層の劣った引裂き強度を補完する。一
方、樹脂フィルム層は、スクリーンとしては実用に不適
な織布層の劣った風遮断性(風透過防止性)及び表面摩
擦特性を向上させ、更に摺動により生じる織布層表面の
けば立ちを防止し、その上、織布層では実用上やや不足
がある引張り強度を補完する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、第一発明の装置は
樹脂コート層が含浸された織布層によりスクリーンを構
成しているので、両者の補完により実用上必要な機械的
特性(可撓性、引張り強度、引裂き強度、低摩擦係
数)、けば立ち防止性及び風遮断性(風透過防止性)を
有するスクリーンを実現することができる。
樹脂コート層が含浸された織布層によりスクリーンを構
成しているので、両者の補完により実用上必要な機械的
特性(可撓性、引張り強度、引裂き強度、低摩擦係
数)、けば立ち防止性及び風遮断性(風透過防止性)を
有するスクリーンを実現することができる。
【0021】また、第二発明の装置は樹脂フィルム層が
被着された織布層によりスクリーンを構成しているの
で、両者の補完により実用上必要な機械的特性(可撓
性、引張り強度、引裂き強度、低摩擦係数)、けば立ち
防止性及び風遮断性(風透過防止性)を有し、更に織布
層の引張り強度及び耐伸び性も一層改善可能な優れたス
クリーンを実現することができる。
被着された織布層によりスクリーンを構成しているの
で、両者の補完により実用上必要な機械的特性(可撓
性、引張り強度、引裂き強度、低摩擦係数)、けば立ち
防止性及び風遮断性(風透過防止性)を有し、更に織布
層の引張り強度及び耐伸び性も一層改善可能な優れたス
クリーンを実現することができる。
【0022】
【実施例】まず本発明の車両空調用ダンパ装置(空気通
路切替装置)を適用した車両空調装置の一実施例を図1
に示す。この車両空調装置は、送風用のファン(本発明
でいう送風手段)11、空気冷却用のエバポレ−タ12
及び空気加熱用のヒ−タ13が内設された空調ケース
(本発明でいう通風路)1を備え、空調ケース1にはス
クリーン巻取り用の駆動ローラ21〜24と、スクリー
ン案内用のガイドローラ31〜35と、駆動ローラ2
1、22に両端が固定された吹き出し方向変更用の第一
スクリーン41と、駆動ローラ23、24に両端が固定
されたヒータ13通過空気量調節用の第二スクリーン
(エアミックスダンパ)42とを備えている。
路切替装置)を適用した車両空調装置の一実施例を図1
に示す。この車両空調装置は、送風用のファン(本発明
でいう送風手段)11、空気冷却用のエバポレ−タ12
及び空気加熱用のヒ−タ13が内設された空調ケース
(本発明でいう通風路)1を備え、空調ケース1にはス
クリーン巻取り用の駆動ローラ21〜24と、スクリー
ン案内用のガイドローラ31〜35と、駆動ローラ2
1、22に両端が固定された吹き出し方向変更用の第一
スクリーン41と、駆動ローラ23、24に両端が固定
されたヒータ13通過空気量調節用の第二スクリーン
(エアミックスダンパ)42とを備えている。
【0023】駆動ローラ21〜24は、内部にモ−タを
内蔵し両端がケース1の内壁に支持されて通電により回
転して、スクリーン41、42を巻き取る。駆動ローラ
21〜24の外径は20mm以下とされている。ガイド
ローラ31〜35は、スクリーン41、42を変角する
ためのロ−ラである。
内蔵し両端がケース1の内壁に支持されて通電により回
転して、スクリーン41、42を巻き取る。駆動ローラ
21〜24の外径は20mm以下とされている。ガイド
ローラ31〜35は、スクリーン41、42を変角する
ためのロ−ラである。
【0024】スクリーン41は、図示しないフット吹出
し口、デフ吹出し口、フェース吹出し口の間で風向きを
切り換えるフィルムダンパであって、スクリーン41の
適当な位置には長孔形状の通気孔(図示せず)が開口さ
れていて、スクリーン41のスライドによる通気孔の変
位により風向きが切り換えられる。すなわち、不図示の
フット吹出し口、デフ吹出し口、フェース吹出し口に連
通する不図示のフット吹出し開口、デフ吹出し開口、フ
ェース吹出し開口が空調ケース1に設けられており、こ
れら開口への吹き出し風量はスクリーン41の通気孔に
より制御される。
し口、デフ吹出し口、フェース吹出し口の間で風向きを
切り換えるフィルムダンパであって、スクリーン41の
適当な位置には長孔形状の通気孔(図示せず)が開口さ
れていて、スクリーン41のスライドによる通気孔の変
位により風向きが切り換えられる。すなわち、不図示の
フット吹出し口、デフ吹出し口、フェース吹出し口に連
通する不図示のフット吹出し開口、デフ吹出し開口、フ
ェース吹出し開口が空調ケース1に設けられており、こ
れら開口への吹き出し風量はスクリーン41の通気孔に
より制御される。
【0025】図10にフット吹出し開口45周辺の断面
を拡大図示する。空調ケース1にはフット吹出し開口4
5を囲んで内側に摺動縁46が突設されており、スクリ
ーン41はこの摺動縁46の頂部を摺動しつつスライド
する。そしてスクリーン41の通気孔47がフット吹出
し開口45と連通すると、図示しないフット吹出し口に
空調空気が吹き出される。
を拡大図示する。空調ケース1にはフット吹出し開口4
5を囲んで内側に摺動縁46が突設されており、スクリ
ーン41はこの摺動縁46の頂部を摺動しつつスライド
する。そしてスクリーン41の通気孔47がフット吹出
し開口45と連通すると、図示しないフット吹出し口に
空調空気が吹き出される。
【0026】スクリーン42もスクリーン41と同様の
構成を有し、ヒータ13を外包する格子状フレーム13
a上を覆って延在している。スクリーン42のスライド
によりヒータ13を通過する風量と通過しない風量との
割合が制御される。スクリーン42もまた格子状フレー
ム13a上を摺動する。以下、スクリーン41を代表と
して、その素材を変えた場合の特性変化を説明する。 (実施例1)実施例1のスクリーンを図2に示す。
構成を有し、ヒータ13を外包する格子状フレーム13
a上を覆って延在している。スクリーン42のスライド
によりヒータ13を通過する風量と通過しない風量との
割合が制御される。スクリーン42もまた格子状フレー
ム13a上を摺動する。以下、スクリーン41を代表と
して、その素材を変えた場合の特性変化を説明する。 (実施例1)実施例1のスクリーンを図2に示す。
【0027】このスクリーンは、樹脂フィルム層5と、
樹脂フィルム層5の両面に接着剤層6により個別に貼着
される互いに同厚の織布層7と、織布層7の表面に被着
される樹脂コート層8とからなる。樹脂フィルム層5に
は巻取り方向に延伸された厚さ50μmのPPS樹脂と
し、接着剤層6には厚さ5μmのエポキシ系(NBR変
性)接着剤とし、織布層は各種厚さの6、6ナイロンを
用い、樹脂コート層8はシリコンコンパウンドを12g
(乾燥時)/平方mの割合で溶剤塗布した。
樹脂フィルム層5の両面に接着剤層6により個別に貼着
される互いに同厚の織布層7と、織布層7の表面に被着
される樹脂コート層8とからなる。樹脂フィルム層5に
は巻取り方向に延伸された厚さ50μmのPPS樹脂と
し、接着剤層6には厚さ5μmのエポキシ系(NBR変
性)接着剤とし、織布層は各種厚さの6、6ナイロンを
用い、樹脂コート層8はシリコンコンパウンドを12g
(乾燥時)/平方mの割合で溶剤塗布した。
【0028】第一例において、20デニールの長繊維
(モノフィラメント)を直接に織成して厚さ50μmの
織布層7とした。第二例において、30デニールの撚糸
を織成して厚さ80μmの織布層7とした。第三例にお
いて、70デニールの撚糸を織成して厚さ120μmの
織布層7とした。 (実施例2)実施例2のスクリーンを図3に示す。
(モノフィラメント)を直接に織成して厚さ50μmの
織布層7とした。第二例において、30デニールの撚糸
を織成して厚さ80μmの織布層7とした。第三例にお
いて、70デニールの撚糸を織成して厚さ120μmの
織布層7とした。 (実施例2)実施例2のスクリーンを図3に示す。
【0029】このスクリーンは、樹脂フィルム層5と、
樹脂フィルム層5の片面に接着剤層6により貼着された
織布層7とからなる。樹脂フィルム層5及び織布層7の
素材は上記実施例1の第一〜第三例と同じである。第一
比較例の織布層7は第二例と同じとし、第二比較例の織
布層7は第三例と同じとした。 (実施例3)実施例2のスクリーンを図4に示す。
樹脂フィルム層5の片面に接着剤層6により貼着された
織布層7とからなる。樹脂フィルム層5及び織布層7の
素材は上記実施例1の第一〜第三例と同じである。第一
比較例の織布層7は第二例と同じとし、第二比較例の織
布層7は第三例と同じとした。 (実施例3)実施例2のスクリーンを図4に示す。
【0030】このスクリーンは、樹脂フィルム層5と、
樹脂フィルム層51の片面に接着剤層6により貼着され
た織布層7と、織布層7の表面に含浸された樹脂コート
層8とからなる。シリコンコート層8以外は実施例3と
同じ組成、厚さとした。 (実施例4)実施例4のスクリーンを図5に示す。
樹脂フィルム層51の片面に接着剤層6により貼着され
た織布層7と、織布層7の表面に含浸された樹脂コート
層8とからなる。シリコンコート層8以外は実施例3と
同じ組成、厚さとした。 (実施例4)実施例4のスクリーンを図5に示す。
【0031】このスクリーン41は、織布層7と、織布
層7の両面に接着剤層6により貼着された樹脂フィルム
層5とからなる。樹脂フィルム層5及び織布層7の素材
は上記実施例1の第一〜第三例と同じである。樹脂フィ
ルム層5の厚さは25μmとし、織布層7は上記実施例
1の第三例のものと同じとした。
層7の両面に接着剤層6により貼着された樹脂フィルム
層5とからなる。樹脂フィルム層5及び織布層7の素材
は上記実施例1の第一〜第三例と同じである。樹脂フィ
ルム層5の厚さは25μmとし、織布層7は上記実施例
1の第三例のものと同じとした。
【0032】なお上記各例とも接着剤層及び樹脂コート
層の組成、厚さは同じとした。 (実施例5)実施例5のスクリーンを図6に示す。この
スクリーンは、織布層7と、織布層7の両面に含浸され
た樹脂コート層8とからなる。
層の組成、厚さは同じとした。 (実施例5)実施例5のスクリーンを図6に示す。この
スクリーンは、織布層7と、織布層7の両面に含浸され
た樹脂コート層8とからなる。
【0033】織布層7の素材としては200〜1500
0デニール(ここでは約1000デニール)の芳香族ア
ミド繊維(ケプラー(商品名))を用いた。織布層73
の厚さは220μmとした。樹脂コート層8にはシリコ
ン・アクリル・フッ素エマルジョン(商品名シャリーヌ
E(信越化学KK製))を100〜200g/m2 含浸
した。
0デニール(ここでは約1000デニール)の芳香族ア
ミド繊維(ケプラー(商品名))を用いた。織布層73
の厚さは220μmとした。樹脂コート層8にはシリコ
ン・アクリル・フッ素エマルジョン(商品名シャリーヌ
E(信越化学KK製))を100〜200g/m2 含浸
した。
【0034】上記各品のテストピースを用いて、引張り
強度、引裂き強度、動摩擦係数、ローラとの接触表面に
おけるせん断応力、カール量を調べた結果を表1に示
す。
強度、引裂き強度、動摩擦係数、ローラとの接触表面に
おけるせん断応力、カール量を調べた結果を表1に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】また、比較例として試験したスクリーンの
一部断面を図8に示す。このスクリーンは、樹脂フィル
ム層5だけからなる。素材として、PPS、PET、P
EN、PEI、PI、PES樹脂を採用し、厚さはそれ
ぞれ50μmとした。その結果を表2に示す。
一部断面を図8に示す。このスクリーンは、樹脂フィル
ム層5だけからなる。素材として、PPS、PET、P
EN、PEI、PI、PES樹脂を採用し、厚さはそれ
ぞれ50μmとした。その結果を表2に示す。
【0037】
【表2】 試験条件を以下に記載する。
【0038】引張り試験は、JIS K7127(19
89)によるプラスチックフィルム及びシートの引張り
試験方法を準用し、試験片の形状はJIS K7127
の5号形ダンベル形状とし試験速度は50mm/min
とした。引裂き試験は、JIS K6783(198
4)による農業用エチレン・酢酸ビニル樹脂フィルムの
引裂き試験方法を準用し、試験片の形状はJIS K6
783の引裂き強さ試験片(JIS K6301 R
型)とし、試験速度は50mm/minとした。
89)によるプラスチックフィルム及びシートの引張り
試験方法を準用し、試験片の形状はJIS K7127
の5号形ダンベル形状とし試験速度は50mm/min
とした。引裂き試験は、JIS K6783(198
4)による農業用エチレン・酢酸ビニル樹脂フィルムの
引裂き試験方法を準用し、試験片の形状はJIS K6
783の引裂き強さ試験片(JIS K6301 R
型)とし、試験速度は50mm/minとした。
【0039】動摩擦係数は、鈴木式で行い相手材にはP
Pタルク20%を用いた。カール量測定には、JIS
K7127の5号形ダンベル形状の試験片を用い、摂氏
150度で250時間放置して中央領域の幅の変化率で
求めた。表1及び表2から以下のことがわかる。 (1)実施例1の第一〜第三例品は、引張り強度の点で
は多少向上するだけであるが、引裂き強度の点で格段に
向上している。もちろん、表2の樹脂フィルム層のみの
場合でも厚くすることにより引裂き強度を肉厚に比例し
て増加することはできる。しかし、実施例1の第一〜第
三例品程度の実用レベルの引裂き強度を得るには、曲げ
が困難な厚さが要求され実現不可能である。また引裂き
強度の低下に甘んじつつ多少肉厚さを低減しても、なお
スクリーンの駆動に極めて大きな力が必要となり実現が
困難である。この利点は他の実施例についても当てはま
る。
Pタルク20%を用いた。カール量測定には、JIS
K7127の5号形ダンベル形状の試験片を用い、摂氏
150度で250時間放置して中央領域の幅の変化率で
求めた。表1及び表2から以下のことがわかる。 (1)実施例1の第一〜第三例品は、引張り強度の点で
は多少向上するだけであるが、引裂き強度の点で格段に
向上している。もちろん、表2の樹脂フィルム層のみの
場合でも厚くすることにより引裂き強度を肉厚に比例し
て増加することはできる。しかし、実施例1の第一〜第
三例品程度の実用レベルの引裂き強度を得るには、曲げ
が困難な厚さが要求され実現不可能である。また引裂き
強度の低下に甘んじつつ多少肉厚さを低減しても、なお
スクリーンの駆動に極めて大きな力が必要となり実現が
困難である。この利点は他の実施例についても当てはま
る。
【0040】なお、スクリーン41には大きな引張り応
力が掛かり、樹脂フィルム層5は伸びた状態で使用され
ることになるが、樹脂フィルム層5の伸びはその弾性変
形範囲内とすることが好ましいので、5%伸び状態にお
ける引張り強度を比較した。 (2)実施例1の第一〜第三例品は織布層7の積層によ
る駆動力及び摺動音の増大を、樹脂コート層8の含浸に
より解決した。スクリーン41の摩擦抵抗は半減されて
おり、それに伴い駆動力及び摺動音は大幅に低減され
る。この利点は他の実施例についても当てはまる。
力が掛かり、樹脂フィルム層5は伸びた状態で使用され
ることになるが、樹脂フィルム層5の伸びはその弾性変
形範囲内とすることが好ましいので、5%伸び状態にお
ける引張り強度を比較した。 (2)実施例1の第一〜第三例品は織布層7の積層によ
る駆動力及び摺動音の増大を、樹脂コート層8の含浸に
より解決した。スクリーン41の摩擦抵抗は半減されて
おり、それに伴い駆動力及び摺動音は大幅に低減され
る。この利点は他の実施例についても当てはまる。
【0041】(3)実施例1の第一〜第三例品は、実施
例2及び実施例3のものに比べてより優れた引裂き性を
有することがわかった。これは織布層7が樹脂フィルム
層5の両側で樹脂フィルム層5に引裂きが生じるのをガ
ードするためと思われる。 (4)実施例1の第一〜第三例品は、実施例2、3、4
のものに比べて曲げ時におけるしわやカールや挫屈が生
じにくかった。すなわち、実施例2、3のものは樹脂フ
ィルム層71が内側となって曲がる場合に上記せん断応
力に耐え切れずシワを生じることがわかった。実施例2
の第二例品はカ−ルを生じることがわかった。実施例4
のものは樹脂フィルム層71が内側となって曲がる場合
に上記せん断応力に耐え切れず座屈を生じることがわか
った。したがって、実施例1の第一〜第三例品は、スク
リーンがどちらに曲がる場合でもローラに織布層7を介
して樹脂フィルム層5が位置するので、内側の織布層7
が圧縮応力の一部を分担することとなり、樹脂フィルム
層5にシワや座屈が生じにくいという優れた効果を奏す
ることができ、その結果、小径ローラによる変角や巻取
りが可能となることがわかった。
例2及び実施例3のものに比べてより優れた引裂き性を
有することがわかった。これは織布層7が樹脂フィルム
層5の両側で樹脂フィルム層5に引裂きが生じるのをガ
ードするためと思われる。 (4)実施例1の第一〜第三例品は、実施例2、3、4
のものに比べて曲げ時におけるしわやカールや挫屈が生
じにくかった。すなわち、実施例2、3のものは樹脂フ
ィルム層71が内側となって曲がる場合に上記せん断応
力に耐え切れずシワを生じることがわかった。実施例2
の第二例品はカ−ルを生じることがわかった。実施例4
のものは樹脂フィルム層71が内側となって曲がる場合
に上記せん断応力に耐え切れず座屈を生じることがわか
った。したがって、実施例1の第一〜第三例品は、スク
リーンがどちらに曲がる場合でもローラに織布層7を介
して樹脂フィルム層5が位置するので、内側の織布層7
が圧縮応力の一部を分担することとなり、樹脂フィルム
層5にシワや座屈が生じにくいという優れた効果を奏す
ることができ、その結果、小径ローラによる変角や巻取
りが可能となることがわかった。
【0042】(5)実施例5のものは、樹脂フィルム層
5を用いることなく、比較的良好な引張強度及び引裂強
度が得られるが、ただ、実施例1〜4のものに比べて以
下のような問題点を生じることが判明した。まず、高強
度繊維を用いるので高価であり、かつ織布の厚さは20
0μm以下にしにくいのでフィルム層5をラミネートし
にくい。単に樹脂コートしただけの織布層からなるスク
リーンはその開口端線において摺動や引張りにより糸端
がほころびやすい。この問題に関しては、実施例1〜4
のものが格段に優れていた。なお、実施例5において織
布の素材をナイロンなどに変更したものも実験したが、
引張り強度や伸びの点でケプラーに比べて格段に劣って
いた。
5を用いることなく、比較的良好な引張強度及び引裂強
度が得られるが、ただ、実施例1〜4のものに比べて以
下のような問題点を生じることが判明した。まず、高強
度繊維を用いるので高価であり、かつ織布の厚さは20
0μm以下にしにくいのでフィルム層5をラミネートし
にくい。単に樹脂コートしただけの織布層からなるスク
リーンはその開口端線において摺動や引張りにより糸端
がほころびやすい。この問題に関しては、実施例1〜4
のものが格段に優れていた。なお、実施例5において織
布の素材をナイロンなどに変更したものも実験したが、
引張り強度や伸びの点でケプラーに比べて格段に劣って
いた。
【0043】(変形態様1)上記した実施例では巻取り
方向に延伸された延伸フィルムで樹脂フィルム層5を構
成すると、延伸フィルムは耐引き裂き性に劣るものの耐
伸び性に優れている。一方、織布層は耐伸び性に劣るも
のの耐引き裂き性に優れ、両者の接合により耐伸び性及
び耐引き裂き性の両方に優れたスクリーンを構成するこ
とができる。
方向に延伸された延伸フィルムで樹脂フィルム層5を構
成すると、延伸フィルムは耐引き裂き性に劣るものの耐
伸び性に優れている。一方、織布層は耐伸び性に劣るも
のの耐引き裂き性に優れ、両者の接合により耐伸び性及
び耐引き裂き性の両方に優れたスクリーンを構成するこ
とができる。
【0044】(変形態様3)以上説明した各実施例及び
変形態様において、樹脂フィルム層5又は樹脂コート層
8に防菌剤を混入したり、塗布したりすれば、これら樹
脂フィルム層5又は樹脂コート層8表面に黴や雑菌が繁
殖するのを抑えることができる。一例において、樹脂コ
ート層8用のシリコン樹脂エマルジョンに100から2
000ppmの濃度でTBZ(チアゾリルベンズイミダ
ゾール)、PCMX(パラクロロメタキシレノール)、
ZPT(ジンクピリチオン)などの防菌防カビ剤が混入
される。
変形態様において、樹脂フィルム層5又は樹脂コート層
8に防菌剤を混入したり、塗布したりすれば、これら樹
脂フィルム層5又は樹脂コート層8表面に黴や雑菌が繁
殖するのを抑えることができる。一例において、樹脂コ
ート層8用のシリコン樹脂エマルジョンに100から2
000ppmの濃度でTBZ(チアゾリルベンズイミダ
ゾール)、PCMX(パラクロロメタキシレノール)、
ZPT(ジンクピリチオン)などの防菌防カビ剤が混入
される。
【0045】次に、上記した実施例1のスクリーン4
1、42の製造工程を図9により説明する。まず、樹脂
フィルム層5としてのPPSフィルムの両表面をコロナ
放電乃至プラズマ放電により粗面化し、樹脂フィルム層
5の両面に接着剤6を塗布して織布層7を貼着し、シリ
コンコート剤を吹付けて乾燥熱処理するか、またはシリ
コン樹脂溶液中に浸漬した後、乾燥熱処理して樹脂コー
ト層8を形成する。
1、42の製造工程を図9により説明する。まず、樹脂
フィルム層5としてのPPSフィルムの両表面をコロナ
放電乃至プラズマ放電により粗面化し、樹脂フィルム層
5の両面に接着剤6を塗布して織布層7を貼着し、シリ
コンコート剤を吹付けて乾燥熱処理するか、またはシリ
コン樹脂溶液中に浸漬した後、乾燥熱処理して樹脂コー
ト層8を形成する。
【0046】上記説明した実施例1のスクリーンは、樹
脂フィルム層5が優れた引っ張り及び曲げ強度、耐クリ
ープ性を発現するとともに織布層7の弱点である弾性変
形又は塑性変形(初期伸び)を抑止し、織布層7が樹脂
フィルム層5の弱点である引き裂き強度を補完し、樹脂
コート層8が織布層7の弱点である耐磨耗性、低摩擦性
を補完し、更にそれぞれが柔軟性(高湾曲性)、風透過
遮断性を具備するので、全体として上記スクリーンの各
要求特性を補完し合う。
脂フィルム層5が優れた引っ張り及び曲げ強度、耐クリ
ープ性を発現するとともに織布層7の弱点である弾性変
形又は塑性変形(初期伸び)を抑止し、織布層7が樹脂
フィルム層5の弱点である引き裂き強度を補完し、樹脂
コート層8が織布層7の弱点である耐磨耗性、低摩擦性
を補完し、更にそれぞれが柔軟性(高湾曲性)、風透過
遮断性を具備するので、全体として上記スクリーンの各
要求特性を補完し合う。
【0047】更に実施例1によれば、厚さ方向において
各部が対称形状となっているので、単に織布層7と樹脂
フィルム層5とをラミネ−トしただけの場合に比較して
カ−ル即ち永久曲げ変形を大幅に低減できる。すなわ
ち、単に織布層7と樹脂フィルム層5とをラミネ−トし
ただけの場合には、織布層7と樹脂フィルム層5との間
における吸湿膨潤特性の差や熱収縮特性の差により樹脂
フィルム5側を凸面とするようにカ−ルが生じ、その結
果として、通気孔の位置がずれてダンパ特性が変化した
り、スクリーンの位置がずれて空気の漏れが生じたり、
駆動動力や摺動騒音が増大したりする不具合がある。こ
れらの問題は実施例1に示す樹脂フィルム層5の両面へ
の織布層7のラミネートにより解決される。
各部が対称形状となっているので、単に織布層7と樹脂
フィルム層5とをラミネ−トしただけの場合に比較して
カ−ル即ち永久曲げ変形を大幅に低減できる。すなわ
ち、単に織布層7と樹脂フィルム層5とをラミネ−トし
ただけの場合には、織布層7と樹脂フィルム層5との間
における吸湿膨潤特性の差や熱収縮特性の差により樹脂
フィルム5側を凸面とするようにカ−ルが生じ、その結
果として、通気孔の位置がずれてダンパ特性が変化した
り、スクリーンの位置がずれて空気の漏れが生じたり、
駆動動力や摺動騒音が増大したりする不具合がある。こ
れらの問題は実施例1に示す樹脂フィルム層5の両面へ
の織布層7のラミネートにより解決される。
【0048】更に、実施例1のスクリーンでは、単に織
布層7と樹脂フィルム層5とをラミネ−トしただけの場
合に比較して、曲げに対する樹脂フィルム層5の塑性変
形(座屈乃至しわ)を抑止できる利点がある。 (他の実施例)以下に他の実施例を説明する。
布層7と樹脂フィルム層5とをラミネ−トしただけの場
合に比較して、曲げに対する樹脂フィルム層5の塑性変
形(座屈乃至しわ)を抑止できる利点がある。 (他の実施例)以下に他の実施例を説明する。
【0049】図7に実施例6のスクリーン41を説明す
る。このスクリーン41は、樹脂フィルム層5の両面に
接着剤層6で織布層7をそれぞれ貼着し、両織布層7の
表面に接着剤層6で樹脂フィルム層5をそれぞれ貼着し
たものである。全体としては0.1から0.5mm程度
の厚さが好適である。
る。このスクリーン41は、樹脂フィルム層5の両面に
接着剤層6で織布層7をそれぞれ貼着し、両織布層7の
表面に接着剤層6で樹脂フィルム層5をそれぞれ貼着し
たものである。全体としては0.1から0.5mm程度
の厚さが好適である。
【0050】この態様において、中央の樹脂フィルム層
5を延伸フィルムとし、両側の樹脂フィルム層8を未延
伸フィルムとすれば、耐カール性、低摩擦性、延伸フィ
ルムを使用するより柔らかいため耐座屈性向上、という
利点が生じる。この実施例でも実施例1の場合と同様の
効果を奏することができる。図11に実施例7のスクリ
ーン41を説明する。
5を延伸フィルムとし、両側の樹脂フィルム層8を未延
伸フィルムとすれば、耐カール性、低摩擦性、延伸フィ
ルムを使用するより柔らかいため耐座屈性向上、という
利点が生じる。この実施例でも実施例1の場合と同様の
効果を奏することができる。図11に実施例7のスクリ
ーン41を説明する。
【0051】図11はフット吹出し開口45周辺の断面
を拡大図示している。このスクリーン41は、空調ケー
ス1のフット吹出し開口45を囲んで内側に突設された
摺動縁46の頂部を摺動しつつスライドする。このスク
リーン41は実施例1の構成を有しており、樹脂フィル
ム層5の両側には織布層7がそれぞれ貼着され、織布層
7の表面には図示省略するが10μm厚の樹脂コート層
が含浸されている。
を拡大図示している。このスクリーン41は、空調ケー
ス1のフット吹出し開口45を囲んで内側に突設された
摺動縁46の頂部を摺動しつつスライドする。このスク
リーン41は実施例1の構成を有しており、樹脂フィル
ム層5の両側には織布層7がそれぞれ貼着され、織布層
7の表面には図示省略するが10μm厚の樹脂コート層
が含浸されている。
【0052】織布層7は長手方向に伸びる縦糸71が太
く(ここでは50デニール)され、横糸72が細く(こ
こでは20デニール)されている。このようにすれば、
縦糸71に比較して横糸72が細くなっているので、ス
クリーン41表面の凹凸が少なくなりその摺動抵抗又は
摺動雑音を減らすことができる。また、縦糸71は太い
ままであるので、織布層7の引張り強度を低下させるこ
とがない。
く(ここでは50デニール)され、横糸72が細く(こ
こでは20デニール)されている。このようにすれば、
縦糸71に比較して横糸72が細くなっているので、ス
クリーン41表面の凹凸が少なくなりその摺動抵抗又は
摺動雑音を減らすことができる。また、縦糸71は太い
ままであるので、織布層7の引張り強度を低下させるこ
とがない。
【0053】なお、樹脂コート層8を含浸、コーティン
グする場合でもその厚さが薄い場合には表面に糸の凹凸
が残るものである。もちろんこの実施例は樹脂コート層
8を含浸しない場合にも採用することができる。図12
に実施例8のスクリーン41を説明する。図12は空調
ケース1の一部表面に沿って摺動するスクリーン41を
示す。
グする場合でもその厚さが薄い場合には表面に糸の凹凸
が残るものである。もちろんこの実施例は樹脂コート層
8を含浸しない場合にも採用することができる。図12
に実施例8のスクリーン41を説明する。図12は空調
ケース1の一部表面に沿って摺動するスクリーン41を
示す。
【0054】このスクリーン41は実施例1の構成を有
している。スクリーン41の織布層7(図2参照)は、
スライド方向に対してそれぞれ斜め45度方向に伸びる
縦糸73及び横糸74を織成してなる。このようにすれ
ばスライド方向に対して直角に横糸74を配向する場合
に比べてこれら糸73、74が一挙にヒータコア13
(図1参照)や空調ケース1に乗り上げることがなく、
スクリーン41が滑り易くなるので駆動力や摺動音を低
減することができる。もちろんこの場合、このような斜
め配向は、ヒータコア13(図1参照)や空調ケース1
と摺動する織布層7に対してだけなせばよい。
している。スクリーン41の織布層7(図2参照)は、
スライド方向に対してそれぞれ斜め45度方向に伸びる
縦糸73及び横糸74を織成してなる。このようにすれ
ばスライド方向に対して直角に横糸74を配向する場合
に比べてこれら糸73、74が一挙にヒータコア13
(図1参照)や空調ケース1に乗り上げることがなく、
スクリーン41が滑り易くなるので駆動力や摺動音を低
減することができる。もちろんこの場合、このような斜
め配向は、ヒータコア13(図1参照)や空調ケース1
と摺動する織布層7に対してだけなせばよい。
【0055】以下に、実施例9のスクリーン41を説明
する。この実施例では、スクリーン41の織布層7の長
手方向に伸びる縦糸のピッチに比較して横糸のピッチは
広く設定される。このようにすれば、スクリーン41の
摺動抵抗を減らすことができ、駆動力や摺動音を低減す
ることができる。スクリーン41にはその長手方向に引
張り力が集中するので、このようなピッチ配列が可能と
なる。
する。この実施例では、スクリーン41の織布層7の長
手方向に伸びる縦糸のピッチに比較して横糸のピッチは
広く設定される。このようにすれば、スクリーン41の
摺動抵抗を減らすことができ、駆動力や摺動音を低減す
ることができる。スクリーン41にはその長手方向に引
張り力が集中するので、このようなピッチ配列が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気通路切替装置を適用した車両空調
装置の模式断面図、
装置の模式断面図、
【図2】図1の装置に用いた実施例1のスクリーンの一
部断面図、
部断面図、
【図3】図1の装置に用いた実施例2のスクリーンの一
部断面図、
部断面図、
【図4】図1の装置に用いた実施例3のスクリーンの一
部断面図、
部断面図、
【図5】図1の装置に用いた実施例4のスクリーンの一
部断面図、
部断面図、
【図6】図1の装置に用いた実施例5のスクリーンの一
部断面図、
部断面図、
【図7】図1の装置に用いた実施例6のスクリーンの一
部断面図、
部断面図、
【図8】比較例として用いたスクリーンの一部断面図、
【図9】実施例1の製造工程例を示す模式工程図、
【図10】図1の装置に用いた実施例1のスクリーンの
一部断面図、
一部断面図、
【図11】図1の装置に用いた実施例7のスクリーンの
一部断面図、
一部断面図、
【図12】図1の装置に用いた実施例8のスクリーンの
一部平面図、
一部平面図、
5…樹脂フィルム層 6…接着剤層 7…織布層 8…樹脂コート層 41…スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 文夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 知識 博隆 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−180512(JP,A)
Claims (8)
- 【請求項1】空気を導く通風路と、前記通風路に空気を
送風する送風手段と、前記通風路内に配設された駆動ロ
ーラと、空気を通風させるための通風孔を有する可撓性
薄膜から成るスクリーンとを備え、前記スクリーンが前
記駆動ローラの駆動によって周辺の部材と摺動しながら
スライド移動するこによって前記通風路内の空気通路を
切り替える空気通路切替装置において、 前記スクリーンは、織布層と、該織布層層の少なくとも
一面に含浸される樹脂コート層とからなることを特徴と
する空気通路切替装置。 - 【請求項2】空気を導く通風路と、前記通風路に空気を
送風する送風手段と、前記通風路内に配設された駆動ロ
ーラと、空気を通風させるための通風孔を有する可撓性
薄膜から成るスクリーンとを備え、前記スクリーンが前
記駆動ローラの駆動によって周辺の部材と摺動しながら
スライド移動するこによって前記通風路内の空気通路を
切り替える空気通路切替装置において、 前記スクリーンは、樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム
層の少なくとも一面に被着される織布層とからなること
を特徴とする空気通路切替装置。 - 【請求項3】 前記スクリーンは、前記樹脂フィルム層
と、前記樹脂フィルム層の一面に被着される織布層と、
該織布層の表面に含浸される樹脂コート層とからなる請
求項2記載の空気通路切替装置。 - 【請求項4】 前記スクリーンは、前記樹脂フィルム層
と、前記樹脂フィルム層の両面に被着される織布層と、
該織布層の表面に含浸される樹脂コート層とからなる請
求項2記載の空気通路切替装置。 - 【請求項5】 前記スクリーンは、前記織布層と、前記
織布層の両面に被着される樹脂フィルム層とからなる請
求項2記載の空気通路切替装置。 - 【請求項6】 前記織布層は、前記スライド方向に複数
配列された縦糸とこの縦糸と垂直に複数配列された横糸
とが互いに交差することによって形成され、かつ前記横
糸が前記縦糸よりも細いことを特徴とする請求項2記載
の空気通路切替装置。 - 【請求項7】 前記織布層は、前記スライド方向に複数
配列された縦糸と、この縦糸に対して傾斜して複数配列
された横糸とが互いに交差することによって形成されて
いることを特徴とする請求項2記載の空気通路切替装
置。 - 【請求項8】 前記スクリーンの表面は防菌剤を有する
ことを特徴とする請求項1ないし7いずれか1つ記載の
空気通路切替装置。
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JP4726392A Expired - Fee Related JP2663782B2 (ja) | 1991-11-29 | 1992-03-04 | 空気通路切替装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100628810B1 (ko) * | 1999-09-30 | 2006-09-27 | 한라공조주식회사 | 자동차 공조장치의 송풍모드 전환용 도어조립체 |
JP4093031B2 (ja) * | 2002-11-28 | 2008-05-28 | 株式会社デンソー | 流体通路制御装置 |
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-
1992
- 1992-03-04 JP JP4726392A patent/JP2663782B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008114573A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-22 | Toray Ind Inc | 積層体 |
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