JP2663548B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2663548B2
JP2663548B2 JP21886388A JP21886388A JP2663548B2 JP 2663548 B2 JP2663548 B2 JP 2663548B2 JP 21886388 A JP21886388 A JP 21886388A JP 21886388 A JP21886388 A JP 21886388A JP 2663548 B2 JP2663548 B2 JP 2663548B2
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/07Ink jet characterised by jet control
    • B41J2/115Ink jet characterised by jet control synchronising the droplet separation and charging time

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ノズルに供給したインクを被記録体の方
へ向けて噴出して一連のインク粒子に形成し、前記イン
ク粒子をその形成位相と同期した記録信号に応じて荷電
させ、この荷電させた印字用インク粒子をその荷電量に
応じて偏向せしめて前記被記録体上に印写せしめて記録
ドットを形成するようにしたインクジェット記録装置に
関する。
(従来の技術とその課題) 第6図は本発明の対象となるインクジェット記録装置
の動作原理を示す図である。同図に示すように、インク
粒子を作成するガン1はノズル2ととPZT電歪振動子3
とで構成されており、ガン1に加圧インク4を供給する
とともに、ノズル2に取り付けられたPZT電歪振動子3
に一定周波数のパルス電圧を印加することにより、ノズ
ル2の先端に設けられたノズル孔2aからインクが噴出さ
れる。このインクは励振効果によりパルス電圧に対応し
た周期的なくびれを有するインク柱5となり、進行方向
(被記録体側)に行くにしたがってインクの表面張力の
作用等によりくびれが増幅され、ついにはその先端部よ
りガン1の励振に同期してインク粒子6となる。そし
て、インク粒子6は、ガン励振に同期した記録信号が印
加された荷電電極7により荷電された後、偏向電極8間
に進む。一方の偏向電極8には直流電圧Vが印加されて
おり、偏向電極8間に直流電圧Vに対応した電界が生じ
ているため、荷電したインク粒子はその荷電量と電界強
度とで決まる一定方向に偏向される。これにより、印写
に必要な粒子(以下「印写用インク粒子」という)6aの
みが適当な飛翔経路をもって被記録体9上に導かれる。
一方、印写に不必要な粒子はガター10にて捕集される。
以上のような記録原理からわかるように、ノズル2よ
り噴出し粒子化したインク粒子6のうち印写用インク粒
子6aが被記録体9まで適当な飛翔軌道を描いて被記録体
9上の所定位置に到達するように設定する必要がある。
言い換えれば、何らかの理由でこの飛翔軌道がずれる
と、印写用インク粒子6aが被記録体9上の所定位置に到
達しないため、印写品質が低下する。
ところで、飛翔軌道に大きく影響を及ぼす主な因子と
して、インク粒子の飛翔速度が挙げられる。実用上、イ
ンク粒子の飛翔速度は常時一定に調整することが望まれ
るが、その速度はインク圧,温度および粘度等と密接に
関係するため、印写中に大きく変化することがある。そ
こで、インク粒子の飛翔速度を適時検出してインク圧を
制御し、これにより飛翔速度を所定値にすることが提案
されている。この場合、インク粒子の飛翔速度の検出が
必要であり、従来においては、例えば特開昭59−70584
号や特開昭56−166077号に記述されたような手段により
インク粒子の飛翔速度が検知されていた。
特開昭59−70584号では、飛翔速度を検出するため、
連続する複数個のインク粒子を荷電させた後、それらを
連続して飛翔させるとともに、ガターに捕集してそれら
の荷電量を計測し、略パルス状の電位変化を求め、この
電位変化に基づいて速度を計測している。すなわち、荷
電された複数のインク粒子のうち第1番目のインク粒子
がガターに衝突してからすべての荷電インク粒子がガタ
ーに衝突するまでの時間を計測し、飛翔速度を求めてい
る。
この方法では、少なくとも第1番目と最終の荷電イン
ク粒子がそれぞれガターに衝突する瞬間、すなわち荷電
検出電極に荷電インク粒子が到達した瞬間に荷電検出電
極に衝突したインク粒子1個の荷電量を測定する必要が
ある。しかしながら、通常、インク粒子の荷電量は非常
に小さい(10-10〜10-13クローン)ため、測定した電位
変化がノズル等によるものかあるいは、実際に荷電イン
ク粒子の荷電量を反映したものであるのかという区別が
困難となり、測定そのものが不正確となる。
また、この問題を解決するために、インク粒子の荷電
量を大きくすることが考えられるが、一定以上の荷電量
に設定すると、荷電したインク粒子をガターに捕集する
ことができなくなり、測定不能となる。
特開昭56−166077号では、連続する1個以上の所定個
数のインク粒子を荷電し、次に続く1個以上の所定個数
のインク粒子を非荷電もしくは逆極性荷電とし、第1お
よび第2の電荷検出電極により第1および第2の荷電検
出信号を得てそれらの位相差より飛翔速度を検出してい
る。
しかしながら、この方法においても以下の問題点を有
している。まず第1に、電荷検出電極が2つ必要である
という問題を有している。すなわち、上記のように、イ
ンク粒子の荷電量は非常に小さい(10-10〜10-13クーロ
ン)ものであるため、高度な検出技術と電荷検出電極の
シールド等の配慮が必要となるので、電荷検出電極の個
数を極力抑えることが望まれるにもかかわらず、上記従
来技術においては、電荷検出電極が2つ設けられてお
り、コスト面および信頼性等に重大な問題を持ってい
る。
第2に、単一ノズルのインクジェット記録装置につい
ては、印写中にインク粒子の飛翔速度を検出することが
できないという問題を有している。すなわち、印写範囲
以外の領域で飛翔速度の検出を行う必要があるため、印
写途中でインク粒子の飛翔速度の検出を行う時には、ま
ず印写を中断し、所定領域において飛翔速度の検出を行
った後、印写を再開しなければならない。
第3に、複数ノズルのインクジェット記録装置につい
ては、印写中にインク粒子の飛翔速度を検出することが
可能であるが、複数ノズルのうちの1つを飛翔速度検出
専用としなければならないという問題を有している。す
なわち、複数ノズルのうちの1つを飛翔速度検出専用と
し、印写範囲以外の領域で飛翔速度の検出を行う一方、
残りのノズルを用いて所定印写を行う。したがって、イ
ンクジェット記録装置の構成が複雑となるとともに、装
置が高価となるという問題がある。
また、インク粒子6の飛翔軌道に大きく影響を及ぼす
他の主な因子としてインク粒子6の荷電量が挙げられ、
したがって飛翔速度の調整と同時に、インク粒子6の荷
電量も適当に調整することが望まれる。このとき、重要
となるのは、インク粒子6への確実な荷電制御である。
すなわち、インク粒子6がインク柱5から分離する瞬時
に荷電電極7に所定の大きさの記録信号が印加されてい
なければならない。
しかしながら、ガン1の動作条件変動や、インク物性
変動等により、装置運転状態において粒子発生タイミン
グの位相変動が起こると、インク粒子6がインク柱5か
ら分離する瞬間からずれたタイミングでインク粒子6の
荷電が行われてしまい、インク粒子6の荷電量の調整が
充分行われない。
(発明の目的) この発明は、上記課題を解決するためになされたもの
であり、第1の目的は、飛翔速度検出専用のノズルを設
けることなく、印写中にインク粒子の飛翔速度を精度よ
く検知することができるインクジェット記録装置を提供
することである。また、第2の目的は、上記第1の目的
に加え、印写中にインク粒子に対する最適な荷電タイミ
ングを検知することができるインクジェット記録装置を
提供することである。
(目的を達成するための手段) 請求項1の発明は、ノズルに供給したインクを被記録
体の方へ向けて噴出して一連のインク粒子に形成し、前
記インク粒子をその形成位相と同期した記録信号に応じ
て荷電させ、この荷電させた印写用インク粒子をその荷
電量に応じて偏向させて前記被記録体上に印写し、記録
ドットを形成するようにしたインクジェット記録装置で
あって、上記第1の目的を達成するために、前記印写用
インク粒子を除いた前記インク粒子のうち、所定位相の
チョッパ信号に基づいて選択した連続する複数個より形
成される第1インク粒子群に対してその全部あるいはそ
の一部を荷電する一方、続いて連続する複数個により形
成される第2インク粒子群に対してその全部を非荷電又
は逆極性荷電し、前記第1および第2インク粒子群の荷
電量を検知するための検知電極を設け、この検知電極に
よりその荷電量に対応して作成される検知信号と前記チ
ョッパ信号との位相差に基づいて前記インク粒子の飛翔
速度を検知するようにしている。
請求項2の発明は、上記第2の目的を達成するため
に、請求項1の発明に、さらに、前記検知信号に基づい
て前記インク粒子形成位相と前記記録信号位相との位相
差を検知する手段を設けている。
(実施例) A.第1実施例 第1図は請求項1の発明にかかるインクジェット記録
装置の一実施例を示す構成ブロック図であり、第2図は
第1図に示す装置の動作を説明するための説明図であ
り、第1図中の各部の波形及びインク粒子の荷電状態を
示している。
第1図に示すように、第2図に示す信号S1がクロック
発生回路11より出力され、この信号S1を分周回路12によ
り分周して信号S2が作成され、増幅回路13を介してPZT
電歪振動子3に印加されている。これにより、PZT電歪
振動子3が信号S2のクロック周期に同期して振動し、加
圧インク4が噴出,粒子化されてインク粒子6が形成さ
れる。
また、粒子化されたインク粒子6を印写情報等に対応
して荷電させるために、信号S1および信号S3,S4がそれ
ぞれクロック発生回路11およびマイクロコンピュータ14
より荷電電圧発生回路15に印加され、荷電電圧発生回路
15でこれらの信号S1,S3,S4に基づいて信号S5が作成さ
れ、この信号S5が増幅回路16で増幅されてから荷電電極
7に印加されている。すなわち、位相検知信号発生回路
17において、マイクロコンピュータ14からの信号S4に基
づいて信号S1を適当に処理して第2図に示す信号S6を作
成し、さらにこの信号S6が分周回路18に入力され、信号
S2の周期(インク粒子6の形成周期)よりも充分大きな
周期のチョップ信号S7が作成される。そして、AND回路1
9により信号S6とチョップ信号S7との論理積が求めら
れ、第2図に示す信号S8が作成される。この信号S8に基
づき、後に詳説するように、インク粒子6のうちどの粒
子が位相検知用として所定量だけ荷電されるかが制御さ
れる。また、記録信号発生回路20において、信号S1,マ
イクロコンピュータ14からの信号S3および図示を省略す
る画像メモリから印加される画像データに基づいて第2
図に示す信号S9が作成される。この信号S9に基づき、後
に詳説するように、インク粒子6のうちどの粒子が印写
用として画像データに対応して荷電させるかが制御され
る。なお、第2図からわかるように、信号S9のパルス幅
が信号S6のそれに比べて広いが、この理由は、インク粒
子発生位相(信号S2)と記録信号の位相(信号S9)が多
少ずれた場合でも記録ドットを被記録体9上に印写可能
とするためである。そして、上記信号S8と信号S9とが回
路21により合成されて、第2図の信号S5が作成される。
この信号S5が、増幅回路16により増幅された後、荷電
電極7に印加されると、信号S5のうちピークp1・p2,…
に対応するタイミングで位相検知用インク粒子6b(×印
が施された丸)(第2図)が形成され、この位相検知用
インク粒子6は偏向電極8間に形成される電界により偏
向されることにより飛翔経路22をとって、ガター10に捕
集される一方、ピークp1′,p2′,…に対応するタイミ
ングで印写用インク粒子6a(黒丸)(第2図)が形成さ
れ、この印字用インク粒子6aは、上記と同様に、偏向電
極8間に形成される電界により偏向されることにより飛
翔経路23をとって、被記録体9上に印写される。なお、
これらのピークp1,p2,…,p1′,p2′,…以外のタイミン
グにおいては、インク粒子6への帯電はなされず、その
タイミングで荷電電極7に存在するインク粒子(以下
「非荷電インク粒子」という)6c(白丸)(第2図)
は、飛翔経路24をとって、ガター10に捕集される。
すなわち、本実施例では、第2図に示すように、印写
用インク粒子6aを除いたインク粒子6のうち、チョッパ
信号S7に基づいて選択した連続する6個のインク粒子に
より形成される第1インク粒子群Aに対して、その全部
を所定量だけ荷電させて位相検知用インク粒子6bとする
一方、続いて連続する6個のインク粒子により形成され
る第2インク粒子群Bに対して、その全部を非荷電して
非荷電インク粒子6cとしている。
ガター10に捕集されたインク粒子(位相検知用インク
粒子6bと非荷電インク粒子6c)は、検知電極25を通り、
インク回収タンク(図示省略)に回収されるとともに、
所定機構により加圧インク4として再利用される。この
とき、位相検知用インク粒子6bが検知電極25を通過する
際に、検知電極25によりインク粒子6bの荷電量が電流量
に変換されて検知信号として取り出される。この検知信
号は検知回路26に入力され、すなわち、増幅回路27で増
幅されてからバンドパスフィルタ28でノイズが除去され
て、第2図に示すように、ノズル成分の少ない信号S10
が作成される。
この、信号S10は、チョッパ信号S7とともに速度検知
回路29に入力される。速度検知回路29は、位相差検出回
路30,ローパスフィルター31およびA/Dコンバータ32の直
列接続体により構成されており、位相差検出回路30によ
り信号S7とS10の位相差が求められる。そして、この位
相差に対応した信号S11が、ローパスフィルター31を介
してA/Dコンバータ32に入力され、A/D変換された後に、
マイクロコンピュータ14に与えられる。
マイクロコンピュータ14では、荷電電極7と検知電極
25との距離等は一定であることから、検出された上記位
相差に基づいて適当な演算処理を施すことによってイン
ク粒子6の飛翔速度が求められる。
次に、上記インクジェット記録装置の動作について説
明する。まずマイクロコンピュータ14から信号S3・S4
位相検知信号発生回路17および記録信号発生回路20にそ
れぞれ与えられる。これにより、位相検知信号発生回路
17は、この信号S4およびクロック発生回路11から与えら
れる信号S1に基づいて第2図に示す信号S6を出力する。
この信号S6は分周回路18に印加されて第2図に示すよ
うなチョッパ信号S7が作成される。そして、信号S6とチ
ョッパ信号S7とがAND回路19に入力されて両者の論理積
が求められ、第2図に示すような信号S8が作成される。
一方、信号S3,信号S1および画像メモリ(図示省略)か
らの画像データが記録信号発生回路20に入力されて第2
図に示すような信号S9が作成される。
そして、これらの信号S8と信号S9が合成回路21に入力
されて第2図に示すような合成信号S5が作成される。こ
の信号S5は、増幅回路16により増幅された後、荷電電圧
制御信号として荷電電極7に印加される。
一方、分周回路12では、クロック発生回路11から出力
された信号S1を分周することにより第2図に示す信号S2
が作成され、増幅回路13で増幅されてからPZT電歪振動
子3に印加される。これにより、ガン1より噴出された
加圧インク4が、信号S2に同期して粒子化される。
上記のように、加圧インク4を粒子化すると同時に荷
電電極7に荷電電圧を印加することにより、インク粒子
6が荷電電極7において信号S5に対応して荷電される。
ここで、信号S5のピークp1′,p2′,…に対応して荷電
された印写用インク粒子6aはその他のインク粒子(位相
検知用インク粒子6bと非荷電インク粒子6c)に比べて荷
電量が多いので、飛翔経路23上を飛翔して被記録体9上
の所定位置に印写される(第1図)。また、信号S5のピ
ークp1,p2,…に対応して荷電された位相検知用インク粒
子6bは、印写用インク粒子6aの荷電量より低いが一定量
荷電されているので、飛翔経路22上を飛翔してガター10
に捕集される(第1図)。なお、上記インク粒子6a,6b
以外の非荷電インク粒子6cは荷電されないため、飛翔経
路24上を飛翔してガター10に捕集される(第1図)。
ガター10に捕集された位相検知用インク粒子6bおよび
非荷電インク粒子6cは、検知電極25を介してインクタン
ク(図示省略)に回収される。このとき、位相検知用イ
ンク粒子6bが検知電極25を通過する際に、位相検知用イ
ンク粒子6bの荷電量が電流量に変換されて検知信号とし
て取出される。この検知信号は非常に微弱なため増幅回
路27により増幅され、バントパスフィルター28によりノ
イズ成分が除去されて、第2図に示すような信号S10
得られる。
この信号S10は、信号S7とともに位相差検出回路30に
入力されて両者の位相差が求められ、その位相差に対応
した信号S11が作成される。そして、この信号S11がロー
パスフィルタ31により雑音成分がカットされてから、A/
D変換回路32によりA/D変換されてマイクロコンピュータ
14に与えられる。これにより、マイクロコンピュータ14
において、検出された上記位相差に基づいて飛翔速度が
求められる。
以上のように、印写用インク粒子6aを除いたインク粒
子6のうち、チョッパ信号S7に基づいて選択した連続す
る6個のインク粒子により形成される第1インク粒子群
Aに対してその全部を所定量だけ荷電させて位相検知用
インク粒子6bとする一方、続いて連続する6個のインク
粒子により形成される第2インク粒子群Bに対してその
全部を非荷電して非荷電インク粒子6cとし、検知電極25
によりその荷電量に対応して作成される検知信号の位相
とチョッパ信号S7の位相との差を求め、この位相差に基
づいてインク粒子6の飛翔速度を検知しているので、以
下の効果が得られる。
(1)検知信号が第1および第2インク粒子群A,Bの荷
電量に対応して作成されるので、従来のように荷電検出
電極に荷電インク粒子が到達した瞬間に荷電検出電極に
衝突したインク粒子1個の荷電量を測定する場合に比べ
て、ノイズの影響を低減することができる。
(2)検知信号を検出するための電極は検知電極25のみ
であり、低コストでインクジェット記録装置を提供する
ことができるとともに、その装置の信頼性が向上され
る。
(3)飛翔速度検出専用のノズルを設けることなく、印
写中にインク粒子の飛翔速度を検知することができる。
したがって、印写動作を行いつつインク粒子の飛翔速度
を随時検知することにより、ガン1に加圧インク4を供
給するためのインク供給系に設けられたフィルタの交換
時期等を知ることができ、装置の保守性が向上する。
なお、上記実施例ではシングルノズルのインクジェッ
ト記録装置について説明したが、マルチノズルのものに
ついても上記と同様に、請求項1の発明を適用すること
ができる。
また、上記実施例では第1インク粒子群Aに対してそ
の全部を所定量だけ荷電させたが、これに限定されるも
のではなく、第1インク粒子群Aに対してその一部、例
えば1つ置きごとに所定量だけ荷電させてもよいことは
言うまでもない。
また、上記実施例では第2インク粒子群Bに対してそ
の全部を非荷電としているが、この代わりに第2インク
粒子群Bに対してその全部を適当な手段により逆極性荷
電してもよい。
B.第2実施例 第3図は請求項2の発明にかかるインクジェット記録
装置の一実施例を示す構成ブロック図であり、第4図は
第3図に示す装置の動作を説明するための説明図であ
り、第3図中の各部の波形及びインク粒子の荷電状態を
示している。
第1図と第3図との比較からわかるように、第2実施
例の構成は、第1図に示す第1実施例の構成に積分回路
33およびコンパレータ34が追加されており、信号S10
積分回路33により積分処理され、この積分回路33から出
力された信号があらかじめ設定された値よりも大きいも
のか歪かをコンパレータ34により比較し、その結果がマ
イクロコンピュータ14に出力されるように構成されてい
る。なお、その他の構成については、第1実施例と同様
であるので、ここではその説明を省略する。
次に、上記インクジェット記録装置の動作について第
5図を参照しつつ説明する。まずマイクロコンピュータ
14より、信号S6として第4図に示す4種類の信号S6a,S
6b,S6c,Ssdのうちから信号S6aを選択すべき旨の信号S4
を位相検知信号発生回路17に与える(ステップS1)。た
だし、ここでは、最適な荷電タイミングの候補として信
号S6a,S6b,S6c,Ssdの4種類を挙げたが、これに限定さ
れるものではない。
これにより、位相検知信号発生回路17から信号S6a
出力され、分周回路18に入力されてチョッパ信号S7が作
成されるとともに、このチョッパ信号S7と信号S6との論
理積がAND回路19により求められて信号S8が作成され
る。一方、信号S8の作成と平行して、記録信号発生回路
20では、マイクロコンピュータ14から与えられる信号
S3,信号S1および画像メモリ(図示省略)からの画像デ
ータに基づいて信号S9が作成される。そして、これらの
信号S8と信号S9とが合成回路21により合成されて信号S5
が作成され、増幅回路16で増幅された後、荷電電極7に
印加される。これにより、印写用インク粒子6aは飛翔経
路23上を飛翔して被記録体9上の所定位置に印写される
一方、位相検知用インク粒子6bおよび非荷電インク粒子
6cは飛翔経路22,24上をそれぞれ飛翔してガター10に捕
集される。そして、ガター10に捕集された位相検知用イ
ンク粒子6bおよび非荷電インク粒子6cは検知電極25を介
してインクタンク(図示省略)に回収される。また、検
知電極25より取出された検知信号が増幅回路27により増
幅され、バンドパスフィルター28によりノイズ成分が除
去されて、信号S10が得られる。
この信号S10は、積分回路33で積分処理された後、コ
ンパレータ34により基準設定値との大小比較がなされ、
その比較結果を表す信号がマイクロコンピュータ14に与
えられる。したがって、積分回路33により適当に位相を
変化させられた信号S10が上記基準設定値以上の振幅を
有する場合に限りコンパレータ34の出力が得られる。上
記信号S10がガター10で回収されるインク粒子の電荷に
より発生するものであることから明らかなように、信号
S10の振幅は位相検知用インク粒子6bの荷電量に比例す
る。ゆえに、結局この比較結果を表す信号は位相検知用
インク粒子6bの荷電量が一定以上の値であることを確認
するものとなる。前述のごとくインク粒子の荷電量は粒
子発生タイミングの位相変動により変動するものである
から、上記比較信号はインク粒子の形成位相と粒子発生
のために荷電電極7に印加される信号S5(記録信号)と
の位相差が一定の範囲内にあることを示すものであると
いえる。
マイクロコンピュータ14では、ステップS2(第5図)
において上記比較結果を判別し、積分回路33の出力が設
定値以上であると判別されると、すなわち、信号S5の位
相を制御している信号S6(信号S6a)の位相が最適の荷
電タイミングを表す位相であると判別されると、ステッ
プS10に進んで、信号S9の位相を信号S6aの位相に一致さ
せる。
一方、ステップS2において、積分回路33の出力が設定
値未満であると判別されると、すなわち、信号S6aの位
相が最適の荷電タイミングを表す位相でないと判別され
ると、信号S6として第4図に示す種類の信号S6a,S6b,S
6c,S6dのうちから信号S6bを選択すべき旨の信号S4が位
相検知信号発生回路17に与えられ(ステップS3)、上記
と同様にして、ステップS4において信号S6bの位相が最
適の荷電タイミングを表す位相であるか否かが判別され
る。
そして、信号S6bの位相が最適の荷電タイミングを表
す位相の場合には、ステップS10に進んで、信号S9の位
相を信号6bの位相に一致させる処理がなされる一方、そ
うでない場合にはステップS5に進み、以下ステップS5〜
S8に示されるように信号S6c,S6dに対し上記と同様の処
理がなされる。こうして記録信号S9の位相が、最適な荷
電タイミングの位相に調整される。
なお、信号S6として信号S6a,S6b,S6c,S6dのいずれを
選択しても、最適の荷電タイミングが得られないときに
は、所定のエラー処理が実行される(ステップS9)。
次に、第1実施例と同様にして、インク粒子の飛翔速
度が検出される(ステップS11)。すなわち、信号S7
信号S10の位相差を位相差検出回路30により求め、これ
をローパスフィルタ31で処理し、さらにA/Dコンバータ3
2でA/D変換してからマイクロコンピュータ14に与える。
こうして、マイクロコンピュータ14において、検出され
た位相差に基づいて飛翔速度を求める。
そして、ステップS12において、上記のようにして求
められた速度があらかじめ決められた許容範囲内にある
か判別し、許容範囲内であれば、再びステップS1に戻
り、上記一連の動作が繰り返される。
一方、ステップS12において、飛翔速度が許容範囲内
にないと判別された場合には、加圧インク4の加圧量を
調整する等により速度補正が実行される(ステップS1
3)。そして、再び上記のようにして飛翔速度が求めら
れ、速度補正によりその速度が許容値以内に収まったか
どうかを調べられる。以上の動作(ステップS11〜14)
を数回実行してもその速度が許容値以内に収まらない場
合には、所定のエラー処理が実行される(ステップS1
5)。
以上のように、第1実施例と同様に、検知信号の位相
とチョッパ信号S7の位相との差を求め、この位相差に基
づいてインク粒子6の飛翔速度を検知するとともに、こ
の検知信号に基づいて荷電タイミングの良否を検知して
いるので、上記第1実施例の効果に加え、さらに印写中
に最適な荷電タイミングを検知できる。
なお、上記実施例では最適な荷電タイミングを検知し
た後、インク粒子6の飛翔速度を検知しているが、両者
を同時に検知してもよいことは言うまでもない。
(発明の効果) 以上のように、請求項1の発明のかかるインクジェッ
ト記録装置によれば、印写用インク粒子を除いたインク
粒子のうち、所定位相のチョッパ信号に基づいて選択し
た連続する複数個により形成される第1インク粒子群に
対してその全部あるいはその一部を荷電する一方、続い
て連続する複数個のより形成される第2インク粒子群に
対してその全部を非荷電もしくは逆極性荷電し、前記第
1および第2インク粒子群の荷電量を検知するための検
知電極を設け、この検知電極によりその荷電量に対応し
て作成される検知信号と前記チョッパ信号との位相差に
基づいて前記インク粒子の飛翔速度を検知しているた
め、飛翔速度検出専用のノズルを設けることなく、印写
中にインク粒子の飛翔速度を精度良く検知することがで
きる効果がある。
また、請求項2の発明のかかるインクジェット記録装
置によれば、請求項1の発明に加え、さらに、前記検知
信号に基づいて前記インク粒子形成位相と前記記録信号
位相との位相差を検知しているので、上記請求項1の発
明の効果に加え、印写中にインク粒子の飛翔速度および
インク粒子発生と記録信号との位相関係、言い換えれば
最適な荷電タイミングを同時に検知することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1の発明にかかるインクジェット記録装
置の一実施例を示す構成ブロック図であり、 第2図は、その装置の動作を説明するための説明図であ
り、 第3図は請求項2の発明にかかるインクジェット記録装
置の一実施例を示す構成ブロック図であり、 第4図は、その装置の動作を説明するための説明図であ
り、 第5図は、その装置の動作フローチャートであり、 第6図はインクジェット記録装置の動作原理を説明する
ための部分構成図である。 2……ノズル、4……加圧インク、 6……インク粒子、6a……印写用インク粒子、 9……被記録体、25……検知電極、 A……第1インク粒子群、B……第2インク粒子群、 S7……チョッパ信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズルに供給したインクを被記録体の方へ
    向けて噴出して一連のインク粒子に形成し、前記インク
    粒子をその形成位相と同期した記録信号に応じて荷電さ
    せ、この荷電させた印写用インク粒子をその荷電量に応
    じて偏向させて前記被記録体上に印写し、記録ドットを
    形成するようにしたインクジェット記録装置であって、 前記印写用インク粒子を除いた前記インク粒子のうち、
    所定位相のチョッパ信号に基づいて選択した連続する複
    数個により形成される第1インク粒子群に対してその全
    部あるいはその一部を荷電する一方、続いて連続する複
    数個により形成される第2インク粒子群に対してその全
    部を非荷電又は逆極性荷電し、前記第1および第2イン
    ク粒子群の荷電量を検知するための検知電極を設け、こ
    の検知電極によりその荷電量に対応して作成される検知
    信号と前記チョッパ信号との位相差に基づいて前記イン
    ク粒子の飛翔速度を検知するようにしたことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記検知信号に基づいて前記インク粒子形
    成位相と前記記録信号位相との位相差を検知する手段が
    さらに設けられる請求項1記載のインクジェット記録装
    置。
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