JP2662791B2 - 加圧調整器 - Google Patents

加圧調整器

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JP2662791B2
JP2662791B2 JP63059300A JP5930088A JP2662791B2 JP 2662791 B2 JP2662791 B2 JP 2662791B2 JP 63059300 A JP63059300 A JP 63059300A JP 5930088 A JP5930088 A JP 5930088A JP 2662791 B2 JP2662791 B2 JP 2662791B2
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正 深美
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、加圧された気体の加圧調整器に関し、特に
急排機構を有する加圧調整器に関する。
〔従来の技術〕
第7図は従来の加圧調整器を用いた自動血圧測定器の
構成図である。図において、60は直流モータ60aと加圧
機構部60bからなる加圧ポンプ装置、61は加圧空気の脈
動を除去する加圧調整器、62は血圧測定のとき被測定者
の上腕部に取付け血管を圧迫するための腕帯、63は血圧
を検出する圧力センサ、64は血圧測定終了後腕帯62に残
留した加圧空気を一気に排出する電磁弁を用いた急排弁
である。65は制御部であり、加圧ポンプ装置60の起動制
御、及び急排弁64を開閉して腕帯62内の圧力調整を行な
うと共に、この操作で得られた圧力センサ63からの信号
に基づき血圧値を算出し、その結果を表示部66に表示す
る。
さて、この自動血圧測定器で血圧を測定する手順を第
8図に示した特性図を用いて説明する。まず、腕帯62を
被測定者の上腕部に取付け加圧ポンプ装置60により徐々
に腕帯62を加圧する。そして、例えば圧力90mmHg(点
L)のとき上腕の血液の脈動がなくなつたことを圧力セ
ンサ63が検出すると、制御部65はこのときの圧力を「最
低血圧」と判断する。さらに腕帯62の圧力が上昇して、
例えば圧力150mmHg(点H)のとき血液の流れが止まる
のを圧力センサ63が検出すると、制御部65はこのとき圧
力を「最高血圧」と判断する。このようにして、血圧測
定が完了すると急排弁64を開き腕帯62に蓄積している加
圧空気を全て排出し(点C)、表示部66に「最高血圧15
0」,「最低血圧90」を表示する。
一方、第9図は加圧ポンプ装置を用いた自動給湯器の
構成図である。図において、80は給湯器本体、80aは吐
出ノズル、81は加圧ポンプ装置、82は直流電源、83はリ
ミツトスイツチ、83aはリミツトスイツチ83の検出バ
ー、84は給湯スイツチ、84aは給湯スイツチ84の突起
部、84bは給湯スイツチ84に取付けられたゴム体、84cは
給湯スイツチ84の押圧復帰用のスプリング、85は給湯器
本体に蓄えられた湯である。なお、80bは給湯器本体80
内部を大気圧に戻すための開口部である。
さて、第8図(b)のように使用者が給湯するため給
湯スイツチ84を押圧すると突起部84aがリミツトスイツ
チ83の検出バー83aを押上げることになり、リミツトス
イツチ83がオンし、加圧ポンプ装置81に直流電源82が供
給され、加圧ポンプ装置81から給湯器本体80へ加圧空気
が送られる。このときゴム体84bは給湯器本体80に設け
られている開口部80aを塞ぐため、給湯器本体80内部は
密閉される。このため、加圧ポンプ装置81から加圧空気
が送られると、給湯器本体80内部の圧力が上昇し吐出ノ
ズル80aを介して給湯する。
次に、この給湯が終了し、給湯スイツチ84の押圧をや
めるとスプリング84cによつて給湯スイツチ84が押し上
げられる。このとき、突起部84aが移動するため、検出
バー83aが復帰してリミツトスイツチ83がオフして加圧
ポンプ装置81が停止する。また、これと同時に開口部80
bを塞いでいたゴム体84bが給湯器本体80から離れるた
め、給湯器本体80に蓄積していた加圧空気がこの開口部
80bから排出され、給湯器本体80内部は大気圧となる。
この構造は、給湯終了後に給湯器本体80内部に残留する
圧力を排除して、吐出ノズルにおける止水性を向上させ
るもので従来広く用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の第7図に示す自動血圧測定器は、血圧測定後腕
帯62に蓄積した加圧空気を排出するため、電磁弁を用い
た急排弁64を設置していた。このため、血圧測定毎に制
御部65が急排弁64の開閉を制御しなくてはならず動作が
煩雑であつた。また、この急排弁64を取付けるため自動
血圧測定器の構成が複雑になるという問題があつた。
一方、第9図に示す自動給湯器の場合は、給湯スイツ
チ84に加圧ポンプ装置81を起動するためのリミツトスイ
ツチ83の開閉機能と給湯器本体80を密閉する弁体の機能
とを同時に有しているため、給湯スイツチ84が大型化す
ると共に、自動給湯器の構成上給湯スイツチ84の取付け
場所が限定されるなどの問題があつた。
本発明は前述の問題点を解決するためになされたもの
で、加圧ポンプ装置で蓄積した加圧空気を排出する急排
機構を有する加圧調整器を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、吸入口及び排出口を有する容器と、この吸
入口と連通する空気室と、この空気室と前記吐出口とを
連通する通路と、この吐出口に隣設され弁座を介して吐
出口に連通する排出口と、前記吸入口に加圧されていな
いときは前記吐出口と前記排出口を弁座を介して連通さ
せ、この吸入口が加圧されているときは弁座に圧接して
前記排出口と前記吐出口とを遮断する弁体とから構成さ
れている。
〔作用〕
吸入口に加圧された気体は、空気室と通路とを通過す
ることによつて加圧気体が吸入口から吐出口に供給され
る。吸入口側の加圧が停止すると弁体により吐出口の加
圧空気が排出口より排出される。
〔実施例〕
以下、実施例について説明する。第1図は本発明に係
る一実施例を示す組立図である。図において、11は吸入
口を有する容器、12は弁体にあたるパツキング、13はス
プリング、14は吐出口を有する容器である。加圧調整器
はこの主たる4つの部品から構成されており、パツキン
グ12を中心として両側の容器11,13がこれを挾み込むよ
うにボルト15とナツト16とで締結している。このとき、
スプリング13はパツキング12を押す状態で吐出口14aと
連通している凹部14gに遊挿されている。11aは吸入口、
12bは凹部14bと同じ径で形成された流通口、14aは吐出
口、14cは溝部、11d,12d,14dはボルト15を通すための貫
通穴、14eは排出口である。なお、矢印Aは加圧ポンプ
装置等から送り込まれる空気を吸入する方向を示し、矢
印Bは吐出する方向を示す。第2図(a)は容器11の平
面図、同図(b)は同図(a)のII B−II B断面図であ
る。図において、11bは組立後に広い空気室となる凹
部、11fはストツパーである。第3図(a)は容器14の
平面図、同図(b)は同図(a)のIII B−III B断面図
である。図において、溝部14cは凹部14bから凹部14gま
で充分の距離が得られるように屈曲させて配置されてい
る。また、14fは凹部14gの周辺部にあたる弁座である。
第4図は加圧調整器の断面図である。図において、スプ
リング13は前述したように凹部14gに遊挿されている。
そして、パツキング12は、このスプリング13によりスト
ツパー11fと圧接して吐出口11aと凹部11bにより形成さ
れた空気室とを隔てている。また、吐出口14aと排出口1
4eとは弁座14fによつて逆に連通した状態となつてい
る。
次に動作について説明する。第4図の構成において、
吐出口11aに脈動する加圧空気を供給すると第5図の断
面図のように加圧空気の圧力がバネ13の押圧より大きく
なり、パツキング12容器14へ押し上げる。このとき、溝
部14cはパツキング12と面することにより、凹部14bから
凹部14gまで通路にあたる狭路を形成する。従つて、吸
入口11aから供給された加圧空気は、ストツパー11fを介
して凹部11bで形成された空気室に蓄積され、流通口12b
を介して狭路に送り込まれる。ここで、空気室は、加圧
空気が狭路を通過するとき流量が低下するのを防止する
と共に、脈動するエネルギーの蓄積効果を生じさせ、脈
動のエネルギーを平滑化させる。狭路に送り込まれた加
圧空気は空気抵抗の高い狭路によつて脈動が減衰して凹
部14gに達し、吐出口14aより吐出する。このように、加
圧調整器は加圧ポンプ装置等から供給される加圧空気の
脈動を除去する機能を有する。なお、この作用の基本的
な原理は自動車等のマフラーに類似している。
さて、吸入口11aに送る加圧空気の供給を停止する
と、第4図のようにバネ13の押圧により吐出口14aと排
出口14eとが弁座14fを介して連通した状態となり、吐出
口14a内が大気圧となる。このように加圧調整器は吐出
口14a内の圧力を即時に大気圧に戻す急排機能を有して
いる。例えば第6図の加圧調整器61の代りに本発明を使
用すれば急排弁64を使用することなく血圧測定が達成さ
れるため、自動血圧測定器の構成の簡単化及び制御の簡
略化などの顕著な効果が期待できる。
一方、第9図の自動給湯器に本発明を使用する場合
は、脈動を除去する機能が不用であるため、第6図に示
す平面図のような溝部14cがなく凹部14bから凹部14gま
で広い溝部14hで直結した容器14Aを第3図の容器14の代
りに用いる。さて、この容器14Aで構成した加圧調整器
を加圧ポンプ装置81の吐出側に連結することにより、給
湯スイツチ84が有する弁体の機能と同一の動作を実施す
ることができる。従つて、給湯スイツチ84を単なる加圧
ポンプ装置81の起動スイツチに置換えることができ、小
型化及び取付けの自由度が確保できる。
なお、前述の実施例ではパツキング12をストツパー11
fに圧接するためにスプリング13を用いて説明したが、
復元力を有する材質を用いたパツキング13だけでもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明のように本発明は、加圧ポンプ装置等から供
給される加圧空気の脈動を除去する加圧調整器に急排機
能を設けたことにより、従来別途に取付けていた急排
弁,弁体,その他これに相当する装置を削除することが
でき、装置構成の簡単化、制御の簡略化など顕著な効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す組立図、第2図(a)
は吸入口を有する容器11の平面図、同図(b)は同図
(a)のII B−II B断面図、第3図(a)は吐出口を有
する容器14の平面図、同図(b)は同図(a)のIII B
−III B断面図、第4図は断面図、第5図は動作時の断
面図、第6図は容器14Aの平面図、第7図は従来の加圧
調整器を用いた自動血圧測定器の構成図、第8図はその
特性図、第9図(a)は自動給湯器の構成図、同図
(b)はその動作時の構成図である。 11……吸入口を有する容器、11a……吸入口、11d,12d,1
4d……貫通口、12……パツキング、12b……流通口、13
……スプリング、14……吐出口を有する容器、14a……
吐出口、14b……凹部、14c……溝部、14e……排気口、1
5……ボルト、16……ナツト。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸入口及び吐出口を有する容器と、この吸
    入口と連通する空気室と、この空気室と前記吐出口とを
    連通する通路と、この吐出口に隣設され弁座を介して吐
    出口に連通する排出口と、前記吸入口が加圧されていな
    いときは前記吐出口と前記排出口を弁座を介して連通さ
    せ、この吸入口が加圧されているときは弁座に圧接して
    前記排出口と前記吐出口とを遮断する弁体とから構成さ
    れたことを特徴とする加圧調整器。
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