JP2662372B2 - 集電舟装置 - Google Patents

集電舟装置

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JP2662372B2
JP2662372B2 JP6268810A JP26881094A JP2662372B2 JP 2662372 B2 JP2662372 B2 JP 2662372B2 JP 6268810 A JP6268810 A JP 6268810A JP 26881094 A JP26881094 A JP 26881094A JP 2662372 B2 JP2662372 B2 JP 2662372B2
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horn
boat
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aerodynamic noise
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寧 伊藤
正一 大泉
哲二 大島
博之 新井
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Toyo Denki Seizo KK
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Toyo Denki Seizo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄道車両用のパンタグラ
フの集電舟装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のパンタグラフの一例を示す
斜視図であり、図6は従来の集電舟の正面図であって、
図7は図6のA〜A断面を示す図である。図において、
1は枠組、2は枠組の頂部に図示してない支え装置を介
して取着されている集電舟、3は集電舟の舟体、4は舟
体の上面に舟体長手方向に配設取着されている複数個の
すり板、5は舟体の両端部に取着されたホーンを示す。
ホーンは集電舟が架線に摺動接触して車両が走行する場
合、架線の渡り線の部分などで集電舟が滑らかに次の架
線に移行できるように、湾曲して端部が垂下した形状を
している。
【0003】パンタグラフは、図示してない主ばねによ
り枠組が上昇力を与えられ、集電舟2が架線に所定の力
で接触して集電し、車両が走行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パンタグラフは、車両
の屋根上に搭載されているので、車両が走行すると走行
風により風切り音(空力騒音)を発生する。空力騒音は
車速の6乗に比例して発生するので、従来のパンタグラ
フにおいては、車両速度が高くなると大きい空力騒音を
発生する欠点があった。
【0005】空力騒音の大部分は、集電舟によるものな
ので、集電舟の空力騒音を低減することは、パンタグラ
フの空力騒音を低減するためには大いに有効である。ま
た、集電舟の空力騒音の中ではホーンによる騒音もかな
りの比重を占めているので、ホーンの空力騒音を低減す
ることも、集電舟の騒音を低減するためには有効であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の集電舟装置は、
前記従来の集電舟の有する空力騒音が大きいと言う欠点
を解決するもので、その手段につき以下に説明する。
【0007】その手段としては、集電舟の空力騒音の発
生要因の一つであるホーンに、車両の進行方向に向く1
個又は複数個の貫通穴を穿設することを特徴とするもの
である。
【0008】
【作用】本発明の集電舟の作用を以下に説明する。従来
のホーンは中実の棒状をなしているので、走行風が当た
るとホーン後方にはカルマン渦と呼ばれる空気の渦が規
則的に発生し、この渦による圧力変動により大きい空力
騒音が発生する。本発明による集電舟のホーンは、車両
の進行方向に向く貫通穴を有するので、ホーン前面に当
たった空気の一部は、ホーン内部を通り抜けて後方に流
出するため、ホーン上下面に沿って流れ剥離した空気流
のホーン後面への巻き込みを無くし、ホーン後部にでき
るカルマン渦の規則的な発生を防止するものである。貫
通穴はホーン長手方向について断続的に設置してある
が、貫通穴のない部分で発生するカルマン渦も、貫通穴
のある部分の空気流と干渉して乱され、規則的なカルマ
ン渦が発生し難くなり、ホーン全長にわたって規則的な
カルマン渦の発生が防止され、走行風による空力騒音が
大幅に低減される。
【実施例】
【0009】図1は本発明による集電舟の一実施例を示
す正面図、図2aはホーンの貫通穴部の拡大図、図2bは図
1及び図2aにおけるB〜B断面を示す図、図3a〜3cは本
発明の第2の実施例を示す図であって、図4は本発明に
よる集電舟のホーンと従来のホーンとの風洞試験による
空力騒音の測定値を示すものである。図1〜図3におい
て図5〜図7と同一符号は、同一部品又は同一機能を有
する部品を示す。
【0010】図1において、6は集電舟であって、7は
舟体3の両端部に取着されたホーンである。ホーンには
適当な間隔で複数個の貫通穴7aが、集電舟6の進行方
向、すなわち車両の進行方向に向かって穿設してある。
図2aは貫通穴部の拡大図で、一例として入口が長方形で
出口が長円形の貫通穴を示す。図2bは貫通穴部の断面を
示したものである。
【0011】本発明による集電舟の作用を説明すると以
下のごとくである。すなわち、図6及び図7に示した従
来の集電舟は、ホーン5が中実の棒状をなしているの
で、走行風が当たるとホーン後方に規則的なカルマン渦
が発生し、空力騒音を発生していた。本発明による集電
舟のホーン7は、図1及び図3に示したように車両の進
行方向に向く貫通穴を持っているので、走行風が当たる
と、ホーン前面に当たった空気の一部はホーン内部を通
り抜けて後方に流出するため、ホーン上下面に沿って流
れ剥離した空気流のホーン後面への巻き込みを無くし
て、ホーン後部にできる規則的なカルマン渦の発生を防
止するものである。貫通穴はホーンの長手方向に沿って
断続的に設置してあるが、貫通穴のない部分で発生する
はずのカルマン渦も、貫通穴のある部分の空気流と干渉
して乱され、規則的なカルマン渦が発生し難くなり、ホ
ーン全体にわたって規則的なカルマン渦の発生が防止さ
れ、走行風による空力騒音が大幅に低減される。
【0012】図4は本発明による集電舟におけるホーン
7の風洞試験による空力騒音測定結果を、従来のホーン
5と比較して示したもので、特定周波数におけるピーク
がなくなり、従来形状のホーンに対して本発明によるホ
ーンは大幅に空力騒音が低減することが実証されてい
る。
【0013】本発明による集電舟の実施例として、図1
及び図2においてはホーンの断面形状を円形として説明
しているが、ホーンの断面形状は円形に限らず、長円
形、楕円形あるいは多角形状であっても、空力騒音に対
する貫通穴の空力騒音低減効果は同じである。
【0014】また、上記貫通穴の入口及び出口の形状を
長方形及び長円形として例示説明しているが、貫通穴形
状は前記に限らず、円形、楕円形、あるいは星形を含め
て多角形状であっても、その空力騒音低減効果は同様で
ある。
【0015】図3は本発明の第2の実施例を示す図で、
図3aはホーン部の平面図、図3bは正面図であり、図3cは
図3bのC〜C断面を示す図である。図において、ホーン
の貫通穴7bは長方形であるが、入口と出口との位置がホ
ーンの前面と後面とで一致していない。この場合も貫通
穴内を通過する空気流によりホーン上面及び下面に沿っ
て流れる空気流が乱され、それによる空力騒音低減効果
は前記第1実施例とほぼ同様である。
【0016】
【発明の効果】本発明による集電舟は、ホーンに車両の
進行方向に向く、入口と出口とで形状と大きさの双方又
はいずれか一方が異なるか、又は入口と出口との位置が
ホーンの前面と後面とで同一でない1個又は複数個の貫
通穴を形成することにより、ホーン部における規則的な
カルマン渦の発生を無くし、集電舟の空力騒音を大幅に
低減することを可能にしたものであって、高速走行する
車両用のパンタグラフに対して、空力騒音を大幅に低減
した集電舟を提供することができ、実用上大きい効果を
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による集電舟の一実施例を示す正面図で
ある。
【図2】ホーンの貫通穴部の拡大図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す図である。
【図4】本発明による集電舟のホーンと従来のホーンと
の風洞試験による空力騒音の測定値を示すグラフであ
る。
【図5】従来のパンタグラフの一例を示す斜視図であ
る。
【図6】従来の集電舟の正面図である。
【図7】図6のA〜A断面を示す図である。
【符号の説明】
1 枠組 2 集電舟 3 集電舟の舟体 4 すり板 5 ホーン 6 集電舟 7 ホーン 7a, 7b 貫通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 哲二 神奈川県海老名市東柏ケ谷4丁目6番32 号 東洋電機製造株式会社 相模事業所 内 (72)発明者 新井 博之 神奈川県海老名市東柏ケ谷4丁目6番32 号 東洋電機製造株式会社 相模事業所 内 (56)参考文献 特開 平8−65807(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舟体(3)と、複数個のすり板(4)と
    ホーン(7)とを有する集電舟装置であって、 舟体(3)は、上面に複数個のすり板(4)を取着し、
    両端部にホーン(7)を取着したものであり、 複数個のすり板(4)は、舟体(3)の上面に舟体の長
    手方向に沿って列状に配設して取着したものであり、 前記両端部のホーン(7)は、曲線状に湾曲した棒状
    で、それぞれ一端を舟体(3)に取着され、且つ車両の
    進行方向に向く、入口と出口とで形状と大きさの双方又
    はいずれか一方が異なる1個又は複数個の貫通穴(7a)
    を有することを特徴とする集電舟装置。
  2. 【請求項2】 舟体(3)と、複数個のすり板(4)と
    ホーン(7)とを有する集電舟装置であって、 舟体(3)は、上面に複数個のすり板(4)を取着し、
    両端部にホーン(7)を取着したものであり、 複数個のすり板(4)は、舟体(3)の上面に舟体の長
    手方向に沿って列状に配設して取着したものであり、 前記両端部のホーン(7)は、曲線状に湾曲した棒状
    で、それぞれ一端を舟体(3)に取着され、且つ車両の
    進行方向に向く、入口と出口との位置がホーンの前面と
    後面とで同一でない1個又は複数個の貫通穴(7b)を有
    することを特徴とする集電舟装置。
JP6268810A 1994-11-01 1994-11-01 集電舟装置 Expired - Lifetime JP2662372B2 (ja)

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JP6268810A JP2662372B2 (ja) 1994-11-01 1994-11-01 集電舟装置

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JPH08130802A JPH08130802A (ja) 1996-05-21
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2791861B2 (ja) * 1994-08-24 1998-08-27 西日本旅客鉄道株式会社 集電装置のホーン

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