JP2661598B2 - スキートレーニング装置 - Google Patents

スキートレーニング装置

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JP2661598B2
JP2661598B2 JP7233877A JP23387795A JP2661598B2 JP 2661598 B2 JP2661598 B2 JP 2661598B2 JP 7233877 A JP7233877 A JP 7233877A JP 23387795 A JP23387795 A JP 23387795A JP 2661598 B2 JP2661598 B2 JP 2661598B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキートレーニン
グ装置に関し、特に荷重状態やスキーのターンの動作を
測定し、荷重、足の傾き、スキー板の方向付けおよび地
形情報を用いて滑走速度などの滑走状態を推定し、スキ
ーの動作および滑走状態に応じて制動を行う制御部を有
するスキートレーニング装置に関するものである。
【0002】よって、スキーのトレーニング装置、スポ
ーツジム、ホテルなどでの運動器具として、スポーツの
分野において利用することができる。また、アミューズ
メント機器、人工現実感システムへの応用も可能であ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のスキートレーニング装置
は、概して2つの方式に基づいて構成されている。ま
ず、第一の方式は、レール上を可動する足台に利用者が
乗り、レールに沿って左右に反復運動を行うものであ
る。この方式を用いた製品としては、米国サイエンティ
フィック・スポーツ・システムズ(Scientifi
c Sports Systems)社製のスキーヤー
ズ・エッジ(SKIER’S EDGE)、国内のエル
タス愛社製のウェーデルン・マスター(WEDELN
MASTER)などがある。
【0004】この方式では、足台に取り付けられたロー
プが滑車を介してバネに連結されており、レールの中央
位置から左右に離れるほどバネ変位が大きくなるような
構造となっている(例えば、「スキーヤーズ・エッジ取
扱説明書」,p2、または「ウェーデルン・マスター・
ユーザーマニュアル」,p4など)。左右それぞれの足
台部分の可動範囲は、製品によって異なっており、スキ
ーヤーズエッジ(SKIER’S EDGE)では内外
側への傾きのみが可能であるのに対し、ウェーデルン・
マスター(WEDELN MASTER)では足の向き
も変えることが可能になっている。
【0005】また、第2の方式は、図12に示すよう
に、利用者が乗る足台52が左右それぞれ内外側(A)
に回転可能であり、可動部5が固定された主軸51を中
心としてアウトロータ式に回転することにより(B)、
足台52全体が扇形の弧の軌跡(C,D)に沿って運動
する方式のものである。可動部5には、主軸51を中心
とした両側からバネ53が連結されており、これによ
り、扇形の弧の軌跡の中央位置からの変位が大きいほ
ど、バネ53による復元力が強く働く構造となってい
る。また、6はトレーニング中に両手で握るハンドル、
7はハンドル6を支える固定支柱、8はハンドブレー
キ、9は可動部5の支持部を含むベースフレームであ
る。
【0006】この方式を用いた製品としては、フィンラ
ンドのチュンチューリ(TUNTURI)社製のプロス
キーフィット(PRO SKIFIT)などの製品が市
販されている。左右の足台52の内外側への回転によ
り、スキー板の方向を軸とした傾きが表現可能である。
また、主軸51を中心とした旋回運動(B)により、タ
ーン外側への踏み込みを表現できるようになっている
(例えば、「プロスキーフィット・オーナーズマニュア
ル」,pp7〜9,p16など)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスキ
ートレーニング装置では、いずれの方式を用いた製品で
も、バネを用いて中央位置に戻る力を与えていることか
ら、中央位置からの変位が大きい位置で留まることが困
難となっている。このため、回転半径の大きなターン動
作および斜滑降の動作をトレーニングできないという問
題点があった。また、単調な往復運動を行うことに終始
しがちになるため、スキー技術の訓練というよりも、単
なる筋力トレーニングの要素が強くなり、さらに、ター
ン動作を行うときの踏み込みに対しては、急激な踏み込
みをバネが吸収するため、ターン動作の臨場感を損なう
などの問題点があった。
【0008】このように、従来のスキートレーニング装
置における問題点は、バネを用いて中央位置に戻る力を
与えることが原因であり、これを解決するためには、バ
ネによる復元力だけでなく、荷重や変位に応じて位置を
制御する要素を加えることが必要である。本発明はこの
ような課題を解決するためのものであり、大きな回転半
径のターン動作および斜滑降の動作を行うことを可能と
するスキートレーニング装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】また、本発明の別の目的は、大きな回転半
径のターン動作および斜滑降の動作を行うことを可能と
することにより、単調な往復運動を行うことに終始させ
ず、スキー技術の訓練に役立つスキートレーニング装置
を提供することにある。さらに、本発明の別の目的は、
ターン動作を行うときの踏み込みに応じた抵抗を発生さ
せることにより、ターン動作の臨場感を向上させたスキ
ートレーニング装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるスキートレーニング装置は、左
右の足の荷重を計測し荷重情報として出力するととも
に、可動部の変位および足台の回転角を計測し変位情報
として出力する計測部と、荷重情報および変位情報と、
滑走する斜面の状態を示す所定の地形情報とに基づい
て、滑走速度、ゲレンデにおける訓練者の位置、および
雪面にかかる荷重に応じた雪面からの反力の大きさを示
すエッジング強度を推定し、運動情報として出力する運
動推定部と、荷重情報、変位情報および運動情報を用い
て制動量を算出し、制動情報として出力する制動制御部
と、可動部に対して制動情報に応じた制動を加える制動
部とを備えるものである。
【0011】したがって、計測部で計測された荷重情報
および変位情報と、地形情報とに基づいて、運動推定部
により、滑走速度、ゲレンデにおける訓練者の位置、お
よびエッジング強度が推定されて運動情報として出力さ
れ、この運動情報と荷重情報および変位情報とから制動
量が制動制御部により算出されて制動部に制御情報とし
て出力され、これに応じた制動が可動部に加えられる。
【0012】また、地形情報に、滑走する斜面の斜度、
雪面の動摩擦係数および除雪抵抗を含むようにしたもの
である。また、エッジング強度は、荷重情報として得ら
れた計測値と、変位情報として得られた計測値と、訓練
者の全荷重とから求めるようにしたものである。また、
エッジング強度は、推定されるスキー板の方向と速度の
方向との角度差が直角に近いほど大きくなるようにした
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態であるスキ
ートレーニング装置の制御系を示すブロック図であり、
以下の説明において、可動部を含む他の部分は、前述の
スキートレーニング装置(図12参照)と同様であるも
のとする。同図において、1は左右の足の荷重100、
可動部5の変位および回転角101を検出部1aと、こ
れら検出結果に基づいて荷重情報110および変位情報
111を出力するデータ変換部1bとを有する計測部で
ある。
【0014】2はこれら荷重情報110、変位情報11
1および地形情報200から、滑走速度201、ゲレン
デにおける訓練者の位置202およびエッジ203を推
定し、運動情報210として出力する運動推定部、3は
荷重情報110、変位情報111および運動情報210
を用いて制動量を算出し、制動情報310を出力する制
動制御部、4はこの制動情報310に応じて可動部5に
制動を加える制動部である。
【0015】計測部1では、左右の足の荷重100、可
動部5の変位および足台52の回転角101が検出さ
れ、荷重情報110および変位情報111として出力さ
れる。例えば、図2に示すように、左右の足それぞれの
荷重および回転角が検出されるとともに、左右の足全体
すなわち可動部5の変位が主軸51回りの回転角として
検出され、荷重情報110は、wi (i=1,2,…,
6)、変位情報111はxj (j=1,2,3)のよう
に出力される。
【0016】図3,4は、運動推定部2の内部を示す構
成図であり、特に、図3は地形情報200を内部に記憶
しておく場合を示しており、図4は地形情報200を外
部からの入力によって得る場合を示している。運動推定
部2には、計測部1から出力された荷重情報110およ
び変位情報111に加えて地形情報200が入力されて
おり、滑走状態推定部21により滑走速度201および
ゲレンデにおける訓練者の位置202が算出されるとと
もに、エッジング強度算出部22によりエッジング強度
203が算出され、運動情報作成部23により、これら
を組にした運動情報210が生成され出力される。
【0017】なお、地形情報200は、斜面の斜度、雪
面の動摩擦係数および除雪抵抗などを組とした情報であ
り、図3に示すように、運動推定部2内にデータ記憶部
24を設けて、ここに予め格納しておいても良く、また
図4に示すように、運動推定部2内に地形情報入力部2
5を設けて、外部から入力するようにしても良い。
【0018】ここで、図5を参照して、運動推定部2に
おける運動情報210の算出方法について説明する。図
5は、スキーの滑走に関与する力を示す説明図である。
スキーの滑走において滑走に関与する力は、重力、摩擦
抵抗、除雪抵抗、空気抵抗であり、滑走は数1の運動方
程式によって表現することができる(例えば、棚橋「ス
キー滑走メカニズム -材料と振動の摩擦への寄与- 」日
本機械学会誌,Vol.95,No.888,pp.1
001〜1004,1992など)。
【0019】
【数1】
【0020】ただし、Mは人間とスキー用具全体の質量
(全荷重)、θは斜度、μk は滑走面と雪面との間の動
摩擦抵抗、Rは除雪抵抗、Dは空気抵抗、gは重力加速
度、sは距離である。数1において、時刻tにおける荷
重量Mgは、荷重情報110から、 Mg=(Σwi )g のようにして得ることができ、θ、μk およびRは地形
情報として得ることができる。また、D,gは定数とし
て運動推定部2の内部に記憶しておくことができるの
で、時刻tにおける加速度は、
【0021】
【数2】
【0022】により、求めることができる。したがっ
て、時刻t=0における速度v(0) 、距離s(0) も運動
推定部2の内部に記憶しておくことにより、数1を速度
について差分表現した数3を用いて時刻tにおける速度
vを求め、さらにこの速度vおよび数4とを用いれば、
時刻tにおける距離sを求めることができる。
【0023】
【数3】
【0024】
【数4】
【0025】このようにして、運動推定部2の滑走状態
推定部21により、滑走速度201およびゲレンデにお
ける訓練者の位置202が算出される。
【0026】また、雪面にかかる荷重に応じた雪面から
の反力の大きさを示すエッジング強度203は、例え
ば、速度の方向とスキー板の方向の差が直角に近いほど
大きく、ターンの内向きに生じる反力すなわちターンの
外向きにかかる荷重が大きいほど大きい、と仮定するこ
とができる。以下、図6および図7を参照して、この仮
定に基づいたエッジング強度203の算出方法について
説明する。
【0027】図6は、速度の方向とスキー板の方向との
関係を示す説明図である。y軸方向に斜度が最大となる
ように斜面上の座標系xyを設定し、滑走速度201す
なわちvを、v=(vx ,vy )と表した場合、速度の
方向すなわちvとy軸とがなす角度θv は、
【0028】
【数5】
【0029】となる。スキー板とy軸とがなす角度をス
キー板の方向θs とすると、このθsは、例えば、変位
情報111から図2における全体の回転角x3 を用い
て、θs=x3 のようにして得ることができる。
【0030】また、図7はターンの内向きに生じる反力
を示す説明図である。ターンの内向きに生じる反力は、
スキー板の傾きに応じて荷重反力を雪面に投影した成分
として求めることができ、エッジング強度203は、例
えばターンの内向きに生じる反力の雪面投影成分を全荷
重で除することにより、体重に依存しない無次元の強度
として算出することができる。図2によれば、スキー位
置の傾きは、変位情報x1 およびx2 として得られ、左
右の足の荷重PR ,PL は、PL =w1 +w2 +w3
よびPR =w4 +w5+w6 により得られる。
【0031】したがって、ターンの内向きに生じる力
は、図7に示すように、左右の足の荷重反力を雪面に投
影した成分となり、左右のスキー板の傾きをx1 ,x2
とすれば、それぞれPL sinx1 ,PR sinx2 となるこ
とから、エッジ強度203は、例えば、
【0032】
【数6】
【0033】のように求めることができる。ただし、E
はエッジング強度、a,bは各項に対する重み付けの定
数である。定数a,bは、運動方程式2の内部に記憶し
ておくことができるので、数6を用いてエッジング強度
203を求めることができる。なお、全荷重Mは、装置
利用時に、M=w1 +w2 +w3 +w4 +w5 +w6
より校正することができる。
【0034】このようにして、運動推定部2のエッジン
グ強度算出部22により、エッジング強度203が算出
され、前述した滑走速度201、ゲレンデにおける訓練
者の位置202、およびエッジング強度203を組とし
た運動情報210が運動推定部2から制動制御部3(図
1参照)に出力される。
【0035】制動制御部3では、荷重情報110、変位
情報111および運動情報210を用いて制動量を算出
し、制動情報310として出力される。制動量を算出す
るには、例えば、エッジング強度203と滑走方向の変
化とを用いる。また、利用者の体重により運動量が異な
ることから、利用者の体重も用いる必要がある。例え
ば、 Cb =pME により、制動量Cb が算出される。ただし、pは定数、
Mは利用者の体重、Eは前述のエッジング強度203で
ある。
【0036】このようにして、制動制御部3により制動
量Cb が算出されて、制動部4を制御するための電気的
な信号、例えば電圧信号などに変換され、制動情報31
0として出力される。したがって、滑走動作に応じて推
定された雪面から受ける反力を含む制動情報310に応
じて、制動部4により、可動部5に制動が加えられるも
のとなり、単にバネを用いて中央位置に戻る力を与える
従来のものと比較して、中央位置からの変位が大きい位
置で留まることが可能となり、回転半径の大きなターン
動作および斜滑降の動作をトレーニングすることができ
る。
【0037】実際には、フィンランドのチュンチューリ
(TUNTURI)社製プロスキーフィット(PRO
SKIFIT)の足台部分に、図8に示すように、日本
電気三栄(株)製の荷重変換器9E01−L43−50
Kなどの荷重センサ11を装着し、日本電気三栄(株)
製のストレンアンプAS−2101などの信号増幅器を
用いて増幅することにより、荷重を検出することができ
る。また、前述のプロスキーフィット(PRO SKI
FIT)の主軸51部分の可動部5あるいは足台52の
回転軸16に、図9および図10に示すように、(株)
ニコン製のロータリエンコーダRMH−360などの角
度センサ(ロータリエンコーダ)12,15に装着する
ことにより、各種変位および回転角を検出することがで
きる。
【0038】これらにより、計測部1(図1参照)の検
出部1aを実現することができる。またデータ変換部1
bは、カノープス(株)製のADXM−98AなどのA
/Dコンバータおよびコンテック(株)のCNT24−
4Aなどのパルスカウンタモジュールを、日本電気
(株)製のPC−9821Afなどのパーソナルコンピ
ュータに接続して用いることにより、増幅された荷重セ
ンサ11の出力および、ロータリエンコーダ出力を時系
列データとして得ることができ、荷重情報110および
変位情報111を得ることができる。以上のようにし
て、計測部1を実現することができる。
【0039】また、運動推定部2(図3,4参照)は、
前述した処理をプログラム化し、日本電気(株)製のP
C−9821Afなどのパーソナルコンピュータ上で動
作させることにより実現できる。さらに、データ記憶部
24は、前述のパーソナルコンピュータの主記憶部の一
部を用いることにより実現できる。また、地形情報入力
部25は、前述のパーソナルコンピュータが有するRS
−232C通信インターフェースなどを用いるととも
に、通信処理をプログラムとして動作させることにより
実現できる。以上のようにして、運動推定部2を実現す
ることができる。
【0040】制動制御部3(図1参照)は、前述した処
理をプログラム化し、日本電気(株)製のPC−982
1Afなどのパーソナルコンピュータ上で動作させ、
(株)インターフェース製のAZI−2710などを用
いて制動情報310をディジタル信号として出力するこ
とにより実現できる。また制動部4は、メトロニクス
(株)製のMTR35−3Sなどの可変直流電圧定電流
電源を用い、制動情報310をその入力とすることによ
り、制動量に応じた電圧を発生させることができ、この
電圧を小倉クラッチ(株)製の乾式多板電磁ブレーキM
DB−10などの電磁ブレーキ13に供給することによ
り、制動部4を実現することができる。
【0041】この制動部4を、図9に示すように、前出
のチュンチューリ(TUNTURI)社製のプロスキー
フィット(PRO SKIFIT)の主軸51部分の可
動部5に取り付けることにより、スキーのターン動作に
対する制動力を与えることが可能となり、本発明のスキ
ートレーニング装置が実現できる。あるいは、図11に
示すように、乾式多板電磁ブレーキの代わりにチュンチ
ューリ(TUNYURI)社製のプロスキーフィット
(PRO SKIFIT)に付属のハンドブレーキの制
動部分であるブレーキパッド24を利用し、制動情報3
10に応じてメトロニクス(株)製のMTR35−3S
などのコントローラ(プログラマブル電源)21からソ
レノイドコイル22に電圧を供給し、ワイヤー23に引
張力を与えることにより、制動部4を実現することがで
きる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、計測部
で計測された荷重情報および変位情報と、地形情報とに
基づいて、運動推定部により、滑走速度、ゲレンデにお
ける訓練者の位置、およびエッジング強度を推定して運
動情報として出力し、この運動情報と荷重情報および変
位情報とから制動制御部により制動量を算出し、これに
応じて可動部に制動を加えるようにしたので、計測部に
より計測された動作に応じて雪面から受ける反力が推定
されて制動が加えられるものとなり、従来の単調な往復
運動を行うだけではなく、より実際の滑走運動に近いト
レーニングを実施することが可能となる。
【0043】また、地形情報に、滑走する斜面の斜度、
雪面の動摩擦係数および除雪抵抗を含むようにしたの
で、様々に地形の変化する実際のゲレンデで滑走するの
と同様の臨場感を提供することが可能となる。また、エ
ッジング強度として、荷重情報として得られた計測値
と、変位情報として得られた計測値と、訓練者の全荷重
とから求めるようにし、あるいはエッジング強度とし
て、推定されるスキー板の方向と速度の方向との角度差
が直角に近いほど大きくするようにしたので、各種滑走
動作に応じたより正確な雪面からの反力を推定すること
が可能となり、スキー技術の訓練に役立つスキートレー
ニングを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるスキートレーニ
ング装置の制御系を示すブロック図である。
【図2】 荷重情報および変位情報の計測例を示す説明
図である。
【図3】 運動推定部(地形情報を内部に記憶しておく
もの)を示すブロック図である。
【図4】 運動推定部(地形情報を外部から入力するも
の)を示すブロック図である。
【図5】 スキーの滑走に関与する力を示す説明図であ
る。
【図6】 速度の方向とスキー板の方向との関係を示す
説明図である。
【図7】 ターンの内向きに生じる反力を示す説明図で
ある。
【図8】 荷重センサの設置例を示す説明図である。
【図9】 主軸まわりの回転角を検出する角度センサお
よび中央回転軸まわりの回転を制動する電磁ブレーキの
設置例を示す説明図である。
【図10】 左右の足の傾きを検出する角度センサの設
置例を示す説明図ある。
【図11】 主軸まわりの回転を制動する電磁ブレーキ
の他の設置例を示す説明図である。
【図12】 一般的なスキートレーニング装置を示す外
観図である。
【符号の説明】
1…計測部、2…運動推定部、3…制動制御部、4…制
動部、5…可動部、21…滑走状態推定部、22…エッ
ジング強度算出部、23…運動情報作成部、24…デー
タ記憶部、25…地形情報入力部、100…左右の足の
荷重、101…変位および回転角、110…荷重情報、
111…変位情報、200…地形情報、201…滑走速
度、202…訓練者の位置、203…エッジング強度、
210…運動情報、310…制動情報。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキー板の代わりとして訓練者が乗る内
    外側に回転可能な足台と、この足台を支持するとともに
    訓練者によるスキーの滑走動作運動に応じて前記足台を
    自在に可動させる可動部とを有し、この可動部に所定の
    制動を加えることによりターンや斜滑降などのスキーの
    滑走動作を訓練するスキートレーニング装置において、 左右の足の荷重を計測し荷重情報として出力するととも
    に、前記可動部の変位および前記足台の回転角を計測し
    変位情報として出力する計測部と、 前記荷重情報および前記変位情報と、滑走する斜面の状
    態を示す所定の地形情報とに基づいて、滑走速度、ゲレ
    ンデにおける訓練者の位置、および雪面にかかる荷重に
    応じた雪面からの反力の大きさを示すエッジング強度を
    推定し、運動情報として出力する運動推定部と、 前記荷重情報、前記変位情報および前記運動情報を用い
    て制動量を算出し、制動情報として出力する制動制御部
    と、 前記可動部に対して前記制動情報に応じた制動を加える
    制動部とを備えることを特徴とするスキートレーニング
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスキートレーニング装置
    において、 前記地形情報は、滑走する斜面の斜度、雪面の動摩擦係
    数および除雪抵抗を含むことを特徴とするスキートレー
    ニング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスキートレーニング装置
    において、 前記エッジング強度は、前記荷重情報として得られた計
    測値と、前記変位情報として得られた計測値と、訓練者
    の全荷重とから求めることを特徴とするスキートレーニ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のスキートレーニング装置
    において、 前記エッジング強度は、推定されるスキー板の方向と速
    度の方向との角度差が直角に近いほど大きくなることを
    特徴とするスキートレーニング装置。
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