JP2661313B2 - 蓄熱式冷凍サイクル装置 - Google Patents

蓄熱式冷凍サイクル装置

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JP2661313B2
JP2661313B2 JP2054014A JP5401490A JP2661313B2 JP 2661313 B2 JP2661313 B2 JP 2661313B2 JP 2054014 A JP2054014 A JP 2054014A JP 5401490 A JP5401490 A JP 5401490A JP 2661313 B2 JP2661313 B2 JP 2661313B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、蓄熱槽を有する蓄熱式冷凍サイクル装置
に関するものである。
〔従来の技術〕
以下、従来の実施例について述べる。即ち、第8図
は、例えば特開昭63−116055号公報に示された従来の蓄
熱式冷凍装置を示すサイクル説明図であり、同図におい
て、(1)は圧縮機、(2)は熱源側熱交換器、(3)
は第1の絞り装置、(4)はエアコンの室内機などの利
用側熱交換器、(6)は蓄熱槽で、内部に蓄熱媒体
(7)と熱交換器(9)を収納している。熱交換器
(9)は、蓄熱用熱交換器(92)と蓄熱利用用熱交換器
(91)を有する。(10)は第1の蓄熱用バイパス路で、
(10a)(10b)は第1の蓄熱用バイパス路用の開閉装
置、(11)は第2の絞り装置、(13)は蓄熱利用用バイ
パス路用で、(13a)(13b)は蓄熱利用用バイパス路用
の開閉装置、(15)は冷媒循環ポンプ、(16)は低圧側
気液分離装置、(17)は高圧側液溜、(18)は第2の蓄
熱用バイパス路で、(18a)(18b)は第2の蓄熱用バイ
パス路の開閉装置を示す。
次に動作について説明する。
蓄熱運転、即ち,蓄熱槽(6)の中に蓄熱媒体(7)
である水を凍結させるなどにより低温の熱を蓄えるため
に、開閉装置(10b)(13a)(18a)を閉じ、開閉装置
(10a)(13b)(18b)を開き、圧縮機(1)及び冷媒
循環ポンプ(15)を運転させると、圧縮機(1)よりの
高温高圧ガス冷媒は、熱源側熱交換器(2)で放熱、自
身は凝縮液化し、液溜(17)、蓄熱利用用バイパス路
(13)を経て、第2の絞り装置(11)で断熱膨張し低温
の液ガス二相流体となって低圧側気液分離装置(16)に
入る。ここで低温の液だけが、冷媒循環ポンプ(15)で
第2の蓄熱用バイパス路(18)を経て蓄熱用熱交換器
(92)に入り、蓄熱媒体(7)から熱を奪い、自身蒸発
ガス化して低圧側気液分離装置(16)に戻り、前述のガ
スと一緒に圧縮機(1)に戻る。
冷房運転には、室内の利用側熱交換器(4)で吸収し
た熱の放熱の仕方で、3種類の運転方式がある。
第1は蓄熱媒体にすてべの熱を捨てる方式で、蓄冷熱
で全ての凝縮負荷を賄うことから、以下、蓄冷凝縮冷房
運転と呼ぶこととする。この運転は、開閉装置(10b)
(18a)を閉じ、開閉装置(10a)(18a)を開き、圧縮
機(1)は停止し、冷媒循環ポンプ(15)のみを運転さ
せると、低温の液冷媒は、利用側熱交換器(4)へ、第
1の絞り装置(3)を経て送り込まれる。ここで周囲よ
り熱を奪って冷却し、自身は蒸発してガス化し蓄熱用熱
交換器(92)に送られる。ここで、ガスは低温の蓄熱媒
体(7)で冷却され、自身は凝縮して低温液となり低圧
側気液分離装置(16)に戻る。
第2は大気中と蓄熱媒体の両方に熱を捨てる方式で、
熱源側熱交換器(2)で凝縮させた液冷媒を蓄冷熱で更
に冷却することから、以下、液過冷却冷房運転と呼ぶこ
ととにする。この運転は、開閉装置(10a)(13b)(18
b)を閉じ、開閉装置(10b)(13a)(18a)を開き、圧
縮機(1)及び冷媒循環ポンプ(15)を運転させると、
圧縮機(1)よりの高温高圧ガス冷媒は、熱源側熱交換
器(2)で放熱、自身は凝縮液化し、液溜(17)を経て
蓄熱利用用熱交換器(91)に入る。ここで、液冷媒は低
温の蓄熱媒体(7)で更に冷却され、自身は過冷却とな
って、第2の絞り装置(11)で断熱膨張し低温の液ガス
二相流体となって低圧側気液分離装置(16)に入る。こ
こで低温の液だけが、冷媒循環ポンプ(15)で、第1の
絞り装置(3)を経て利用側熱交換器(4)へ送り込ま
れる。ここで周囲より熱を奪って冷房し、自身は蒸発し
てガス化し、第1の蓄熱用バイパス路(10)を経て低圧
側気液分離装置(16)に戻り、前述のガスと一緒に圧縮
機に戻る。
第3は大気中にのみ放熱する方式で、蓄熱とは無関係
の運転となるため一般冷房冷凍サイクル運転と呼ぶこと
とする。この運転は、開閉装置(10a)(13a)(18b)
を閉じ、開閉装置(10b)(13b)(18a)を開き、圧縮
機(1)及び冷媒循環ポンプ(15)を運転させると、圧
縮機(1)、熱源側熱交換器(2)、液溜(17)、蓄熱
利用用バイパス路(13)、第2の絞り装置(11)、及び
低圧側気液分離装置(16)は上記蓄熱運転時と同様の動
作をし、冷媒循環ポンプ(15)、第1の絞り装置
(3)、利用側熱交換器(4)、第1の蓄熱利用用バイ
パス路(10)、及び低圧側気液分離装置(16)は上記液
過冷却冷房運転時と同様の動作をする。
このシステムの冷房能力は、一般冷房冷凍サイクル運
転時の能力よりも液過冷却冷房運転時の能力が、過冷却
された熱量分大きい。従って、設備の容量は液過冷却冷
房運転時の性能にて決定し、システムの一般的な運転
は、夜間に蓄熱運転を行い、負荷が小さいときは蓄冷凝
縮冷房運転にて冷房し、負荷が大きいときは液過冷却冷
房運転にて冷房し、蓄熱が無くなったときは一般冷房冷
凍サイクル運転にて冷房する。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の蓄熱式冷凍サイクル装置は以上のように構成さ
れているので、冷媒循環ポンプ(15)はすべての運転モ
ードにて稼働しなければならず、また冷凍サイクルの最
大能力を賄うだけの冷媒循環量を確保しなければなら
ず、省エネルギーに反するばかりでなく、冷媒循環ポン
プ(15)のトラブル時、冷房を停止しなければならない
という問題があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、安価で省エネルギーで、且つ冷却運転を停
止しなければならないようなトラブルが発生しにくい蓄
熱式冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の請求項1に係わる蓄熱式冷凍サイクル装置
は、圧縮機、熱源側熱交換器、第1の絞り装置、及び利
用側熱交換器を順次接続して形成された冷凍サイクル
と、蓄熱用熱交換器を有し上記圧縮機の吸入側と上記熱
源側熱交換器の出口側とを接続し蓄熱運転時形成される
蓄熱用バイパス路と、上記熱源側熱交換器の出口側と上
記蓄熱用熱交換器の一端側との間に設けられた第2の絞
り装置と、この第2の絞り装置の入口側と出口側とを接
続し一般冷房及び液過冷却運転時形成される第2の絞り
装置用バイパス路と、内部に蓄熱媒体を収容し上記蓄熱
用熱交換器と熱交換可能に設けられた蓄熱槽と、上記蓄
熱用熱交換器の他端側と上記第1の絞り装置の入口側と
を接続し液過冷却運転時形成される第1の蓄熱利用用バ
イパス路と、冷媒循環ポンプを有し上記蓄熱用熱交換器
の一端側と上記第1の絞り装置の入口側とを接続し蓄冷
凝縮運転時形成される第2の蓄熱利用用バイパス路とを
備え、一般冷房時は、上記圧縮機から上記熱源側熱交換
器、上記第1の絞り装置、及び上記利用側熱交換器等を
介して上記圧縮機へいたる冷却回路を、蓄熱運転時は、
上記圧縮機から上記熱源側熱交換器、上記第2の絞り装
置、及び上記蓄熱用熱交換器等を介して上記圧縮機へい
たる蓄熱回路を、蓄冷凝縮運転時は、上記冷媒循環ポン
プから上記第2の蓄熱利用用バイパス路、上記第1の絞
り装置、上記利用側熱交換器、及び上記蓄熱用熱交換器
等を介して上記冷媒循環ポンプへいたる蓄冷凝縮回路
を、液過冷却運転時は、上記圧縮機から上記熱源側熱交
換器、上記蓄熱用熱交換器、上記第1の蓄熱利用用パイ
パス路、上記第1の絞り装置、及び上記利用側熱交換器
等を介して上記圧縮機へいたる液過冷却回路をそれぞれ
構成し、蓄熱利用の冷房運転時、負荷に応じて、上記蓄
冷凝縮運転と上記液過冷却運転とを切換え運転し、冷房
負荷が小さいときは上記蓄冷凝縮運転を行ない、冷房負
荷が大きいときは上記液過冷却運転を行ない、蓄熱が無
くなったとき上記一般冷房を行なうようにしたものであ
る。
この発明の請求項2に係わる蓄熱式冷凍サイクル装置
は、上記の発明において、蓄熱槽と蓄熱用熱交換器間に
蓄熱媒体搬送装置を設け、上記蓄熱用熱交換器を強制対
流形の蓄熱用熱交換器としたものである。
〔作用〕
この発明における冷凍サイクルの冷媒循環は、蓄熱運
転時、及び液過冷却運転時、一般冷却運転時において
は、冷媒循環ポンプを使用せずに圧縮機だけで達成す
る。また蓄冷凝縮運転時は、圧縮機は運転せずに、冷媒
循環ポンプのみの高C.O.P(Coefficient of Performanc
e;成績係数)の運転にて達成し、万一冷媒循環ポンプに
トラブルが発生した場合は、液過冷却運転或いは一般冷
却運転に切替える。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について説明する。なお、
図中、同一符号は同一、または相当部分を示す。
第1図は、この発明の蓄熱式冷凍装置のサイクルを示
す説明図であり、同図において、(1)は圧縮機、
(2)は熱源側熱交換器、(3)は第1の絞り装置、
(4)はエアコンの室内機などの利用側熱交換器、
(5)はアキュムレータで、(1)〜(4)と順次接続
され、冷凍サイクルを形成し、第1の絞り装置(1)は
利用側熱交換器(4)の近傍でこれに直接配管接続され
ている。(6)は蓄熱槽で内部に蓄熱媒体(7)、例え
ば水を収納している。(8)は蓄熱媒体(7)を、蓄熱
層(6)と蓄熱用熱交換器(9)の間で循環させる、蓄
熱媒体搬送装置である循環ポンプ、(10)は蓄熱用バイ
パス路で、蓄熱用熱交換器(9)を有し、圧縮機(1)
の吸入側と熱源側熱交換器(2)の出口側とを接続して
いる。(10a)(10b)(10c)は蓄熱用バイパス路用の
開閉装置、(11)は熱源側熱交換器(2)の出口側と蓄
熱用熱交換器(9)の入口(一端)側との間に設けられ
た第2の絞り装置、(12)は、第2の絞り装置(11)の
入口側と出口側とを接続する、第2の絞り装置用バイパ
ス路(12a)は第2の絞り装置用バイパス路用の開閉装
置、(13)は、一端が蓄熱用熱交換器(9)の出口(他
端)側と開閉装置(10b)との間に、また他端が開閉装
置(10c)と第1の絞り装置(3)の入口側との間に接
続された、第1の蓄熱利用用バイパス路、(13a)は、
その第1の蓄熱利用用バイパス路用の開閉装置、(14)
は、一端が蓄熱用熱交換器(9)の入口(一端)側と開
閉装置(10a)との間に、また他端が開閉装置(10c)と
第1の絞り装置(3)の入口側との間に接続された、第
2の蓄熱利用用バイパス路、(14a)は第2の蓄熱利用
用バイパス路用の開閉装置、(15)は、第2の蓄熱利用
用バイパス路(14)上に設けられ、その容量は蓄冷凝縮
運転時の必要循環量にて決定される、冷媒循環ポンプで
ある。
次に作用について説明する。
第2図は主として夜間の運転となる蓄熱運転時の動作
を示す回路図であり、開閉装置(10c)(12a)(13a)
(14a)を閉じ、開閉装置(10a)(10b)を開き、冷媒
循環ポンプ(15)は停止したままで、圧縮機(1)及び
蓄熱媒体循環ポンプ(8)を運転させると、圧縮機
(1)よりの高温高圧ガス冷媒は、熱源側熱交換器
(2)で放熱、自身は凝縮液化し、第2の絞り装置(1
1)で断熱膨張し低温の液ガス二相流体となって蓄熱用
熱交換器(9)に入り、蓄熱媒体循環ポンプ(8)によ
り送り込まれた蓄熱媒体(7)から熱を奪い、自身は蒸
発ガス化して、アキュムレータ(5)を経て圧縮機
(1)に戻る。かかる動作により、蓄熱媒体(7)中の
水を凍結させるなどにより低温の熱を蓄える。なおこの
実施例では、強制対流形の蓄熱用熱交換器を採用してい
るため蓄熱媒体循環ポンプを使っているが、一般的に使
用されている自然対流形に比べ効率が高く、ポンプ動力
の追加以上に圧縮機動力の低下が期待できるので、この
方式を採用してしる。
第3図、第5図、第7図は冷房運転の動作図であり、
第3図は蓄冷凝縮冷房運転時の回路図を示す。この場合
は開閉装置(10a)(10c)(13a)を閉じ、開閉装置(1
0b)(14a)を開き、圧縮機(1)は停止したままで、
冷媒循環ポンプ(15)と蓄熱媒体循環ポンプ(8)を運
転させると、蓄熱用熱交換器(9)にて凝縮液化した低
温の液冷媒は、冷媒循環ポンプ(15)により第1の絞り
装置(3)に送り込まれる。このとき、複数の第1の絞
り装置(3)の各々は、複数の利用側熱交換器(4)に
液が均等に分配されるように、自動的に開度調節を行っ
ている。利用側熱交換器(4)に入った低温低圧の液冷
媒は、ここで周囲より熱を奪って冷房し、自身は蒸発し
てガス化し蓄熱用熱交換器(9)に戻り、蓄熱媒体循環
ポンプ(8)により送り込まれた低温の蓄熱媒体(7)
により冷却され再び凝縮する。この時の動作をモリエル
線図上に表すと、第4図に示すように、この蓄冷凝縮運
転は、蒸発作用が、凝縮圧力より僅かに高いほぼ同等の
圧力で行われ、しかも熱輸送のほとんどを潜熱変化によ
り賄うため、冷媒循環ポンプ(15)は、液を循環させ得
て且つ前述の液の均等分配のための圧損を吸収すること
ができる程度の揚程を持つ、僅かな動力のポンプで済む
こととなり、蓄熱媒体からは、冷房のための蒸発エンタ
ルピ(Δie)とほぼ同量の凝縮エンタルピ(Δic)を消
費するだけの高C.O.Pの運転を達成する。なお,図中の
英記号は第3図中に示す位置の線図上の状態を示す。
第5図は液過冷却冷房運転時の回路図を示す。この場
合は開閉装置(10b)(10c)(10a)を閉じ、開閉装置
(10a)(12a)(13a)を開き、冷房循環ポンプ(15)
は停止したまま、圧縮機(1)と蓄熱媒体循環ポンプ
(8)を運転させると、圧縮機(1)よりの高温高圧ガ
ス冷媒は、熱源側熱交換器(2)で放熱、自身は凝縮液
化し、第2の絞り装置用バイパス路(12)を経て蓄熱用
熱交換器(9)に入る。ここで蓄熱媒体循環ポンプ
(8)により送ら込まれた蓄熱媒体(7)により液冷媒
は更に冷却され、過冷却された液となって第1の絞り装
置(3)に送られ、ここで断熱膨張し低温の液ガス二相
流体となって利用側熱交換器(4)に入り、ここで周囲
より熱を奪って冷房し、自身は蒸発してガス化し、アキ
ュムレータ(5)を経て圧縮機(1)に戻る。この時の
動作をモリエル線図上に表すと、第6図に示すように、
過冷却エンタルピ分だけ横に広がった形の運転となり、
圧縮機入力エンタルピ(Δid)はその侭で冷房のための
蒸発エンタルピ(Δi1)から(Δi2)に増大する。
第7図は一般冷房の冷凍サイクル運転時の回路図を示
す。この場合は開閉装置(10a)(13a)(14a)を閉
じ、開閉装置(10b)(10c)(12a)を開き、冷媒循環
ポンプ(15)と蓄熱媒体循環ポンプ(8)は停止したま
ま、圧縮機(1)を運転させると、圧縮機(1)よりの
高温高圧ガス冷媒は、熱源側熱交換器(2)で放熱、自
身は凝縮液化し、第2の絞り装置用バイパス路(12)を
経て第1の絞り装置(3)に送られ、ここで断熱膨張し
低温の液ガス二相流体となって利用側熱交換器(4)に
入り、ここで周囲より熱を奪って冷房し、自身は蒸発し
てガス化し、アキュムレータ(5)を経て圧縮機(1)
に戻る。なお、このシステムの冷房能力は、従来の実施
例と同様、一般冷房の冷凍サイクル運転時の能力よりも
液過冷却冷房運転時の能力が、過冷却された熱量分大き
い。従って、設備の容量は液過冷却冷房運転時の性能に
て決定し、システムの一般的な運転は、夜間に蓄熱運転
を行い、負荷が小さいときは蓄冷凝縮冷房運転にて冷房
し、負荷が大きいときは液過冷却冷房運転にて冷房し、
蓄熱が無くなったとき、或いは蓄熱利用運転時間帯に入
る前の蓄熱量の温存を要するときは一般冷房の冷凍サイ
クル運転にて冷房する。
なお上記実施例では空調用として利用した場合 〔発明の効果〕 この発明は以上のように、圧縮機、熱源側熱交換器、
第1の絞り装置、及び利用側熱交換器を順次接続して形
成された冷凍サイクルと、蓄熱用熱交換器を有し上記圧
縮機の吸入側と上記熱源側熱交換器の出口側とを接続し
蓄熱運転時形成される蓄熱用バイパス路と、上記熱源側
熱交換器の出口側と上記蓄熱用熱交換器の一端側との間
に設けられた第2の絞り装置と、この第2の絞り装置の
入口側と出口側とを接続し一般冷房及び液過冷却運転時
形成される第2の絞り装置用バイパス路と、内部に蓄熱
媒体を収容し上記蓄熱用熱交換器と熱交換可能に設けら
れた蓄熱槽と、上記蓄熱用熱交換器の他端側と上記第1
の絞り装置の入口側とを接続し液過冷却運転時形成され
る第1の蓄熱利用用バイパス路と、冷媒循環ポンプを有
し上記蓄熱用熱交換器の一端側と上記第1の絞り装置の
入口側とを接続し蓄冷凝縮運転時形成される第2の蓄熱
利用用バイパス路とを備え、一般冷房時は、上記圧縮機
から上記熱源側熱交換器、上記第1の絞り装置、及び上
記利用側熱交換器等を介して上記圧縮機へいたる冷却回
路を、蓄熱運転時は、上記圧縮機から上記熱源側熱交換
器、上記第2の絞り装置、及び上記蓄熱用熱交換器等を
介して上記圧縮機へいたる蓄熱回路を、蓄冷凝縮運転時
は、上記冷媒循環ポンプから上記第2の蓄熱利用用バイ
パス路、上記第1の絞り装置、上記利用側熱交換器、及
び上記蓄熱用熱交換器等を介して上記冷媒循環ポンプへ
いたる蓄冷凝縮回路を、液過冷却運転時は、上記圧縮機
から上記熱源側熱交換器、上記第2の絞り装置用バイパ
ス路、上記蓄熱用交換器、上記第1の蓄熱利用用バイパ
ス路、上記第1の絞り装置、及び上記利用側熱交換器等
を介して上記圧縮機へいたる液過冷却回路をそれぞれ構
成し、蓄熱利用の冷房運転時、負荷に応じて、上記蓄冷
凝縮運転と上記液過冷却運転とを切換え運転するように
したので、蓄熱運転、蓄冷凝縮運転、液過冷却運転及び
一般冷却運転の全ての運転モードが、冷房負荷の大小に
応じて極めて有効に稼動でき、しかも、従来のように、
冷凍サイクルの最大能力を賄う大容量の冷媒循環ポンプ
を設ける必要はなく、冷媒循環ポンプは蓄冷凝縮運転時
専用の小容量で済み、万一トラブル発生時は他の冷房運
転モードに切替えることも可能のため、装置が安価にで
き、省エネルギー性が高く、かつ冷房を停止しなければ
ならないようなトラブルの発生しにくいシステムが得ら
れるとともに、冷房負荷か小さいときは蓄冷凝縮運転を
行ない、冷房負荷が大きいときは液過冷却運転を行な
い、蓄熱が無くなったとき一般冷房を行なうようにした
ので、冷房負荷が小さいときの蓄冷凝縮運転による蓄熱
量の消費が少なく、冷房負荷が大きくなったときに蓄熱
量が残り、蓄熱利用で冷房能力の大きな液過冷却運転が
でき、負荷のピーク時の電力消費量の抑制が可能とな
り、蓄熱が無くなったとき一般冷房に切換えることによ
り、蓄熱残をなくし充分蓄熱が使いきることができ、蓄
熱の有効利用及び電力消費の平準化に役立つという効果
がある。
また、蓄熱槽と蓄熱用熱交換器間に蓄熱媒体搬送装置
を設け、上記蓄熱用熱交換器を強制対流形の蓄熱用熱交
換器としたので、熱交換効率が高く、ポンプ動力の追加
以上に圧縮機動力の低下が奇態できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による蓄熱式冷凍サイクル
装置のサイクル図、第2図は蓄熱運転時の動作図、第3
図は蓄冷凝縮冷房運転時の動作図、第4図はそのモリエ
ル線図、第5図は液過冷却冷房運転時の動作図、第6図
はそのモリエル線図、第7図は一般冷房の冷凍サイクル
運転時の動作図、第8図は従来の蓄熱式冷凍サイクル装
置のサイクル図である。 (1)は圧縮機、(2)は熱源側熱交換器、(3)は第
1の絞り装置、(4)は利用側熱交換器、(6)は蓄熱
槽、(7)は蓄熱媒体、(9)は蓄熱用熱交換器、(1
0)は蓄熱用バイパス路、(11)は第2の絞り装置、(1
2)は第2の絞り装置用バイパス路、(13)は第1の蓄
熱利用用バイパス路、(14)は第2の蓄熱利用バイパス
路、(15)は冷媒循環ポンプを示す。 なお、図中、同一符号は同一、または相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、熱源側熱交換器、第1の絞り装
    置、及び利用側熱交換器を順次接続して形成された冷凍
    サイクルと、蓄熱用熱交換器を有し上記圧縮機の吸入側
    と上記熱源側熱交換器の出口側とを接続し蓄熱運転時形
    成される蓄熱用バイパス路と、上記熱源側熱交換器の出
    口側と上記蓄熱用熱交換器の一端側との間に設けられた
    第2の絞り装置と、この第2の絞り装置の入口側と出口
    側とを接続し一般冷房及び液過冷却運転時形成される第
    2の絞り装置用バイパス路と、内部に蓄熱媒体を収容し
    上記蓄熱用熱交換器と熱交換可能に設けられた蓄熱槽
    と、上記蓄熱用熱交換器の他端側と上記第1の絞り装置
    の入口側とを接続し液過冷却運転時形成される第1の蓄
    熱利用用バイパス路と、冷媒循環ポンプを有し上記蓄熱
    用熱交換器の一端側と上記第1の絞り装置の入口側とを
    接続し蓄冷凝縮運転時形成される第2の蓄熱利用用バイ
    パス路とを備え、一般冷房時は、上記圧縮機から上記熱
    源側熱交換器、上記第1の絞り装置、及び上記利用側熱
    交換器等を介して上記圧縮機へいたる冷却回路を、蓄熱
    運転時は、上記圧縮機から上記熱源側熱交換器、上記第
    2の絞り装置、及び上記蓄熱用熱交換器等を介して上記
    圧縮機へいたる蓄熱回路を、蓄冷凝縮運転時は、上記冷
    媒循環ポンプから上記第2の蓄熱利用用バイパス路、上
    記第1の絞り装置、上記利用側熱交換器、及び上記蓄熱
    用熱交換器等を介して上記冷媒循環ポンプへいたる蓄冷
    凝縮回路を、液過冷却運転時は、上記圧縮機から上記熱
    源側熱交換器、上記蓄熱用熱交換器、上記第1の蓄熱利
    用用バイパス路、上記第1の絞り装置、及び上記利用側
    熱交換器等を介して上記圧縮機へいたる液過冷却回路を
    それぞれ構成し、蓄熱利用の冷房運転時、負荷に応じ
    て、上記蓄冷凝縮運転と上記液過冷却運転とを切換え運
    転し、冷房負荷が小さいときは上記蓄冷凝縮運転を行な
    い、冷房負荷が大きいときは上記液過冷却運転を行な
    い、蓄熱が無くなったとき上記一般冷房を行なうことを
    特徴とする蓄熱式冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】蓄熱槽と蓄熱用熱交換器間に蓄熱媒体搬送
    装置を設け、上記蓄熱用熱交換器を強制対流形の蓄熱用
    熱交換器としたことを特徴とする請求項1記載の蓄熱式
    冷凍サイクル装置。
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