JP2660277B2 - シボ模様付きシート類 - Google Patents

シボ模様付きシート類

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JP2660277B2
JP2660277B2 JP6990794A JP6990794A JP2660277B2 JP 2660277 B2 JP2660277 B2 JP 2660277B2 JP 6990794 A JP6990794 A JP 6990794A JP 6990794 A JP6990794 A JP 6990794A JP 2660277 B2 JP2660277 B2 JP 2660277B2
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整 野田
博行 鎌田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテーブルクロス、テーブ
ルマット、ランチョンマット、キッチンマット、デスク
マット、シャワーカーテン等として利用されるシボ模様
付きシート類に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テーブルクロス、テーブルマッ
ト、ランチョンマット、キッチンクロス、デスクマッ
ト、シャワーカーテン等として、軟質ポリ塩化ビニルシ
ートのような熱可塑性樹脂シートよりなるものが広く用
いられている。また、このような熱可塑性樹脂シートか
らなるテーブルクロス、テーブルマット、ランチョンマ
ット、キッチンマット、デスクマット、シャワーカーテ
ン等には、滑り防止等の目的で、片面にシボを設けるこ
とも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、片面に
シボ模様を設けたシートにおいて、片面にシボ模様を設
ける方法として、ポリ塩化ビニル樹脂などからなる表面
が平滑な熱可塑性樹脂シートを加熱軟化させた後、エン
ボスロールによってシートを挟圧する方法が採用されて
いる。しかし、このような方法で得られたシート類にお
いては、熱可塑性樹脂シートの両表面が加熱軟化された
状態で、挟圧してシボを設けるため、シボ模様を設けな
い側の表面の平滑性まで損なわれ、結果としてシート類
の透明性が低下し、シボ模様を設けていない側の表面艶
が消えてしまうなど、製品シート類の見栄えが悪化する
という欠点があった。
【0004】また、軟質ポリ塩化ビニルシートのよう
に、可塑剤を含有してなる熱可塑性樹脂シートの場合、
可塑剤が表面にブリードアウトし、シート表面に汚れが
付着し易くなったり、コピー類がシート表面に接着する
など、更に透明性や製品シート類の見栄えを悪化させる
といった不都合があった。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、シボ模様を設けない側の表面平滑
性及び表面艶を損なうことなく、また汚れの付着やコピ
ー類のシート類表面への接着を抑制したシボ模様付きシ
ート類を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のシボ模様付きシ
ート類は、熱可塑性樹脂よりなるシート基材の片面側に
表面平滑な紫外線架橋樹脂層を設け、且つ他面側にはシ
ボ模様が設けられていることを特徴とするものである。
本発明のシート類におけるシート基材としては軟質ポリ
塩化ビニル樹脂シートが好ましい。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基き説明す
る。
【0008】図1は本発明の一実施例を示す部分拡大断
面図である。図中、1はシート基材、2は紫外線架橋樹
脂層、3はシボ模様を示す。
【0009】シート基材1は、例えばポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂などの熱可塑性樹脂よりな
る。シート基材1は公知の方法で得られる。例えば従来
からこの種のシート類を製造する方法として採用されて
いる如く、上記樹脂中に、必要に応じて可塑剤、安定
剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、充填剤、着色剤
などの各種添加剤を添加した熱可塑性樹脂組成物を、カ
レンダー法、押出法などの公知の手段でシート状に成形
することにより得られる。テーブルクロス、テーブルマ
ット、ランチョンマット、キッチンマット、デスクマッ
ト、シャワーカーテン等としては、透明性、加工性、経
済性などの理由により、一般に軟質ポリ塩化ビニルシー
トが用いられており、本発明においてもシート基材1と
しては軟質ポリ塩化ビニル樹脂シートが好ましい。ま
た、シート基材1の厚さは、用途によって異なるが、
0.1〜5.0mm程度が好ましい。更に、本発明におけ
るシート基材1は、単層であっても、複数の層をラミネ
ートしたものであってもよく、また、複数層とする場合
は、それぞれの層が同じ組成からなるものであってもよ
いし、異なる組成からなるものであってもよい。
【0010】紫外線架橋樹脂層2を構成する紫外線架橋
樹脂としては、例えば、ポリエーテルアクリレート系、
エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポ
リエステルアクリレート系、チオール・ジエン反応型等
が用いられる。紫外線架橋樹脂層2の厚さとしては、1
〜50μm、特に5〜20μmが好ましい。
【0011】紫外線架橋樹脂層2は、両表面が平滑なシ
ート基材1の一方の表面に公知の手段にて形成される。
尚、シート基材1が複数層からなる場合は、シート基材
1をラミネートした後に一方の表面に紫外線架橋樹脂層
2を形成させてもよいし、予め一方の表面に紫外線架橋
樹脂層2を設けた1つの層の紫外線架橋樹脂層2を設け
ていない側に、他の層をラミネートしてもよい。
【0012】本発明のシート類は、基材シート1の紫外
線架橋樹脂層2を設けていない側の表面に、基材シート
1を加熱軟化せしめた後にエンボスロールによって挟圧
するなどの公知の手段にてシボ模様3が形成される。こ
のとき、シボ模様3は、紫外線架橋樹脂層2を設けた後
に形成するのがより好ましい。
【0013】
【作用】本発明のシボ模様付きシート類は、基材シート
1の一方の面に表面平滑な紫外線架橋樹脂層2を設けて
なるので、他面側にシボ模様を形成しても、シボを形成
していない側の面の平滑性及び表面艶が損なわれること
がなく、従って、透明性に優れ、且つ外観の優れたもの
となる。また本発明のシボ模様付きシート類は、基材シ
ート1の一方の面に紫外線架橋樹脂層2を設けてなるの
で、軟質ポリ塩化ビニルシートのように可塑剤を含有す
るシートを用いたとしても、可塑剤が表面にブリードア
ウトしてくるようなことがないので、シート類に汚れが
付着したり、コピー類が接着するなどの不都合がない。
【0014】以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。
【0015】実施例1 厚さ1.0mmで、両表面が平滑な軟質ポリ塩化ビニルシ
ートの片面に、表面平滑な紫外線架橋樹脂層(チオール
・ジエン反応型、厚さ10μm)を形成し、さらに紫外
線架橋樹脂層を設けていない側の面に厚さ1.0mmで、
両表面が平滑な軟質ポリ塩化ビニルシートを重ね合わせ
て加熱し、軟質ポリ塩化ビニルシートを基材シートと
し、かつ片面に紫外線架橋樹脂層が設けられた熱可塑性
樹脂シートを得た。次いで、片面に紫外線架橋樹脂層が
設けられた熱可塑性樹脂シートを加熱軟化させた後に、
紫外線架橋樹脂層が設けられていない側にエンボスロー
ルにてシボ模様を付与し、本発明のシボ模様付きシート
類を得た。
【0016】得られたシボ模様付きシート類の透明性、
および耐汚染性について下記の方法にて試験した。結果
を表1に示す。
【0017】〔透明性の試験方法〕シボ模様付きシート
類のシボ模様を形成していない側の表面艶および全体の
透明性を目視観察し、 ○:艶があり全体としても透明性良好。 △:艶消えしており、全体としての透明性も不良。 として評価した。
【0018】〔耐汚染性〕90℃に加熱したトマトケチ
ャップをシボ模様付きシート類のシボ模様を形成してい
ない側の面上にこぼし、1時間後ガーゼで拭き取ったと
きの、シミの有無を目視観察し、 ○:シミがなく良好。 △:シミが付き、完全に拭き取ることができない。 として評価した。
【0019】実施例2 厚さ2.0mmのポリ塩化ビニルシートの片面に表面平滑
な紫外線架橋樹脂層(チオール・ジエン反応型、厚さ1
0μm)を形成した後、加熱軟化させ、紫外線架橋樹脂
層が設けられていない側にエンボスロールにてシボ模様
を付与し、本発明のシボ模様付きシート類を得た。得ら
れたシボ模様付きシート類の透明性、および耐汚染性に
ついて実施例1と同様にして試験した。結果を表1に示
す。
【0020】比較例1 厚さ2.0mmのポリ塩化ビニルシートを加熱軟化させ、
エンボスロールによりポリ塩化ビニルシートの一方の表
面にシボ模様を付与してシボ模様付きシート類を得た。
得られたシボ模様付きシート類の透明性、および耐汚染
性について実施例1と同様にして試験した。結果を表1
に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシボ模様
付きシート類は、表面に表面平滑な紫外線架橋樹脂層が
形成されているため、表面の耐汚染性に優れ、またシー
ト基材として軟質ポリ塩化ビニルシートのような可塑剤
を含むものを用いたとしても、可塑剤が表面にブリード
アウトしてくるようなことがないため、従来のポリ塩化
ビニルシートのように可塑剤のブリードによって、例え
ばコピー類がシート類に接着するなどの不都合を生じる
ことがない。
【0023】また本発明のシート類は、片面側に表面平
滑な紫外線架橋樹脂層を有するとともに、他面側にシボ
模様が形成されているため、透明性及びシボ模様を形成
していない側の表面艶に優れ、且つ透明性とシボ模様が
調和し、シボ模様の非形成面から反対側のシボ模様が透
過して見える美麗な外観を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す部分拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シート基材 2 紫外線架橋樹脂層 3 シボ模様

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂よりなるシート基材の片面
    側に表面平滑な紫外線架橋樹脂層を設け、且つ他面側に
    はシボ模様が設けられていることを特徴とするシボ模様
    付きシート類。
  2. 【請求項2】 シート基材が、軟質ポリ塩化ビニル樹脂
    シートである請求項1記載のシボ模様付きシート類。
JP6990794A 1994-03-15 1994-03-15 シボ模様付きシート類 Expired - Lifetime JP2660277B2 (ja)

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JP6990794A JP2660277B2 (ja) 1994-03-15 1994-03-15 シボ模様付きシート類

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JPH0747628A JPH0747628A (ja) 1995-02-21
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