JP2659811B2 - レジンボンド超砥粒砥石 - Google Patents

レジンボンド超砥粒砥石

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JP2659811B2 JP1214141A JP21414189A JP2659811B2 JP 2659811 B2 JP2659811 B2 JP 2659811B2 JP 1214141 A JP1214141 A JP 1214141A JP 21414189 A JP21414189 A JP 21414189A JP 2659811 B2 JP2659811 B2 JP 2659811B2
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庸夫 江川
幸雄 日朝
肇 吉岡
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、CBN粒若しくはダイヤモンド粒をレジンボ
ンド(結合材)で固めて成るレジンボンド超砥粒砥石に
関する。
<従来の技術> CBN(立方晶窒化硼素)粒若しくはダイヤモンド粒を
砥粒として用いてなる砥石は、従来より知られており、
CBN粒を用いたCBN砥石は主に金属加工用に、又ダイヤモ
ンド砥石は主にセラミクス加工用にそれぞれ使用されて
いる。これらの砥石の構造は同一となっているので、以
下CBN砥石を例にして説明する。
このCBN砥石は、CBN粒を固めるボンド(結合材)によ
ってメタルボンド砥石,レジンボンド砥石,ビトリファ
イドボンド砥石と3種類に分類されるが、一般にはレジ
ン(樹脂)を用いたCBNレジンボンド砥石が最も多く用
いられている。
このCBNレジンボンド砥石の構造を第5図に示す。同
図に示すように、一般にCBN粒10にはNi(ニッケル)を
コーティングしたNiコーティング層11が設けられておて
おり、該Niコーティング層11の外表面には凸凹が設けら
れており、レジンボンド12との接着性を高めている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、前述したCBNレジンボンド砥石の表面
に設けられるNiコーティング層11は、以下の理由により
切れ味を劣化させてしまうという問題がある。
CBNレジンボンド砥石を用いて研削していくと、第
6図に示すように、レジンボンド12が摩耗するにつれ
て、Niコーティグ層11Bが被削材13の表面に現われ、次
にNiコーティング層11Bが該被削材13とこすれ合い、そ
の結果、Niコーティング層11Bが脱落し、OBN粒10Aのよ
うに顔を出して研削を開始する(これが発刃の過程であ
る)。
このうち、Niコーティング層11Bのように、被削材13
とNiコーティング層11Bとがこすり合っている状態のと
きは、切屑14を出さず被削材13との間で無駄な摩擦仕事
をしている。砥石は極めて多数の砥粒1010からなってお
り、上述したような状態にある砥粒が多くあると切れ味
にかなり影響を与える。
一方、Niコーティング層11を設けないで裸のCBN粒1
0を直接レジンボンド12でつつんで焼成する場合は、該C
BN粒10の保持を確実にするため、高強度且つ耐摩耗性が
高いレジンボンド12を用いなければならないこととなる
が、その場合、レジンボンド12の耐摩耗性が高くなりす
ぎて研削中のレジンの摩耗が少なくなり、発刃が阻害さ
れ目つぶれ状態となるという問題がある。
<課題を解決するための手段> 前記課題を解決するための本発明のレジンボンド超砥
粒砥石の構成は、CBN粒若しくはダイヤモンド粒をレジ
ンボンド中に散在させたレジンボンド砥石であって、上
記レジンボントと較べて耐摩耗性の高いフェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂の内の一から選ばれ
たレジン層で上記CBN粒若しくはダイヤモンド粒を被覆
すると共に、該レジン層の厚さを上記砥粒の粒径の0.05
倍〜0.7倍の厚さにしたことを特徴とする。
ここで、耐摩耗性の高いレジンとは、従来のレジンボ
ンドと同一材質あるいは異質あるいは異質材質の高硬度
で耐摩耗性の高い例えばフェノール樹脂,エポキシ樹
脂,ポリイミド樹脂等の樹脂をいい、更にこれらいずれ
かの樹脂に硬質粒子を添加したものをいう。
この硬質粒子とはFe,Ni,W等の金属粉末あるいは金属
ウィスカー、Si3N4,B3C,SiC,WC,Al2O3等のセラミックス
粉末あるいはセラミックスウィスカー,CBN粉末,ダイヤ
モンド粉末をいい、これらを単独若しくは複合させて、
上記樹脂に添加するようにすればよい。
また、本発明で砥粒とはCBN(立方晶窒化硼素)粒,
ダイヤモンド粒をいう。
本発明のレジンボンド超砥粒砥石は、第1図に示すよ
うに、例えばCBN粒若しくはダイヤモンド粒10の外表面
に耐摩耗性の高い高強度のレジンをコーティングして高
耐摩耗性レジン層20を形成させたものを、従来と同様の
ベースのレジンボンド12で固めてなるものである。
このように本発明のレジンボンド超砥粒砥石は、従来
のようにNiコーティング層が無いため、切れ味が改善さ
れる。すなわち、発刃の過程で高耐摩耗性レジン層20が
被削材とこすれあうが、レンジンを構成する樹脂はNiと
違って熱に弱いため、被削材と接触したレジンボンドは
摩擦熱によって瞬時に溶けて除去され、CBN粒10が顔を
出して直ちに研削を開始する。そのため、従来のように
Niコーティング層を有する場合と較べて、切れ味を劣化
させることがない。
一方、CBN粒10は高強度の高耐摩耗性レジン層20で確
実に保持されるため、従来法に較べて保持力が低下して
砥粒の脱落が増えることはなく、砥石の減りを少なくす
ることができる。これは従来において述べた第6図に示
すように、研削中には切屑14により砥粒近傍のレジンボ
ンドが選択的にえぐり取られるため、これがCBN粒の脱
落の原因となっていたが、本発明のように砥粒10の近傍
のレジンボンドの耐摩耗性を高めれば、砥粒の脱落を少
くすることができることとなる。
<実 施 例> 実施例 1 CBN粒の外周に、フェノール樹脂にSiC10Vol%を添加
した高耐摩耗性レジン層をCBN粒の粒径の0.05倍〜0.7%
の肉厚となるように種々変化させて形成したものを用
い、フェノール樹脂にSiC5Vol%を配合したレジンボン
ドで固めて5種類の高硬度レジン層の肉厚の異なるCBN
レジンボンド砥石を製作した。CBN粒度は170メッシュ,
集中度は100ct/ccである。
この得られたCBNレジンボンド砥石を用い、従来のNi
コーティング層を有するCBNレジンボンド砥石との砥石
消耗量,研削力を較べ第2図の結果を得た。
実施例 2 実施例1で用いたフェノール樹脂にSiC10Vol%を添加
した高耐摩耗性レジン層の代りに、ポリイミド樹脂にSi
C5Vol%の高耐摩耗性レジン層をCBN粒の外周に設けた以
外は実施例1と同様に操作し、第3図の結果を得た。
実施例1の結果より、高耐摩耗性のレジン層の肉厚が
CBN粒の粒径の0.1倍あれば、砥石の消耗量は従来の砥石
と同等になり、研削力は約30%低減する。さらに、肉厚
を0.5倍まで高くすると研削力は従来砥石より低く保た
れたまま、砥石の消耗は従来の2/3に低減する。
実施例1は樹脂は変えずにSiCの添加率を高めて耐摩
耗性を高くしているが、実施例2では樹脂を耐熱性の高
いポリイミドとして耐摩耗性を高めており、この場合も
肉厚を0.1倍以上とすると実施例1とほぼ同一の効果が
得られている。
実施例 3 CBN粒の外周にフェノール樹脂にSiC10Vol%〜25%に
種々配合した高耐摩耗レジン層をCBN粒の粒径の0.1倍の
肉厚となるように形成したものを用い、実施例1と同様
に操作してCBNレジンボンド砥石を製作した。
このCBNレジンボンド砥石を用い、従来のNiコーティ
ング層を有するCBNレジンボンド砥石と砥石消耗量,研
削力を較べ第4図の結果を得た。尚、第4図は高耐摩耗
性レジン層へ添加したSiC添加率とレジンボンドへ添加
したSiC添加率との差Vol%を示す。
ベースとなるレジンボンドにより添加量を5Vol%増や
すと、実施例1と同様に研削力は従来砥石より30%低く
なり、砥石の消耗は同程度となる。更に添加量を10Vol
%増やすと、研削力は保たれたまま、砥石の減りは従来
砥石より20%層くなる。
<発明の効果> 以上、実施例とともに詳しく述べたように本発明によ
れば、砥石の切れ味が大幅に改善され研削力が下がると
共に、砥石の摩耗が減り、砥石消耗量が大幅に減少ると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るレジンボンド超砥粒砥石の概略を
示す拡大断面図、第2図,第3図はそれぞれ砥石消耗
量,研削力と高硬度レジン層の肉厚との関係を示す図
表、第4図は砥石消耗量,研削力とレジン層へのSiC添
加率との関係を示す図表、第5図は従来のレジンボンド
砥石の概略を示す拡大断面図、第6図は従来のレジンボ
ンド砥石を用いた研削状態を示す概略図である。 図面中、 10はCBN粒若しくはダイヤモンド砥粒、 11はNiコーティング層、 12はレジンボンド、 13は被削材、 14は切屑、 20は高耐摩耗性レジン層である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 広嗣 京都府京都市右京区太秦巽町1番地 三 菱重工業株式会社京都精機製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−8277(JP,A) 特開 昭53−30095(JP,A) 特開 昭61−219574(JP,A) 特開 平2−100874(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CBN粒若しくはダイヤモンド粒をレジンボ
    ンド中に散在させたレジンボンド砥石であって、 上記レジンボンドと較べて耐摩耗性の高いフェノール樹
    脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂の内の一から選ばれ
    たレジン層で上記CBN粒若しくはダイヤモンド粒を被覆
    すると共に、該レジン層の厚さを上記砥粒の粒径の0.05
    倍〜0.7倍の厚さにしたことを特徴とするレジンボンド
    砥石。
JP1214141A 1989-08-22 1989-08-22 レジンボンド超砥粒砥石 Expired - Lifetime JP2659811B2 (ja)

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