JP2658867B2 - レベル変換回路 - Google Patents

レベル変換回路

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JP2658867B2
JP2658867B2 JP6043368A JP4336894A JP2658867B2 JP 2658867 B2 JP2658867 B2 JP 2658867B2 JP 6043368 A JP6043368 A JP 6043368A JP 4336894 A JP4336894 A JP 4336894A JP 2658867 B2 JP2658867 B2 JP 2658867B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/0175Coupling arrangements; Interface arrangements
    • H03K19/0185Coupling arrangements; Interface arrangements using field effect transistors only
    • H03K19/018507Interface arrangements
    • H03K19/018521Interface arrangements of complementary type, e.g. CMOS

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレベル変換回路に関し、
特に低電源電圧側の回路の出力電位を高電源電圧の回路
の電位レベルに変換するレベル変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、集積回路の集積度の増大及び動作
周波数の向上に伴って消費電力の増大が顕著であり、消
費電力を低減するために低電源電圧化が進められてい
る。この低電源電圧化の過程において、内部回路を例え
ば3Vの電源電圧で動作させ、入出力部は従来の集積回
路と同一の5V電源を用いた2電源の集積回路が必要と
される場合、あるいは同一の装置内において3V電源の
集積回路と5V電源の集積回路が混在する場合が生じ
る。
【0003】これらいずれの場合にも、3V振幅の信号
を5V振幅の信号にレベル変換する必要が生じる。例え
ば2電源の集積回路では、3V電源の内部回路と5V電
源の出力回路とのインターフェース部において、また、
3V系と5V系電源の集積回路が混在する装置では、3
V電源の集積回路から出力された信号を受信する5V電
源の集積回路の入力回路部において、3V振幅の信号を
5V振幅の信号にレベル変換することが必要となる。
【0004】しかしながら、CMOSインバータ回路を
レベル変換に用いた場合には、入力信号がハイレベルに
ある期間中、CMOSインバータ回路を構成するPチャ
ネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジス
タの両方がオン状態となるため、DC電流が流れ、消費
電力が増大するという問題があった。なお、MOSトラ
ンジスタはMOSFETともいう。
【0005】図5を参照して、CMOSインバータ回路
を用いた従来のレベル変換回路(これを「第1の従来
例」という)について上述の状況を以下に詳細に説明す
る。
【0006】図5において、PチャネルMOSトランジ
スタ(以下、「PMOS」と略記する)108とNチャ
ネルMOSトランジスタ(以下、「NMOS」と略記す
る)109から構成される低電源電圧(例えば3V)端
子V1に接続された回路部の出力端は、高電源電圧(例
えば5V)端子V2に接続された高電源電圧動作の回路
部の入力端子Iに接続されている。
【0007】高電源電圧部の入力回路は、PMOS10
3とNMOS104で構成され、入力端子Iを入力端に
接続した第1のインバータ回路と、第1のインバータ回
路の出力を入力とし、PMOS105とNMOS106
で構成された第2のインバータ回路からなり、第2のイ
ンバータ回路の出力は入力回路の出力端子Oに接続され
ている。
【0008】図5において、低電源電圧側のPMOS1
08がオフとなりNMOS109がオンして、入力端子
Iの信号電位がハイレベルからローレベルに、即ち低電
源端子V1の電位から接地電位に変化した時には、高電
源電圧側の第1のインバータ回路のPMOS103はオ
ンとなり、NMOS104は完全にオフするので、その
出力は高電源端子V2の電位となり、これを入力とする
第2のインバータ回路のPMOS105は完全にオフし
NMOS106はオンするため、出力端子Oの電位はロ
ーレベル即ち接地電位となり、不都合は生じない。
【0009】しかしながら、低電源電圧側のPMOS1
08がオンし、NMOS109がオフとなって入力端子
Iの信号電位がローレベルからハイレベルに、即ち接地
電位から低電源端子V1の電位に変化した時には、高電
源電圧側の第1のインバータ回路においてNMOS10
4はオンする。
【0010】一方、この時、第1のインバータ回路のP
MOS103のゲートには低電源端子V1の電位が印加
され、ソースには高電源端子V2の電位が印加されるた
め、ゲート・ソース間には、V1−V2の電圧が印加さ
れることになる。そして、このゲート・ソース間電圧
が、PMOS103の閾値電圧(負値)より負側に低い
(即ち、絶対値において大きい)場合には、PMOS1
03がオンすることになり、高電源端子V2から接地端
子に向かってPMOS103及びNMOS104を通っ
て定常的に電流(これを「貫通電流」ともいう)が流れ
る経路が生じる。
【0011】例えば、低電源端子V1の電圧が3Vであ
り、高電源端子V2の電圧が5Vの場合、PMOS10
3のゲート・ソース間には−2Vの電圧が印加されるこ
とになり、通常のPMOS103の閾値電圧VTPは−
0.8V程度であるため、PMOS103は十分にオン
状態となる。
【0012】PMOS103のオン抵抗に対してNMO
S104のオン抵抗が遥かに小さくなるように寸法設定
することにより、このようにPMOS103とNMOS
104の両方がオン状態となるにもかかわらず、第1の
インバータ回路の出力を接地電位に近いローレベルとす
ることは可能であるので、第2のインバータ回路のPM
OS105がオンとなりNMOS106はオフとなっ
て、出力端子Oの信号レベルはハイレベル即ち高電源端
子V2の電位となる。
【0013】以上に述べたように、CMOSインバータ
回路を用いた図5の回路構成では、レベル変換は可能で
あるが、入力端子Iの電位がハイレベルの時に第1のイ
ンバータ回路のPMOS103がオフしないため、高電
源端子側から接地端子側にPMOS103とNMOS1
04を貫通する電流経路が発生し、図5のレベル変換回
路を多数使用した集積回路においては、消費電力が増大
してしまうという問題があった。
【0014】上述した図5のレベル変換回路の問題点を
解決するために、例えば、図6に示すレベル変換回路
(これを「第2の従来例」という)が提案された。
【0015】図6のレベル変換回路は、図5に示した第
1の従来例の回路構成に対して、入力端子Iと、PMO
S103及びNMOS104で構成される第1のインバ
ータ回路の入力端との間に、ドレインが入力端子Iに接
続され、ゲートが高電源端子V2に接続され、ソースが
第1のインバータ回路の入力端に接続されたエンハンス
メント型NMOS501が付加され、更に、ドレインが
第1のインバータ回路の入力端に接続され、ゲートが第
1のインバータ回路の出力端に接続され、ソースが高電
源端子V2に接続されたPMOS102が付加された回
路構成となっている。
【0016】図6において、PMOS108がオフし、
NMOS109がオンして、入力端子Iの電位が低電源
端子V1の電位レベルから接地電位に向かって変化する
場合には、NMOS501はオン状態となり、PMOS
103とNMOS104からなる第1のインバータ回路
の入力端の電位が低下して、第1のインバータ回路の出
力端の電位が上昇し、PMOS102をオフ状態にする
とともに、第2のインバータ回路を構成するPMOS1
05をオフ状態に、NMOS106をオン状態とするの
で出力端子Oはローレベル即ち接地電位となる。
【0017】逆に、PMOS108がオンし、NMOS
109がオフして入力端子Iの電位が接地電位から低電
源端子V1の電位レベルに向かって上昇する場合には、
NMOS501が初期的にはオン状態にあるため、PM
OS103とNMOS104からなる第1のインバータ
回路の入力はハイレベルへと上昇し、NMOS104が
オン状態となり、第1のインバータ回路の出力はローレ
ベルとなってPMOS102をオンさせる。
【0018】PMOS102がオン状態になると、第1
のインバータ回路の入力端の電位は、PMOS102を
通して高電源端子V2の電位レベルまで引き上げられ、
PMOS103を完全にオフさせる。同時に、PMOS
105とNMOS106からなる第2のインバータ回路
の出力を反転させて出力端子Oを高電源端子V2の電位
レベルに上昇させる。
【0019】以上に述べたように、図6のレベル変換回
路では、入力端子Iが低電源端子V1の電位の時には、
PMOS102を介して第1のインバータ回路のPMO
S103のゲートを高電源端子V2の電位レベルにまで
上昇させるので、PMOS103は完全にオフする。こ
のため、第1の従来例の回路(図5参照)で生じたPM
OS103とNMOS104とを貫通する電流経路は発
生しない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
レベル変換回路では、低電源端子V1と高電源端子V2
の電圧の差が大きい時には、PMOS102、NMOS
501及びPMOS108を通して高電源端子V2から
低電源端子V1に流れる電流経路が生じるという別の問
題が発生する。
【0021】即ち、入力端子Iがハイレベルの時にNM
OS501がオフする条件として、電圧差V2−V1が
NMOS501の閾値電圧VTNより小さい必要がある。
そして、この条件を満たしていない場合、即ち、V2−
V1≧VTNの場合に生じる高電源端子V2から低電源端
子V1に流れる電流値は、図5の第1の従来例における
PMOS103とNMOS104とを貫通して流れる電
流値と比較すると小さいが、集積回路内に使用するレベ
ル変換回路の個数が多い場合にはやはり電力消費の増大
を生じる。
【0022】図6のレベル変換回路を変形した回路構成
として、NMOS501のゲート電極を高電源端子V2
ではなく、低電源端子V1に接続した回路、あるいは低
電源端子V1の電圧と高電源端子V2の電圧の中間的な
電圧を発生してNMOS501のゲート電極に印加する
回路も考えられる。
【0023】しかし、前者の場合、PMOS103とN
MOS104で構成される第1のインバータ回路の入力
端に現われるハイレベル電圧(即ち、NMOS501の
出力電圧)は、低電源端子V1の電位(これを「V1」
で表わす)からNMOS501の閾値電圧VTN分低下し
た電圧値V1−VTNとなり、V1が低い電圧の時には、
第1のインバータ回路の入力端に現われるハイレベルの
電位が不足となり(低すぎ)、このため、第1のインバ
ータ回路が動作しなくなるという問題が生じる。
【0024】また、後者においても、中間的な電圧の設
定値が高電源端子V2の電位に近い場合には、図6のレ
ベル変換回路と同様に、高電源端子V2から低電源端子
V1への電流経路が生じ、設定値が低電源端子V1の電
位に近い場合は、前者と同様に第1のインバータ回路が
動作しなくなるので、許容できる中間的な電圧の範囲が
狭く、設計が容易でないという問題が残る。
【0025】図6のレベル変換回路の上記の問題点を改
良したものとして、例えば特開平2−134918号公
報には、図7に示すようなレベル変換回路(これを「第
3の従来例」という)が提案されている。図7のレベル
変換回路は、図6のレベル変換回路におけるNMOS5
01を、ディプリーション型NMOS601とし、その
ゲートをPMOS103とNMOS104で構成された
第1のインバータ回路の出力端に接続した構成となって
いる。
【0026】図7において、入力端子Iが低電源端子V
1の電位レベルから接地電位レベルに変化する時(即
ち、立ち下がり時)には、ディプリーション型NMOS
601がオン状態となり、PMOS103とNMOS1
04からなる第1のインバータ回路の入力がローレベル
に変化するため、その出力はハイレベルに変わり、PM
OS102をオフさせるとともに、ディプリーション型
NMOS601をより深くオン状態にして、第1のイン
バータ回路の入力を接地電位にまで引き下げる。このた
め、第1のインバータ回路の出力を入力とする第2のイ
ンバータ回路(PMOS105とNMOS106からな
る)の出力、即ち出力端子Oはハイレベルからローレベ
ルに変化する。
【0027】逆に、入力端子Iが接地電位レベルから低
電源端子V1の電位レベルに変化する時(即ち、立ち上
がり時)には、ディプリーション型NMOS601はゲ
ートに高電源端子V2の電圧が印加されているためオン
状態にあり、PMOS103とNMOS104からなる
第1のインバータ回路の入力は低電源端子V1の電位レ
ベルにまで上昇し、第1のインバータ回路の出力はロー
レベルに変化する。
【0028】そして、ゲート電圧として、第1のインバ
ータ回路の出力電圧が供給されているディプリーション
型NMOS601はオフ状態に変わり、また、PMOS
102がオン状態となるので、第1のインバータ回路の
入力端の電位は低電源端子V1の電位から高電源端子V
2の電位へと上昇し、第1のインバータ回路のPMOS
103を完全にオフ状態とすることができる。第2のイ
ンバータ回路は入力が高電源端子V2の電位から接地電
位レベルへと変化するため、出力端子Oは接地電位レベ
ルから高電源端子V2の電位レベルへ変化する。
【0029】図7のレベル変換回路においては、入力端
子Iが低電源端子V1の電位レベルの時にはPMOS1
02の存在により、図5に示した第1の従来例で問題と
されたPMOS103とNMOS104を貫通する電流
経路を遮断するとともに、ディプリーション型NMOS
601のゲートを接地電位とすることによって、そのゲ
ート・ドレイン間の電位差を−V1として、NMOS6
01をオフさせることにより、図6のレベル変換回路に
おいて問題とされた高電源端子V2から低電源端子V1
に流れる電流経路を遮断している。
【0030】NMOS601の閾値電圧VTNの下限は−
V1とされ、また、入力端子Iが接地電位に変化した時
に、ゲートが接地電位にあるNMOS601が第1のイ
ンバータ回路の入力端を放電するためには、閾値電圧V
TNの上限は少なくとも0Vより小さいことが必要とさ
れ、このため、図7のレベル変換回路では、NMOS6
01がディプリーション型NMOSであることが必須条
件とされている。
【0031】このように、図7の従来のレベル変換回路
では、余分な電流経路発生による消費電力の増大は防止
されているが、ディプリーション型NMOSを使用しな
ければならないため、このレベル変換回路をCMOS集
積回路に搭載する場合に、製造工程が複雑となり、コス
トが増大するという問題点が新たに生じた。
【0032】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は前記問題点
を解消し、エンハンスメント型のNMOSとPMOSで
構成される集積回路の製造工程を簡易化し、低消費電力
で且つ安定なレベル変換回路を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のレベル変換回路は、低電源電圧の回路側の
出力電位を高電源電圧の回路の電位レベルに変換するレ
ベル変換回路であって、前記低電源電圧の回路側の出力
を入力とする入力端子と前記高電源電圧の回路の入力回
路を構成するインバータ回路の入力端との間に、第1、
及び第2のエンハンスメント型MOSトランジスタを互
いに並列形態に接続し、前記第1のエンハンスメント型
MOSトランジスタの制御電極には前記インバータ回路
の出力端を接続し、前記第2のエンハンスメント型MO
Sトランジスタの制御電極には定電圧供給部の出力端子
である定電圧端子から所定の電圧を供給し、更に、前記
インバータ回路の入力端と高電源端子との間にMOSト
ランジスタを備え、該MOSトランジスタの制御電極を
前記インバータ回路の出力端に接続して成るものであ
る。
【0034】また、本発明のレベル変換回路は、電源端
子と、接地端子と、入力端子と、出力端子と、前記電源
端子と前記接地端子の間に設けられた第1、及び第2の
インバータ回路と、第1、及び第2のエンハンスメント
型NチャネルMOSトランジスタと、エンハンスメント
型のPチャネルMOSトランジスタと、定電圧供給部
と、を備え、前記第1のエンハンスメント型Nチャネル
MOSトランジスタのドレインは前記入力端子に接続さ
れ、ゲートは前記第1のインバータ回路の出力端に接続
され、ソースは前記第1のインバータ回路の入力端に接
続され、前記第2のエンハンスメント型NチャネルMO
Sトランジスタのドレインは前記入力端子に接続され、
ゲートは前記定電圧供給部の出力端子である定電圧端子
に接続され、ソースは前記第1のインバータ回路の入力
端に接続され、前記PチャネルMOSトランジスタのド
レインは前記第1のインバータ回路の入力端に接続さ
れ、ゲートは前記第1のインバータ回路の出力端に接続
され、ソースは前記電源端子に接続され、前記第1のイ
ンバータ回路の出力端と前記第2のインバータ回路の入
力端が接続され、前記第2のインバータ回路の出力端が
前記出力端子に接続されてなることを特徴とするもので
ある。
【0035】さらに、本発明に係るレベル変換回路にお
いては、定電圧供給部の出力端子である定電圧端子の電
位が、入力端子に入力される信号のハイレベルの電位
(即ち、低電源端子の電位)に等しいことを特徴として
いる。
【0036】さらにまた、本発明に係るレベル変換回路
においては、定電圧供給部は、電源端子と接地端子との
間に第1、及び第2の抵抗性素子を互いに直列形態に接
続した回路からなり、第1の抵抗性素子と第2の抵抗性
素子の接続点が定電圧端子に接続するよう構成すること
が好ましい。
【0037】そして、本発明に係るレベル変換回路にお
いては、定電圧供給部は、電源端子と接地端子の間に抵
抗性素子と複数のダイオード性素子とを互いに直列形態
に接続した回路からなり、ダイオード性素子と抵抗性素
子の接続点が定電圧端子に接続するよう構成することが
好ましい。
【0038】また、本発明に係るレベル変換回路におい
ては、定電圧端子の電位は、好ましくは、前記入力端子
におけるローレベルの電位に前記第2のエンハンスメン
ト型NチャネルMOSトランジスタの閾値電圧を加えた
電位より高く、且つ前記入力端子におけるハイレベルの
電位に前記第2のエンハンスメント型NチャネルMOS
トランジスタの閾値電圧を加えた電位よりも低い範囲に
設定される。
【0039】なお、本発明に係るレベル変換回路におい
ては、前記インバータ回路は、いずれもCMOS型イン
バータとされる。
【0040】
【作用】上記構成のもと、本発明は、前記第3の従来例
で説明したレベル変換回路(図7参照)のディプリーシ
ョン型NMOSトランジスタを、互いに並列に接続され
た2個のエンハンスメント型NMOSトランジスタと、
定電圧供給部で置き換えたものであり、ディプリーショ
ン型MOSトランジスタを不要としたことにより、集積
回路に搭載する場合に製造工程が簡略化され、コストの
低減が達成できる。
【0041】そして、本発明においては、定電源供給部
からは低電源端子の電圧に等しい電圧が、一方のエンハ
ンスメント型NMOSトランジスタのゲート(ゲート電
極を「制御電極」ともいう)に供給され、入力端子の電
位がハイレベル時に、高電源端子側から低電源端子側へ
の電流路は遮断され、低消費電力化を達成すると共に、
入力端子の電位がローレベルの時には、エンハンスメン
ト型NMOSトランジスタのソース電極に接続するイン
バータ回路の入力端は、接地電位レベルに確実に引き下
げられ、回路動作の安定化を達成している。
【0042】また、本発明においては、定電源供給部が
高電源電圧を所定の電圧に分圧する抵抗性素子という簡
易な構成からなり、レベル変換回路の個数によらず電力
消費を抑えることができる。ここに、抵抗性素子とは、
受動部品である抵抗器の他に、ゲートにバイアス電圧を
印加したMOSトランジスタ回路等による等価的な抵抗
素子を含むものである。
【0043】さらに、本発明においては、定電源供給部
が電源線と接地線の間に設けられた抵抗性素子と複数の
ダイオード性素子との直列回路という簡易な構成からな
り、電源変動に対して安定した電圧を供給すると共に、
レベル変換回路の個数によらず電力消費を抑えることが
できる。ここに、ダイオード性素子とは、ダイオード素
子以外にもMOSダイオード等を含むものである。
【0044】さらにまた、本発明においては、2つのエ
ンハンスメント型NMOSの一方のゲートに電圧を供給
する定電圧端子の電位を、入力端子におけるローレベル
の電位にエンハンスメント型NMOSの閾値電圧を加え
た電位より高くすることにより、入力端子の電位がロー
レベル時においてインバータ回路の入力端を接地電位レ
ベルに確実に引き下げ、回路動作を安定化させる。
【0045】そして、定電圧端子の電位を、入力端子に
入力される信号のハイレベルの電位にエンハンスメント
型NMOSの閾値電圧を加えた電位よりも低くすること
により、入力端子がハイレベルにある時、高電源端子の
電位レベルに充電された第1のインバータ回路の入力端
から入力端子に向かう電流路を遮断することを可能と
し、低消費電力化に有効である。
【0046】また、本発明においては、インバータ回路
はPMOSとNMOSから成るCMOS型インバータと
され、低消費電力化が達成されると共に、CMOSイン
バータにおけるいわゆる貫通電流が防止されている。
【0047】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を以下に説
明する。
【0048】
【実施例1】図1は本発明の一実施例の回路図である。
第1のエンハンスメント型NチャネルMOSトランジス
タであるNMOS101のドレインは入力端子Iに接続
され、ゲートは、高電源端子V2と接地端子の間に設け
られPMOS103とNMOS104からなる第1のイ
ンバータ回路の出力端に接続され、ソースは第1のイン
バータ回路の入力端に接続されている。
【0049】第2のエンハンスメント型NチャネルMO
SトランジスタであるNMOS107のドレインは入力
端子Iに接続され、ゲートは定電圧供給部110の定電
圧端子VCに接続され、ソースは第1のインバータ回路
の入力端に接続されている。
【0050】PMOS102のドレインは第1のインバ
ータ回路の入力端に接続され、ゲートは第1のインバー
タ回路の出力端に接続されており、ソースは高電源端子
V2に接続されている。また、第1のインバータ回路の
出力端は、PMOS105とNMOS106からなる第
2のインバータ回路の入力端と接続され、第2のインバ
ータ回路の出力端は出力端子Oと接続されている。
【0051】高電源端子V2の電圧より低い電圧の低電
源端子V1と接地端子の間に設けられたPMOS108
とNMOS109の直列回路は、低電源電圧回路側の出
力回路であり、説明のために図示したもので、本実施例
のレベル変換回路には含まれない。
【0052】本実施例においては、定電圧供給回路10
0は低電源端子V1を直接に用いており、従って、定電
圧端子VCの電位は入力端子Iへ入力される信号のハイ
レベルと同電位となっている。
【0053】次に図2の信号波形図を参照して、図1の
本実施例の回路動作について詳細に説明する。図2に
は、入力端子Iに入力される信号の立ち下がり、立ち上
がりの信号波形と、第1のインバータ回路の入力端(節
点N1)及び出力端(節点N2)と、出力端子Oの信号
波形が図示されている。なお、下記の動作説明におい
て、項目(a)ないし(l)は、説明の便宜上図2の信
号波形に記号を附して示した点aないしlにそれぞれ対
応した事象を説明するものである。
【0054】まず、入力端子Iの電位がハイレベル即ち
低電源端子V1の電位にある時には、PMOS103と
NMOS104からなる第1のインバータ回路の入力端
の電位は高電源端子V2の電位となっており、第1のイ
ンバータ回路の出力端の電位は接地電位となっていて、
NMOS101はオフ、NMOS107もオフ、PMO
S102はオン状態となっている。
【0055】(a)この状態で、PMOS108がオフ
し、NMOS109がオンすると、入力端子Iの電位が
低下し始め、NMOS107のゲートとドレイン間の電
位差がNMOS107の閾値電圧VTより大きくなる程
度まで入力端子Iの電位VIが低下する(即ち、V1−
VI≧VT)。なお、前述の通り、NMOS107のゲ
ートには低電源端子V1の電圧が供給され、ドレインに
は入力端子Iの電圧VIが印加される。
【0056】(b)入力端子Iの電位が低下し、NMO
S107のゲート・ドレイン間電圧が閾値電圧VT以上
となると、NMOS107はオン状態となり、PMOS
103とNMOS104からなる第1のインバータ回路
の入力端(節点N1)の電位が低下し始める。
【0057】(c)節点N1の電位が第1のインバータ
回路の閾値以下に低下すると、第1のインバータ回路の
出力端(節点N2)の電位は高電源端子V2の電位レベ
ルに向かって上昇する。
【0058】(d)第1のインバータ回路の出力端(節
点N2)の電位上昇により、NMOS101をオン状態
にするとともにPMOS102をオフ状態にし、第1の
インバータ回路の入力端(節点N1)の電位を完全に接
地電位レベルにまで引き下げる。
【0059】なお、図2のd点から、第1のインバータ
回路の入力端(節点N1)は、NMOS101,107
の2つのNMOSを介して接地電位レベルに引き下げら
れるため、節点N1の電位における立ち下がりの傾斜
(「スルーレート」という)が大きくなる。
【0060】(e)PMOS105とNMOS106か
らなる第2のインバータ回路はその入力端(節点N2)
が高電源端子V2の電位レベルとなるため、出力は接地
電位レベルとなり、出力端子Oは接地電位レベルとな
る。
【0061】次に入力端子Iの電位がローレベルからハ
イレベルに変化する場合の動作を説明する。
【0062】(f)すなわち、PMOS108がオン
し、NMOS109がオフして入力端子Iが接地電位レ
ベルから低電源端子V1の電位レベルに上昇する。
【0063】(g)この時、PMOS103とNMOS
104からなる第1のインバータ回路の入力端(節点N
1)はNMOS101及びNMOS107を通して充電
される。
【0064】(h)そして第1のインバータ回路の入力
端(節点N1)の電位が低電源端子V1の電位レベルよ
りNMOS107の閾値電圧VT分低下した値、V1−
VTにまで上昇すると、NMOS107がオフ状態に変
わり、その後はNMOS101のみで充電が進む。
【0065】なお、節点N1は、立ち上がり当初、NM
OS101とNMOS107の両方を介して充電される
ため、当初の傾斜は大きく、節点N1の電位がV1−V
Tに達すると、NMOS107がターンオフし、その後
はNMOS101のみで充電が進むため傾斜は緩やかに
なる。
【0066】(i)第1のインバータ回路の入力端(節
点N1)の電位が、低電源端子V1の電位か、あるいは
高電源端子V2の電位からNMOS101の閾値電圧V
TN分低下した電位V2−VTNのいずれか小さい方の電位
に達し、NMOS101がオフ状態になったところで充
電は瞬時停滞する。
【0067】より詳細には、低電源端子V1の電位が、
高電源端子V2の電位からNMOS101の閾値電圧V
TN分低下した電位V2−VTNよりも低い時には、節点N
1は電位V1まで上昇するとNMOS101がオフ状態
となり、節点N1の電位は瞬時一定となる。逆に、低電
源端子V1の電位がV2−VTNよりも高い時には節点N
1が電位V2−VTNまで上昇するとNMOS101がオ
フ状態となり、節点N1の電位は瞬時一定となる。
【0068】(j)第1のインバータ回路の出力端(N
2)の電位が接地電位に向かって低下する。
【0069】(k)第1のインバータ回路の出力端(節
点N2)の電位が接地電位に向かって下降するため、N
MOS101はオフ状態となり、PMOS102がオン
状態となり、再び第1のインバータ回路の入力端の電位
(N1)は上昇して高電源端子V2の電位レベルに至
り、PMOS103は完全にオフ状態となる。
【0070】(l)PMOS105とNMOS106か
らなる第2のインバータ回路は入力端(節点N2)が接
地電位となるので出力端は高電源端子V2の電位レベル
となり、出力端子Oは高電源端子V2の電位レベルとな
る。
【0071】以上の通り、図1の本実施例は、第1、第
2のエンハンスメント型NMOS101、NMOS10
7を並列形態に接続し、更に定電圧供給部100を設け
た構成とすることにより、図6に示した従来のレベル変
換回路で用いられたディプリーション型MOSトランジ
スタを不要としている。
【0072】すなわち、本実施例では、入力端子Iの電
位がハイレベルの時には、第1、第2のエンハンスメン
ト型NMOS101、NMOS107は共にオフ状態と
され、高電源端子V2側から低電源端子V1側に流れる
電流経路を遮断している。
【0073】また、入力端子Iの電位がローレベルの時
には、第1、第2のエンハンスメント型NMOS10
1、NMOS107は共にオン状態とされ、第1のイン
バータ回路の入力端は接地電位レベルに確実に引き下げ
られる。
【0074】更に、入力端子Iがローレベルからハイレ
ベルへと変化する際に、第1のインバータ回路の入力端
が所定の電位レベルに達すると、NMOS101、NM
OS107がそれぞれオフ状態となり、PMOS102
がオン状態となるため、第1のインバータ回路の入力端
の電位が上昇して高電源端子V2の電位レベルに至り、
PMOS103は完全にオフ状態となる。このため、高
電源端子V2からPMOS103、NMOS104を貫
通して接地端子に流れる電流経路は発生しない。
【0075】なお、図2に示すように、本実施例では、
第2のインバータ回路を備えたことにより、入力端子I
の信号波形と出力端子Oの信号波形とは互いに同相(位
相が一致)の関係にある。
【0076】また、第1、第2のエンハンスメント型N
MOS101、NMOS107の閾値電圧をそれぞれV
TN、VTで表わしたが、これらは同一の電圧値であって
もよいことは勿論である。
【0077】
【実施例2】図3に本発明の別の実施例として、図1の
定電圧供給部100を2個の直列抵抗で構成した例を示
す。同図に示すように、高電源端子V2と接地端子間に
抵抗201と抵抗202の直列回路が設けられ、その接
続点が定電圧端子に接続されている。定電圧供給部10
0の内部構成以外は、図1のレベル変換回路と同一であ
るので図示していない。
【0078】図1のNMOS107は、入力端子Iに入
力される信号がハイレベルVH(図1の低電源端子V1
の電位に等しい)にある時に、PMOS102により高
電源端子V2の電位レベルに充電された第1のインバー
タ回路の入力端から入力端子Iに向かう電流路を遮断す
るためには、定電圧端子VCの電位は、入力端子Iに入
力される信号のハイレベルVHにNMOS107の閾値
電圧VTを加えたものより低くなければならない。
【0079】また一方では、入力端子Iに入力される信
号がローレベルVL(図1では接地電位に等しい)にあ
る時に、少なくともNMOS107がオン状態でなけれ
ば、PMOS103とNMOS104からなる第1のイ
ンバータ回路の入力端を放電して第1のインバータ回路
の出力を反転させることができないことから、定電圧端
子VCの電位は入力端子Iのローレベル電位VLにNM
OS107の閾値電圧VTを加えた値より高くなければ
ならない。
【0080】従って、抵抗201の抵抗値をR1、抵抗
202の抵抗値をR2とし、NMOS107の閾値電圧
をVTとすると、次式(1)を満たすように抵抗値R
1,R2の値を設定する必要がある。
【0081】
【数1】
【0082】本発明のレベル変換回路を集積回路の入力
インターフェース部の回路に用いる場合において、低電
源端子が集積回路内に存在しない時に、図2の定電圧供
給回路を用いる事が好適とされ、1個の定電圧供給部1
00から複数の入力回路のNMOS107に定電圧を供
給できるので定電圧供給部100での電力消費は小さ
い。
【0083】これを詳細に説明すると、レベル変換回路
のNMOS107のゲート電極は入力インピーダンスが
非常に高く容量性負荷とされ、本発明が適用される集積
回路においては、電源投入後定電圧端子の電位が安定す
るまでの一時的期間は、確かに、NMOS107のゲー
ト容量を充放電する過渡的な電流が流れるが、定電圧端
子の電位が安定した後は、抵抗201,202を流れる
電流のみとなり、定電圧供給部100における電力消費
はレベル変換回路の個数には依存しない。
【0084】
【実施例3】図4は、図1のレベル変換回路の定電圧供
給部100を抵抗とMOSダイオードを用いて実現した
別の実施例である。図4において、定電圧供給部100
は電源端子V2と接地端子との間に設けられた抵抗30
1とエンハンスメント型NMOS302,303,30
4の直列回路からなり、NMOS302,303,30
4はそれぞれゲートがドレイン側と接続されMOSダイ
オードを構成しており、抵抗301とNMOS302の
接続点が定電圧端子VCに接続されている。
【0085】図4では、抵抗301の抵抗値をMOSダ
イオード接続のNMOS302,303及び304のオ
ン抵抗値よりずっと大きく設定することにより、定電圧
端子VCには、NMOS302,303,304の閾値
電圧の和の電位を供給することができる。
【0086】図4では、説明の都合上、MOSダイオー
ド接続のNMOSの個数を3個としたが、一般に適当な
N個のMOSダイオードで構成する。この場合、図3の
実施例で説明したように、定電圧端子VCの電位は図1
の入力端子Iに入力する信号のローレベルVLにNMO
S107の閾値電圧VTを加えた値より高く、入力端子
Iに入力する信号のハイレベルVHにNMOS107の
閾値電圧VTを加えた値より低い必要がある。
【0087】定電圧供給部100のN個のMOSダイオ
ードを構成するNMOSのそれぞれの閾値電圧がNMO
S107の閾値電圧VTと等しいものとすれば、上記条
件は次式(2)で表わせる。 VL+VT<N・VT<VH+VT …(2)
【0088】従って、次式(3)で求められる個数Nの
MOSダイオードを用いれば良い。
【0089】
【数2】
【0090】例えば、ローレベル電位VL=0.4V、
ハイレベル電位VH=2.4V、閾値電圧VT=0.8
Vとすると、MOSダイオードの個数は2個又は3個が
適切とされる。
【0091】図4の定電圧供給部も、図3の定電圧供給
部と同様に、集積回路の入力回路に用いる場合で集積回
路内に低電源端子が存在しない場合に有効であり、また
1個の定電圧供給部から複数のNMOS107に電圧を
供給できることも図3と同様であるが、図4の定電圧供
給部は、NMOSの閾値電圧のN倍の電圧を供給するた
め、電源電圧の変動に対して図3の定電圧供給部より安
定である。
【0092】一方、定電圧の微調整においては、図3に
示す定電圧供給部では、抵抗値の設定により容易にでき
るのに対して、図4では定電圧の微調整は容易でないと
いう相違点がある。
【0093】なお、図3及び図4の実施例において、抵
抗201、抵抗202及び抵抗301は、ゲートにバイ
アス電圧を印加したMOSトランジスタで代用してもま
ったく問題は生じないことは明白である。また、図3及
び図4の定電圧供給部100を集積回路内に設けてもよ
いことは勿論であり、さらに、本発明が、図3及び図4
の定電圧供給部100を外付回路とした構成を含むこと
はいうまでもない。そして、図3の定電圧供給部100
の抵抗R202等を定電圧の調整用に、例えば半固定抵
抗器(トリマ)等の可変抵抗器で構成してもよいことは
勿論である。
【0094】以上、各種実施例に即して本発明を説明し
たが、本発明は上記実施態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種実施態様を含む。例え
ば、上記実施例では、第1、第2のエンハンスメント型
のNチャネルMOSトランジスタNMOS101、NM
OS107等、NMOS形式のパストランジスタ回路が
用いられたが、これをエンハンスメント型のPチャネル
MOSトランジスタを含むCMOS形式のパストランジ
スタ回路で構成しても、上記実施例と等価な作用効果を
奏する回路を構成することができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、従来のレ
ベル変換回路(図7参照)に設けられたディプリーショ
ン型NMOSトランジスタを、互いに並列形態に配置さ
れた2個のエンハンスメント型MOSトランジスタと、
その1つのエンハンスメント型MOSトランジスタのゲ
ートに所定の電圧を供給する定電圧供給部とで置き換え
ることにより、ディプリーション型MOSトランジスタ
を不要としたものであり、集積回路に搭載する場合に製
造工程が簡略化され、このためコストの低減が可能であ
るという効果を有すると共に、低消費電力化、及び回路
動作の安定化を達成している。
【0096】本発明によれば、2個のエンハンスメント
型MOSトランジスタとして、好ましくはNチャネルM
OSトランジスタが用いられ、エンハンスメント型のP
チャネルMOSトランジスタ及びNチャネルMOSトラ
ンジスタから成る集積回路においてその製造工程が簡略
化される。
【0097】また、本発明によれば、インバータ回路を
2つ縦続接続した構成により、入力端子に入力される信
号と同相であって高電源電圧の電位レベルに変換された
信号を出力端子に出力することができる。
【0098】さらに、本発明においては、定電源供給部
からは低電源端子の電圧に等しい電圧が、一方のエンハ
ンスメント型NMOSトランジスタのゲートに供給さ
れ、入力端子の電位がハイレベル時において、高電源端
子側から低電源端子側への電流路は遮断され、低消費電
力化を達成すると共に、入力端子の電位がローレベルの
時には、エンハンスメント型NMOSトランジスタのソ
ース電極に接続するインバータ回路の入力端は、接地電
位レベルに確実に引き下げられ、回路動作の安定化を達
成している。
【0099】そして、本発明においては、定電源供給部
が高電源電圧を所定の電圧に分圧する抵抗素子という簡
易な構成からなり、レベル変換回路の個数によらず電力
消費を抑えることが可能とされ、更に、定電圧の電位レ
ベルの微調整を可能としている。
【0100】また、本発明においては、定電源供給部が
電源端子と接地端子の間に設けられた抵抗素子と複数の
ダイオード素子との直列回路という簡易な構成よりな
り、レベル変換回路の個数によらず電力消費を抑えるこ
とができると共に、電源変動に対する定電圧の安定性を
向上し、レベル変換回路の回路動作の安定化を達成する
という効果を有する。
【0101】さらに、本発明においては、2つのエンハ
ンスメント型NMOSの一方のゲートに電圧を供給する
定電圧端子の電位を、入力端子におけるローレベルの電
位にエンハンスメント型NMOSの閾値電圧を加えた電
位より高くすることにより、インバータ回路の動作を確
実なものとしている。
【0102】さらにまた、本発明においては、定電圧端
子の電位を、入力端子に入力される信号のハイレベルの
電位にエンハンスメント型NMOSの閾値電圧を加えた
電位よりも低くすることにより、入力端子がハイレベル
にある時、高電源端子の電位レベルに充電された第1の
インバータ回路の入力端から入力端子に向かう電流路を
遮断することが可能とされ、低消費電力化を更に達成
し、回路動作の安定化を保証するものである。
【0103】そして、本発明のレベル変換回路によれ
ば、インバータ回路はCMOS型インバータで構成され
るが、貫通電流は全く生じず、低消費電力化を達成する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレベル変換回路の一実施例の回路図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の動作を示す信号波形図であ
る。
【図3】定電圧供給部の別の実施例の回路図である。
【図4】定電圧供給部の更に別の実施例の回路図であ
る。
【図5】第1の従来例の回路図である。
【図6】第2の従来例の回路図である。
【図7】第3の従来例の回路図である。
【符号の説明】
101,104,106,107,109,302,3
03,304,501NチャネルMOSトランジスタ 102,103,105,108 PチャネルMOSト
ランジスタ 601 ディプリーション型NMOSトランジスタ 100 定電圧供給部 201,202,301 抵抗 V1 低電源端子 V2 高電源端子 VC 定電圧端子

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低電源電圧の回路側の出力電位を高電源電
    圧の回路の電位レベルに変換するレベル変換回路であっ
    て、 前記低電源電圧の回路側の出力を入力とする入力端子と
    前記高電源電圧の回路の入力回路を構成するインバータ
    回路の入力端との間に、第1、及び第2のエンハンスメ
    ント型MOSトランジスタを互いに並列形態に接続し、 前記第1のエンハンスメント型MOSトランジスタの制
    御電極には前記インバータ回路の出力端を接続し、 前記第2のエンハンスメント型MOSトランジスタの制
    御電極には定電圧供給部の出力端子である定電圧端子か
    ら所定の電圧を供給し、 更に、前記インバータ回路の入力端と高電源端子との間
    にMOSトランジスタを備え、該MOSトランジスタの
    制御電極を前記インバータ回路の出力端に接続して成る
    レベル変換回路。
  2. 【請求項2】第1、及び第2のエンハンスメント型MO
    SトランジスタがともにNチャネルMOSトランジスタ
    であり、前記インバータ回路の入力端と高電源端子との
    間に接続されたMOSトランジスタがPチャネルMOS
    トランジスタである請求項1記載のレベル変換回路。
  3. 【請求項3】前記インバータ回路の出力を入力とする第
    2のインバータ回路を備え、該第2のインバータ回路の
    出力端を出力端子に接続した請求項1又は2記載のレベ
    ル変換回路。
  4. 【請求項4】電源端子と、接地端子と、入力端子と、出
    力端子と、前記電源端子と前記接地端子の間に設けられ
    た第1、及び第2のインバータ回路と、第1、及び第2
    のエンハンスメント型NチャネルMOSトランジスタ
    と、エンハンスメント型のPチャネルMOSトランジス
    タと、定電圧供給部と、を備え、 前記第1のエンハンスメント型NチャネルMOSトラン
    ジスタのドレインは前記入力端子に接続され、ゲートは
    前記第1のインバータ回路の出力端に接続され、ソース
    は前記第1のインバータ回路の入力端に接続され、 前記第2のエンハンスメント型NチャネルMOSトラン
    ジスタのドレインは前記入力端子に接続され、ゲートは
    前記定電圧供給部の出力端子である定電圧端子に接続さ
    れ、ソースは前記第1のインバータ回路の入力端に接続
    され、 前記PチャネルMOSトランジスタのドレインは前記第
    1のインバータ回路の入力端に接続され、ゲートは前記
    第1のインバータ回路の出力端に接続され、ソースは前
    記電源端子に接続され、 前記第1のインバータ回路の出力端と前記第2のインバ
    ータ回路の入力端が接続され、 前記第2のインバータ回路の出力端が前記出力端子に接
    続されてなることを特徴とするレベル変換回路。
  5. 【請求項5】前記定電圧供給部の出力端子である定電圧
    端子の電位が、前記入力端子に入力される信号のハイレ
    ベルの電位(即ち、低電源端子の電位)に等しいことを
    特徴とする請求項1又は4記載のレベル変換回路。
  6. 【請求項6】前記定電圧供給部が、前記電源端子と接地
    端子との間に第1、及び第2の抵抗性素子を互いに直列
    形態に接続した回路からなり、前記第1の抵抗性素子と
    前記第2の抵抗性素子の接続点が前記定電圧端子に接続
    されたことを特徴とする請求項1又は4記載のレベル変
    換回路。
  7. 【請求項7】前記定電圧供給部が、前記電源線と接地線
    の間に抵抗性素子と複数のダイオード性素子とを互いに
    直列形態に接続した回路からなり、前記ダイオード性素
    子と抵抗性素子の接続点が前記定電圧端子に接続された
    ことを特徴とする請求項1又は4記載のレベル変換回
    路。
  8. 【請求項8】前記定電圧端子の電位が、前記入力端子に
    おけるローレベルの電位に前記第2のエンハンスメント
    型NチャネルMOSトランジスタの閾値電圧を加えた電
    位より高く、且つ前記入力端子におけるハイレベルの電
    位に前記第2のエンハンスメント型NチャネルMOSト
    ランジスタの閾値電圧を加えた電位よりも低い範囲に設
    定されることを特徴とする請求項6又は7記載のレベル
    変換回路。
  9. 【請求項9】前記インバータ回路が、CMOS型インバ
    ータであることを特徴とする請求項1、3、4のいずれ
    か一に記載のレベル変換回路。
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