JP2658264B2 - 断熱防水施工用防水シート及び断熱防水施工方法 - Google Patents

断熱防水施工用防水シート及び断熱防水施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一次覆工コンクリート壁面に張設された防
水シートと二次覆工コンクリートとの間に発泡樹脂から
なる断熱層を形成して湧水が氷結するのを防止する断熱
防水施工方法に用いる防水シート及び断熱防水施工方法
に関し、更に詳述すると発泡樹脂からなる断熱層を接着
性よく形成することのできる防水シート及びこれを用い
た断熱防水施工方法に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする課題 従来、トンネル工事においては、第3図に示すように
トンネルの地山aに一次覆工コンクリートbを打設する
と共に、この一次覆工コンクリートb上に防止シートc
を張設し、その上から二次覆工コンクリートdを打設し
て、一次覆工コンクリート側からの湧水(トンネル内へ
の地中からの湧水)が二次覆工コンクリート側に漏水す
るのを防止することが行われている。しかし、北海道な
どの寒冷地では、このような防水施工を施した場合、一
次覆工コンクリートbと防水シートcとの間で湧水が氷
結して二次覆工コンクリートdを押圧し、二次覆工コン
クリートdにひび、割れなどを生じさせる場合がある。
そこで、このような寒冷地では、第4図に示す如く二次
覆工コンクリートdを打設する前に防水シートc上に発
泡樹脂、例えば発泡ウレタン樹脂、発泡塩化ビニル樹脂
等の発泡樹脂原料を注入してこれを発泡させ、断熱層e
を形成して湧水が氷結するのを防止することが行われて
いる。
しかし、断熱層を形成する発泡樹脂は、防水シート基
材である合成樹脂に対して接着性が全くなく、防水シー
ト面に一体となって接着することがない。このため、断
熱層を形成する作業及び二次覆工コンクリート打設作業
が非常に困難である。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、発泡樹脂か
らなる断熱層を接着性よく形成できる防水シート及びこ
れを用いて簡単に施工することができる施工性に優れた
断熱防水施工方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するため、一次覆工コンク
リート壁面に防水シートを張設し、この防水シート面に
発泡樹脂からなる断熱層を形成し、この断熱層上に二次
覆工コンクリートを打設する断熱防水施工方法に用いる
防水シートとして、不透水性シートの断熱層形成側の面
にアクリル酸系樹脂塗料にクレー等の無機質粉末を配合
した塗料からなる塗膜を形成したものを使用するように
したものである。
なお、この場合、防水シートとしては、一次覆工コン
クリート側の面に透水性シートが固着されているものを
用いるのが好適である。
また、このような断熱層形成側の面にアクリル酸系樹
脂塗料と無機質粉末との塗膜が形成された不透水性シー
トからなる防水シートを用いた断熱防水施工方法とし
て、この塗膜上に直接発泡樹脂原料を供給して発泡させ
ることにより、この発泡樹脂からなる断熱層を上記塗膜
に形成するようにしたものである。
作用 本発明の断熱防水施工方法は、上述したように一次覆
工コンクリート上に上記塗膜を断熱層形成側に配置した
状態で防水シートを張設し、上記塗膜に発泡樹脂原料を
供給し、発泡させることにより断熱層を形成し、この発
泡樹脂からなる断熱層を不透水性シートと一体化させる
と共に、この上から二次覆工コンクリートを打設するも
のであるが、本発明によれば、防水シートの断熱層形成
側の面にアクリル酸系樹脂塗料と無機質粉末との塗膜を
形成し、この塗膜に断熱層を形成したことにより、該塗
膜に発泡樹脂からなる断熱層と接着性よく一体化し、剥
離が生じがたいものである。このため、断熱層の効果を
長期に亘り良好に発揮すると共に、断熱層の形成は単に
発泡樹脂原料を供給、発泡させるだけでよく、これによ
り断熱層が優れた接着性をもって形成されるので、断熱
層の形成が簡単で、断熱防水施工が能率よく行われ、断
熱層形成のための発泡樹脂原料の現場発泡も容易であ
る。
以下、本発明の一実施例につき第1図及び第2図を参
照して説明する。
〔実施例〕
第1図は、本発明の断熱防水施工方法に用いる防水シ
ート1の一例を示すもので、この防水シート1は不透水
性シート2の一面(一次覆工コンクリート打設側の面)
に透水性シート3を部分接着4すると共に、他面(断熱
層形成側の面)にアクリル酸系樹脂塗料に無機質粉末を
配合した塗料からなる塗膜5を形成したものである。
ここで、防水シート1を構成する不透水性シート2
は、特に限定されず、通常防水シートとして使用される
不透水性のシートであればよく、具体的にはポリ塩化ビ
ニル(PVC)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、低
密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)などの熱接着性合成
樹脂シートが挙げられる。この不透水性シート2の厚さ
は、0.1〜4mm程度とするのが好ましい。
また、不透水性シート2の一次覆工コンクリート打設
側の面に部分接着4される透水性シート3は通常防水シ
ートの透水層として用いられるものを採用し得、具体的
には緩衝性を有する不織布等が好適である。また、その
厚さは1〜8mm程度とすることができるが、これに限定
されるものではない。
上記塗膜5の形成に用いる塗料は、上述したようにア
クリル酸系樹脂塗料に無機質粉末を配合してなるもので
あるがアクリル酸系樹脂塗料としては、メタアクリル酸
メチルを主成分とした常温硬化型の塗料を利用すること
ができ、無機質粉末としては、クレー、タルク、酸化亜
鉛末等が使用でき、その平均粒子径は0.3〜2μmとす
るのが好適である。なお、無機質粉末の配合量はアクリ
ル酸系樹脂塗料の固形分100重量部当り0.1〜15重量部、
特に0.3〜3重量部とするのが好ましい。
上記塗膜4の形成方法としては、公知塗装法が採用し
得、また常法によって塗装後に加熱による硬化処理が施
されるが、塗膜4の厚さは5〜50μm、特に10〜20μm
とすることが好ましい。
なお、塗膜4の形成に際し、該塗膜4が形成される不
透水性シート2の面にコロナ処理、重クロム酸処理、火
炎処理等を施して、外面を表面張力30ダイン/cm以上に
形成しておくことが好ましく、このように表面張力30ダ
イン/cm以上の面に塗膜4を形成することにより、該塗
膜4と不透水性シート2との密着性を非常に高いものに
することができる。
ここで、コロナ処理としては、ギャップ式、トランジ
スタ式、真空管式等の発信方式による通常のコロナ処理
方法であり、その処理条件としては、電圧20〜80キロボ
ルト、処理速度5〜120m/min程度とすることが好まし
く、この他に、例えば30%クロム酸水溶液に浸漬する表
面処理法、または酸化炎による表面処理法を利用して表
面張力を30ダイン/cm以上に処理することも可能であ
る。
次に、この防水シート1を用いて断熱防水施工する場
合は、第2図に示すように、地山6に打設された一次覆
工コンクリート7壁面に防水シート1を透水性シート3
が上記一次覆工コンクリート7壁面に当接するようにコ
ンクリート釘等で固定することにより張設し、次いで防
水シート1の不透水性シート2の他面に形成された塗膜
5にウレタン、ポリ塩化ビニル樹脂等の現場で発泡可能
な発泡樹脂原料を供給し、発泡させることにより断熱層
8を形成し、この断熱層8上に二次覆工コンクリート9
を打設するものである。
本例の施工方法によれば、断熱層(発泡樹脂)8がア
クリル酸系樹脂塗料と無機質粉末との塗膜4と接着性が
よく、単に発泡樹脂原料を発泡させるだけで良好な接着
性を発揮するので、断熱層8が防水シート1と確実に一
体化されて形成されるため、断熱層8を形成する作業及
び二次覆工コンクリート打設作業を容易に行なうことが
できる。
また、地山6側からの湧水が上記透水性シート3中を
スムーズに流下排水され、湧水が一次覆工コンクリート
7と防水シート1との間で氷結するのをより一層効果的
に防止し得る。
なお、本発明は、上記実施例に制限されるものではな
く、例えば防水シートの構成において、透水性シートを
不透水性シートに全面接着させたり、場合によっては透
水性シートの配設を省略することもでき、更に不透水性
シートの一面を凹凸に形成するなどのこともでき、その
他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変更しても差支えない。
発明の効果 以上説明したように、本発明の塗膜によれば、発泡樹
脂原料を不透水性シートの塗膜に供給して発泡させるこ
とにより断熱層を形成する場合に、発泡樹脂原料が供給
される面がアクリル酸系樹脂塗料と無機質粉末との塗膜
であるから、該塗膜と発泡樹脂(断熱層)との接着性が
高く、従って断熱層を確実に防水シートと一体化するこ
とができ、防水シートの張設作業、断熱層形成作業、二
次覆工コンクリート打設作業等を簡便に行ない得るな
ど、施工性に優れるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明防水シートの一実施例を示す断面図、第
2図は同防水シートを用いて本発明方法により施工され
た断熱防水構造の一例を示す断面図、第3図はトンネル
工事における従来の防水構造を示す断面図、第4図は従
来のトンネル工事における断熱防水構造を示す断面図で
ある。 1……防水シート、2……不透水性シート 5……塗膜、6……地山 7……一次覆工コンクリート 8……断熱層 9……二次覆工コンクリート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次覆工コンクリート壁面に防水シートを
    張設し、この防水シート面に発泡樹脂からなる断熱層を
    形成し、この断熱層上に二次覆工コンクリートを打設す
    る断熱防水施工方法に用いる防水シートにおいて、その
    不透水性シートの断熱層形成側の面にアクリル酸系樹脂
    塗料に無機質粉末を配合した塗料からなる塗膜を形成し
    たことを特徴とする断熱防水施工用防水シート。
  2. 【請求項2】一次覆工コンクリート壁面に防水シートを
    張設し、この防水シート面に発泡樹脂からなる断熱層を
    形成し、この断熱層上に二次覆工コンクリートを打設す
    る断熱防水施工方法において、防水シートとして不透水
    性シートの断熱層形成側の面にアクリル酸系樹脂塗料に
    無機質粉末を配合した塗料からなる塗膜を形成したもの
    を用い、この塗膜に直接発泡樹脂原料を供給して発泡さ
    せることにより、この発泡樹脂からなる断熱層を上記塗
    膜上に形成することを特徴とする断熱防水施工方法。
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