JP2658220B2 - 車両用開閉部材の制御装置 - Google Patents

車両用開閉部材の制御装置

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JP2658220B2
JP2658220B2 JP63184395A JP18439588A JP2658220B2 JP 2658220 B2 JP2658220 B2 JP 2658220B2 JP 63184395 A JP63184395 A JP 63184395A JP 18439588 A JP18439588 A JP 18439588A JP 2658220 B2 JP2658220 B2 JP 2658220B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、車両用の開閉部材を制御する制御装置の安
全装置に関し、自動車の窓やドア,屋根開口等の開口部
の開閉を行うための制御装置に利用できる。
(従来の技術) 従来、車両の窓,出入口,屋根開口等の開口を開閉す
る、遮光板,不透明板,パネルなどの開口部材を、例え
ばスイッチ操作に応じて自動で制御する制御装置が開発
されている。このような開口部材の制御においては、手
や頭など体の一部が開口部の閉時に開口部と車体との間
に挟まれてしまう危険性がある。このため、開口部材を
駆動するモーターの負荷を検出し、モーターの過負荷時
にモーターを停止または反転する装置が必要となってい
る。このような開閉部材の安全装置は、例えば特開昭60
−141984号公報に開示されている。ここでは、開口部材
を駆動するモーターと、このモーターを回転させるモー
タードライバー、モーターの過負荷を検出する過負荷検
出装置、スイッチ操作に応じてモータードライバーに駆
動信号を送るとともに過負荷の検出に応じてモータード
ライバーに駆動停止信号を送信する制御装置等を備えて
いる。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記の従来技術では、モーターの過負荷を
検出する過負荷検出装置とモーターとの間の信号線の断
線,短絡、または過負荷検出装置の故障等が起きた場
合、制御装置が受け取る過負荷検出装置からの信号は、
過負荷しか示さない信号か、過負荷にはならない信号か
のどちらかの信号になる。このとき、過負荷を示さない
信号が制御装置に入力された場合、実際にモーターがロ
ックされてモーターが過負荷の状態になってもモーター
が停止されないため、非常に危険な状態になる。
そこで、本発明は、モーターと制御回路の間の回路が
故障したときにフェイルセーフを行えるようにすること
を、その技術的課題とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記技術的課題を解決するために本発明において用い
た技術的手段は、車両上に配置された開閉部材、該開閉
部材を駆動するモーター、該モーターに流れる電流を測
定する電流測定手段、該電流測定手段の測定電流が大き
いとき前記モーターの駆動を停止する過負荷保護手段、
操作スイッチ、および該操作スイッチのオン操作に応答
して前記モーターを駆動するモーター駆動手段を備える
車両上の開閉部材の制御装置において、更に、前記操作
スイッチのオン操作後に該操作スイッチがオフになった
時、前記電流測定手段の測定電流値がモーター回転時に
モーターに流れる電流値に対し小さいとき、モーターの
駆動を停止するモーター駆動停止手段を備えた、車両上
の開閉部材の制御装置としたことである。
(作用) 前記技術的手段によれば、モーター駆動中にモーター
に過負荷が加われば、モーターが停止される。また、電
流測定手段が故障し、電流測定手段から出力が得られな
いとき、同じくモーターが停止される。
更に、操作スイッチを有し、操作スイッチのオン操作
に応答してモーターを駆動し、この後操作スイッチがオ
フになった時モーターの電流を測定して測定値が低いと
きモーターを停止するようにしているので、例え電流測
定回路が故障してモーターの駆動を停止しているときで
も、操作スイッチを押し続ければモーターは駆動され
る。
(実施例) 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図において、自動車のルーフ20の開
口部21を開閉するルーフパネル22はモーターMによって
駆動される。このモーターMはモーター駆動回路4に接
続されている。モーター駆動回路4はマイクロコンピュ
ータMCの出力端子OP2およびOP3に接続されている。
マイクロコンピュータMCには、モーター駆動回路4の
他に、電源回路1,IGスイッチ信号入力回路2,オアゲート
OR,サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路11および12,サ
ンルーフ傾動スイッチ信号入力回路13および14,リミッ
トスイッチ信号入力回路15および16,ブザー出力回路3
および電流検出回路5が接続されている。
電源回路1は定電圧電源であり、その入力端子はリレ
ーMSを介してバッテリーEの+端子に接続されている。
電源回路1はトランジスタQ1,抵抗R1およびツェナーダ
イオードZDより構成され、リレーMSが閉のときバッテリ
ーEの発生する電圧VBをマイクロコンピュータMCの電源
電圧VCCに変換している。
IGスイッチ信号入力回路2の入力端子はイグニッショ
ンスイッチIGを介してバッテリーEの+端子に接続され
ている。IGスイッチ信号入力回路2の出力端子はマイク
ロコンピュータMCの入力端子IP1に接続されている。IG
スイッチ信号入力回路2は抵抗R2〜R4およびトランジス
タQ2を備えており、イグニッションスイッチIGの開時に
はマイクロコンピュータMCの入力端子IP1に電源電圧VCC
を供給し、閉時にはマイクロコンピュータMCの入力端子
IP1の電圧をグランドレベルに落とす。
オアゲートORは二本の入力端子を有し、その内一方は
正論理の入力端子であり、他方は負論理の入力端子であ
る。正論理の入力端子はイグニッションスイッチIGを介
してバッテリーEの+端子に接続されている。負論理の
入力端子はマイクロコンピュータMCの出力端子OP4に接
続されている。オアゲートORの出力端子はリレーMSに接
続されている。オアゲートORは、イグニッションスイッ
チIGの閉時またはマイクロコンピュータMCの出力端子OP
4のLoレベル出力によりリレーMSを励磁し、リレー接点
を閉とする。その他の場合はリレーMSを非励磁とし、リ
レー接点を開とする。
サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路11の入力端子は
サンルーフ開閉スイッチSSの端子Sopnに、出力端子はマ
イクロコンピュータMCの入力端子IP2に接続されてい
る。サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路11は抵抗R5〜
R8およびトランジスタQ3より構成される。サンルーフ開
閉スイッチ信号入力回路11は、サンルーフ開閉スイッチ
SSの端子Sopnの電位がLoレベルに落ちるとマイクロコン
ピュータMCの入力端子IP2に電源電圧VCCを供給し、サン
ルーフ開閉スイッチSSの端子Sopnが解放されると、マイ
クロコンピュータMCの入力端子IP2の電位をグランドレ
ベルに落とす。
サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路12の入力端子は
サンルーフ開閉スイッチSSの端子Sclsに、出力端子はマ
イクロコンピュータMCの入力端子IP3に接続されてい
る。サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路12の回路構成
は、サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路11と同等であ
る。サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路12は、サンル
ーフ開閉スイッチSSの端子Sclsの電位がLoレベルに落ち
るとマイクロコンピュータMCの入力端子IP3に電源電圧V
CCを供給し、サンルーフ開閉スイッチSSの端子Sclsが解
放されると、マイクロコンピュータMCの入力端子IP3の
電位をグランドレベルに落とす。
サンルーフ開閉スイッチSSは、車両内部に配置される
操作スイッチであり、車両の搭乗者により操作される。
このサンルーフ開閉スイッチSSは中立付の2接点スイッ
チであり、中立状態,オープン指示状態,クローズ指示
状態の3状態を有する。共通端子はグランドに接続され
ている。また、前述したように、端子Sopn,端子Sclsは
それぞれサンルーフ開閉スイッチ信号入力回路11,12に
接続されている。サンルーフ開閉スイッチSSをオープン
指示状態に操作すると共通端子と端子Sopnが接続され、
サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路11にLoレベルの信
号を送り、サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路12の入
力端子をオープンとする。逆に、サンルーフ開閉スイッ
チSSをクローズ指示状態に操作すると共通端子と端子Sc
lsが接続され、サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路12
にLoレベルの信号を送り、サンルーフ開閉スイッチ信号
入力回路11の入力端子をオープンとする。また、サンル
ーフ開閉スイッチSSを中立状態に操作すると、サンルー
フ開閉スイッチ信号入力回路11,12共にその入力端子が
オープンとなる。
サンルーフ傾動スイッチ信号入力回路13の入力端子は
サンルーフ傾動スイッチSTの端子Supに、出力端子はマ
イクロコンピュータMCの入力端子IP4に接続されてい
る。サンルーフ傾動スイッチ信号入力回路13の回路構成
は、サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路11と同等であ
る。サンルーフ傾動スイッチ信号入力回路13は、サンル
ーフ傾動スイッチSTの端子Supの電位がLoレベルに落ち
るとマイクロコンピュータMCの入力端子IP4に電源電圧V
CCを供給し、サンルーフ傾動スイッチSTの端子Supが解
放されると、マイクロコンピュータMCの入力端子IP4の
電位をグランドレベルに落とす。
サンルーフ傾動スイッチ信号入力回路14の入力端子は
サンルーフ傾動スイッチSTの端子Sdwnに、出力端子はマ
イクロコンピュータMCの入力端子IP5に接続されてい
る。サンルーフ傾動スイッチ信号入力回路14の回路構成
は、サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路11と同等であ
る。サンルーフ傾動スイッチ信号入力回路14は、サンル
ーフ傾動スイッチSTの端子Sdwnの電位がLoレベルに落ち
るとマイクロコンピュータMCの入力端子IP5に電源電圧V
CCを供給し、サンルーフ傾動スイッチSTの端子Sdwnが解
放されると、マイクロコンピュータMCの入力端子IP5の
電位をグランドレベルに落とす。
サンルーフ傾動スイッチSTは、車両内部に配置される
操作スイッチであり、車両の搭乗者により操作される。
このサンルーフ傾動スイッチSTは中立付の2接点スイッ
チであり、中立状態,アップ指示状態,ダウン指示状態
の3状態を有する。共通端子はグランドに接続されてい
る。また、前述したように、端子Sup,端子Sdwnはそれぞ
れサンルーフ傾動スイッチ信号入力回路13,14に接続さ
れている。サンルーフ傾動スイッチSTをアップ指示状態
に操作すると共通端子と端子Supが接続され、サンルー
フ傾動スイッチ信号入力回路13にLoレベルの信号を送
り、サンルーフ傾動スイッチ信号入力回路14の入力端子
をオープンとする。逆に、サンルーフ傾動スイッチSTを
クローズ指示状態に操作すると共通端子と端子Sdwnが接
続され、サンルーフ傾動スイッチ信号入力回路14にLoレ
ベルの信号を送り、サンルーフ傾動スイッチ信号入力回
路13の入力端子をオープンとする。また、サンルーフ傾
動スイッチSTを中立状態に操作すると、サンルーフ傾動
スイッチ信号入力回路13,14共にその入力端子がオープ
ンとなる。
モーターMの回転軸には、その回動位置を検出するた
めの円盤状の回転盤6が取りつけられている。回転盤6
の外周には位置検出用の切り込みが開けられている。こ
の回転盤6の周囲には2つのリミットスイッチLS1およ
びLS2が配置されている。このリミットスイッチLS1およ
びLS2はその接点が回転盤6の切り込みに位置するとき
開となり、それ以外のとき閉となる。モーターMをルー
フパネル22が開口部21を閉じている状態から正転させる
とルーフパネル22は開口部21に平行にスライドし、開口
部21が開くようになっている。また、モーターMをルー
フパネル22が開口部21を閉じている状態から逆転させる
とルーフパネル22の一端が持ち上がり、ルーフパネル22
がチルトアップするようになっている。回転盤6の切り
込みは、ルーフパネル22のチルトアップ時,スライド時
等の状況に応じてリミットスイッチLS1,LS2が切り換わ
るように設定されている。このルーフパネル22とモータ
ーM回りの構造は特開昭60−141984号公報に詳しく開示
されているので参照されたい。
リミットスイッチLS1はリミットスイッチ信号入力回
路15に接続され、その閉時にリミットスイッチ信号入力
回路15の入力端子の電圧をグランドレベルとし、その開
時にリミットスイッチ信号入力回路15の入力端子をオー
プンとする。リミットスイッチ信号入力回路15の出力端
子はマイクロコンピュータMCの入力端子IP7に接続され
ている。リミットスイッチ信号入力回路15の回路構成
は、サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路11と同等であ
る。リミットスイッチ信号入力回路15は、リミットスイ
ッチLS1が閉時にマイクロコンピュータMCの入力端子IP6
に電源電圧VCCを供給し、リミットスイッチLS1が閉時に
マイクロコンピュータMCの入力端子IP6の電位をグラン
ドレベルに落とす。
リミットスイッチLS2はリミットスイッチ信号入力回
路16に接続され、その閉時にリミットスイッチ信号入力
回路16の入力端子の電圧をグランドレベルとし、その開
時にリミットスイッチ信号入力回路16の入力端子をオー
プンとする。リミットスイッチ信号入力回路16の出力端
子はマイクロコンピュータMCの入力端子IP7に接続され
ている。リミットスイッチ信号入力回路16の回路構成
は、サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路11と同等であ
る。リミットスイッチ信号入力回路16は、リミットスイ
ッチLS2が閉時にマイクロコンピュータMCの入力端子IP7
に電源電圧VCCを供給し、リミットスイッチLS2が閉時に
マイクロコンピュータMCの入力端子IP7の電位をグラン
ドレベルに落とす。
ブザー出力回路3は、抵抗R11〜R13,トランジスタQ11
およびダイオードD1より構成され、その入力端子はマイ
クロコンピュータMCの出力端子OP1に接続される。ま
た、その出力はブザーBZに接続されている。マイクロコ
ンピュータMCの出力端子OP1の出力電圧がLoレベルであ
ると、ブザーBZの両端には電圧が発生せず、マイクロコ
ンピュータMCの出力端子OP1の出力電圧がHiレベルであ
ると、ブザーBZの両端に電圧が加わる。
モーター駆動回路4は、抵抗R14〜R16,トランジスタQ
12およびダイオードD2によりリレーRL1を駆動する回路
と抵抗R17〜R19,トランジスタQ13およびダイオードD3に
よりリレーRL2を駆動する回路を有する。このモーター
駆動回路4の入力端子にはマイクロコンピュータMCの出
力端子OP2およびOP3が接続されている。マイクロコンピ
ュータMCの出力端子OP2の出力電圧がLoレベルである
と、リレーRL1は非励磁となり、マイクロコンピュータM
Cの出力端子OP2の出力電圧がHiレベルであると、リレー
RL1は励磁される。また、マイクロコンピュータMCの出
力端子OP3の出力電圧がLoレベルであると、リレーRL2は
非励磁となり、マイクロコンピュータMCの出力端子OP3
の出力電圧がHiレベルであると、リレーRL2は励磁され
る。ここで、リレーRL1,RL2とモーターMの回転は次表
のような関係にある。
電流検出回路5は、抵抗R0,オペアンプOPおよびアナ
ログ−デジタルコンバータA/Dより構成される。抵抗R0
はモーター駆動回路4のリレーRL1,RL2のグランド側の
端子とグランド端子間に配設され、モーターMに流れる
電流量に応じて、その両端に電圧を発生する。抵抗R0の
両端はオペアンプOPの2つの入力端子にそれぞれ接続さ
れており、抵抗R0の両端に発生した電圧は増幅される。
オペアンプOPの出力はアナログ−デジタルコンバータA/
Dの入力端子に接続され、アナログ−デジタルコンバー
タA/Dの複数のデジタル出力端子はマイクロコンピュー
タMCの入力端子に接続されている。本実施例では、アナ
ログ−デジタルコンバータA/Dの分解能に8bitを選択し
ており、アナログ−デジタルコンバータA/Dの8本の出
力端子はマイクロコンピュータMCの入力端子IP8〜IP15
に接続される。尚、アナログ−デジタルコンバータA/D
の分解能はマイクロコンピュータMCの能力や開閉部材の
位置の精度により設定されるものであるので、特に8bit
である必要はない。この電流検出回路5によりモーター
Mに流れる電流が増幅され、デジタル変換され、マイク
ロコンピュータMC内で認識できるようになる。
制御の中心となるマイクロコンピュータMCは本実施例
では1チップのマイクロコンピュータを使用している。
マイクロコンピュータMCの内部には、ROM,RAM等のメモ
リ,入出力インターフェースおよびCPU(中央処理装
置)を備える。CPUはROM内に格納されたプログラムを実
行する。ROM内には、第4図から第9図に示すフローチ
ャートに応じたプログラムが格納されている。
このマイクロコンピュータMCの出力端子OP4がHiレベ
ルを出力しているとき、イグニッションスイッチIGが開
から閉になると、リレーMSが開から閉に付勢され、電源
回路1にバッテリEからの電圧が加わる。このとき、マ
イクロコンピュータMCの電源端子PEに電源回路から電圧
VCCが加わり、マイクロコンピュータMC内部では、プロ
グラムが第4図に示すメインルーチンのフローチャート
に沿って実行される。
プログラムがスタートすると、まず、初期設定が行わ
れる。ここでは、各入出力端子の入力・出力の設定,メ
モリのイニシャライズが行われる。ここで、変数Mが
“0"に設定される(ステップ40)。
次に、変数Mの値に応じてステップ50,60,70,80,90の
各サブルーチンが実行される。変数Mの値は当初ステッ
プ40において“0"に設定されているが、後述するよう
に、各サブルーチン内において0から4までの整数値に
変更される。ステップ50,60,70,80,90はそれぞれ「待機
モード」,「スライドオープンモード」,「スライドク
ローズモード」,「チルトアップモード」,「チルトダ
ウンモード」を行うためのサブルーチンである。
・待機モード(M=0); 待機モードにおいては、スイッチ操作に応じて他のモ
ードへ移行するための処理が行われる。第5図におい
て、入力端子IP2,IP3,IP4,IP5の状態を読み、サンルー
フ開閉スイッチSSおよびサンルーフ傾動スイッチSTの状
態を認識する。ここで、サンルーフ開閉スイッチSSがオ
ープン指示状態であれば、入力端子IP2の電圧がHiレベ
ルとなるので、変数Mに“1"が設定される。サンルーフ
開閉スイッチSSがクローズ指示状態であれば、入力端子
IP3の電圧がHiレベルとなるので、変数Mに“2"が設定
される。サンルーフ傾動スイッチSTがアップ指示状態で
あれば、入力端子IP4の電圧がHiレベルとなるので、変
数Mに“3"が設定される。また、サンルーフ傾動スイッ
チSTがダウン指示状態であれば、入力端子IP5の電圧がH
iレベルとなるので、変数Mに“4"が設定される。これ
により、変数Mの値が更新され、車両の搭乗者がオープ
ン指示を行えば「スライドオープンモード」(ステップ
60)が実行され、クローズ指示を行えば「スライドクロ
ーズモード」(ステップ70)が実行され、アップ指示を
行えば「チルトアップモード」(ステップ80)が実行さ
れ、そしてダウン指示を行えば「チルトダウンモード」
(ステップ90)が実行されるようになる。尚、入力端子
IP2,IP3,IP4,IP5のうち2つ以上同時にHiレベルになっ
たときには操作スイッチのダブル押し(または操作スイ
ッチの異常)と判断し、そのままメインルーチンに復帰
する(ステップ51)。
・スライドオープンモード(M=1); 変数Mの値が“1"であると第6図のサブルーチンが実
行される。まず、モーターMを駆動させて、ルーチンパ
ネル22を開く方向にスライドさせる。ルーフパネル22を
開くには、出力端子OP2をHiレベル,出力端子OP3をLoレ
ベルとし、モーター駆動回路4のリレーRL1を励磁し、
リレーRL2を非励磁として、モーターMを逆転させる
(ステップ61)。
次に、モーターの過負荷の検出を行う。入力端子IP8
〜IP15に入力された信号からモーターMに流れている電
流IMを推測し、IMが所定値以上であれば、モーターM
に過負荷がかかっていると判断し、ステップ66以降のモ
ーター停止のルーチンを実行する(ステップ62)。
IMが所定値以上でなければ、次に、操作スイッチの
ダブル押しの判定が行われる。ここでは、入力端子IP2
〜IP5のうち2つ以上がHiレベルであれば、サンルーフ
開閉スイッチSSとサンルーフ傾動スイッチSTの2つの操
作スイッチのダブル押し(もしくは操作スイッチの故
障)と判断して、スイッチ66以降のモーター停止のルー
チンを実行する(ステップ63)。
操作スイッチのダブル押しがなければ、次に、電流検
出回路5の異常判定が行われる。ここでは、モーターM
に流れる電流値IMが所定値I0以下であり、かつ、入力
端子IP2がLoレベル,つまり、サンルーフ開閉スイッチS
Sがオープン状態でなければ、ステップ66以降のモータ
ー停止のルーチンを実行する(ステップ64,65)。本実
施例においては、一度サンルーフ開閉スイッチSSをオー
プン状態にすれば、その後、サンルーフ開閉スイッチSS
を離してオープン状態を解除してもスライドが終了する
までモーターの回転を続けるようにモーターを制御して
いる。ここで、電流検出回路5の故障,抵抗R0のショー
ト故障,抵抗R0のモーターM側のワイヤーのグランドと
のショート故障,抵抗R0とオペアンプOP間の信号線の断
線等で、マイクロコンピュータMCがモーターの電流を0
アンペアとしか認識できなくなってしまった場合には、
モーターMの回転を停止させる。したがって、上記のよ
うな故障によりモーターの電流を正常に検出できない場
合にステップ62でモーターの過負荷検出が出来なくなっ
ても安全である。
ステップ66ではモーターMの停止処理が行われる。こ
こでは、出力端子OP2およびOP3を共にHiレベルもしくは
Loレベルとし、モーターMを停止させる。
このあと、モードを「待機モード」に変更すべく、変
数Mを“0"としている。
そして、安全性確保のため、操作スイッチが全て中立
状態とならないとメインルーチンに復帰しないようにし
ている。
・スライドクローズモード(M=2); 変数Mの値が“2"であると第7図のサブルーチンが実
行される。まず、モーターMを駆動させて、ルーフパネ
ル22を閉じる方向にスライドさせる。ルーフパネル22を
閉じるには、出力端子OP2をLoレベル,出力端子OP3をHi
レベルとし、モーターMを逆転させる。(ステップ7
1)。他の処理は、ステップ75のスイッチの読み込みが
異なるだけで、前述の「スライドオープンモード」と同
じ構造をしているので、その他の説明を省略する。
検出回路の故障判定では、電流値IMが所定値I0より
も小さく、かつ、入力端子IP3がLoレベル,つまりサン
ルーフ開閉スイッチSSがクローズ指示状態でないとき、
モーター停止の処理を行い、それ以外のときメインルー
チンへ復帰する(ステップ74,75)。前述の「スライド
オープンモード」と同様に、モーター駆動時にモーター
に流れる電流が所定値以下になったときモーターを停止
させてフェールセーフを行っている。
・チルトアップモード(M=3); 変数Mの値が“3"であると第8図のサブルーチンが実
行される。まず、モーターMを駆動させて、ルーフパネ
ル22を上げる方向にモーターMを回転させる。ルーフパ
ネル22を上げるには、出力端子OP2をHiレベル,出力端
子OP3をLoレベルとし、モーターMを正転させる。(ス
テップ81)。他の処理は、ステップ85のスイッチの読み
込みが異なるだけで、前述の「スライドオープンモー
ド」と同じ構造をしているので、その他の説明を省略す
る。
検出回路の故障判定では、電流値IMが所定値I0より
も小さく、かつ、入力端子IP4がLoレベル,つまりサン
ルーフ傾動スイッチSTがアップ指示状態でないとき、モ
ーター停止の処理を行い、それ以外のときメインルーチ
ンへ復帰する(ステップ84,85)。前述の「スライドオ
ープンモード」と同様に、モーター駆動時にモーターに
流れる電流が所定値以下になったときモーターを停止さ
せてフェールセーフを行っている。
・チルトダウンモード(M=4); 変数Mの値が“4"であると第9図のサブルーチンが実
行される。まず、モーターMを駆動させて、ルーチンパ
ネル22を下げる方向にモーターMを回転させる。ルーフ
パネル22を下げるには、出力端子OP2をLoレベル,出力
端子OP3をHiレベルとし、モーターMを逆転させる。
(ステップ91)。他の処理は、ステップ95のスイッチの
読み込みが異なるだけで、前述の「スライドオープンモ
ード」と同じ構造をしているので、その他の説明を省略
する。
検出回路の故障判定では、電流値IMが所定値I0より
も小さく、かつ、入力端子IP5がLoレベル,つまりサン
ルーフ傾動スイッチSTがクローズ指示状態でないとき、
モーター停止の処理を行い、それ以外のときメインルー
チンへ復帰する(ステップ94,95)。前述の「スライド
オープンモード」と同様に、モーター駆動時にモーター
に流れる電流が所定値以下になったときモーターを停止
させてフェールセーフを行っている。
以上、説明したように、本実施例においては、ルーフ
パネル22の移動中にモーターMに流れる電流が所定値以
下になるとモーターの駆動を停止するようにしている。
これにより、モーターの電流検出回路が異常になり、過
負荷検出が行われなくてもルーフパネル22の移動停止を
おこなうことができる。
更に、本実施例では、操作スイッチの操作が続いてい
る時,例えばサンルーフ開閉スイッチSSをオープン状態
になるように押し続けている時にはモーターの駆動停止
を行わないようにしている。このため、たとえルーフパ
ネル22が開のまま異常判定により停止しても、操作スイ
ッチを押し続ければモーターは回転し、ルーフパネル22
を閉じることができるので、雨の場合や盗難防止に役立
つ。この操作を止めて、通常のときでも操作スイッチを
押しているときでないとルーフパネル22を移動できない
ようにするには、例えば第6図の一内を第10図のように
変更すればよい。
尚、本実施例では、サンルーフの制御について説明し
たが、その他の開閉部材、例えば、第3図のような電動
式の窓の開閉装置にも応用できる。
第3図において、車両のドアパネル30の窓枠31には開
閉自在に窓ガラス32が配設されている。窓ガラス32に
は、ドアパネル30に固定されモーター33の回転に応じて
窓ガラス32を上下移動させる昇降装置35が配設されてい
る。また、ドアパネル30には、窓ガラス32の位置を検出
するリミットスイッチ34が配設されている。このような
窓の開閉制御を行うには、前述のサンルーフの制御装置
と類似の装置を用いればよい。具体的には、第1図にお
いて、サンルーフ開閉スイッチSSを窓の開閉用のスイッ
チとして使用し、サンルーフ傾動スイッチSTを削除し、
更に第4図において、ステップ80および81を削除し、第
5図のステップ54,55,58および59を削除すればよい。こ
れによれば、窓の開閉用のスイッチを一度開方向に押せ
ば、窓は開方向に駆動され、閉方向に押せば、窓は閉方
向に駆動される。ここで、窓と窓枠の間に物が挟まった
り、モーターが故障したりしてモーターに過負荷がかか
った場合には、モーターの駆動が停止される。また、制
御回路の認識するモーター電流値が異常に小さければ同
様にモーターの駆動が停止される。更に、制御回路の認
識するモーター電流値が小さくてモーターの駆動が停止
された場合でも、スイッチを押し続ければモーターは駆
動される。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、モーターの電
流測定手段が故障しているときにはモーターの駆動が行
われなくなるため、電流測定手段が故障していてモータ
ーの過負荷検出が出来なくい場合にも、開閉部材に物が
挟まり危険な状態になることはない。
更に、操作スイッチを有し、操作スイッチのオン操作
に応答してモーターを駆動し、この後操作スイッチがオ
フになった時モーターの電流を測定して測定値が低いと
きモーターを停止するようにしているので、操作スイッ
チを押し続ければモーターの駆動は可能になるので、電
流測定手段が故障してモーターが停止したあとでも、開
閉部材を閉じることが可能になる。このため、雨がふり
こんだり、車両内の貴重品が盗難されたりといった事が
なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のサンルーフの制御装置の回
路図である。 第2図は第1図の制御装置の外観図である。 第3図は他の実施例である窓の制御装置の外観図であ
る。 第4図〜第9図は第1図の制御装置のマイクロコンピュ
ータMCのフローチャートである。 第10図は第6図のフローチャートを部分的に変更した実
施例のフローチャートである。 1……電源回路、 2……IGスイッチ信号入力回路、 3……ブザー出力回路、 4……モーター駆動回路(モーター駆動手段)、 5……電流検出回路(電流測定手段)、 6……回転盤、 11,12……サンルーフ開閉スイッチ信号入力回路、 13,14……サンルーフ傾動スイッチ信号入力回路、 15,16……リミットスイッチ信号入力回路、 20……ルーフ、 21……開口部、 22……ルーフパネル(開閉部材)、 30……ドアパネル、 31……窓枠、 32……窓ガラス(開閉部材)、 33……モーター(モーター)、 34……リミットスイッチ、 35……昇降装置、 MC……マイクロコンピュータ、 ステップ62,66,72,76,82,86,92,96……過負荷保護手
段、 ステップ64〜66,74〜76,84〜86,94〜96,100……モータ
ー駆動停止手段、 OR……オアゲート、 Q1,Q2,Q3,Q11,Q12,Q13……トランジスタ、 R0〜R8,R11〜R19……抵抗、 D1,D2,D3……ダイオード、 ZD……ツェナーダイオード、 IP1〜IP15……入力端子、 OP1〜OP4……出力端子、 E……バッテリー、 IG……イグニッションスイッチ、 MS,RL1,RL2……リレー、 OR……オペアンプ、 A/D……アナログ−デジタルコンバータ、 VCC……電源電圧、 SS……サンルーフ開閉スイッチ(操作スイッチ)、 ST……サンルーフ傾動スイッチ(操作スイッチ)、 SOPN,SCLS,SUP,SDWN……端子、 LS1,LS2……リミットスイッチ、 M……モーター(モーター)、 BZ……ブザー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両上に配置された開閉部材、該開閉部材
    を駆動するモーター、該モーターに流れる電流を測定す
    る電流測定手段、該電流測定手段の測定電流が大きいと
    き前記モーターの駆動を停止する過負荷保護手段、操作
    スイッチ、および該操作スイッチのオン操作に応答して
    前記モーターを駆動するモーター駆動手段を備える車両
    上の開閉部材の制御装置において、更に、前記操作スイ
    ッチのオン操作後に該操作スイッチがオフになった時、
    前記電流測定手段の測定電流値がモーター回転時にモー
    ターに流れる電流値に対し小さいとき、モーターの駆動
    を停止するモーター駆動停止手段を備えた、車両上の開
    閉部材の制御装置。
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JPS6178984A (ja) * 1984-09-26 1986-04-22 富士通株式会社 パワ−ウインドウ安全装置

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