JP2657701B2 - 吸収冷凍装置の運転方法 - Google Patents

吸収冷凍装置の運転方法

Info

Publication number
JP2657701B2
JP2657701B2 JP26618889A JP26618889A JP2657701B2 JP 2657701 B2 JP2657701 B2 JP 2657701B2 JP 26618889 A JP26618889 A JP 26618889A JP 26618889 A JP26618889 A JP 26618889A JP 2657701 B2 JP2657701 B2 JP 2657701B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
temperature
power supply
path
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26618889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03129262A (ja
Inventor
修行 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP26618889A priority Critical patent/JP2657701B2/ja
Publication of JPH03129262A publication Critical patent/JPH03129262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2657701B2 publication Critical patent/JP2657701B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸収冷凍装置の運転方法に係り、特に、吸
収冷凍装置が停電により緊急停止した場合の復電後の運
転方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、吸収器、蒸発器、発生器、凝縮器、及びこれら
の機器を接続する溶液経路、冷媒経路を有する吸収冷凍
装置において、通常運転に際しては、溶液濃度の高い状
態で運転されている。この溶液濃度の高い状態での運転
中に、停電により運転が停止した場合は、溶液温度の低
下と共に、結晶が析出し、復電しても、溶液循環に支障
をきたしその後の運転ができなくなるという問題があっ
た。
また、溶液温度が高い状態で、溶液ポンプを運転する
と、吸収器チューブに溶液がスプレーされて、チューブ
内の冷却水温度が上昇し、冷却水ポンプを運転したとき
に、冷却塔(一般にプラスチック製)に悪影響を及ぼす
という問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、前記のような従来技術の問題点を解
決し、吸収冷凍装置の溶液濃度の高い状態での運転中に
おいて、停電により緊急停止した場合に、結晶の析出が
なく復電した場合に順調に運転ができる運転方法を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では吸収器、蒸発
器、発生器、凝縮器、冷却塔及びこれらの機器を接続す
る溶液経路、冷媒経路、冷水負荷経路及び冷却水経路を
有する吸収冷凍装置において、発生器に熱源が供給され
て運転中に、停電により前記冷凍装置の運転が緊急停止
した場合の運転の再開に際して、冷凍機電源が復電し、
冷凍負荷経路及び冷却水経路を動かす補機電源がまだ停
電の場合、あるいは、補機電源のみが停電した場合、溶
液温度を監視し、溶液温度が設定温度よりも高ければそ
のまま補機電源の復電を待ち、溶液温度が設定温度より
も低くなれば、溶液ポンプを運転して、溶液の混合を行
い、また、必要に応じて、溶液の冷媒による希釈を行う
ことを特徴とする吸収冷凍装置の運転方法、としたもの
である。
そして、前記の方法において、補機電源が復電した場
合、冷凍装置に結晶が発生していないか、又は発生して
いないと予想されるとき、あるいは溶液温度が設定温度
よりも高いときには、通常運転に復帰させるものであ
る。
また、上記の溶液温度の監視は、熱交換器内の濃度の
高い溶液の温度、又は発生器内の温度の両方か又は、一
方を温度検知器を用いて測定することにより行なうのが
よい。この溶液温度の監視は、結晶の回避に対しては熱
交換器の温度測定が有効があり、また、冷却塔への悪影
響に対しては発生器内の温度測定が有効である。
本発明における溶液温度の設定温度は、結晶の生成し
ない温度に設定され、停電時の溶液濃度が高ければ高
く、溶液濃度が低ければ低い温度に設定される。
また、冷凍装置に結晶が発生しているか、発生してい
ないかを判断するためには、結晶が最も発生しやすい場
所、たとえば熱交換器内の濃溶液側に結晶の発生判別器
または予測器を設けておくとよい。
〔実施例〕
以下、本発明の一例を図面により詳細に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
第1図は、本発明の運転方法を説明するための工程図
である。
第1図において、冷凍機はAで示され、吸収器1、蒸
発器2、発生器3、凝縮器4、熱交換器5及び、溶液ポ
ンプ8と冷媒ポンプ9とからなっている。また、補機B
は、冷却塔6、負荷7及び冷却水循環ポンプ10と冷水ポ
ンプ11からなっている。そして、上記の各機器は溶液経
路、冷媒経路、冷水負荷経路及び冷却水経路による配管
によって接続されている。
このように構成された装置の通常運転に際しては、ま
ず吸収溶液は、吸収ポンプ8により吸収器底部から管1
3、14を通り、熱交換器5に入り、加温されて、管15か
ら発生器3に入る。発生器3では、熱源27により加熱さ
れて、吸収した冷媒を蒸発して濃縮される。濃縮されて
濃度の高くなった溶液は発生器の下部から管16により排
出されて、熱交換器5で冷媒を吸収した温度の低い溶液
と熱交換され、温度が低くなって管17から吸収器の上部
に導かれ冷却管チューブ上にスプレーされて、蒸発した
冷媒を吸収し、溶媒経路は完結する。吸収された冷媒
は、発生器3で蒸発されて、冷却水により冷却されてい
る凝縮器4において凝縮されて、凝縮器4底部から管18
によって、蒸発器2に送られる。一方、蒸発しない冷媒
は、冷媒ポンプ9により、管19、20を通って蒸発器に循
環されている。蒸発器2においては冷媒の蒸発により発
生する冷熱を、冷水ポンプ11によって蒸発器2と負荷7
の間を循環している冷水に伝え、負荷7で冷房等に使用
される。また、冷却水経路は、冷却塔によって冷却され
た水が、冷却水ポンプ10により、管22を通り吸収器1に
入り、吸収溶液を冷却して、さらに管23を通り凝縮器に
入り、冷媒液を凝縮して自ら加温されて、管24を通り、
再び冷却塔に送られて冷却される循環経路をとる。
このような通常運転中に、停電により緊急停止した場
合、冷凍機が停止しているうちは復電を待つよりしかた
がないが、冷凍機のみが復電した場合とか、補機のみが
停電した場合は、次のように運転するのがよい。
まず、発生器3と熱交換器5内に温度検知器28、29を
設置しており、復電後溶液温度を監視する。そして、停
電時間が短く、溶液温度がある程度高くて結晶に対して
余裕があるときは、補機電源の復電を待ち復電すれば、
そのまま正常運転に復帰させて、さしつかえない。
上記のように、停電時間が短く、溶液温度がある程度
高くて結晶に対して余裕があるとき補機電源の復電を待
つのがよい。これは、溶液温度が高い状態で、溶液ポン
プを運転すると、吸収器チューブに吸収溶液がスプレー
され、チューブ内の冷却水温度が上昇し、その後の補機
電源復電に伴い、冷却水ポンプを運転したとき、冷却塔
(一般にプラスチック製)に悪影響を及ぼす。
また、溶液温度がある程度下がり、冷却塔に悪影響を
及ぼさない状態では、溶液ポンプを運転し、溶液経路中
の吸収溶液の混合を行い、吸収溶液の濃度を一定にする
か、あるいは、それでも結晶が生成すると予測される場
合は、冷媒戻り弁12を開にして、蒸発器2中の冷媒を管
30から溶液経路中に通して、溶液の濃度を薄くして、結
晶の生成を回避する。
さらに、溶液結晶の回避のための温度の方が、冷却塔
に悪影響を及ぼす温度よりも高い場合は、溶液ポンプを
短時間運転し、溶液熱交換器中の濃度の高い溶液を吸収
器に移行するのがよい。これは、短時間だけの運転とし
て、吸収器チューブ内の冷却水温度の温度上昇をなるべ
く避けるためである。
そして、このように、補機電源の停止中に溶液の温
度、結晶の生成等を管理することによって、補機電源が
復電した場合に、すみやかな通常運転への復帰ができ
る。
以上は、吸収冷凍装置の単効用のもので説明したが、
単効用以外に二重効用、直火式二重効用のものには利用
できる。
第2図に、運転再開のためのフローチャートの一例を
示す。
第2図において、まず、停電後、冷凍機復電を待つ。
この間、通常、操作回路も停止しており、復電によっ
て、回路が作動開始する。
補機電源が、停電中であれば、溶液温度を監視し、溶
液温度が高ければ、溶液温度の監視を続行する。低くな
ると、溶液ポンプを運転し、冷媒戻しを行ない、所定の
時間希釈運転をし、希釈完了後、停止する。
一方、補機電源が復電し、そのとき、溶液温度が低け
れば、前述と同様の希釈運転後、停止する。但し、前述
の希釈が先に働き、停止していることが多い。
補機電源が復電し、そのとき、溶液温度が高ければ、
補機の運転を開始し、通常運転にする。
このフローでは、溶液温度が低下した場合、既にかな
りの時間が経過しているものとして、停止に持っていっ
ている。溶液温度がある程度高ければ、停電時間も短い
とし、通常温度に復帰させている。ただし、温度が低く
ても、復電後、通常運転に復帰させてもさしつかえな
い。
〔発明の効果〕
本発明の運転方法によれば、補機の停電中において
も、吸収溶液中に結晶が析出せず、また溶液温度を監視
しているから、冷却塔へ悪影響を及ぼさずに、補機の復
電に際して、すみやかな通常運転への復帰ができ、吸収
冷凍装置の運転上非常に有効な方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の運転方法を説明するための工程図であ
り、第2図は運転再開のためのフローチャートである。 A……冷凍機、B……補機、1……吸収器、2……蒸発
器、3……発生器、4……凝縮器、5……熱交換器、6
……冷却塔、7……負荷、8……溶液ポンプ、9……冷
媒ポンプ、10……冷却水循環ポンプ、11……冷水ポン
プ、12……冷媒戻し弁、28、29……温度検知器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸収器、蒸発器、発生器、凝縮器、冷却塔
    及びこれらの機器を接続する溶液経路、冷媒経路、冷水
    負荷経路及び冷却水経路を有する吸収冷凍装置におい
    て、発生器に熱源が供給されて運転中に、停電により前
    記冷凍装置の運転が緊急停止した場合の運転の再開に際
    して、冷凍機電源が復電し、冷凍負荷経路及び冷却水経
    路を動かす補機電源がまだ停電の場合、あるいは、補機
    電源のみが停電した場合、溶液温度を監視し、溶液温度
    が設定電源よりも高ければそのまま補機電源の復電を待
    ち、溶液温度が設定温度よりも低くなれば、溶液ポンプ
    を運転して、溶液の混合を行い、また、必要に応じて、
    溶液の冷媒による希釈を行うことを特徴とする吸収冷凍
    装置の運転方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、補機電源が復電し
    た場合、冷凍装置に結晶が発生していないか、又は発生
    していないと予想されるときは、通常運転に復帰させる
    ことを特徴とする吸収冷凍装置の運転方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載において、補機電源が復電し
    た場合、溶液温度が設定温度よりも高いときには通常運
    転に復帰させることを特徴とする吸収冷凍装置の運転方
    法。
JP26618889A 1989-10-16 1989-10-16 吸収冷凍装置の運転方法 Expired - Fee Related JP2657701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26618889A JP2657701B2 (ja) 1989-10-16 1989-10-16 吸収冷凍装置の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26618889A JP2657701B2 (ja) 1989-10-16 1989-10-16 吸収冷凍装置の運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03129262A JPH03129262A (ja) 1991-06-03
JP2657701B2 true JP2657701B2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=17427478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26618889A Expired - Fee Related JP2657701B2 (ja) 1989-10-16 1989-10-16 吸収冷凍装置の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2657701B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03129262A (ja) 1991-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2560550B2 (ja) 吸収冷暖房装置及びその制御方法
JP3599850B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP2657701B2 (ja) 吸収冷凍装置の運転方法
JPH0989409A (ja) 吸収式冷凍機
JP2657702B2 (ja) 吸収冷凍装置の運転方法
JP2752131B2 (ja) 吸収冷凍機の制御装置
JP3280169B2 (ja) 二重効用吸収冷凍機及び冷温水機
JP3030225B2 (ja) 吸収冷凍機の運転停止方法
KR100214171B1 (ko) 흡수식 냉동기
US3388557A (en) Absorption refrigeration systems, methods, and absorbent compositions
JP3837186B2 (ja) 吸収冷凍機
JP2785143B2 (ja) 吸収冷凍機の運転方法
JP2918665B2 (ja) 吸収冷凍機・冷温水機の運転停止法および停止制御装置
JP2752139B2 (ja) 吸収冷凍機の制御装置
JPH05113266A (ja) 吸収式冷凍機の制御装置
JP2696576B2 (ja) 吸収冷凍装置
KR0124786B1 (ko) 공냉흡수식 냉난방기의 희석운전장치
JP2744034B2 (ja) 吸収冷凍機
KR100330542B1 (ko) 흡수식 냉동기
JPH04151468A (ja) 低温度冷却媒体対応型吸収式冷凍装置とその制御方法
JP2999934B2 (ja) 吸収冷凍機の起動制御方法
JP3231923B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JPH0552440A (ja) 吸収式冷凍機
JPH02140562A (ja) 吸収冷凍機
JPH02213659A (ja) 吸収冷凍機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees