JP2657233C - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、電気クリーナの床ブラシの改良に関するものである。 ［従来の技術］ 第４図は電気クリーナに使用される従来のタービンブラシの平面断面図、第５
図はその側面断面図で、図中１はタービンブラシ、２はケーシング、３は吸入口
、４はロータリブラシ、５はタービン、６はベルト、７ａ、７ｂはシール材、８
は排気口である。 図において、クリーナ本体に接続するホースを排気口８に接続してスイッチを
ＯＮにすれば、床上のごみは空気とともに吸入口３より吸入され、タービン５を
経て排気口８よりクリーナ本体に運ばれ、クリーナ本体内でごみは除去され清浄
空気のみクリーナ本体より機外へ排出される。なお運転中タービンブラシ１内の
タービン５は通過する空気により駆動され、ベルト６を介しロータリブラシ４を
回転させる。ロータリブラシ４はタービン５に着脱自在に連結されており、清掃
対象がじゅーたん床の場合はロータリブラシ４を回転させるが、たたみ床や板の
間の場合はロータリブラシ４は回転させない。これはじゅーたん床の場合は、回
転するロータリブラシ４はじゅーたんの毛足間のごみをかきだし清掃に有効であ
るが、板の間やたたみの上では回転するロータリブラシ４は有効に作用しないか
らである。 なおタービンブラシ１でゴミを吸入する際、吸入口３の真空度を上げ床面から の塵埃を吸入しやすくする目的で、吸入経路を第４図の矢印９に示すタービンブ
ラシ１の側面に限定するのが普通である。このためタービンブラシ１の下面にゴ
ムシート製のシール材７ａ、７ｂを１列または２列配設し、その下部を床面に当
接させ、タービンブラシ１の進行方向には空気を吸入しないように構成している
。 また第６図はロータリブラシ４を有しない吸込具１０の底面図、第７図はその
中央断面図で、図中１０は吸込具、１１はケーシング、１２は吸入口、１３ａ、
１３ｂはシール材、１４は刷毛、１５は凹部、１６は溝、１７は前車輪、１８は
後車輪である。 この吸込具１０においても、シール材１３ａ、１３ｂが床面に当接し、空気は
吸込具１０の両側より吸入口１２内に吸引される。本吸込具１０においてはシー
ル材１３ａの前方に形成された凹部１５と凹部１５に連通する溝１６とを備えて
いるので、吸込具１０を押して掃除する場合シール材１３ａの前方のごみは、矢
印で示すように空気とともに凹部１５、溝１６を経て吸入口１２内に吸入される
。 ［発明が解決しようとする課題］ ところで上記シール材７ａ、ｂおよび１３ａ、ｂは板の間などではシール材と
しての効果を発揮するが、じゅーたん床ではその表面に凹凸があるため、シール
材としての機能は認め難く、その存在価値はほとんど無い。また板の間やたたみ
床上であっても、ブラシの進行方向に完全にシールするのは好ましくないことも
ある。 本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、シール機能とシ
ール機能以外の他の機能を付与したシール材を有する床ブラシを備えた電気クリ
ーナを提供することを目的としたものである。 ［課題を解決するための手段］ 本発明に係る電気クリーナは、床ブラシの底部にほぼ直線状に延在する吸入通
路のほぼ中央に設けられた吸入口と、吸入口の長さ方向の両側に対向して設けら
れた弾性材料からなるシール材とを有する床ブラシを備えた電気クリーナにおい
て、シール材の床面と当接する前後面に多数の突起を設けたものである。 ［作用］ 床ブラシの吸入口の長さ方向の両側に対向して設けられた弾性材料からなるシ
ール材の床面と当接する前後面に多数の突起を設けることにより、吸入通路のシ
ール機能はもちろんのこと、じゅーたん床を清掃する際はシール材の多数の突起
がじゅーたんの毛足間のごみを掻き出すので清掃効果が上がる。また板の間やた
たみ床にあっては、シール材の突起のためシール材と床面との間に多数の微少な
間隙を生じ、ここからごみが床ブラシ内に吸入され、さらに突起によりごみが引
っ掛けられ、かつ吸引されるので清掃が完全となる。 ［発明の実施例］ 第１図は本発明の一実施例を示す板の間を清掃中のクリーナの回転ブラシの側
面拡大図、第２図はじゅーたん床を清掃中の同図で、図中３は吸入口、４は回転
ブラシ、２０ａ、２０ｂはシール材、２１はその突起、２２は板の間床面、２３
はじゅーたん床面、２３ａはその毛足である。 図にみるように、吸入口３の長さ方向の両側つまり回転ブラシ４の長さ方向の
両側に対向して設けられたシール材２０ａ、２０ｂは弾性を備えた例えばゴムシ
ートで形成され、その表面の床面と接する前後面には多数の突起２１が設けられ
ている（第１図〜第３図参照）。突起２１の形状は円錐形、角錐形等の錐体形あ
るいはこれらの変形である。突起の形状、長さや数あるいはシール材の床ブラシ
下面からの突出長さなどは、床面の仕様に応じて適宜選択すべきである。 板の間等平坦な床面を清掃する際は、床ブラシを押すとシール材２０ａ、ｂの
下面は移動方向とは逆方向に変形しながら床面２２に当接し、このとき突起２１
は床面の塵埃を引っ掛け吸引する。しかもシール材２０ａ、ｂは吸入口３の真空
度を高めるのでより効果的である。 またじゅーたん床などの場合は、第２図にみるように、じゅーたんの毛足２３
ａの中の微少なごみを突起２１が掻き出し、これを吸入口３から吸入するので清
掃効果が上がる。 畳床の場合はシール材２０ａ、ｂの突起２１が畳表面の凹凸部に入込み凹凸部
のごみを掻き出し、これを吸引するので、清掃が完全となる。 なお上記実施例はタービンブラシに適用した例であるが、本発明はその対象を タービンブラシに限定するものではなく、第３図にみるように通常の吸込具１０
においても、突起部３１を備えたシール材３０ａ、ｂを設けることにより同様の
効果を奏する。この結果従来例でみる刷毛１４をなくすことも可能である。 また本実施例においてはシール材にゴムシートを利用しているが、これに限る
ものではなくプラスチックス、金属板等を利用してもよい。 ［発明の効果］ 本発明に係る電気クリーナは、床ブラシの吸入口の長さ方向の両側に対向して
設けられた弾性材料からなるシール材の床面と当接する前後面に多数の突起を設
けたので、シール機能によって吸入通路の真空度を高めて吸入効果を上げるとと
もに、板の間や畳床あるいはじゅーたん床の清掃に当たって、突起によりごみを
掻き出して微少なごみをよく吸入でき、清掃効果を大きく向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例である電気クリーナが板の間を清掃する際の回転ブ
ラシの吸入口付近の側面断面図、第２図はじゅーたん床を清掃する際の回転ブラ
シの吸入口付近の側面断面図、第３図は通常の吸込具の側面断面図、第４図は従
来のタービンブラシの平面断面図、第５図はその側面断面図、第６図は通常の吸
込具の底面図、第７図はその中央断面図である。 図中、２０ａ、２０ｂ、３０ａ、３０ｂはシール材、２１、３１は突起、２２
は板の間の床面、２３はじゅーたん床面、２３ａはその毛足である。 なお、図中の同一符号は同一または相当部品を示すものとする。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】床ブラシの底部にほぼ直線状に延在する吸入通路のほぼ中央に設け
   られた吸入口と、該吸入口の長さ方向の両側に対向して設けられた弾性材料から
   なるシール材とを有する床ブラシを備えた電気クリーナにおいて、 前記シール材の床面と当接する前後面に多数の突起を設けたことを特徴とする
   電気クリーナ。