JP2656916B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2656916B2 JP60118270A JP11827085A JP2656916B2 JP 2656916 B2 JP2656916 B2 JP 2656916B2 JP 60118270 A JP60118270 A JP 60118270A JP 11827085 A JP11827085 A JP 11827085A JP 2656916 B2 JP2656916 B2 JP 2656916B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、CCIR方式の画像信号を得る固体撮像素子
を使用して、NTSC方式の画像信号が得られるようにした
画像処理装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、CCDなどの固体撮像素子を使用した撮像装置を
画像処理装置用の画像入力装置として使用することが試
みられている。画像処理装置は入力画像の輪郭などを抽
出してその輪郭画像で囲まれる内部の面積を算出した
り、工場内のラインを利用して搬送された部品の選別な
どを自動的に行う場合にしばしば利用される。
このような画像入力装置として使用される撮像装置と
して、上述したCCDなどの固体撮像素子よりなるものを
使用する場合、固体撮像素子の絵素配列ピッチはテレビ
ジョン標準方式によって相違する。
例えば、NTSC方式では1フィールドが525水平ライン
で構成されているものであるから、その空間サンプリン
グは長方格子となり、第3図に示すように、水平及び垂
直方向に配列された複数の絵素1にあって、水平方向の
絵素配列ピッチPx絵と、垂直方向の絵素配列ピッチPy
は一致しない。
画像処理装置として、上述したように入力画像の輪郭
を抽出してその内部の面積などをコンピュータを使用し
て算出する場合には、入力画像の輪郭を抽出するため
に、入力画像を2次元でフィルタリング処理する必要が
ある。この場合、フィルタリング処理用にはデジタルハ
イパスフィルタを使用するが、撮像装置として例えば、
NTSC方式の撮像装置を使用すると、上述のように絵素の
配列ピッチが水平方向と垂直方向とで相違するので、水
平、垂直方向のサンプリングレートが異なる。そのた
め、水平及び垂直方向の信号処理用として使用するデジ
タルハイパスフィルタの構成が相違し、同一のものを使
用することができない。
このようなときには、一方のデジタルハイパスフィル
タのクロックとは異なるクロックを使用して入力画像を
再サンプリングするか、平均値補間を利用する必要があ
るので、デジタル信号処理の構成が複雑化する欠点があ
る。
さらに、NTSC方式の撮像装置で得た入力画像からその
面積を算出するような場合で、垂直絵素ピッチPyを水平
絵素ピッチPxに正規化して算出するようなときには、正
規化のための係数をPxに掛ける必要があり、面積の演算
処理時間が長くなるなどの欠点も有する。
以上の理由に基づき、上述のような画像処理装置に使
用される撮像装置としては、正方格子状の絵素配列をも
つCCIR方式に適用される撮像装置を使用した方が好まし
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、入力画像そのもの、あるいは画像処理され
た信号をモニタするときには、このモニタはCCIR方式に
基づく信号形態を受信できるモニタでなければならな
い。
しかし、このような画像処理装置を、標準方式がNTSC
方式のテレビジョン信号を受信できる圏内で使用する場
合には、モニタ用として使用することができるテレビジ
ョン受像機も、モニタ専用機も、共にNTSC方式のテレビ
ジョン受像機が殆んどであり、モニタ専用機も同様であ
る。
このように、CCIR方式に適用される撮像装置を画像処
理装置用の画像入力装置として使用する場合には、実際
上そのモニタ系の実現が問題となる。
そこで、この発明の目的は、このような問題点を解決
したものであって、NTSC方式に基づく信号形態を受信で
きるモニタを使用しても、CCIR方式に適用される撮像装
置から得られる入力画像などをモニタできるようにした
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の画像処理装置は、空間サンプリング位置が
正方格子状となるように複数の絵素が配置された固体撮
像素子と、NTSC方式のクロックタイミングに基づいて上
記固体撮像素子を駆動する複数のパルス信号を形成する
駆動回路と、固体撮像素子から出力される映像信号の
内、NTSC方式における有効絵素に対応する映像信号に対
してフィルタ処理を施すプロセッサと、プロセッサから
出力される処理後の映像信号を表示するモニタとを備
え、駆動回路は、NTSC方式における有効垂直絵素数を越
える絵素に対応した映像信号が垂直ブランキング期間に
期間内の所定期間で捨てられるような高い周波数の垂直
転送クロックパルスを発生し、上記有効垂直絵素数を超
える絵素の映像信号を固体映像素子の水平シフトレジス
タを介して捨てられるように、垂直ブランキング期間の
内の所定期間だけ高い周波数の垂直転送クロックパルス
により固体撮像素子を駆動するようになされているもの
である。
〔作用〕
CCIR方式では1フィールドが625水平ラインで構成さ
れているために、空間サンプリングは正方格子となり、
水平及び垂直方向の絵素配列ピッチPx、Pyは等しくな
る。水平方向の絵素数が760に選定された固体撮像素子
を使用したものとすると、NTSC方式の場合には、例えば
Pxが11μ、Pyが13μとなるのに対し、CCIR方式の場合に
は、例えばPx、Pyとも11μとなる。CCIR方式に適合する
撮像素子を使用する場合には、固体撮像素子の絵素が正
方格子状であり、絵素の配列ピッチが、Px=Pyであるこ
とから、水平、垂直ともサンプリングレートが等しくな
り、NTSC方式のように異なるデジタルハイパスフィルタ
を使用する必要がない。従って、その構成を簡略化でき
る。
この発明の画像処理装置において、空間サンプリング
位置が正方格子状となるように複数の絵素が配置された
固体撮像素子の有効垂直絵素数内では、駆動回路によっ
てNTSC方式のクロックタイミングにより固体撮像素子を
駆動し、その後NTSC方式における有効垂直絵素数を超え
る絵素に対応した映像信号については、垂直ブランキン
グ期間に水平シフトレジスタを介して捨てられるよう
に、垂直ブランキング期間の内の所定期間だけ高い周波
数の垂直転送クロックパルスにより固体撮像素子を駆動
して、有効垂直絵素を超える絵素の映像信号を水平シフ
トレジスタを介して捨てさせる。これにより、固体撮像
素子から有効絵素の撮像信号を出力させ、この固体撮像
素子から出力される映像信号の内、NTSC方式における有
効絵素に対応する映像信号に対してプロセッサでフィル
タ処理を施し、このプロセッサからの処理後の映像信号
をモニタに供給するようにする。これによって、垂直ブ
ランキング期間に空間サンプリング位置が正方格子状に
なるように複数の絵素が配置された固体撮像素子で撮像
して得た映像信号を、NTSC方式のモニタに供給してその
管面上に画像として映出することができる。その結果、
画像処理系の構成を変更することなく簡略化できる。
〔実施例〕
第1図はこの発明に係る画像処理装置10の一例を示す
要部の系統図である。
第1図において、撮像素子11としては、上述したよう
にCCDなどの半導体素子(この例ではCCD)が使用される
と共に、この撮像素子11の絵素配列ピッチは第3図に示
す正方格子(Px=Py)のものが使用される。すなわち、
CCIR方式の撮像素子が使用され、絵素は水平方向に760
個配列されたものを使用した場合である。
撮像素子11より出力された画像信号SOはアンプ17、ス
イッチング回路18を介してモニタ19に供給される。モニ
タ19はNTSC方式の映像信号を映出できるモニタである。
20は画像処理系を示し、画像信号SOがA/D変換器21で
デジタル信号に変換されると共に、このデジタル信号が
スイッチング回路22を介して1フィールドのメモリ23に
供給されて1フィールド分のデジタル信号がメモリされ
る。メモリ23より読み出されたデジタル信号はコンピュ
ータで構成されたプロセッサ24に供給されて、画像信号
の輪郭抽出、面積算出などが実行される。そのため、こ
のプロセッサ24には上述したような輪郭抽出用のハイパ
スフィルタなどのフィルタリング処理回路が含まれる。
プロセッサ24として処理速度の遅いタイプのものを使
用する場合には、1フィールド分のデジタル信号をリア
ルタイム処理することができないため、このような場合
にはプロセッサ24からデジタル信号処理途中の信号がス
イッチング回路22に供給されて、入力画像信号に替えて
そのデジタル信号がフィールドメモリ23に供給され、そ
のデータが再利用される。そして、信号処理が終了した
段階で再び入力画像信号のデジタル信号がフィールドメ
モリ23にストアされる。そして例えば、輪郭抽出を終了
したデジタル信号はD/A変換器25でアナログ信号に変換
されたのち、スイッチング回路18を介してモニタ19に供
給される。これによって、画像処理段階の画像をモニタ
19で見ることができる。
なお、この例ではスイッチング回路18は端子26に供給
される制御パルスで手動制御され、他方のスイッチング
回路22はプロセッサ24からの指令パルスが端子27に供給
されることにより、自動的に切り替え制御される。
さて、上述した撮像素子11は駆動系12からの各種の駆
動用クロックによって撮像操作が実行される。
駆動系12はタイミング発生回路13を有し、これには、
NTSC方式の水平及び垂直駆動パルスHD(第2図B),VD
が供給されると共に、所定の周波数を有するクロックCK
が供給される。タイミング発生回路13からは撮像素子11
がNTSC方式であるときに使用される各種のクロックが出
力される。すなわち、撮像素子11の垂直シフトレジスタ
(図示せず)に供給される垂直転送クロックφVL(第2
図C)、水平シフトレジスタ(図示せず)に供給される
水平転送クロックφH′(同図F)が出力される。
この発明ではCCIR方式の撮像素子11をNTSC方式のクロ
ックに準じたクロックで駆動するものであるから、これ
らのクロックφVL、φH′をそのまま使用することはで
きない。
それは、次のような理由に基づく。
NTSC方式の撮像素子の場合、垂直方向の絵素数は525
本(有効領域を考慮するならば、およそ490本程度)で
あり、一方CCIR方式では垂直方向の絵素数は625本であ
るから、少なくともNTSC方式の有効水平ライン数の画像
信号が出力された段階で、それ以上の絵素領域から得ら
れる画像信号は使用する必要はない。従って、少なくと
も有効水平ライン以後の絵素領域から得られる画像信号
は垂直ブランキング期間を利用して外部に捨て去る必要
があるからである。不要な画像信号は高速転送により外
部に捨て去られる。
このような理由に基づき、タイミング発生回路13から
は上述したクロックの他に、高速転送用に使用する第2
の垂直転送クロックφVH(第2図D)、このクロックφ
VHを垂直ブランキング期間V・BLKの所定の期間Tだけ
垂直レジスタに供給するために使用するコントロールパ
ルスCTL(同図H)が出力される。そして、第1及び第
2の垂直転送クロックφVL、φVHが第1のスイッチング
回路14に供給されて、上述したコントロールパルスCTL
により、期間Tのみ第2の垂直転送クロックφVHが選択
される。従って、第1のスイッチング回路14から得られ
る複合転送クロックφVは同図Eのようになる。
水平転送クロックφH′は第2のスイッチング回路15
に供給され、期間Tの間だけコントロールパルスCTLに
よりオフされ、その間水平転送クロックφHのレベルが
“H"に保持される。スイッチング制御後の水平転送クロ
ックφHを同図Gに示す。このように、期間Tの間だけ
水平転送クロックφHのレベルを“H"に保持するのは、
後述するように余分な画像信号を捨て去るためである。
なお、タイミング発生回路13からは、さらに第2図I
に示す垂直転送ゲートパルスφSGが撮像素子11に供給さ
れ、期間Tの終了後に垂直シフトレジスタに、夫々の絵
素に蓄積された撮像電荷が転送される。また、第2図A
には複合ブランキングパルスC・BLKが示されている。
駆動系12をこのように構成したときの撮像動作を次に
説明する。
まず、第2図に示す有効撮像領域(有効絵素期間)I
の間は通常の撮像が実行され、クロック間隔が1水平周
期の第1の垂直転送クロックφVLで、夫々の水平ライン
の蓄積電荷が垂直シフトレジスタによって1ラインずつ
順次転送され、水平シフトレジスタに転送された電荷
は、第2図Gに示す水平転送クロックφHにより順次読
み出されて、画像信号SOとなされる。
垂直ブランキング期間V・BLKになると、垂直シフト
レジスタには所定の期間Tだけクロック周波数の高い第
2の垂直転送クロックφVHが供給されるため、有効絵素
領域外に存在する絵素より得られる電荷は水平シフトレ
ジスタに高速転送される。このとき、水平シフトレジス
タのクロックレベルは第2図Gに示すように、“H"にな
っているから、高速転送された電荷はこの水平シフトレ
ジスタに取り込まれると共に、その電荷が外部に捨て去
られる。従って、期間Tの画像信号SOは零となる。
期間Tを経過すると、通常のクロック周波数をもった
水平及び垂直転送クロックφH,φVLが夫々対応するシフ
トレジスタに供給されるため、通常の撮像動作となる。
第2の垂直転送クロックφVHの周波数は期間T(10H
程度)内で、余分な画像信号の全てを水平シフトレジス
タに転送できるに充分な周波数に選定される。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の画像処理装置によれ
ば、空間サンプリング位置が正方格子状となるように複
数の絵素が配置された固体撮像素子を用いているので、
水平及び垂直の絵素の配列ピッチが等しくなり、サンプ
リングレートが同じであって、垂直方向及び水平方向に
フィルタ処理を施す場合に、垂直方向と水平方向とで異
なるデジタルハイパスフィルタを使用する必要がない。
従って、入力画像の輪郭を抽出するために、入力画像を
2次元でフィルタリングするデジタルハイパスフィルタ
の構成を簡略化することができるという効果を奏する。
また、固体撮像素子の絵素が正方格子状に配置されてい
るので、面積算出などの演算が簡単になり、このため演
算処理時間を短縮することができるという効果を奏す
る。
また、駆動回路が、垂直ブランキング期間の内の所定
期間内で、余分な映像信号のすべてを水平シフトレジス
タに転送できるに充分な周波数に選定された高い周波数
の垂直転送クロックパルスを前期所定期間だけ発生し、
NTSC方式における有効垂直絵素数を越える絵素に対応し
た映像信号が垂直ブランキング期間に固体撮像素子の水
平シフトレジスタを介して捨てられるように高い周波数
により固体撮像素子を駆動するので、空間サンプリング
位置が正方格子状となるように複数の絵素が配置され、
CCIR方式に適合する垂直絵素数が625本である固体撮像
素子の映像信号の表示において、その出力映像信号は、
余分な画像信号をすべて捨て、NTSC方式の有効垂直絵素
数のみとすることができ、NTSC圏内で比較的入手し易い
NTSC方式のモニタを使用することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る画像処理装置の一例を示す要部
の系統図、第2図はその動作説明に供する波形図、第3
図は撮像素子の絵素の配列ピッチを示す図である。 11は撮像素子、12は駆動系、19はモニタ、20は画像処理
系、24はプロセッサである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空間サンプリング位置が正方格子状となる
    ように複数の絵素が配置された固体撮像素子と、 NTSC方式のクロックタイミングに基づいて上記固体撮像
    素子を駆動する複数のパルス信号を形成する駆動回路
    と、 上記固体撮像素子から出力される映像信号の内、上記NT
    SC方式における有効絵素に対応する映像信号に対してフ
    ィルタ処理を施すプロセッサと、 上記プロセッサから出力される処理後の映像信号を表示
    するモニタとを備え、 上記駆動回路は、上記NTSC方式における有効垂直絵素数
    を越える絵素に対応した映像信号が垂直ブランキング期
    間に期間内の所定期間で捨てられるような高い周波数の
    垂直転送クロックパルスを発生し、上記有効垂直絵素数
    を超える絵素の映像信号を上記固体撮像素子の水平シフ
    トレジスタを介して捨てられるように、上記垂直ブラン
    キング期間の内の所定期間だけ上記高い周波数の垂直転
    送クロックパルスにより上記固体撮像素子を駆動するよ
    うになされていることを特徴とする画像処理装置。
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