JP2656406B2 - 血管内皮細胞成長因子ii - Google Patents

血管内皮細胞成長因子ii

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】血管内皮細胞に対して、適切なる特異性を
有する、細胞由来の二量体マイトジェンが最新新たに分
類同定され、一般的に血管内皮成長因子(VEGF)と
呼ばれている。マイトジェンは、ラット神経膠腫細胞の
増殖培地〔コーン等、(Connet al.)、プロク. ナトル.
アガド.サイ. ユーエスエー(Proc. Natl. Acad.Sci.
USA) 、第87巻:第2628−2632頁(1990
年)〕、あるいは、ウシ下垂体小胞星状細胞の増殖培地
〔フェラーラ及びベンゼル(Ferrara and Henzel) 、バ
イオケム. バイオフィズ. レス. コム. (Biochem. Bio
phys. Res. Comm.) 、第161巻、第851−858頁
(1989年)及びゴスポダロヴィッチ等(Gospodarow
incz et al.)、プロク. ナトル. アカド. サイ. ユーエ
スエー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA) 、第86巻、第
7311−7315頁(1989年)〕から精製される
ものである。血管内皮成長因子I(VEGFI)は分子
質量23KDa のサブユニットから成る、46KDa の
分子質量を持つホモダイマーである。VEGFIは結合
組織細胞に対するマイトジェンであって大きな血管から
の血管内皮細胞に対してではない血小板由来成長因子
(PDGF)とその構造においてはっきりとした類似性
があった。
【0002】本発明の目的は、他のタンパク質を含まな
い新規な血管内皮細胞成長因子II(VEGFII) を提供
することにある。他の目的は、実質的に純粋なVEGF
IIの精製方法を提供するものである。さらに他の目的
は、血管の成長の誘発、血管の修復及び人工血管の作成
に関係のある、内皮細胞を刺激しうるVEGFIIを提供
するものである。別の目的は組織の修復を刺激するVE
GFIIを提供する事にある。
【0003】血管内皮細胞成長因子IIは哺乳動物の神経
膠腫細胞を維持する培養培地より精製される。そのタン
パク質はヘテロダイマーで、哺乳動物血管内皮細胞の有
糸分裂誘発を刺激し、その上、血管の成長及び修復の促
進にも有効である。このユニークな成長因子は組織の修
復促進にも有効である。
【0004】本発明は神経膠腫細胞の増殖培地中より分
離、精製され、血管内皮細胞に対してマイトジェン的刺
激を示す、ユニークな血管内皮細胞成長因子(VEGF
IIと表示)に関するものである。神経膠腫とは、脳、脊
髄、下垂体後葉及び網膜を含む中枢神経系の間質組織を
形成する種々の型の細胞の1つから由来する腫瘍として
ここでは定義されている。従がって、本発明の範囲に
は、いかなる哺乳動物の神経膠腫組織あるいは細胞系を
も含めた他の細胞などから分離及び精製されたユニーク
な成長因子も含まれている。細胞系には次のものが含ま
れるが、それらに限定されない。神経膠腫由来細胞系、
例えばC6、hs683及びGS−9L;神経膠芽腫、A
−172及びT98G;神経芽腫、IMR−32及びS
K−N−MC;神経膠腫、H4;テトローム、XB−
2;神経膠星状細胞腫、U−87MG及びU−373M
G;胎生期癌及び非形質転換神経膠あるいは星状細胞の
細胞系、ヒト髄芽細胞腫系TE671、中でもGS−9
L及びTE671が好ましい。VEGFIIは卵巣、心
臓、及び腎臓を含めてラットの組織中に存在しそして、
そこから単離されてくるものである。下垂体前葉腫瘍細
胞系、例えばGH3及びHs199なども用いることが
できる。本発明のVEGFはラット細胞より分離された
ものとして記載されているが、同様のあるいは本質的に
類似の成長因子は、ヒトの細胞も含めた、他の哺乳動物
の細胞からでも単離することができる。
【0005】血管内皮成長因子IIは、上記記載の種々の
細胞あるいは組織のうちの1つあるいはそれ以上のもの
から単離され種々の微小不均一形(microheterogenous
form)で存在するものである。ここにおける微小不均一
形とは単一の遺伝子産物を示すものであり、すなわちm
RNAレベルであるいは翻訳後に構造的に修飾を受ける
DNAの単一遺伝子ユニットより産生されるペプチドの
ことである。ペプチド及びタンパク質はここにおいては
相互交換的に用いられる。微小不均一形はすべて等しく
マイジェンとしての活性を有している。“生物学的活
性”及び“生物学的な活性力”も相互交換的に用いら
れ、ここにおいては、以下に記載されている様に血管内
皮細胞をも含めてその標的細胞中におけるDNA合成を
刺激して細胞増殖を引き起こすVEGFIIの能力として
定義する。修飾はインビボあるいは単離、精製の過程中
でも起こりうるものである。インビボにおける修飾と
は、これらに限定されるものではないけれども、蛋白分
解、グリコシレーション、リン酸化、脱アミノ酸、ある
いはN末端のアセチル化などにより引き起こされるもの
である。蛋白分解にはエクソ蛋白分解(exoproteolysi
s) が含まれ、それにより1つあるいはそれ以上の末端
のアミノ酸は配列的、及び酵素的に解裂されて、本来の
遺伝子産物よりも少ないアミノ酸数を持った微小不均一
形が形成される。蛋白分解にはエンド蛋白分解修飾(en
doproteolytic modification) も含まれる。この修飾は
アミノ酸配列中の特異な位置でペプチドを解裂するエン
ドプロテアーゼの作用によって生じる。類似の修飾は微
小不均一形を生じる精製過程中においても認められる。
精製過程における最っとも一般的な修飾はプロテアーゼ
阻害剤の使用により最少化される蛋白分解である。ほと
んどの条件下において、1つあるいはそれ以上の微小不
均一形が天然のVEGFIIの精製の後に存在している。
天然のVEGFIIとはVEGFII産生細胞から単離、精
製されたVEGFIIを示すものである。血管内皮成長因
子IIは種々の二者択一的にスプライシングされた形に存
在することができ、エクソンの特異的な処理に関連する
mRNAの産生物としてここで定義される。エクソンと
は最終タンパク質産生物をコードしている真核細胞の遺
伝子のDNA配列の部分として定義される。
【0006】ラット細胞系GA−9Lの様な神経膠腫細
胞を約175cm2 の組織培養フラスコ中で、約10%新
生牛血清(NCS)を添加したダルベッコ改良イーグル
培地(DMEM)などの細胞培養用培地を用いて単層培
養する。培養細胞がフラスク底面全域に広がり増殖して
いたら、培地を取り除き、細胞層をCa++、Mg++、を
含まないリン酸塩で緩衝した塩類液(PBS)で洗浄し
た後、約0.1%のトリプシン、約0.04%のEDT
A溶液を用いて細胞をフラスク中より採集する。約1×
108 個の細胞を遠心分離で沈降させ、それを約5%の
NCSを含むDMEM約1500mlで再浮遊し、600
0cm2 の表面積を持つ10段階のセルファクトリー(ce
ll factory) 〔ヌンク(NUNC)〕に分注する。細胞
の培養は約5%CO2 下で、約48から96時間、好ま
しくは72時間、約37℃において行う。培養終了後、
培地を除去し、PBSで約3回、このセル ファクトリ
ーを洗浄する。次にそこへ約15mMヘペス、約5μg
/mlインシュリン、約10μg/mlトランスフェリンを
含む1:2のハム−F12/DMEMの混合培地より成
る新鮮培地約1500mlを約1.0mg/mlの仔牛血清ア
ルブミンを添加又は添加しないで加える。そして約24
時間後に、この培地を新鮮培地と交換して、以後、48
時間毎に培地を採集する。採集し調整した培地をワット
マン(Whatmen)#1紙により濾過し、細胞片を除去した
後、約−20℃に保存する。
【0007】GS−9L培養培地を融解し、1MHCl
でpHを6.0にする。最初の精製段階は陽イオン交換ク
ロマトグラフィーより成り、種々のマトリックスを用い
た陽イオン交換が行なわれる。例えばCMセファデック
スC−50、ファルマシアモノS(Pharmacia Mono S)
、ゼータクロムSP(Zetachrom SP) 及びポリアスパ
ラギン酸WCX(ネストグループ)なとがありなかでも
CMセファデックスC−50(ファルマシア)が好まし
い。VEGFを含む培養培地を、培地約20リッターに
対して約2gmのCMセファデックスC−50で混合し、
約24時間、4℃、低速で攪拌する。その樹脂を静置さ
せ過剰容量の溶液を除去する。樹脂懸濁液をカラムに充
填し、残っている培地を除去する。未結合タンパク質は
0.15MNaCl を含む0.05Mリン酸ナトリウム溶
液、pH約6.0によりカラムから洗い流される。VEG
FIIは約0.6M NaCl を含む0.05Mリン酸ナトリ
ウム溶液、pH約6.0により溶出される。
【0008】CMセファデックスC−50カラムより集
めた活性画分を更にレクチンアフィニタィークロマトグ
ラフィーを用いて分画しVEGFIIの追加的精製法とし
た。VEGFIIと結合しうるレクチンには、これらに限
定されるものではないが、マンノース残基と特異的に結
合するレクチンとして、コンカナバリンAやレンズマメ
の凝集素あるいはN−アセチルグリコサミンと結合する
小麦胚凝集素あるいはガラクトースまたはガラクトサミ
ンと結合するレクチン及びシアル酸と結合するレクチン
があり、なかでもコンカナバリンA(コンA(Con A))
が好ましい。約5mlのConAアガロース(ベクトル ラ
ボラトリーズ(Vector Laboratories))を充填した0.
9cm直径のカラムを約1mM CaCl2、約1mM MnCl2
び約0.6M NaCl を含む0.05M酢酸ナトリウム溶
液、pH約6.0で洗浄し、平衡にする。未結合タンパク
質は平衡化緩衝液でカラムから洗い流される。VEGF
IIは約0.32Mα−メチルマンノシド及び約0.28
Mα−メチルグルコシドを含む約0.1M NaCl の緩衝
液により溶出される。
【0009】Con−Aカラムより溶出してきたVEGF
II活性画分を、あらかじめ約0.05Mリン酸ナトリウ
ム緩衝液pH6.0で平衡にしておいた、4.6mm×25
0mmのポリアスパラギン酸WCX陽イオン交換体を用い
た高性能液体クロマトグラフ(HPLC)のカラムにか
ける。カラムの溶出は約0から0.75Mの NaCl によ
るリン酸緩衝液の直線濃度勾配法で約60分以上かけて
行なう。流速は約0.75ml/分に保ち、0.75mlず
つ分画する。図1に示す様に血管内皮成長因子の活性は
約21.7から28.5mlの分画中において認められ
た。
【0010】VEGFIIを含むポリアスパラギン酸WC
Xカラムより溶出された活性画分を集め、pH約7.0に
調整した後、過剰の塩化銅で充填され、約2M NaCl 及
び約0.5mMイミダゾールを含む約0.05Mのリン
酸ナトリウム溶液pH約7.0(A緩衝液)で平衡にされ
ている1×10cmのファルマシアキレートアセァロース
(Pharmacia Chelating Sepharose)6Bのカラムに負荷
する。VEGFIIはそのカラム中から0−20%Bの勾
配で10分かけて、20−35%Bの勾配で45分かけ
て、及び35−100%Bの勾配で5分かけて溶出され
る。流速は0.3ml/分であり、B緩衝液とは約2M N
aCl 及び100mMイミダゾールを含む0.05Mリン
酸ナトリウム溶液pH7.0のことである。図2に示す様
にVEGFII活性を示す活性画分は濃度勾配流出液の約
12.6から22.8ml中において認められた。
【0011】金属キレートカラムより溶出してきたVE
GFII活性を含む画分を集め、あらかじめ溶媒A〔0.
1%トリフロロ酢酸(TFA)〕で平衡化しておいた
4.6mm×5cmのヴィダックC4 (Vydac C4)逆相HP
LCカラム(5μm粒子サイズ)にのせる。そのカラム
は約0から30%B溶媒の直線勾配で15分かけて、3
0%Bでさらに15分間、次に30−45%Bの直線勾
配で22.5分かけて、そして最後に45−100%B
の直線勾配で5.5分かけて溶出される。溶媒Bは67
%アセトニリトル(v/v)を含む溶媒Aより成る。流
速は約0.75ml/分を保ち、毎分ごとに分画を集めて
行く。(図3)に示す様に、この条件下で均一なVEG
FIIは濃度勾配流出液の約32から約38mlの間におい
てC4カラムから溶出される。
【0012】タンパク質の純度はラムリー(Laemmli)、
ネイチャー(Nature) 、第227巻、第680−684
頁(1970年)の方法を用いて、12.5%で架橋し
たドデシル硫酸ナトリウム(SDS)ポリアクリルアミ
ド ゲルの電気泳動により調べた。ゲルの銀着色法によ
り非還元条件下においてVEGFIIは約58000ダル
トンの分子質量を持つ1つのバンドとして検出された。
このVEGFIIの微小不均一形を含む試料を還元条件下
で泳動分離すると約23キロダルトン(KDa)のサブユ
ニットが2つ出現してくる。この精製過程によりタンパ
ク質などの他の哺乳動物細胞の産生物を実質的に含まな
いVEGFIIが得られる。同様に組み換え体由来のVE
GFIIも哺乳動物細胞の産生物を含まないであろう。
【0013】生物学的活性の測定は哺乳動物の血管内皮
細胞を用いたマイトジェニックアッセイ(mitogenic as
say)により行なわれる。ヒト臍静脈内皮(HUVE)細
胞を約20%の熱不活性化したウシ胎児血清(FCS)
を含む培地199(M199)約500μlを用いて1
ウェルあたり約5000個の細胞数でゼラチン−コート
されている皿において培養基で培養した。アッセイすべ
き検体を培養基で培養する時に加える。培養は約37℃
で約12時間、トリチウム化したチミジン(NEN、2
0Ci/mmol) をアッセイ培地1mlにつき約2マイクロキ
ューリー加えて(1.0μCi/ウェル)行なった。更に
培養を60時間続けた後、アッセイ培養液を除去し、プ
レートを約20mMヘペスpH約7.5、約0.5mg/ml
の仔牛血清アルブミンを含むハンクス(Hanks)平衡塩溶
液で洗浄する。約100mlの水に約2gmの炭酸ナトリウ
ム、及び約400mgの水酸化ナトリウムを含む溶液約2
00μlで細胞を溶解させ、標識されたDNAを可溶化
させる。取り込まれた放射活性を液体シンチレーター計
測機で測定する。HUVE細胞において半−最高マイト
ジェン応答を引き出すVEGFIIの濃度は約2±1ng/
mlであった。これらのアッセイにおいてポジティブコン
トロールの応答促進の為に必要である10−100μg
/mlの酸性繊維芽細胞成長因子のグリコサミノグリカン
ヘパリンはVEGFIIによるこれらの細胞に対するマ
イトジエン的な刺激を高めるものではない。
【0014】精製されたVEGFIIの検体約1−2μg
を約0.1%EDTA、約6Mグアニジウム クロリ
ド、及び約20mMジチオスレイトールを含む約0.1
Mトリス、pH約9.5で約2時間、約50℃で還元す
る。この還元されたタンパク質を約0.1%EDTA及
び約6Mグアニジニウム クロリドそして約0.7Mト
リス、pH約7.8の溶液に非標識約9.2μM、2.8
μMの14C−ヨード酢酸を加えた溶液中でカルボキシメ
チル化を約1時間行なった。タンパク質を約1時間、室
温においてカルボキシメチル化する。還元及びカルボキ
シメチル化後、このタンパク質を約4.6mm×5cmのヴ
ィダック(Vydac)C4 カラムの逆相HPLCクロマト
グラフィーにより単離する。タンパク質をあらかじめ約
0.1%のTFAで平衡化されているカラムに負荷した
後、流速約0.75ml/分で、約0.1%TFAから
0.1%TFA/67%アセトニトリルの直線濃度勾配
を用いた45mlの溶液で溶出される。還元及びカルボキ
シメチル化されたタンパク質はおよそ25と28mlにお
いて、2つのピークとして検出され、その割合は210
nmの吸光をモニターすることによって測定されたとき
にほぼ等しかった。
【0015】還元及びカルボキシメチル化されたモノマ
ーの試料をポリブレン−コートされたガスラ繊維のフィ
ルターに通し、それらのN末端アミノ酸配列をエドマン
分解法により決定した。このときABI120Aオン
ラインフェニルチオヒダントインアナライザーと接続し
たガス相マイクロシークエンサーで、その機種の操作方
法に従がい行なった。およそ28ml(Aサブユニットあ
るいはモノマー)において溶出してきた吸光度ピークを
示すタンパク質は以下のアミノ酸末端配列を有してお
り、
【化1】 この配列はVEGFIのモノマーと同一であった(コン
等(Conn et al.)、プロク. ナトル. アカド. サイ. ユ
ーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA) 、第87
巻、第2628−2632頁(1990年))。25ml
(Bサブユニットあるいはモノマー)において溶出して
きた吸光度ピークを示すタンパク質は以下のN末端配列
を有しており
【化2】 加えて最初の3個のアミノ酸残基を欠失した、ほぼ等価
量の端を切り取った形のタンパク質も得られた。欠失X
xx残基はクローン化されたcDNAにおいて示されるA
sn残基に相当するものである、以下参照。この欠失Asn
は典型的なAsnXxxSer/ThrのN−グリコシレーショ
ン配列中に見られるものなので、グリコシレーションさ
れたものと思われる。このAサブユニットと両方のBサ
ブユニットのトータルがほぼ等量で回収されたという事
は、VEGFIIがこれら2種のペプチドが結合してAB
ヘテロダイマーを形成しているという説明を支持するも
のである。
【0016】Aモノマーの試料をリジン及びアルギニン
残基のC末端側でそのポリペプチドを解裂しうる蛋白分
解酵素トリプシあるいはリジンのC末端側でそのポリペ
プチドを解裂しうるLysCにより、当業者においてよく
知られている方法を用いて処理した。ペプチドは逆相H
PLC(RP−HPLC)により単離する。単離された
ペプチドのアミノ酸配列はエドマン分解を用いて決定し
た。ABI120Aオン ラインフェニルチオヒダント
インアナライザーと接続したABIガス相シークエンサ
ーで、その機種の操作方法に従がい行なった。得られた
アミノ酸配列を図4〜8に示す。
【0017】還元及びカルボキシメチル化されたAモノ
マーを乾燥した後、約0.1%EDTAを含む約6Mグ
アニジニウム クロリド、及び約0.7MトリスpH約
7.8で可溶化した。そこへV8蛋白分解酵素を0.1
M重炭酸アンモニウム緩衝液pH約8.0に加え、混合物
を約48時間、約37℃でインキュベーションを行う。
蛋白分解酵素は主にグルタミン酸残基のカルボキシル末
端側を解裂する。上記記載と同様に得られたポリペプチ
ドをC18RP−HPLCにかける。
【0018】還元及びカルボキシメチル化されたAサブ
ユニットのタンパク質溶液を6規定HClでpH約6.8
に調整してジチオスレイトールを最終濃度2Mになる様
に加え、すべてのメチオニンスルフォキシドメチオニン
残基に還元する。約20時間、約39℃の還元反応後、
このタンパク質をC4 HPLCで精製する。産生物を乾
燥した後、アルゴン気流下で約20℃、約24時間、暗
所において、40mMの臭化シアンを含む約70%(v
/v)の蟻酸200μlを用いてメチオニン残基のカル
ボキシル末端側の解裂を行なった。解裂された産生物を
18RP−HPLCにかけた。図4〜8にそのアミノ酸
配列を示した。コーン等、プロク.ナトル.アカド.サ
イ.ユーエスエー、第87巻、第2628−2632頁
(1990年)参照。
【0019】VEGFIIのAモノマーの翻訳産物である
完全長190アミノ酸残基から成るタンパク質は、現
在、VEGFIAモノマーと同一であるとして知られて
おり、配列をコードするそのcDNAを図4〜8、図9
〜12に示す。完全なアミノ酸末端は27残基目から始
まり、代表的な疎水性分泌リーダー配列がすぐ続いてい
る。単一なN−グリコシレーション部位は100番目の
Asnに存在している。アミノ酸末端及びトリプシン
(T)、Lys−C(L)、スタフィロコッカスアウレウ
スV8プロテアーゼ(V8)及び臭化シアン(CB)に
よる解裂物のHPLC逆相−精製産物を含む還元及びカ
ルボキシメチル化完全サブユニットの164残基の内の
大部分(143アミノ酸残基)はダイレクト ミクロシ
ークエンス(direct microsequencing)(アプライド
バイオシステム(Applied Biosystems) 470A)によ
り、総量5μgのタンパク質を用いて決定された。アミ
ノ酸シークエンスにより同定されたすべての残基は、全
サブユニットのアミノ末端決定については27残基目の
ブラケット(bracket)の後の成熟処理された配列直下
の右向きの矢印によってまた、ポリペプチドの解裂産物
から同定される残基については、特定のポリペプチドの
長さにかかっているダブルヘッドの矢印の上方の右向き
の矢印によって表示される。ポリペプチドの一つのペア
ーである、V18A及びV18Bを混合物として配列決
定を行ない、それにより、cDNA−推定アミノ酸配列
の確認が出来る、図4〜8参照。
【0020】還元及びカルボキシメチル化された純VE
GFIIのA及びB単量体の試料を、それぞれLys−Cエ
ンドプロテネース(endoproteinase) で切断した。解裂
(切断)はリジン残基のC末端側で起きる。得られたペ
プチドを逆相HPLCにより単離して、上記記載と同様
にそのアミノ酸配列を決定した。最終的なVEGFIIA
及びBの配列中におけるそのペプチドの局在位置をそれ
ぞれ図9〜12及び図13〜15に示した。
【0021】A単量体をコードしている領域の完全な配
列を3セットの部分的に重なるcDNAクローンより決
定した。ポリペプチドL42(残基42−47)からの
アミノ酸配列Phe−Met−Asp−Val−Tyr−Gln及び
ポリペプチドT38(残基164−168)からのアミ
ノ酸配列Cys−Lys−Asn−Thr−Aspを基にした縮退
オリゴヌクレオチドプライマー(図4〜8及び図9〜1
2参照)を用いてVEGF A鎖の中心部分のcDNA
をPCR増幅に用いた。方法はサイキ等(Saiki et a
l.) 、サイエンス(Science)、第230巻、1350−
1354(1985)に従がった。420bpに移動する
シングルバンドをゲル精製した後、SalIで切断し、p
GEM3Zf(+)に結合後、配列を決定した。得られ
た塩基配列(p4238)はcDNAの5′及び3′末
端を増幅する為のアンチセンス及びセンスPCRプライ
マーをデザインするのに使用した。このとき方法はフロ
ーマン(Frohman)等、プロク.ナトル.アカド.サイ.
ユーエスエー(Proc. Natl.Acad. Sci. USA) 、第85
巻、8998−9002(1988)記載に従がった。
5′及び3′クローンはそれぞれp5−15及びpW3
と表示される。プライマーは除き、各セットのクローン
について決定された完全なDNAの塩基配列領域は、そ
の塩基配列の上方にダブルヘッドの矢印で示してある。
更にタンパク質配列決定により同定された164アミノ
酸分泌形をコードしているcDNAの他、120アミノ
酸をコードしているものと188アミノ酸をコードして
いるもの2種のcDANをクローン化して塩基配列を決
定した。
【0022】B単量体をコードしている領域の完全な配
列を4セットの部分的に重複しているcDNAクローン
より決定した。ポリペプチドL50のアミノ酸配列を基
にした縮退オリゴヌクレオチドプライマーを用いて、V
EGFIIB単量体の中心部分のcDNAをPCRにより
増幅した。方法はサイキ等、サイエンス、第230巻、
1350−1354(1985)に従がった。108bp
に移動するシングルバンドをゲル精製した後、SalI切
断し、pGEM3Zf(+)に結合した後に、塩基配列
を決定した。得られた塩基配列(pYG)はcDNAの
5′及び3′末端を増幅する為のアンチセンス及びセン
スPCRプライマーをデザインするのに使用した。この
とき方法はフローマン等、プロク.ナトル.アカド.サ
イ.ユーエスエー、第85巻8998−9002(19
88)記載に従がった。5′及び3′クローンは、それ
ぞれp5V2及びp3V2と表示される。別の5′末端
配列はGS−9LポリA+ RNAから調製されたcDN
Aライブラリーより単離されたクローン202によって
決定された。プライマーを除き、各セットのクローンに
ついて決定された完全なDNAの塩基配列の領域は、そ
の塩基配列の上方にダブルヘッドの矢印で示してある。
135アミノ酸微小不均一性(microheterogeneous) B
サブユニット及び115アミノ微小不均一性Bサブユニ
ットに対する完全な塩基配列が図13〜15、及び図1
6〜17に示されている。
【0023】血管内皮細胞成長因子IIはAサブユニット
とBサブユニットから成るヘテロダイマーとして存在し
ていると考えられる。更にVEGホモダイマーは2つの
Aサブユニットあるいは2つのNサブユニットとして存
在していると考えられる。Bサブユニットは135アミ
ノ酸形あるいは115アミノ酸形であることができる。
Aサブユニットは188アミノ酸形、164アミノ酸
形、あるいは120アミノ酸形であることができる。こ
れらヘテロダイマーあるいはヘテロダイマーの種類を表
示すると、A188 +B135 、A188 +B115 、A164
135、A164 +B115 、A120 +B135 、A120 +B
115 、B135 +B115 、A188 +A164 、A188 +A
120 及びA164 +A120 となる。ホモダイマーはB135
+B135 、B11 5 +B115 、A188 +A188 及びA120
+A120 と表示される。本発明はVEGFIIのAザフユ
ニット及びBサブユニットの個々のサブユニット形すべ
てを含むと考えられる。
【0024】更に遺伝子コードの縮退によって示されて
いる様に、血管内皮成長因子IIの塩基配列は、それぞれ
の血管内皮成長因子IIサブユニットの配列の適切なアミ
ノ酸をコードしているすべてのコドンを含んでいると考
えられる。更にまた血管内皮成長因子IIと類似の生物学
的活性を示すタンパクを誘導しうる一部切り取られた状
態の遺伝子あるいはタンパク質をも、このVEGFIIサ
ブユニットの塩基配列及びアミノ酸配列に含まれるもの
と理解される。本発明の範囲には、配列が変化している
が血管内皮細胞の分裂を刺激しうる能力を測定して生物
学的に同等であるすべての自然に起こる変異及び対立遺
伝子変異株あるいはすべての人工的に引き起こされる変
異体が含まれると理解される。
【0025】上記記載の血管内皮成長因子であるヘテロ
ダイマー、ホモダイマー、サブユニット及び単量体は、
化学的合成方法、あるいは本記載のDNA配列の原核あ
るいは真核宿主細胞中で発現されてくる産生物であるこ
とにより特徴づけられる。単量体とはオリゴマーのユニ
ットを形成し得えないサブユニットとして定義される。
組み換え体VEGFII遺伝子(組み換え体DNA)の発
現は多数ある発現ベクターのうちの少なくともどれか1
つを有する、数多くの異なった宿主細胞によって行なわ
れる。発現ベクターとは適切な宿主細胞中でクローン化
された組み換えDNA配列のコピーあるいは遺伝子を転
写し、さらにそれらのmRNAを翻訳するのに必要なD
NA配列として、ここでは定義されうるものである。こ
の様なベクターは、種々の宿主中の遺伝子を発現させる
ために用いられる。例えば、細菌、青−緑藻、酵母細
胞、昆虫細胞、植物細胞、及び動物細胞があるが、哺乳
動物細胞が好ましい。また遺伝子は種々のウィルスシス
テム中で発現することができる。特別にデザインされた
ベクターは細菌−酵母、細菌−植物、あるいは細菌−動
物細胞間でDNAをシャトルすることができる。適切な
る発現ベクターには以下のものが含まれる:宿主細胞中
での自己複製のための複製開始点、選択マーカー、限定
された数の有効な制限酵素部位、高いコピー数、強いプ
ロモーターが含まれている。プロモーターとはRNAポ
リメラーゼをDNAに結合させ、そしてRNA合成を開
始させるDNA配列として定義される。強いプロモータ
ーとは、高頻度にmRNAを伸長させうるものである。
発現ベクターには、これらに限定されるものではないけ
れどもクローニングベクター、改良クローニングベクタ
ー、特別にデザインされたプラスミドあるいはウィルス
及びコスミドがある。培養哺乳動物細胞中における哺乳
動物遺伝子の発現は当業者においてはよく知られるとこ
ろのものである。サムブルック(Sambrook et al.)等、
モレクュラー クローニング(MolecularCloning)、ア
ラボラトリー マニュアル(A Laboratory Manual) 、
第2版、ブック3、コールド スプリングス ハーバー
ラボラトリー プレス(Cold Springs Harbor Labora
toty Press) 、(1989)及びカレント プロトコー
ルズ イン モレクュラー バイオロジー(Current Pr
otocolsIn Molecular Biology) 、オースベル等(Ausub
el et al.) 著、グリーン パブリッシュング アソシ
エイツ アンド ウィリ−インターサイエンス(Green
Publishing Associates and Wiley-Interscience) 、1
987及び補追、において哺乳動物細胞中への組み換え
体ベクターの導入に関する方法と共に種々の哺乳動物発
現ベクター及びベクターシステムが記載されている。A
及びBサブユニットの単量体形についてのcDNAはリ
ネミヤー等(Linemeyer et al.) 、ヨーロッパ特許出
願、公開No. 259,953に記載されている様なシス
テムにおいて発現する事が出来る。cDNAはリネミヤ
ー等が改良している様にpKK223−3(ファルマシ
ア)などの市販されているプラスミドに組み込まれて、
大腸菌中で発現される。他の発現系及び宿主細胞もよく
知られいる。
【0026】ホモ−及び−ヘテロダイマーの構造と共に
A及びBサブユニットの高いCys含量及びグリコシル化
は、生物学的に活性なタンパク質の発現が動物細胞にお
いて行なわれる事を示唆している。発現はdhfr−CHO
(卵巣)へジヒドロ葉酸塩リダクターゼをコードしてい
る遺伝子を用いて共移入されたクローン化VEGFIID
NAを有するチャイニーズハムスターCHO細胞中で行
なわれる。サムブルック等参照。dhfrを発現するトラン
スホーマントをヌクレオシド欠損培地において選択し、
そしてメトトレキセートの濃度を増大させる。dhfr及び
VEGFII遺伝子をこのように増幅して高いレベルのV
EGFIIが発現されうる様に安定な細胞系にする。プラ
スミドは1つのAサブユニット及びBサブユニットある
いは2つのAあるいはBサブユニットが含まれる様にデ
ザインされている。2つのcDNAは、タンパク産物が
二量体になり、VEGFIIを生物学的活性を有する様に
機能的に取り付ける。“機能的に取り付ける”とは機能
的に取り付けられた遺伝子、cDNAセグメントあるい
はヌクレオチドを含む発現ベクターを含む細胞によって
所望のタンパク質が産生される様な核酸セグメント、c
DNAセグメントあるいは遺伝子の適切な一連の配列を
いう。
【0027】発現タンパク(単量体あるいは二量体)
は、一般的タンパク精製過程により単離、精製される。
VEGFIIのヘテロダイマーを発現しうる発現ベクター
にはAサブユニットをコードするDNA配列及びBサブ
ユニットをコードするDNA配列が含まれていることが
理解される。VEGFのホモダイマーを発現しうる発現
ベクターには2つのAあるいは2つのBサブユニットの
両者をコードする1つ、あるいは2つのDNA配列が含
まれる。血管内皮細胞の分裂を刺激する種々のVEGF
IIの能力はこのタンパク質中の微小不均一形及び別のス
プライシング形を薬剤として有効にする。ここで用いら
れるタンパク質には先に記載した微小不均一形のすべて
が含まれる。本タンパク質は、ヒトを含めた哺乳動物の
けがを治療するために、その様な処置の必要な患者に本
新規タンパク質を投与することによって使用される。
【0028】血管内皮細胞を刺激する新規方法は栄養培
地中の所望の血管内皮細胞のサンプルを哺乳動物(好ま
しくはヒトあるいはラット)VEGFIIを濃度約1−1
0ng/mlで処理することを特徴とする。もし血管内皮細
胞の増殖がインビトロの系でコントロールできるのであ
れば、その行程には、DMEMあるいは改良DMEMな
どの栄養培地、及び低濃度のウシあるいは仔牛血清、例
えば約0から2%容量、が必要である。当該技術分野に
おいて周知の如く抗生物質などの保存薬も含むことがで
きる。
【0029】本発明の新規成長因子は人工血管を血管内
皮細胞で包み込む時に有効に用いられるものである。患
者由来の血管内皮細胞は抹消血管あるいは毛細管を含む
組織の小さな断片を取り出す事により得られ、この細胞
をVEGFII及び他の増殖に必要な添加物と伴に培養す
る。培養中の血管内皮細胞が合成ポリメリック血管を包
み込むに十分な細胞数にまで増殖したら、細胞を管の内
面に、例えば固定(臍静脈)の様に植え付け、患者に移
植するものである。別法としてはチュブラーサポート
(tubular support)を患者に移植する前にインビトロで
VEGFIIでコートする方法がある。移植した後、内皮
細胞が人工物表面に移動しそこで増殖を始める。フィブ
リン、コラーゲン、フィブロネクチンあるいはラミニン
などのタンパク質を用いた。共有あるいは非共有結合的
な人工管の前コートは細胞の人工物表面への付着を促進
させるものである。このセルライン化された人工管は外
科的に患者へ移植され、患者自身の細胞で満たされてい
る為に免疫学的にも適合するものである。非−トロンボ
ジェニック内皮細胞により人工管の表面における凝塊形
成の傾向は減少し、それによりいかなる部位においても
血管のブロックや塞栓の起こる頻度が減少する。
【0030】新規タンパク質は人工血管の作成にも有用
である。血管内皮細胞及び平滑筋細胞は患者より得ら
れ、それらを別々に培養増殖させる。内皮細胞をVEG
FII存在下で上記記載にそって培養する。平滑筋の培養
は当業界で良く知られている方法で行なった。生物学的
に適合しうるポリマー(タンパク質によりコーティング
されているものあるいはされていない合成ポリマー、あ
るいは外科的縫合糸の様な非−免疫原性の生物学的ポリ
マー)のチュブラ−メッシュマトリックス(tubular me
sh matrix)が外面における平滑筋の培養増殖を及び内面
における血管内皮細胞の培養増殖をサポートしうるよう
に使用される。内皮細胞がその内面において十分に増殖
し、単層形成され、平滑筋の多重層が外側を包み込んで
いたら、その管を患者へ移植する。
【0031】新規ペプチドはまた、組織の修復あるいは
成長の誘導にも使用することができる。純粋なVEGF
IIは血管成長および/または修復を誘導することによっ
て組織の成長を誘発及び促進するものである。本ペプチ
ドは組織修復に際して局所的にあるいは血管修復に際し
て血管内投与として使用することができる。新血管新生
及び表面の傷の治療を含めた適用に際しては、その処方
は約10ngから約1mg/cm2 /day の割合で直接適用す
ることができる。血管修復に際しては、VEGFIIや約
1μgから約100μg/kg体重/day の割合で静脈内
投与する。内部血管成長に際しては、新血管新生されう
る領域に徐放性ポリメリック物質を移植するか、徐放性
ポンプで流入するかあるいは繰り返し注射するかの方法
により直接的に投与される。いずれの場合においても放
出されうる割合は約100ngから約100μg/day /
cm3 である。
【0032】非局所的適用に際しては、VEGFは薬学
的に許容しうる担体あるいは希釈液、例えば、リン酸緩
衝液、生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル
液、および、標準的な製薬的実施に対応する医薬組成物
中、組み合わせて投与されうるものである。局所的適用
に際しては、本発明の活性化合物を有効に投与する為に
種々の薬学的処方がとられる。その様な処方には、以下
のものが列挙されるが、それらに限定されるものではな
い。液性ワセリンあるいはポリエチレングリコール軟膏
の様な軟膏;キサンゴムの様なゴムを含むペースト;ア
ルコール性あるいは水性の溶液;水酸化アルミニウムあ
るいはアルギン酸ナトリウムゲルの様なゲル;ヒトある
いは動物のアルブミン;ヒトあるいは動物のコラーゲ
ン;アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロー
ス及びアルキルヒドロキシアルキルセルロース、例えば
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、及びヒドロキシプロピルセルロースなどのセ
ルロース;プルロニック(Pluronic(商標))で具体化
されるプルロニック(Pluronic(商標))ポリオールの
様なポリオキサマー;テトロニック1508の様なテト
ロニクス;及びアルギン酸ナトリウムの様なアルギン酸
塩などがある。
【0033】以下の実施例は本発明を説明するものであ
りそれによって限定されるものではない。
【0034】実施例1 GS−9L細胞で条件づけた培地の調製 GS−9L細胞を、175cm2 組織培養フラスコ内のDu
lbecco修飾 Eagle培地/10%新生ウシ血清(DMEM
/NCS)中に全面成長させた。全面成長してから、培
地をフラスコからデカントして、カルシウム及びマグネ
シウム遊離のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)でフラス
コを洗浄して、トリプシン/EDTAの溶液で1回処理
して細胞をとり出した。細胞(1×108 個)は、遠心
分離によりペレットにして、1500mlのDMEM/5
%NCSに再懸濁して、10レベル(表面積6000cm
2 )のセル・ファクトリー(NUNC)に広げた。5%
CO2 雰囲気中に37℃で72時間インキュべーション
した後に、培地をデカントして、セル・ファクトリーを
PBSで3回洗浄した。この細胞に、25mMヘペス、
5μg/mlインスリン、10μg/mlトランスフェリン
及び1.0mg/mlウシ血清アルブミンを含んだ1500
mlのハムF−12/DMEMの1:2混合液を与えた。
この培地を24時間後に新たなF−12/DMEMと交
換して、以後48時間ごとに回収した。この条件づけし
た培地を、Whatman #1ペーパーで濾過して細胞砕片を
とりのぞいて、−20℃で凍結保存した。
【0035】実施例2 カルボキシメチル−Sephadexクロマトグラフィー 実施例1のGS−9Lで条件づけた培地を解凍して、1
MHClでpH6.0とした。PBSで前もって平衡化
して1NHClでpH6.0に調整した2グラムのCM
SephadexC−50陽イオン交換樹脂(Pharmacia)を、2
0リットルの条件づけた培地に加えた。混合物を4℃で
24時間、低速で攪拌した。その後、樹脂を放置沈殿さ
せて、培地を吸い出してとりのぞいた。残った樹脂のス
ラリーを、直径3.0cmのカラムにつめて放置して、残
りの培地をすべて排出した。0.15MNaClを含ん
だpH6.0の0.05Mリン酸ナトリウムで、結合し
ていないタンパク質をカラムから洗浄してとりのぞい
た。つづいて、0.6MNaClを含んだpH6.0の
0.05Mリン酸ナトリウムで洗浄して、カラムから、
血管内皮成長因子活性物を溶出した。実施例3 コンカナバリンA(ConA)レクチン・アフィニティ
ークロマトグラフィー 約5mlのConAアガロース(Vector Laboratories)を
つめた、直径0.9cmのカラムを、1mMCa++、1m
MMn++及び0.6MNaClを含んだpH6.0の
0.05M酢酸ナトリウムで平衡させた。実施例2のC
MSephadexC−50カラムからとった活性溶出物をCo
nAアガロースにのせて、結合していないタンパク質を
平衡化バッファーでカラムから洗浄した。その後、1m
MCa++、1mMMn++及び0.1MNaClを含んだ
pH6.0のカラム体積の3倍量の0.05M酢酸ナト
リウムでカラムを洗浄した。つづいて、0.32Mα−
メチルマンノシド及び0.28Mα−メチルグルコシド
をおぎなったこのバッファーを加えて、カラムから結合
したタンパク質を溶出した。
【0036】実施例4 ポリアスパラギン酸WCX HPLC 陽イオン交換ク
ロマトグラフィー 実施例3のConAカラムからとった活性溶出物を、p
H6.0の0.05Mリン酸ナトリウムバッファーで前
もって平衡化した25cm×4.6mmのポリ(アスパラギ
ン酸)WCX陽イオン交換HPLCカラム(Nest Grou
p)にかけた。このカラムを、0.75mlの分画を回収
しながら、流速0.75ml/分で、60分にわたって、
0から0.75Mまでの直線勾配のNaClバッファー
溶液を用いて溶出した。第1図の水平な実線で示すよう
に、およそ21.7ないし28.5mlの間に溶出した分
画中に存在するVEGFII活性物を与えた。
【0037】実施例5 金属キレート・クロマトグラフィー 実施例4のポリ(アスパラギン酸)WCXカラムから溶
出した、VEGFIIを含む活性分画を保存してpHを
7.0に調整してから、過剰の塩化銅をつめて2MNa
Cl及び0.5mMイミダゾールを含んだpH7.0の
0.05Mリン酸ナトリウム(Aバッファー)で平衡化
した1×10cmのカラムのPharmacia Chelating Sephar
ose6Bにのせた。0〜20%の勾配のBで10分にわ
たって、20〜35%の勾配のBで45分にわたって、
そして35〜100%のBで5分にわたって、流速0.
3ml/分でVEGFIIをカラムから溶出した(ただし、
Bバッファーは、2MNaClと100mMイミダゾー
ルを含んだpH7.0の0.05Mリン酸ナトリウムで
ある)。第2図の水平な実線で示すように、勾配をつけ
た溶出液の体積が12.6から22.8mlの間に溶出し
たVEGFII活性物質を含む活性分画を保存した。
【0038】実施例6 逆相クロマトグラフィー 実施例5の金属キレートカラムからとって保存したVE
GFII活性物質を含む分画を、溶媒A(0.1%トリフ
ルオロ酢酸(TFA))で平衡化した4.6mm×5cmの
Vydac C4 逆相HPLCカラム(5μm粒子サイズ)に
かけた。このカラムを、0〜30%の勾配の溶媒Bで1
5分にわたって、30%のBでさらに15分間、その後
30〜45%の勾配のBで22.5分にわたって、最後
に45〜100%の勾配のBで5.5分にわたって溶出
した(ただし溶媒Bは、67%のアセトニトリルを含む
Aである)。流速は0.75ml/分に保った。第3図の
水平な実線が示すように、勾配をつけた溶出液の体積が
およそ32.2から37.5mlの間に溶出した活性VE
GFIIの分画を保存した。
【0039】実施例7 分裂促進アッセイ ヒト臍血管内皮細胞(HUVE)を、ゼラチンでコーテ
ィングした48個の穴を有する組織を培養プレート上
に、加熱不活性化した胎児ウシ血清(FCS)20%を
含んだ500μlのメジウム199中に、5000個/
穴の密度で植えた。アッセイされる試料は、このうえつ
け時に加えた。この組織培養プレートを37℃で12時
間インキュベートして、アッセイ培地1mlあたり2マイ
クロキューリーのトリチウム化チミジン(NEN、20
Ci/mmol)を加えた(1.0μCi/穴)。プレート
をさらに60時間インキュベートして、アッセイ培地を
とりのぞいて、20mMヘペスを含むpH7.5のHank
s 平衡塩類溶液及び0.5mg/mlのウシ血清アルブミン
でプレートを洗浄した。水100ml中に2グラムの炭酸
ナトリウムと400mgの水酸化ナトリウムを含んだ溶液
200μlで、細胞を溶解して、標識したDNAを可溶
化した。とりこまれた放射能は、液体シンチレーション
計数法で決定した。HUVE細胞に半最大値の分裂反応
をひきおこすVEGFIIの濃度は、およそ2±1ng/
mlであった。正のコントロールの酸性線維芽細胞成長因
子に対する反応を高めるためにこのアッセイで必要とす
る10〜100μg/ml程度のグリコサミノグリカン
は、VEGFIIによるこれらの細胞の分裂促進作用を高
めない。
【0040】実施例8 VEGFIIの純度及びタンパク質構造の特徴づけ 非還元条件下におけるタンパク質の純度を、Laemmli
(Nature227:第680〜685頁(1970年))
の方法に従がって、12.5%の架橋ゲル中のSDS−
PAGEにより決定した。銀染色したゲルは、約58K
Daの明瞭な質量を有する単一バンドを含んだ。VEG
FIIは、15%の架橋ゲル中で、還元条件下のSDS−
PAGE中で、約23KDaの明瞭な質量を有する広い
銀染色のバンドとして移動した。VEGFIIは、前述の
精製プロトコールの最終段階の逆相C4 HPLCクロマ
トグラフィーにおいて相同のタンパク質を溶出するのに
用いた水性トリフルオロ酢酸(TFA)1アセトニトリ
ル混合液中に4℃で保存した。精製したタンパク質のア
リコート(1〜2μg)を、酸で洗浄した10×75mm
ガラス管内で減圧蒸発乾固して、そしてアルゴン雰囲気
下で、0.1M、pH9.5のトリスバッファー100
μl、及び0.1%EDTAと20mMジチオスレイト
ールを含んだ6M塩化グアニジニウム(Calbiochem, Ul
trol grade)中で、50℃、2時間還元した。還元した
タンパク質を、つづいて、0.1%EDTA、6M塩化
グアニジニウム、9.2μMの標識化していないヨード
酢酸及び50μCiのヨード〔2−14C〕酢酸(17.
9mCi/mmol、Amersham)を含んだ0.7MでpH
7.8のトリス100μlを加えることによって、20
℃で1時間、カルボキシメチル化した。カルボキシメチ
ル化が完了した後に、混合物をただちに、0.1%TF
Aで前もって平衡化しておいた4.6mm×5.0cm Vyd
acC4 カラムにかけた。還元したカルボキシメチル化し
たタンパク質を、0.1%TFA中の0〜67%(v/
v)の直線的勾配のアセトニトリルを用いて、45分に
わたって流速0.75ml/min で溶出して精製し、この
溶出液中に4℃で保存した。この還元してカルボキシメ
チル化したタンパク質は、およそ25mlと28mlに2つ
のピークを示して溶出したが、これらは210nmの吸
収をモニターすることにより決定したのとほぼ同じ領域
であった。
【0041】還元とカルボキシメチル化の後に分離した
2つのタンパク質サブユニットの各サンプルを、ポリブ
レンでコーティングしたグラスファイバーフィルターに
かけて、ABI気相クロマトグラフィーを用いたEdman
分解法に、ABI 120Aオン ライン フェニルチ
オヒダントイン アナライザーを併用して、製造元の指
示に従がって、それらのN末端の配列を決定した。ほぼ
28mlにおいて溶出する吸収ピーク(Aサブユニット)
は、VEGFIと同定されるアミノ末端配列APTTE
GEQKAHEVVを示した。ほぼ25mlにおいて溶出
する吸収ピーク(Bサブユニット)は、N末端配列AL
SAGN(X)STEMEVVPFNEV及びほぼ同量
の、最初の3つの残基のない末端の欠けた形の同じ配列
を示した。この欠けた残基はクローニングした配列のA
snに対応する。この欠けたAsnが一般的なAsn−
X−Ser/ThrN−グリコシレーション配列に現わ
れることから、これはグリコシル化されると思われる。
Aと、B鎖ペプチドの合計が、ほぼ同量回収されたとい
うことは、VEGFII中でこの2つのペプチドが結合し
てABといヘテロダイマーを形成しているという考え方
を支持する。還元してカルボキシメチル化したA及びB
サブユニット(各650ng)を、それぞれ酸で洗浄し
た10×75mmガラス管内で真空蒸発して乾燥した。リ
ジン残基のカルボキシル末端側を切断する酵素であるL
ysCプロテアーゼ(50ng、Boehringer Mannheim
)を、各ガラス管の0.1%EDTAを含んだpH
8.5の25mMトリス100μlに加えた。基質タン
パク質サブユニットを別々に37℃で8時間分解して、
得られたポリペプチドを、0.1%TFAで平衡化した
4.6mm×25cm VydacC18カラムの逆相HPLCクロ
マトグラフィーで分離した。ポリペプチドは、2時間に
わたって0.1%TFA中の0〜67%の直線的勾配の
アセトニトリルにより、流速0.75ml/min で20℃
で溶出して分画にわけた。個々のピークをそのつど回収
して、その溶出液中に4℃で保存した。その後、分離し
たペプチドのアミノ酸配列を、ABI気相シークエネイ
ターを用いたEdman 分解法に、ABI 120A オン
ライン フェニルチオヒダントインアナライザー(Ap
plied Biosystems Int. )を併用して決定した。ペプチ
ド配列を以下の図9〜12及び図13〜15に示す。L
ysCフラグメントL20のアミノ酸配列(図9〜1
2)は、ヘテロダイマー中のVEGFIIAサブユニット
の形態が164個のアミノ酸形態であることを示してい
る。LysCフラグメントL26のアミノ酸配列(図1
3〜15)は、ヘテロダイマー中のVEGFIIBサブユ
ニットの形態が135個のアミノ酸であることを示して
いる。
【0042】実施例9 VEGFIIAモノマーのクローニングと配列決定 P4238のPCR増幅、クローニング及び配列決定 LysCフラグメントL42とトリプチックフラグメン
トT38間のVEGFAサブユニットのペプチド配列を
エンコードするcDNAを増幅するために、2つの変性
したオリゴヌクレオチドを合成した。これらのオリゴヌ
クレオチドは以下のものである: L42.2 5′TTTGTCGACTT[TC]ATGGA[TC]GT[N]TA[TC]CA3′ T383′B 5 ′CAGAGAATTCGTCGACA[AG]TC[N]GT[AG]TT[TC]TT [AG]CA3 ′ ただしN=ACGT InvitrogenのFirst Track RNA分離キットを用いて、
与えられたプロトコールに従がって、ポリA+ RNAを
GS−9L細胞から分離した。第1鎖cDNAの合成は
以下のように行なった:1μgのGS−9LRNAを、
体積10μlで70℃で5分間インキュベートした後室
温まで冷却して1μgのアダプタープライマーTA1
7、5′GACTCGAGTCGACATCGATTT
TTTTTTTTTTTTTT3′へとアニールした。
この反応物に以下を加えた: 3.0μl水 2.5μl10Xバッファー(500mMトリス−HC
lpH8.3,750mMKCl,100mMMgCl
2 ,5mMスペルミジン) 2.5μl100mMDDT 2.5μl10mM各dATP,dGTP,dCTP,
dTTP 0.6μl15ユニットRNasin 2.5μl40mMピロリン酸ナトリウム 1.5μl15ユニット逆転写酵素 そしてこの反応物を42℃で1時間インキュベートした
後、10mMトリス−HCl、1mMEDTA、pH
7.5で1mlまで希釈した。
【0043】PCR反応: 一次反応(100μl) 10μl×10のPerkin Elmer Cetus Gene Ampキット
によるバッファー 16μl、1.25mMの各dATP、dCTP、dG
TP及びdTTP 2μl第1鎖GS9LcDNA 2μl50ピコモルL42.2 2μl50ピコモルT383′B 0.5μl2.5ユニットAmplitaqDNAポリメラーゼ 67.5μl水 反応条件:94℃,1′;50℃,2′30′′;72
℃,2′を40サイクル。 製造規模の二次反応: 100μl10Xバッファー 160μl、1.25mMの各dATP、dCTP、d
GTP及びdTTP 10μl一次PCR反応物 20μl、500pピコモル、L42.2 20μl500ピコモルT383′B 5μl25ユニットAmplitaqDNAポリメラーゼ 685μl水 反応条件:94℃,1′;55℃,2′;72℃,2′
で30サイクル。 PCRの生成物をCentricon 30スピンカラムで濃縮し
て、1%アガロースゲル上で精製し、制限エンドヌクレ
アーゼSalIで分解した。その後、SalIフラグメ
ントを、SalIカットpGEM3Zf(+)に結合し
た。この結合物を用いて、E.coliXL−1ブルーを形
質転換した。プラスミドDNAを白色形質転換体から分
離して、ジデオキシ鎖終止法で配列決定した。
【0044】pW−3のPCR増幅、クローニング及び
配列決定 p4238クローンから得られた配列にもとづいて、2
つの特定のPCRプライマーを合成した。すなわち:オ
リゴ307 5′TTTGTCGACTCAGAGCGGAGAAA
GC3′及びオリゴ289 5′TTTGTCGACGAAAATCACTGTGA
GC3′.である。これらのプライマーを、オリゴA1
7、5′GACTCGAGTCGACATCG3′とと
もに用いて、Frohman ら(PNAS85:8998−9
002(1988))の記述する3′RACE法を用い
て、VEGF Aサブユニットのカルボキシル末端をエ
ンコードするcDNAを増幅した。 PCR反応: 一次反応100μl 10μl×10のPerkin Elmer Cetus Geue Ampキット
によるバッファー 18μl、1.25mMの各dATP、dCTP、dG
TP及びdTTP 0.35μl第1鎖GS−9LcDNA 2μl50pMoles オリゴ289 0.5μl2.5ユニットAmplitaqDNAポリメラーゼ 67.15μl水 反応条件94℃,1′;58℃,2′;72℃,2′;
10サイクル後50ピコモルA17、を加えて、その後
サイクル94℃,1′;58℃,2′;72℃,40′
を行なってさらに40サイクル94℃,1′;58℃,
2′;72℃,2′を行なう。 製造規模の二次反応 60μl10Xバッファー 108μl、1.25mMの各dATP、dCTP、d
GTP及びdTTP 24μl一次PCR反応物 12μl300ピコモルオリゴ307 12μl300ピコモルオリゴA17 3μl15ユニットAmplitaqDNAポリメラーゼ 381μl水 反応条件:94℃,1′;58℃,2′;72℃,2′
を30サイクル。 PCRの生成物は1%アガロースゲル上で精製して、制
限エンドヌクレアーゼSalIで分解した。その後Sa
lIフラグメントをSalIカットpGEM3Zf
(+)に結合した。結合体を用いて、E.coli、XL−
1ブルーを形質転換した。プラスミドDNAを白色形質
転換体より分離して、ジデオキシ鎖ターミネイション法
により配列決定した。
【0045】p5−15のPCR増幅、クローニング及
び配列決定 p4238クローンの配列にもとづいて、2つの特定の
PCRプライマーを合成した。すなわち;オリゴ113 5′TTTGTCGACAACACAGGACGGCT
TGAAG3′及びオリゴ74 5′TTTGTCGACATACTCCTGGAAGA
TGTCC3′.である。これらのプライマーをオリゴ
A17 5′GACTCGAGTCGACATCG3′
とともに用いて、前出Frohman らの記述する5′RAC
E法により、VEGF Aサブユニットのアミノ末端を
エンコードするcDNAを増幅した。GS−9LRNA
からVEGF AサブユニットcDNAを特定してプラ
イムするためにオリゴ151を合成した。オリゴ151
は5′CTTCATCATTGCAGCAGC3′であ
る。InvitrogenのFast TrackRNA分離キットを用い
て、与えられたプロトコールに従がって、GS−9L細
胞からRNAを分離した。第1鎖cDNA合成は以下の
ように行なった。1μgのGS−9LRNAを、体積6
μlで70℃で5分間インキュベートした後に室温まで
冷却して、1μgのオリゴ151へとアニールした。こ
の反応物に以下を加えた。すなわち: 1.5μl10Xバッファー(500mMトリス−HC
l,pH8.3,750mMKCl,100mMMgC
2 ,5mMスペルミジン) 2.5μl10mMDTT 2.5μl0mM各dATP、dGTP、dCTP,d
TTP 0.6μl25ユニットRNasin 2.5μl40mMピロリン酸ナトリウム 9.5μl20ユニット希釈逆転写酵素 反応物を42℃で1時間インキュベートした。Centrico
n 100スピンカラムにより過剰なオリゴ151をとり
のぞき、dATPと末端トランスフェラーゼを加えて、
cDNAの5′末端をつないだ。この末端をつないだc
DNAを、10mMトリス−HCl、1mMEDTA、
pH7.5で、最終体積150μlに希釈した。 PCR反応: 一次反応(50μl) 5μl×10のPerkin Elmer Cetus Gene Amp キットに
よるバッファー 8μl、1.25mMの各dATP、dCTP、dGT
P及びdTTP 5μlのオリゴ151で開始し、および末端をつないだ
第1鎖GS−9LcDNA 1μl25ピコモルオリゴ113 1μl25ピコモルオリゴA17 1μl10ピコモルオリゴTA17 0.25μl1.25ユニットAmplitaqDNAポリメラ
ーゼ 28.75μl水 反応条件;1サイクル94℃1′;50℃2′;72℃
40′ その後40サイクル94℃1′;50℃1′30′′;
72℃2′ 製造規模の二次反応 60μl10Xバッファー 96μl、1.25mMの各dATP、dCTP、dG
TP及びdTTP 6μlの一次PCR反応物 12μl300ピコモルオリゴ74 12μl300ピコモルオリゴA17 3μl15ユニットAmplitaqDNAポリメラーゼ 411μl水 反応条件94℃,1′;55℃,2′;72℃,2′3
0サイクル。 PCRの生成物をCentricon 100スピンカラムで濃縮
し、制限エンドヌクレアーゼSalIで分解した。その
後SalIフラグメントをSalIカットpGEM3Z
f(+)に結合した。この結合体を用いてE.coliXL
−1ブルーを形質転換した。プラスミドDNAを白色形
質転換体を分離して、ジデオキシ鎖終止法で配列決定し
た。この塩基配列を図9〜12に示す。
【0046】別形態のVEGFAcDNAのクローニン
グと配列決定 p5−15及びpW−3から得た配列にもとづいて、2
つの特定のPCRプライマーを合成した。すなわち;オ
リゴ5′C 5′TTTGTCGACAACCATGAACTTTC
TGC3′及びオリゴ181 5′TTTGTCGACGGTGAGAGGTCTAG
TTC3′である。これらのプライマーをともに用い
て、もう1つの形態のVEGF Aサブユニットをエン
コードする多重cDNAを増幅した。 製造規模のPCR反応: 50μl10Xバッファー 80μl1.25mMの各dATP,dCTP,dGT
P及びdTTP 10μl第1鎖GS−9LcDNA 10μl300ピコモルオリゴ5′C 10μl300ピコモルオリゴ181 2.5μl15ユニットAmplitaqDNAポリメラーゼ 337.5μl水 反応条件:94℃,1′;58℃,2′;72℃,3′
を40サイクル。 PCRの生成物をフェノール/クロロホルムで抽出し、
Centricon 30スピンカラムで濃縮し、エタノールで沈
殿させて、制限エンドヌクレアーゼSalIで分解し、
SalIカットpGEMZ3f(+)に結合した。この
結合体を用いて、E.coliXL−1ブルーを形質転換し
た。プラスミドDNAを白色形質転換体より分離して、
ジデオキシ鎖終止法により配列決定した。3セットのク
ローンを同定した。クローン#12は、第4図に示すも
のと同じ164個のアミノ酸の分泌形態のVEGF A
サブユニットをエンコードした。この164個のアミノ
酸の形態のVEGF Aサブユニットは、Ala27から
Arg190 までのひとつながりのアミノ酸配列である。
クローン#14はAsn140 コドンの2番目の塩基とA
rg184 コドンの3番目の塩基の間に135個の塩基対
の欠失を持つ。したがって、このクローンは、Asn
140 がLys14 0 に変わった120個のアミノ酸の分泌
形態のVEGF Aサブユニットをエンコードする。1
20個のアミノ酸の形態のVEGF Aサブユニットは
Ala27からAsn140 に至るが、ここがLys140
なってCys185 まで開始しない。又、この形態はAr
190 で終わる。クローン#16はAsn140 コドンの
2番目と3番目の塩基の間に72個の塩基の挿入を有す
る。したがって、このクローンは、Asn140 がLys
14 0 に変わっている188個のアミノ酸の分泌形態のV
EGF Aサブユニットをエンコードする。この挿入部
のヌクレオチド配列及びそれからわかるアミノ酸配列は
以下のようである:
【化3】
【0047】実施例10 VEGFIIBサブユニットのクローニングと配列決定 pYGのPCR増幅、クローニング及び配列決定 LysCフラグメントL50上のVEGFIIBのペプチ
ド配列をエンコードするcDNAを増幅するために、2
つの変性したオリゴヌクレオチドを合成した。これらの
オリゴヌクレオチドは、YI 5′TTTGTCGAC
ATA〔TC〕AT〔TCA〕GC〔N〕GA〔TC〕
GA〔AG〕C3′ GC 5′TTTGTCGACTC〔AG〕TC〔A
G〕TT〔AG〕CA〔AG〕CA〔N〕CC3′であ
る。 ただしN=ACGT InvitrogenのFast TrackRNA分離キットを用いて、与
えられたプロトコールに従がって、RNAをGS−9L
細胞から分離した。第1鎖cDNA合成は、以下のよう
に行なった。すなわち: 1μgのGS−9LポリA+ RNAを、体積10μlで
70℃で5分間インキュベートした後に、室温まで冷却
して、1μgのアダプタープライマーTA17、5′G
ACTCGAGTCGACATCGATTTTTTTT
TTTTTTTTT3′へとアニールした。この反応物
に以下を加えた: 3.0μl水 2.5μl10Xバッファ(500mMトリス−HC
l,pH8.3,750mMKCl,100mMMgC
2 ,5mMスペルミジン) 2.5μl100mMDTT 2.5μl10mM各dATP,dGTP,dCTP,
dTTP 0.6μl15ユニットRNasin 2.5μl40mMピロリン酸ナトリウム 1.5μl15ユニット逆転写酵素 この反応物を42℃で1時間インキュベートした後、1
0mMのトリス−HCl、1mMEDTA、pH7.5
で1mlまで希釈した。 PCR反応: 一次反応(50μl) 5μl×10のPerkin Elmer Cetus Gene Amp キットに
よるバッファー 8μl、1.25mMの各dATP、dCTP、dGT
P及びdTTP 1μl第1鎖GS−9LcDNA 1μl50pMolesオリゴYI 1μl50pMolesオリゴGC 0.25μl1.25ユニットAmplitaqDNAポリメラ
ーゼ 33.75μl水 反応条件、94℃,1′;50℃,2′;72℃,2′
を40サイクル。 製造規模の反応: 60μl10Xバッファ 96μl1.25mMの各dATP、dCTP、dGT
P及びdTTP 12μl第1鎖659LcDNA 12μl500ピコモルオリゴYI 12μl500ピコモルオリゴGC 3μl15ユニットAmplitaqDNAポリメラーゼ 405μl水 反応条件:94℃,1′;50℃,2′:72℃,2′
で40サイクル。 PCRの生成物をCentricon 30スピンカラムで濃縮し
て、制限エンドヌクレアーゼSalIで分解した。その
後SalIフラグメントをSalIカットpGEM3Z
f(+)に結合した。こ結合体を用いてE.coliXL−
1ブルーを形質転換した。プラスミドDNAを白色形質
転換体より分離して、ジデオキシ鎖終止法により配列決
定した。
【0048】p3V2のPCR増幅、クローニング及び
配列決定 pYGクローンより得た配列にもとづいて特定のPCR
プライマーを合成した。すなわちオリゴHP 5′TTTGTCGACACACCCTAATGAAG
TGTC3′である。このプライマーをオリゴA17、
5′GACTCGAGTCGACATCG3′とともに
用いて、Frohman ら(PNAS85:8998−900
2(1988)の記述する3′RACE法を用いて、V
EGFIIBサブユニットのカルボキシル末端をエンコー
ドするcDNAを増幅した。 製造規模のPCR反応 60μl×10のPerkin Elmer Cetus Gene Ampキット
によるバッファー 12μl第1鎖659LcDNA 96μl1.25mMの各dATP、dCTP、dGT
P、dTTP 12μl300ピコモルオリゴA17 12μl300ピコモルオリゴHP 3μl15ユニットAmplitaqDNAポリメラーゼ 405μl水 反応条件1サイクル94℃,1′;58℃,2′;72
℃,2′; その後40サイクル94℃,1′,58℃,2′及び7
2℃、 2′ PCRの生成物をCentricon 30スピンカラムで濃縮
し、エタノールで沈殿させて、制限エンドヌクレアーゼ
SalIで分解した。その後SalIフラグメントをS
alIカットpGEM3Zf(+)に結合した。この結
合体を用いてE.coliXL−1ブルーを形質転換した。
プラスミドDNAを白色形質転換体から分離して、ジデ
オキシ鎖終止法で配列決定した。
【0049】p5V2のPCR増幅、クローニング及び
配列決定 pYGクローンの配列にもとづいて、2つの特定なPC
Rプライマーを合成した。すなわちオリゴVL′ 5′TTTGTCGACAACAGCGACTCAGA
AGG3′及びオリゴVS′ 5′TTTGTCGACACTGAATATATGAG
ACAC3′である。これらのプライマーをオリゴA1
7、5′GACTCGAGTCGACATCG3′とと
もに用いて、前出のFrohman らの記述する5′RACE
法を用いて、VEGFIIBサブユニットのアミノ末端を
エンコードするcDNAを増幅した。オリゴ151を、
GS−9LRNAからcDNAをプライムするために合
成した。オリゴ151は5′CTTCATCATTGC
AGCAGC3′である。InvitrogenのFast TrackRN
A分離キットを用いて、与えられたプロトコールに従が
ってポリA+ RNAをGS−9L細胞から分離した。第
一鎖cDNA合成は以下のように行なった:1μgのG
S9LRNAを、6μlの体積で70℃5分間インキュ
ベートした後、室温まで冷却して、オリゴ151へとア
ニールした。この反応物に以下を加えた: 1.5μl10Xバッファー(500mMトリス−HC
l,pH8.3,750mMKCl,100mMMgC
2 ,5mMスペルミジン) 2.5μl10mMDTT 2.5μl10mM各dATP,dGTP,dCTP,
dTTP 0.6μl25ユニットRNasin 2.5μl40mMピロリン酸ナトリウム 9.5μl20ユニット希釈逆転写酵素 反応物は42℃で1時間インキュベートした。過剰なオ
リゴ151をCentricon 100スピンカラムでとりのぞ
いて、dATPとターミナルトランスフェラーゼを加え
て、cDNAの5′末端をつないだ。この末端をつない
だcDNAを、10mMトリス−HCl、1mMEDT
A、pH7.5で最終濃度150μlに希釈した。 PCR反応: 一次反応(50μl) 5μl×10のPerkin Elmer Cetus Gene Amp キットに
よるバッファー 8μl、1.25mMの各dATP、dCTP、dGT
P及びdTTP 5μlのオリゴ151でプライムされテイルされた第1
鎖GS9LcDNA 1μl25ピコモルオリゴVL′ 1μl25ピコモルオリゴA17 1μl10ピコモルオリゴTA17 0.25μl1.25ユニットAmplitq DNAポリメラ
ーゼ 28.75μl水 反応条件;1サイクル94℃,1′;58℃,2′;7
2℃,40′ その後40サイクル94℃,1′;58℃,2′;72
℃,2′ 製造規模の二次反応: 100μl10Xバッファー 160μl、1.25mMの各dATP、dCTP、d
GTP及びdTTP 10μl一次PCR反応物 20μl500ピコモルオリゴVS′ 20μl300ピコモルオリゴA17 5μl25ユニットAmplitaqDNAポリメラーゼ 685μl水 反応条件94℃,1′;58℃,2′;72℃,2′3
0サイクル。PCRの生成物はフェノール/クロロホル
ムで抽出し、Centricon 30スピンカラムで濃縮して、
エタノールで沈殿させて、制限エンドヌクレアーゼSa
lIで分解した。SalIフラグメントを4%Nuシー
ブアガロースゲル上で精製した後、SalIカットpG
EM3Zf(+)に結合した。この結合体を用いてE.
coliXL−1ブルーを形質転換した。プラスミドDNA
を白色形質転換体から分離して、ジデオキシ鎖終止法に
よって配列決定した。
【0050】pCV2とpCV2.1のPCR増幅、ク
ローニング及び配列決定 p3V2とp5V2のクローンの配列にもとづいて、2
つの特定のPCRプライマーを合成した。すなわち:オ
リゴ5′CV2.1 5′TTTGTCGAC〔N〕〔N〕GCAGGTCC
TAGCTG3′及びオリゴ3′CV2 5′TTTGTCGAC〔N〕〔N〕CTAATAAA
TAGAGGG3′である。これらのプライマーをとも
に用いて、VEGF Bサブユニットをエンコードする
cDNAを増幅した。 製造規模のPCR反応: 40μl10Xバッファ 64μl1.25mMの各dATP,dTTP,dGT
P,dCTP 8μl第1鎖GS−9LcDNA 8μl200ピコモル5′CV2.1 8μl200ピコモル3′CV2 2μl10ユニットAmplitaqDNAポリメラーゼ 270μl水 反応条件:94℃,1′,58℃,2′,72℃,
2′;40サイクル。PCRの生成物はフェノール/ク
ロロホルムで抽出し、Centricon 30スピンカラムで濃
縮して、エタノールで沈殿させて、制限エンドヌクレア
ーゼSalIで分解し、SalIカットpGEM3Zf
(+)に結合した。この結合体を用いてE.coliXL−
1ブルーを形質転換した。プラスミドDNAを白色形質
転換体から分離して、ジデオキシ鎖終止法で配列決定し
た。2セットのクローンを同定したが、一方は135個
のアミノ酸配列をエンコードし、他方は115個のアミ
ノ酸配列をエンコードした(それぞれ図13〜15、図
16〜17参照)。
【0051】VEGFBサブユニットのcDNAクロー
ニング VEGFBのシグナルペプチドのアミノ末端に対するD
NA及びタンパク質配列を、GS−9LポリA+ RNA
から構成したcDNAライブラリから分離したcDNA
クローンによって決定した。 第一鎖合成:15.6μl(5μg)のGS−9Lポリ
+ RNA及び2.5μl(2.5μg)のオリゴdT
−XbaIプライマーを、70℃で5分間加熱してゆっ
くりと室温に冷却してアニールした。これに以下を加え
た: 5.5μl10Xバッファ(500mMトリス−HC
l,pH8.3(42℃),750mMKCl,100
mMMgCl2 ,5mMスペルミジン 5.5μl100mMDTT 5.5μl10mM各dATP、dTTP、dCTP、
dGTP 1.4μl(55ユニット)RNasin 5.5μl40mMNaPPi 13.5μl55ユニットAMV逆転写酵素 42℃で60分間のインキュベーション。 第2鎖合成:以下のような反応混合物を集める 50μl第1鎖反応物 25μl10Xバッファー(500mMトリス−HC
l,pH7.2,850mMKCL,30mMMgCl
2 1mg/mlBSA,100mM(NH4 2 SO4 7.5μl100mMDTT 25μl1mMNAD 6.5μl(65ユニット)E.coluDNAポリメラー
ゼI 2.5μl(2.5ユニット)E.coluDNAリガーゼ
H 2.5μl(2ユニット)E.coluリボヌクレアーゼ 135μl水 14℃で2時間、その後70℃で10分間インキュベー
トする。1μl(10ユニット)のT4DNAポリメラ
ーゼを加えて37℃で10分間インキュベートする。2
5μl0.2MEDTAを加えてフェノール/クロロホ
ルムで抽出した後、0.5体積の7.5M酢酸アンモニ
ウムと3体積のエタノールを加えて沈殿させ、この沈殿
を回収して20μlの10mMトリス−HClpH7.
5、1mMEDTAに再懸濁する。
【0052】cDNAライブラリの構成 前記cDNAを、EcoRIリンカーを加えてEcoR
I及びXbaIで分解した後EcoRI/Xba1分解
LambdaGEM−4(PromegaBiochemicols)と結合し
た。cDNAライブラリは、約50,000の独立した
クローンから増幅した。 ラットVEGF B cDNAクローンの分離 前記cDNAライブラリを、pCV2をプローブとし
て、プラーク交雑によってスクリーニングした。交雑条
件は以下のようであった: 5XSSC(1XSSCは0.15M塩化ナトリウム,
0.015Mクエン酸ナトリウム 50%ホルムアミド 5XDenhardt's溶液(1%フィコル1%ポリビニルピロ
リドン,1%ウシ血清アルブミン) 0.15mg/mlサケ精子DNA 42℃一晩交雑。 フィルターを室温で5分間、2XSSC、0.1%SD
Sで3回洗浄した後、50℃で30分間、1XSSC、
0.1%SDSで1回洗浄した。陽性のクローンを、オ
ートラジオグラフィーで同定した。ファージ#202か
らのDNAを、制限エンドヌクレアーゼSpeIで分解
し、1.1kbバンドをXbaI分解pGEM3Zf
(+)に結合した。この結合体を用いてE.coliXL−
1ブルーを形質転換した。プラスミドDNAを白色形質
転換体より分離して、ジデオキシ鎖終止法で配列決定し
た。このcDNA配列及びこれからわかるシグナルペプ
チドのアミノ酸配列を図13〜15、図16〜17に示
す。115個のアミノ酸の形態の全ヌクレオチドとアミ
ノ酸配列を図16〜17に示す。分泌タンパク質はAl
24に始まってArg138 に至る。135個のアミノ酸
の形態の全ヌクレオチドとアミノ酸配列を図16〜17
に示す。分泌タンパク質はAla24に始まってLen
158 に至る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリアスパラギン酸WCX HPLCカチオン
交換カラムから溶出するフラクションに存在するVEG
FIIの活性を示すグラフである。太線はプールされたフ
ラクションを示す。
【図2】金属キレートカラムから溶出するフラクション
に存在するVEGFIIの活性を示すグラフである。
【図3】RP−HPLCC4 カラムから溶出するフラク
ションに存在するVEGFIIの活性を示すグラフであ
る。
【図4〜8】全長アミノ酸残基タンパク質翻訳産生物及
びアミノ酸配列を決定するために使用されるポリペプチ
ド切断生成物+VEGF IAサブユニットの配列をコ
ードしているcDNAを示す図である。
【図9〜12】全長アミノ酸残基タンパク質翻訳産生物
及びアミノ酸配列を決定するために使用されるポリペプ
チド切断生成物+VEGFIIサブユニットの配列をコー
ドしているcDNAを示す図である。
【図13〜15】全長アミノ酸残基タンパク質翻訳産生
物及びアミノ酸配列を決定するために使用されるポリペ
プチド切断生成物+VEGFIIBの135アミノ酸形の
配列をコードしているcDNAを示す図である。
【図16〜17】全長アミノ酸残基タンパク質翻訳産生
物及びVEGFIIBサブユニットの115アミノ酸形の
配列をコードしているcDNAを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 グレゴリー エル. コン アメリカ合衆国,07065 ニュージャー シィ,ローウェイ,エセックス ストリ ート 1751 (72)発明者 ケネス エー. トマス,ジュニヤ アメリカ合衆国,07928 ニュージャー シィ,チャサム ボロー,ワシントン アヴェニュー 245

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 135アミノ酸形、 【化1】 及び115アミノ酸形、 【化2】 から成る群から選択されるBサブユニットから成り、 188アミノ酸形、 【化3】 164アミノ酸形、 【化4】 及び120アミノ酸形 【化5】 から成る群から選択されるAサブユニットを有するヘテ
    ロダイマーの血管内皮細胞成長因子II。
  2. 【請求項2】 該成長因子を哺乳類細胞、細胞培地又は
    組織から分離及び精製する請求項1記載の血管内皮成長
    因子II。
  3. 【請求項3】 135アミノ酸形、 【化1】 及び115アミノ酸形、 【化2】 から成る群から選択されるBサブユニットを有し、 188アミノ酸形、 【化3】 164アミノ酸形、 【化4】 及び120アミノ酸形 【化5】 から成る群から選択されるAサブユニットを有する血管
    内皮成長因子を有する血管内皮成長因子IIのアミノ酸配
    列から成る蛋白質。
  4. 【請求項4】 哺乳類血管内皮細胞の分裂を誘起させ
    つ実質的に不純物を含まない少なくとも以下に示される
    ヌクレオチド配列によりコ−ドされるアミノ酸配列を有
    するAサブユニット: 【化15】 【化16】 及び少なくとも以下に示されるヌクレオチド配列により
    コ−ドされるアミノ酸配列を有するBサブユニット: 【化17】 を包含しているヘテロダイマ−の血管内皮成長因子。
  5. 【請求項5】 哺乳類血管内皮細胞の分裂を誘起させ
    つ実質的に不純物を含まない少なくとも以下に示される
    ヌクレオチド配列によりコ−ドされるアミノ酸配列を有
    するAサブユニット: 【化18】 【化19】 及び少なくとも以下に示されるヌクレオチド配列により
    コ−ドされるアミノ酸配列を有するBサブユニット: 【化20】 を包含しているヘテロダイマ−の血管内皮成長因子。
  6. 【請求項6】 a.血管内皮成長因子IIを含有する調整
    増殖培地を濾過によって単離し b.pH6.0のカルボキシメチルセファデックスC−
    50カチオン交換樹脂に吸着させ、次いで0.05Mリ
    ン酸ナトリウム、pH6.0、0.15MNaClで洗浄
    し、0.6MNaClを含有する0.05Mリン酸ナトリウ
    ム、pH6.0で溶離するカチオン交換クロマトグラフ
    を行い c.pH6.0のコンカナバリンAアガロース樹脂に吸
    着させ、次いで1mMCaCl2 、1mMMnCl2 、0.1M
    NaClを含有する0.05M酢酸ナトリウム、pH6.0
    及び0.32Mα−メチルマンノシド及び0.28Mα
    −メチルグルコシドで溶離するレクチンアフィニティー
    クロマトグラフを行い d.0.05Mリン酸ナトリウムで平衡にしたポリアス
    パラギン酸WCX、pH6.0に吸着させ、次いで約0
    〜0.75MNaCl直線勾配で溶離するカチオン交換高性
    能液体クロマトグラフを行い e.過剰のCu++を充填したファーマシアキレートティ
    ングセファロース6Bに吸着させ、次いで約0.05M
    リン酸ナトリウム、約pH7.0、約2MNaClを含有す
    る緩衝液中0.5mM〜100mMイミダゾール勾配で
    溶離して金属キレートクロマトグラフを行い f.0.1%トリフルオロ酢酸で平衡にしたC4 カラム
    に吸着させ次いで0.1%トリフルオロ酢酸中0〜67
    %(v/v)のアセトニトリル勾配で溶離する逆相高性
    能液体クロマトグラフを行い g.実質的に純粋な血管内皮成長因子IIを収集する工程
    から成る、 135アミノ酸形、 【化1】 及び115アミノ酸形、 【化2】 から成る群から選択されるBサブユニットから成り、 188アミノ酸形、 【化3】 164アミノ酸形、 【化4】 及び120アミノ酸形 【化5】 から成る群から選択されるAサブユニットを有するヘテ
    ロダイマーの血管内皮細胞成長因子IIの単離方法。
  7. 【請求項7】 血管内皮成長因子IIをGS−9L細胞培
    養液から単離するための請求項記載の方法。
  8. 【請求項8】 医薬担体及び請求項1又は3乃至5記載
    のいずれかの精製血管内皮成長因子IIの組織修復有効量
    を含む組織修復医薬組成物。
  9. 【請求項9】 血管内皮成長因子IIの135アミノ酸B
    サブユニット 【化1】 をコードする精製単離DNA。
  10. 【請求項10】 164アミノ酸形、 【化4】 をコードするAサブユニットDNAから成り、該Aサブ
    ユニットDNAが135アミノ酸形、 【化1】 をコードするBサブユニットDNAに遺伝子が機能する
    ように結合したヘテロダイマーの血管内皮成長因子IID
    NA。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のDNA配列を含むベ
    クター。
  12. 【請求項12】 血管内皮成長因子IIをコードするDN
    A配列を含む請求項11記載のベクターによって形質転
    換された宿主細胞。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の形質転換宿主細胞を
    血管内皮成長因子IIの発現に適した条件下で培養し、血
    管内皮成長因子IIを回収することを特徴とする血管内皮
    成長因子IIの調製方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の方法によって製造さ
    れた血管内皮成長因子II。
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